糸見沙耶香

ページ名:糸見沙耶香

登録日:2020/03/15 (日) 08:25:58
更新日:2024/05/16 Thu 13:01:23NEW!
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刀使ノ巫女 とじとも 木野日菜 日本刀 中学生 刀使 糸見沙耶香




…私は、戦うことしかできないから


糸見沙耶香(いとみ さやか)とは、TVアニメ『刀使ノ巫女』に登場するキャラクターの一人。


CV:木野日菜


概要

鎌府女学院中等部一年の十二歳で、任務達成率100%の天才刀使。
我らがヒスおばこと高津学長のお気に入りで、ことあるごとにベタベタと接せられている。
大人しく控えめな性格で、寡黙。他者とのコミュニケーションが苦手。
趣味は睡眠で、どこでも眠ることが可能。好きな食べ物はバランス栄養食だったが、途中から舞衣の作るクッキーの虜となった。


寡黙かつ無表情。言動も必要最小限である為、何を考えているのかが非常に分かりづらい。
自分から“空っぽ”と評するほど感情が希薄。任務や命令に従うことにあまり躊躇いがなく、高津学長の人形として命令を顔色一つ変えることなく遂行していた。
ただ、舞衣のクッキーに目を輝かせる。可奈美の才能に無意識下に嫉妬してしまうなど、感情が絶無という訳ではなく、物語が進むごとに自分で考え動くようになる。


舞衣とはコンビで動くことが多く、別任務になった際「舞衣はいつ来るの?」と愚痴ったりすることも。
例え雨の中でも任務に当たるなどストック過ぎる一面を持ち、荒魂や人を良く考えず切ってしまうという思考停止な一面もあった。


刀使としての能力


強くなって…みんなの役に立ちたい


流派は、相手の剣を弾いてそのまま切り伏せる「切り落とし」を特徴とする小野派一刀流。
御刀は、鍋島藩こと佐賀初代藩主・鍋島勝茂の愛刀である妙法村正。
自ら無心となることで迅位を持続的に使用できる固有能力「無念無想」*1の使い手。
迅位を一瞬の加速でしか使用できない相手に対して大きなアドバンテージとなるが、使用中は行動パターンが単純化してしまう欠点がある。
写シを数回しか使えないと非常に打たれ弱いが、それでも天才刀使と評されるだけの実力を兼ね備えていて、刀使ノ巫女第一話アバンタイトルではS装備を纏って荒魂を可動限界の内に切り祓っている。



以下、本編ネタバレ

+ 《1期(胎動編)》-

沙耶香!あなたは東京に向かい、賊徒どもを討ち取るのよ

はい…


折神家当主・折神紫の暗殺を謀った一名の刀使と、逃走の手助けをした刀使を討ち取ることを命令され、沙耶香はまるで人形のように命令を実行する。
それを実行してしまえば沙耶香は人切りになってしまうが、沙耶香と高津学長はそれを意に介すことはなかった。


そんな魂の籠ってない剣じゃ、何も切れない!

!?


三話。可奈美と姫和が匿われた恩田家を強襲。
反撃を受けて写シが解除。それでも構わず任務を遂行しようとしたため、姫和は思わず人切りを決意するが、可奈美の「無刀取り」で御刀を奪われ再び敗北してしまう。


沙耶香ちゃんは、甘いもの好き?

……うん

よかった~。じゃあ食べてくれると嬉しいな


五話。独り部屋で待機していた所を舞衣と対面。
高津学長によって傷つけられた頬に可愛らしい絆創膏を貼ってもらい、お手製のクッキーを手渡される。
可奈美に「無刀取り」で再び敗れたことと、舞衣の何気ない触れ合いで自分の感情を自覚。


ずっということを聞いてきたけど…

あれが入ってきたらきっと…消える…消えちゃう…


敗北を喫した沙耶香に高津学長は激昂。器を完成させるためノロで生成されたアンプルを投入しようとするが、それで自分が消えることを恐れた沙耶香は逃亡。
逃亡した先で舞衣と合流するも、親衛隊の一人でありもう一人の天才である燕結芽と対峙。自分を返却すればいいだけなのに、自分より“お姉ちゃん”であるという理由で結芽と相対する舞衣を見て胸が痛むと同時に熱く疼く――。


これを!失くしたくない!!


