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劇場版 マクロスF 虚空歌姫 〜イツワリノウタヒメ〜 | |
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監督 | 河森正治 |
脚本 | 吉野弘幸 河森正治 |
出演者 | 中村悠一 遠藤綾 中島愛ほか |
音楽 | 菅野よう子 |
主題歌 | シェリル・ノーム starring May'n 「ユニバーサル・バニー」 |
製作会社 | ビックウエスト 劇場版マクロスF製作委員会 |
配給 | クロックワークス |
公開 | 日本の旗2009年11月21日 |
上映時間 | 119分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 6.5億円[1] |
次作 | 劇場版 マクロスF 恋離飛翼 〜サヨナラノツバサ〜 |
allcinema | |
キネマ旬報 | |
表・話・編・歴 |
劇場版 マクロスF 恋離飛翼 〜サヨナラノツバサ〜 | |
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監督 | 河森正治 |
脚本 | 吉野弘幸 河森正治 |
出演者 | 中村悠一 遠藤綾 中島愛ほか |
音楽 | 菅野よう子 |
主題歌 | ランカ・リー=中島愛 「放課後オーバーフロウ」 |
製作会社 | ビックウエスト 劇場版マクロスF製作委員会 |
配給 | クロックワークス |
公開 | 日本の旗2011年2月26日 |
上映時間 | 115分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
前作 | 劇場版 マクロスF 虚空歌姫 〜イツワリノウタヒメ〜 |
allcinema | |
キネマ旬報 | |
表・話・編・歴 |
『劇場版 マクロスF』(げきじょうばん マクロスフロンティア)は、サテライト、エイトビット制作[注 1]の日本のアニメーション映画。2008年放送のテレビアニメ『マクロスF』の劇場版2部作である。
2009年に前編『劇場版 マクロスF 虚空歌姫 〜イツワリノウタヒメ〜』(げきじょうばん マクロスフロンティア イツワリノウタヒメ)、2011年に後編『劇場版 マクロスF 恋離飛翼 〜サヨナラノツバサ〜』(げきじょうばん マクロスフロンティア サヨナラノツバサ)が公開された。
テレビアニメ『マクロスF』(以降、「テレビ版」と表記)を原典に、劇場版として再構築した作品。2008年11月のテレビ版最終話(第25話)終了後のCMにて「劇場版マクロスF始動」と発表し、その後2部作となることが決まった。2009年11月に前編『虚空歌姫 ~イツワリノウタヒメ~』、2011年2月に「完結編」と銘打たれた後編『恋離飛翼 ~サヨナラノツバサ~』が公開され、2007年のTVスペシャルから始まった『マクロスF』シリーズを締めくくることとなった。
テレビ版の総監督である河森正治は、劇場版では監督として制作を指揮する。テレビ版の監督の菊地康仁は演出にまわったが、テレビアニメ『IS 〈インフィニット・ストラトス〉』を担当するため、完結編には監修として参加。代わって、河森と付き合いの長い佐藤英一が副監督に就任した。テレビ版に続き、脚本は吉野弘幸、音楽は菅野よう子が担当する。
河森はテレビ版の制作やライブイベントの開催を通してエンターテインメントの力を再確認し[注 2]、「絵でしかないアニメでも、いろんな要素を掛け合わせて、密度を上げていけば、頭でなく心や魂をダイレクトに揺さぶる領域に達することができる[2]」と感じた。劇場版の制作については「ライブ感覚[3][4]」や「エンターテインメントの臨界点を超える[3][4]」というキーワードを挙げ、「歌、セリフ、SE、映像が全部ミックスされたとき、一種の感覚洪水が起きるように試みているんです。それには映画館という舞台が不可欠になってくると思います[3]」と語っている。
