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仮面ライダー 仮面ライダー (テレビシリーズ第1作).jpg | |
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テレビドラマ | |
原作 | 石森章太郎 |
監督 | 竹本弘一、折田至、山田稔、田口勝彦ほか |
制作 | 毎日放送、東映 |
放送局 | NET(現・テレビ朝日)系 |
放送期間 | 1971年4月3日 - 1973年2月10日 |
話数 | 全98話 |
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『仮面ライダー』(かめんライダー)は、1971年(昭和46年)4月3日から1973年(昭和48年)2月10日まで毎日放送・NET系列で毎週土曜19時30分から20時00分(JST)に放映された東映制作の特撮テレビドラマ作品、及び作中で主人公が変身するヒーローの名称である。「仮面ライダーシリーズ」の第1作である。
テンプレート:ネタバレ
優秀な科学者でオートレーサーでもある本郷猛は、その能力に目をつけた悪の秘密結社ショッカーに拉致され、バッタの能力を持つ改造人間にされてしまった。
しかし、脳手術によってその意思を奪われる寸前、ショッカーの協力者にされていた恩師・緑川博士の手引きで脱出に成功した。緑川博士は脱出の途中でショッカーの怪人・蜘蛛男に暗殺されるが、その遺志を継いだ猛は腰につけたベルトの風車ダイナモに風のエネルギーを受け変身、大自然の使者・仮面ライダーとしてショッカーに立ち向かう。
猛は、オートレーサーとしての師・立花藤兵衛や緑川博士の娘・ルリ子、そしてレース仲間であり実はFBI捜査官の滝和也らの協力を得て、ショッカーの送り出す怪人たちを次々に倒していった。
多くの怪人たちを倒されたショッカーは、ライダー打倒のためカメラマン・一文字隼人を猛と同型の改造人間にするが、隼人は脳手術前に猛に救出され新たな仮面ライダーとなった。
こうして誕生した2人の仮面ライダーは日本と海外に別れて戦い、時には共闘しながら、少年仮面ライダー隊など多くの仲間たちの協力を得て、常人とは違う身体となった「改造人間」として苦悩しつつも、「人間の自由のために[1]」ショッカーと戦っていく。
本作の基本線は等身大のヒーローと怪人が対決するアクションドラマである。従来の実写ヒーロー物とは一線を画した「異形」のヒーロー像と、人間ドラマとしての側面を極力抑えた勧善懲悪作劇、怪奇ドラマ的な演出、そして颯爽とオートバイを駆り「ライダーキック」[2]などダイナミックな戦闘アクションや、多彩で特異でグロテスクな怪人たちの登場が特徴である。
「原作漫画」は石森章太郎が担当し、少年向け雑誌『週刊ぼくらマガジン』(後に『週刊少年マガジン』に連載誌を変更)に漫画版を連載した。
本作終了後にも登場人物や敵組織、または時系列、世界観そのものを替え、多くのシリーズが製作された。それぞれの番組は基本的に、主人公となる「ライダー」(=仮面ライダー)の名称をタイトルとしている。一般にこれを仮面ライダーシリーズという。
なお、1979年に発表されたシリーズ第6作のテレビ番組名も同じく『仮面ライダー』だが、新聞や文献などでは「(新)」を番組名に付記する方法で第1作とは区別されていた。現在では同作品の主役ライダーである「スカイライダー」を番組名に付記する方法で区別されることがある。この第6作については仮面ライダー (スカイライダー)を参照のこと。
本作は、朝日放送の『部長刑事』の前に低視聴率を強いられていた毎日放送の斎藤守慶(営業局長)が、渡邊亮徳を通じて東映に企画を依頼したのが発端とされる[3]。東映では、系列の東映動画で制作中だった『タイガーマスク』(よみうりテレビ)の人気にも着目し、その人気要因を分析することで本作への企画に到る[4]。そのため両者には、逃亡者の仮面ヒーローであることなどの共通点がある。
『仮面ライダー』の企画は、平山プロデューサーによって1970年初頭に書かれた企画書「マスクマンK」までさかのぼる。この企画書では「仮面のヒーローが秘密結社ショッカーと戦う」という基本線はすでに存在していた。しかし、その内容は『タイガーマスク』に言及し[5]、「自分も仮面をつければヒーローになれる」という児童の願望を指摘していること、主人公・九条剛が普通の体育教師で鍛錬によってヒーローの力を得ているなど、当時流行していたスポーツ根性ものの影響が強い内容であった。この企画書は、平山による「叩き台」的なもので、毎日放送側には提出されておらず、東映社内と石森プロ用のものだった。平山Pは本作の前に『妖術武芸帳』(TBS)で「謎の鉄仮面」という「仮面物」の設定を創案しており、この際、石森章太郎をアイディア協力者候補に挙げていたが、企画がTBSの橋本洋二Pに渡って実現しなかった。このため、平山Pにとっては「仮面物」のこの「マスクマンK」は念願の設定だった[6]。
次に起草された「仮面天使(マスク・エンジェル)」が、毎日放送に提出された最初の企画書となる。平山プロデューサーが『柔道一直線』(TBS)の流れで市川森一と上原正三を招き、平山とコンビの長い伊上勝との三人の脚本家によって、設定等の企画打ち合わせに入った。ここで主人公の名が本郷猛に決まり、市川森一によって、「恩師緑川教授殺害の容疑をかけられた逃亡者」という設定になった。スポ根要素は薄められ、主人公は30万ボルトの高圧電流を浴びる事故で特異体質となり、人間以上の力を得るというSF的な設定が加味されている。本郷猛役には千葉治郎が候補に挙がっていた。ヒーローのデザイン画などは起こされていない。
この段階で、毎日放送の廣瀬隆一[7] (当時の編成局次長) から“オートバイに乗ったヒーロー物”という注文が追加されて、「十字仮面(クロスファイヤー)」の企画に到る。70年9月上旬のことだった。ここで構想されたストーリーは、本郷を父の仇と信じるヒロインや、殺人者・本郷を追う刑事などの登場人物が配され、主人公の逃亡者としての苦悩も付加された。主人公の仮面については、怒りの感情が高まると顔に感電事故による十字形の傷跡が浮かび上がるため、それを隠すためにかぶっているという設定が加えられている。石森章太郎が原作者として本格的に参加するのはこの段階からで、石森の起用は、石森プロの加藤マネージャーから、東映の渡邊亮徳専務(当時)に熱心な売り込みがあったためだった。10月上旬に、伊上勝によって執筆された検討台本「怪奇蜘蛛男」、「謎の恐怖屋敷」が毎日放送側で検討され、予算案とともに「題名を日本語にしてほしい」との要望が出された。10月15日に石森側が「ファイヤー十字(クロス)」、「十字仮面」、「クロス火面」などの題名案を提出している。
