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テンプレート:独自研究
インパルスガンダムは、テレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する架空の兵器。
ザフトの試作型MS(モビルスーツ)で、分離・合体及び変形機構を持つ可変MS。主人公シン・アスカのストーリー前半における搭乗機。劇中での正式名称はインパルス(ガンダムタイプ#『機動戦士ガンダムSEED』シリーズにおけるガンダムを参照)。機体名の「インパルス」は英語で「衝撃」を意味する。機体デザインは大河原邦男。
当記事では、模型誌連載企画『ガンダムSEED DESTINY MSV』及び『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』に登場するバリエーション形態の解説も記述する。
テンプレート:ネタバレ
テンプレート:機動兵器
インパルス本体の機体構造は従来のMSと大きく異なる分離構造であり、上半身を構成する「チェストフライヤー」、下半身を構成する「レッグフライヤー」、コックピットを構成する「コアスプレンダー」[1]の3つのパーツから成り立っている。MSとなった本体に更に換装式バックパック「シルエット」を装着し、計4つのパーツが合体して完全な戦闘運用形態となる。C.E.73年には換装式バックパックによる万能、拡張性能を有するMSが登場しており、本機もMS単体として見た場合、ポピュラーなスタイルの万能機といえるが、その特異性はやはり分離・合体を可能とする機体のモジュール構造である。
このモジュール構造により、機体の上下半身パーツであるチェストフライヤーやレッグフライヤーが重大な損傷を被っても、コックピットユニットであるコアスプレンダーが健在であればそれらパーツを換装することで即時に戦闘を継続することができる。また、このシステムにより副次的にパイロットの生存性も向上している。
出撃時は他のMSとは異なり、本体を形成する3パーツに分離した状態から発進する。それに加え、その時の任務・戦況に合わせて選択された換装式バックパック「シルエット」が、無人牽引機「シルエットフライヤー」の後部に接続された状態で発進する。発進は搭載艦ミネルバのブリッジ真下にある専用カタパルトにて行われ、本体パーツはコアスプレンダー→チェストフライヤー→レッグフライヤーの順に発進する。シルエットフライヤーはそのいずれかの間、または最後発で発進され順は不同となっている。
発進後、各構成パーツは飛行中の空間にてドッキングされ、MSとして構成される。宇宙運用、地上運用いずれにおいても同様に空間でのドッキングを行うことが可能である。
ミネルバ艦内整備ハンガーにはチェストフライヤー、レッグフライヤーの予備機が用意されており、バックパックだけでなく前述の通り、破損等した上半身や下半身も戦闘区域内で換装する事が可能である[2]。またコアスプレンダーが複数機有れば、インパルスを同時に複数機運用出来る[3]テンプレート:要出典。
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』等の外伝作品では、ナスカ級による運用も行われたが、この際はあらかじめ合体した上で出撃していた。
シルエットは高機動戦仕様であるフォース、接近戦仕様であるソード、砲撃戦仕様であるブラストの3種類が用意されているが、これらのシルエットは必要とされるエネルギーがそれぞれ異なるため、装着したシルエットにより機体が消費するエネルギーも異なる。そのため、装着したシルエット毎にVPS装甲に掛ける電圧を調整し、エネルギー消費の更なる効率化を図っている。その副次効果により装甲の色が変化する。
また、彩色変化するのはチェスト及びレッグフライヤーのみであり、コアスプレンダー自体はVPS装甲素材では構成されていない。
開発段階ではX24S カオス、X31S アビス、X88S ガイアの特性を持つチェスト、レッグの開発も行われており、単機であらゆる戦闘領域に対応する研究が行われていた。究極的には、全てのパーツをドラグーン・システムでリンクし母艦のサポートによらず単独でパーツの換装やエネルギー補給を行う(通称:ドラグーンフライヤー)事で、あらゆる局面において単機での局地制圧を実現する究極の万能機を目指していたと言われる(#バリエーションを参照)。
既存のMSの概念を覆す万能機であり、実戦で八面六臂の活躍を見せたにもかかわらず、その発展系、量産機等は正式には生産されていない。その原因には、本機の開発の要因となった前述のユニウス条約が事実上形骸化したことがあり、実用面において専用運用艦での配備に限られることや、分離・合体機構、VPS装甲による機体構造の複雑化や整備性の低下、高コスト化などの問題が解消できないことにあった。
