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可変戦闘機(かへんせんとうき、Variable Fighter 、ヴァリアブル・ファイター)とは、テレビアニメ『超時空要塞マクロス』を始めとするマクロスシリーズ作品に登場する架空の兵器。通常の戦闘機形態「ファイター」、そこから手足を展開した中間形態「ガウォーク」、人型ロボット形態「バトロイド」への3段変形機構を有する機動兵器群を指す。
代表的な機体VF-1の愛称にちなみ、マクロスシリーズではその他のバリエーションも含め、総称として「バルキリー」と呼ぶことが多い。以下、本文中では区別のため型式番号+愛称の形で表記する。
アニメ・玩具関連の「乗り物がロボットに変形する」メカの中でも、マクロスシリーズの可変戦闘機はリアルロボット的な解釈の最右翼にあり、リアリティーを感じさせるデザインや設定が根強い支持を得ている。また、モビルスーツやアーマードトルーパー、レイバーといった他の代表的なリアルロボットと比較して、際立って航空兵器的性格が強いのも特徴である(ガウォーク・バトロイド形態でも地上を歩いて移動するシーンが極めて少なく、ほとんどの場合空を飛行している)。メカデザイナーはマクロスシリーズの中心人物でもある河森正治。一部の機種はスタジオぬえの先輩宮武一貴が手がけている。
『超時空要塞マクロス』作中で最初に登場したVF-1 バルキリーは、アメリカ軍で使用されるF-14 トムキャットに酷似した、極めて現実的なデザインの戦闘機が一瞬にして複雑に変形、人型になるという今までに無かった驚異のメカ設定で[1]、後の変形リアルロボットすべてに影響を与え、1980年代のアニメに変形ロボが乱立する原因となった。番組の制作発表当初、アニメ誌ではファイター形態とバトロイド形態が変形する設定を伏せて掲載され、放送直前に中間形態であるガウォークが公表され、これが可変メカであることが知らされた。
また、戦闘シーンでは無数のミサイルが乱舞する中、「板野サーカス」という俗称がつくほど激しく空間を飛び回る演出が評判となり、後のSFアニメの演出に多大な影響を与えた。
後のマクロスシリーズ作品には様々な後継機が登場し、ステルス機など現実世界の航空機開発史を反映したようなバリエーションを展開していく。実在の航空機のフォルムをベースにロボットへの変形機構を考案する方式を採り[2]、愛称(ペットネーム)も過去の名機から引用するなど、SFとミリタリーセンスの融合を図っている。詳細はモチーフとなった実在する航空機の節を参照。
機体のサイズはファイター形態で実在の戦闘機と同様か小さいくらい(全長12mから22m)で、バトロイド形態でおよそ全高12mから15mほどに設定されている。局地戦用の可変爆撃機(ヴァリアブルボマー)の中には全長30mを超える設定のものもある。
なお、VF-1はスポンサーであったタカトクトイスの倒産などの諸々の複雑な理由で、米国製スーパーロボットアニメの『The Transformers』にサイバトロン戦士ジェットファイヤー(日本名:スカイファイアー)と名称を変更して出演している(この時、アメリカでの玩具安全基準に従って、尖った機首が丸く金型修正されてしまう)。そして、これによって日本語版『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』の放映に問題が発生することとなる。
運用用途に応じて様々なバリエーションの機体が開発されている。統合軍の主力戦闘機として量産配備されたのは、VF-1バルキリーやVF-11 サンダーボルト、2050年代においてはVF-171 ナイトメアプラスなど、平均レベルの性能で操縦者の技量や使用環境を問わず、機体設計の自由度が高く汎用性に優れた多目的戦闘機である。
その他、大気圏外での活動に適した宇宙機、ステルス性を重視した特殊任務機、ハイ・ロー・ミックス構想に基づく低コストの軽戦闘機など目的別に特化した機体も開発されている。また、可変戦闘機の弱点である攻撃力を強化した可変攻撃機や拠点攻略戦用の可変爆撃機といった派生種もある。他には実験機や試作機、個人用のカスタム機、民間用レジャー機なども登場する。
