キラークイーン(ジョジョの奇妙な冒険)

ページ名:キラークイーン_ジョジョの奇妙な冒険_

登録日:2009/08/05 Wed 19:20:22
更新日:2023/08/17 Thu 15:38:11NEW!
所要時間:約 12 分で読めます



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ジョジョの奇妙な冒険 ジョジョ キラークイーン クイーン 吉良吉影 スタンド 4部 爆弾 チート 時間操作 空気弾 8部 ダイヤモンドは砕けない ジョジョリオン コメント欄ログ化項目 シアーハートアタック bite_the_dust バイツァ・ダスト ストレイ・キャット 川尻早人 killer queen




なんということだ…………見てしまったか…………


つまり重ちーくん…君はわたしの睡眠を妨げる『トラブル』であり『敵』というわけさ


誰かしゃべられる前に…………




君を始末させてもらう






『キラークイーン』!




…と わたしはこいつを名付けて呼んでいる







キラークイーン   
Killer Queen


像分類:人型
操作分類:近距離パワー型


スタンドパラメータ
 破壊力:A
 スピード:B
 射程距離:D
 持続力:B
 精密動作性:B
 成長性:A
能力:触れたものを爆弾に変える


●目次



【概要】

『キラークイーン』とは、漫画ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない』に登場する吉良吉影のスタンド。


「クイーン」と名前に付いているが、その外見は逞しい筋肉質の男性型。
猫耳と髑髏を組み合わせたような頭部と、レザー状の手袋にブーツ、髑髏のベルトが特徴で、
さらに、平時は腹筋部がシャッターのように降りていて外見上は分からないが、腹部に猫草を収納できる程度のスペースがある。
メインカラーは肌はピンクまたはホワイト、装飾はブラックとゴールド。
アニメ版では発動の際、一瞬髑髏を思わせる凶悪な人相となり、その後にオーラで肉付けされて従来の『キラークイーン』の姿になるという、
吉良の本性を見事に表した演出が成されている。


後述した特殊能力の他、「近距離パワー型」ということもあって、純粋な肉弾戦も得意とし、
作中ではACT3へと覚醒した広瀬康一の『エコーズ』をあっという間にノックアウトしている。
ただし、スピードは作中に登場する他の近距離パワー型スタンドが「A」判定の中、キラークイーンは「B」判定に留まっている。
この差が結構なハンデとなりうるのか、作中では東方仗助の『クレイジー・ダイヤモンド』相手に真正面での肉弾戦では、能力で触れさえすれば爆弾に変えて実質的に勝利できるにも関わらず「触れる事さえ出来なかった」他、
空条承太郎の『スタープラチナ』には、本体の承太郎が負傷しているにも関わらずスタンド同士の肉弾戦では完全に圧倒されていた*1*2
あるいは、仗助が言及しているように、本体である吉良が喧嘩慣れしていない(らしい)点も影響しているのかもしれない*3
いずれにせよ吉良の性格や姿勢からして、相手に真正面から挑むよりは、正体を隠してトラップのように能力を仕掛けるのを得意とするスタンドと言える。



【能力】

リア充を爆破する爆弾に関する能力を持っている。


◆第一の爆弾


だめだめだめだめだめだめだめ!


君は死ななくてはならないんだ…
目撃者は生かしておけないよ…誰ひとりとしてこの『吉良吉影』の正体を知る者はいてはいけないんだよ…



『キラークイーン』が触れたものを爆弾に変える力。
触れさえすれば有機物・無機物問わず爆弾に変えられる上、生物(人間)の場合は対象を生かしたまま爆弾に変えることすら可能。
爆弾に変えるといっても対象には一見何の変化もなく、ただの物や人に見えたものが突然「ドグォォオン」と爆発する。


爆弾には種類があり、触れて爆弾に変える時に任意に設定する事ができる。
爆発は体内から発生する上に身体に小さな穴を開ける程度の小規模な爆発から、人間一人を肉片一つ残さず完全に消滅させるほどの大規模まで自由に調整できる。
スタンド故にある程度の指向性もあるのか、大規模な爆発を起こしても爆破対象以外には一切の被害を及ぼさないようにすることも可能。
また、爆炎も爆風も起こさず、静かに対象を爆発させることも可能*4で、爆発の規模はそのまま、威力だけを抑えるという調整も恐らく出来るものと思われる。