河森の作品では、テレビシリーズから映画やOVAへと展開する過程で、ストーリーや人物設定を大胆に脚色している例が多いが[注 3]、『マクロスF』の場合は内包する要素が多岐に渡るため、初見の人でも分かるよう映画として構築するのは難しかった[5]。そこでダブルヒロインのひとりであるシェリル・ノームの設定を変え、「銀河の妖精と呼ばれるトップスターの少女がスパイかもしれない[5]」というミステリーを軸に、ドラマや人間関係を再構成する方法を選んだ。このアイデアを製作委員会で切り出した時は、賛否両論真っ二つだった[6]。物語はテレビ版と似た状況から始まるが、時系列的には「劇場版の始まる数年前にTVシリーズとの分岐点があって、そこからドミノ倒し的に、いろいろなことが変化している[7]」展開となる。テレビ版と異なる結末については、どちらが正史という訳ではないとしている[8][注 4]。
登場人物の精神年齢は若干高く設定されており、状況に対してテレビ版とは異なる決断や行動をとる。「何かを選択する過程を通じて成長していく姿」が作品のひとつのテーマとなっている[9]。テレビ版からファンの関心を引きつけた三角関係の行方にも、ひとつの答えが示される。河森はラストシーンについて、単なる恋愛感情を超えた人間のつながりを見つけ出したり、その次への始まりになれたらいいな、という思いを述べている[8]。
音響設計は映画用5.1chサラウンド仕様となり、大画面・大音響による「戦場ライブ」のような空間を目指している[10]。ふたりの歌姫のライブステージには「時計の歯車」「工場船」「錬金術」「魔法少女」といったテーマを設定し、3DCGやモーションキャプチャ、実写などの素材を交えたミュージカル風の演出を行っている。河森は「初めて聞くからこそインパクトのある曲もあれば、耳になじんでるからこそ前と違うシーンとの融合でぐっと来る曲もあって、配置やバランスには気をつけました[11]」と語っている。
メカニックデザインは主役機として、前編にはVF-25メサイア トルネードパック仕様、完結編には新デザインのYF-29デュランダルが登場する。テレビ版のCGアクションは意図的にスピード感を抑えたり、情報量を省いた部分もあったが[10]、劇場版では大画面向けに再設計を行っている。本格的な市街地戦闘や大気圏内での高速空中戦、大型艦マクロス・クォーターの活躍などが見所となっている。
2009年11月21日公開。1995年上映の『マクロスプラス MOVIE EDITION』『マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!』以来、14年ぶりの「マクロスシリーズ」の劇場用作品となる。キャッチコピーは「歌で銀河が救えるわけないでしょ」。
当初はテレビ版からの流用を含めて「総集編プラスアルファ」「新規作画は3割」とされていたが、登場人物の新コスチュームや新曲ライブシーン、メカデザインの改稿などが加わり、新規作画7割、再撮影9割、アフレコは全編新録音となった。物語はシェリルのマクロス・フロンティア船団来訪に始まり、おおむねテレビ版第7話までの展開をたどるが、クライマックスにはテレビ版終盤の要素も加わっている。河森は「テレビシリーズに沿っているのは前編の最初の1時間くらいかもしれないですね。以降はほぼオリジナルストーリーと思って頂いていいかもしれません[12]」「完結編を見終わって、もう一度前編を見ると、新しく発見できることがある。そういう風に設計して作っています[13]と語っている。
封切り時の上映館は30館。近年のハイターゲット向けアニメの興行形態である小規模公開での封切りながら、2009年11月21、22日の映画週末興行成績で第9位を記録し[14]、1スクリーンあたりの平均興行収入ではトップとなった[注 5]。公開後2週間で観客動員22万人を突破し[15]、最終的に興行収入6.5億円を記録した[1]。
第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門審査員推薦作品に選出された。
2011年2月26日公開。サブタイトルの「恋離飛翼」は、男女の仲睦まじい様をあらわす中国の故事「比翼連理[16]」にちなんでいる(楊貴妃を参照)。キャッチコピーは第1弾キービジュアルでは「歌は魔法☆」、第2弾は「歌は祈命(いのち)」、第3弾は「歌は死なない。」。
物語は前編エンディングの3ヵ月後から始まり、新規作画のオリジナルストーリーでクライマックスへと進行する。戦闘・歌・恋愛・謀略といった要素が目まぐるしく展開し、菅野は「まるでディズニーランドのアトラクションに乗っているような体感とエンターテインメント性を感じました[17]」と感想を述べている。河森は「2時間弱の中に詰め込めるだけ歌を詰め込み、それでも作品として成立しうるかが、トライしたところですね[11]」と語っている。
