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更新日:2024/07/05 Fri 13:27:28NEW!
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シルバー仮面 特撮 tbs タケダアワー 隠れた名作 橋本洋二 柴俊夫 実相寺昭雄 池谷仙克 大木淳 傑作 意欲作 篠田三郎 岸田森 ギスギスシーン多し ※日曜夜19時です。 マイナー特撮 感動のラスト 佐々木守 上原正三 市川森一 森山周一郎 宣弘社 何故かなかなか立たなかった項目 鬱展開多し 逃亡劇 宇宙人 70年代特撮ヒーロー
春日兄妹にとって光子ロケットの完成は宿題である。
そのために戦い、傷つく。
たとえこの旅が果てしなく続こうとも彼らはさすらう…
明日の太陽を求めて。
『シルバー仮面』とは1971年(昭和46年)11月から1972年(昭和47年)5月にかけて、TBS系列にて放送された特撮ヒーロー番組である。
放送話数は全26話。
●目次
【概要】
製作は『月光仮面』などで知られる宣弘社と、後に『スーパーロボット マッハバロン』を手掛ける日本現代企画が担当。
メインスタッフにはTBSを退社し、『曼陀羅』などのR18指定映画を世に送り出した実相寺昭雄率いる『コダイグループ』の面々が参加。
日本現代企画とコダイは共に円谷プロダクションから独立した面々が設立した団体であり、先述の実相寺のほか、美術担当の池谷仙克や特技監督の大木淳を筆頭に、『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』などの円谷プロ作品で活躍した実力派スタッフが多数招集されている。
当初は『21世紀鉄仮面』の仮題で企画が進められていた。このネーミングは宣弘社の小林利雄社長の意向を汲んだものだという。
最終的に池谷氏がその鉄仮面のイメージを主役ヒーローに取り入れ、『シルバー仮面』が誕生する事となった。
放送枠はかつて宣弘社の代表作『月光仮面』と『隠密剣士』シリーズや、円谷・東映の特撮作品、東映製作の漫画実写化ヒット作『柔道一直線』等名作を多数輩出したTBS系日曜19時枠(タケダアワー)で、宣弘社によるスポーツ漫画の実写化作品『ガッツジュン』の後を受けて放送された。
【解説】
TBSプロデューサーの橋本洋二氏は大枠の企画段階から特撮と人間ドラマを主題とした作品にすることを決めており、その結果60年代にヒットした海外ドラマ『逃亡者』・『インベーダー』を髣髴させるロードムービー調のドラマに仕上がった。
内容は父の遺した光子ロケットの秘密を求める主人公の春日兄妹5人が宇宙人と戦いながら旅を続ける放浪劇であり、時には兄妹5人を暖かく受け入れる者もいれば、宇宙人怖さに迫害する連中も現れ、そんな彼らや人の業に対して兄妹が悩み苦しむという非常にハードなストーリーが展開される。
さらには地球人は本当に正しいのかという、ヒーロー番組の命題に目を向けた真剣なドラマ作りもなされた。
こうして始まった意欲作『シルバー仮面』であるが、第1話からなんと撮影トラブルが発生(詳細は当該項目を参照。)、第2話からはフジテレビ系列で円谷プロ製作の『ミラーマン』*1が裏番組として始まり、陰鬱な作風が仇となって視聴率面で苦戦を強いられるなど前途多難な事態に見舞われてしまう。
「シルバー仮面が罰当たりにも卒塔婆を振り回して戦う」「シルバー仮面と敵が大勢の人がいる商店街を駆け抜ける」など当時の生活風景ちゃぶ台を見せるシュールな場面は、迷場面として後にバラエティ『ジェネレーション天国 特撮ヒーローSP』などで取り上げられたことも。
この打開策として等身大のヒーローだったシルバー仮面を第11話から巨大化させ、*2番組名も『シルバー仮面ジャイアント』に改題された。
物語も光子ロケットの秘密を巡るロードムービーに区切りを付け、路線変更して春日兄妹も科学機関・津山宇宙科学研究所に定住するようになる。
宇宙人も自ずと巨大タイプが増え、怪獣も登場するなどバリエーションが豊富となり、これらの敵と戦う明朗快活なバトル路線にシフトし、視聴率も多少ながら回復していった。
