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生体CPU(せいたいシーピーユー)は空想上の兵器であり、『機動戦士ガンダムSEED』などのコズミック・イラ作品に登場する強化人間の一種。
『機動戦士ガンダムSEED』に登場。
地球連合軍がコーディネイターとの戦争遂行にあたり、兵士として彼らを凌駕する能力を持つよう、実験的に投薬、特殊訓練、心理操作によりコーディネイター以上の身体能力を持たせたナチュラルであり、好戦的で常人をはるかに上回る自らの身体能力の数々、そして搭乗機の高機能性を制御可能である。
それを実行しうる高度な覚醒レベルと脳神経活動、集中力を、少なくとも作戦行動中は生み出し続けなければならない。このためブーステッドマンは、脳内麻薬物質の必要量も常人と比べ膨大となり、人工的に調剤された超脳内麻薬=覚醒剤「γ-グリフェプタン(Gamma Glipheptin)」を定期的に摂取しなければならない。このγ-グリフェプタンは、カテコールアミンと呼ばれるストレスホルモンに由来しており、ドーパミンやノルアドレナリンに似た神経伝達物質の一種である。依存性があるため、効果が切れると凄まじい禁断症状に苦しみ、最終的には廃人となるとされている。
また、γ-グリフェプタンには精神高揚の効果もあるため、摂取直後には興奮状態となり、さながら狂戦士のように死をも恐れず戦闘を行う事が出来る。しかし、死への恐怖だけでなく冷静な判断力も麻痺させるため、暴走する事がままあり、他にも作戦行動中に効果が切れて禁断症状に陥ると戦闘不能状態になるなど、兵士に使用するには致命的な欠陥も抱えている。
地球連合軍の上層部はブーステッドマンを「生体CPU」として、モビルスーツ(MS)の部品の1つと見なしており、過去の経歴は全て抹消されている。
ブーステッドマンのMSパイロットとしてオルガ・サブナック、シャニ・アンドラス、クロト・ブエルの3名が戦闘に参加しており、ナタル・バジルールが3人のデータを参照した際に、「オルガ・サブナック:強化インプラントStage2、クロト・ブエル:〃Stage3、シャニ・アンドラス:〃Stage4」と表現されている。また、命令に従わないと薬物投与を受けられずに禁断症状に苦しまなければならず、嫌々に命令に従う姿がある。
最終的には第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦にてキラ・ヤマト、アスラン・ザラ、イザーク・ジュールらの活躍で3人ともそれぞれ撃墜、戦死してしまい全滅した。
『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY B』では、ペルグランデに搭乗するパイロットは、搭乗する三人の脳とドラグーン・システムを直結させる事でドラグーン・システムの使用を可能にしている。
『機動戦士ガンダムSEED RGB』では、γ-グリフェプタンを基にした向精神薬「グリフェプタンD」が使用されている。
ただしブーステッドマンの名称は小説版においてのみ使用されており、劇中では「生体CPU」と呼ばれている。
彼らの苗字はソロモン72柱の悪魔から由来している。
【年齢:不明(推定19歳) 身長:173cm 体重:65kg 髪:明るい黄緑 瞳:青緑】
GAT-X131 カラミティのパイロット。階級は少尉。
強化の度合いはStage2。普段はジュブナイル小説など読書を嗜む物静かな青年だが、戦闘では敵味方の区別なく快楽的に破壊を行う。それでも、同僚に比べれば精神は安定しており、仲間を気遣う面もある。飛行戦闘能力の無いカラミティを運ぶのはクロトのレイダーだが、気の短いクロトはカラミティの運搬を拒否するため、クロトとは事あるごとにケンカをしていた。一番仲間思いなオルガだが、味方に一番攻撃をしていたのもオルガである。
オルガは戦闘中に「オラオラオラァァァ!!」や「落ちろぉぉぉ!!」をよく連発する。
クロト、シャニはキラやアスランをターゲットにしていたため2人よりも多くM1アストレイなど量産機を撃破している。
L4宙域での会戦にて、フリーダムの捕獲を命令されたクロトのレイダーとオルガは、あと一撃で撃破というところまで追いつめたが、SEED覚醒したアスランにより撃破はお預けとなった。
ナタルからの信頼も高いのかフレイの救命ポッドの回収を命令されている。
