登録日:2023/07/19 Wed 19:04:34
更新日:2024/07/11 Thu 13:38:32NEW!
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dm デュエル・マスターズ 火文明 宮本誉之 デュエル・マスターズ プレイス ドラゴン アーマード アーマード・ドラゴン w・ブレイカー 不死鳥編 インフィニティ・ドラゴン
世界が龍の力を必要とする限り、龍は何度でも蘇る。
《インフィニティ・ドラゴン》とは、TCG『デュエル・マスターズ』のクリーチャー。
DM-22「不死鳥編 第4弾 超神龍雷撃」で初収録され、DMC-36「ヘヴン・オブ・ドラゴン」、DMC-49「フォース・オブ・ドラゴン」、DMX-09「デッキビルダー鬼DX ガンバ!勝太編」、DMX-16「超王道戦略ファンタジスタ12」などでも再録された
●目次
【解説】
インフィニティ・ドラゴン R 火文明 (7) |
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 7000 |
自分のドラゴンがバトルゾーンを離れる時、自分の山札の上から1枚目を墓地に置く。そのカードがドラゴンまたはファイアー・バードであれば、自分のドラゴンはバトルゾーンを離れるかわりにとどまる。 |
W・ブレイカー |
自身を含めたドラゴンを持つクリーチャーが場を離れた際に山札の一番上のカードを強制的に墓地に置かせられることになる。
その墓地に置いたカードがドラゴンかファイアー・バードであれば、本来を場を離れるはずだったドラゴンは場に留まった状態を保つという事実上の不死効果の付与を行う。
能力の発動は運に左右される不安定さはあるが、超強力なドラゴンを場に維持する戦略を求められやすい【連ドラ】にとっては除去対策として非常にありがたい。
パワーも高いドラゴンは除去するにもそれ相応に強力なカードが消費されるため、そのようなカードをスカらせてしまうことは確実に相手のアドバンテージを奪っていく。
破壊以外の除去であるマナ送りやバウンスにも対応しているため、基本的に対抗できない対策手段は封印やパワー低下除去くらいという点も大きい。
運要素と言ってもドラゴンだけではなくそのサポートとしてデッキに入りやすいかつ軽量級のファイアー・バードも対象になる点が大きく、【連ドラ】では効果を引き当てられる可能性が高い。
また、クリーチャー指定ではなくカード指定になっているので、《龍世界 ~龍の降臨する地~》などの非クリーチャーのドラゴンも対象に出来る。
後に登場したツインパクトを使えば、ドラゴンやファイアー・バードに偏ったデッキを更に作りやすくなっている。
効果を消すために相手はインフィニティ・ドラゴンを優先的に除去する必要に追われるが、インフィニティ・ドラゴン自身にも効果が適用される。
しかし、当然山札めくりが成功すればインフィニティ・ドラゴンは場に残るため、システムクリーチャーとしてはかなりの場持ちの良さと相手への妨害の強さを誇る。
インフィニティ・ドラゴンもコスト7のドラゴンとしては標準的な数値とW・ブレイカーを持つため、アタッカーとしても最低限利用できるのも評価点。
最大の欠点と言えるポイントは能力が強制である部分で、相手のデッキの除去手段が多い場合は山札の消費は必然と激しくなってしまうこと。
別に場から消えても良いようなドラゴンでも効果を使わないといけないため、ライブラリアウトの危険性が考えられる。
特に最大の天敵はパワー低下除去であり、これを受けて破壊された場合は山札からドラゴンかファイアー・バードではないカードが出ない限りはパワー0による除去と能力による場への維持を繰り返して山札が削られ続けるというヤバい状況に陥る。
そのため、環境でパワー低下除去のカードが目立つとこのクリーチャーの評価と採用率は低下する傾向にある。
【環境での評価と殿堂入り】
初期からその除去耐性の強さは【連ドラ】で重視され、多くのドラゴンを投入するデッキでは採用される可能性が高かった。
登場した不死鳥編時点ではインフレが現在ほど進んでいないのであっさりと対処できる可能性が低く、【連ドラ】と対するデッキはインフィニティ・ドラゴンの存在は頭に入れておく必要があった。
強力な性能が認められて2008年4月15日より火単色のドラゴンとしては初の殿堂入りと言う快挙(?)を果たした。
殿堂時点では環境で暴れていた訳でもなかったが、対処が難しいカードであることから殿堂入りに疑問的な声はほぼ無かった。
運が上振れすれば除去カードがほぼ意味を持たなくなる可能性があるという運ゲー化も問題視されたと思われる。
運ゲー化の裏を返せば、プレイング能力や資産力が弱いユーザーの質の低いドラゴンデッキでも、インフィニティ・ドラゴン1枚で強力なデッキを相手に勝利に持ち込める可能性があったとも言えるが。
殿堂入り以降もしばらくは評価が高く、1枚でもデッキの色が合えば【連ドラ】に入れておくというユーザーは多かった。
エピソード2環境ではドラゴン種族自体のプッシュとインフレやドラゴンメタの《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》に対する対抗策として評価を上げた。
ところがインフィニティ・ドラゴンは革命編環境から大きく評価を落としてしまうことになる。
革命編環境以降ではゲームスピード自体の高速化でインフィニティ・ドラゴンを出すまで間に合わなくなってきたことやコマンド・ドラゴンが全盛期を迎える一方でアーマード・ドラゴンが衰退した。
特に致命傷となったのは強力なパワー低下除去を持つ超強力カードの《S級不死 デッドゾーン》の登場であり、インフィニティ・ドラゴンの存在を逆手に取られてライブラリアウトで即死する危険性が高まってしまった。
更に新たな除去手段として場を離れさせずにカードを無効化させるというインフィニティ・ドラゴンでは対処不可能な「封印」が登場したことも痛かった。
革命編の続編である革命ファイナルの環境でも場から離れる動作である革命チェンジとの相性の悪さが指摘され、ドラゴンデッキでは採用されなくなっていった。