スタンド能力故に、目の前で殺害でもしない限りスタンド使い以外には爆発自体認識できず、証拠隠滅も容易いと、吉良にとっては非常に都合の良い能力であり、
警察には殺人事件だと気取らせることもなく、物語に登場するまでに何人もの「手が綺麗な女性」と邪魔になる人物を殺害していた。



・爆弾のタイプ

  • 吉良の任意のスイッチ操作で爆発させる「点火型」
  • 何かに触れると自動で爆発する「接触型」

の2種。
点火型の場合、『キラークイーン』の人差し指の第一関節にあるスイッチを押すことで点火させられ、
スイッチ以外の要因では(爆弾にしたものに)何をしようと爆発することはない他、
周囲に空気がない場合は、どちらのタイプの爆弾も、例え点火条件を満たしたとしても爆発しない。


・爆発する対象

  • 「爆弾に変えられたもの自身」が爆発するタイプ
  • 「爆弾になっているものに触れたもの」が爆発するタイプ

の2種があり、後者の場合、爆弾にされたもの自身は爆発後も残る*5


・弱点

最大の弱点は、一度に一つのものしか爆弾にすることが出来ないという制約がある事。
一度何かを爆弾に変えた後は、それを爆発させてからでないと次の爆弾を作る事ができない。
また、当人の意思で爆発させる「点火型」は分からないが、自動で爆発する「接触型」の場合は、
吉良本体が爆発に巻き込まれる射程距離内にいる時は、例え何かに接触しても爆発しない様子。


・空気弾

最終決戦では、猫草の放つ空気の塊を爆弾に変え、相手に気づかれないように近づかせて爆破する「空気弾」として利用する応用技も見せた。
種類は

  • 「空気弾」が触れた瞬間爆発する「接触型」
  • 本体の任意で「空気弾」を起爆させる「着弾点火型」

があり、戦闘では状況に応じて使い分ける。
確実に標的に触れた状態で爆発する「接触型」のほうが威力が高いが、即興ので防御される危険性や、建物に隠れた仗助を追跡する際に壁が邪魔になるというのもあってか、
戦闘時は虹村億泰を爆破した時と、猫草が本能的に出したものを咄嗟に変えて零距離で防御出来ない時に撃った時しか使わなかった。


ただの空気の塊と違い、「空気弾」に変えられた時点でその形に固定される為
穴をあけると空気が噴射することはあっても、萎んだり消滅することはなく、更に空気を噴射して軌道修正するといった芸当も出来る。
作中でも触れられているが、「爆発と空気(弾)」は非常に相性が良く、追い詰められたキラークイーンの戦闘力を一気に増した。


しかし決して無敵という訳ではなく、欠点もある。
まず、空気弾のスピードが割合遅めな上に、ある程度の大きさがないと視認しづらいため、「着弾点火型」の場合は吉良本人でさえ爆破のタイミングが掴みにくい。
さらに、空気弾の場合は「点火型」「接触型」問わず、吉良に爆発の影響が及んでしまう近距離では爆発させられない模様。よって密着されると、空気弾は実質無効化されてしまう*6
そして億泰の『ザ・ハンド』には、「空気弾」をその周囲の空間ごと削り取ってどこかへ飛ばしてしまうというやり方で無効化されてしまった。



◆第二の爆弾


必ず爆死させる
我がスタンド『キラークイーン』の『シアーハートアタック』は狙った獲物は絶対に仕留める………


コッチヲ見ロォオオッ!!



シアーハートアタック   
Sheer Heart Attack


像分類:機械型
操作分類:遠隔自動操縦型


スタンドパラメータ
 破壊力:A
 スピード:C
 射程距離:A
 持続力:A
 精密動作性:E
 成長性:A



『キラークイーン』の左手から発射される、髑髏の顔を持つソフトボール程度の小さな爆弾戦車
一見それ自体が別のスタンドのようだが、あくまで『キラークイーン』の分身、技の一部である。
そのため「第一の爆弾」とは併用して使うことが可能。
サーモグラフィーの要領で周囲のを感知して標的を認識する自動操縦型の為、吉良との距離がかなり離れていても凄いパワーで行動できる。


