登録日:2012/04/22(日) 19:10:17
更新日:2024/03/10 Sun 23:24:58NEW!
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三国志 講談社 カオス ツッコミどころ満載 人肉 漫画 怪作 園田光慶 腐女子卒倒 名(迷)言の宝庫 こやつめ、ハハハ 陸遜さんじゅうはっさい 正しい陸遜 ナウイ髪型 久保田千太郎
「こやつめ、ハハハ!」
「ハハハ」
『三国志』とは中国の古典文学『三国志演義』を下敷きに描かれ講談社から、昭和53年に連載が開始された漫画作品。
通称『園田光慶三国志』。
【概要】
原作者に脚本家、漫画原作者で『鬼平犯科帳』の劇画版の脚本等で知られる久保田千太郎、
作画に日本初のサッカー漫画『赤き血のイレブン』の作画を担った園田光慶を迎え、黄巾の乱に端を発する群雄たちの争いを劇画タッチで描く。
しかし蓋を開けてみれば、細部の展開、登場人物の描写など一度でも原典、あるいは三国志に関する創作物を通して見た人にとっては度肝を抜かれるモノが多く、
近年では(最初から?)もっぱらネタ作品、トンデモ本扱われている。
ちなみに作画の園田先生は病気によって入退院、休載を繰り返し、だんだんとモチベーションも下がって行ったらしく、
中盤以降、作画レベルの著しい低下、ストーリーの簡略化が目立って行き、
最後は劉備が関羽、張飛の仇討のため呉征伐に旅立つというなんとも中途半端な所で終わっている(最後の諸葛亮のセリフが蜀漢の暗い末路を暗示している)。
なお愛蔵版では夷陵の戦いから五丈原の戦いまでがなんと挿絵付きの小説で綴られるというやっつけぶりである(文庫版ではカットされている)。
しかし前述の通り劇画調の男臭い作画に加え、熱い名(迷)台詞、展開が多く、まったくの駄作とは切って捨てられない、「怪作」ともいうべき魅力があるのも事実である。
しかし、園田先生は1997年に病気のため亡くなられてしまったので、永遠に続きが描かれることがなくなった。
【主な登場人物】
[蜀]
主人公。
関羽、張飛にもひけをとらない武闘派で督郵を自ら真っ二つにしている。
もっとも、史実でも都から来た勅使(督郵のモデル)を「面会を断った」と半殺し(200hitコンボ)にしたのは劉備なので、あながちかけ離れた描写でもない。
ヒゲの生えた女。大体従来の作品通り。
張飛に間違えられるなど、どこかのバラン並みに知名度がない。
軍神ェ…
ギャグキャラ。弟を悪官に殺され、その肉を食わされるという、ヘビーな過去の持ち主。
自分に瓜二つな息子だけでなく、旗揚げ時のスポンサーが登場する。
最期は呉の酒を飲まされて死ぬ。
「そうはイカの金玉!」
孔明。田舎軍師。天平時代の仏像のような顔をしており、とても青年には見えない。
漫☆画太郎のキャラばりにコピーされまくっている。最終話で喪黒福造と化す。
- ホウ統
なぜか医者として登場。原典どおり酷いブ男。
[魏]
真の主役。「パタリロ!」のバンコランのような髪型とゴルゴ13のような顔の持ち主。
「(米俵をぶち破りながら)こんな米よ、呂布!」
「曹仁も曹洪も首をだせーっ!!!」
「下郎が、近寄るなーっ!」
「世継ぎ曹…ううっ…!!」
など、数々の名台詞を残した。冒頭のこの作品を象徴する台詞も、彼と司馬懿のやり取りから発せられたもの。
なぜか「経済の鬼」という肩書で文官として登場。
最期まで両目があった。
ちなみに正史の夏侯惇も武将というよりは後方支援で活躍した人物であり、なぜかこんなところだけ正史準拠である。適当な設定が偶然一致しただけかも。
- 荀イク
序盤の曹操の軍師。横山版ではほとんど登場しなかったが、こちらは女房役として活躍。
いつのまにか死んでいたが、「死なれて困っていた」らしいので曹操との関係は終始良好だった模様。
- 許チョ
曹操軍の武将。強さは抜群だが頭は抜けてる巨漢として描かれており原典のイメージに近いが、なんと新野の戦いで関羽に斬られて死亡する。
- 徐晃
魏の五代将軍の一人。が、この作品では白馬の戦いで顔良に2コマで瞬殺される雑魚武将。
- 典韋&于禁
曹操軍序盤の武の二枚看板として登場。許チョには一段劣るらしい。
しかし、典韋は許チョが死んだ代わりに終盤まで生き残る。
終盤の曹操の軍師。縄暖簾かイカ墨パスタのような髭が特徴。
「高い宮殿も結構ですが陛下もお年ですので昇ったまま昇天なさらぬように」
[呉]
なぜか孫悟空のような格好をしていて、太ましい。
許貢の残党も于吉仙人も登場せず、唐突に発狂して死亡。なんで?
