片道勇者(フリーゲーム)

ページ名:片道勇者_フリーゲーム_

登録日:2012/09/02(日) 01:08:52
更新日:2023/10/19 Thu 11:31:48NEW!
所要時間:約 10 分で読めます



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フリーゲーム ローグライク 全裸 ゲーム steam nintendo switch smokingwolf 片道勇者




ある日、魔王を名乗るものが『闇』をよみがえらせた。
『闇』は世界を喰らい続け、いよいよ
あなたの住む地を喰らおうとしていた。
そんな中、あなたは勇者の一人として、
魔王と戦うことを志願する。
まるでホタルのような、あまりに小さな光。
しかし全ての人が絶望をいだく中、その輝きは、まぶしいほどの希望だった。



片道勇者とは、Smoking WOLF氏開発のフリーゲーム。
ジャンルは強制横スクロールRPG。



ゲームの特徴

上記のあらすじを要約すると、「世界を喰らう闇を止めるために魔王を倒す」ことがゲームの目的である。
一見よくあるファンタジー系の設定だが、この「闇」はリアルタイムで侵食中であり、プレイヤーは闇から逃げながら冒険をすることとなる。これがこのゲーム最大の特徴である。
闇の範囲は画面の左端全体となっており、ターンが経過する毎にじわじわと迫ってくる。主人公がこれに飲み込まれるとゲームオーバーとなる。


主人公が冒険する世界はランダムで生成されており、それぞれに名前がついている。
その名前を入力することで、また同じ世界に挑戦することができる。
また、日替わりで様々な特徴のキャンペーンワールドも配信されている。


基本的なシステムや操作自体は一般的なローグライクゲームと同様。
異なる点としては、従来のそれとは違い、ゲームオーバーになっても所持しているアイテムは完全にはロストせず、ゲームオーバー時に表示される次元倉庫に預けることで、次回以降のプレイに持ち越すことができる。これはゲームクリア時も同様。


また、ゲームオーバーorクリアするとリザルト画面に移行し、プレイの内容に応じて伝説ポイントを取得することができる。
このポイントを使用することで、次元倉庫の拡張や特徴・クラスの解放を行い、次回のプレイを有利にすることができる。


片道勇者+

フリー版「片道勇者」に新規要素追加とバランス調整を施した有料版。
食料の腐敗など、一部ナーフ措置がされている面はあるが、原則的にはフリー版のマンネリを解消した上位互換。フリー版を遊んで物足りないと感じるなら買って損はない。
ただ、その分1プレイの時間が大幅に増加し、お手軽さは大幅に減っていると言う難点もあるのは痛し痒しだが。
Steamで定期的に行っているセール時を狙って買うことで安く購入できる。狙ってみるのも一興。
また、Nintendo Switchへの移植もされているのでそちらをDL購入する手もある。
ちなみにこのSwitch版、Unityを使ってPC版をエミュレーションさせるというとんでもない手段で動かしているとか。
PC版のエンジンがSwitchのアーキテクチャに全く適していないのでこういう事をやっている模様。


不思議のクロニクル 振リ返リマセン勝ツマデハ

片道勇者のシステムを基にスパイク・チュンソフトが再構成を行ったもの。通称はフリカツ。
ベースは片道勇者+だが相違点やゲームバランスの可否など一概に上位互換ではない。
全体的にシビア目な調整や理不尽な罠、プレイがままならなくなるバグの存在などがところどころ散見される一方で、開始時の職業選択の充実ぶりは到底片道勇者の比にならないレベル。



クラス

いわゆる職業。最初から選択できるのは剣士と騎士のみ。


  • 剣士

物理攻撃に特化したクラス。
連続攻撃の発生率が高くスキルも攻撃向きで優秀な武器さえあればどんな敵とも殴り合える。
ステータスもわかりやすく戦闘向けが集中して伸び、筋力の伸びやすさから荷物もわりと持てるので
理術がほぼ使えないことと地形踏破能力がないことを除けば特に欠点のないクラス。
初心者からハイスコアラーまでどんなニーズにも応えてくれるクセのなさが魅力。


  • 騎士

防御に特化したクラスで、盾の防御力が倍化する能力を持つ。
初期装備の充実と体力の高さから序盤の事故率が低いので
初心者が最初にゲームのシステムに慣れる、という意味合いでは初心者向けだが
伸びるステータスが防御向けが多いため殺られる前に殺るべき中盤以降が辛く、
ある種初心者に「このゲームではこう立ち回ったらピンチになりやすい」を教えてくれる職業でもある。


