決戦の日(海賊戦隊ゴーカイジャー)

ページ名:決戦の日_海賊戦隊ゴーカイジャー_

登録日:2012/09/01 (土) 14:42:44
更新日:2023/08/17 Thu 15:36:41NEW!
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海賊戦隊ゴーカイジャー スーパー戦隊シリーズ スーパー戦隊エピソード個別 荒川稔久 竹本昇 恐竜戦隊ジュウレンジャー 決戦の日 決戦




決戦の日とは海賊戦隊ゴーカイジャーの第50話である。



【あらすじ】

いよいよ始まったザンギャック艦隊による総攻撃。
街にも被害が及ぶ中、変身したゴーカイジャーは艦隊に立ち向かう。
ゴーカイオーと豪獣レックスで応戦するが、空中からの波状攻撃にゴーカイジャーは劣勢。
ならば、とゴーカイジャー達は地球で授かった大いなる力をフル活用して反撃に出た。


デカレンジャーの弾幕で艦隊を蹴散らし、ガオライオンを呼び、風雷丸を呼び、
ゴセイヘッダーとゲキビーストを突撃させ、マッハルコンと合体して空中に飛び出すと今度はマジドラゴンの火炎で周囲の艦隊を焼き払う!!
鎧も負けじと豪獣神にメガレンジャーの大いなる力をインストール!!ウィング豪獣神になって突撃!!
それを見たマーベラス達も合体を解除してゴレンゴーカイオーに。
その状態からダイナマンのスーパーダイナマイトとジェットマンのジェットフェニックスを決めて艦隊をなぎ払った!!




「見たか!! これがレジェンド大戦を勝ち抜いたスーパー戦隊の大いなる力だ!!」



高らかに叫ぶ鎧だが、艦隊は更に数を増して襲いかかる。
大いなる力で呼びだした仲間達も次第に圧倒的な数の前にやられていき、鎧もマーベラス達も撃墜されてしまった。
そして倒れてもなお攻撃は止まず、ゴーカイオーは撃沈してしまい、ゴーカイジャーも散り散りに吹き飛ばされてしまった……


このまま地球もおしまいか…と思ったその時、皇帝が悪の美学を発揮。
地球の人々の前でゴーカイジャーを倒したことを宣言すると、明日地球人を皆殺しにすることを伝えるのだった…どう考えても死亡フラグ


そうはさせないと思うゴーカイジャーだが、圧倒的な物量差と巨大戦力を失った現実に途方にくれる。


その時、皆の脳裏に宇宙最大のお宝の存在が浮かび上がる。
全宇宙を好きなように作り替える宇宙最大のお宝ならば、確かにザンギャック艦隊には勝てる。
だがそれにはスーパー戦隊の存在を犠牲にしなくてはいけない…
その事に思い悩む皆だが、ひとまず合流の為に大破したガレオン向かおうとするのだった。



だが、その途中で彼らは様々な人の姿を見る。


鎧は傷ついたヒロシ親子を助け出す時にジュウレンジャーのマンモスレンジャー/ゴウシと出会った。


ルカとアイムはかつてゴーゴーファイブの大いなる力を手に入れた時に出会った少女とその母に出会った。


そして恐怖しながらも母と妹をゴーミンから守ろうとした彼女から、
スーパー戦隊も恐怖を感じながらも守る者の為に勇敢に戦ったように、自分も家族を守ろうとしたのだと聞く。


一方、ジョーとハカセはゴセイジャーと縁のある天知秀一郎が建物から人々を助け出して、
「弱気はNGですよ!スーパー戦隊もピンチを乗り越えてきたんです!」と皆を励ます姿を、
マジレンジャーと縁のある山崎さんが「勇気という魔法」の言葉と共にマジレッドの人形を少女の手に握らせ励ます姿を見る。


そしてマーベラスは地球に来た当初に出会った、自ら変身してザンギャックと戦おうとした少年がゴーミン3人と戦っているのを目撃する。
ゴーミン2人は少年が倒したが、残る1人が背後から襲いかかろうとする!!
しかしそこでマーベラスが助太刀し、間一髪少年は助かった。



「強くなったな」



そう、少年に話かけるマーベラス。




「全然だよ」


少年は応える。




「でも気がついたんだ。スーパー戦隊になれなくても戦える。それが俺なりの守りかたなんだ」



と。


そんな少年の姿に満足げな笑みを浮かべたマーベラスは、かつて少年が言ったように地球に守る価値があったと言う。




「デカいもん見つけた。お前の言うとおり、どこにでもあった」



そして少年の胸に拳をつきあて




「ここにもな」



と告げるのだった…



そしてガレオンにたどり着いた一行。


皆はナビィを起こすと状況を整理し、大いなるお宝について話そうとする。



すると、鎧が大いなる力を使おうと言いだす。
それがスーパー戦隊の意志であると。
スーパー戦隊を誰より尊敬する鎧の発言に戸惑う面々。


鎧はマーベラス達にガレオンに来る途中に出会ったゴウシとのやり取りを伝える。


かつてスーパー戦隊がザンギャックを地球から追い払うこと「しか」できなかったこと。
スーパー戦隊が真に望むのは皆が平和に暮らすことのできる世界であり、その思いを引き継ぎ実行できるのは夢をつかむ力を持ったゴーカイジャーだけだと。
例えそれで自分たちの存在が消滅したとしても、レジェンド大戦で捨てる覚悟だった命なのだから…と。


彼らの切なる願いを、今にも泣きそうな顔で伝える鎧。


だがマーベラスは




「いや、使う気はねぇな」



そう応えた。


それに続いてジョーも、ハカセも、ルカも、アイムまでもマーベラスに賛成する。
他に方法は無いと戸惑う鎧、それに対してマーベラスは「ある」と断言する。
自分たちの手でザンギャックをぶっ潰すのだと。