人間ドラマもよりアットホームな雰囲気となり、時には1クールほどではないにしろハードなストーリーも展開されるバラエティーに富んだ作風は今なお多くのファンからの支持を集めている。
そして宇宙人と地球人の関係にある種の答えを出した最終回は現在も語り草となっている。
【あらすじ】
「宇宙人襲来説」を唱えていた春日博士は、光子ロケットを密かに作り上げ、そのエンジンの秘密を子供達である春日兄妹の身体に隠し、そのままチグリス星人に殺害されてしまう。
遺された春日兄妹は自分達の身体の中に眠る秘密を明かし、光子ロケットの起動させるため、各地の博士と縁のある物理学者を訪ねる放浪の旅に出る。
その過程で出くわす無法な宇宙人に、春日兄妹の次男・光二がシルバー仮面に変身して立ち向かっていく。
【登場人物】
●春日兄妹
彼らには父・春日博士によってそれぞれ特殊能力や武器が授けられている。しかし常に光子力ロケットの開発を阻止せんとする宇宙人から命を狙われ続け、周りの人間からは白い目で見られ協力してくれる人物もいるが宇宙人の魔の手に巻き込まれて命を落とすか兄弟達と縁切ることが多いなどつらい運命を背負っている。
第11話からは津山博士から新型銃をもらい受け、兄妹全員が携帯している。
●春日光二
演:柴俊夫
本作の主人公。
春日兄妹の次男で口数は少ないが、性格は温厚で光一やひとみの相談相手にもなるほど面倒見がいい。
春日博士から改造手術を受け、「銀色の力」ことシルバー仮面に変身する能力を身につけた。
第21話では謎の少女・テレサに好意を抱くが、彼女はガイン星人の送り込んだアンドロイドだったため、悲恋に終わってしまった。
第25話で誕生日を迎えた。
●春日光一
演:亀石征一郎
長男。性格は冷静沈着。
春日博士から対宇宙人用の白光銃を与えられ、その射撃の腕前は一流。
兄妹の中で特に父の科学者としての資質を受け継いでいるようで、中盤からは新型の光子ロケットを作る「ベム計画」を津山博士と共同で進める。
喫煙者で、劇中では度々一服する描写が見られた。
最終回では、友好を求める宇宙人・ドリィとの交流をきっかけに、ある決断をすることになる。
●春日ひとみ
演:夏純子
長女。穏やかで気配りが出来る性格で、母親*3の面影を強く受け継いでいる。
料理が得意と自称するだけあって、炊事係を担うことが多い。
春日博士から対宇宙人用の赤光銃を与えられているが、白光銃との威力の違いは不明。
●春日光三
演:篠田三郎
三男。兄たちと違って熱血直情的。
星人に対する憎しみは特に強いが、そこを逆用されることも度々あった。
トランペットを吹くのが得意。
春日博士から人間態の宇宙人を見破るスペクトルメガネを与えられた。
その他ナイフを左手に隠し持っており、主に序盤で多用された。
最終回では、ドリィがワイリー星人とグルだと疑うが、彼女の命がけの行動を見たことで自分の間違いに気が付く。
●春日はるか
演:松尾ジーナ
次女。彼女のみ特殊能力や武器を持っていない。
末っ子で甘えん坊なところがあるが、有事にはおとりを買って出るなど、自己犠牲を厭わない気丈な性格。
第5話では田所教授に兄妹の素性を疑われた際、自宅があった都内へ戸籍謄本を一人で取りに出かける行動力を見せた。
一方で第3話で早くも放浪生活を嘆くなど精神的に脆く、第8話での登場を最後に大阪の阿部教授に預けられたことが警察に語られる形で物語からフェードアウトした。
●津山宇宙科学研究所(SSI)
津山博士が所長を務める科学機関。他惑星にサイン波を発信し、その返信データを集積するといった研究を行っている。
地球の周囲を見回すレーダーの監視能力は、防衛庁からも評価が高い。
第11話以降の春日兄妹の拠点となった。
●津山博士
演:岸田森
春日博士から宇宙物理学の基礎を学んだ科学者で津山宇宙科学研究所の所長。
第11話で初登場し、春日兄妹の後見人として研究所での活動を許諾。兄妹と力を合わせて新型の光子ロケット開発に全力を注ぐ。
兄妹のよき理解者であると同時に、男手一つでリカを育てる優しい父親でもあり、休みの日はリカとの時間を大切にすごしている。
ちなみに演じた岸田氏は、過去の「タケダアワー」枠では『怪奇大作戦』でメインを務め、『柔道一直線』にも教師役で出演していた。