可変戦闘機というコンセプトは地球で生まれたが、地球人類とゼントラーディ人が共存する時代になると、相互の技術を取り入れた「ハイブリッド機」が誕生することになる。さらに別の異星人勢力(バロータ軍)により改造されるなど、星間文明の交雑とともに一層バリエーションが拡がり、作品世界の中では可変戦闘機同士の戦闘が一般化している。
アメリカ軍用機の命名法をモチーフにして、各機体には型式名とペットネームが付けられている。表記は任務記号/-(ハイフン)/設計番号/シリーズ記号/ペットネームの順となる。
任務記号任務の種別をあらわす英字。統合軍の記号ではVFは可変戦闘機 (Variable Fighter) 、VA は可変攻撃機 (Variable Attacker) 、VBは可変爆撃機 (Variable Bomber) 、VF-Xは実験機 (Variable Fighter eXperiment) 、YFは試作可変戦闘機をあらわす。なお、『マクロス VF-X2』などのゲーム作品ではVF-Xは統合軍の可変戦闘機特務部隊を示す。設計番号何番目のモデルかをあらわす数字。統合軍可変戦闘機では2008年から2059年の間にVF-0からVF-27までナンバーが進んでいるが、欠番や設定のみという機体もある。VF-3000やVF-5000に付けられた四桁の数字は軍事メーカー内で開発セクションが異なるというイメージ。シリーズ記号仕様や生産区分をあらわす英字。機体ごとに差異はあるが、おおむねA・B・C型が量産機、S型が指揮官機、D・T型が複座練習機、E型(VF-17以降は任務記号の前にR)が電子戦機、G型が精密射撃機といったパターンがある。ペットネーム制式採用機に付ける公式の愛称。マクロスシリーズではVF-1の愛称「バルキリー」が有名だが、機体によっては設定のないものや後付けで決まったものもある。(例)VF-1Sバルキリーは「可変戦闘機1番目のモデルの指揮官用タイプ、愛称はバルキリー」となる。また、アニメ本編中では一般的な通称も用いている。『マクロス7』の主人公熱気バサラが乗る機体の正式名称はVF-19改エクスカリバーだが、作中ではもっぱら「ファイアーバルキリー」と呼ばれる。また、機種を特定せず、可変戦闘機ならば単純に「バルキリー」と呼ぶケースも多い。
戦闘機形態のファイター(Fighter)、巨大人型ロボット形態のバトロイド(Battroid)、両者の中間形態のガウォーク(Gerwalk)の3モードを状況に応じて選択し、数秒以内に高速変形することが可能である。航空機とロボットの利点を兼ね備えており、陸戦兵器のデストロイドシリーズと比べて地上から空中(宇宙)まで極めて広い稼動レンジを持つ。
ファイターからガウォーク、バトロイドへの変形システムは以下の通り。ここでは可変戦闘機の代名詞VF-1の可変システムを取り上げている。
以降の可変戦闘機は、これを基本としつつも機体ごとにパーツの配置や変形パターン、変形用アクチュエーター等に改良を加え、所要時間の短縮や変形限界速度の向上などを図っている。
航空用ターボファンエンジンの発展形、熱核反応タービンエンジン(原子力エンジンの一種)を通常2基搭載する。核融合の熱エネルギーで外気を加速噴射する事で強大な推力を発生し、大気圏内ではほぼ無制限の航続距離を得ると共に、外気の代わりに水素などのプロペラントを加速する事で宇宙空間でも活動が可能となっている(ただしプロペラント容量により活動時間が制限されるため、宇宙では通常ファストパックなどの増加装備が使用される)。ほとんどの機体ではエンジンはバトロイド/ガウォーク形態時の脚部ブロックに搭載されており、排気ノズルは足部可動機構を兼ねた推力偏向ノズルとなっているため、変形機構と併せて推力ベクトルを大きく偏向させる事でV/STOLや従来の概念を超えた空戦機動が可能となっている。
さらにタービンで発電された電力でレーザー機銃や変形機構などのモーターを駆動する。例えば、VF-1バルキリーの機体質量とエンジン推力の比(出力荷重比)はデストロイド中最も高出力の反応炉を持つスパルタンの4倍にあたる。このためバトロイドモードでも運動性能は高く、その余剰推力により空中移動や発電を介して、機体の装甲強度を向上させるエネルギー変換装甲(機体の分子構造そのものを強化する)を可能としている。次世代型の熱核バーストタービンエンジンではブースター無しでの大気圏単独突破が可能になり、バトロイド時には余剰出力でピンポイントバリアを展開できる。