11月上旬には主人公ヒーロー「クロスファイヤー」のデザイン画も石森によって起こされ[8]、毎日放送の引野芳照映画課長(当時)も、このクロスファイアのデザインに大喜び。題名も正式に「十字仮面」に決定し、11月になって毎日放送側は『十字仮面クロスファイヤー』の企画書を起稿し、本郷猛役には近藤正臣、ルリ子役に島田陽子を予定した。
10月以降になって、東映側では平山Pの補佐として阿部征司がプロデューサー参加。石森が参加したあと、毎日放送側は「雑誌で漫画連載をしてほしい」と放送開始の条件を出した。漫画連載の実現には難航したが、平山Pと阿部P、石森プロの加藤マネージャーの三人が『週刊少年マガジン』(講談社)の編集長だった内田勝に掛け合い、年末に了承を得た。
12月に入ると、企画書題名を『十字仮面 仮面ライダー』に変更。藤岡弘、森川千恵子(真樹千恵子)が本郷とルリ子役に選ばれ、藤兵衛役には高品格を予定、放映開始は71年4月と決定した。いよいよ企画が毎日放送側を通ったこの70年末の時点で、市川と上原は「『帰ってきたウルトラマン[9][10]』(TBS)をやりたいから」と願い出て降板。以後の企画、本編脚本は伊上によって進められることとなった。市川は自らの代わりとして、同じ脚本家仲間の島田真之[11]と滝沢真理[12]を連れてきて、以後両人ともに『仮面ライダー』の主筆脚本家となっている。
71年1月、石森は「もっとグロテスクなリアリティのある奴にしたい」として、自身の作品の髑髏をモチーフにした仮面のヒーローである『スカルマン』[13]をこの企画に応用した「仮面ライダースカルマン」のキャラクターを提案。ここで、主人公が敵怪人と同じ改造人間であるという設定がなされ、逃亡者であることや一部のキャラクターが整理され、藤兵衛は主人公の専属トレーナーとなり、よりシンプルな物語となった。しかし、渡邊専務はこのキャラクターを「スカルマンは以前に描かれた作品じゃないか、大勝負に出るんだから、新しいキャラクターじゃないとだめだ」と拒絶した。毎日放送の箱崎賞テレビ営業部副部長(当時)からも、「モチーフが髑髏では営業上の支障がある」との意見が出され、企画はさらなる検討を求められる。
非常に落胆した石森だったが、その後50枚以上のデザイン画を描いた。この中に加藤マネージャーの持ち込んだ昆虫図鑑のバッタをモチーフにしたデザイン画があった。バッタの顔が「スカルマン」に共通する不気味さと髑髏に似た形であること、昆虫は「自然を破壊する悪と闘うヒーローにふさわしい」という思いもあった。石森は「子供に聞いてみよう」と、この50枚以上のデザイン画を当時幼稚園児だった息子に見せたところ、即座にバッタをモチーフにしたデザイン画を選んだ。このデザイン画は平山Pにより渡邊専務にもたらされた。渡邊専務は「これだ! 今度こそいける!」と大喜びして、即座にゴーサインを出している。
バッタのデザイン画を毎日放送東京支部に持ち込んだところ、箱崎副部長は髑髏でなくなったことで安堵したものの、庄野部長は「バッタって、握れば潰れるあのバッタですか?」と非力な昆虫をモチーフにすることに異議を唱えた。平山Pは「バッタは小さいから強く見えないだけで、昆虫の跳躍能力などが人のサイズになれば強いものになりますよ」と説得した。翌日毎日放送大阪本社の編成会議に出席した平山Pと加藤マネージャーは、「バッタ」とは伏せ「昆虫人間」としてセールス。加藤が「子供でも描けるわかりやすさ」として黒板に仮面を描くなどして、最終的に認められた。
前述した「少年マガジン」誌での連載の折衝も進められていたが、毎日放送の営業部内でまだこのヒーローのデザインを危ぶむ声が強かった。廣瀬編成局次長は「私の息子もバイクに乗ったバッタのヒーローを面白いと言っている。ここはひとつ、子供の感覚に賭けてみましょう。」と社内を説得し、番組企画は推進された。
ちなみに、「敵組織に改造人間として改造されてしまった」という設定があるため、マスクには泣いているように見えるデザインが施されている。以降のシリーズのみならず、改造人間にならない平成仮面ライダーのマスクにも同様のデザインが施されている。
「バッタ」をモチーフにしたヒーロー番組企画は「仮面ライダーホッパーキング」と仮題されたが、「長すぎる」との毎日放送側の意向で『仮面ライダー』と短縮され、2月1日より制作が決定された。また当時東映の「大泉撮影所」は組合によるロックアウトのため使用できず、平山亨、斎藤頼照とともに組合問題で東映京都撮影所を追われた内田有作が所長となり、急遽生田に設立した「東映生田スタジオ」での制作が決まった。キャラクター制作、美術全般はエキスプロダクションが担当。照明班や撮影班はこの年倒産した大映東京撮影所のスタッフが集められ、東映生え抜きでない異例のスタッフ編成が行われた。6日にスタッフの顔合わせがあり、撮影に入ったのは2月7日だった。
元々、本作は『ウルトラマン』(円谷特技プロ、TBS)のような「巨大ヒーローと怪獣が戦う作品」にしようという案もあったという。しかし石森は等身大ヒーローに拘り、敵キャラクターも人間形態としてタイツ主体で造形され、徹底して怪獣とは差別化する方向で[14]、「怪人」と呼称された。毎日放送側から東映に支払われる製作費は、通常番組の二倍だったが[15]、それでも美術予算が足りず、機械パネルのイメージを予定していたショッカー基地内は、エキスプロの高橋章が描く、おどろおどろしい模様を描いたものになった。同プロの三上陸男は「おかげで生物感のある不気味なものになった」とコメントしている[16]。
企画段階で紆余曲折を経た『仮面ライダー』は、放映開始されても順風満帆とは行かなかった。もともと貸しスタジオである「生田スタジオ」には満足な撮影設備もなく、撮影用の平台が一つあるのみで、バラック建ての建物は雨が降るとアフレコもできない状況だった。また、第1話の視聴率は関東地区では8.1%と厳しいものだった。しかし毎日放送の地元である関西地区では関東地区に比べ高視聴率となっており、これを見た毎日放送は手ごたえを感じ、「このままでいきましょう」と平山Pに伝えた。同時期の特撮番組が『宇宙猿人ゴリ』(フジテレビ)や『帰ってきたウルトラマン』(TBS)など、巨大ヒーロー番組が多かったため、後の2号ライダー登場の際には2号を巨大化させようという案も出た[17]ものの、「等身大」のヒーローと怪人を貫いた本作は、平山Pが企画書で強調した「現実的」とのセールスポイントが的中した形となり人気を得た。
番組の制作はトラブルや試行錯誤の連続だった。中でも大きなトラブルは、第9、10話の撮影中に本郷猛役の藤岡弘がオートバイで転倒し、全治3〜6カ月の重傷となり、撮影に参加できなくなったことである[18]。このため未完成分について、本郷の登場シーンなどを前話までの映像から流用した藤岡の姿と別人による吹替えで補い、声優の納谷六朗によるアフレコ[19]で制作し、変身後のライダーのシーンを増やし、さらに新キャラクター・滝和也の活躍をつなぎ合わせるなどの措置で完成させて急場をしのいだ。これらの放映の間に、方向性の再検討と新たな主役について討議された。現存する会議録によれば、連載していた漫画同様に本郷が戦死する案をはじめとしてさまざまな展開が検討されている。