前編同様、全国38スクリーンの小規模公開ながら、2011年2月26、27日初日2日間で興業収入約1億1,800万円、動員約8万1,800人を記録。映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)では初登場第4位、1スクリーン当たりの平均興行収入では他を大きく引き離し約310万円を記録した[18][19]。また、ぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)では第3位に評価されている。
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の震災により、東北・関東地方の上映館では一時休館・スケジュールの変更などの影響を受け、関連イベントの一部は中止・延期となった。マクロスF公式サイトでは被災地支援のため「マクロスフロンティア義援金口座」を開設し、制作スタッフからのメッセージ付きイラストを公開した[20]。
テンプレート:ネタバレ
詳細はバジュラ (マクロスシリーズ)#劇場版を参照
西暦2009年、巨人種族ゼントラーディとの間に勃発した第一次星間大戦において絶滅の危機に瀕した地球人類は、種の保存のため大規模な移民船団を作り、銀河系各方面へと旅立っていった。50年後の西暦2059年、銀河系中心宙域を旅するマクロス・フロンティア船団において、マクロス・ギャラクシー船団の人気歌手シェリル・ノームのライブが行われた当日、巨大な昆虫型宇宙生物バジュラの群れが襲来し、人類対地球外生命体の新たな戦いが始まる。
その最中で、パイロットを目指す少年早乙女アルトと歌手を夢見る少女ランカ・リーはシェリルと巡り会う。アルトは民間軍事企業S.M.Sに入隊してバジュラとの戦いに身を投じ、ランカはアイドルを目指して下積みの仕事に励む。シェリルはギャラクシー船団からのスパイではないかと疑われ、3人の間には恋愛と疑いの感情が交錯する。
バジュラの襲撃によりギャラクシー船団は壊滅し、フロンティア船団もバジュラ艦隊の攻撃を受ける。市街地の激戦において、シェリルとランカの歌声から伝わるフォールド波がバジュラの活動に影響を与えることが分かる。ふたりはフォールド波を放つフォールド細菌の宿主(キャリア)だったが、生まれながらに共生関係にあるランカの能力が覚醒する一方、免疫を持たないシェリルは声帯を蝕む死の病に侵されていく。
3ヵ月後、バジュラを操り銀河系征服を目論む為政者の野望が顕わとなる。フロンティア政府は難民船団に潜むギャラクシー首謀のクーデター計画を制圧し、歌姫の力を利用してバジュラネットワークを掌握する。バジュラを物理的に支配し、希少資源フォールドクォーツが眠るバジュラ母星へと侵攻するが、土壇場でギャラクシー勢力の再蜂起にあい船団を乗っ取られる。S.M.Sは人類の暴虐を食い止めるため、旗艦マクロス・クォーターで単独追撃する。
決戦を迎えてランカはアルトに想いを告白し、アルトはシェリルとの縁(えにし)を知る。アルトはふたりの歌声をバジュラに伝えるためYF-29デュランダルに乗り、大空に黄金色の舞を描く。群れの中枢たるバジュラクィーンをギャラクシーの支配から解放するが、直後に援軍から一斉砲撃を浴びる。爆発間際、アルトはシェリルとランカに己の気持ちを伝え、バジュラクィーンと共に超空間転移(フォールド)して姿を消す。
1ヵ月後、フロンティア市民はバジュラ母星への入植作業を行う日々を過ごしている。生命を賭して歌ったシェリルは静かに眠り続け、ランカはアルトの帰還を信じて祈りの歌を捧げる。
各人物の詳細な解説、およびテレビ版からの変更点については「マクロスFの登場人物」を参照
早乙女 アルト(さおとめ アルト)声 - 中村悠一主人公。フロンティアの学校の1つ、美星学園高等部の航宙科に通う2年生の少年。歌舞伎役者の家に生まれ幼少から舞台に立っていたが、本当の自分が解らなくなる恐怖から舞台を去り、パイロットを志す。バジュラ襲撃による混乱の中、偶然乗り捨てられたVF-25Fに搭乗したことがきっかけで、S.M.Sスカル小隊のパイロットとなる。シェリル・ノーム声 - 遠藤綾 / 歌 - May'nヒロインの1人。ギャラクシー船団出身のトップシンガー。ギャラクシーからフロンティアへのライブツアーの最中、アルトに出会う。ランカ・リー声 - 中島愛ヒロインの1人。フロンティアの聖マリア学園に通う女子高生。シェリルに憧れ自らも歌手を志す。中華飯店の「娘娘(ニャンニャン)」でアルバイト中。ミハエル・ブラン声 - 神谷浩史アルトの同級生。眼鏡を架けた二枚目。