mtDNA D4h系統
ミトコンドリアDNAハプログループD4h2系統 【縄文系】
尻労安部洞窟縄文中期人骨
青森県尻労安部洞窟から発掘された縄文中期人骨を解析した結果、ミトコンドリアDNAは、ハプログループD4h2であることが明らかとなった(注1)。
注1)『全ゲノム解析法を用いた縄文人と渡来系弥生人の関係の解明』
ミトコンドリアDNAハプログループD4h3系統
マサウア族の古人骨
アメリカ原住民・マサウア族の古人骨(1箇体)より検出されたミトコンドリアDNAは、ハプログループD4h3aである(注1)。この結果によって、メソアメリカ現生先住民集団は、「海岸ルート」を通って移動がおこなわれていたことが支持され、メソアメリカ中心部および中央アメリカ集団のクラスターと北アメリカ南西部ならびに南アメリカ北部集団のクラスターに大別されること(サポテカ族は前者、マサウア族は後者のクラスターに属すること)などが明らかとなった。さらに、メソアメリカおよび周辺地域の先住民集団は、北アメリカからメソアメリカを経て南アメリカへ広がったグループと、メソアメリカ中心部グループの2つのグループに分けられることも示唆している。
注1)水野文月『論文審査の結果の要旨』
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