藤岡の怪我による入院のため、“本郷猛は海外のショッカー支部との戦いに赴き、その後を継ぐ新しい仮面ライダーが登場する”という形での新展開が決定した。主役・一文字隼人には佐々木剛が選ばれた。佐々木はオファーを受けた当初、劇団NLTで同期だった藤岡の役を奪うことになると難色を示していたが、“藤岡が復帰するまでの代役”という条件で引き受けたという。
また、主役交代を機にそれまでの反省点が一気に修正されることになる。
脚を開き両腕を大きく動かしながら「変身!!」と掛け声を叫ぶ2号の「変身ポーズ」の設定は佐々木剛が自動二輪の免許を持っていなかったための苦肉の策という面もあった。しかしちびっ子達の間で大流行となり、「変身ブーム」と呼ばれる社会現象を巻き起こした。このような変身時のアクションは、後の「仮面ライダーシリーズ」、さらには他の変身ヒーロー・ヒロインものにおいても重要な見せ場として受け継がれた。
主役が一文字隼人になってからも、地方ロケによる舞台の拡大や大幹部の投入によるショッカー側の強化などが行われ、番組の人気も上昇していった。
一方、事故によって降板となった藤岡だが、「怪我が治ったら復帰させる」と約束したものの、番組が人気を得て固定化してしまい、東映側は藤岡の復帰を毎日放送側になかなか切り出せず、平山・阿部Pも困り果てていた。そのなか、毎日放送の庄野至映画部長(当時)が、「そういえば藤岡君が治ったみたいですね、今度はどうしましょう」と声をかけてきた。庄野部長のこの一言で、藤岡の復帰が決まり、「1号ライダー」がゲスト出演する「ダブルライダー編」がイベント的に挿入されるようになった。これにより同番組の中に複数のヒーローが存在する展開になる。阿部Pは当時を振り返り、「あのときの庄野さんの一言がなかったら、今の藤岡君があったのかというくらいの話です」と語っている。毎日放送・東映はダブルライダーの定着を考えていたが、佐々木剛が「藤岡君がカムバックするまでという約束で引き受けたのだから、当然、藤岡君に返すべきだ。自分がいたままでは彼が付録のようになってしまう」と頑として拒否。新1号単独の路線でいくことになった[21]。
藤岡の復帰を祝い、復帰作である第39話は、正月のビッグイベントとして阿部Pのはからいで九州桜島、えびの高原でのロケとなった。しかしこの時点でまだ藤岡の負傷した脚の骨には補強の鉄骨が入ったままだった。医師には「この鉄骨が撮影で曲がったら一生歩けなくなる」と猛反対されたが、藤岡はこれを隠してロケに参加。ロケの晩には傷口を抑えたタオルから血が滴り、この血で洗面器が真っ赤になるほどだったが、スタッフに気を使い、ひた隠しにしてアクションを演じている。
こうして同年4月には一文字隼人がショッカーを追って南米へ向かったという設定の元、外観を一新して「変身ポーズ」も得た新1号ライダーが主役に返り咲いた。
『仮面ライダー』は社会現象「変身ブーム」の発祥源として、マスコミの注目を浴びる番組となった。「ゲルショッカー編」開始日の新聞各紙のラテ欄には、新幹部「ブラック将軍」の登場が写真記事で紹介されている。全仮面ライダーシリーズ中、最も長期間放送した作品であり、未だその記録は破られていない。
第1回の放送の関東での視聴率は8.1%だったが、関西では20.5%を記録。事故による主役俳優の交代を機に行われた種々の強化策によって、着実に視聴率を伸ばしていった。9月末頃には平均して関東でも15%、関西では20%の視聴率を超えるようになった。全98話の平均視聴率は関東が21.2%、関西が25.9%[22]、最高視聴率は関東が30.1%(1972年1月8日放送)、関西が35.5%(1973年2月10日放送。ビデオリサーチ調べによる)。
カルビー製菓の「仮面ライダースナック」の付録である「仮面ライダーカード」、ブリヂストン自転車から発売された「仮面ライダー自転車」、タカトクトイスやポピー (現バンダイ・ボーイズトイ事業部) から発売された「仮面ライダー変身ベルト」といったキャラクター商品も大ヒットし、その商品化権料は12億円に達し、それ以前のヒットキャラクター『鉄腕アトム』、『オバケのQ太郎』、『ウルトラマン』などの商品化権料を凌駕し、当時の過去最高のキャラクターになった。仮面ライダーカード欲しさの為にスナック菓子を買って菓子を捨てるなど、都市部で社会問題となった。
番組終了から38年以上経過してもなお、CM出演、ヒーローショー、TVゲーム化、パチンコ・パチスロ台の登場など、人気と知名度は継続している。
主役の本郷猛役に藤岡弘を起用したのは、阿部Pによれば、東映の渡邊専務と藤岡のマネージャーが仲が良く、ここから平山Pに対し渡邊の推薦があったためとしている。藤岡と同じ事務所所属だった島田陽子も「一緒に使ってくれ」と言われ、起用したが役がなく、ルリ子の友達役を設定したという。
ルリ子役の真樹千恵子、藤兵衛役の小林昭二、大野剣友会の起用は平山Pによるもの。平山によると『ウルトラマン』から『キャプテンウルトラ』へのTBSの番組引き継ぎ催事で、「ムラマツキャップ」役の小林と知り合い、若い俳優たちに対する配慮やその人格に惚れ込んで、今回の起用となったという[23]。滝役の千葉治郎は阿部Pと、番組制作スタジオである「東映生田スタジオ」所長の内田有作とで決めた。
その他ショッカー幹部や「ライダーガールズ」の面々の起用は、すべて阿部Pによる。五郎役の三浦康晴は、ゲストの林寛子と併せ、阿部Pが懇意だった養成所からの起用。ショッカー側の怪人の声がテアトル・エコー所属俳優に統一されていたのは、阿部Pが以前担当した映画『ガンマー第3号 宇宙大作戦』(1968年、深作欣二監督)からの繋がりだった。
主人公ヒーロー「仮面ライダー」の美術、造形は、造形会社「エキスプロダクション」(1966年創立)が全面担当した。高橋章デザイナーらが「東映生田スタジオ」に常駐し、セットのデザインや衣装の補修も合わせ、すべてをこなしている。怪人のデザインは石森のラフを高橋がクリンナップし、色指定して決定画としていた。「サラセニア人間」は石森デザインではなく、高橋のオリジナルである。
仮面ライダーのマスクは上下二分割形式となっていて、三上陸男による粘土原型をFRP樹脂で複製し作られている。アクション用の「Aタイプ」と、電飾を仕込んだ超アップ撮影用の「Bタイプ」の二種がFRPで用意されたが、第一話でAタイプの「クラッシャー」が破損し、修復跡を残しての撮影となっている。以後、補修を繰り返しての撮影で、アップ用のはずのBタイプも撮影に駆り出され、常時二種が画面に登場することとなった。二種の明確な違いは複眼部(Cアイ)の下の「覗き窓」の、透明カバーの留めネジの位置である。全98話で使用されたマスクはすべて同じ型から複製された。この型から、ラテックスゴムで抜かれた軟らかいアクション用のマスクも使われている。
