登録日:2009/06/22 Mon 21:47:29
更新日:2023/12/05 Tue 11:04:38NEW!
所要時間:約 7 分で読めるんだぞぉ!
▽タグ一覧
フジテレビ パロディ 仮面ノリダー 仮面ライダー とんねるず 木梨憲武 伊藤淳史 小林昭二 とんねるずのみなさんのおかげです アナザーライダー コント ジョッカー 石橋貴明 仮面ライダー? 選ばれなかった者 腹筋崩壊 コメント欄ログ化項目 敵も味方も変な奴 岡村隆史 愛すべきバカ達 昭和ライダー? 赤いマフリャー ぶっとばすぞ~ ジョッカーのみなさん かいわれ巻き巻き~ねぎトロ巻き巻き~巻いて巻いて~手巻き寿司~ 植物よ でっかくなーれ!! 僕の顔にうんこでも付いてますか? ライディヤォッ!! 決定!日本一のぬいぐるみ師 カーニバル&フェスティバル チビノリダー どぅえ~い!! 立花藤兵衛最後の出演作 木梨猛 岡田真澄 渡辺満里奈 無許可 黙認 平成の時代、悪と戦った改造人間 仮面ライダーに認められなかった者 norider adの皆さ~ん! in memory of a legendary kamen hero 紺野美沙子 困ったときにはチビノリダー←頼るな!! 全国のチビっ子諸君!
仮面ノリダー・木梨猛は改造人間である。
彼を改造したジョッカーは世界征服を企む悪の秘密結社である。
世界の平和を守るため、仮面ノリダーは今日も戦うのだ!
(手術台に拘束されて、ジョッカーの技師に工具で体をコンコンされる)
あ゛あぁぁぁ!!やめろぉぉぉ!ジョッカー!ぶっとばすぞぉ~~~!
『仮面ノリダー』とは、フジテレビ系列のテレビ番組『とんねるずのみなさんのおかげです』内で放送されたコーナードラマ。
【概要】
東映の特撮テレビドラマ『仮面ライダー』シリーズのパロディコントで、1988年春にまずスペシャル版として発表され、1988年秋から1990年春にかけてレギュラー放送された。
後に、1990年末から91年夏に続編となる『仮面ノリダーV2』が、また、1992年・1993年にスペシャル版、そして1997年にも最終回が放送された。
当時、同じく『サンダーバード』のパロディである『サンバーダード』等パロディコントに定評があったとんねるずであるが、特に本作はとんねるず製パロディコントの中でも突出した人気を誇り、社会現象となるほどの人気を博した。
が、パロディコントとはいえ、オリジナルである『仮面ライダー』の肝である「異形となった者の悲しみ」はそれなりに意識されており、「異形となった者は想い人と結ばれることはない」という形で描き切っている。
なお、基本は『仮面ライダー』のパロディであるが、出演者や小道具には『ウルトラマン』など他作品のパロディも頻繁に登場する。
これらはとんねるずが幼少期を過ごした1970年代初期の作品や、放送当時の劇場公開映画とのタイアップが多い。
さらに、基本的に一話完結なので、コント終了時には「全国のチビっ子諸君!」とノリダーが視聴者に向けて「おやくそく」を言うコーナーが入っている。「番組が終わったら、寝る前に歯を磨こう!」「番組が終わったら、宿題やれよ!」「番組が終わったら、もう一度時間割を確認しよう!」といった定番のものだけでなく、「お年玉をもらったら、『ありがとう』とちゃんと言おう!『これっぽっちかよジジイ、ババア!』な~んて言ったら、いけないぞ!」とネタに走るメッセージも目立った。
【あらすじ】
木梨猛は悪の秘密結社「ジョッカー」により改造人間「ノリダー」に改造されるも、石橋文字隼人(後に留守番電話男に改造される)によって救出され脳改造を施される前に脱出。
正義の味方「仮面ノリダー」として、世界平和のために戦う事を決意した。
【登場人物】
◆主要人物
●木梨猛/仮面ノリダー
演:木梨憲武
植物や動物を愛する、妙に大きい鼻の穴が特徴的な青年。
パンタロン(本郷猛も履いている裾が開いたズボンで、初代『仮面ライダー』の放映当時に流行していたファッション)がトレードマークだが、主題歌では「今どき売ってない」などと既にダサいものである事を自嘲している。