本機の開発を通じて軍上層部は、万能機には新型機の開発や既存の量産機の活用を検討した方がより現実的と判断を下した。また、ドラグーン・システムによる運用が実現すれば分離・合体機構の有用性は向上するが、補給や機体運搬の面において母艦の存在を完全に視野外とするには至っていないため、そのことも影響している。
製造・運用された実機はミネルバに配備された一機のみ[3]であるが、発展機としてデスティニーインパルスが数機、試験運用されている。
インパルスはシルエットの搭載武装のみならず、形態を問わず使用可能な基本武装を装備している。そのため、シルエット交換時も携行火器を変更する事無く、迅速な戦線復帰を可能としている。
MMI-GAU25A 20mmCIWS胸部に2門内蔵されるCIWS。敵機への威嚇・牽制やミサイル迎撃等の近接防御、対人戦に使用される。搭載スペースに大きな制約を受ける頭部内蔵型に比べ内部機構に負担が掛からない反面、可動域を基部としないため有効射界が限定される欠点を持つ。M71-AAK フォールディングレイザー対装甲ナイフインパルスの両腰部に2本収納されている折りたたみ式のMSサイズのナイフ。実体剣と振動波を併用し、他の武装と比較して機体の電力を消費しないため、インパルスの最後の武器である。ダガーLの胴体装甲を易々と貫くなど威力も決して低くない。同様の兵器として、連合のGAT-X105 ストライクに装備されたアーマーシュナイダーが存在する。MA-BAR72 高エネルギービームライフルフリーダム、ジャスティスに装備された「MA-M20 ルプス」を改良したビームライフル。エネルギー消費効率が大幅に向上したため、総合的な性能は原型となったデバイスを上回ると言える。アビス以外のその他のセカンドステージシリーズが装備するライフルも、外観こそ違うが基本設計はほぼ同一である。MMI-RG59V 機動防盾対ビームコーティングがなされたシールド[4]。装甲は上下左右にスライドする伸縮機構を備えており、有効防御面の拡大と取り回しを両立させている。また、チェストフライヤー時にはランディングギアの代わりとしてシールドの上端と下端部分がせり出して接地面となるように設計されている。連合のストライカーパックの運用思想を参考に、ザクの「ウィザードシステム」を発展させたインパルス専用の武装換装システム。各シルエットは母艦内で装着する他、専用の無人牽引機シルエットフライヤーを用いた空中換装を行う。役目を終えたフライヤーは自動で母艦に帰還する。また、拡張性を模索する中で連合のストライカーパック規格の装備の換装・使用を可能とした非変形型コアブロック(マルチパック)も製作された[5]。
フォースインパルス[]フォースインパルスは中近距離戦闘を想定した機動力強化用のシルエット「フォースシルエット」を装備した形態である。
フォースシルエットは大推力のスラスターと複数のバーニアスラスターに加え、放熱板を兼ねた6枚の翼を備え、宇宙空間においてブレイズウィザード並みの高機動ユニットとして機能しつつ、大気圏内でもジェットストライカー以上テンプレート:要出典の高い飛行能力を発揮する。いままでに軍に正式採用された換装型バックパックには「宇宙空間・大気圏内兼用」と「大気圏内飛行」を両立した機動力強化用のバックパックは存在しておらず、機動力強化用バックパックとしての汎用性は従来のそれを大きく上回ると言える。また装備としてビームサーベルを2本搭載し、機動力と合わせて格闘能力も向上させる。
フォースインパルスは高い機動性とスタンダードな武装、加えて大気圏内での飛行が可能な点からも汎用性が高く、第2話で初登場して以来最も使用頻度の高い形態である。VPS装甲の色は、シルエットを装着していないインパルスと同じく白と青を基調とするものとなっている。
劇中での見せ場となった対フリーダムの戦闘にて、フォースインパルスの形態のまま本来ソードインパルスの装備であるMMI-710 エクスカリバーレーザー対艦刀を使用したことから、プラモデル「1/100 MG フォースインパルスガンダム」には同武器が付属している。またゲームなどではフォースインパルスの武装として同武器が追加されていたりと、本形態でのオプション装備として取り上げられている。
追加武装MA-M941 ヴァジュラビームサーベルフリーダム、ジャスティスに装備された「MA-M01 ラケルタ」を改良したビームサーベル。ラケルタ以上の出力を有しつつ単位時間当たりのエネルギー消費が軽減されており、バッテリー動力機でも長時間の連続使用が可能。セカンドステージシリーズのMS用に開発されたものであり、セイバー、カオス、ガイアも同じものを装備している。「ヴァジュラ」とはインド神話に登場する雷神インドラの持つ槌矛の名前。ソードインパルス[]ソードインパルスは対MS格闘戦を想定した格闘戦用シルエット「ソードシルエット」を装備した形態である。