●津山リカ
演:北村佳子
津山博士の一人娘。
劇中の描写から学齢はおそらく小学4年生。
研究所の出入りを認められており、春日兄妹と楽しく話すのが好き。
ロバのぬいぐるみのロバートを『恋人』と呼んで可愛がっている年相応の純粋な少女。
●春日兄妹を取り巻く人々
●春日勝一郎博士
声:八奈見乗児
春日兄妹の亡き父親で、天才的な物理学者。劇中では肖像画と声のみの登場。
生前は多くの優秀な青年科学者が師事していた。
●大原道男
演:玉川伊佐男
春日博士の弟で、兄妹の叔父にあたる。
武器商人故に兄妹(特に光三)からは煙たがられることが多い。
友人とホテルを経営しており、宇宙航空局との関係も持つなど、兄に負けず劣らず人脈が深い。
憎まれ役として描かれることも多いが、兄妹に情が深い一面を持ち、リカの誕生日を盛り上げようと奮闘するなど、決して悪人ではない。
夫人、息子の紀久男、家政婦との4人暮らし。
●秋山浩
演:池田駿介
第24話・最終話に登場。
4年間、アメリカで研究をしていた科学者で、画期的な赤外線レーザーレーダー発明して日本に帰国して来た。
ひとみの婚約者で、歓迎会の時にプロポーズをした。
バーナー星人に操られるが、ひとみの決死の訴えで正気を取り戻す。
【シルバー仮面】
身長:175cm
体重:60kg
父・春日博士から改造手術を施された春日光二が「銀色の力」によって「アタック!」の掛け声で変身する、銀とグレーのカラーリングが特徴の超人。
両目を光らせて怪力を発揮しタンクローリーを押し戻す、松明をバーナーに変化させることなどができるが、これといった必殺技や武器は持っていないので、星人へのとどめは毎回イレギュラーなものばかりであった。
第11話での光子ロケットの中での変身を最後にこの姿では登場しなくなったが、ジャイアントへの強化が不可逆なのかは不明。
●シルバー仮面ジャイアント
身長:50m
体重:50000t
シルバー仮面が巨大化した姿で、カラーリングは銀と赤に変化している。
第11話にて、アンケプロ星からの脱出時に、暴走した光子ロケットエンジンの発光から放たれる光子エネルギーを浴びたことで誕生した。
第12話からは「シルバー!」の掛け声で光二の姿から直接巨大化出来るようになった。
ベルトのバックルが光ると多種多様な武器が出てくるようになり、さらには宇宙空間にも耐えうる飛行能力も身につけた。
必殺技も正式に放つようになり、よりヒロイック性が増した。
シルバー仮面ジャイアントの武器・技
数が多いので代表的なものを取り上げる。
●シルバーサーベル
バックルから束を持って取り出すジャイアントの代名詞とも言える剣。
●シルバービュート
最初に使用された武器で、放電攻撃も可能な鞭。
●シルバー光線
トサカ部分から放つ光学武器で使用頻度は高い。
●シルバージャック
トサカから飛び出る接近戦用の刃、最も多用された武器の一つ。
●シルバー手裏剣
基本的に1発ずつ使うが、第17話では盲目のまま敵に3発手裏剣を投げつけるシルバーめくら手裏剣を披露した。
【主なメカニック】
●光子ロケット(初代)
春日博士が開発した恒星間航行を可能にする宇宙船。
第10話までエンジンが未装着の状態だったが、春日兄妹が発見して完全なものとなった。
が、テスト飛行の最中にサザン星人の襲撃を受けて大破してしまう。
●ベム計画のロケット
破壊された光子ロケットに変わる新たな機体として、光一が製作した宇宙ロケット。
試作段階の1号から3号までを経て、完成形のベム5号が第20話にて初お披露目となった。
太陽熱を動力源に転換し、半永久的な航行が可能な戦闘機で、最終回で大きな使命を帯びることとなる。
【無法な宇宙人・怪獣】
春日博士の遺した光子ロケットの秘密を奪おうとする宇宙人達、第11話からは巨大タイプな宇宙人も登場し、ベム計画を幾度となく妨害しようとした。
ウルトラシリーズと同じくレギュラーの星人はおらず、毎回違う侵略者が登場する。
一覧
●チグリス星人
身長:2m
体重:200kg
最初に現れた侵略者、光子ロケットの設計図を狙い春日博士を殺害した張本人。撮影中、着ぐるみがガチ炎上してスーツアクターがのたうち回ったという逸話がある。