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦では、キラのフリーダムとアスランのミーティアドッキングモードのジャスティスと交戦になる。キラとアスランの連携攻撃により、背後から機体の胴体をジャスティスのビームソードで両断され戦死した。何度もキラとアスランを追い詰めたオルガだったがその最期はあまりにもあっけないものだった。
名字の「サブナック」はソロモン72柱の悪魔の「サブナック」に由来する。
【年齢:不明(推定17歳) 身長:165cm 体重:52kg 髪:朱 瞳:青】
GAT-X370 レイダーのパイロット。強化の度合いは"強化インプラントStage3"。
趣味はゲームで待機中は携帯ゲーム機グレートワンダースワンXXXのシューティングゲームに没頭していた。頭に移植されたマイクロチップにより全ての恐怖と不安を克服しており、情け容赦無い戦闘が出来る。
子どものように口数が多く喧嘩っ早いので、オルガやシャニとの争いが絶えず、戦闘になるとオルガ、シャニ同様凶暴さを発揮し、物騒な単語を叫びながら破砕球「ミョルニル」を振り回す戦い方が目立った。戦闘中は「滅殺!」、「撃滅!」等の不穏な二字熟語をよく絶叫する。
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦において三人の中では最も長く生き残っていたが、母艦であるドミニオンが撃沈され、帰還出来なくなってしまった状態で戦闘を続行した結果、γ-グリフェプタン欠乏による禁断症状のため錯乱状態となってしまう。
周囲を見境なく攻撃するレイダーの前に、プロヴィデンスとの交戦により行動不能に陥ったディアッカのバスターが現れ、猛攻を仕掛けるが、助けに入ったイザークのデュエルがバスターのライフルを手に取って迎撃。その一撃を受けて、クロトは錯乱した言葉を発しながらレイダーと共に四散し戦死。クロトの死を以て、ブーステッドマンは全滅した。スペシャルエディションでは、プロヴィデンスに機体を損傷される前のバスターに撃たれ、戦死した(この時のクロトは錯乱状態には陥っていなかった)。コミック版ではプロヴィデンスに敗北している。
彼の名字はソロモン72柱の悪魔ブエルに由来する。また、名前のClothoだが、モイライの一人にも「クロト(Clotho)」がいる。
【年齢:不明(推定18歳) 身長:170cm 体重:57kg 髪:薄いエメラルドグリーン 瞳:右/紫・左/金(オッドアイであり、前髪で隠れた左眼は金色をしている)】
GAT-X252 フォビドゥンのパイロット。強化の度合いはStage4。
精神の破綻振りは3人の中でも際立っており、精神的にも幼く、最も嗜虐的な戦いを好む。趣味は音楽鑑賞で特にデスメタルノイズ系などネガティブなものを好む。アイマスクをして音楽を聴きながら寝ていることも多い。
搭乗しているフォビドゥンはビームを屈折、偏向させる特殊兵装「ゲシュマイディッヒ・パンツァー」を装備している。ビーム攻撃を受け流した際、嘲笑を込めながら「ハァン」と言う口癖がある。
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦において、イザークの搭乗するデュエルと戦闘になり、「フレスベルグ」で攻撃するが、被弾直前にパージしたアサルトシュラウドで直撃を免れていたデュエルに接近を許し、ビームサーベルでコクピットを貫かれて死亡。直後に機体も爆散している。三人の中で最初の戦死者となった。
インド神話において、太陽神スーリヤに「シャニ」という息子がいる。この神はナヴァ・グラハの一人で、古代インドにおいて不吉とされた土星の神格化であり、「クルーヴァロカナ(不吉な目を持つ者)」の異称がある。また、「アンドラス」は他の二人と共にソロモン72柱の1柱でもありグリモアなどの魔術書に登場する悪魔「アンドラス」で、憎悪や敵意を煽動したり、殺戮を煽る非常に破壊的、凶暴な性格の持ち主とされている。
ほとんど抑揚が無い不自然な声色をしているが、これは声を演じた宮本が監督から「気合を入れず、ダルそうな感じの声で演じてくれ」と指示を受けていたせいである。
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場。