  • 狩人

敏捷に特化したクラス。
敵の位置やライフが常に表示されるようになり、弓矢攻撃の射程も伸びる。
敵探知により普通なら視界が狭まる夜や建物の内部がだいたい把握できるうえ
移動しかできないが速度が上がる「ダッシュ」で敵との距離を稼げるためリスク回避に優れる。
一方とにかく脆いためうっかり敵と鉢合わせて一撃で倒されることもしばしばだが
どのクラスも一撃死の危険があり、速さ=力と化す終盤戦においては高いポテンシャルを示す。

+ プラス版では-

射撃攻撃が必中ではなくなる、食べ物が腐敗するなどの様々なナーフ調整があり圧倒的な安定感は失っている。
もっとも序盤の安定感は高く、終盤以降は確定で仲間になるキャラとの相性が抜群なため中盤が山場と言える。


  • 海賊

水地形の移動能力に優れており、会員証がなくても闇ギルドに入れる。
しかし、仲間を作るために必要な魅力は最低。
水によるハマリを防げるうえ水に入って敵を撒けるため事故率も低め。
最大の弱点である敏捷を女神像で補えば攻撃力と防御力を両立した高い戦闘力を獲得でき、
初期能力も初期装備も優秀なので冒険に慣れてくると使いやすくなる中級者向けクラス。

+ プラス版では-

地形に水場が増えたため水泳スキルが無印版より光るようになった。
また魅力0でも仲間になるキャラや同行NPCの存在などからかなり強化されている。
総合的に攻防両面と冒険の立ち回りを高い水準でバランスが取れている強クラスと言える。


  • 冒険家

解錠や移動能力といった、冒険に必要な技能が総じて高めだが、戦闘力は最低レベル。
大量に持てるアイテム、あらゆる地形を踏破できる踏破能力、
そして狩人と同様の「ダッシュ」と1ターンで2マス移動する専用スキル「ジャンプ」を駆使し
いかに攻撃を受けずに敵を始末できるかが問われるある意味狩人よりも狩人しているクラス。


  • 理術士

いわゆる魔法使い。魔法の威力が大幅に増強される。
序盤はきついが、装備と術が揃えば超火力を叩き出せる超晩成型。
育ちきった理術士はまさに暴力的な殲滅能力を獲得する。


  • 詩人

魅力が高く、仲間を作って戦わせるためのクラス。
常にNPCの居場所が分かるようになる。
本人の能力が低く最初の仲間を作るまでの運ゲー度が高いが、
初期魅力を上げてスタート地点に必ずいる兵士Dを入れられるようになるとわりと安定する。


  • 勇者

高水準でバランスの取れた能力を持つクラス。
剣士と騎士のいいとこ取りしており、必殺率が高いため正面からの戦いにおいてはまさに最強。
ただし正面以外が弱点となり、側面からだと3倍、背後だと5倍ダメージを食らってしまう。
雑魚敵だろうと一撃死しかねないのであらゆる手を使って囲まれる状況だけは避けよう。
仲間がいると背後攻撃は確実に、側面でも一定確率で身代わりになるのでできれば仲間を連れていたいが
初期魅力は0なので女神像を使ってでも一人は仲間を作れるようにしておきたい。
また、防具を永久に装備できなくなる変わりに自身を大幅に強化するゼヌーラを使える。

+ プラス版では-

無印版でもっともナーフ調整を受けた職業と言え、とくにゼヌーラは大幅に弱体化している。
厄介な地形が増えたこと、中ボス戦で囲まれやすいことなどから油断していると無双状態から急転直下のピンチに陥る。
一方回数制限はあるもののコスト無しでモンスターを仲間にできる『魔物は友達さ!』が追加されている。
囲まれると危険な勇者にとって突破口作成でも、囲まれるのを防ぐ意味でも重要なスキル。


プラス版追加職業

これらのクエストはプラス版で追加された特別クエストを城の住民から受領し、クリアすることで解禁される。


  • 理騎士

バランス型を絵に描いたような職業。ジェダイではない。
理術士と同じフォースを自力習得できるが一種類だけに限られるため、基本的に物理攻撃がメインとなる。
専用スキルが多く、自己バフと敵との距離を調整するのが得意なため一対一の状況を作り出せたならとても強い。
しかし『騎士』と言いつつLIFEが伸び辛いため存外脆く、囲まれて袋叩きにされると危険。
また理術士と同じようにフォース使用で元気度を消耗するため空腹にも悩まされやすい。
立ち回りが難しいものの、数々の技を駆使して活路を切り開きバフをかけた際の圧倒的な強さは他にはない魅力を持つ。


