登録日:2023/07/19 Wed 00:42:38
更新日:2024/07/11 Thu 13:38:20NEW!
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天体戦士サンレッド ヒーロー サンレッド チンピラ ヒモ 喧嘩屋 ツンデレ レッドさん 高木俊 何故かなかなか立たなかった項目 気象戦隊ウェザースリー ※主人公です 鬼畜ヒーロー 赤 最強 怪力 仮面 無職 ニート ドs 川崎市民 ウェザーレッド 太陽の戦士 カッパのサンちゃん 溝ノ口発の真っ赤なヒーロー ホントのところは内気なヒーロー
潰すぞコラァ!!
くぼたまこと氏の漫画天体戦士サンレッドの主人公。……後述するように主人公かどうかかなり怪しいが、一応作品タイトルにもなっているので主人公のはずである。
CV:高木俊
概要
神奈川県川崎市を守る正義のヒーロー。
主に、ヴァンプ将軍率いるフロシャイム川崎支部を相手に日夜奮闘している……
が、その実態は無職のヒモであり、彼女の内田かよ子の家に居候し、食わせてもらっている。
この世界では「ヒーロー」と「怪人」が職業として認知されているのだが、その給与体系については謎が多く、
少なくともサンレッド自身はヒーロー活動で給料は一切得ていないらしい*1。
本人はフロシャイムから川崎を守るのが仕事と言われた際は「仕事と言うか生き様と言うか」と語っており、「ヒーロー」という自覚はあるが、いわゆる職業ヒーローとは色々と別物である様子。
かつては「気象戦隊ウェザースリー」のウェザーレッドとして活動していたが、現在はウェザースリーが解散したためソロで活動している。
人物
一言でいえば、チンピラ。粗暴。短気。すぐに手が出る。「喧嘩屋」などと評されることもある。ちなみに年齢は26歳。
両親は物心をつく前に亡くなっており、自身の誕生日さえ分からない天涯孤独の身。
かよ子の金にすがって生きており、パチンコで金を潰して日々を送る自堕落なヒモ。
一応、正義のヒーローとしての自覚がないわけではないが、基本無気力。
積極的にヴァンプたちをこらしめる気はほとんどないが、対決の誘いにはなんだかんだ言って律儀に応じている。
怪人たちをワンパンでボコってはヴァンプと共に正座させて説教するのがお約束。
4年に一度ぐらいの頻度でやる気に満ち溢れる日が来る。
なお、これでも「気象戦隊ウェザースリー」の時代に比べれば、格段に丸くなっている。
何しろウェザーレッドだった頃は、本当に無意味に怪人をひたすらいじめ抜くような言動が目立っていた。
それゆえ「戦闘行為を終わらせたらあとは正座と説教」で済ませてくれる現在のレッドは相当穏やかと言える。
本人も「今思うとひでぇな…」と当時を振り返って反省しており、現在は「半殺しにするが命は奪わない」をモットーとしている。
なお、一応補足してはおくが怪人側は結果的にそうなってないだけで本気で命を取りに来ており、
レッド側はそれなりに痛めつけはするがその程度で済ませているという言い方でも決して間違いではない。
実際後述するがフロシャイムの怪人達は弱い訳では断じてなく、「ヴァンプさん達はあんたにも勝てないほど弱い」と言ったかよ子に対し「ヴァンプ達が弱いんじゃねぇ、俺が強えんだ」と即座に返している通りレッド自身もそれは認めている。
ウェザースリー時代は、「小市民な悪の組織をチンピラなヒーローがボコす」というストーリーであったため完全なチンピラキャラであった。
だが『天体戦士サンレッド』ではサンレッドもメインキャラとなっているためか「なんだかんだ言って実はいい人」「ツンデレ」な側面も多く描かれるようになっている。