マクロスシリーズの宇宙艦艇などには重力制御装置が装備されているが、出力は装置のサイズに比例する。可変戦闘機のような小型兵器では効率が悪いため補助的な利用に限られ[3]、依然として航空力学的設計(翼による揚力の獲得)が重視されている。多くの機体は形態変形機構を兼ねた可変翼を採用している。
これらは機体下面や主翼のハードポイントに搭載され、変形形態により使用が制限されないよう考慮されている。一時期の機種ではステルス性を重視し、武装の機体内蔵化が進められた(このため機体も次第に大型化している)が、アクティブステルスの発展により、この傾向は緩和されつつある。基本形態が戦闘機という制約上、総合火力ではデストロイドに見劣りするが、選択・着脱可能なオプション装備でハンディを補っている。
可変戦闘機は地球統合軍の主力兵器、或いは異星人の謎の兵器として様々なバリエーションの機体が存在する。偶然の発見や見込み違い、現場(実戦)の要請や政治的背景など、幾多の要因により独自の進化系統を成している。
(注)以下の記事中の年月は作中における架空の表記である。
1999年、地球に墜落した異星人の戦艦(後のSDF-1マクロス)から得られたオーバー・テクノロジーにより、巨大異星人との格闘戦用巨大歩行兵器の研究が始まった。ロボット研究で実績のある陸軍は、陸戦機動兵器を開発の基礎においた重装型のデストロイド開発を提案。これに対し、海軍・空軍・海兵隊は航空機とロボットを融合させた、機動力・展開力に優れる全領域可変戦闘システムという大胆な計画提案で対抗した。ただし、初期の発想はあくまで「飛行形態を採れるロボット兵器」であり、飛行能力は移動手段という副次的なものであった。航空用エンジンの大出力を活かした格闘能力が期待され、オプションの強化外装甲(プロテクター・ウェポン・システム、通称「アーマードパーツ」)の開発も検討された。
基礎研究は2001年2月に始動したが、初の量産機[5]VF-1バルキリーがロールアウトしたのは2008年11月だった。実用化の難航と共に、開発コンセプトも予想されたロボット兵器とは違うものへ変化した。まず、異星人墜落艦の調査で高機動兵器が発見されたため、対抗して高度な空戦能力が必要と判断された。主に大気圏内での空力的要求から、現用戦闘機に近い形態ファイターモードが生まれ、当初のロボット(バトロイド)中心から空陸両用思想へ転じた。さらに、開発上最も重要な転換点はガウォークモードの「発見」であった。VF-1の試作機 VF-X1 の試験飛行中、ファイターから両手足を伸ばした変形の途中段階が、低空低速ホバリング時に極めて有用であることが判明。操縦安定性に優れ、空陸の戦場を立体的に移動できるガウォークは独立した運用形態として採用された。これらの結果、可変戦闘機は3つの形態を持つ多用途機動兵器として成功することになる。
運用に関しては、異星人勢力の太陽系侵攻を阻止する迎撃戦闘がシミュレートされていた。現代戦の「制空権の確保→地上制圧」という展開に沿い…
また、宇宙艦隊戦においてはバトロイドモードで敵戦艦内に強行突入し、抵抗を排除しつつ司令室を占拠するという海兵隊的な特殊作戦も計画されていた。敵軍と同等の大型戦艦(但しゼントラーディ側基準では 1,200 m 級は「小~中型艦級」扱い )がマクロス一隻のみという状況から、可変戦闘機部隊による白兵戦術も有効とみなされた。
しかし、いざゼントラーディ軍との戦闘(第一次星間大戦)が始まってみると地上戦を交える局面はほとんどなく、圧倒的な艦隊規模の差に白兵戦も無意味であった。VF-1部隊はおもにマクロス艦直掩機として活躍し、最終決戦の「ミンメイ・アタック」では反応弾を抱え戦闘攻撃機としても出撃した。本来、これらは無人戦闘機ゴーストや宇宙戦闘機ランサーIIの任務であったが、VF-1は期待以上の汎用性を発揮し、宇宙用追加装備(FASTパック)も性能向上に大きく貢献した。また、パイロット達の創意工夫で変形を駆使した空中戦技が編み出され、ロイ・フォッカーやマクシミリアン・ジーナスらエースパイロットは空中戦でもバトロイドモードが有効であることを証明した。可変戦闘機はマルチロール機として総合性能評価でデストロイドシリーズを完全に凌駕し、戦後も統合軍の主力兵器として更に開発が進められることになった。
