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デスティニーガンダムは、テレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する架空の兵器。
『SEED DESTINY』の後期主役機[1]の一体で、ザフトのモビルスーツ (MS)。劇中での正式名称はデスティニー(ガンダムタイプ#『機動戦士ガンダムSEED』シリーズにおけるガンダムを参照)。機体名の「デスティニー」は英語で「運命」を意味する。
額にはイタリア語で2を指す「DUE」(ドゥーエ)の文字がある。
メカニックデザインは大河原邦男が担当。テンプレート:ネタバレ
テンプレート:機動兵器プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルの主導により開発されたザフト軍の最新鋭MS。デュランダルの求めにより「最高の技術を全て盛り込む」ことを設計思想に加えた結果、当時既に形骸化していたユニウス条約を半ば故意犯的に破り、類稀な機体性能を実現した[2]多くの新機軸が搭載され本来サードステージとして開発されていたデスティニーは、政治的理由からセカンドステージに分類されている[3](機体型番末尾はセカンドステージを示すSとなっている)。だが、純粋な性能面ではサードステージ以上のハイステージにも値し[2]、デスティニーと同時期にサードステージ相当機として開発されていたZGMF-X666S レジェンドを差し措き「火力、機動力、防御力、信頼性、その全ての点に於いてインパルスを凌ぐ“最強のMS”」と評された。本機は、ザフトのエースパイロットであるシン・アスカへの引き渡し前に、彼の搭乗を前提としたチューンナップが施されており、彼が搭乗した時にこそ真価が発揮されることとなる[2]。実戦投入された本機は、その性能にパイロットの技量が相まり、ヘブンズベース攻防戦からオペレーション・フューリー投入時点に於いて、レイ・ザ・バレルのレジェンドと並ぶ最強のMSと成った[4]。
デュートリオンエンジンと核エンジンとのハイブリッドエンジンであるハイパーデュートリオンを主機関とし、他の機体を凌駕する高出力を誇る。その大パワーを新OS「Gunnery United Nuclear-Deuterion Advanced Maneuver System(核・デュートリオン統合先進機動システム)」で制御する。
本機の新機軸の一つにより人間に近い動きを可能とする機構がある。これは従来のMSは堅い外装を持つがゆえに人と同じように動くことが出来ず、「銃を撃つ」、「剣を振る」などといった限られた基本動作以外は人間と同じようには出来無かった。しかし、基本装備にインパルスのフォース・ソード・ブラストの各シルエットの機能・装備を併せ持つ本機においては、そうした限られた動作のみでは、戦闘中にタイムロスなく、場合によっては複数の異なる性質の装備を同時に使うことができず、充分な性能を引き出すことが出来ないことが設計段階で判明した。そのため、より人間に近い動作が可能となるよう、基本構造を細かなパーツに分解し、それぞれを連動させる方式を取っている。関節部はPS装甲技術を転用した特殊素材となっており、アクティブ状態では鈍い金属光を放つようになっている。脚部は装甲を複数のパーツに分解し、それぞれをフレキシブルにスライドさせることで、広い関節可動部分と高い運動性を実現している。装甲を分割し、可動範囲を広げることは、装甲に隙間を作ることと同意であり、防御力の低下は避けられない。しかしながら、ザフト開発陣は、専属パイロットであるシン・アスカの戦闘データを解析し、パイロットの運用実績にあわせた可動範囲の設定と装甲分割を行っている。これにより、デスティニーは敵に対する無防備な瞬間を最小限にとどめながら最大の機動性を発揮することが可能となった。なお、この装甲調整はシン・アスカに引き渡された後も、複数回に渡って微調整が行われている。同様のシステムはZGMF-X20A ストライクフリーダムにも採用されているが、ストライクフリーダムがキラ・ヤマトの技量に大きく依存することで防御力の低下を無視し、運動性を向上させる仕様であるのに対し、デスティニーのそれはより実戦的なものとなっている。