&bold(){&color(green){「♪か~いわれ巻き巻き、ね~ぎトロ巻き巻き、巻いて巻いて、手巻き寿司、とぉー!!」}と当時放送されていたミツカン酢のCMソングのパロディを叫んで変身する*1。
これが切っ掛けでとんねるずは後年、ミツカン酢のCMに起用される事に。
何気に、あの仮面ライダーJより先に、大河内明日香(演じたのは本家『ゴジラVSビオランテ』同様、田中好子氏)が隠し持っていたG細胞で巨大化を実現した。
演者は後に主演映画で、ライダー主人公顔の青年と死闘を演じることになる。
●マリナ
演:渡辺満里奈
本作のヒロイン。孤児院「チビッコハウス」で働いている。
最終回で『ウルトラセブン』風に木梨猛=ノリダーだと知らされる。
後に制作された完結編では、猛が改造人間である事も全てを受け入れ、猛と結婚した。
●立花藤兵衛
演:小林昭二
喫茶「アミーゴ」のマスター。猛を陰ながら支えた。
演者を見ればわかるが、まさかのおやっさん本人。なんという豪華キャストだろうか。
猛が「異形となった者の悲しみ」を乗り越える事ができたのも、彼のおかげである。
昔、科学特捜隊のキャップをしていた。
この作品が立花藤兵衛としての最後の出演作である*2。
●子供達
演:劇団ひまわり所属の子役達
マリナが働いている孤児院「チビッコハウス」の子供達。
こちらはプロレス漫画『タイガーマスク』が元ネタ。
●チビノリダー
演:伊藤淳史
「おならじゃないのよ、おならじゃないのよ、ちょっと空気が入ったダケなのよ!」
ノリダーが握る拳大のカプセルに収納・携帯している。
自身のピンチの時に呼び出し、共に戦う事もあった。
初登場時は4才で、最終回にも中学生の姿で登場した。
成長後、電車男や猪八戒になるが、ジョッカー怪人ではない。
◆ジョッカー
世界征服を企む悪の秘密結社。
元ネタは言うまでもなく初代『仮面ライダー』に登場する悪の秘密結社・ショッカー。
●キング・ジョッカー
演:石橋貴明
最終回で姿を現したジョッカーの首領。
腕力、特殊能力、ギャグのキレとあらゆる面でノリダーを圧倒する。
口癖は「キーング・ジョッカー!」。
ちなみに相方共々、後に『Mydo』の指揮役になった。
●ファンファン大佐
演:岡田真澄
ジョッカー日本支部大幹部(なお、「ファンファン」というのは演じる岡田氏自身の愛称でもある)。
組織内のヒエラルキーはどうなっているのか、何故か部下の怪人達には頭が上がらなかったりする。
将軍昇進のチャンスの際にはゴルフセットを買おうとした事も。
昔映画で大冒険に巻き込まれたり、手塚治虫作品で息子が正義のロケット人から呼び笛をもらった新聞記者になった事もある。
実は彼自身は怪人ではなく、洗脳された普通の人間であった。
当時としても既に大物俳優であった岡田氏であるが、このファンファン大佐も彼の代表作の一つとして世間に認知されることとなり、その衣装は彼の没後も大切に保管され、
後年、彼の実娘である岡田朋峰氏がとあるバラエティ番組で当時の衣装によるファンファン大佐のコスプレを披露したことも。
「はーちみつ、レモン♪」
●怪人
演:石橋貴明他
「日本一のぬいぐるみ師・恐怖○○男」と名乗る怪人達。
本家に倣って動物や植物がモチーフの者が基本だが、初期の段階からレンタルビデオやアイロンなどの無機物、挙句ストーリーが進むにつれて北海道やらゴルフやら『帝都大戦』やら『ハレンチ学園』のヒゲゴジラなど、もはや何でもありの状態になっていった。
毒蝮三太夫氏の演じた怪人がいる。
ちなみに石橋氏は怪人以外の役でもドラマに出演した事があり、ヒゲゴジラ男の回では大河内明日香にアタックしては玉砕する男の役を演じていた。
●ジョッカーのみなさん
演:倉田プロモーションのみなさん
ベレー帽にペイント顔が特徴の戦闘員。
役割はもっぱら整列後にノリダーカーニバル&フェスティバルで吹っ飛ばされる役。
ヒゲゴジラ男の回では何故か巨大化した。
後にパワーレンジャーシリーズや第二期平成ライダーシリーズ、ニュージェネレーションヒーローズのエロ描写で名を馳せる坂本浩一氏や超星神シリーズの主役スーツアクターで知られる新上博巳氏、『特警ウインスペクター』の香川竜馬役・山下優氏らの姿もあり、