空っぽだった自分を満たしていく胸の熱い疼きと、舞衣を守る為、沙耶香は物言わぬ人形から一人の人間として覚醒。
神童と謳われた結芽には敵わなかったものの、高津学長に「貴方が望む刀使にはなれない」。と、絶縁を突き付け舞衣とともに逃亡。


私には何ができるんだろう…

舞衣は何でもできる。私も私にできる事考えてみる


舞草の一員であるファインマンことフリードマンに刀使の本来の使命を教えられ、
思い悩む舞衣に沙耶香は自分より何でもできると、励ますが事態は風雲急を告げる――。


いいわ沙耶香。教えてあげます、その痛みを取り除く方法を

私に許しを請いなさい。そうすればその不要な感情は…

わかってない…痛いのはあなたが可哀想だから…


相も変わらず自分を人形として扱おうとする高津学長に憐憫を向け、夜見を撃破した沙耶香と舞衣は大荒魂、折神紫ことタギツヒメと対峙するも、敗れてしまう。
死闘の果て可奈美と姫和は大荒魂を討つが、折神紫の身体から逃げ出すように三つの光が放たれ、流星のように夜空を駆けて関東各地へと降り注いで行く。
こうして、刀使ノ巫女第一クールである胎動編は幕を閉じる――。



+ 《2期(波瀾編)》-

可奈美ならわかるはず。可奈美だけ一人遠い所にいる事


二期。可奈美とコンビを組んだ沙耶香は頻出する荒魂を切り払い、次代の英雄として憧憬の目で見られていた。
しかし、それでも可奈美の強さは尋常ではなく、思わず沙耶香は嫉妬の念を零す。


私が範囲を2倍担当する


十五話。ゆったりと調査を実行する薫の尻を叩く形でグンマーこと群馬に派遣。
舞衣からは薫は面倒くさがりだから心配されるが、対するエレンは“ああ見えても面倒見は良い”と諭す。
任務に力を入れがちな沙耶香は良い意味で薫の休息の仕方を学び、ペットであるねねと和やかな交流をする。


間違えてねぇよ。それが普通の刀使の考え方だ

けどま、刀使だからって何も考えずに斬るのはやめとけ

よく考えて斬れってことだ

こいつみたいな荒魂も他にいるかもしれねぇだろ

考えて…斬る…


ようやく荒魂を見つけ出した沙耶香は、人の害になる前に切ろうとするが薫に阻まれる。
確かに荒魂は古来よりこの国と人々を脅かしてきた異形の存在。
なのだが、ねねのように怒りで高ぶることのない個体も存在し、共存できるかもしれない。
ただやみくもに切るだけではなく、可奈美のように相手をよく見て、薫のように相手のことを考えることを覚えた沙耶香は急速に成長していく――。


なんで私は追いつけないの…?衛藤さんにも…糸見さんにも!

今度は私が助ける番

そんな魂のこもってない剣じゃ――なにも切れない!


二十二話。荒魂を受け入れ、タギツヒメの親衛隊となり可奈美へのコンプレックスを爆発させる歩の姿をかつての自分を被らさせた沙耶香は*2
今度は自分が救うべく想いを御刀に込めて歩を撃破。最終決戦に赴く。


おやすみ…もう、寂しくないから


最終決戦後。二人の帰還を強く願いながら、特務遊撃隊として頻出する荒魂を次々と撃破する沙耶香。
しかし、前のように何も考えずに切るのではなく、荒魂が根源的に抱える孤独を向き合い、その寂しさを癒すように切り祓う。
まるで人形のように空っぽだった紗耶香は人間として急速に成長し、新たに折神家の当主となった朱音を守る親衛隊に抜擢。
朱音の傍で控え、決勝に進出した二名の刀使が響かせる声を聴きながら、試合の行方を見守る。こうして、御刀に選ばれた少女達が紡いだ物語は幕を閉じるのだった――。


刻みし一閃の燈火

アプリ『刀使ノ巫女~刻みし一閃の燈火~』にも登場。
本作はTV版とはパラレルワールドで、アニメ本編とは少し異なった展開で物語が進むが、
設定は胎動編に寄っていた為にやや冷たい印象だったが、物語が進むにつれ言動が増えていく。
性能としてはまちまちだが、ふとした拍子にぶっとんだ性能のユニットが投入されることもあり、中でも2019年に実装された水着ユニットは演武大会では突破しづらい。


余談

  • 舞衣と可奈美が遠因となってヒスおばに絶縁を叩き付けたせいか、いっそのこと美濃関に移籍すればいいのでは?という発想の元、当校の制服を着た沙耶香のイラストもあったりする。
  • 巨乳にしか懐かないねねが懐いているため、将来有望なのではないかと推測されている。


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  • 後の華子 -- 名無しさん (2020-03-15 08:29:00)

#comment

*1 剣豪であり一刀流の開祖である伊藤一刀斎が編み出した『無想剣』が元ネタと思われる
*2 自分が歩んだかもしれないifの姿でもある

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