  • 忍者

圧倒的な数の専用スキルと凄まじい火力を保有するが、紙装甲ですぐシッショーする。
専用スキルは基本的に最大スタミナをコストにするうえ日制限があるため乱発できないが、その分効果が超強力。
とくに火遁地雷はリスクの低い住民殺害による強盗を実行しやすく、装備と資金に悩まされることが少な目。
初期魅力がマイナスで成長しないのも納得できるダーティーな職業。きたないな忍者さすが忍者やることがきたない。


  • 観光客

押しも押されもせぬ最弱職業。ただの観光客です。
初期ステータスALL0というある種圧巻のステータスを持ち、まったく火力が伸びない苦行のような旅を楽しめる。
観光客の正道なクリア目的は魔王討伐ではなく、旅行記を1000ページ書き上げる特殊なもの。
旅行記は敵キャラ含むNPCに囲まれれば囲まれるほど、接頭辞付きの珍しい相手であれば一度に埋められるページ数が増える。
……つまり非常にリスキーな状況下でこそ執筆が捗るのだ。
魔王が出現しなくなる理騎士クエストを受領する、
特徴魅力に振って味方を得られるキャンペーン世界を選ぶなどで難易度は緩和される。
でも別に魔王を倒したり世界の果てを目指してもいい。


キャラクター


  • 主人公

あらゆる可能性を持つキャラクター。
どのような結末を迎えるかはプレイヤー次第。


  • 妖精イーリス

旅のお供。でも割と空気。
いらないからといって捨ててはいけない。

+ プラス版では-

1000kmまで仲間を得たことがなければ魅力0でも戦線に参加してくれるようになる。
2マス先まで攻撃可能、火力高め、命中回避低下デバフ付与と攻撃面では滅法強いが超脆い。
ダッシュ持ち職業にとってはもはや「装備武器:イーリス」扱いされることも……。
なお仲間フラグではペットや兵士Dもアウトだが、馬や牛などの協力NPCはOKで召喚獣も引っかからない。


  • 占い師アウリス

お金と引き換えに理術を教えてくれる人。
闇に飲まれても後に平然と出てくる。


  • セーブ屋

セーブしてくれるエルフ。
セリフが微妙にエロい。


  • 商人

服の色によって売り物が異なる。赤は武器屋、青は防具屋、緑は道具屋。
防具屋だけ台詞がぶっ飛んでいるが、ゼヌーラ中だとマジレスされる。


  • 料理人

貧乏勇者にも気前良くパンの耳を振る舞ってくれる人。
たまには弁当も買ってあげよう。


  • 緑の森の団員

普段は友好的だが、主人公が無害な野性動物を狩ると襲いかかってくる。
いわゆるシーシェパード。友好的なうちは嫌な敵を押し付けると瞬殺してくれる人、
敵対するとやたら素早くて強い奴、慣れきってしまうと強い矢をくれる奴としてある意味で印象に残る人たち。


  • 女詩人のエレシア

TIPSにのみ登場する人物。
「うああああああ!うああああああ!」でお馴染み。
プラス版では酒場でたまに滞在しており、バフを得られる歌を有料で歌ってくれる。


仲間キャラクター


  • フリーダ王女

ヴィクター王の娘で、聖なる武具が封印された神殿の扉を開くことができる。
戦闘中は剣で攻撃してくれる。必要魅力が少なくメリットも多いので便利な仲間。


  • 薬士ネムリ

ケモ耳と尻尾の生えた半獣人で、戦闘中は主人公を回復してくれる。


  • 傭兵パンティ

フルネームはパンティ=ミエタ。実は敵の意表を付くための偽名。
一日毎に契約料を払う必要があるが、高い攻撃力と防御力は非常に頼りになる。


  • ヴィクター王

最初に主人公を送り出した王様で、理術で戦う。


  • 黒騎士デュークガルツ

黒い全身鎧に魂を宿した騎士で、最初は錯乱して襲いかかってくる。
好感度を上げると貰える武器が重すぎて身動きが取れなくなる、キャンペーンマップでの出オチっぷりといったネタも持ち合わせている。


  • 兵士D

最初の城にいる、魅力を鑑定してくれる兵士。
能力は低いが詩人でプレイする時は頼りになる。


-魔王(ネタバレ)
このゲームの最終目標の一つは魔王討伐なのだが、特定の手順を踏めば仲間にすることもできる。





EDは大きく分けて3種類あり、その後仲間キャラクター毎のEDに派生する。
以下、ED到達条件。


  • 魔王を倒す

最もオーソドックスなED。
襲ってくる魔王を倒せばいい。


  • 世界の果てに到達する

初回は到達距離2000kmで強制的にこのEDになる。
二回目以降は1000km単位で最大10000kmまで引き延ばすこともできる。
ちなみに、このEDでのみ仲間EDを見ることができない。


