登録日:2015/11/20 (金) 00:20:00
更新日:2024/01/16 Tue 13:04:36NEW!
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マリオ 衝撃作 コロコロアニキ コロコロコミック 小学館 鬱 裏話 沢田ユキオ 25周年記念 スーパーマリオくん 黒い任天堂 そんな時くらい、シリアスにさせてくれよ。 鬱展開 苦労人 入院 病院 悲劇の主人公 悲劇の男 燃え尽き症候群 感動 オッサン ヒーローの悲哀 苦悩の連続 スーパーマリオッさん 沢田ユキオッさん(62) 哀愁ゲームギャグ ※この漫画はフィクションであり、実際のゲーム内容とは異なります。 沢田ユキオの本気
コロコロのまんがの歴史をBダッシュで駆け抜けてきた
スーパーマリオくんが、今までの軌跡を遡る!
コロコロまんが家の父・沢田ユキオ先生が
まさかの大激白執筆!!
禁断の作品に日本中が衝撃!!
スーパーマリオッさんとはスーパーマリオくんの連載25周年を記念してコロコロアニキ第4号に掲載された読み切り漫画である。
作者は沢田ユキオッさん(62)。
ジャンルは哀愁ゲームギャグ。
あらすじ
物語はマリオがルイージの前から失踪し1ヶ月が経過したところから始まる。
いつものようにピーチ姫がさらわれた報せが入る。
自分一人ではとても無理と半泣きになるルイージだったがマリオの居所が分かったとヨッシーに知らされる。
マリオを迎えに行くルイージとヨッシーだったがなんだかマリオの様子がおかしく……?
登場人物
マヌケで大ボケでドアホのヒゲ面だがどんな時でもあきらめないスーパースター。コロコロのギャグヒーロー。
1ヶ月前突如失踪し、どういうわけか病院にいた。
ご存じ緑の弟。マリオ亡き後の主役。
今作では狂言回し的存在。長期連載の中で絵柄や性格が大きく変化している事もあり、久々に読んだ人は初期のルイージとのキャラの違いに驚くかも。
お馴染み大食い恐竜。連載初期からブレない第二の大ボケキャラ。
本作でも事あるごとにボケまくる。
本作ではチョイ役。ピーチ姫がさらわれたのを知らせに来た。
マリオの居場所を知りたがっていたがたくさんいすぎてヨッシーに乗れなかったので留守番に。
よく見るとカッシー似のやつがいる。
突如現れたもう一人のマリオ。スマブラ?
いったい何者なのか……?
マリオはなぜ病院に?
以下ネタバレ
病院でルイージとヨッシーを待っていたのは別人のようにくたびれ、無気力になっていたマリオだった。
ピーチ姫がさらわれたことを聞いてもまるで無関心。いつもならそれを聞いただけでボケてるのに!
25年間に渡るヒーローと芸人としての日々は確実にマリオを疲弊させていたのだ。
手はボロボロ。肩も腰もガタガタ。その治療のために病院にいたという。
しかし、本当に疲れていたのは体以上に心だった。
25年の連載の中で、笑っていられない状況はいくつもあったが、それでもボケ続けなければならなかった。
父親が大病で倒れた時も、その父親が亡くなった喪失感から体調を崩した時も……。
「そんな時くらい、シリアスにさせてくれよ。」と思い切り叫びたい気持ちをアホ面で隠して、マリオは時に点滴を打ってまでボケ続けた。
コロコロの看板として、いつも元気で明るい存在でいなくっちゃいけない……そんな思いがどんどんマリオを追い詰めていたのだ。
ルイージとヨッシーがどんなに励ましてもボケても「もうたくさんだ」「二度とボケたくないんだ」と落ち込む一方……。
そんな中、突如ドクターマリオが現れる。
マリオが二人いると驚くルイージたちをよそにドクターは人の頭ほどはあるカプセルを無理やりマリオに飲ませる。
「兄さん!! そんなので治るわけがないよ~!!」
しゃきーん
治った。
ホントかよ!?
マリオの25年間はつらいことばかりではなく、いいこともたくさんあったのだ。具体的に思い出せなかったけど。
実はドクターマリオは自分を助けるためにドラちゃん丸パクリのタイムマシンで25年後つまり連載50周年を迎えた未来から来たマリオ自身だった。
25年後は沢田先生87歳だけど大丈夫?
自分が元気になったことを見届け未来に帰っていくドクターマリオ。
そして今のマリオはピーチ姫がさらわれたことを露骨に嫌そうな顔で思い出したあと、
くっだんねえ(褒め言葉)大ボケをかまし、元に戻ったその姿にルイージとヨッシーは涙するのだった。
最後のボケは君自身の目で確かめよう!
余談
- 当初は「25年で年を食ったマリオが体中ガタがきて苦しむ」ぐらいの内容にする予定だったらしい。
- ……が、コロコロアニキ第3号での本作の予告に「25年経ったマリオは何を思う?」「この衝撃作に日本中が震撼する」なんて煽りがついてしまったため、沢田先生が「何か衝撃的なことを描かなきゃいけない」と思ったため本作につながったらしい。
- 1回目のネームはもっと衝撃的だったとか。(下記を参照)
- 煽り文に「よく任天堂許してくれたな」なんて書いてあったりする。
- 気付いた読者も多いと思うが、マリオの語る「父親」や「点滴」のセリフは作者の沢田先生自身の実体験である。
- コミックス25巻の第7面、第8面あたりに言及がある。特に8面は父親ゲッソーが頑張る話……。
- この辺は公私混同ではないかという意見もあるが、沢田先生はどんな時でも『マリオくん』を描き続け、このような機会が訪れるまでは辛さなどおくびにも出さなかったことは留意すべきである。
- 作中のマリオ=沢田先生の悩みはギャグ漫画家の悩みそのものである。
- 実際ギャグ漫画家というのは行き詰まる確率が高く、病んでしまった人がかなり多い。有名どころでは吾妻ひでお、江口寿史、相原コージ、桜玉吉など。
- 単行本収録はどうなるのか心配されていたが2017年10月に「スーパーマリオくん傑作選」に収録された。
- 同時に裏話も収録されており、最初のネームでは「父親の病気は膵臓癌」「沢田先生は強い喪失感から顔面神経麻痺になった」などの詳細が書かれていたらしいが、重すぎる
ごもっともという事で少しソフトに手直しをしたという。
少々重苦しい部分もあるが全体的なノリは変わらない、いつものマリオくんである。これを機に久しぶりに読んでみてはいかがだろうか。
マリオッさんなんて言わせない!