他の三国志作品の例に漏れず劉備、曹操に比べたら影が薄いが、終盤はほぼラスボス化。
美周郎。だがこの作品ではロビンマスクのような鎧をまとい、ガチムチ体系の微醜郎に…
最期は孔明の罠にはまり、ハリネズミになって死亡。
呉下の阿蒙の逸話は紹介されているが、やはり悪役。
最後は、関羽を斬った瞬間落雷にあって死ぬ。いやほんとなんで?
呉の誇る若き俊英。某コーエーゲームの影響で美青年のイメージが広まっているが本作では
こんなである。
もっとも史実の陸遜も対関羽戦の頃は四十路近いおっさんであり、あながち間違いではないかもしれない。
「こやつめ、ハハハ」と並んでこの作品を象徴する人物。腐女子涙目
- 魯粛
いい人だが、退場の仕方が呂蒙に暗殺されたように感じられる。
周瑜の救援で曹仁と一騎討ちするシーンがあるが、鎧も身につけず馬上で切りかかる絵面が印象的。
[その他]
- 張角
黄巾の乱の首領。ヒャッハァ汚物は消毒だ!!な外道として描かれていたが、死ぬ間際、唐突に実はいい人設定になった。
- 程遠志
劉備三兄弟のデビュー戦で関羽に腕をちぎられるという強いインパクトを残した噛ませ犬。
この作品では武力92はありそうである。
- 董卓
ハゲのキモデブ。張温の人間生け作りはトラウマモノ。
ジャイアント糞(ババ)。『蒼天航路』の呂布はこの作品の影響を受けているとかなんとか。
貂蝉に惚れてからナウい髪型に変えたりする。首切り、真っ二つ要員。
中盤からいろいろとダメな子として描写されるようになり、ついつい同情を誘う。
盗んだ董卓の首もって走り出す~♪
- 貂蝉
だいたい従来通り。最後は李儒に殺される。
やさぐれ軍師。曹操に粥をぶっかけられて呂布に寝返る。
最後は極悪非道でただの義父殺しの呂布には天下は取れないとはっきり言ってしまったため、問答無用で
真っ二つにされる。
- 皇甫嵩
後漢の名将。だが本作では雑兵のような見た目のうえ、董卓が残した財宝を見て「す、すげえ」などと呟く小物。
最後は牛輔軍に敗れ、ハリネズミにされ死亡。
「ついに追記・修正に走られましたな… しかし、それもまたよし…このwikiの記事はつまるところみな大いなる主観なのですから…」
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▷ コメント欄
- スパロボで曹操が「こやつめ、ははは」を言う日が来るとは -- 名無しさん (2013-07-30 14:09:53)
- ↑じつは原作ネタなんだぜ?w -- 名無しさん (2014-04-04 14:49:44)
- 自分の脳内キャスティングでは人形劇三国志の配役がぴったりとハマる -- 名無しさん (2017-03-23 20:52:51)
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