それ以降もゲームスピードの高速化が続いたことで、インフィニティ・ドラゴンはついに時代の波についてこれなくなったのである。
ただし、ゴッド・オブ・アビス~アビス・レボリューション環境ではアーマード・メクレイドとの相性の良さやアーマード・ファイアー・バードの登場により、アーマードデッキの除去対策として再評価する見方も出ている。
現在では殿堂入りが継続しており、王来MAXの殿堂解除選手権でも解除対象にならなかったが、殿堂を解除しても環境への影響はないとする声が殆どである。
ところが殿堂解除に至らない理由は以下の説が挙げられている。
- 上述したように、運が上振れすれば運ゲー化する可能性がある
- 効果に関するルール自体が複雑なため、解除すると今後の新規カードの開発や対応が面倒
- 能力の対象であるドラゴンやファイアー・バード自体は強化され続けていることや相性の良いギミック自体は増えているため、万が一何かが起きた場合は再度強さを持つ可能性がある
- 強制効果によって相手が能力を逆利用することで発生するライブラリアウト戦法が陰湿
【派生カード】
インフィニティ・刃隠・ドラゴン P 火文明 (7) |
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/サムライ 7000 |
W・ブレイカー |
自分のドラゴンが破壊された時、山札の上から1枚目を表向きにしてもよい。そのカードがコスト7以下のドラゴンまたはサムライ・クリーチャーであれば、バトルゾーンに出す。 |
サムライと化したインフィニティ・ドラゴンの姿(というか血縁者かそっくりさん?)。
サムライ化しながらも能力を調整した感じのスペックであり、除去耐性を失った代わりに自軍のドラゴンの破壊時に山札の上が指定されたコスト範囲内のドラゴンかサムライならば踏み倒せる任意効果を持つ。
元ネタから除去耐性は大きく落としており、破壊以外の除去には滅法弱くなっている点が難点。
一方でコスト制限こそあるが進化クリーチャーも対象になる踏み倒し自体は使い道は多く、場数さえあれば手札を大きく消費せずに《戦極竜ヴァルキリアス・ムサシ》出せる。
ドラゴンが入るタイプのサムライデッキであれば採用を検討する価値はあるだろう。
夢幻界廊 ヴァリアント R 火文明 (7) |
クリーチャー:アウトレイジ 7000 |
このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、自分の山札の上から1枚目を墓地に置いてもよい。そのカードがアウトレイジであれば、このクリーチャーはバトルゾーンを離れるかわりにとどまる。 |
W・ブレイカー |
アウトレイジに登場した派生カード。能力だけではなく、名前などでも関連性を匂わせている。
元ネタと似た場を離れない除去耐性を持っているが、自軍全体にはサポートできずにヴァリアント自身のみが対象となっている。
サポートは出来ないが、能力が任意になっているためにパワー低下除去によるライブラリアウトを誘われてしまう可能性が減るという改善点はある。
【デュエル・マスターズ プレイス】
インフィニティ・ドラゴン SR 火文明 (7) |
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 7000 |
自分のドラゴンがバトルゾーンを離れた時、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。そのカードがドラゴンまたはファイアー・バードであればバトルゾーンに出し、それ以外であれば自分の墓地に置く。 |
W・ブレイカー |
DMPP-07「超神星爆誕 -GATE OF DISASTER-」にて収録。レアリティは何とスーパーレアに昇格。まあTCG版の時点でスーパーレアでもおかしくない性能はあったが。
レアリティは上がったが能力自体は大きく変わっており、ドラゴンが場を離れる際に対象に指定されている2種族のカードを表向きにした場合はそのカードを踏み倒すという効果に変更された。
このような踏み倒し能力は元ネタの派生カードである《インフィニティ・刃隠・ドラゴン》に近い調整と言える。
TCG版同様に自身を含めた自軍のカードも疑似的なpigを起こす可能性を与えるシステムはサポートと言うよりはコンボデッキ向けな性能に変貌したとも言えるが。
毎ターン手札に戻る《バザガジール・ドラゴン》と組み合わせれば、毎ターン踏み倒しの可能性が生まれるという面白いコンボが可能。
一方で場を離れる効果はなくなったことでインフィニティ・ドラゴン自体の場持ち性能は落ちたが、自分も能力の対象になる点は変わらないことから運が良ければ2体目以降のインフィニティ・ドラゴンを出すことで疑似的に不死性能を再現は出来る。
【余談】
- フレーバーテキストはこのクリーチャーの能力を示唆している内容にも見えるが、実は背景ストーリー的な意味合いも込められている。
不死鳥編背景ストーリーではフェニックス勢力に対抗するために過去の世界で覇者だったドラゴンを本格的に復活させる動きがあり、インフィニティ・ドラゴンはその流れで姿を見せた一体なのだろう。
そういう意味では能力と背景ストーリーを同時に説明しているという粋な文章とも言える。
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▷ コメント欄
- 何故かDMwikiでもスルーされてるけど、このテキストだとクリーチャーのみならずドラゴンを持つエレメントなら何でも反応するんじゃあと思えてならない -- 名無しさん (2023-07-19 21:13:27)
- ドラゲリオンやクロスファイアも令和リメイクの洗礼を受けているんだからそろそろこの人も何かしらのリメイクがあってもいいと思うんだけどなぁ -- 名無しさん (2023-07-20 12:46:58)
- 漫画でもそこそこの回数で使われていた気がする -- 名無しさん (2023-07-22 00:56:48)
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