触覚はラジオアンテナが使われた。付け根は第一話では同じ材質だったが撮影中に折れてしまったので、以後自転車のブレーキ部分が使われている。複眼部(Cアイ)は、型に流した透明のポリエステル樹脂が軟らかいうちに裏側から角棒で押して段差をつけた。この手法は東宝映画『モスラ』(1961年、本多猪四郎監督)で怪獣モスラの複眼の表現に使われた技法である[24]
仮面ライダーの衣装の、エキスプロの担当部分はマスクとベルト、胸の部分(コンバーターラング)だった。胴体部や手袋・ブーツは東映の衣装部で用意された。上下のスーツは当初、鹿革素材で制作されたが、アクションで裂けてしまい、第一話ですでに左ひざに補修が確認できる。このためビニールレザー素材となり、新一号以降はジャージ素材となった。第一話の撮影開始時点では、マスクの制作が間に合わなかった[25]。このため、撮影はマスクを使わないショッカーの手術室シーンからとなり、ようやく2月10日にマスクが完成して、11日の小河内ダムロケから仮面ライダーのアクション撮影が行われた。
当初仮面の基調は緑色だったが、渡邊亮徳専務の「緑色のヒーローなどあるか」との意見でパール入りの黒スプレーが吹かれ、暗緑色となった。パールを施したのは、第一話のロケが曇天で、画面映りが非常に悪かったため。このA・B二種は色を塗り替えてそのまま二号ライダーとして使われている。新一号編に入ると、緑色が鮮やかになっていくが、塗装に使ったカラースプレーが季節ごとの乾燥度や日照条件で発色が違うためもあった。
詳細は立花藤兵衛を参照
史郎(しろう)第2、4 - 15話に登場。アミーゴのバーテン。気は弱いが善良な青年で、本郷たちに休息の場を与えていた。立花オートコーナーとレーシングクラブの開業に関わったのを最後に姿を消している。滝 和也(たき かずや)第11、13 - 98話に登場。本郷のライバルにあたるオートレーサー。自分の結婚式がショッカーに襲われたのを機に戦いに参加するが、その正体はショッカーを追っていたFBIの秘密捜査官である。シナリオによれば結婚式もショッカーを追うための偽装結婚であったとされているが劇中ではその後も既婚者とされている。一文字隼人の登場とともに本格的に仮面ライダーと共闘するようになり、ショッカーによる犯罪の捜査や公的機関とのパイプ役などの役割を担う一方、戦闘や仮面ライダーの訓練でもライダー1号・2号のパートナーを務めた。改造人間ではないが捜査官としては優秀で、戦闘員数人を相手に互角に渡り合う格闘力と、優れた情報収集能力をもってゲルショッカーの壊滅までライダーを支え続けた。少年仮面ライダー隊結成後はその隊長を務め、子どもたちの良き兄貴分にもなっていた。最終回、ゲルショッカー壊滅により日本での使命を終え、米国に帰還した。これ以降、仮面ライダーシリーズには登場していない。演じた千葉治郎によると、アクションシーンでは藤岡より強く見えてしまうため、必ず痛めつけられる描写を入れたとのこと。漫画『仮面ライダーSPIRITS』ではライダー達と並んで主人公格として扱われており、「仮面ライダー」として戦っている。ライダーガールズ仮面ライダーの戦いを支援した女性たちの総称。劇中でこの呼称は使われていないが、緑川ルリ子が第13話で降板したのちは主人公のパートナーとしてのヒロインは登場せず、複数のヒロインが仲間として主人公を支援するストーリーになったため、商業誌などで彼女たちを総称する際にこの名称が使われている。ユリ第14 - 59、61 - 64、66、67、69 - 98話に登場。野原ひろみの友人として登場し、ライダーガールズの中では最古参。メンバーのほとんどが説明なく姿を消す中で、彼女だけは最終話まで活躍を続けた。空手2段 (後に3段に腕を上げる) の使い手。当初は他のライダーガールズ同様に軽い調子の女性だったが、後半はガールズのリーダー格的存在として、滝や藤兵衛と共に仮面ライダーの戦いをサポートした。マリ第14 - 25、29 - 38話に登場。野原ひろみの友人として登場した。フェンシングが得意。カメラマンである一文字隼人に「モデルにして」と熱心にアピールしていた。ミチ第14 - 18、20、21、24、25話に登場。野原ひろみの友人として登場した。合気道が得意な男勝りの女性。90ccのバイクなら乗りこなせる。エミ第40 - 66、68話に登場。本郷猛の助手としてスイスで活動していた女性。死神博士を追って来日し、そのまま日本に残った。暗号解読と合気道が得意。ミカ第40 - 52話に登場。本郷猛の助手としてスイスで活動していた女性。エミと共に来日し、そのまま日本に残った。トランプ占いが得意。トッコ (59話まではミツコ)第53 - 69話に登場。動物園でショッカーに襲われていた女性。事件解決後、立花レーシングを手伝うことになる。ヨッコ第70 - 98話に登場。ユリの紹介で登場。少年ライダー隊発足後は通信係や事務を担当。チョコ第70 - 98話に登場。ユリの紹介で登場した。「チョコレートが好き」との設定で、いつも何かを食べており、周囲を呆れさせていた。石倉 五郎(いしくら ごろう)第14 - 62、65話に登場。立花レーシングクラブの発足と同時にクラブに出入りするようになった少年。他の大人たちとともによく事件に巻き込まれるが、情報提供などで事件解決に貢献することも多い。腕白だがクラスで成績トップを争う秀才で、家族のいない一文字や滝からは実の弟のようにかわいがられていた。友人のナオキとミツルをレーシングクラブに紹介した後、彼らにその役割をゆずるかのように第65話を最後に降板した。少年仮面ライダー隊立花藤兵衛が仮面ライダーに協力する少年少女を集めて結成した組織。会長は立花藤兵衛で滝和也が隊長を務める。ショッカーの行動が公然となり、事件に巻き込まれる子どもが増える中での自衛組織的な意味合いもある。仮面ライダーのマスクを模したヘルメットと赤いネクタイの制服がトレードマークで、専用の自転車で行動しショッカーについての情報を収集する。集めた情報は、ペンダント型の通信機や伝書鳩を使って本部へ通報し、仮面ライダーに伝えられるシステムになっている。本部は東京近郊の3階建てビルに置かれ、立花レーシングクラブの女性メンバーが本部要員として情報収集や事務に当たっている。隊員は全国規模で組織され、ショッカーならびにゲルショッカーと戦う上での大きな力となった。ナオキとミツル第62 - 64、68 - 70、72 - 98話に登場。五郎の紹介で第62話よりレーシングクラブに出入りするようになった少年たち。2人で行動することが多く、そのキャラクターは五郎ほど描き分けられていなかった。少年仮面ライダー隊結成後はリーダー格として活躍し、ゲルショッカーとの最終決戦までその役割をまっとうした。詳細はショッカーを参照