特性としては『シアーハートアタック』が放たれた周囲にある熱源に向って突撃し、接触の数秒後に相手を爆破する。
即爆破する訳ではなく、接触した物質の温度が人間の体温(36度)に達すると起爆スイッチが入る仕組み。
また、『シアーハートアタック』自体が爆発するわけではなく、接触することによって起こる爆撃によって相手を殺害する。
爆撃の規模も部屋一つを丸ごと爆炎で飲み込めるため第一の爆弾と比べても威力は段違いに高い上、
おまけに突っ込まれたら最後、普通の人間やスタンドでは中々引き剝がす事が出来ない程強力なパワーを持つ。
キャタピラや体当たりによる肉体へのダメージも無論あるが、それは確実に相手を爆殺するために喰らいつく際の副産物みたいなもの。


さらに非常に強固な防御力を持っており、承太郎の『スタープラチナ』の幾度にも渡る長時間のオラオララッシュを以てしても、殆ど破壊することは出来ない。
コミック版では数ページにも及ぶラッシュを食らい続けてようやく鼻が折れて上蓋が取れ、キャタピラが片方たわんでもう片方が吹っ飛んだ程度であり、
動きそのものには何の支障もなく、この程度の破損では吉良本体へのダメージフィードバックも無い模様。
それどころか、あまりの硬さに、承太郎の拳の皮が破ける(≒スタープラチナの拳のほうがヒビが入るダメージを受ける)始末であり、
その後スタープラチナが口に指を突っ込み、渾身の力を込めて引き裂こうとした際にも「イデデデデデ」と叫ぶだけで全く壊れず、
ついでにさらに殴った後に力任せに投げつけても、天井が凹んだ程度で何事もなかった。
延々と殴り続ければ破壊出来た可能性も或いはなくもないが、この調子では多分、2~3話分ずっとラッシュを叩き込むぐらいでないと壊れなかっただろう。
『エコーズ ACT3』の『3 FREEZE』で重くされた時も、左手が突然凄まじく重くなったことが原因で本体がダメージを受けただけで、『シアーハートアタック』自体は重くなったものの無傷だった。


第一の爆弾が「証拠を消すため」の能力なら、こちらは「自分を追う相手を正体を知られず、安全地帯にいたまま消し去る」能力である。
そして上記の通り凄まじいパワーと防御力、射程距離を持つ故、吉良からは「弱点はない」と評されていた。


ちなみに一応喋れるようだがあまり知的なことは話せず、基本は『コッチヲ見ロォ~』『今ノ爆発ハ人間ジャネェ~』などのオウム返しぐらいしか言えない。



・弱点はない…?

しかし、細かい点を見ていくと意外と欠点があり、

  • 単純に温度の高いものを優先して攻撃するため、精密動作性が著しく低い。標的の人間よりも温度の高いものがあると先にそちらを狙ってしまう。
  • 「動いて」「爆破する」以外の機能を持っておらず、力押ししかできない。相手次第ではあっさり対処されてしまう*7
  • 遠隔自動操縦型故に吉良の目が届かない場所で活動させる事が多く、はっきり言って状況対応力は最低クラス。
  • 物理攻撃にはほぼ無敵であっても、『エコーズ ACT3』の『3 FREEZE』や、『クレイジー・ダイヤモンド』の直す能力等、スタンドの固有能力は防げない。*8
  • 『シアーハートアタック』に何らかの大きな影響が出ると、吉良自身の左手にも同様の効果が現れる。
  • 一度手から放つと、「引っ込める」にはちゃんと『キラークイーン』の左手に回収しなければならない。
    何事もなければ『シアーハートアタック』の方が吉良の元に戻って来るが、敵に捕獲されるなどした場合は吉良が回収に出向く必要があり、待ち伏せされる危険が生じる。
  • 作中で描かれていないが、気温が20度後半を超える夏日になると道路に使用されているアスファルトの温度が人間の平均体温(36度程度)を上回ってしまい、
    『シアーハートアタック』が人間を無視して道路中を爆破してしまうようになって使い物にならなくなると思われる。

とまあ、弱点はあったりするため、一部読者からは「弱点はない」という台詞にツッコミを入れられることもある。
他の部に登場するスタンドとも比較するなら、炎・高熱を操る「魔術師の赤」、「スピード・キング」、逆に氷・低温を操る「ホルス神」「ホワイト・アルバム」辺りとも致命的に相性が悪いだろう。