戦後の2010年代から2020年代にかけては宇宙移民船団の護衛や移民星系の治安維持が主任務となった。この時代は地球復興と種の保存にテクノロジーが注がれていたため、兵器として革新的な進化は起こらず、名機VF-1の機体設計をベースに様々な「亜種」が生まれた。使用環境に応じて宇宙用、大気圏内用、ローコストの機体などを使い分ける専用機思想が主流となり、技術面では変形システムの見直し、機体の大型化、ステルス技術の導入などが行われた。また、開発メーカーの統合再編が進んだ結果、新星インダストリー社とゼネラル・ギャラクシー社が2大メーカーとなり、ゼントラーディ技術の融合も積極的に行われた。
その後、移民星系の拡大と共に紛争や内乱が続発し、広域治安維持活動のため使いまわしやすい万能機の価値が見直されるようになった。2030年、統合軍はVF-1の正統な後継機VF-11サンダーボルトを次期主力機として採用。VF-11は新たなスタンダードとなり、それ以前の旧型機は退役や配置転換などの世代交代を強いられた。
移民惑星間の政治関係やテロリスト組織の活発化など、複雑化した治安問題に通常部隊では対処できないケースが増えたため、精鋭部隊を編成し、敵拠点をピンポイントで攻略する特務作戦が重要になった。統合軍は最適な機体を求め、2034年からVF-11をはるかに凌駕する次期主力可変戦闘機(Advanced Variable Fighter : AVF)の開発計画に着手した。過酷な任務に就くため、AVFには以下のような基本性能が要求された。
これらの実現のため、熱核バーストタービンエンジン (ステージ I / II )、フォールドブースター、アクティブステルス、空力制御装置、AI操縦サポートシステム(BDIシステム)、ピンポイントバリアなどの最新技術が意欲的に投入された。
2039年から惑星エデンのニューエドワーズ基地で行われた競争試作プロジェクト、通称「スーパーノヴァ計画」では、新星インダストリー社のYF-19 とゼネラル・ギャラクシー社のYF-21が制式採用をかけて優劣を競った。一時は無人戦闘機ゴーストX-9の開発により有人戦闘機不要論が強まる時もあったが、2040年の「シャロン・アップル事件」で人工知能の脆弱性が露呈し、無人戦闘機採用は一時凍結、両機が晴れて制式採用されることとなった。YF-19はVF-19エクスカリバーとして特殊任務用から一般兵用の量産機までバリエーションを展開し、YF-21は不安定な脳波コントロールから通常のコクピットに変更され、特殊任務機VF-22SシュトゥルムフォーゲルIIとして精鋭部隊に配備された。
しかしながら、結局は両機とも統合軍の主力になることはかなわなかった。これはAVFの性能が高すぎてパイロットが技量的・肉体的に耐えられなかったためである。技量に関しては、AIや脳波コントロールによるサポートがAVFの時点で行われてきたが、肉体の限界は当時どうにもならない問題として有人戦闘機の性能向上に重く圧し掛かった。そんな中、X-9の諸問題をクリアしたゴーストAIF-7Sが実用化し、大抵の任務がゴーストで済むようになった事から有人戦闘機に高い性能が求められなくなり、その結果AVFの前世代機の中で最も高い性能を有したVF-17を改良し、良好な操縦性と高い汎用性を備えたVF-171ナイトメアプラスが統合軍の主力可変戦闘機となった。
このゴースト実用化からの一連の流れで、戦闘による人的消耗と死亡した際の遺族への補償金問題、及びパイロットの徴兵・教育と練度向上などにかかるコストの大幅削減には繋がったものの、相反して兵員の士気・練度の低下が蔓延することとなる。更に2048年、第117次大規模調査船団が謎の生命体バジュラの攻撃を受けた際、戦闘技術の低下した兵員と限界性能の低いVF-171ではバジュラには全く歯が立たず船団が壊滅したことにより、改めて機動力の高い戦闘機開発が求められる形となった。なおこの船団壊滅は軍の上層部により極秘事項とされ、政府による公式発表では「フォールド断層に巻き込まれた遭難事故」と説明された。