  • 闇を倒す

画面端から迫り来る闇を倒すとこのEDになる。
普通に戦おうとしてもダメージを与えることすらできないが、倒すためのヒントは世界の果てEDで示されている。


  • ??????を倒す

プラス版から追加されたED。全ての元凶とも呼ぶべき存在の本拠地へと赴き、その打倒に成功する必要がある。
倒すだけならどうとでもなるがルート確定後は一気に事故率が跳ね上がるので時間との勝負になる。



追記・修正は全クラス最高難易度で倉庫無し10000km踏破してからお願いします


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  • フリーダ王女ENDが切な過ぎて二回以上見られない→王女の好感度が一番高くなってたら取り敢えず果てENDにする これで世界の果ての弓ばかり貯まる貯まる。 -- 名無しさん (2014-08-31 09:17:14)
  • ↑魔王を仲間にして闇を倒した方が楽だろ… -- 名無しさん (2014-10-25 09:16:22)
  • 600円の有料版は『職業:観光客』『真の黒幕との戦い』などの要素が追加されたらしい -- 名無しさん (2015-02-05 12:45:18)
  • トライ・アンド・エラーが楽しい死にゲーなのに、1プレイを長くしたり、アイテム育成みたいな余計な要素を入れすぎて、有料版はものすごい勢いで人が減ってしまった。確かに無料版より豪華だが、そっちに行くべきではなかった…… -- 名無しさん (2015-09-14 14:57:09)
  • steamなら週末セールとか狙えば200円くらいでプラス版まで手に入るぞ -- 名無しさん (2016-05-13 15:46:45)
  • TRPG版面白いな。運ゲーだけど、再現率高くしつつロールプレイも入れやすい -- 名無しさん (2016-08-10 19:44:43)
  • フリカツがpsnowであったからやってみたけど……評判通り罠が最悪だな。最長10000mの長旅でいちいち罠チェックとかしてられねえよ…… -- 名無しさん (2020-01-01 17:18:27)
  • 片道勇者+がSwitchで出た、それ自体は歓迎だが……何と言っていいかわからないが素直に喜べない自分がいる。 -- 名無しさん (2020-06-21 23:11:57)
  • フリカツ罠がダメすぎる2000キロ超えたあたりから街中どころか至る所に罠が置かれるようになってフロア間ごとに区切られてないから敵に囲まれる機会アホほど多いのに踏み入れたら即死する地形とかあるのに街中で商人の隣に地雷あるとかどゆこと -- 名無しさん (2020-06-22 00:02:03)
  • 移植は困難と思われていたけど「自分をWindowsのゲームだと思い込んでいるソースコードが、SwitchのUnityの中で、そうとは知らずに走っている」というなんかすごい方法で達成したとか -- 名無しさん (2020-06-22 00:16:11)
  • このあたりの問題、結局のところ「片道勇者は片道勇者であって、不思議のダンジョンなどではありえない」ということなのだろうか? 枠を食い合うアイテムを無理やり併用することを勧められたといった話も聞いたことがあるし……。 -- 名無しさん (2020-07-04 10:13:50)
  • ↑片道勇者に不思議なダンジョンの要素を詰め込んだら評価が急落した、というわけではない。斧でないとまともにダメージが入らない物理系モンスターが序盤から体力追加、不利になる要素しかない新地形、中盤以降被弾イコール死なのにダメージを受けることが高感度上げの条件の仲間とか、全体的に調整がひどい -- 名無しさん (2020-09-22 11:46:03)
  • あと片道勇者では解決されたバグと全く同じ挙動をする敵がいたり、かなり古いデータをそのまま流用しまくってたりとか、あらゆる面ですごく雑なんだよな…。ローグライクの大手が手をかけたとは思えないレベルの酷さ。あとやたら下ネタに振っててノリが相当に寒い -- 名無しさん (2020-09-22 11:57:52)
  • 知らん人のために買いとくけどフリカツは別ゲーだぞ!片道勇者はちゃんと面白いので安心して欲しい。 -- 名無しさん (2021-10-08 10:31:46)
  • 有料版はフリーダ王女の手首を切り落としていたが、Switchでは「おぞましい方法」とぼかしながらも「フリーダ王女の力」になっていた。これも時勢というやつか -- 名無しさん (2023-01-05 19:04:38)

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