FINAL FANTASY Ⅶ ADVENT CHILDREN

ページ名:FINAL FANTASY Ⅶ ADVENT CHILDREN

登録日:2011/02/01 Tue 02:44:40
更新日:2023/08/18 Fri 10:29:12NEW!
所要時間:約 7 分で読めます



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──あの戦いから2年。
星に原因不明の病が蔓延していた……


スクウェア(現スクウェア・エニックス)の大ヒットRPG、FINAL FANTASY Ⅶの続編として製作された、フルCG映像作品。
2005年9月14日発売。
後に「ジェノバ戦役」と呼ばれる本編の戦いの後、2年後に起きた事件をストーリーにしている。


スクウェアのフルCG作品と言えばリアルジェノバ戦役(スクウェアの資産的な意味で)を引き起こした映画「FINAL FANTASY」がこれより以前にあった……が、割と難解なストーリーを押しつけてきたあちらとは違い、こちらはCGアニメーションならではのハイスピード・アクションが特徴。
要するに、ストーリーだ何だと言うよりは「超人的なアクションがカッコいい!」というのがウリ。



実際、90分弱の時間に詰め込まれた映像技術は圧巻の一言で、『FF13』や『ヴェルサス13』のムービーパートと比べても遜色ない出来。
人気の高いFF7のキャラクター達が画面狭しと動き回るのは実に爽快である。


……まあもっとも、それ故に「キャラクターにおんぶに抱っこ」「話の内容がないよう」等という評価を下す人々もいるのだが。



FF7の世界観を舞台にしたスピンオフ作品郡、所謂『COMPILATION of FINAL FANTASY Ⅶ』では2作目(1作目は『BEFORE CRISIS FINAL FANTASY Ⅶ』)だが、この作品が以後の方向性を決めたと言っても過言ではないだろう。



この作品は全世界で100万本以上を出荷し、未完成ながらヴェネチア国際映画祭に出品され、主演の櫻井孝宏がレッドカーペットの上を歩くという凄い事になっていたりする。
後には完成した状態で出品され、2年連続での出品を果たした。



本作品のDVDは通常版、初回版、限定版、そしてUMD版の4つの形で発売された。
お値段は通常版/初回版/UMD版……4800円
そして限定版「ADVENT PIECES:LIMITED」はなんと……29500円。



アホか! 一体何が入っとるっちゅーねん! という方々のために解説しよう。


1.本編にオーディオコメンタリーを追加
2.メイキング映像、ヴェネチア映画祭版、OVA LAST ORDER FINAL FANTASY Ⅶを収録したDISC
3.あまり動かない、そこそこキレイと評判のアクションフィギュア、「プレイアーツ」クラウド・ストライフ(AC版)と彼の愛車フェンリル
4.複製台本
5.キャップ
6.Tシャツ
7.キーホルダー
8.特殊仕様(ピクチャーレーベル)のFF7インターナショナル


『これだけ入って29500円! なんてお得なのかしらマイケル!』
『そうだねジェニファー、でもオーディオコメンタリーくらいデフォにして欲しかったかな……』


ムセテンナヨ!



2009年には映像に調整を施し、30分以上の新規シーンを追加したブルーレイ仕様の「コンプリート」が発売された。
現在はDVD・ブルーレイ共にレンタルが開始されているため気軽に見ることが出来る。



◆ストーリー
ジェノバ戦役、そしてメテオ災害から2年後──
あまりに深い傷痕から、それでも人々は復興の道を歩み始めていた。


しかしそんな人々を嘲笑うかのように、謎の死病《星痕症候群》が世界にはびこりつつあった。
2年前の戦いで「英雄」と呼ばれたクラウドも、また……


死病とかつての罪から孤独に塞ぎ込むクラウドの前に、謎の青年達が現れる。
かつての宿敵と酷似した彼らは、クラウドに問い掛ける。


「“母さん”はどこだ?」と──




◆キャラクター

CV:櫻井孝宏
「……罪って、許されるのか?」
我らがチョコボ頭主人公。
本編後半の爽やかさが嘘のように欝状態になっているが、これは平和な時間の中で罪の意識が増してきた為。
武器を親友ザックスの形見であるバスターソードから合体剣に持ち替え、愛用のバイク「フェンリル」を駆って画面を駆ける。


CV:伊藤歩
「私達、思い出に負けたの?」
我らがおっぱい武闘派ヒロイン。でもちょっと小さくなった。
新たな街でバー「セブンズヘブン」を営んでいたが、突如として失踪してしまったクラウドを心配している。
ソルジャーでもないのに身体能力がパネェ人。
中の人が本職でないうえに声優初挑戦作なせいで棒読みだった。


CV:小林正寛
「マリンは無事なんだろうな!」
我らが熱血弾丸オヤジ。
かつてのテロ行為に対する贖罪の為、魔晄に代わるエネルギー源を探して旅をしている。相変わらずの親バカ。
右手は義手から超変形するガトリングガンというロマン武装だが、使い慣れていないせいでチャージショットが撃てない。


CV:石川英郎
「かなわんな〜」
我らが関西弁の猫型ロボット。今回はデブモーグリはお休み。
……お前何の為に出てきた?