この来たるべきバジュラの脅威に備え、軍部は極秘裏に高機動時のGを緩和するシステムの開発と、それを搭載した無人戦闘機に匹敵する性能を有する次期有人可変戦闘機を開発していく。その結果、バジュラとの遭遇以前に一度は中止されていた計画を再始動する形で誕生したのが試作機YF-24であり、この設計データが各移民星・船団に送られ、各々の仕様に沿った変更が行われた後、実戦機として製造された。例として、フロンティア船団のL.A.I.社が開発した、EX-ギアと呼ばれる耐G装備とフォールド・クォーツを用いたISC(慣性制御システム:Inertia Store Converter)を備えたVF-25や、ギャラクシー船団の開発した、パイロットの身体そのものを機械化する事で耐Gや操縦インターフェースの物理的限界を払拭したVF-27などがある。
しかし、VF-25及びVF-27の製造には前述のように希少物質であるフォールド・クォーツが必須であり、2059年時点では大量生産は困難な状況となっている。また新星インダストリー社MF(マクロス・フロンティア)工廠とL.A.I社により、YF-24 エボリューションの開発再開時に設定された対バジュラ戦用の要求仕様を満たす機体として、YF-29 デュランダルが開発された。YF-24を原型としつつ、超可変戦闘機とも評されるこれまでの従来機と一線を画す性能を達成したが、これもまたフォールド・クォーツの入手困難の事情から完成に至っていたのは実戦に投入された1機のみとなった(『劇場版 マクロスF』)。
こうした事情から、今後の可変戦闘機の発展については、フォールド・クォーツの入手手段の確立が大きな課題となっている。
本節では、各作品に登場する機体をカテゴリーごとに分けて紹介する。各機種の詳細はリンクを参照。
可変攻撃機(Variable Atacker:VA)をここでは紹介する。
VA-3 インベーダー (Invader)爆弾搭載量を重視した全領域攻撃機。水中活動も可能で、バトロイド形態では半魚人の様な特異なスタイルとなる。『マクロス ダイナマイト7』及び、ゲーム『マクロス VF-X2』に登場する。(開発:ノースロム・グラマン 生産: - 型式:A、B、C、M)VA-14 ハンター (Hunter)ゼントラーディ兵士用にVF-14を改良し、機体の大型化と火力・装甲の強化が施されている。マクロス5艦隊の主力機と設定されている。(開発:ゼネラルギャラクシー/ミコヤン 生産: - 型式: - )VAB-2熱核反応エンジン4基を搭載する大型攻撃機。(開発:ノースロム・グラマン/ミコヤン 生産: - 型式:D )可変爆撃機(Variable Bomber:VB)をここでは紹介する。
VB-6 ケーニッヒモンスター (König Monster)デストロイドモンスターをベースに、拠点攻略兵器として誕生した。飛行形態をシャトル、砲撃形態をデストロイドと呼ぶ。ゲーム『マクロス VF-X2』、『マクロスF』シリーズに登場する。(開発:新中州/ノースロム・グラマン 生産: - 型式: - )パラレルワールド的作品『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』では、上記とは別の可変戦闘機開発史が設定されている。この世界ではVF-1の改良型(R型)やゼントラーディ系の機種を経て、2080年代に後継機のVF-2SS バルキリーIIやVF-1 MS メタルサイレーンが登場する。詳細は主要メカニックを参照。
マクロスIIでの可変戦闘機の一覧マクロスにはDOS、家庭用ゲーム機など複数の媒体でゲームが出ているが、いくつかゲームオリジナル機体が登場している。
超時空要塞マクロス・リメンバーミー、超時空要塞マクロス・ラブストーリーズ、超時空要塞マクロス・スカルリーダー(いずれもファミリーソフト社製のPC-9801ゲーム)1985年、バンダイから発売する予定の模型シリーズ「アドバンスド・バルキリー」用に河森正治によりデザインされ、ホビーショーに一部の試作品が展示された機体。「模型情報」(後にMJ)誌で記事が連載される予定であったが、初回のみで中断された。後の作品やゲームに登場する機体の原型と思われる物も見られる。
ハーモニーゴールド USA社(Harmony Gold USA)が竜の子プロダクションよりライセンスを取得、同一世界の異なる時代と世代を描いた、連続する1つの大河ストーリーとして翻案、再編集された作品である『ロボテック』(Robotech)の第三シーズン(日本版では『機甲創世記モスピーダ』に当たる時代)は、マクロス世界の後の時代という設定となっている。