「マリオくん」はまだまだ続きます!!
がんばれマリオ!!がんばれ自分!!
追記・修正は2040年の50周年まで頑張ってからお願いします。
沢田先生「米寿!?」
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▷ コメント欄
- ユキオッさんの年齢www・・・マジですか・・・ -- 名無しさん (2015-11-20 00:48:51)
- スーパーマリオ64で俺って、もうそんな年なのね→64歳じゃねーよ!ってネタがあったけどそれももうそんなに遠くないというね・・・ -- 名無しさん (2015-11-20 07:36:18)
- まあ25周年だしね、1回くらいこんなぶっちゃけ話してもバチは当たらないよね -- 名無しさん (2015-11-20 07:48:12)
- Twitterに画像が流れた時はマリオくんっぽくない感じだと思ってたけどコロイチなのね -- 名無しさん (2015-11-20 13:46:06)
- ↑イチバンじゃなくてアニキの方っぽいね -- 名無しさん (2015-11-20 14:49:07)
- ちなみに本編は25周年記念の話なんだが 終始マリオは猫マリオになって寝ていた -- 名無しさん (2015-11-21 16:51:53)
- マリオストーリー編から単行本オンリーになってたな…また集めようかな -- (2015-11-21 17:12:07)
- 編集部は予告で作者のハードル上げるなよ…。 -- 名無しさん (2015-11-28 15:26:36)
- 「よく任天堂許してくれたな」 ホントだよww -- 名無しさん (2015-11-28 19:35:05)
- 本音を言える機会ができてよかったな -- 名無しさん (2015-12-12 07:57:14)
- ↑2 編集部が予告で作者のハードル上げるからこういう内容になったんだろうがよ。 -- 名無しさん (2015-12-12 08:22:12)
- こち亀でもこういう話はやってほしい。 -- 名無しさん (2016-02-14 21:15:51)
- 「父親」の回想シーンはクリオとかが居るのを見る限りマリオストーリー編の話なんだよなぁ。ホントお疲れさまやでぇ… -- 名無しさん (2016-03-28 23:30:28)
- ↑2 こち亀は元からこういう愚痴ネタが挟まる印象 前回の日暮回で「またやるのかよ…」とか、季節の4コマ企画で「もうネタねぇよ」とか -- 名無しさん (2016-03-29 11:04:54)
- 大丈夫だ桃種先生や黒執事でも読めばいい -- 名無しさん (2016-04-26 15:18:20)
- 同人誌でもギャグ系の人は病んだり問題起こして消えてく人が多い印象。ごくごく一部のおかしい人は残るけど -- 名無しさん (2016-08-16 11:04:12)
- ギャグマンガは才能を削り落としながら描くもの -- 名無しさん (2016-08-16 13:41:38)
- 人間は時々怒りや悲しみなんかの感情を吐き出さなくちゃいつか壊れてしまう生き物だからどんなに精神的に追い込まれてもギャグを続けなくちゃならないのだからギャグ漫画家はそりゃ精神的に来るよな… -- 名無しさん (2016-11-16 03:06:38)
- ↑5 もう終わっちゃったよ。柴又に行けなかった10代のころ -- 名無しさん (2017-01-06 13:29:12)
- マリオとルイージって兄弟だから、マリオの父親はルイージの父親でもあるけど黙ってたのかなって思ったらルイージが出てない時期だったのね・・・ -- 名無しさん (2020-05-23 01:30:27)
- あのマリオストーリーのゲッソー一家のエピソード...それが掲載されていた別コロ...今でも持っている....でも、まさか...その時に沢田先生にそのようなことがあったなんて....衝撃的だった...。 -- 名無しさん (2020-09-27 11:31:45)
- 人の頭ほどはあるカプセルって第一面のオマージュかな? -- 名無しさん (2020-09-27 13:49:01)
- これももう5年前か -- 名無しさん (2020-10-16 00:55:47)
- マリオを始めた時は37歳だったのか……そして弱音と言うより漫画の煽りに応えるためにプライベートを開陳したと考えるとそこもつくづくプロだなあ。 -- 名無しさん (2021-01-12 13:00:12)
- 沢田先生もすごいし、子供の頃から現在までカオス過ぎるギャグで一線張ってる曽山先生も化け物すぎる…。二人ともずっと健康でいて欲しい -- 名無しさん (2021-06-20 15:13:41)
- ちょうど自分が読んだ時期にドクターマリオのTASが流行ってたから、関係ないとは分かっててもドクターの登場シーンが感慨深かった記憶 -- 名無しさん (2021-10-16 16:00:20)
- もしも作者が本当に87歳になっても生きていたら、ドクターマリオから見た視点の漫画でも登場するのかな? -- 名無しさん (2022-12-26 06:59:32)
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