また、背部のウイングユニットはZGMF-X10A フリーダムの大型ウイングを発展させたものであり[5]、メインスラスターを中心に左右対称に配置されている。大型パーツの内部に小型ウイングが収納されており、展開すると合計10枚のウイングとなる。ウイング内のスラスターには、D.S.S.Dで開発されたヴォワチュール・リュミエール (VL) の技術が転用されており、出力増大に伴い「光の翼」が発生する。なお、D.S.S.Dは非軍事組織であるため、プラントの支援も受けている組織ではあるが、軍事への技術協力を完全拒否しており、同技術がD.S.S.Dから直接伝えられたとは考えにくい。また、スターゲイザーでは光の幕で太陽風を受け、エネルギー変換するソーラーセイルを主推進器としているのに対し、デスティニーでは自機の電源から得られるエネルギーを特殊光圧に変換し、主推力として用いるなど基本的な構造に大きな差異が見られる。この装備により、デスティニーの機動性は同時代のどのMSの追随も許さず、ストライクフリーダムをも上回る。射撃の攻撃力ではストライクフリーダムに及ばないものの、この圧倒的な機動性が本機を最強クラスの機体たらしめている。
これらのシステムは膨大な出力を持つ本機でなくては稼動不可能であり、要求通りのスペックで製造した場合、その構造は従来の機体よりも数段複雑なものとなる。その為、生産性及び整備性の点で大きな課題を残している。このシステムの完成にあたり、インパルス用のデスティニーシルエットが制作されたが、デュートリオンシステムですらこの装備を稼動させるには十分ではなく、実質核動力機でなくては使えないシステムとなっている。
動力源について本機は、核動力を搭載しているにも関わらず、テレビアニメ第42話に於いてコンデンサーの残量がレッドゾーンへと突入した描写が有る。ハイパーデュートリオンは「核エンジンとデュートリオン、2つのジェネレーターが相互補完しているので理論上パワーダウンは有り得ない」と解説され、テレビアニメ第42話に於けるデスティニーの描写については、設定に矛盾する描写として「デュートリオンのチャージが間に合わなかった…ということしておいてください(笑)」と言葉を濁した返答がなされている[6]。その後、「機関部に取り入れられている「ハイパーデュートリオンエンジン」はインパルスらセカンドシリーズに搭載されていたDBシステムと核エンジンのハイブリッド動力で、双方のジェネレーターが相互補完しあって理論上はパワーダウンする事が無くなっている」「核エンジンも理論上落ちる事は無いが、HDはその出力を桁違いに上回るらしい」と改めて説明されている[7]。また同時に、コンデンサーの残量が低下した理由の説の一つとして「ロールアウト間も無い状態だったデスティニーは、いまだ実戦でデータを取って機体の調整を行っている段階であり、尚且つ機体そのもののポテンシャルが高かった為に、デストロイ数機を相手にしても性能の限界にいたる事が無かった。しかしそこで突然、本機と互角に渡り合える性能を持つストライクフリーダムとの戦闘が発生。相手も以前とは違い、戦闘する意思を明確に持ったキラ。この激しい戦闘のせいで、急激に機体性能を引き出して最大ポテンシャルを発揮してしまったデスティニーが機関部に何らかのエラーを起こした為、核とDBのどちらかのチャージが間に合わなくなってしまったというのが、この原因であると思われる」との説も発表されている。しかしそこでも「真相は不明」と、曖昧な表現をされている為、これが真実かどうかは明らかにされていない。武装[]MMI-GAU26 17.5mmCIWS両側頭部に内蔵された近接防御機関砲。本機唯一の実体弾兵装であり、数少ない固定武装でもある。