エクステンデッドは精神操作等を中心として強化されたナチュラルであり、好戦的でありながら高い判断力と作戦遂行能力を有している。ブーステッドマンに比べその精神は安定しており、潜入工作などデリケートな任務遂行が可能である。
一回の戦闘を行った後は、ある種のリラクセーションルームに入る事により精神を安定させる調整を受ける必要があり、同時に命令を行う側にとって余計な記憶も消去されてしまう。しかし、この作業も完全なものとはいえず、印象強い記憶を消去し続けたり長い間消去しなかった記憶を消去すると記憶に空白が生まれ、それが原因で情緒不安定に陥る事や、印象強い記憶は、何らかのきっかけで思い出す場合がある。また、時折暴走を起こすため、それを制御する「ブロックワード」と呼ばれる特殊な暗示が施されており、たとえ偶然発せられたものでもそれを耳にしてしまうと、激しい恐慌状態に陥ってしまう。ブロックワードはそれぞれが異なる言葉であり、ファントムペインに所属するステラ・ルーシェのブロックワードは「死」、 アウル・ニーダのブロックワードは「母」となっている。小説版『SEED DESTINY』では、エクステンデッドは普段は一種の暗示によって恐怖心を抑え込まれており、ブロックワードはその暗示を解除して抑制している恐怖心を呼び起こすものになっている。しかしステラは途中から、シン・アスカの影響で、「死」から「守る」というふうに連想するようになったため、これも完全では無いようである。
ザフト軍にはブーステッドマンよりエクステンデッドの方が知られており、シン・アスカらがロドニア研究所に調査に入った時には既に壊滅しており、内部にはエクステンデッドと思われる子供の数多くの遺体[1]など凄惨な風景が広がっており、研究所のデータにはクロトのデータも存在していた。また、その後の戦闘において捕虜となったステラの体内からは通常人間が体内に持たない物質が採取されている。
デストロイの搭乗者も全てエクステンデッドであり、その際にエクステンデッドを生体CPUと表現され、やはり部品扱いされていた。
『帰ってきちゃったSEED120%』では、「帰ってきちゃったデスティニーなぜなに質問箱」において、ロドニア以外にも同様のラボがあり、ファントムペイン以外の特殊部隊にも強化人間がいるとしている。
ブーステッドマンやエクステンデッドなどブルーコスモスが育成したパイロット達は完全にMSの消耗テンプレート:要出典パーツ扱いされ、人間として扱われないに等しいがネオ・ロアノークやスウェン・カル・バヤンを指導していた教官など感情移入をしている人物も確認されている。
【年齢:不明(推定16歳) 血液型:O型 身長:167cm 体重:57kg 髪:水色 瞳:濃い水色】
RGX-02(ZGMF-X31S)アビスのパイロット。
地球連合軍第81独立機動群ファントムペインに所属するMSパイロット。スティング、ステラと共にアーモリーワンに潜入し、セカンドステージシリーズのMSを奪取する。以降、奪取時に搭乗したアビスを乗機とする。戦闘では水中からの攻撃でミネルバを窮地に陥れている。エクステンデッドとして尋常ならざる戦闘能力を持つ。ロドニアの研究所がザフトに見つかったと聞いた時、幼少期に研究所で「母さん」と呼んで懐いていた女性研究員の1人を思い出し「母さんが死んじゃうじゃないか」と絶叫した。気分屋で思ったことははっきり口に出すやんちゃな性格でもあるが、負けず嫌いでもあり、戦闘においては容赦のない冷酷な一面も見せることがある。改造軍服を着用している。ステラについての記憶を消された際には、MSデッキにアビスとカオスしか無いことに違和感を覚えていた。
クレタ沖の戦闘において、シンの搭乗するブラストインパルスと交戦する。アークエンジェルの二度目の戦闘介入により怒りでSEEDを発現させたシンのブラストインパルスのデファイアントビームジャベリンによりコクピットを貫かれ水中で爆散。死に際にステラのことを思い出し、スティングとステラのことを想いながら安らかに死亡した。[2]
一人称は「僕」だが時々「俺」に変わる。
【年齢:不明(推定17歳) 血液型:A型 身長:172cm 体重:59kg 髪:黄緑 瞳:黄色】
RGX-01(ZGMF-X24S)カオスのパイロット。