CV:市村正親(友情出演)
「まだ星痕が治ってない子もいるんだ」
我らがナナキ。子供もいる。ケット・シーがデブモーグリ代わりに搭乗。
今作ではかの市村正親氏が声を担当しているが、
友情出演という都合か全然喋らない。と言うかまともな台詞が↑の台詞のみ。
因みに、本作品のOPは本編のEDを踏襲した形になっており、「500年後」から「498年前」になっている。
人造生物で市村正親、完全にミュウツーです本当にありがとうございました。


CV:山路和弘
「オ・ト・コの話だ」
我らが腹巻きオヤジ。フルCGでもそのオッサン走りは健在。相変わらず深いオトコ。
ちゃっかりシエラさんと結婚してやがった。


CV:鈴木省吾
「電話屋はどこだ?」
我らが根暗ガンマン。
相変わらず孤独を好むが、いち早くクラウドを助けにきた。
多分クラウド以外のパーティーメンバーで一番活躍している。隠しキャラなのに。
続編『DCFF7』の布石であろう。


CV:かかずゆみ
「うぷっ……」
我らが単細胞忍者。
危うくフルCGで戻しかけた。
何か段々扱いが悪くなってる気がする。
どういうわけか、エアガイツ参戦組の中でただ一人中の人が続投。


CV:藤原啓治/楠大典
「好きだろ、相棒?」
「今日は残業ナシだぞ、と」
我らが凸凹コンビ。
会社が無くなっても社長に仕える企業戦士。
ぶっちゃけパーティーメンバーの誰より活躍しているギャグ要員。製作者曰く「動かしやすかった」。
因みにほくろビームツォン&イリーナたんは活躍時間1分未満。


CV:大川透
「気付けよ、親不孝者」
我らが社長。ちゃっかり生きてました。
相変わらずの策士っぷりがステキ。


CV:森久保祥太郎/岸祐二/乃村健次
「ほら、兄さんだ」
「泣くなよ、ロッズ」
「泣いてねぇよ!」
我らが……えーとマザコン。
クラウドの前に現れた謎の三人組。
何故かクラウドを「兄さん」と呼び、「母さん」の在処を尋ねるが……
まあ、その正体はお分かりであろう。


CV:坂本真綾
「また、来ちゃったね」
我らがまーや。
本編で死亡したが、その存在は未だにクラウドに暗い影を落としている。


CV:鈴村健一
「トモダチ、だろ?」
我らが英雄。
彼もまた、クラウドの心に強く残り続けている。




【以下、ネタバレ注意】








CV:森川智之
「絶望を贈ろうか?」
我らが最強のマザコン。
星痕は、彼が星を滅ぼす為にばら撒いたものである。
公式設定でFF7最強の実力を存分に披露するが……
お前本当に勝つ気あんのか?
しかも本人はまた復活する気満々。




◆余談
作中でルーファウスが廃ビル内でカダージュと語らうシーンがあるが、その階数は13。
これは、当時既に「FINAL FANTASY ⅩⅢ」の製作が決まっていた事を意味している。


大乱闘スマッシュブラザーズシリーズにてforでクラウドが、SPにてセフィロスが参戦したが、
両者ともこの作品での服装がデザインで採用されており、SPに至ってはBGMも一部収録されている。
結果スマブラでは唯一となる映像作品出典という形になった。


韓国のとある歌手が発表したMVが本作に酷似しているとして、スクウェア・エニックスより放映禁止が申請された。
元よりオマージュであると明言されてはいたものの、ソウル中央地方法院からも著作権侵害と認定される結果となっている。
その後、裁判が起こされ、所属事務所とMVの監督は損害賠償を命じられた。



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  • 余談、こじつけくさいんだが… -- 名無しさん (2014-01-06 09:06:09)
  • 13がなんで15にかかるのさ -- 名無しさん (2014-08-03 20:32:38)
  • 文字化けでしょ?以前某ファンサービスさんの名前もおかしくなってたし -- 名無しさん (2014-08-03 20:45:20)
  • 何気にミュウツーを演じたお陰でポケモンファンやアニメファン信頼を得て客寄せで起用される芸能人声優と違って市村正親さんは声優の仕事も来るようになったんだな -- 名無しさん (2015-02-11 00:04:52)
  • アクションかっこよく、レノ達のギャグは面白い。正直最初は13の体験版だけに焦点向いてたんだが、今やACCをちょくちょく見返すようになったわ -- 名無しさん (2015-02-11 10:20:25)
  • 未だにFFの映画ガー映画ガーと煩く煽るアンチに限って、これの大成功と大ヒットは都合悪いから無視してる印象。コンプリート版は良くも悪くもディレクターズカットらしく補完し過ぎてダレる箇所増えたけどそれでも大好きだ -- 名無しさん (2016-05-15 07:06:49)
  • 激しいだけの殺陣じゃなくて、力量差が表現されてるのがいい。クラウドが退いたときは間髪入れずセフィロスが追ってくるのに、セフィロスが退いたシーンではクラウドが一杯一杯で追撃できてない。 -- 名無しさん (2017-01-19 15:53:30)
  • ↑ すでにクラス1stレベルの実力のクラウドですら最後の超究武神覇斬ver.5を放つときにセフィロスが戸惑った隙に一気に畳みかけてでしか勝てなかったしな。 -- 名無しさん (2020-04-17 19:55:15)
  • 良くも悪くもFF7本編のムービーを進化させた映像作品という印象。アクションの派手さは強く印象に残ってるけど、ストーリー(というかドラマパート)は全く思い出せない…… -- 名無しさん (2023-03-01 17:29:58)
  • フルCG系のハイスピードアクションって、「止め」や「決め」がなく、重量感もなく動き続けてくれるから、何やってるの理解しようとするので精一杯。どうしても序盤で飽きちゃうのよね。一度だけでも最後まで通してちゃんと見ておきたいんだけど。 -- 名無しさん (2023-03-01 18:44:47)

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