スカル小隊所属のパイロットでもあり、狙撃用に調整された青いVF-25Gに搭乗する。ルカ・アンジェローニ声 - 福山潤アルトの後輩。ミハエルと同じくスカル小隊のパイロットであり、電子戦用に調整された緑色のRVF-25に搭乗する。オズマ・リー声 - 小西克幸ランカの義兄でスカル小隊の隊長。グレーに黄と黒のラインが特徴の指揮官機VF-25Sに搭乗する。クラン・クラン声 - 豊口めぐみミハエルの幼馴染であるゼントラーディ人女性。S.M.Sピクシー小隊の隊長でもあり、真紅のクァドラン・レアに搭乗する。グレイス・オコナー声 - 井上喜久子シェリルのマネージャー。正体はギャラクシー船団のエージェントで、本名はグレイス・ゴドゥヌワ。ブレラ・スターン声 - 保志総一朗シェリルの護衛を務める男。サイボーグ専用機VF-27γ ルシファーのパイロット。ボビー・マルゴ声 - 三宅健太S.M.Sの母艦マクロス・クォーターの操舵手。身体は男性だが、心は女性。レオン・三島(レオン・みしま)声 - 杉田智和新統合政府大統領府主席補佐官。キャサリン・グラス声 - 小林沙苗新統合軍参謀本部所属の中尉。フロンティア船団大統領ハワード・グラスの一人娘。カナリア・ベルシュタイン声 - 桑島法子S.M.S所属の衛生兵兼パイロット。重可変爆撃機VB-6 ケーニッヒモンスターに搭乗する。ジェフリー・ワイルダー声 - 大川透S.M.S母艦マクロス・クォーターの艦長。ラム・ホア声 - 福原香織マクロス・クォーターのオペレーターで火器管制を担当。ピンクの長髪をカタツムリの髪留めで留めている。ミーナ・ローシャン声 - 平野綾マクロス・クォーターのオペレーターで艦内ステータス管理を担当。紫の髪の女性。モニカ・ラング声 - 田中理恵マクロス・クォーターのオペレーターで策敵を担当。オレンジ色のショートヘアの女性。エルモ・クリダニク声 - 大川透芸能プロダクション「ベクター・プロモーション」の社長。ランカをスカウトし、プロデュースを担当する。各メカの詳細な解説については、テレビ版の記事と下記のリンク先を参照。登場人物と同じく、ここでは簡潔な解説と共に劇場版での動向と変更点を記述する。
VF-25 メサイアフロンティア船団の最新鋭可変戦闘機(ヴァリアブル・ファイター)。新統合正規軍に先駆けS.M.Sに試験配備されている。テレビ版と共通の追加装備に加え、新設定の大気圏内外両用スーパーパーツ「トルネードパック」が登場する。また、型式番号のみで呼ばれていたテレビ版と違い、最初から愛称(ペットネーム)の「メサイア」で呼ばれている[注 6]。YF-29 デュランダル『サヨナラノツバサ』より登場。対バジュラ用の決戦兵器として完成したVF-25の姉妹機でトルネードパックの機能を標準で搭載する高性能機。4発式のメインエンジンと前進翼が特徴。マクロス・クォーターS.M.Sの母艦である可変ステルス宇宙戦闘機動空母。従来マクロス級の約4分の1(全長400m程度)のサイズだが、その分強攻型(人型形態)での機動性や運動性に優れる。副砲が「クォーター・キャノン」になり、全体の配色が変更された。また、『サヨナラノツバサ』ではブリッジ形状が改修され、艦長席にも操艦用の舵輪が装備されているほか、複数の同型艦が登場する。VB-6 ケーニッヒ・モンスターデストロイド・モンスターの流れを汲む可変爆撃機(ヴァリアブル・ボマー)。S.M.Sのカナリアが搭乗する。テレビ版ではノーズアートにランカが描かれていたが、『イツワリノウタヒメ』ではシェリルが、『サヨナラノツバサ』では両面にシェリルとランカがそれぞれ描かれている。クァドラン・レアS.M.Sのピクシー小隊で運用されているメルトランディ(巨人兵)用の戦闘用パワードスーツ。隊長のクラン機は赤く塗装されている。マクロス・フロンティア船団地球発の超長距離移民船団の1つで、銀河中心部を目指して航行している。旗艦「アイランド1」の天窓式ドームに、敵の侵入を防ぐリパルシブフィールドを展開するシーンが追加されている。VF-171 ナイトメアプラス新統合軍で制式採用されている可変戦闘機。『イツワリノウタヒメ』ではバジュラに対して苦戦を強いられるが、『サヨナラノツバサ』ではインプラント弾などの対バジュラ用の装備が開発される。ゴースト新統合軍で幅広く運用されている無人戦闘機。バジュラによる電磁バーストによりフロンティア船団のゴースト(AIF-7S型)は通用しなくなる。ギャラクシー船団ではより高性能の赤いゴースト(AIF-9V型)を使用している。デストロイドフロンティア船団で幅広く運用されている非変形の二足歩行ロボット。