Y染色体O2a2a系統
Y染色体ハプログループO2a2a1a1系統
呉延寵(海州呉氏)
高麗・睿宗時代に女真族を討伐した武将で、 高麗吏部尚書・門下侍中平章事を歴任した呉延寵(1055-1116, U Yeonchong)のY染色体は、ハプログループO2a2a1a1*(O-CTS201, subclade-F4010.2, F1531)である(注1)。呉延寵の六世祖・呉仁裕は、もと宋国(中国)の大學士で、成宗3年(984)高麗に帰化し檢校軍器監を務めた人物。子孫が黄海道(海州)に世居して本貫とした。本貫の「海州」は現在の「韓國黄海南道海州市」にあたる。2000年の調査では422,735人。
(呉延寵)
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注1)"韓國 海州呉氏的 Geno 2.0結果"(2014.4.18)
服部保長と服部正成
戦国武将・服部保長のY染色体は、ハプログループO2a2a1a1(O-CTS201)である(注1)。菊岡如幻の『伊水温故』によれば、服部保長の先祖は、漢より渡来した漢服部(あやはとり)の家系で、代々「平内左衛門」という名を世襲した。源平合戦に、平知盛の郎党として武功を挙げた、服部家長(平内左衛門)の直系子孫が服部保長である(注2)。服部保長の四男は、服部半蔵の名で知られる服部正成(1542-1596)である。
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DYS | 393 | 390 | 19 | 391 | 385a | 385b | 426 | 388 | 439 | 389i | 392 | 389ii |
Alleles | 12 | 24 | 17 | 10 | 14 | 19 | 11 | 13 | 11 | 12 | 13 | 29 |
注1)FTDNA"JAPAN DNA Project-Hattori"(Kit Number:204021, Hattori)
注2)「保長の始祖は『新撰姓氏録』などによると、「呉国より渡るを呉服部(くれはとり)といい、漢より渡るを漢服部(あやはとり)といいけり。呉服部は秦姓なり」とあり渡来人という。(中略)服部氏に三流あり、漢服部は平内左衛門相続し(中略)と、菊岡如幻の『伊水温故』にある。平内左衛門とは、伊賀(服部)平内左衛門家長のこと。源平合戦には、権中納言・平知盛(平清盛の四男)の郎党として武功を挙げた。(中略)保長は、この左衛門家長の直系という」『戦国忍者列伝 -乱世を暗躍した66人-』清水昇著
高麗王・王建
初代高麗王・王建(877-943)のY染色体は、ハプログループO2a2a1a1(O-M188, subclade-CTS201)である(注1)(注2)。弓裔の部下であった王建は、918年に謀反を起し、自ら「高麗人の末裔」と称して国号を「高麗」とし、都を「開城」に定めた。『編年通録』によると王建の始祖は「虎景」という人物で、虎景の孫に「損乎述」があり、損乎述は「宝育」と改名した(国祖)。宝育は姪(兄の娘)の「徳国」を娶り、娘の「辰義」をもうけた。辰義は無名の中国人の行商人との間に「作帝建(懿祖)」を生んだ。作帝建の息子、「竜建(世祖)」は松岳(現在の開城)を拠点に半島西南の海岸部で貿易をしていた豪族で、王建は新羅憲康王3年(877年)1月31日に竜建の息子として生まれたという。この伝承に基づけば、作帝建の父は中国人であることから、王建の父系先祖は、中国人であるといえる。
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DYS | 393 | 390 | 19 | 391 | 385a | 385b | 426 | 388 | 439 | 389i | 392 | 389ii |
Alleles | 12 | 25 | 17 | 10 | 13 | 20 | 11 | 13 | 11 | 13 | 13 | 30 |
注1)FTDNA"Korea DNA-Wang Geon (왕건)"(Kit Number:203845, Wang)
注2)ISOGG Tree(ver.10.116)による表記。原文のISOGG 2014による旧表記では「O3a2b1(O-M188)」である。
Y染色体ハプログループO2a2a1a2系統
項羽
楚の武将で秦を倒し西楚の覇王と呼ばれた項羽(BC232-BC202)のY染色体は、ハプログループO2a2a1a2(O-M7)である(注1)(注2)。
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注1)分子人類學吧『中國王室皇族Y-DNA單倍群表』(2014.12.5)
注2)ISOGG Tree(ver.11.140)による表記。原文のISOGG 2014による旧表記では「O3a2b*(O-M7)」である。
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