現在はヴァンプたちを殺すつもりはさらさらなく、危険なヒーローである兄弟戦士アバシリンとの邂逅を極力避けさせようとすることもある。
ヒーロー協会から試作武器のテスターを依頼された際も、異常な威力で怪人を殺してしまうのを危惧して、あえて鈍器として使って壊している。
それどころか場合によるがヴァンプたちが困っていれば助けることもあるほど。(ヴァンプたちもよく頼っている)
とはいえ、初期の頃はチンピラヤクザめいた男(中学の頃からの友人)とつるんでいたりしている。
酒が入ったりブチギレるとかつてのように暴力的になったりする側面はあるため、完全に更生したかというと微妙なところ。
フロシャイムの怪人を見つけるとヘラヘラ笑いながらちょっかいを出す事が多い。
基本的にヴァンプたちへの暴力的な対応が目立つため気づきづらいが、実は人間関係を構築するのが苦手で他の人と積極的に交流できない一面もある。
ある意味、フロシャイムは「身内」扱いでラフに対応しているが、かよ子やヒーロー仲間以外との交流はかなり乏しく、区民の集まりでもポツン気味。
ただ、一度胸筋を開けばフロシャイムの怪人とも飲み仲間になれたりもする。
特にぬいぐるみ型怪人軍団「アニマルソルジャー」の事は可愛がっている節がある。
かつての同僚だったウェザーブルーとは長い間険悪だったが、ふとしたことで再会した後は和解した様子。
またブルーとイエローが既に引退している中、彼だけヒーローを続けているところからもうかがえる通り、何だかんだ言いながらも「正義の味方」である事には一定の矜持がある模様。
事実、チンピラ呼ばわりされた時は明らかに嫌悪感を見せている他、後輩のナイトマン(現:ナイト―ル)が怪人になりたいと言い出した時は
強く反対まではせずとも難色を示したりなどしていた。
女性への興味は相応にあり、アダルトなDVDも所持しているが、基本生身の女性関係はかよ子一筋であり、浮気を匂わせる言動すら皆無に近い。
外見
名前の通り真っ赤なマスクを被った典型的なヒーロー。素顔は一切描かれていない。
しかし、マスク以外は大体シャツに短パンというラフな格好。シャツには神奈川に関する一言がプリントされている事が多い。
マスクを外す事は基本的に一切なく、これを付けたまま煙草を吸ったり飲食したりしている。
大体猫背気味に描かれていることが多いためわかりにくいが、全身筋肉の塊のような鍛え上げられたボディをしている。
ちゃんとした服装でポーズを決めればキチンとイケメン風なガタイである。
能力
戦闘能力は、はっきり言って規格外。
作中におけるほぼ最強格のキャラクターであり、ほぼ全てのフロシャイム怪人をワンパンもしくはヤクザキックで仕留めている。
怪人曰く、「鉄パイプで殴られるより痛い」らしく、ダイヤモンドより頑丈なアーマータイガーの鎧を素手で凹ませている。
反応速度もすさまじく、時速700㎞での突撃を普通に視認して素手で止めるほどの反射神経を有する。
打たれ強さも異常で、重機を軽々と破壊するような一撃や、巨大な金棒のフルスイングをノーガードで頭に喰らっても平然としている。
背中から厚さ5mの岩盤を貫通する体当たりを食らった際には流石に吹っ飛んで川に転落したが、Tシャツが破けただけで本人はノーダメージであった*2。
「蹴りを出すまでもないからスネがなまっちまう」と解体用のスレッジハンマーで自身のスネをリハビリと称し殴っている。
作中描写で明確に彼より強いように描かれているのは、兄弟戦士アバシリンぐらいである。
他のヒーロー間内でもナイトールを兄と父の3人まとめて秒殺したり、ハントマンはレッドとの対決を迷わず避けて撤退したほど。