地球連合軍第81独立機動群ファントムペインに所属するMSパイロット。仲間のアウル、ステラと共にザフト軍の軍事工廠「アーモリー・ワン」を襲撃し、セカンドステージシリーズのMSを奪取する。以降、奪取時に搭乗したカオスを乗機とする。その後、身分を隠して、ディオキアの崖付近の洞窟にいたステラを救助しに来た際、彼女と共にいたシンとも出会っている。
スティングは3人のエクステンデッドの中では、比較的冷静な判断能力を有しており、アウルとステラにとっては兄のような存在で、リーダー的役割を果たしている。しかし、アウルの死後、「最適化」によって記憶に空白が生まれ情緒不安定となっていった。ブロックワードは「夢」[3]だが、作中に出てくる事は無かった。スティングはアウルと遊んでいることが多く、ガーティ・ルーではトランプをしていたり、J.P.ジョーンズでは、バスケをしている。
アーモリー・ワンでは、アスランのザクウォーリアの左腕を切断し、ソードインパルスのエクスカリバーを真っ二つにする活躍も見せた。小惑星帯での戦闘で、ショーンの搭乗するゲイツRを撃破している。しかし、ユニウスセブンでの戦闘でイザークとアスランの連携によって、ビームライフル、シールド、機動兵装ポッドを破壊された。
ステラがロドニアに向かい捕虜になったことで、ステラはスティングの記憶から存在が消され、後に再会しても気にすることはなかった。地上に降りてからは、主にアスランと交戦するが、クレタ沖のフリーダムの介入により、機体を大破され、その際、負傷している。その後アウルが戦死し、事実上ファントムペインのエクステンデッドが一人になってしまう。
ベルリンでの戦闘において、アークエンジェル所属のムラサメ3機にカオスを撃破され、機体が爆散したが、無事に脱出している。『SEED』『SEED DESTINY』において専用機に乗っていながら量産機に撃破された唯一のパイロット。
ヘブンズベース攻防戦において、5機投入されたデストロイの1号機に搭乗した。生体CPUとしての調整のため、記憶の空白と薬物による強化調整でいつもの冷静さは無く、破壊を愉しむ狂的な性格に変貌していた。最期は覚醒したシンのデスティニーによるアロンダイトの攻撃でコックピットを貫かれた。その際もデストロイへの執着心を貫いていたがアウル、ステラと思われる存在が現れ、スティングは記憶を失いながらも2人のことを「面倒を見てやらないと仕方がない」と感じて2人の元へ行く形で死亡。[2]
一部ファンから親しみを込めて「オクレ兄さん」と呼ばれており、この呼称を担当声優の諏訪部氏も気に入ったようでラジオ番組に参加した時に借用した。
【年齢:不明(推定16歳) 血液型:A型 身長:163cm 体重:43kg 髪:黄金 瞳:赤紫 趣味:(独自の感性のままの)ダンス 好きなもの:海】
RGX-03(ZGMF-X88S)ガイアのパイロット。
地球連合軍第81独立機動群ファントムペインに所属するMSパイロット。軍服は肩を露出した改造軍服を着用。「死」に関連する言葉、「死」に繋がる状況を極度に恐れ、この言葉を聞くとたとえ戦闘中でもパニックに陥ってしまう。
なぜか年不相応の幼い口調で話し、普段はおっとりとしたおとなしめな性格をしている。思考力や精神年齢も幼いため、地球連合軍が敵対しているものを全て「悪い奴」「怖いもの」と刷り込まれるがままに敵機を撃破していた。戦闘になると普段とは打って変わり攻撃的な言動に変わり、恐怖を忘れて戦っている[4]。
軍内ではラボから共に過ごしてきたスティングとアウル、ファントムペインでの上官ネオの3人にしか心を開いておらず、他の人物とはほとんど会話しない。特にネオには上官と部下の関係以上に信頼をよせている。
シンとは互いに特別な好意をよせる曖昧な関係で、強く惹かれ合ってはいるが恋のような描写はされない。その一方で、彼はネオと同じくステラにとってブロックワードを克服させる存在であり、ステラは彼らから多大な安心感を得ているが、シンから得られる安心感は、ネオから得られる安心感とは異なると言及され、恋であるかのような示唆がされている[5]。
アーモリーワンを、スティング、アウルと共に襲撃し、セカンドステージシリーズのMS・ガイアを奪取し、以降、搭乗機とした。この作戦で、侵入したアーモリーワンの街中でシンと遭遇しているが、互いにその事は記憶に残っていない。また、MS奪取を阻止するため出撃したシンと互いに相手を認識しないまま、戦闘を行っている。