詳細は該当項目を参照。
●キルギス星人
身長:2.2m
体重:220kg
口から黄色のテールマンガスを吐く。
地球人が光子ロケットを軍事利用しない実証として、秘密を差し出すよう光一に要求する。
●シャイン星人
身長:自在
体重:自在
声:矢田耕司
光を支配する星から来訪した。
春日博士の友人・福本博士を殺害し、春日家の焼け跡に潜む。
巨大化が可能な初の宇宙人で、顔面から凍傷を引き起こす冷光線を放つ。
●ピューマ星人
身長:2m
体重:100kg
声:辻村真人
O型の血液を求める吸血宇宙人。
O型のはるかと湯浅博士の娘・京子をテレビの中に閉じ込めた。
両手から伸ばすワイヤーが武器。
●ジュリー星人
身長:2m
体重:120kg
胴体に両目が付いている奇怪な見た目をした宇宙人。
自分達が浴びれば細胞が溶けるRX光線のデータを手に入れるため、湖南大学文学部の学生・三浦文吾(演:東野孝彦)に数式を宇宙後に翻訳させていた。
人間態含め、計6体登場した。
●ゴルゴン星人
身長:2.1m
体重:1200kg
声:飯塚昭三
普段は人型だが、攻撃を受けると2体に繋がったまま分裂する宇宙人。
光子ロケットの設計図を欲して暗躍。
春日博士博士の先輩・南条博士を殺害し、息子の隼人を脅迫して設計図を基に光子ロケットを作らせようとした。
●キマイラ星人
身長:1.8m
体重:240kg
多量の光量子を浴びせる光線銃でひとみの目を失明させた。
彼女の目に秘められた「光量子の増幅原理」方式を狙ったと推測されるが実際の所は不明。
行川アイランド付近に塔を設置してアジトにしている。シルバー仮面に追われて商店街を駆け抜けた。
●ソロモン星人
身長:1.3m
体重:90kg
溶けた蠟燭のような見た目の宇宙人。
冷たい惑星の住人で、温暖な地球からから光子ロケットがせめてくることを恐れて来訪。
春日博士の教え子である川上徹の婚約者・マリ(演:沢久美子)の大脳に受信機を埋め込み、もう一人の星人として操る。
シルバー仮面も見分けがつかなかったが、川上が星人に銃口を向け…
●ドミノ星人
身長:2.5m
体重:180kg
単体で複数の人間に化けられる宇宙人。
春日兄妹に化けて大量殺戮を起こし、その濡れ衣を本物の兄妹に着せようとした。シルバー仮面に卒塔婆で叩かれた。
●タイタン星人
身長:2.2m
体重:3000kg
鞭や手榴弾を武器に戦う宇宙人。
春日兄妹を奴隷にして光子ロケットを完成させようとした。
複数の人間態が1体の星人に合体する。
等身大で倒された最後の宇宙人となった。
●サザン星人
身長:48m
体重:59000t
声:上田耕一
侵略に攻め入った星に旗を突き立てていく炎のような見た目の巨大な宇宙人。
その行動に対して、津山博士は地球人が起こした戦争を連想させた。
全身を発火させるようにして瞬間移動が出来、背中から取り出す旗は武器にもなる。
火炎放射も使えるがシルバー仮面ジャイアントには通用しなかった。
●ローム星人
身長:40m
体重:30000t
声:増岡弘
仏像の姿に偽装した宇宙人で、最初は等身大で暗躍した。
地球人類滅亡を目的としており、大島由来の伝説を利用してサソリンガを暴れさせる。
剣から金縛り光線を放つ。
●サソリンガ
身長:50m
体重:47000t
大島で伝説として崇められたサソリ型の三つ目の怪獣。
磁力に強い反応を示し、尻尾からは火炎弾を発射する。
この怪獣を鎮めるため、大昔から生贄が捧げられてきた。
●ノーマン星人
身長:59m
体重:62800t
身体の各部から吹雪を放ち、都内を凍らせた宇宙人。
光二のスキー仲間、山部アヤ子(演:関かおり)を殺害し、彼女の声を模写して光二と光三を捕らえた。
●ボルト星人
身長:45m
体重:35000t
電気をエネルギー源とする宇宙人。
観光用の観音像に3日間偽装し、新幹線や高圧線から蓄電していた。
キバから数百万ボルトの電流を流して攻撃する。
●モーク星人
身長:57m
体重:50000t
全宇宙制覇を目論む第一銀河星雲の宇宙人。
地球人の宇宙進出妨害を任務とする破壊工作員でもあり、新型ロケットのベム2号を破壊した。
ガスを養分にして透明能力を得ることができ、口から視力を奪うガスを吐く。