世界征服を企む謎の国際的秘密組織。後に「ゲルショッカー」と改称する。
メンバーは知力体力に優れた人間に改造手術を施し洗脳した怪人を中心に構成されており、その怪人達を正体不明の首領が操ってさまざまな犯罪や破壊工作を行っている。
悪の秘密結社ショッカーによって改造された戦闘用改造人間。本郷の変身する仮面ライダーは仮面ライダー1号、一文字の変身する仮面ライダーは仮面ライダー2号と呼ばれている。なお劇中での2人の仮面ライダーは基本的にお互いを「本郷」「一文字」と本名で呼び合っていた。2人とも脳改造をまぬがれてショッカーのアジトから脱出し、ショッカーから人類を守る戦士となる。後述する基本スペックは両者同一であるが、前者は多彩な必殺技を持ち、後者は高い格闘能力と破壊力を備えることから、雑誌展開などで「技の1号・力の2号」と称された[29]。
仮面ライダーの特徴として、「ライダー」の名の通り高性能の専用オートバイを使用することが挙げられる。
サイクロン号[]第1 - 14話に登場。仮面ライダー1号が最初に使用したオンロード型の超高性能バイク。同型のバイクを2号も使用。
設定では、動力源は原子力エンジン。ハンドルのスイッチを入れることにより、本郷猛の常用バイクが変形。常用バイク形態の方がモトクロス戦には有利なため、2つの形態を瞬時に使い分けている。ライダーベルトから遠隔操作を行うことも可能。テレビ作品中では製作者は語られていないが、原作の漫画版では緑川博士が用意したとの記述がある。漫画『新仮面ライダーSPIRITS』ではショッカー製のサイクロンが数台登場している。誘導ミサイルと対超音波砲を装備しているが、劇中未使用。
当時流行のカフェレーサー風のフルカウリングが特徴で、後方に6本出された排気管はジェット噴射口。
劇用車のデザインはエキスプロ美術スタッフの三上陸男によるもので、複眼のようなヘッドライトや6本足のマフラーは昆虫をイメージしている。6本のマフラーは水道管を加工して取り付けたもので、上部の一対のみが本物の排気管である。制作は佐々木明による。
なお、カウリングは前面下方に窓のように空冷スリットの入ったものが用意されたが、オープニング・エンディング撮影での走行、ジャンプで前輪がぶつかり下部が破損、本編映像では第1話から補修の跡が確認できる。この破損を受けて、スリットの下部が切り広げられ変身シーン用などに使われたが、これもやはり破損し、最終的にスリット部分を撤去したものが以後使用されている。
オンロードタイプのためダート走行やアクションに不向きであるため、前述の通りジャンプやオフロードのシーンでは、常用オートバイスタイルに戻っているシーンが多々見られた。そのため2号編では出番が少なくなったが、改造サイクロンと併用でほぼ1年近く使用され、桜島ロケで1号が乗ったのが最後の登場となった。カウルには美術スタッフ高橋章によって“オートバイに重なったR”のエンブレムが貼り付けられた。前照灯の間が寂しかったので、即興的に作って貼ったそうである。
これは仮面ライダーのマークとしての印象が強いが、実際は「立花レーシング」のもので、第1話で仮面ライダーに改造される前の本郷のレース服にも使われている。ただし改造後、緑川博士とショッカーのアジトより脱走した際にもすでにサイクロン号にエンブレムがついている[30]。外装のためベース車の判断が難しく、1998年にKAZeが仮面ライダーのゲームを製作した際のレプリカ製作イベントではコレダT125が使用された。石森章太郎の原作漫画で、冒頭に本郷がのっているのはウルフT125で、型番は同じだが別のオートバイである。
改造サイクロン号[]第14 - 67、72、73話に登場。仮面ライダー2号および新1号が使用したバイク。初披露目は14話のOPからだが(旧)サイクロンに乗った2号のカットも使われている。
本郷が欧州へ旅立つにあたり、日本を守る一文字に託したマシン。セミカウルのデュアルパーパスマシン (オンロードとオフロードの兼用マシン) で、旧サイクロンと比べ出力増強と車体の大幅軽量化が行われているため、旧サイクロンよりも小回りや派手な戦闘走行が可能で、機動性が高い。ジャンプ力も40mにアップし、垂直の壁面を登る能力と救助用ロープの射出能力が追加されている。劇中では旧サイクロンと別車両であるという描写はなく、明らかに別種類の車両ながら場面場面で使い分けていた全く違う車両を同一のマシンと表現していただけであり、書籍などでも全く区別はされていなかった。しかし、成人した当時子供だったファンからみると形状が明らかに異なるためかなり後年になって書籍類でオフロードタイプを“改造サイクロン”と記述するようになった。書籍によっては旧サイクロン号と同一の車両が変形しているという解釈も後年生まれた。2号はもちろん、1号自身も欧州でも日本への帰国後でもこの改造サイクロンを愛用。欧州で使用していたものは本郷が現地で新造した物と考えられる。
元々は藤岡の事故時に使用していたサイクロン号の常用タイプ劇用車{本郷バイク)を修理し急遽カウリング類を付けたものである(ナンバープレートが同じため識別可能)。撮影時期によっていくつかのバージョンが存在するが、新1号編に入ってからは旧サイクロンのカウルの流用によって旧サイクロンらしさを多分に残す最終バージョンが一貫して使われている(画面の上でもダミーライトの形状から容易に判別可)。
撮影用車両のSL350K1はオンロードのCB系のCL350をベースにして強引にオフロード向けにした準オフロード(当時はスクランブラーと呼ばれた)車でオフロード車としては車重が重いのが当時のユーザーからは不評だった。正面から見たときのV字型の集合マフラーが特徴。
劇場版の第1作ではダブルライダーが並走するため、1号用に2台目が用意された。エンジンのシリンダーヘッドの形が同一であるが、K1の特徴であるV字型の集合マフラーが見られないことからSL350K0が使用されたと推測される。急造のため、オンロード用のスズキTベースのサイクロン号と同一の円筒形マフラーが流用されている(この時2号が乗るサイクロンのカウリングは新造されているが、幅が狭く「ライダーマーク」の位置が異なるなど若干の相違がある)。新サイクロン登場まで活躍する。第72話で新2号が乗ったのが2台目の最後の登場。1台目の藤岡の負傷シーンでも使われた劇中車の「本郷バイク」からの改造車は、第60話の劇中でカウリング等の流用できるパーツを外され激しいアクション場面使用による車体の損傷の激しさと験担ぎの意味合いもあって痛みの進んだライダーの衣装を着せたマネキンを乗せてショッカーによって火炎攻めにされ火に包まれるというシチュエーションのシーンで火を付けられ燃やされ撮影後に廃棄処分されている。