ディオキア近辺の岸壁の上で踊っているうちに海に転落し、溺れそうになったところを偶然そこに居合わせたシンに救助される。シンが何故崖から落ちたのか理由を聞く際に、ブロックワードである「死」を口走ってしまい、パニック状態に陥るが、シンに抱き寄せられ「君を守る」と約束されたことによって、精神の安定を取り戻す事が出来た。これ以後、「守る」は彼女にとって「死」と対を成す言葉となり、両者共にその約束を固く信じるようになる。その後、二人は救助が来るまでの間、付近にあった洞穴の中で火を焚き、束の間の時間を共有する事になる。この時に、怪我を負った足に、シンが巻きつけたハンカチをもらい、ステラはシンに拾った貝殻を渡した。救助された二人は別れ際に再会の約束をする。しかし、シンとの思い出はファントムペインの処置により消されてしまう。
黒海沿岸の戦闘で介入してきたフリーダムに逆上し、ガイアのグリフォンブレイドを展開させて襲い掛かり、同じくフリーダムに接近していたハイネのグフイグナイテッドを真っ二つにした。
ロドニアの研究所がザフトに見つかったと聞き、ロドニアへ単独出撃するが、シンのインパルスとアスランのセイバーに撃墜され、ガイアのパイロットがステラであると気付いたシンによってミネルバの医務室へと運び込まれる。生きたエクステンデッドのサンプルとしてプラントへ連れて行かれることが決まり、医務室のベッドに拘束されてしまうが、シンと触れることによって消されたディオキアでのシンとの記憶を取り戻した。
定期的に薬剤投与などが必要な特殊体質になってしまっているため、ミネルバでは処置の施しようがなく瀕死状態に陥る。「ステラを守る」と誓ったシンによって身柄をネオに引き渡され彼女を「戦争とは絶対に遠い優しい世界」へ返すことを約束させる。別れの際にシンからディオキアで渡した貝殻を受け取る。その後、ファントムペインで治療を施され、一命をとり止めた。しかし回復後、再度シンに関する記憶を消されてしまう。
ファントムペインに復帰した彼女はロシア平原からデストロイに搭乗し、ベルリンまで無差別破壊活動を行いながら移動する。それを撃墜しようと現れたフリーダムにネオのウィンダムが撃墜されたことで、恐怖に支配されてしまうが、シンが必死に呼びかけ「守る」と叫んだことにより、シンと過ごした記憶を取り戻し、死の恐怖から開放され安堵したステラは戦闘を中断し、身体を置いて魂でシンと邂逅する。しかしフリーダムが視界に入り、再び恐怖がよみがえってしまう。シンの説得も届かず、デストロイのスーパースキュラをシンに向けてしまい、それを止めようとしたキラはフリーダムのラケルタ・ビームサーベルによってスーパースキュラの砲台を貫きデストロイを撃墜、その際の爆発に巻き込まれ重傷を負い、シンとの最期の会話で「シン、好き。」と自分の想いを告げ、彼の腕の中で力尽きて死亡した。
彼女の遺体は、これ以上誰かに彼女を弄ばれたくないという思いからシンによって、雪の降る山中の湖底へと沈められた。ステラの首にはシンとの間で行き来した貝殻がネックレスとしてつけられていた。約束を果たせなかったことに大きな暗い影を落としたシンは、彼女の死によってキラの対立が決定的となった。
声を演じた桑島は、監督の福田己津央に「このキャラクターだけは殺さないで」と頼んだという。前作「機動戦士ガンダムSEED」で桑島が声を担当したナタル・バジルール、フレイ・アルスター、ヴィア・ヒビキの3人は全員死亡したためである。しかし、結局桑島の願いは届かずステラも死亡する事となった。
『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 Δ ASTRAY』に登場する生体CPU。元はオーブ軍に所属する下級氏族出身のパイロットで普通のナチュラルであったが、アグニス・ブラーエに敗れて顔などにひどい火傷を負った後、ファントムペインによって生体CPUに生体改造された。
詳細については「機動戦士ガンダムSEED ASTRAYシリーズの登場人物#ファンフェルト・リア・リンゼイ」を参照
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zh:生物CPUit:Miglioramenti umani nella Cosmic Era#Extended Human (CPU Biologica)
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