ソードシルエットに搭載される追加装備は全て近接戦闘用のものだが、機体本体にビームライフルを標準装備することにより中距離戦闘にも対応可能。追加装備を全て取り外したソードシルエットの形状は非常にシンプルであり、デッドウェイトとなる部分は殆ど無く機体の運動性能を損なわない。VPS装甲の色は白と赤が基調となっている。
追加武装MMI-710 エクスカリバーレーザー対艦刀ソードシルエットに2本装備された、インパルスの全高ほどの長さを持つレーザー対艦刀。大型ながら片手で振り回す事ができ、二刀流や連結形態での使用など運用の幅が広い。柄同士を連結させた形態は「アンビデクストラスフォーム」と呼ばれる。レーザー刃発生デバイスである剣は実体剣としても使用可能。“対艦刀”の名の通り、格闘戦以外にも敵艦に取り付き主要部分を狙って斬り付けるといった運用方法も有効である。劇中では戦艦の艦橋を容易く両断し、デストロイの装甲さえも貫く驚異的な破壊力を発揮した。他のシルエットやMSとも互換性があり、エンジェルダウン作戦ではフォースシルエットで使用している他、ヘブンズベース攻防戦ではレジェンドも使用している。名称の由来はアーサー王が所有していたとされる聖剣エクスカリバーから。RQM60 フラッシュエッジビームブーメラン二つのブーメランの本体部分を結合する事で、ビームではなく実体の刃を持ったブーメランとして使用する事もできる[6]。ブラストインパルス[]ブラストインパルスは対艦攻撃・火力支援を想定した火力強化用のシルエット「ブラストシルエット」を装備した形態である。
ブラストシルエットは大出力のビーム砲とレールガン、面制圧用のミサイルランチャーなど多種多様の火器を搭載しており、単純な破壊力と射程距離は全シルエット中最強といえる。また、追加スラスターやビームジャベリンなど、中距離以下での戦闘を考慮した装備も備えられており、ある程度は格闘能力と機動性も保たれている。大気圏内ではホバー走行も可能。ブラストインパルスのVPS装甲は白と黒および緑が基調となっている。
追加武装M2000F ケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲ブラストシルエットに2門備えられた、対艦・対要塞用の大出力ビーム砲。その威力は凄まじく、大型のスペースデブリも真っ二つに割ってしまうほどである。名称はギリシア神話に登場する魔犬ケルベロスに由来する。MMI-M16XE2 デリュージー超高初速レール砲肩部に装備された2門のレールガン。ケルベロス、もしくは四連装ミサイルランチャーと同時発射も可能。GMF39 四連装ミサイルランチャー(AGM141 ファイヤーフライ誘導ミサイル)ケルベロスと一体になっているミサイルランチャー。AGM141「ファイヤーフライ」誘導ミサイルの発射管が2門の砲身に4つずつ、計8つ備えられている。ケルベロスの砲口と正反対の位置についているため、ケルベロスとの同時発射は出来ない。MA-M80 デファイアントビームジャベリンケルベロスの砲身に沿う様にして収納されている、柄の長いビームサーベル系兵装。槍型のビームサーベルとも言える。アビスのビームランスと同様、ブラストインパルスの弱点である接近戦を回避するため、敵との間合いをとるための装備である。また、インパルスの手元から離れても短時間であればビーム刃を保持する事が可能で、投擲武器としても使用できる。「スピア」ではなく「ジャベリン(投げ槍)」という名称が用いられているのはこのためである。最新鋭の宇宙戦闘母艦ミネルバに配備されたインパルスとそのパイロットのシン・アスカの初陣は、同じセカンドステージシリーズの3機の機体が地球連合軍第81独立機動軍ファントムペインに奪取された事変でのことである。シンは3機を捕獲すべくソードインパルスにて格闘戦に臨んだが、同等の性能を持つそれら機体を相手にとっての戦闘は、アスラン・ザラやザフトMS部隊の支援があっても厳しいものであった。レイ・ザ・バレルのザクファントムの参戦により体勢を立て直したものの、3機のアーモリーワンからの脱出を許してしまう。
ミネルバの任務は3機を強奪した「ボギー・ワン(ガーティ・ルー)」追撃戦へと移行、本機はルナマリア・ホークのザクウォーリア、2機のゲイツRと共に敵母艦への直接攻撃を試みるが、敵部隊の奇策に嵌りその行方を見失う。母艦であるミネルバの撃沈は免れたものの、僚機の2機を失い、初任務は苦い結果に終わった。その後のユニウスセブンの破砕作業の支援においても、VPS装甲の強度と機体推力を活かした僚機の救難以外には特筆すべき活躍を見せることは出来ず、パイロットがルーキーとは言え、機体性能を十分に発揮するには至らなかった。