ベム3号も破壊しようとするが、シルバーめくら手裏剣に破れる。
●エマー星人
身長:56m
体重:57000t
6本の腕を持つ宇宙人。
蓮の花の発火と共に出現し、怪獣ヤマシロを操る。
火炎弾と火炎放射が武器。
●怪獣ヤマシロ
身長:50m
体重:50000t
宇宙パイロットの山城(演:川崎桂)がエマー星人に改造された姿。
地球侵略兵器として利用される。
池谷氏曰く、脚本からデザインを構想したとのこと。
●キュリー星人
身長:不明
体重:不明
植物型宇宙人。
宇宙船レッドイーグルに乗って母星にやって来た鳥島博士(演:嵯峨善兵)ら調査隊に居住区を爆撃され、その報復として怪獣ギラスモンを地球に送り込んだ。
●ギラスモン
身長:53m
体重:56000t
キュリー星人がカプセルで地球に送り込んだ怪獣。
鳥島博士を執拗に狙う。
●インバス星人
身長:51m
体重:53000t
マイナスエネルギーで出来た、『宇宙の死神』と呼ばれる宇宙人。
ダムで暴れ回っていたところをベム5号に宇宙まで追放され、小惑星に放逐される。
だが小惑星ごと地球に再び飛来しようとした。
●ガイン星人
身長:54m
体重:49000t
両手がハサミになっている宇宙人。『ガイン…』と不気味につぶやくのが特徴。
シルバー仮面ジャイアントとの初戦時にシルバージャックで左眼をつぶされるも、その能力を分析した。
その後、アンドロイドのテレサ(演:テレサ野田)を派遣し、光二を始末させようとした。
●ゾール星人
身長:48m
体重:38000t
コウモリのような見た目をした宇宙人。
チタン星など数々の惑星を襲撃し、地球を次のターゲットに定めた。
リカの誕生日の人形を暗殺用にすり替え、研究所の破壊と光二暗殺を企む。
口から火花を発射する。
●フンドー星人
身長:51m
体重:65000t
本隊の宇宙船で地球侵略に乗り込んだ宇宙人。腕の分銅が武器。
最初は1号が登場し、首を斬られると宇宙にいる本隊に信号を送り、ミサイルを発射させてあたりを焦土と化す。
その後2号が地球に現れ、東京を襲撃した。
●バーナー星人
身長:51m
体重:56000t
キバから火炎弾を発射する宇宙人。
秋山を洗脳してベム5号を強奪させ、その隙に街を襲撃する。
●アクリオン星人
身長:45m
体重:32000t
動力源の鉄を捕食しに来訪した昆虫型の宇宙人。
鉄塔や建機を食べると昼寝するなど、それまでの宇宙人にはなかった一面を見せる。
が、バンアレン帯に疑似空間を設置してシルバー仮面ジャイアントをおびき寄せるなど、本性は狡猾。
●ワイリー星人
身長:51m
体重:56000t
怪獣のような姿の凶暴な宇宙人で、アンドロメダ星人と地球人の交流を妨害しようとした。
アンドロメダ星人のドリィ(演:柴田美保子)の持つイヤリングで1度は撃退されるが、3か月後に再び襲来。
ベム5号の出発を守るために変身したシルバー仮面ジャイアントの前に敗れ去った。
【派生作品】
- 『シルバー假面』
本作のパイロット監督を手掛けた実相寺昭雄によるリメイク作品。
詳しくは該当項目を参照。
- 『ブレイブストーム』
『スーパーロボット レッドバロン』とのクロスオーバー兼リメイク作。
本作では後に春巻先生アナザークウガを演じる大東駿介氏がシルバー仮面を演じた。
【余談】
本作終了後、タケダアワー枠では東宝制作の『決めろ!フィニッシュ』を挟んで宣弘社による新たな…そしてこの枠最後の特撮ヒーロー作品『アイアンキング』を放送。
こちらも放送期間自体は2クールだったものの、主役に既に主演映画持ちな人気俳優2人をキャスティングした事・佐々木守氏が全話脚本担当した等からか『シルバー仮面』に比べるとそれでもニッチな作風だったのでテコ入れは入ったが安定した展開となった。
アニメ『ハヤテのごとく!』の1期において、年明けから路線変更云々の話題が出た際に
「裏番組対策で無駄に巨大化した特撮ヒーロー」と本作を皮肉ったネタが使われていた。
その際にツッコミで画面が殴られたが、その際の腕がどう見てもシルバー仮面ジャイアントのものだった。
光明社より『シルバー仮面対怪獣』というかるたが出版されているが、銀色の鉄人28号がマントを着たような、似ても似つかない姿でネット上でネタにされることがある。
