登録日:2011/05/13 Fri 02:09:12
更新日:2024/02/27 Mon 00:25:59NEW!
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格ゲー ファイターズヒストリー fh データイースト デコ アーケード sfc 溝口誠 カルノフ チェルノブ 牛 スーパーファミコン ゲーム タイガーバズーカじゃあ! ダイナマーイ! 北海道! カプコンから訴えられた→後に和解
『ファイターズヒストリー』は、1993年にデータイーストが発売した格闘ゲーム。略称はFH。
格闘大会「グレードグラップル」が開催された…。果たして、優勝を手にするのは一体誰か!?
◇シリーズ一覧
ファイターズヒストリー(1993年)
ファイターズヒストリーダイナマイト(1994年)
ファイターズヒストリー溝口危機一髪!(1995年)
◆弱点システム
本シリーズには、弱点システムが搭載されており、各キャラには、弱点部分が決められている。
そこを集中して攻撃すると、点滅し始め、最後には「ポヨヨン」と間抜けな音を立てて外れ、相手は必ずピヨってしまう。
◇登場キャラ
- レイ・マクドガル
アメリカ出身の刑事。マーシャルアーツの達人で、本シリーズの主人公だが、溝口誠の存在感が大きく、
逆に溝口が主人公と勘違いされてしまい、影が薄くなってしまった主人公(笑)と言うより主人公(悲)と言うべき人。
弱点は胸に着いてる雷のアップリケ。
飛び道具の「トルネード!」が「北海道!」に聴こえなくもない。
ただ、「ダイナマイト」ではとにかく全ての性能が高く、近距離・遠距離どちらも戦えるオールラウンダーで、リーやザジィに次いで強いキャラであるのだが。
一応、ストーリー上は裁判相手の風来坊とムエタイ王者みたいに後述のカルノフとの因縁が付けられたりしてるのはレイの方なのだが。
日本・大阪府出身。28歳になるが、未だに高校生を続けている。牛丼とたこ焼きが好物。千絵という彼女が居る。弱点は頭の鉢巻き。
上半身裸に白鉢巻きというそのいでたちから主人公と勘違いされ、今やFHになくてはならない存在となっている。
どれだけ人気かと言うとカルノフ、チェルノブと並ぶデコの顔と認定されてた位で、ゲーメスト版コミカライズでも大幅に原作ゲームから逸脱しつつも主役に。
そうした人気ぶりを受けてか、3作目ではコンシューマー(SFC)のみの発売とはいえ公式にも主人公化した。
そして、後述の様にデコの倒産後も他メーカーのゲームにまで客演してる位と完全にFHを代表する男である。
モチーフは『魁!!男塾』の剣桃太郎で、それを受けてなのか毎回エンディングにてやっとの思いで優勝したのに、休む間も無く「死亡確認」のおっさんに似た怪しい中国人に更に凄そうな名前の大会に拉致られるというのがお約束になっていた。
- サムチャイ・トムヤムクン
タイ出身。弟や妹の為に闘うムエタイ戦士。弱点はアームバンド。初代におけるキャラ選択カーソルのデフォルト位置は彼。
一部でカルト的な人気を誇っており、ファンからは「世界最強のお兄ちゃん」と親しまれていたりサムチャイオンリーの大会が開かれた事も有る。
- マットロック・ジェイド
イギリス出身のパンクロッカー。何故かヘビメタが嫌いだが、ロックの持つ二つの側面の対極に位置するのがパンクとヘビメタなので、当然っちゃ当然か。弱点はヘッドホンとサングラス。
性能的にはガイルとダックを足して割ったようなキャラ。
- 嘉納亮子
女子高生柔道家。溝口の事が大嫌い。弱点は溝口同様、鉢巻き。
え?『ワーヒー』の方にもリョウコがいるじゃないかって?あれは同名の赤の他人です。
- 李典徳
八極拳を使う中国出身の拳法家。弱点は両膝。かつて週刊少年サンデーに載っていた『拳児』のキャラがモチーフ。
それにしても、中国拳法と言えば逆さになって回転するお姉ちゃんだったり映画俳優だったりする格ゲー黎明期において、
八極拳という渋いチョイスをしたデコには感服せざるを得ない。
後述のザジィと共に『ダイナマイト』では強キャラの一角である。
- 柳英美
『ダイナマイト』より登場した韓国出身のツアーコンダクター。格闘スタイルはキムと同じくテコンドー。弱点は腰巻き。
後述の劉飛鈴の人気があんまりだったため、実質嘉納亮子と共にヒロインの枠にいるキャラである。
- ジャン・ピエール
フランス出身の体操選手。かなりの成金野郎でキザなナルシストであり、サムチャイは貧乏くさいから嫌いだとか。
弱点はレッグバンド。『ダイナマイト』では前代未聞の「前に溜める」必殺技を持つ。
「バッコ~ン!」の空耳でお馴染み。
格ゲーで勝利ポーズでバラを投げつけるキャラの元祖であったりする。
- マーストリウス
ジャーマンスープレックスを二回繰り出すダブルジャーマンが必殺技のイタリア出身のプロレスラー。スイカが好物で、プロレス以外の格闘技を一切認めない。弱点はレッグウォーマー。
モチーフはプロレスラーのキングコング・ザ・ブルーザー・ブロディ。
ダブルジャーマンは吸い込みが驚異的で初代では猛威を奮ったキャラの1人。
- 劉飛鈴
中国出身の女優。蟷螂拳の使い手で、かなりの高飛車。弱点は胸当て。
ぶっちゃけDECOが春麗を作ろうとしたらこうなったという感じのキャラクターで、
ファイヒーにおける貴重な大人の女性キャラなのだが、キャラクターセレクト時のグラフィックがあまりにも濃すぎる事、
その高飛車なキャラ設定によって、そっちの方の人気は全く無かった。
グラフィックに関しては、ゲーメスト増刊「ギャルズアイランド」のヒロイン紹介で、「ウケ狙いをせずにとことん中国人の顔にした所に、DECOの偉大さを感じさせる」 とまで評されたほどであったが。
- クラウン
身軽な動きとトランプ投げで戦うサーカス団の団長ピエロ。可愛い男の子が大好きなショタコンのオカマ。弱点は仮面と頭巾。
「マッチョはキライなのよ もお アッチいって!!」
- ザジィ・ムハバ
『ダイナマイト』より登場したグラフィックの濃いアフリカ出身の空手家。自然を愛する男…!