インパルスが真価を発揮したのは、地球・オーブ沖における地球連合軍との戦闘である。地球連合軍の大部隊の待ち伏せを受けたミネルバは、更にオーブ領海への後退を許されないという絶望的状況下に置かれた。その中でインパルスはデュートリオンビーム送電システムや分離・合体機構などの本機ならではの特性を存分に用い、新型MA(モビルアーマー)ザムザザーを撃破する。その上にも、地球連合軍の水上艦艇に取り付き空母2隻を含む戦闘艦6隻を撃沈するという大戦果を挙げ、ミネルバの活路を切り開いた。
以降インパルスは、地球にてミネルバと共に各地を転戦。地球連合軍ガルナハン基地の陽電子砲台ローエングリンゲートを撃破し、さらにクレタ沖での戦闘にてアビスを撃破、オーブの派遣艦隊を壊滅させるなど着実に戦果を重ねていく。だが、ミネルバとオーブ軍との戦闘に介入するキラ・ヤマトのフリーダムに対しては敵わず、あしらわれた。
エンジェルダウン作戦においてインパルスは、フリーダムの足止め、及び撃破の任を担い出撃する。この戦闘でシンは、破損した上半身を突撃させ爆破する攻撃や、上半身と下半身を分離しての攻撃の回避など、本機特有の戦法を駆使しフリーダムを追い詰め、最後にはMMI-710 エクスカリバーレーザー対艦刀による刺突で撃破した。
この戦闘については、シンは事前にレイによる協力の元、入念に対フリーダム戦を想定し戦いに備えている。その成果として、シン操るインパルスはフリーダムのビーム射撃をMMI-RG59V 機動防盾で的確に防いだ。他にも投擲した機動防盾に向けてビームライフルを撃ち、反射させたビームによりフリーダムを損傷させるという離れ業を見せている。
なお、アニメではエクスカリバーによりシールドごとフリーダムの腹部を串刺しにする描写とされているが、小説版ではシールドを保持した左腕を切り飛ばした後、袈裟懸けに切り裂く描写とされている。
フリーダムとの激戦に勝利したシンはデスティニーを受領する。そのため本機のパイロットはルナマリアが後任した。パイロットが変わったインパルスはオペレーション・フューリーや、宇宙に戻ってのレクイエム攻略作戦に参加し戦果を上げている。
宇宙へと舞台を移してからの第49話〜最終話、メサイア攻防戦においても本機は同パイロットにより戦い抜いた。しかしこの戦闘にてインパルスはエターナルを撃沈すべく狙うも、そのクルーとなっていた実妹メイリン・ホークの説得にルナマリアが板挟みとなり、間隙を突いたドムトルーパーのジェットストリームアタックに圧倒され撤退を余儀なくされている。また、アスランの駆るインフィニットジャスティスとの交戦では機体の欠損に至る攻撃を被り、ここでも戦線を離脱するなど、苦戦の連続となった。
戦闘の最後の局面での月地表付近の戦いにて、本機はアスランとシンの戦いを止めるルナマリアによってインフィニットジャスティスとデスティニーの間にはだかった。機体の損傷を推して行動したインパルスに、執念に捉われたシンによるデスティニーのパルマフィオキーナが向けられたが、辛くもインフィニットジャスティスに窮地を救われている。
インパルスはインフィニットジャスティスとの戦いで大破したデスティニーを追い月面に降り、戦闘は終焉を迎える。寄り添うように横たわる本機とデスティニーの姿が最終回のエンドカードとして使われ物語を締め括った[7]。
デスティニーインパルスは『機動戦士ガンダムSEED DESTINY MSV』に登場。カオスインパルス等は『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』において設定されたバリエーションで、それぞれカオス・アビス・ガイアの独自装備を搭載しているため、インパルスと各機との中間的性質を持っている可変モビルスーツである。
元々はカオス・アビス・ガイアも分離・合体機構を持つ機体として構想されており、インパルスと共にパーツの相互換装によるシステム構成の一環を担うべく図られていたが、それによるMS単体としての機体構造の複雑化は、機体が目的とする水中や砂漠環境などの局地運用への対応が完全でなくなる可能性があった。そのため3機は独立したMSとされ、局地環境における戦闘では3機がインパルスを援護する運用形式の構想のもと開発された。
ドラグーン・システムによる運用により、インパルスにカオス・アビス・ガイアの能力を持たせることも構想されたが、さらなる多局面に対応した運用性能を追求する開発は、デスティニーインパルスの実現に止まっている。
