Y染色体D1系統

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Y染色体D1系統

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D系統の拡散経路を示す想定図(2017)


アフリカ大陸の北東部にいた古代のある一人の男性の遺伝子に起きたYAPと呼ばれる因子を持つ系統。この系統は、Y染色体上の長腕部「DYS287 Yq11」に、約300塩基からなるAlu配列(Alu sequence)の挿入多型を余分に持つことで知られる。

 

Y染色体ハプログループD1系統(Yap+) 【縄文人の祖系】

柳江人

1958年、中国広西チワン族自治区柳州市の石灰岩洞窟で出土した柳江人(3万5千〜4万年前)の古人骨を復元した結果、日本固有の縄文人の人骨に近い形状であったことから、Y染色体ハプログループD1b(D-M64.1)系統の縄文人の祖系に近いハプログループD1(D-CTS11577)系統のグループであったと推定されている(注1)(注2)。現在の中国広西省では、ハプログループD1a(D-Z27276)系統の人々がみられる(注3)(注4)。

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     (柳江人の復元模型)              (柳江人の出土地)

 

現代の日本列島においては、D1b系統が多数を占める一方で、D1a系統も大阪や宮城から検出されていることなどから日本列島に到達した当初は、D1系統やD1a系統であったと考えられている。

 

注1)『日本人起源于中国柳江』植原和郎(東京大学人類学教授)

注2)Paleolithic and Neolithic southern Chinese looked more like Southeast Asian or Jomon than northern Chinese or korean. This proves again that southern China was originally not Sinitic.

注3)FTDNA"D Haplogroup (Y-DNA) Project"

注4)"Asian History"

 


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