作業用の「ワークス」および戦闘用の「シャイアンII」が登場する。バトル・フロンティアアイランド1先端部に連結されるバトル級可変ステルス攻撃宇宙空母。テレビ版にはなかった強攻型での主砲(マクロスキャノン)発射シーンが描かれているほか、『サヨナラノツバサ』の終盤ではギャラクシー船団首脳陣に乗っ取られ、バジュラ・クイーンと融合させられる。ジャイロスクーター船団居住区内の移動手段として広く普及している1人乗り用電動二輪車。セグウェイに似た乗り物で、最高速度は時速40〜50km程度。公道では誘導により安全に走行できる。マクロス・ギャラクシー船団惑星エデン発の超長距離移民船団の1つ。高度なサイバネティックス技術を持ち、住民の大半がインプラント(人工器官)による身体の電脳化を行っているのが特徴。フロンティア船団の近隣宙域を航行中、バジュラの襲撃を受けて壊滅し、難民と首脳陣がフロンティア船団へ避難する。フロンティア船団内部のネットワークを使ってフロンティア船団の乗っ取りを図るも、最初の作戦は三島に阻止され、工作員の大半を失う。VF-27 ルシファーギャラクシー船団の最新鋭可変戦闘機。VF-25とは原型機を同じくする姉妹機だが、強靭な肉体を持つサイボーグ兵をパイロットに限定したことで、更なる戦闘力の向上を実現している。『サヨナラノツバサ』ではオプションの「スーパーパック」を装備し更なる戦闘力の向上を実現する。ギャラクシー難民船バジュラの襲撃から逃れてきたギャラクシー船団の輸送艦。10隻の内、3隻がバジュラに撃沈される。オオサンショウウオ君ランカが使用する携帯電話。緑色からオレンジ色にカラーリングが変更され、マイクへの変形機能が備わっている。ケー鯛(携鯛)シェリルが使用する鯛焼き型携帯電話。着信音と共に飛び跳ねるほか、目の部分がカメラになっている。また、コンサート会場では様々な配色のケー鯛が販売されている。シェリルの歌パートを担当するMay'nの好物が鯛焼きであることから、デザインされた[21]。YF-25 プロフェシーオレンジ色の機体色が特徴の、VF-25の試作機。『イツワリノウタヒメ』の劇場公開版では未登場だが、Blu-ray/DVD版では「ダイナム超合金」の追加カットで模型が登場する。VF-1 バルキリー赤地に黄・黒のストライプ塗装の機体。『サヨナラノツバサ』で、ランカのアトランティスドームライブの舞台装置として使用される。中型ボドルザー級要塞約半世紀前にバジュラの襲撃を受け、その巣となっているゼントラーディ軍の機動要塞。小説版ではコペル基幹艦隊旗艦「フルブス・アンファレス」とされている。VF-19『サヨナラノツバサ』でイサム・ダイソンが搭乗する機体。2050年代後半の技術が用いられており[22]、VF-25用のスーパーパックを装備している。小説版では、「VF-19ADVANCE」(通称「イサムスペシャル」)と名づけられている[23]。フロンティア船団を襲う宇宙生物。
詳細はバジュラ (マクロスシリーズ)を参照
バジュラ(小)白い比較的小さなバジュラ。小と言ってもバルキリーより一回り小さいくらいのサイズはある。バジュラ(大)バジュラ(小)より一回り大きな赤いバジュラ。頭部に長いビーム発射器官を持ち、フルチャージで発射すると巡洋艦を一撃で沈めるほどの威力を持つ。バジュラ空母ナイト級とも呼ばれるバジュラの空母。バジュラ要塞ビショップ級と呼ばれるバジュラの機動要塞。内部に準女王が潜んでいる。準女王まだ若いクイーン候補。この段階でも、産卵を行うことが可能。バジュラクイーンすべてのバジュラを統率するバジュラの女王。今作では、ギャラクシー船団首脳陣の手でバトル・フロンティアと融合させられ、「クイーン・フロンティア」と呼ばれる存在となる。主砲マクロスキャノンを発射でき、単独でフォールドを行うことが可能。劇場版で追加されたのは以下のタイプ。
ハウンドバジュラ『イツワリノウタヒメ』より登場。オス由来の特殊な遺伝子を持つ[24]濃緑色のカマキリのような外見のバジュラ。胸部の琥珀状の部分に捕獲した対象を閉じ込める。バジュラの中では数が少ない希少種。Blu-ray,DVD付属のブックレットでは「バウンドバジュラ」とされている。それまでは「新型バジュラ」「カマキリ型バジュラ」と呼ばれていた。『マクロストライアングルフロンティア』では「ハウンドバジュラ」(Hound Vajura)とされ[1]、『サヨナラノツバサ』のパンフレットでも同様の表記となっている。バジュラ戦艦『イツワリノウタヒメ』に登場。紫色の巨大なバジュラ。フロンティア船団を襲撃するバジュラの大群の中でも最大級のサイズで、旗艦の役割を果たしている。一個体ではなく、多数の個体で形成された群体である。大出力の主砲やフォールドバリアを装備しており、バトル・フロンティアのマクロスキャノンすら防ぐ。バジュラ駆逐艦『イツワリノウタヒメ』に登場。バジュラ戦艦に随行し、これを護衛する大型のバジュラ。重バジュラ『サヨナラノツバサ』に登場。背中にビーム砲塔を持つ、戦闘タイプの中では最大のバジュラ。テンプレート:ネタバレ終了