テンプレート:機動兵器
本機が装備するデスティニーシルエットは、フォース、ソード、ブラストの全シルエットの特性を備えた万能型モジュールであり、ストライクのI.W.S.P.に相当する統合兵装システム試験運用型とされている。デスティニーインパルスは従来のインパルスのように各シルエットモジュールを換装する必要なく、このモジュール単一で全状況に対応できる万能MSとして開発された。形式番号のΘはギリシャ文字の八番目であり、8番目に設計されたシルエットであるデスティニーシルエットを意味している。デスティニーインパルスは全4機が建造されており、そのうちの3機がロールアウトした。
シルエットモジュールにはレーザー対艦刀や大口径のビーム砲、翼型の高機動スラスターユニットが備わっており、更に本体への追加装備としてビームブーメランとビームシールド発生装置がセットとなっている。これによりデスティニーインパルスは格闘能力、機動力、火力、防御力の全面においてインパルスの各シルエットと同等以上の性能を発揮する。
しかし、本機はチェストフライヤーが新設計となったものの、分離・合体機構は従来のインパルスのままであり、過剰ともいえる重武装は精密な機体構造に大きな負担をもたらす結果を生んでいる。更にビーム兵器に偏った装備のためエネルギー効率も悪く、1回の出撃で2〜3回のデュートリオン充電が必要とされており、運用性に難のある機体となっている。そのため、より強力な万能機を求める開発は新規設計により行われることとなり、X42S デスティニーの開発が提案された[8]。この時、試作された4機のデスティニーインパルスが完成していたが以降の開発・生産は中止となっている。
従来のインパルスの三つのシルエットモジュールの性能を単一で賄うことを目的としてデスティニーシルエットは開発されたが、実際に製造されたモジュール構造には無理があった。また万能機として開発され、建造された本機であるがその反面、インパルス元来の開発コンセプトである「パーツの換装による多局面の戦闘への対応」という意義が希薄なものとなっている。劇中でも「これは“インパルス”では無い」とのコートニー・ヒエロニムスの発言がある。
試作された4機のうち3機のデスティニーインパルスは、装備した各シルエットによりVPS装甲の色に違いが生じている。1号機は「ザフトレッド」のような赤、2号機は赤紫、3号機は青紫となる。3機はそれぞれロールアウトされ、1号機はマーレ・ストロード、3号機はコートニー・ヒエロニムスに受領される事となる。2号機の受領については現時点不明、4号機についてはその存在以外、詳細不明である。
前述の通り実戦運用に難のある機体だが、メサイア攻防戦に投入された3号機は多大な戦果を挙げている。
武装ビームブーメラン両腕部に設置される。ソードインパルス用ともデスティニー用とも異なる独自のもの。ビームシールド両腕部に設置される。型式番号は不明。MMI-710 エクスカリバーレーザー対艦刀ソードインパルスの装備と同型の格闘兵装。テレスコピックバレル延伸式ビーム砲塔伸縮機構を備えた砲身を持つビーム砲。ケルベロスに比べミサイルランチャーやビームジャベリンの収納ギミック等が外されており、軽量化されている。テンプレート:機動兵器
ドラグーン・システム運用の構想による機体群であるが、どの作中においても製造・運用はされておらず、あくまで構想のみのものである[9]。
また、ドラグーンフライヤーや母艦不要という発想には現実性がないとされ、劇中にてカイト・マディガンの「夢物語だ」とする発言がある。
カオスインパルス[]カオスと同様の機動兵装ポッドを背負う形のシルエットを装備。腰部サイドアーマーと両碗のシールドがクローに変形する。MA形態への変形も可能だが、脚部を切り離す必要がある。
アビスインパルス[]アビスの特徴である両肩部シールドを装備したシルエットと、専用のレッグフライヤーを装備。アビス同様に水中用MAへの変形も可能。全身が青基調のVPS装甲となっている。
ガイアインパルス[]フレーム強度に問題が生じるため、ガイアとは異なり、MS形態時の腕部をMA形態の前脚部とする可変機構は除外されている代わりに、バックパックを前脚部とする可変機構を搭載しているため、下半身のみで四足の形態に変形させることが可能となっている。その為かシルエットとレッグフライヤーが一体化している。
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th:อิมพัลส์กันดั้มzh:ZGMF-X56S Impulse
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