弱点は頭に巻いた鉢巻き。
『シュッ!!』でお馴染みの移動技のダッキングは飛び道具を回避できる特性を持っている為、レイを差し置いて大会で大暴れした。
- カルノフ
ラスボス。ロシアの神の使いで初代とダイナマイトではグレートグラップルの主催者として、ロから吐く火などで挑戦者達の前に立ちはだかる。
元々は同社のアクションゲーム『カルノフ』の主人公で、ステージ曲も『カルノフ』のアレンジである。
無印とダイナマイト以降では体形が明らかに違う。弱点は無印が頭に巻いたターバン、ダイナマイト以降は首飾り。
「バルーン!!」
- 牛
『ダイナマイト』の隠しボス。「さぁ牛だ!」でお馴染みの『空手道』からのゲスト。
- チェルノブ
『溝口危機一髪!』にて登場。同作のラスボス。かの有名なデコの迷作『チェルノブ』からのゲスト出演。
『溝口危機一髪!』は容量の問題なのか『ダイナマイト』から本来の主人公のレイを含む数キャラが削られているのだが、チェルノブの客演だけで元は取れてるとの意見も。
ステージ曲も名曲と名高い『チェルノブ』のアレンジ曲で、ステージの後ろには自由の女神の姿も見える。
カルノフとは従兄弟で、弱点はヘルメット。
格ゲーに合わせてか、やっと後退もガードも覚えてくれたらしい。
『チェルノブ』はタイトルからも察せるヤバさでアーケード時とコンシューマー(MD)時で微妙に設定が変えられたという逸話があるのだが、それすらもネタにしたのか、本作ではアーケード版とコンシューマー版の折衷のような発言をしているのだが、とどのつまりはタコギライ。
必殺技は、エネルギーブーメラン、パワービーム、重力分銅、赤城山ミサイル!……と、原作ゲームのショットを再現したものばかりで、つまりは全部飛び道具である。
普段は使用不可能だがコマンドを入力すれば溝口モード以外のモードで使用可能になる。
勿論、EDも用意されている。
◆溝口誠の外部出張
前述した様に、溝口は主人公と勘違いされる程、圧倒的な知名度を誇っていた。
同社の格闘ゲーム『水滸演武」にゲスト出演し、九紋龍史進や戴宗、阮小七や扈三娘達と競演を果たした。
しかも同ゲームのオリジナル技として、野球選手にコスプレしてバットで相手を攻撃する必殺技や、相手を羊に変えてしまう技が追加された。
(これは同社のアクションゲーム『トリオ・ザ・パンチ』の「羊の呪い」が元ネタ)
2009年にはスパイクの『喧嘩番長3』にもゲスト出演。
彼を倒すとごっついタイガーバズーカを修得出来る他、チームメイトに出来る。
◇裁判沙汰
ストⅡと同じ6ボタン制だったのが災いしてか、
記念すべき1作目は何と、カプコンから訴えられてしまった事があるが、最終的には和解した。
ちなみに訴えられた際には「そっちこそウチの『空手道』パクったやろ!」と反論していた。
(なお、当時カプコンはデータイースト以外の会社にも似たような主張を行っていた事については留意)
◇漫画版
津雲幻一郎による『ダイナマイト』の漫画版が新声社のコミックゲーメスト誌にて連載されていた。単行本全2巻。
物語の雰囲気も登場人物の性格も原作ゲームとはほぼ全く別物と言っていいほど異なっているが、まぁ当時のメディアミックスではよくある事である。
前述のように主人公は溝口、また重要キャラとして李にもスポットが当てられている。
詳細は当該項目を参照。
◆余談
音声は一部ネイティブとなっている。
中国人(二人)やタイ人、アメリカ人、イギリス人が該当(態々ネイティブスピーカーを起用しているものまで!)。
一方フランス人やイタリア人は普通に英語だったり、韓国人は日本語(職業の関係であえてそうしているのかもしれないが)と徹底はされていない。
ごっつう…タイガーバズーカじゃああ!!ワイの拳で追記・修正や!!
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▷ コメント欄
- まぁ当時のメディアミックスではよくある事である←よくあるのかよ! -- 名無しさん (2022-01-18 22:29:44)
- 最初から溝口が主人公でレイが副主人公って立ち位置だったらリュウケンコンビみたいな認識になってたかもしれないのにな -- 名無しさん (2023-02-28 14:51:37)
- 溝口誠はKOFマキシマムインパクトにも客演していてしかも衣装にさらしと褌一丁という攻めたスタイルのもある -- 名無しさん (2023-02-28 16:51:43)
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