そしてアイムは言う。スーパー戦隊の存在が地球人を強くしたと。


ハカセは言う。だからこそ、こんな状況でも諦めずに最後まで戦おうとするのだと。


ルカは言う。私たちがその支えを消すことなどできないと。


ジョーは言う。この星にはスーパー戦隊が必要だと。



だが鎧は食い下がる。それでは皆の夢はどうなるのかと。


だがマーベラス達は過去を受け入れ、自分たちの手で未来を決める決意を決めていた。
そして全ての決定を鎧に託す。
そして鎧が出した答えは…




「すみません、スーパー戦隊の皆さん。俺は六番目の海賊、ゴーカイシルバーです! 夢はこの手で…掴み取る!!」



そう宣言すると大いなるお宝を破壊。


この決意にマーベラス達も彼を一人前の海賊と認めるのだった……



そして夜は明けて。街中。
部下を引き連れたダイランドーが未だ抵抗する地球人を殺戮しようとする。


だが、そこに海賊旗と共に現れたゴーカイジャー!
「とっとと消えろ」と言うダイランドーに対し




「うっさいバーカ!!」



「消えるのはお前たちだ」



「あなた達の言うことなど聞く耳ありません」



「僕たちもこの星の人たちも、お前らみたいなの大っ嫌いだ!!」



このセリフに所詮何をしても無駄と笑うダイランドー。しかし――――




「無駄なものか。それに、俺たちはタダの海賊じゃない!!」




「この星に守る価値を見つけたからな」



「死ぬ気はねえな。だがな、命をかけてこの星を守る。それが――――」






「スーパー戦隊ってもんだろ!!」




この言葉に歓喜にわく人々。
彼らの声援を受け、35第目のスーパー戦隊、ゴーカイジャーの派手な戦いが始まる!


ゴーミンを全滅させ、ファイナルウェーブとゴーカイレジェンドリームでスゴーミンを一蹴する!!


ドゴーミンの攻撃をドラゴンレンジャーの無敵のアーマーで防げばマーベラスにアーマーを託し、マーベラスはアームドティラノレンジャーにゴーカイチェンジ!!
二刀でドゴーミンを怯ませると鎧達がファイナルウェーブでトドメをさした!!


一瞬で部下が全滅させられ、驚愕を隠せないダイランドー。
それに対してマーベラスは



「見たか! これが海賊戦隊だ! 一気に決めるぞ!!」


そう叫び、ザンギャックとの最後の戦いに挑むのだった……




【見どころ】

  • 序盤の大いなる力の大盤振る舞いと、ゴーカイオーのバク転や某サーカスの如き空中戦。

  • 戦隊が戦闘員の戦力は無視されしばしば叩かれる理由になる「数の力」を敵が戦隊のそれとは比較にならないほどに展開する様。

  • 傷ついたゴーカイジャーの前に現れた懐かしい顔ぶれと、それぞれの戦隊が伝えたメッセージを再び視聴者に伝えてくれたこと。いずれもファンタジー戦隊からの登場であり、それらはメンタル面が不思議パワーに昇華していく展開が多いため、スーパー戦隊の精神性を説くにはうってつけかもしれない。また親子が伝えてくれたゴーゴーファイブも燃えるレスキュー魂のほか、精神力をエネルギーに変えるマックスビクトリーロボ ブラックバージョンで最終決戦を戦い抜いた経験もある。

  • 絶望視されていたジュウレンジャーからの出演。及び強化変身の初披露。*1

  • 宇宙を作り直す為に犠牲を要求する宇宙最大のお宝を否定し、自らの手で夢を掴む決意を改めて固めたことで「何かを得るためには何かを犠牲にしなくてはいけない」と言うバスコに対してゴーカイジャーが真の意味で勝利したこと。

  • ルカの「うっさいバーカ!!」から始まる変身前の口上は、第一話のそれと同じものを踏襲しており、ゴーカイジャーが変わらないけど確かに変わった一つの事をより際立たせている。

などなど。


またパワーレンジャーファンならば
敵の圧倒的な数の力に敗れたヒーローが街中に落ち延びる
→そこで諦めずに自らヒーローのように立ち上がる人々の姿に勇気づけられる
→人々が危機に陥った瞬間にヒーローが高い所に現れる
→人々の前で変身!!
→最後の決戦へ…


という流れに、『パワーレンジャー イン スペース』の「滅亡へのカウントダウン」を思い出したことだろう。
ちなみに同話の原案はゴーカイジャーの坂本監督である。






追記・修正は夢は自分の手で掴む決意をしてからお願いします。


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  • 五人が啖呵切るシーンが1話のアレンジになってるのが泣けたわ -- 名無しさん (2014-05-24 21:41:58)
  • さすが宇宙を渡り歩いた海賊達だ!肝が据わっている。 -- 名無しさん (2014-05-24 22:41:52)
  • ゴウシ、山崎さん、博士を見て、戦隊にはファンタジーが合ってると思った。 -- 名無しさん (2014-12-19 19:48:04)
  • 完全なる敗北の存在を考えるとゴーゴーファイブが関わった親子があの言葉を言ったのは嬉しかったな -- 名無しさん (2017-04-10 21:33:03)

#comment

*1 『ジュウレンジャー』は、マンモスレンジャーを演じた右門青寿氏以外が引退しており、全員引退していたマスクマンや出演できるレジェンドが一人しかいないバイオマンやサンバルカン、チェンジマン、ジェットマンよりはマシとはいえ絶望視されていた。変身後のみとは言えドラゴンレンジャーが既に登場していたことや右門氏がジュウレンジャー以降特撮作品に出演していなかった事もファンの不安を高めた理由の一つとして考えられる。

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