映画公開前後には、マクロス船団の生活を疑似体験する「街中アイランドワン計画[26]」というコンセプトのもと、各企業とタイアップした期間限定の宣伝活動を行った。
JR東日本前後編ともに、山手線にてドアの両側にマクロスFのイラストシートを貼ったラッピング電車(痛電車)が運行された[38]。ファミリーマート『イツワリノウタヒメ』作中には2059年に銀河系100万店を達成したファミリーマートの店舗が登場し、ランカが歌うCMソング「ファミリーマート・コスモス」が店内で流れる。現実の店舗でもこの曲が流れたほか、中華料理店「娘娘」のメニューをイメージした食品を期間限定で販売した[39][40]。またファミマ.comでは限定カラーのメサイアバルキリープラモデルも発売された。バンダイファミリーマートの100万店記念キャンペーンに協力しているという設定で、同社製プラモデル「1/72 YF-25プロフェシー」とファミリーマートカラーのアクションフィギュア「VF-100's VF-25Fm メサイアバルキリー」がファミマ.comから限定販売された[41]。池袋ジャック『サヨナラノツバサ』では、池袋界隈のサンシャイン60展望台、ナムコ・ナンジャタウン、シネマサンシャイン池袋、アニメ関連店と提携してスタンプラリーを実施した[42]。サンシャイン60展望台ではマクロスF展を開催し、公開日にファン600人を招待して「超時空☆魂込式」を行った[43]。TSUTAYA『イツワリノウタヒメ』のレンタルDVDの独占先行レンタルを行い、各店舗にマクロスコーナーを設営。店内放送WAVE-C3で特別番組を放送した。丸井『サヨナラノツバサ』では新宿マルイワン1階にて『マクロスF 新宿マルイワン 〜オシャレマクロス〜』と題した特設店を設営。店内ショップと提携し、映画をイメージした衣料品や菓子を販売した。メイドカフェ『キュアメイドカフェ』『Wonder cafe』『男装カフェ&Bar QUEEN DOLCE』の3店舗で『マクロスFカフェ』が開催された[44]。特記なき場合は前後編共通。
※は劇場版用の新曲。他はテレビ版より流用、またはアレンジバージョン。
劇場版マクロスF イツワリノウタヒメ ハイブリッドパック | |
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映画:劇場版マクロスF イツワリノウタヒメ | |
監督 | 河森正治 |
制作 | サテライト、エイトビット |
封切日 | 2009年11月21日 |
上映時間 | 120分+特典映像55分 |
コピーライト表記 | ©2009 ビックウエスト 劇場版マクロスF製作委員会 |
ゲーム:マクロストライアルフロンティア | |
ゲームジャンル | アクションシューティング |
対応機種 | プレイステーション3(PS3) |
開発元 | アートディンク |
発売元 | バンダイナムコゲームス(バンダイ) |
キャラクターデザイン | 江端里沙 |
メディア | BD-ROM(ハイブリッドディスク)1枚 |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 | 2010年10月7日 |
販売価格 | 7,140円(税込) |
売上本数 | 約18万本[45] |
レイティング | テンプレート:CERO-A |
セーブファイル数 | セーブ機能なし |
デバイス | 振動機能対応 |
その他 | 初回特典:劇場上映生フィルムコマ クリスマスライブ抽選応募コード |
関連作品 | |
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■テンプレート使用方法 ■ノート |
『劇場版マクロスF イツワリノウタヒメ ハイブリッドパック』は『劇場版マクロスF 〜イツワリノウタヒメ〜』(2009年11月21日公開)を収録したブルーレイディスク。