かるたの中身を見るにシルバー仮面以外にこの番組と関わりのある名前が出て来ない(対戦相手の「怪獣」は一般的な恐竜の名前とか火星人とかロボットとか海坊主)ので
正確な出版年は不明だが当番組放映前たぶん60年代後半の怪獣ブームの頃に発売され偶然名前が被っただけと思われる。
春日兄妹にとって項目の編集は宿題である。
そのために戦い、傷つく。
たとえこの追記・修正が果てしなく続こうとも彼らはさすらう…
明日の太陽を求めて。
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\シルバー!/
#vote3(time=600,1)
[#include(name=テンプレ3)]
▷ コメント欄
- 「ウルトラマンにいなかったっけ?」と思ったが、あっちは「シルバー星人宇宙仮面」だった。 -- 名無しさん (2023-05-21 15:09:08)
- 一体どういう経緯で改造されてどういう力なのか劇中で一切説明のないシルバー仮面の力 -- 名無しさん (2023-05-21 16:50:39)
- シルバー卒塔婆は命がけ -- 名無しさん (2023-05-21 17:05:21)
- 正直話はジャイアントになってからのが面白いと思う -- 名無しさん (2023-05-21 19:37:48)
- 同じ実相寺氏が手掛けたせいか、ウルトラセブンと似た味わいを感じる。 -- 名無しさん (2023-05-21 21:15:07)
- って言うか、ずっと項目無かったのか。作成者さんお疲れ様です。 -- 名無しさん (2023-05-21 21:26:26)
- シルバー仮面は宿無し仮面 帰る家無し、金も無し -- 名無しさん (2023-05-22 02:53:45)
- 敵デザインは、前期のほうが好き -- 名無しさん (2023-05-22 08:43:15)
- 主題歌がいいんだ……でも『シルバー仮面はミラーマン』がよぎる -- 名無しさん (2023-05-22 22:13:43)
- 銀の力がぼくを変えてゆく~♪ -- 名無しさん (2023-05-23 00:32:47)
- 胸糞悪い一般人が山ほど出てくるのよなこれ。2話の村人連中、4話で誘拐された子の親、23話の塩谷翼とかが最たる例 -- 名無しさん (2023-05-24 01:12:02)
- 宇宙っぽい映像と音楽の後に地平線の彼方からシルバー仮面の生首が飛んでくる前期OPのインパクトは忘れられない。 -- 名無しさん (2023-06-03 14:09:02)
- アンドロメダ星まで30年の旅って、地球時間で30年だとしたら、宇宙船内は何年になるんだろうか -- 名無しさん (2023-06-15 15:43:34)
- 宇宙人共はどいつもこいつも春日兄弟を狙い過ぎだろ -- 名無しさん (2023-11-29 06:12:32)
- 「銀の力で・・・」というと世代的には超絶倫人の方を思い起こしてしまう。 -- 名無しさん (2024-05-08 10:45:09)
- 地球に攻めてくる異星人の「地球人の宇宙進出は宇宙に脅威になる」と言うのは結局身勝手な理屈に過ぎないよね。交渉をすっ飛ばして無断で地球に侵入したり、誘拐だの殺人だの繰り返して濡れ衣を主人公たちに着せたり、言行不一致なんてもんじゃない。要は自分達より文明が劣る(と勝手に見下している)地球人が宇宙進出する事に嫉妬を抱いてるだけ。その下衆っぷりは「イッパツマン」のコルドーに継承されている? -- 名無しさん (2024-07-01 19:15:20)
- 春日博士の中の人は一年後には光子力研究所の所長に。 -- 名無しさん (2024-07-01 19:16:49)
#comment
*2 番組初期に刊行された児童誌にはシルバー仮面の身長・体重データを2m10㎝~40m・120㎏~45000tとする記述があり、この時点で巨大化が視野に入っていた模様。
*3 劇中で詳細は語られていないが、父同様に既に亡くなっている模様。
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