新サイクロン号(ニューサイクロン号)[]第68 - 98話に登場。新1号ライダーがシリーズ後半で使用し、後に新2号も搭乗した新型バイク。
本郷猛、滝和也、立花藤兵衛による設計・開発。本郷が常用するセミカウルのオートバイが、仮面ライダーへの変身に合わせて自動変形する。かつてのサイクロンをあらゆる面で凌駕する。カウルの両側のウィングを展開させることでグライディング飛行が可能である。急制動用にパラシュートを装備している。必殺技はフロントカウルを細かく振動させた状態で体当たりを決めるサイクロンアタック (対イノカブトン戦で使用)。初登場は第68話だが、第74話から再塗装され、よりスタイリッシュになった。
オンロードの性格の強い前2車に比べ、専用のデュアルパーパスバイクとして設計された車両であったため設定上だけでなく実際の撮影車両の操縦性能のほうも格段に高くなった。なお、変身前の常用車両はGT380Bにビキニカウリングを付けたもの。
撮影用車両は1台のみの製作だったが、ショッカーライダー用に2台目が製作され、そのまま2号用に流用された。この2台の車両は、『仮面ライダーストロンガー』第39話の撮影まで使われている。
その後のゲスト出演時に使われたバイク[]カッコ内は登場話数。
テンプレート:出典の明記
放送日 | 話数 | サブタイトル | 登場怪人、他 | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|
1971年 4月3日 | 1 | 怪奇蜘蛛男 |
| 伊上勝 | 竹本弘一 |
4月10日 | 2 | 恐怖蝙蝠男 |
| 折田至 | |
4月17日 | 3 | 怪人さそり男 |
| 竹本弘一 | |
4月24日 | 4 | 人喰いサラセニアン | 市川森一 島田真之 | 折田至 | |
5月1日 | 5 | 怪人かまきり男 |
| 滝沢真理 | 北村秀敏 |
5月8日 | 6 | 死神カメレオン | 伊上勝 | 折田至 | |
5月15日 | 7 | 死神カメレオン 決斗! 万博跡 | |||
5月22日 | 8 | 怪異! 蜂女 | 滝沢真理 | 北村秀敏 | |
5月29日 | 9 | 恐怖コブラ男 |
| 山崎久 | 山田稔 |
6月5日 | 10 | よみがえるコブラ男 |
| ||
6月12日 | 11 | 吸血怪人ゲバコンドル |
| 長石多可男 | 折田至 |
6月19日 | 12 | 殺人ヤモゲラス |
| 滝沢真理 | |
6月26日 | 13 | トカゲロンと怪人大軍団 | 伊上勝 | 北村秀敏 | |
7月3日 | 14 | 魔人サボテグロンの襲来 |
| 折田至 | |
7月10日 | 15 | 逆襲サボテグロン | |||
7月17日 | 16 | 悪魔のレスラーピラザウルス | |||
7月24日 | 17 | リングの死闘 倒せ! ピラザウルス | |||
7月31日 | 18 | 化石男ヒトデンジャー |
| 滝沢真理 | 山田稔 |
8月7日 | 19 | 怪人カニバブラー北海道に現る |
| 島田真之 | 折田至 |
8月14日 | 20 | 火を吹く毛虫怪人ドクガンダー |
| 山崎久 | 山田稔 |
8月21日 | 21 | ドクガンダー大阪城の対決! |
| ||
8月28日 | 22 | 怪魚人アマゾニア |
| 塚田正煕 | |
9月4日 | 23 | 空飛ぶ怪人ムササビードル |
| 島田真之 | 折田至 |
9月11日 | 24 | 猛毒怪人キノコモルグの出撃! |
| 滝沢真理 | 山田稔 |
9月18日 | 25 | キノコモルグを倒せ! | |||
9月25日 | 26 | 恐怖のあり地獄 |
| 伊上勝 | 折田至 |
10月2日 | 27 | ムカデラス怪人教室 | |||
10月9日 | 28 | 地底怪人モグラング |
| 滝沢真理 | 内田一作 |
10月16日 | 29 | 電気怪人クラゲダール |
| 田口勝彦 | |
10月23日 | 30 | よみがえる化石 吸血三葉虫 |
| 内田一作 | |
10月30日 | 31 | 死斗! ありくい魔人アリガバリ |
| 伊上勝 | 田口勝彦 |
11月6日 | 32 | 人喰い花ドクダリアン |
| 滝沢真理 | 折田至 |
11月13日 | 33 | 鋼鉄怪人アルマジロング |
| 島田真之 | 田口勝彦 |
11月20日 | 34 | 日本危うし! ガマギラーの侵入 |
| 滝沢真理 | 山田稔 |
11月27日 | 35 | 殺人女王蟻アリキメデス | 伊上勝 | 田口勝彦 | |
12月4日 | 36 | いきかえったミイラ怪人エジプタス |
| 島田真之 | |
12月11日 | 37 | 毒ガス怪人トリカブトのG作戦 |
| 折田至 | |
12月18日 | 38 | 稲妻怪人エイキングの世界暗黒作戦 |
| 伊上勝 | 田口勝彦 |
12月25日 | 39 | 怪人狼男の殺人大パーティー |
| 山田稔 | |
1972年 1月1日 | 40 | 死斗! 怪人スノーマン対二人のライダー |
| ||
1月8日 | 41 | マグマ怪人ゴースター桜島大決戦 |
| ||
1月15日 | 42 | 悪魔の使者 怪奇ハエ男 |
| 島田真之 | |
1月22日 | 43 | 怪鳥人プラノドンの襲撃 |
| 鈴木生朗 | 田口勝彦 |
1月29日 | 44 | 墓場の怪人カビビンガ |
| 滝沢真理 | |
2月5日 | 45 | 怪人ナメクジラのガス爆発作戦 |
| 大野武雄 | 山田稔 |
2月12日 | 46 | 対決!! 雪山怪人ベアーコンガー |
| 島田真之 | 塚田正煕 |
2月19日 | 47 | 死を呼ぶ氷魔人トドギラー |
| 石森史郎 | 田口勝彦 |
2月26日 | 48 | 吸血沼のヒルゲリラ |
| 鈴木生朗 | 内田一作 |
3月4日 | 49 | 人喰い怪人イソギンチャック |
| 長谷川公之 | 山田稔 |
3月11日 | 50 | 怪人カメストーンの殺人オーロラ計画 |
| 石森史郎 | 田口勝彦 |
3月18日 | 51 | 石怪人ユニコルノス対ダブルライダーキック |
| 長谷川公之 | 山田稔 |
3月25日 | 52 | おれの名は怪鳥人ギルガラスだ! |
| 伊上勝 | 内田一作 |
4月1日 | 53 | 怪人ジャガーマン 決死のオートバイ戦 |
| 山田稔 | |
4月8日 | 54 | ユウレイ村の海蛇男 |
| 田口勝彦 | |
4月15日 | 55 | ゴキブリ男!! 恐怖の細菌アドバルーン |
| 滝沢真理 | 山田稔 |
4月22日 | 56 | アマゾンの毒蝶ギリーラ |
| ||
4月29日 | 57 | 土ぐも男ドクモンド |
| ||
5月6日 | 58 | 怪人毒トカゲ おそれ谷の決斗!! |
| 山崎久 島田真之 | 田口勝彦 |
5月13日 | 59 | 底なし沼の怪人ミミズ男! |