DVDの5倍以上というブルーレイディスクの大容量を生かし、1枚のディスクに映画本編とプレイステーション3(PS3)専用ゲームソフト『マクロストライアルフロンティア』の両方が収録されている。PS3以外のブルーレイ再生機で再生した場合は映画が再生され、PS3で再生した場合は映画とゲームの両方が楽しめる。また50分以上の特典映像が収録されている。上記の理由からゲーム流通で販売された。パッケージイラストは江端里沙による描き下ろし。
初回限定特典として、劇場上映に使用されたフィルムの一部(生フィルムコマ)が封入された。
一部PC用ブルーレイ再生ソフトでは規格外メディア扱いとなってしまい再生できないというトラブルがある。メーカーFAQページ
特典映像[]CMランカ「ダイナム超合金」『イツワリノウタヒメ』の挿入歌「ダイナム超合金」を使用した架空のCM。フロンティア船団でダイナム社より2060年春発売予定のDX超合金「VB-6 ケーニッヒ・モンスター」、1/72スケールプラモデル「VF-25F メサイアバルキリーシリーズ」のCMという設定。実際にバンダイより発売されている超合金やプラモデルの実写映像とアニメーション映像が組み合わされている。CMシェリル「ギラギラサマー(^ω^)ノ」ミニアルバム『ユニバーサル・バニー』に収録されていた曲「ギラギラサマー(^ω^)ノ」を使用した架空のCM。ユニバーサル・バニーのブックレットでは化粧品のCMに使われた曲という設定から夏をイメージした映像になっている。舞台挨拶風景映画公開初日の2009年11月29日にシネマサンシャイン池袋と新宿バルト9で行われた出演者と監督らによる舞台挨拶の様子が収録されている。週刊トロ・ステーション2009年11月20日にプレイステーション・ストアで配信された「週刊トロ・ステーション」第2号の「マクロス・フロンティア」特集を収録。『どこでもいっしょ』のトロとクロが監督の河森正治にインタビューする形式になっている。マクロストライアルフロンティア[]『マクロストライアルフロンティア』(MACROSS TRIAL FRONTIER)は、2010年10月7日に発売された『劇場版マクロスF イツワリノウタヒメ ハイブリッドパック』に収録されているプレイステーション3(PS3)用のコンピュータゲーム。『劇場版マクロスF イツワリノウタヒメ』を題材にした3Dアクションシューティング。ゲームのみの単品販売はされない。
ゲームシステム的には2008年10月9日に発売され、15万本を売り上げた『マクロスアルティメットフロンティア』の続編にあたる。可変戦闘機バルキリーの3段変形と板野サーカスを再現したミサイルアクション、サポートキャラシステム、追加武装システムなどは前作を継承している。シリーズ初のプレイステーション3用ソフトとなり、グラフィックは全てHD画質用にハイエンドモデリングされている。
ただし、前作にあったユニットの改造やキャラクターの作成・育成、ショップ、協力プレイ、対戦プレイなどの要素は無く、ステージ数、ユニット数、キャラクター数も大幅に削減されている。
操作方法は前作とほぼ同じだが、変形操作が右スティックになっていたり、パージがL3、R3(左、右スティック)の同時押しになっているなどの変更点がある。
ステージ数は全6ステージ、12ミッション。表の6ミッションは機体やパイロット、サポートキャラは固定で選択できない。表ミッションクリア後に難易度の上がった裏ミッションが解禁される。こちらは機体やパイロット、サポートキャラ、追加武装を選択できる。セーブ機能は無いが、説明書に記載されているコマンドを入力することで全ミッションを解禁できる。
登場機体[]操作可能な機体は全11種類[46]。映画には登場しなかったが、オズマ機やミシェル機にもトルネードパックを追加武装として装備可能。ゲームオリジナルの機体としてクラン・クラン用のVF-25Sメサイアが登場する。
本作では映画『イツワリノウタヒメ』から3曲のボーカル曲が使用されている。また、『マクロスエースフロンティア』、『マクロスアルティメットフロンティア』の楽曲が10曲使用されている。サウンドは仁志田竜司、佐藤智弥が担当。5.1ch対応。
曲名 | 歌手 | 作詞 | 作曲 | 登場作品 | 使用場面 |
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エース・フロンティア | マクロスエースフロンティア | 選択画面 | |||