更に「恐怖七夕男 〜ジョッカーの恋の巻〜」の回では『地球戦隊ファイブマン』でファイブイエロー/星川レミを演じた早瀬恵子(現・成嶋涼)氏が女ジョッカーことオリエ役で出演していた。
◆その他
●ナレーター
中江真司/納谷悟朗
本家仮面ライダーシリーズのナレーターと同じ。
『サインはV』のパロディである「恐怖バレーボール女 〜世界へソーレッ 若さでアタックの巻〜」の回のみ初代『仮面ライダー』でショッカー首領の声を演じた納谷氏がナレーションを務めたが、「納谷さん、私にも喋らせてよ」と中江氏が参入し、豪華なダブルナレーションとなった。
なお、中江氏は素顔でもゲスト出演。視聴者は初めて『仮面ライダーシリーズ』のナレーターの顔を拝見する事が出来た(もっとも、中江氏は、元々俳優だったのがナレーター業に転向したという経緯を持つ人物なのだが)。
●アラシ隊員
演:毒蝮三太夫
「恐怖台風の目男 〜嵐を呼ぶ男の巻〜」のゲストにして、初代『ウルトラマン』の科学特捜隊にいたお方。
何故かジョッカーに操られて登場し、台風の目男のバックアップを行う。
おやっさんを「キャップ」と呼び、ムラマツキャップと同一人物であると示した。
科特隊のコスチューム姿をしたおやっさんに説得され、正気に戻る。
ラストでは「嵐で縁起悪いから晴れとかに名前変えようかな」と発言。
●石橋美沙子/女ノリダー
演:紺野美沙子
特別編で登場。
行方不明になった兄・石橋タカオを探すためにアミーゴでバイトをしていたが、ジョッカーに洗脳されたタカオの手によって改造人間となってしまうが、手術中に猛に助け出され、タカオが改造されたゴキブリ男をノリダーとともに倒した。
演じる紺野は当時「みなさん」の常連ゲストの一人だった。
また、本家よりもいち早く登場した「女性の仮面ライダー」でもある。
●ノリダーの分身
演:岡村隆史(ナインティナイン)
最終回で登場したノリダーの分身。演じる岡村の十八番である酔拳の必殺技を持つ。
が、高い所へ移動する際にノリダーとラッコ男からダブルキックを喰らうお約束とともに足を滑らせて転落死した。
演じる岡村は大のとんねるず信者であり、本作で使用したノリダースーツは宝物として現在も大切に保存しているという。
【影響】
『とんねるずのみなさんのおかげです』内の一介のパロディコントでありながら、バラエティの域を超えた大人気コンテンツとなった仮面ノリダー。
その影響力は本家『仮面ライダー』を手掛けた東映側も無視できるものではなくなってしまい、元々東映に無許可で製作していた事もあって、映像ソフト化は一切禁止されたまま現在に至っている。
ただし、事後承諾で許可は申請・受理されたため、放送自体は『V2』まで続くこととなり、その後の過去を振り返る企画でも「石森プロ・東映」のクレジット付きで当時の映像が使用されている。
また、2013年に東映は仮面ノリダーを商標登録している。
『仮面ライダーBLACK』でプロデューサーを務めた吉川進Pは、かつて関連書籍で「パロディとヒーローは相容れないのです」と仮面ノリダーに対して批判的なコメントを寄せており、『仮面ライダーBLACK RX』以降の製作モチベにも少なくない影響を与えたと言われている。
実際、『BLACK』と『BLACK RX』の2作品で南光太郎を演じた倉田てつを氏も撮影当時は「本作について触れないように」という暗黙のルールに従っていた他、
『BLACK』放送当時に本作への出演をフジテレビサイドから打診されたが、東映の許可が下りずに断念せざるを得なかったとの事。
当時、バブル景気でノリにノッていたフジテレビは文句なしの絶頂期であり、本作には“製作費の無駄遣い”っぷりを自虐的に笑いのネタにするような場面も頻出し(火薬が爆発するたびにいちいち掛かった費用を口に出すなど)、それが癪に障ったのかもしれない。東映、いつも予算的には苦しそうだしなぁ
が、その一方で原作者の石ノ森章太郎先生は「子供が好きなんですよ」「実は自分も楽しく観ている(発言大意)」と好意的に捉えていたようだ。