| 島田真之 | 塚田正煕 |
5月20日 | 60 | 怪奇フクロウ男の殺人レントゲン |
| 滝沢真理 | 内田一作 |
5月27日 | 61 | 怪人ナマズギラーの電気地獄 |
| 平山公夫 山田稔 | 山田稔 |
6月3日 | 62 | 怪人ハリネズラス 殺人どくろ作戦 |
| 伊上勝 | |
6月10日 | 63 | 怪人サイギャング 死のオートレース |
| 島田真之 | |
6月17日 | 64 | 怪人セミミンガ みな殺しのうた! |
| 伊上勝 | 塚田正煕 |
6月24日 | 65 | 怪人昆虫博士とショッカースクール |
| 内田一作 | |
7月1日 | 66 | ショッカー墓場 よみがえる怪人たち |
| 塚田正煕 | |
7月8日 | 67 | ショッカー首領出現!! ライダー危し | |||
7月15日 | 68 | 死神博士恐怖の正体? |
| 山田稔 | |
7月28日 | 69 | 怪人ギラーコオロギ せまる死のツメ |
| 島田真之 | |
7月29日 | 70 | 怪人エレキボタル 火の玉攻撃!! |
| 桶谷五郎 | 塚田正煕 |
8月5日 | 71 | 怪人アブゴメス 六甲山大ついせき! | 伊上勝 | ||
8月12日 | 72 | 吸血モスキラス対二人ライダー |
| 鈴木生朗 | 山田稔 |
8月19日 | 73 | ダブルライダー 倒せ!! シオマネキング |
| ||
8月26日 | 74 | 死の吸血魔 がんばれ!! ライダー少年隊 |
| 伊上勝 | 塚田正煕 |
9月2日 | 75 | 毒花怪人バラランガ 恐怖の家の秘密 |
| 鈴木生朗 | |
9月9日 | 76 | 三匹の発電怪人シードラゴン!! |
| 石森史郎 | 山田稔 |
9月16日 | 77 | 怪人イモリゲス じごく牧場の決斗! |
| 伊上勝 | 塚田正煕 |
9月23日 | 78 | 恐怖ウニドグマ+ゆうれい怪人 |
| ||
9月30日 | 79 | 地獄大使!! 恐怖の正体? |
| ||
10月7日 | 80 | ゲルショッカー出現! 仮面ライダー最後の日!! |
| 山田稔 | |
10月14日 | 81 | 仮面ライダーは二度死ぬ!! |
| ||
10月21日 | 82 | 怪人クラゲウルフ 恐怖のラッシュアワー |
| 島田真之 | 塚田正煕 |
10月28日 | 83 | 怪人イノカブトン 発狂ガスでライダーを倒せ |
| 石森史郎 | |
11月4日 | 84 | 危うしライダー! イソギンジャガーの地獄罠 |
| 石森章太郎 島田真之 | 石森章太郎 |
11月11日 | 85 | ヘドロ怪人 恐怖の殺人スモッグ |
| 島田真之 | 山田稔 |
11月18日 | 86 | 怪人ワシカマギリの人間狩り |
| 滝沢真理 | |
11月25日 | 87 | ゲルショッカー死の配達人! |
| 伊上勝 | 塚田正煕 |
12月2日 | 88 | 怪奇 血を呼ぶ黒猫の絵! |
| 島田真之 | |
12月9日 | 89 | 恐怖のペット作戦 ライダーを地獄へおとせ! |
| 石森史郎 | 山田稔 |
12月16日 | 90 | 恐怖のペット作戦 ライダーS・O・S! |
| ||
12月23日 | 91 | ゲルショッカー恐怖学校へ入学せよ!! |
| 伊上勝 | 塚田正煕 |
12月30日 | 92 | 兇悪! にせ仮面ライダー |
| ||
1973年 1月6日 | 93 | 8人の仮面ライダー | 山田稔 | ||
1月13日 | 94 | ゲルショッカー首領の正体!! | |||
1月20日 | 95 | 怪人ガラオックスの空とぶ自動車!! |
| 島田真之 | 奥中惇夫 |
1月27日 | 96 | 本郷猛サボテン怪人にされる!? |
| 丸山文櫻 | |
2月3日 | 97 | 本郷猛 変身不可能!! |
| 伊上勝 | 塚田正煕 |
2月10日 | 98 | ゲルショッカー全滅! 首領の最後!! |
|
番組撮影終了後100話記念と3号(V3)誕生を祝してスタッフ間で『われらの仮面ライダー』が上映された。内容は中江真司のナレーションによる総集編であるが、配役紹介や視聴率紹介がなされ、スタッフ向けになっている。アイキャッチ間には「V3の変身ベルト」のCMと「マジンガーZのジャンボマシンダー」のCMが挿入されている。後年になり東映ビデオから『仮面ライダースペシャル2』として発売され(ZXとのカップリング)初めて視聴者の元に提供された。『仮面ライダースペシャル』のDVD化の際に本作は未収録。
『ゴーゴー仮面ライダー』から『仮面ライダー対じごく大使』の3作品は、『仮面ライダーTHE MOVIE BOX』(2003年12月5日発売)、単品では『仮面ライダーTHEMOVIE VOl. 1』(2006年3月21日発売)、、『仮面ライダーTHE MOVIE BD BOX』(2011年5月21日発売予定)に収録されている。
『ゴーゴー仮面ライダー』1971年7月18日公開。東映まんがまつりの一編として第13話を上映。テレビ用に 16mmスタンダードサイズで撮影された画面の上下をトリミングして、35mmシネスコサイズにブローアップして上映された。通常の35mmと比較すると、約8分の1のネガサイズからブロウアップしている。また、多くの場面で、出演者の首から上がカットされている。『仮面ライダー対ショッカー』1972年3月18日に東映まんがまつりの一編として公開。詳細は『仮面ライダー対ショッカー』を参照。本作の歌・BGMは全て菊池俊輔が作曲・編曲した。BGMの録音は6回にわたって行われた。第5回録音分はその多くが挿入歌のカラオケへのメロ被せである。第6回録音分は現在音源の所在が1曲しか確認されておらず、詳細不明。BGMには『キイハンター』からの流用曲もあるほか、第1話における本郷の変身シーンに使われた曲のように出典不明の流用曲も存在する。菊池は本作から『仮面ライダースーパー1』まで、シリーズの全ての音楽を1人で作曲し、ほとんどの編曲も自分で行った。
なお、本作のために作られた楽曲のうち音源の現存が確認されているものは、2002年にコロムビアミュージックエンタテインメントから発売された『仮面ライダー ETERNAL EDITION File No.1,2,3』に全曲収録された[53]。
本作の大ヒットとともに、藤浩一(のちの子門真人)が歌うOP曲「レッツゴー!!ライダーキック」も、130万枚[54](資料によっては85万枚強[55]、90万枚[56])の大ヒットとなった。経営悪化で一度は傾きかかった日本コロムビアは、同時期にヒットした「女のみち」「喝采」「レッツゴー!!ライダーキック」の大ヒットシングルによって完全に立ち直り、あまりの売れ行きにレコードの生産が追いつかないほどだった。