しかし、よく考えてみてほしい。吉良はつい最近まで他にスタンド使いがいることをほとんど知らなかったのである。
仮に他に能力者がいると考えたとしても、この時点の吉良が知っているのは、

と特殊なスタンドばかりであったため、登場人物のスタンドで『シアーハートアタック』に有利とされたスタンドたちの、
「付かず離れずの位置に熱源を発生させ続ける」「対象の重力を激増させる」「物体を瞬時に治す」「空間を削り取る」などという出鱈目な能力を想像しろというのは無理と言わざるを得ない。
そのことを念頭に置いた上で、

  • トラックとかにぶつかっても傷を負わない
  • フルオートで現場にいる人間を抹消させる
  • 目に見えない

といった特徴を持つ「兵器」を入手したとしたら、誰だってこう言うはずである。「『シアーハートアタック』に『弱点』はない」と。


作中ではその硬さと爆破能力で承太郎をも追い詰めたが、仗助の『クレイジー・ダイヤモンド』に対しては相性が悪く、
その能力で強制的に『キラークイーン』の左手に戻すという、耐久性も爆発も功を成さない方法で対処されてしまう。
この「直す」力は、『シアーハートアタック』に触れても爆発する前に瞬時に「『キラークイーン』の左手」に戻してしまうほど強く、
むしろ、戻された左手は「元に戻す」力によって本体である『キラークイーン』及び吉良のところまで独りでに戻っていくため、
攻撃を無力化されるばかりか居場所を敵に教えてしまう羽目になる。


結局『シアーハートアタック』は初回に一度使用しただけで、以後二度と作中で披露されることはなかったのだが、
これは上記のとおり『シアーハートアタック』が弱点だらけであることが白日の下に晒されてしまったからとの説が有力である。
うっかり使用して、もう一度『3 FREEZE』や『クレイジー・ダイヤモンド』を発動されれば正体と居場所がバレてしまうことは確実であるため、吉良側からしても二度と使う訳にはいかないだろう。
第4部作中では夏を迎えている描写があるため、気温が上がったことにより野外での使用が不可能になったからではないか、とする異説もある。


・ゲームでの出演


ゲームジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』でも吉良のGHA・DHA(次鋒)で使用された。
この時、突撃する『シアーハートアタック』に『エコーズ ACT3』を叩き込むと……


ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー」においては、吉良のアルティメットスキル(使用にはレベル上げが必要、マッチ中に使える回数が限られる)として登場。
エコーズACT3によって釘付けにされるのも同様であり、また

  • DIOは通常スキルであるワープで、ジョルノは通常スキルである足元にヤシの木を生やして空中に退避できる
  • ナランチャのアルティメットスキルであるナパームボムの炎に反応してしまう
  • リゾットの砂鉄纏いステルスには反応しない(砂鉄が冷たいため?)

という、弱点はないとはなんだったのかと言わんばかりの対策が増えてしまった
とはいえ、間近で使われたらどんなキャラでも回避困難であり、またステージが徐々に狭くなっていくバトルロイヤルフィールドの中で移動を強制されるという背景も踏まえると決して弱いスキルではない。











【警告】


これより先は読んではいけない



















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                            パパの名は キラ ヨシカゲ だ




殺人鬼だ 正体を見てしまった


能力 人間じゃあない能力








◆第三の爆弾


おまえはさっきのウェッジウッドのポットを自分の意志で割ったと思っているようだが…それは違う……
『前の朝』に割れたものは必ず割れる事に・・・・・なっていたのだ…


なるべくしてなる・・!それが「運命」というものなのだ!