また、同じ東映内でも初代『仮面ライダー』の初代から『仮面ライダーZX』までプロデューサーを務めた平山亨Pは本作を笑いながら見ていたという証言もある。
そもそも倉田てつを氏もルールに従っていたし東映が許可をしなかったから出なかったものの、個人的には普通に出たがっていた事を証言している。
現在でも根強いファンを持ち、ライダー談義で名前が挙がる事もしばしばある。
平成ライダーシリーズの役者やスタッフにも「当時観ていた」というファンがおり、パロディながら本家に与えた影響は決して小さなものではなかったであろう。
しかも、仮面ライダーシリーズ自体がノリダーがなければ「過去に流行ったシリーズ」として終焉していた可能性も90年代には存在したので、
ノリダーは東映のプロデューサーの「受け入れがたい」という思いとは裏腹に、仮面ライダーシリーズの命脈を2000年代まで繋げ、平成ライダーの誕生に繋げたという点で偉大な存在なのである。
【余談】
マニアックなネタに定評のあるよみうりランドの仮面ライダージオウショーに、アナザーライダーのプロトタイプである「ノーライダー」が登場したことがある。
このノーライダーなるものは1号をベースにして巨大な耳と鼻をくっつけたもので、胸には大きく「NO RIDER」と書かれている。
その姿はノリダーに似ていると噂されている。
メタ的な話をすれば(少々言いがかりでもあるが)仮面ノリダーは仮面ライダーの歴史を断絶させる原因となってしまったとも言われている*3。
ある意味、元祖アナザーライダーなのだ。
全国のWiki篭り諸君!
ただ項目を見ているだけじゃ、良い項目は作れないぞ!
勇気と知恵を出して、思い切って追記・修正をやってみよう!
ニッ☆(キラリーン)
&link_up(△)メニュー
項目変更&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ)
この項目が面白かったなら……\どぅえーい!!/
[#include(name=テンプレ3)]
ぶっとばすぞぉ…!
……誰?
平成の時代、悪と戦った……改造人間さ。
……仮面ライダー…?
いや、俺は仮面ライダーに認められなかった。だからずーっとここにいる。
俺と同じ…。
お前と一緒にするな!
いや…。いや、でも…俺、たまたま選ばれた普通の高校生で……。
それでも、選ばれた…。仮面ライダーに選ばれたんだよ!お前は……。
選ばれなかった……選ばれなかった奴はごちゃまんといる!
選ばれた者には、その責任があるんじゃないのか!?
今、平成ライダーを背負っているのは…[[お前>常磐ソウゴ/仮面ライダージオウ]]だろう!!
"in memory of a legendary Kamen hero"
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\びゃ~おう!/
#vote3(time=600,57)
[#include(name=テンプレ3)]
▷ コメント欄
#lsd()
#comment_num2(num=30)
*2 最終回の時点で小林は既に亡くなっていたが、遺影の写真で登場しクレジットも記されている。
*3 上記の通り吉川Pからは「ヒーローの否定」とまで言われ、小林良平氏は「11代目仮面ライダーの主演に抜擢されていたにもかかわらず、企画が突如中止になり、作品は幻となる」と証言しているため。しかし、この小林氏の発言について質問された高寺成紀氏は「当時キャスティングを担当していましたが、記憶にないですね。10人ライダーの出演も「『RX』後に仮面ライダーは制作しない」という決定を受けてのことでしたし、企画立案やオーディションなど、後番組を制作する動きは東映社内ではなかった気がします。小林氏に誰がどう告げたかが分かると良いのですが」と答えている。詳細は「サブカルチャーに関する都市伝説」の項目を参照。
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