また、日本の特撮ヒーロー番組としては初めて歌のみで構成されたアルバム「仮面ライダー ヒットソング集」(全12曲)が制作され、LPレコードと8トラックで発売された。収録曲の一部は挿入歌として劇中で使われ、特に「ライダーアクション」は第71話からエンディングテーマ、第89話以降はオープニングテーマとして採用された。第89話以降のエンディングテーマとして使われた「ロンリー仮面ライダー」もヒットソング集が初出である。さらに、「レッツゴー!!ライダーキック」、「ライダーアクション」、「ロンリー仮面ライダー」、「かえってくるライダー」の4曲が収録されたEPレコード「たたかえ!仮面ライダー」も発売された。
ちなみに、藤浩一はヒットソング集の発売時にはすでに「子門真人」と名乗っており、挿入歌は子門名義で録音したため、同一アルバムに2つの異なる名義で参加することになった。なお、「ヒットソング集」には藤岡弘版「レッツゴー!!ライダーキック」は含まれなかった。
オープニングテーマ[]「レッツゴー!!ライダーキック」(第1 - 88話)番組開始以前から藤岡弘と藤浩一の両ヴァージョンが録音されていたが、当初は藤岡ヴァージョンが使用された。しかし、藤岡の一時降板に伴って藤浩一版に変更されてシングル・レコードも差し替えられ、番組の人気向上とともに大ヒットとなった。カラオケの音源は両ヴァージョンとも同じである。現在では子門真人が引退していることもあり、近年のライブイベントやテレビ番組などでは藤岡が歌唱していることが多い。上記の藤岡版・藤(子門)版の他に、以下のようなアレンジヴァージョンが発表されており、ライブイベントなどでは他の歌手によってカヴァーされることも多い。テンプレート:節スタブオープニングとエンディング同様、挿入歌の作曲・編曲はすべて菊池俊輔。劇中でボーカル入り・インスト版の両方が流れたことがあるのは「たたかえ!サイクロン」のみであり、「オー!ショッカー」、「たたかえ!サイクロン」、「ライダーの子守うた」、「仮面ライダー数えうた」、「怪人のうた」、「かえってくるライダー」、「ぼくらの仮面ライダー」はインストゥルメンタルヴァージョンで流れた。
「仮面ライダークリスマス」はクリスマス企画のオムニバスEP(1972年11月発売)に「超人バロム1のクリスマス」等とともに収録されたもので、「仮面ライダー ヒットソング集」(1971年発売)には含まれておらず、歌手も第1作『仮面ライダー』としては珍しく水木一郎が起用された。
「怪人のうた」(第46話)バンダイより『仮面ライダー倶楽部』として1988年2月3日に発売された。ディフォルメされた昭和の仮面ライダーたちが登場するアクションゲーム。コントローラーのマイク部分に息を吹きかけると、変身ベルトに風圧を与える趣向になっている。セーブ機能はなく、『ファミコン通信』誌でも超難易度ゲームに挙げられていた。
バンダイより1993年11月12日にスーパーファミコン用のアクションゲームとして発売。
ストーリーは復活を遂げ再び世界制覇を目論むショッカーに、仮面ライダーが立ち向かうというゲームオリジナル。プレイヤーが操作できるのは本郷猛=新1号ライダー(1P側)と一文字隼人=新2号ライダー(2P側)だが、各ステージの最初や途中に挿入される島本和彦が原画を担当したビジュアルシーンでは立花藤兵衛や滝和也も登場する。またゲーム中で戦う怪人はファンがよく知るものばかりで(シリーズで度々使われる「再生怪人」という扱い)、戦闘員も旧1号時代のベレー帽+フェイスペイントタイプや旧2号以降のマスクタイプなどが登場。
各ステージは、いくつかの任意スクロール型の小さなステージで構成されている。例えば、ステージ開始は路上でそこに登場する敵をすべて倒すと、次は廃ビルへと舞台が移る。そこで敵を倒すと次はショッカー基地に舞台が移り、そこで待ち受けるステージボスの怪人を倒すとステージクリアという具合である。
タイトル画面は実写取り込みされた旧1号のアップにタイトルロゴが被るという初代オープニングのタイトルカットを模している。またプレイヤーが任意のタイミングで行える変身の際にはキャラクターが変身ポーズを取ると同時に藤岡弘、や佐々木剛のボイスが出力され、続いて変身ベルトがアップとなって画面が切り替わると変身が完了しているというシークエンスを踏んでいる。
バンダイより1998年12月20日にプレイステーション用の3D格闘アクションゲームとして発売。製作はKAZe。続編に同じプレイステーション用ゲーム『仮面ライダーV3』が存在する。
ストーリーモードは、番組の内容を追体験するストーリーと、ショッカー怪人を操作して勝ち抜き戦を行う「ショッカーストーリー」の2本が用意されている。
各ゲームモードをクリアすることで得られる「ポイント」を使い、仮面ライダースナックの仮面ライダーカードを意識した「デジタルカード」を収集することもできる。
ショッカーストーリーでは怪人同士のバトルロワイヤルで最後まで勝利すると死神博士による強化手術をうけ、使用していた怪人が最強怪人として生まれ変わるイベントが用意されている。その際、蜘蛛男、死神カメレオン、蜂女、サボテグロン、ピラザウルス、ガラガランダ、ガニコウモル、ショッカーライダー、ヒルカメレオンの本作だけのオリジナルデザインの強化体を見ることができる。手術後、怪人はダブルライダーとの対決に向かい最終決戦となる。
詳しくは、仮面ライダー (プレイステーション版)を参照。
声の出演[]首領とナレーターを除き、本編の音声を流用。
東映ビデオより1994年にMicrosoft Windows3.1用CD-ROMゲームとして『仮面ライダー作戦ファイル1』が発売された。全98話のデータベース画像を基に悪の新組織が仮面ライダーを分析し、オリジナル怪人をカスタマイズするという趣向。首領の声は新録の納谷悟朗。Macintosh用ソフトも後に販売され、1997年にセガからもセガサターン用ソフトとして再発売された。続編として『仮面ライダーV3作戦ファイル』も発売された。
戦闘員日記シリーズが舞台として公開されている。メガバックスコレクションの舞台であるが、佐々木剛や千波丈太郎・中屋敷哲也など、仮面ライダーシリーズに出演した多くの俳優が出演しており、石森プロなどのサイトでも宣伝されていた。また、ポスターは、当時講談社の月刊マガジンZで『仮面ライダーSPIRITS』を連載していた村枝賢一による描き下ろしとなっている。
仮面ライダー 戦闘員日記戦闘員を主人公にしたスピンオフ作品。仮面ライダー 戦闘員日記2ショッカー日本海支部を舞台としている。テンプレート:独自研究本作からの一連の世界観とは別の世界と設定されているため、直接のつながりはないものの様々なオマージュが見られる。
文中の企画の変遷、経緯はおもにこの文献による。
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