バイツァ・ダスト負けて死ね   
Bites The Dust


像分類:憑依型
操作分類:特定条件下発動型


スタンドパラメータ
 破壊力:B
 スピード:B
 射程距離:A
 持続力:A
 精密動作性:D
 成長性:A



四部終盤に、追い詰められ激しく絶望した吉良吉影が再び「矢」に射抜かれることによって発現した能力。
自身の正体を知る、スタンド使いではない人間に『キラークイーン』を憑りつかせて「機雷」に仕立てることができる。
とりついた『キラークイーン』は小型の人形サイズとなり、媒体となった人間をどんな攻撃からも守る。
そのため媒体は自殺を図ろうとしても全て『キラークイーン』に止められてしまうが、同時に(本体の吉良を含む)誰の攻撃からも守られることとなる。


さらに、「他者」が機雷化した人間から「吉良吉影に関する情報」を得る、あるいは得ようとすると『キラークイーン』が自動的に出現し、
秘密を探ろうとした人間を、それがたとえ何人いようとも全て爆殺する。
この時『キラークイーン』は対象が「見た」と思った瞬間には既に目の中に入り込んでおり、一気に内部から爆破するため、『スタープラチナ』や『クレイジー・ダイヤモンド』でも防ぐことは不可能。
おまけに例え情報を得ようとしていなくとも、顕現したバイツァ・ダスト状態のキラークイーンをうっかり目視してしまえばその者も爆殺の対象となってしまう。


さらに爆殺に成功した場合、その時点から一時間だけ時間を戻す。これこそが『バイツァ・ダスト』の肝。
この「時間が戻った」事実は憑依された人間にのみ認識でき、それ以外の人間は本体である吉良さえも認識できないが、
『バイツァ・ダスト』の存在を知る者であれば、ある程度推測することは可能。


時間が戻る前に起こった現象は全て「過去に起きた運命」としてカウントされ、何度時間を戻そうがその事象は繰り返し再現される。
壊れた食器や落雷や人物の行動などは、多少過程が違うことはあっても、必ず同じようになる。
そしてこれは「『バイツァ・ダスト』による爆殺」にも適用される。
すなわち『バイツァ・ダスト』で一度爆殺された人間は、今度は爆破の条件を満たさなかったとしても、同じ時間になると自動的に爆死してしまう。
吉良の情報を得ようとする人間が居なくなるまでこのループが繰り返され、最終的に吉良の情報を得る可能性のある者が全員爆死を運命づけられる事になる。
この「運命」は『バイツァ・ダスト』の能力を解除すると消えるが、すでに爆破されてしまったものは能力を解除しても元に戻らない。



・つまり、どういう事かと言うと


実例を使って簡単に説明すると

  • 7:00 『キラークイーン』によりA爆殺 → 6:00まで時が戻る

この時、「Aが7:00に爆死する」という運命が決定してしまう。
Aが2周目の7時に『キラークイーン』に接触しなくても、Aは7:00に爆死してしまう。


その為、時が戻った世界でAが『キラークイーン』と接触しなかった場合、

  • 7:00 Aが自動的に爆死
  • 7:08 今度は『キラークイーン』によりB爆殺 → 6:08まで時が戻る

となり、「Aが7:00に爆死した後、Bが7:08に爆死する」という運命が決定。



…と、リトライの中で吉良の正体を知りうる者だけが次々と「爆死する運命」を決定されるわけである。
この能力で主人公2人を含めて人物を最低1回ずつは殺すというヤバイ成果をあげている。
この能力の真価は吉良にとって自身を脅かすものを一人残らず爆殺し、さらにその脅威が「いたという事実」すらも消し、絶対的な平穏と安心を手に入れることにある。



・意外な弱点

一方で『キラークイーン』が別の場所に行ってしまっているため、吉良本体は驚くほど無防備になる。
第一・第二の爆弾を使えなくなるばかりか、スタンドで身を守る事さえできなくなるため、
機雷化した人間に接触することなく吉良の情報を得て直接叩いてくる、あるいは無差別に襲ってくるスタンド使いと接敵した場合、
応戦するためには能力を解除して『キラークイーン』を呼び戻さなければならない。


本体である吉良本人は、何度時が巻き戻ったか推測しかできない状態で「もう敵対者は全員爆破されただろう」と言うタイミングを見計らって能力を解除する事になるが、
「巻き戻ってから運命が実行される前」に解除してしまうと、『バイツァ・ダスト』で作られた爆破される運命が無効になってしまう。
発動自体が「追い詰められて激しく絶望した時」でないとできない以上、一度解除してしまうと再発動できるか分からないため、
吉良からすればそう解除できるものではなく、慎重にならざるを得ない。