先行のセカンドシリーズ機に装備された20mmCIWSよりも小径化されている。劇中での使用は確認されていない。MX2351 ソリドゥス・フルゴール ビームシールド発生装置この技術はユーラシア連邦が開発した光波防御帯シールドが源流であると言われ、デュランダルの呼びかけで対ロゴス同盟軍として寝返ったユーラシア連邦によりプラントに技術協力されたもの。展開領域の任意調整が可能であり、シールドの形状を変えるのみならず、『SEED』シリーズチーフメカ作画監督、重田智の発言によればビームガンとしての使用も可能である[8]。レジェンドの両手甲部やZGMF-XX09T ドムトルーパーの両腕にも装備されている。デストロイの大出力ビームを完全に無効化するなど、ビーム兵器に対しては従来の対ビームコーティングシールドを凌駕する防御力を発揮する。同じく実体弾にも有効だが、対ビームコーティングされた物体には展開面を透過されてしまう弱点を持つ。ただし、本機は主装甲システムとしてVPS装甲を採用するため、これにも対応可能。RQM60F フラッシュエッジ2 ビームブーメランZGMF-X56S/β ソードインパルスに装備されたRQM-60 フラッシュエッジの発展型。ただし、連結機能はオミットされている。ビーム刃を延長する事でビームサーベルとしても使用可能。投擲武装として運用される場合でも、対ビームコーティングシールドを容易に破断する威力を持つ。MMI-714 アロンダイト ビームソードソードインパルスのMMI-710 エクスカリバーやグフイグナイテッドのMMI-558 テンペストの発展型である大型ビームソード。対MS戦の他、艦船等の装甲や機関部の破壊も鑑みて設計されている為、“対艦刀”とも称される。機体の全高を上回る刀身長を持ち、通常MSの倍以上の機体サイズを持つデストロイを一刀両断する等、斬撃兵装としては破格の威力を有する。先端部分でもデストロイの重装甲を一撃で貫通する威力が有り、実剣としての性能も高い。不使用時は刀身を2つに折り畳み、右背部のウェポンラックに収納する。なお、これだけの長さの剣を扱うには機体の駆動部自体にも高い剛性と柔軟性が求められ、デスティニー以外の機体に使いこなす事は不可能とされる。名称の由来は、円卓の騎士の長サー・ランスロットの愛剣アロンダイトから。形状は、エクスカリバーやテンペストよりはソードストライカーのシュベルトゲベールに近い。M2000GX 高エネルギー長射程ビーム砲背部左ウェポンラックに装備された大型ビームランチャー。アロンダイト同様、不使用時には2つ折り状態でマウントされる。発砲時はマウント部のクランクアームを展開し、マニピュレーターでグリップを保持する。展開時の全長は22mと本機の全高を上回る。HDより供給される膨大な電力により、ガナーウィザードのM1500 オルトロスやZGMF-X56S/γ ブラストインパルスのM2000 ケルベロスを上回る出力を誇る。同時に速射性能にも優れており、迎撃にも充分に対応可能。なお、砲身分割の技術には本体でも採用された基本構造体の細部化と連動が生かされている。MMI-X340 パルマフィオキーナ 掌部ビーム砲左右の掌底部に内蔵された青白い光を放つ小型ビーム砲。砲と言うよりは、むしろ開放型のビームジェネレーターに近いデバイスである。密着状態の敵機を砲撃する等、主にゼロ距離戦闘時にその真価を発揮する。ビームサーベルとしての運用も可能。デスティニー独自の実験的な兵装であり、過去のMSにこれと類似した武装を搭載した例は皆無であり(ゾノのフォノンメーザー砲は搭載位置が同じだが性質が大きく異なる)、故に戦術バリエーションも未知数である。パイロットの発想次第では様々な応用が可能であるとされている。一撃で戦艦を破壊する威力を有し、インフィニットジャスティスの高出力ビームサーベルを短時間ながらも受け止めている。パルマフィオキーナ (palma fiocina) とはイタリア語で「掌の銛」の意。MA-BAR73/S 高エネルギービームライフル先行のセカンドステージMSが装備するビームライフルの改良モデル。