ユニバーサル・バニー | シェリル・ノーム(May'n) | しほり,PA-NON,gabriera robin | 菅野よう子 | マクロスF イツワリノウタヒメ | 発進、#2、#6 |
エア・ビート | マクロスアルティメットフロンティア | #1 | |||
ダイナム超合金 | ランカ・リー(中島愛) | 黒川影次 | 菅野よう子 | マクロスF イツワリノウタヒメ | ランカスキル |
オベリスク | シェリル・ノーム(May'n) | gabriela robin | 菅野よう子 | マクロスF イツワリノウタヒメ | シェリルスキル |
サターン・コンフリクト | マクロスアルティメットフロンティア | #3前半 | |||
拒絶する力 | マクロスアルティメットフロンティア | #3後半 | |||
リメンバー・クァドラン | マクロスアルティメットフロンティア | #4前半 | |||
Hacking Deathtrap Device | マクロスアルティメットフロンティア | #4後半 | |||
ブリッツクリーク | マクロスエースフロンティア | #5 | |||
Stratosphere Diver | マクロスエースフロンティア | 裏#1後半 | |||
MISSION COMPLETE | マクロスエースフロンティア | Complete | |||
MISSION FAILED | マクロスエースフロンティア | Failed |
『劇場版マクロスF 〜イツワリノウタヒメ〜』(2010年10月7日発売)。セル版はブルーレイ版と基本的な内容は同じだが、DVD版は容量の都合から本編ディスクと特典ディスクの2枚に分割して収録され、PS3用のゲームも付属しない。
レンタル版は2011年1月26日からツタヤ先行でレンタル開始された。レンタル版は特典ディスクは無く、映画本編ディスクのみとなる。ツタヤのみのサービスとして1月26日から2月28日までの期間限定で、DVDを借りた人の中から先着でポストカードがプレゼントされた。
『マクロストライアングルフロンティア』は2011年2月3日に発売されたPSP用ゲームソフト。限定版の『マクロストライアングルフロンティア イツワリノウタヒメパック』はUMD3枚組となっており、ゲームディスクの他に『劇場版マクロスF〜イツワリノウタヒメ〜』(120分)をPSPで閲覧できるUMD-VIDEOと特典UMDが付属する。特典UMDには新作CGやちびキャラによる新作ミニシアター「超時空劇場」、河森監督の講演やBSで放送されたマクロスF情報局など、ブルーレイ、DVD版にも未収録の特典映像が90分以上収録されている。
シェリル 〜キス・イン・ザ・ギャラクシー〜 | |
---|---|
ジャンル | 少女漫画 |
漫画 | |
作者 | 漫画 - 小山鹿梨子 原案協力 - 河森正治 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 別フレ2010 別フレ2011 |
レーベル | KC別フレデラックス |
発表号 | 『別フレ2010』7月号 - 『別フレ2011』3月号 |
巻数 | 全3巻 |
話数 | 全6話 |
その他 | シナリオ構成 - 天之ひるめ |
■テンプレート使用方法 ■ノート | |
ウィキプロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
劇場版マクロスF | |
---|---|
ジャンル | SF |
小説 | |
著者 | 小太刀右京 |
イラスト | 江端里沙、青木ハヤト |
出版社 | 角川書店 |
レーベル | 角川スニーカー文庫 |
発売日 | 上巻 - 2011年2月26日 下巻 - 2011年3月31日 |
巻数 | 上下巻 |
■テンプレート使用方法 ■ノート | |
ウィキプロジェクト | ライトノベル |
ポータル | 文学 |
前述の『マクロストライアルフロンティア』以外、『イツワリノウタヒメ』は2011年2月3日に発売された『マクロストライアングルフロンティア』に正式参加している。なお、バンダイナムコゲームス(バンプレストレーベル)から発売されるPSPゲーム『第2次スーパーロボット大戦Z』[注 7]、およびブシロードから発売されるトレーディングカードゲーム『ヴァイスシュヴァルツ』(及び同ゲームのPSP版『ヴァイスシュヴァルツ ポータブル』)に参加。
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