これが最大の欠点でありリスクでもあるが、それを差し引いても非常に強力なことは間違いない。
作中では早人に取り憑かせて、「途中まで一緒に通勤・通学する」という形で経過を観察することでこの弱点を補っていた。


そしてもう一つ、『爆弾』にされた人間は、ループ前の記憶も100%引き継がれてしまうという欠点がある。
これは吉良でさえも全く予想だにしていなかった欠点であり、吉良の事を探りに来た人間だけでなく、
『爆弾』にされた人間でさえも、吉良にとって危険な存在である事を再認識させられる結果となった。


『バイツァ・ダスト』の効果中に、爆破の運命になった時刻から時が巻き戻らないまま1時間が経過した場合も
爆破が起こるよりも前の時間に戻る事が無くなるため「運命」が解除されなくなり助からなくなるが、
もともと吉良が激しく絶望した状況=かなり状況が切羽詰まっている状態でしか発動しない能力のため、こちらのパターンになる事はなさそうである。



【余談】

スタンドの名前と能力の元ネタは「QUEEN」の楽曲。
残念ながら3曲が同時に収録されたアルバムは存在しない。
『キラー・クイーン/Killer Queen』『地獄へ道づれ/Another One Bites the Dust』を収録したアルバムは『ジュエルズ/Jewels』『グレイテスト・ヒッツ/Greatest Hits』の2種と、
『ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)』があるのでいずれかをどうぞ。


ちなみに、アルバムの『シアー・ハート・アタック/Sheer Heart Attack』には2曲目に『キラー・クイーン』が収録されている。
楽曲の『シアー・ハート・アタック』はアウトトラックとなり、3年後に発売されたアルバム『世界に捧ぐ/News Of The World』に収録された。





【外部出演】


ジョジョリオンにおける『キラークイーン』   
Killer Queen in JoJolion


像分類:人型
操作分類:近距離パワー型


8部『ジョジョリオン』でも吉良吉影のスタンドとして登場。
デザインは4部からほとんど変わっていない。
こちらは「爆発性のあるシャボン玉」を生成する能力。
人間の皮膚の上からでも生成し、内側から爆破させる事もできる。
ラッシュ時の掛け声は「WRYYYYEEEEAッ!!」なんと吉良が叫ぶ。




シアーハートアタック   
Sheer Heart Attack


像分類:機械型


複数の爆弾戦車を召喚する能力。爆弾戦車のサイズは血管を通れるレベルにまでに小さくなれる。
4部版とは違い吉良の意思で遠隔操作することが可能になっており、爆弾の威力や指向性を高めたりすることもできる。







この項目を最後まで読んだアニヲタは死んだ


成長したキラに殺された。


カチリ






BITE THE DUST(追記・修正して死ね)


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*1 ただし、吉良の「時間でも止められたみたいに速過ぎる、強すぎる…!」という台詞から、恐らく時を止めながら殴ったのだと思われる。
*2 この時点での承太郎の時間停止能力は「(しばらく使ってなかったので)0.5秒~1秒止められるかどうか」といったところだが、スタープラチナのスピードなら、先制の一発を叩き込むにはそれだけ止めれば充分である。
*3 この発言が出た最終盤では仗助もかなりの場数を踏んでいたし、第3部でDIOとその配下との戦いを仲間と共に潜り抜けてきた承太郎の戦闘経験に関しては言うまでもない。
*4 女性と「手を切る」際の手首の処分や、本編での美奈子殺害時に硝煙以外には何も起こさずに対象を爆発・消滅させている。
*5 基本的に女性の手だけを残す為に前者のタイプを使っているが、学校などといった人目の多い場所では爆破された存在が消えた事から、自身が疑われる事を防ぐ目的もあってか、後者のタイプを使う場合もある。
*6 まあ、その場合でもスタンドで触れさえすれば相手を爆弾に変えられるので、並みの相手ならかえって有利になるのだが。
*7 作中でも『エコーズ ACT2』の『熱を持った尻尾文字』を目の前にくっつけられ、堂々巡りをさせられていた。運よく電気コンロの温度が上がったのでループを免れたが、そうでなければあのまま仗助達と簡単に合流され、証拠を消し去ることが益々困難になっていただろう。
*8 作中では対峙した際攻撃されなかったが、防御無視の『ザ・ハンド』に「ガオン!」されたら破壊確定だと思われる。

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