『同格』と言えるのさえウェザースリー時代の仲間で、しょっちゅうケンカをしていたブルーと、その仲裁をしていたイエローくらいであろう。
怪人側で彼の攻撃を受け止められたのは、ヘルアーマーを着込んだ強化ヴァンプと変身形態のヘンゲル将軍だけ。
装備品自体は非常に豊富。
- レッドマスク:常時身に着けている
- バトルスーツ:基本装備
- ヒュペリオンフォーム:パワー特化形態
- プロミネンスフォーム:飛行能力形態
- ファイアーバードフォーム:究極最終形態
- サンシュート:光線銃(充電式)
- ライトセーバー:アイキャッチでのみ登場
- 専用バイク:OPで使用
- コロナバスター、ウォーターシューター、スターイーター:試作品
これだけ揃っているが基本使わない。
これは決して「ヴァンプたちが弱いから手を抜いている」わけではなく、
「そんなものに頼らなくても十分なほどサンレッドが強すぎる」だけである。
実際フロシャイムの怪人の実力は他の悪の組織の平均と比べても高水準であり、劇中では「ヒーローを3人も倒した*3」と豪語する別組織の怪人ドッズをアーマータイガー一人で一蹴している。
能力的に見ても、相手を四日かけて確実に呪い殺せるカーメンマン、物理攻撃完全無効のデルズ、3秒だけとはいえ時間を停止させる事が出来るジェノラ、強酸性の雨を降らせるムツリといずれもチート揃いである。ただレッド相手だと本領を発揮する前にワンパンKOされるだけで。
一応命を狙われているのにフロシャイムに肩入れすることの多いかよ子にしても、
まずレッドが傷つけられることはなくそのままだと弱い者いじめのようになる戦力差が態度の大前提。
装備品の扱いは非常に雑で、ファイアーバードフォームは押入れにしまい込まれたまま。
プロミネンスフォームはたまに発動しないと壊れるらしく、たまに試運転をしている。
サンシュートは工具箱に入って行方不明、アニメ版では過充電で壊れたため最終的に不燃ごみになってしまった。
バイクに至っては中古屋に売った。最終的にアントキラーが購入した模様。
戦闘ではほぼ使わないが、マスクは防毒仕様で並の毒物は完全に無効化できる。
「レッドイヤー」は10km先の音も聞き分け、有害音波を遮断する事が可能。主にヴァンプたちへの盗聴に使う。
「レッドアイ」は1km先の縫い針の穴まで見ることが出来る。
ちなみに何故かマスクは被ったままでも飲食可能なため基本的に外さない。これは他のヒーローも同様。
必殺技も豊富にあるが、基本形態どころかバトルスーツ無しの素手で勝てるので登場機会はない。
- コロナアタック:掌から巨大な火球を生み出して放つ基本形態の必殺技。
- ファイアーバードアタック:炎を纏い巨大な火の鳥と化して突撃するファイヤーバードフォームでの必殺技。
- ファイアーブロウ:ファイヤーバードフォームでの炎の鉄拳。
- バーニングキック:ファイヤーバードフォームでの炎の飛び蹴り。
- ブレイジングナックル:プロミネンスフォームで放つ炎を纏った拳での突撃。
- メテオクラッシュ:プロミネンスフォームで上空から放つ炎を纏った蹴り。
- 正拳突き:レッドの得意技。鉄パイプより痛いパンチ。
また直接戦闘だけでなく、言葉責めも得意。
ヴァンプたちに投げかける脅し文句は言語センスがかなり炸裂している。ヴァンプからは「根っからのサディスト」と恐れられている。
以下、その一例:
- 痛いって感じるうちはまだ幸せだよ!!これからだよ、これから!
- 膝の皿抜き取るぞコラァ!!
- 俺のパンチ食らってそれ以来においがわからなくなった奴がいたなぁ、確か
- 一発避けたら二発ボコるからな!
- おろし金でその鼻おろすぞ!
- 煮えた鉛飲ますぞ!
