Y染色体N系統

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Y染色体N系統

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N1系統の分布図


picture from:http://www.ranhaer.org/thread-35391-1-1.html

 

Y染色体ハプログループN系統 【北アジア系】

胡雪巌

紅頂商人・胡雪巌(1823-1885)のY染色体は、ハプログループN(N-M231)である(注1)。胡雪巌は、安徽省の績渓の出身で、清朝の末期に杭州で起業し官商として巨万の富を得た。

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注1)『東亞名人DNA彙總

 

Y染色体ハプログループN1系統

李稟

扶餘李氏(부여이씨)の始祖・李稟(이품)のY染色体は、ハプログループN1(N-L735, subclade-L732)である(注1)。これは、彼の子孫から得られたデータに基づく。李稟は高麗靖宗の王妃・容穆王侯の父で月城府院君に封ぜらた。子孫は扶餘に世居したので、それを本貫とした。2000年の調査では一族506人。

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picture from:http://www.andongkwon.pe.kr/coding/sub2/sub2.asp?bseq=4&cat=-1&sk=&sv=&page=18&mode=view&aseq=5691#.WDppCbKLTIU

picture from:http://blog.daum.net/_blog/BlogTypeView.do?blogid=0D9Ry&articleno=6438168&categoryId=0&regdt=20140422161927

注1)"韓國N1b-L732 Geno2.0 結果"

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注2)ISOGG 2017(ver.12.1)による表記。原文のISOGG 2014による表記では「N1b(L732)」である。

 

Y染色体ハプログループN1a1a1a1系統

リューリク1世

862年にラドガ(現在のロシア連邦・スタラヤ・ラドガの辺り)を支配し、ノヴゴロドを建設したとされるルーシの最初の首長・リューリク1世(830年頃-879年頃)のY染色体は、ハプログループN1a1a1a1(N-P298)(注1)である(注2)(注3)。リューリクの後裔は、キエフ公国から拡大し、16世紀のロシア・ツァーリ国(のちのロシア帝国)を建国して、皇帝として君臨した(注4)(注5)。

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注1)ISOGG 2017(ver.12.1)による表記。原文のISOGG 2010による表記では「N1c1(N-P298)」である。

注2)Eupedia"Distribution of European Y-chromosome DNA (Y-DNA)"

注3)"Rurikid Dynasty DNA Project at FamilyTreeDNA"

注4)FTDNA"Rurikid Dynasty DNA Project"

注5)"Structure of the Y-haplogroup N1c1 updated to 67 markers", Jaakko Häkkinen. January 17, 2012. University of Helsinki.

 

ゲディミナス

中世リトアニア大公国の実質的な創始者で君主であるゲディミナス(1275-1341)のY染色体は、ハプログループN1a1a1a1(N-P298)(注1)である(注2)。

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注1)ISOGG 2017(ver.12.1)による表記。原文のISOGG 2010による表記では「N1c1(N-P298)」である。

注2)"DNA Database for Rurikid and Gediminid princes"

 

アレクセイ・クロパトキン

帝政ロシアの軍人・陸軍大臣のアレクセイ・クロパトキンのY染色体は、ハプログループN1a1a1a1a1a1a(N-L550)である(注1)(注2)。

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注1)FTDNA"Russian Nobility DNA Project"

注2)ISOGG 2017(ver.12.1)による表記。原文のISOGG 2015による表記では「N1c1a1a1a(N-L550)」である。

 

アンドレイ・グリゴーリエヴィチ公、およびガガーリン公

ペテルブルク工科大学の初代学長で学者・アンドレイ・グリゴーリエヴィチ公(Гагарин, Андрей Григорьевич, 1855-1921)、およびロシア帝国の貴族・ガガーリン公(Гагарины)のY染色体は、ハプログループN1a1a1a1a1a1a(N-L550)である(注1)(注2)(注3)。

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スタロドゥーブ最後の分領公アンドレイ・フョードロヴィチの曾孫、ミハイール・イヴァーノヴィチ公を始祖とするミハイール・イヴァーノヴィチ公は 通称「ガガーラ Гагара」と呼ばれ、これが家名となった。ユーリエヴィチでは、詩人でもあったパーヴェル・セルゲーエヴィチ公(1747-1789)、閣僚会議議長を務めたその子パーヴェル・パーヴロヴィチ公(1789-1872)、皇帝パーヴェルの愛人アンナ・ロプヒナーと結婚したパーヴェル・ガヴリーロヴィチ公(1777-1850)、外交官であり詩人・翻訳家としても名声を馳せたグリゴーリイ・イヴァーノヴィチ公(1782-1837)、パリでカトリックに改宗してイエズス会士となった変わり種のイヴァン・セルゲーエヴィチ公(1814-1882)、ペテルブルク工科大学の初代学長となった学者のアンドレイ・グリゴーリエヴィチ公(Гагарин, Андрей Григорьевич, 1855-1921)などが著名。なお宇宙飛行士のユーリィ・ガガーリンとは家系的には無関係である(注4)。

 

注1)"DNA of Gagarin"

注2)FTDNA"Russian Nobility DNA Project"

注3)ISOGG 2017(ver.12.1)による表記。原文のISOGG 2015による表記では「N1c1a1a1a(N-L550)」である。

注4)『リューリク家の末裔

 

Y染色体ハプログループN1a2a1系統

クマカブト・アラカシヒコ命

クマカブト・アラカシヒコ命のY染色体は、ハプログループN1a2a1(N-M128/F1360 subclade-F710)である(注1)(注2)(注3)。これは、毎年行われるクマカブト・アラカシヒコ祭の際に、彼の子孫から同意を得て採取されたサンプルに基づくものである。

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picture from:http://www.jtco.or.jp/en/japanese-culture/?act=detail&id=111&p=0&c=23

注1)Ysearch"Kumakabuto-arakashihiko's Y-dna"

注2)"The grand festival of Kumakabutoarakashihiko Shrine (Kumakabuto Shrine)"

注3)ISOGG 2017(ver.12.1)の表記による。原文はISOGG 2016による表記「N1c2a(N-F1360 subclade-F710)」である。

 


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