このため、この作品のアーモファイター・AFC-01 レギオスもVFA-6 Alpha Fighterの名で、バルキリーの後継機という位置づけになっている。また、可変機動兵器は可変戦闘機を航空機ではない地上戦闘車輌や艦艇にも定義を拡張した「ベリテック」(Veritech)と総称され、そのガウォーク形態は「Guardian Mode(ガーディアン・モード)」と呼ばれている。
海外オリジナルOVA「センチネルズ」や、DCコミックを始めとする複数の出版社から発行された多数の漫画版では、『マクロス』や『超時空騎団サザンクロス』の登場人物がこれらの機体に搭乗したこともある。
2007年2月にOVAの形で公開された海外オリジナルの新作『シャドウ・クロニクル(Robotech: The Shadow Chronicles)』においてもこの概念を受け継いだ機体が活躍するなど、国際的にも認知度が高い。
また、海外独自制作作品においては、腕なしのいわゆる「ガウォーク・ファイター」までの二形態のみの可変をする機体が各種二次的連続性作品に登場する。
参考ウェブページ:YVF-14 タイガーキャット(Tigercat)、SVR-1 ヴォイヤー/SVT-1 ヴィクセン(Voyeur / Vixen)(非公式wiki『ロボテック・クロニクル』)
模型誌『キャラクターモデル』の連載企画「VFエクスペリメント」で発表されたオリジナルモデル。河森正治デザインだが、シリーズ中では非公式扱いとなる。愛称(ペットネーム)は公募により決定された。
型式番号 | 愛称(通称・ペットネーム) | 愛称のモチーフ | デザインのモチーフ |
---|---|---|---|
VF-0 | フェニックス | AIM-54 | F-14 |
VF-1 | バルキリー | XB-70 | F-14 |
VF-4 | ライトニングIII | P-38 またはライトニング | SR-71 |
VF-5 | 設定愛称なし | 設定愛称なし | 設定デザインなし |
VF-9 | カットラス | F7U | X-29 |
VF-11 | サンダーボルト | P-47またはA-10 | Su-27 |
VF-11MAXL / VF-11MAXL改 | MAXL / ミレーヌバルキリー | F-16XL / - | 設定デザインなし/ F-16XL |
VF-14 | ヴァンパイア | バンパイア | SR-71 |
VF-16 | ファルシオン | - | - |
VF-17 | ナイトメア | - | F-117 |
VF-19 | エクスカリバー | - | X-29 |
VF-22 | シュトゥルムフォーゲルII | Me262A-2a | YF-23 |
VF-25 | メサイア | - | F-14かつSu-27 |
VF-27 | ルシファー | - | F-14かつSu-27かつSR-71 |
YF-29 | デュランダル | - | X-29 |
VF-3000[10] | クルセイダー | F8 | - |
VF-5000[10] | スターミラージュ | ダッソー・ミラージュシリーズ | F-16XL |
YVF-1/YVF-1A | - | - | F-14/F-14 |
YF-19 | - | - | X-29かつSu-27[11] |
YF-21 | - | - | YF-23 |
YF-24 | エボリューション | - | F-22 |
YF-25 | プロフェシー | - | F-14かつSu-27 |
VA-3 | インベーダー | A-26 | A-6 |
VA-14 | ハンター | ホーカー ハンター | SR-71 |
VAB-2 | - | - | B-2 |
VB-6 | ケーニッヒ・モンスター | M103[12]およびティーガーII | スペースシャトル M50オントス自走無反動砲[13] |
SV-51 | - | - | Su-27 |
SV-52 | オリョール | - | Su-27 |
zh:可變型戰鬥機
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