- 俺のコブシがおかしくなるまでボコってやるよ
基本的にスポーツは万能で、特に水泳に関しては「カッパのサンちゃん」と呼ばれていたほど。
「専業主夫」ではなく「ヒモ」なので家事は基本行わないが、実際のところ家事能力もそこそこ高い。
意外にも綺麗好きな方であるし、掃除も月末かよ子の給料日前になると自発的に行う。
また、かよ子よりも裁縫が上手く、料理もホワイトソースを自作できるほど達者。
更に、見た目に反してかなり器用でプラモデルや電子機器にも強い。
弱点
実は「氷の塊に閉じ込められる」「落とし穴に嵌められてコンクリートで固められる」のように、「両手両足が使えない」状態に追い込まれると、自力での脱出がほぼできない。
基本的に物理攻撃オンリーの喧嘩屋スタイルなのも一因だろうが。
もっとも、どちらの状況でもなんだかんだ言ってヴァンプたちがトドメをさせなかったため、このまま本気で追い詰めることができたのかは不明。
あと後者は怒りのパワーで岩盤ごと破壊したため、結局これで追い詰めてもそのままサンレッドを仕留められたかはかなり怪しい。
常在戦場の武人タイプではないので、意外と不意打ちなどにも弱い。
ただ、不意打ちが直撃したところで上記の通り超頑丈なので大体ノーダメージであり、むしろ怒りを買って反撃がえげつなくなることの方が多いため、弱点と言えるかは微妙。
呪いなどの非物理攻撃に対してもほぼ無敵……というか使われる前に大体ボコしてしまうが、使われたら効かないわけではないようで、退行催眠にかかって幼児化したこともある。
また、サンレッドの性格的に本気でボコることができないにもかかわらず、殺意満点で襲いかかってくるアニマルソルジャーの面々はかなり苦手にしており、本気でヤバかったケースもある。
それから虫が苦手な節があり、蛾とゴキブリは大の苦手。
特にゴキブリに関しては殺虫剤を持って慌てふためくほどで、口にするのも嫌がり「G」と呼ぶほど。
ただしモスキー(蛾)やアントキラー(アリジゴク)ら昆虫型の怪人にビビることは無く、特に他の怪人と扱いが変わらない。
「昆虫」ではなくあくまで「昆虫型怪人」だからだろうか。
余談
一応主人公でありながら、単行本の表紙には全然出してもらえていない。
一方で裏表紙には毎回出ており、主に「表紙に出れないことを愚痴る」内容となっている。
「なあかよ子ォ、追記・修正してくれよぉ」
「いやよ、あんたヒーローなんだから自分でしなさいな」
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▷ コメント欄
- 多分サイタマや剣神ブレイダーのような怪人はかなり強いけどヒーローの方がそれより上なキャラのはしり -- 名無しさん (2023-07-19 06:41:16)
- レッドと同格だったイエローとブルーもバトル描写こそ少ないけど化け物よね。そりゃ気象戦隊再結成(冗談)するって言われたヴァンプ様がガチでビビるわ -- 名無しさん (2023-07-19 08:14:23)
- アニメOPがっこよすぎてOP詐欺とかいわれてるヒーロー。基本まったく変身しないし武装も使わないから。 -- 名無しさん (2023-07-19 11:02:43)
- オープニングで売られるヒーローバイク -- 名無しさん (2023-07-19 14:19:45)
- 鼻にパンチくらって嗅覚が潰された後遺症出た話クソ怖いんだけど -- 名無しさん (2023-07-19 14:26:59)
- 強すぎて対等な相手がろくにいないサンレッドにとって、なんだかんだで何度ぶちのめしてもへこたれずに挑んでくるフロシャイムって結構重要な存在じゃないかと思う -- 名無しさん (2023-07-19 15:04:16)
- 別勢力にフロシャイムが襲撃されると聞いたかよ子の「あんた(サンレッド)1人も倒せないのに!」に対する「あいつらが弱いんじゃねぇ、俺が強いんだよ」って返しが好き -- 名無しさん (2023-07-19 16:00:19)
- 最終話からするとヒモを脱出した形になるのか? -- 名無しさん (2023-07-19 19:02:21)
- ここまで強くなるに至ったのは、過去にフロシャイム以上に強い組織と戦った経験でもあるのかな -- 名無しさん (2023-07-19 19:11:56)
- ウェザースリー時代のレッドさんはかよ子さんと出会うまでマジで荒んでたからなぁ… -- 名無しさん (2023-07-20 01:22:04)
- この強さのレッドさんに傷を入れたウサコッツの凄さが際立つ -- 名無しさん (2023-07-24 19:12:06)
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*2 ただし「攻撃された」ということはちゃんとわかるため、その後キレたレッドに怪人たちがボコボコにされるのはお約束となっている
*3 実際に対峙したレッドも「あれはあながち嘘じゃねぇな」と評しており、ハッタリなどではない様子
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