HDに対応したエネルギー供給システムを採用し、高い出力・速射性能を有する。不使用時には尻部ラッチにマウントされる。対ビームシールド左腕に装備される対ビームコーティングシールド。インパルスのMMI-RG59V機動防盾と同様、上下に伸縮する事で防御面積を変化させる。本機はビームシールドに加え、VPS装甲の常時展開による物理攻撃に対しての高い防御力を備えており、このシールドは専らフェイルセーフ用の装備としての感が強い。実際、劇中での「盾」としての使用頻度は多くなく、第37話で脱走したアスランにビームライフルを破壊された時、また第43話で片腕を破壊された時に、それらの爆発から自機を守った事がある程度である。ミラージュコロイドデスティニーのミラージュコロイドは、自機の存在を隠蔽するステルス装備では無く、散布したコロイドに自機の残像を映し出す幻惑機能である。この機能は特に高速機動時に使用され、本機のスピードと相俟って敵を翻弄する。ヴォワチュール・リュミエールD.S.S.Dが開発したもので、デスティニーでは光の翼に使われている。初登場は第35話ジブラルタル基地で、シン・アスカの乗機としてレジェンドと共に登場。第37話でレイ・ザ・バレル搭乗のレジェンドと共に、アスラン・ザラとメイリン・ホークが脱走に使用したグフイグナイテッド追撃のために出撃、これを撃墜する。
その後、第38話でヘブンズベース守備隊のウィンダム数機、デストロイを単独で2機、レジェンド、インパルスとの連携で1機、合計3機撃破するといった戦果を挙げ、反ロゴス同盟軍の勝利に大きく貢献する。
第40話から42話までのオーブ攻防戦では、ムラサメ数機を瞬時に撃破し、カガリ・ユラ・アスハ駆るアカツキを圧倒するが、キラ・ヤマトのストライクフリーダムによって阻止される。そのままストライクフリーダムとの一騎打ちに突入するも、不利と見て一時撤退する。更にその後、レジェンドとの連携でストライクフリーダムを追い詰めるが、インフィニットジャスティスに乗り込んだアスランの参戦により片腕を落とされ、再び撤退を余儀無くされる。
第45話では、プラント本国に標的を定めたレクイエムの発射を阻止する為に出撃。レクイエム攻略戦においてデストロイ、ザムザザー、ゲルズゲー、ウィンダムらを次々と撃破しダイダロス基地司令部を制圧、プラント本国を救う活躍を見せる。
最終話、月面レクイエム攻防戦において、再びアスランの駆るインフィニットジャスティスに挑む。しかし、機体及び殆どの兵装を破壊され月面に墜落、機体は大破する。パイロットのシンは無事であったが、機体は稼動不能の状態となった。寄り添う様に横たわる本機とインパルスの姿がこの回のエンドカードとして使われ物語を締め括る。
「X42S-REVOLUTION初回生産限定盤 Type A」に「HG 1/144 ハイネ専用デスティニーガンダム」のプラモデルが付属している。このハイネ専用デスティニー(型式番号:ZGMF-X42S-REVOLUTION)は、オリジナルのデザインでは青色だった部分及び光の翼がハイネのパーソナルカラーであるオレンジ色に変更されており、パッケージには以下の様な設定が載せられている。
ザフトは、デスティニーを主力MSとして効果的に運用するための特殊部隊「コンクルーダーズ」の編成を予定していた。ハイネはその一員に選ばれ、彼専用に調整されたデスティニーも建造された。しかし完成直前にハイネは戦死し、機体配備及び部隊編成は幻となった。
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執筆の途中です | この項目「デスティニーガンダム」は、ガンダムシリーズに関する書きかけの項目です。加筆、訂正などをして下さる協力者を求めています(P:アニメ/PJガンダムシリーズ)。 |
zh:ZGMF-X42S Destiny
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