臥王鵡角(ケンガンオメガ)

ページ名:臥王鵡角_ケンガンオメガ_

登録日:2023/05/04 (木曜日) 20:34:19
更新日:2024/07/05 Fri 13:21:58NEW!
所要時間:約 5 分で読めます



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ケンガンアシュラ ケンガンオメガ 不法占拠地区「中」 臥王流 二虎流 開祖 武力による統一 元凶 関西弁 巨漢 師匠の師匠 外道 復讐 復讐鬼 臥王鵡角 蟲取り爺 蟲取り 最後の継承者 龍秀




龍鬼

爺ちゃんと約束や


蟲は全員殺すんや


害虫は、駆除せんとな



殺し方は、


爺ちゃんが教えたる



臥王鵡角がおうむかくとは『ケンガンオメガ』の登場人物。
前作『ケンガンアシュラ』では終盤に名前と設定のみの登場だったが、続編のケンガンオメガから本格的に登場した。



●目次


【プロフィール】

異名:不明
所属:「中」
身長:203cm
体重:154kg
年齢:100歳
誕生日:7月24日
特技:騙すこと
嫌いなもの:申武龍




【概要】

古流柔術「臥王流」最後の継承者。巨漢で関西弁の老人。
「二虎流」の開祖で十鬼蛇王馬の師匠「十鬼蛇二虎」の師匠でもあり、臥王龍鬼に「臥王流」を教えともに暮らしていた「爺ちゃん」でもある(表向きは龍鬼の祖父ということになっている)。
かつて圧倒的な武力で不法占拠地区「中」統一を目論み、臥王流のみを使い孤軍奮闘を続けるも、「中」の圧倒的な戦力の前に30年経ってなお野望達成に至らず、自身の加齢も相まってその野望を次世代に託すことを決意。
友人の下地和文の協力を得て二虎流を開発し、「中」の身寄りのない子供達の中から武術の才能のある者のみを選りすぐり弟子として二虎流を伝授した。
詳細は不明だが、1940年代に拳願仕合に参戦しており、片原滅堂とも関わりがあるらしく、龍鬼の拳願仕合参加にあたり、彼に滅堂の下へ行くよう勧めている*1



【人物】

一人称は「ワシ」
一昔前の「大阪のおっちゃん」を彷彿とさせるノリが特徴で、どこか大久保直也を彷彿とさせることから成島光我からは大久保の祖父ではないかとツッコまれていた。それを聞くと間接的に大久保君も馬鹿にしただろとツッコミを入れ、烈堂が滅堂の孫では無く末子だと聞くと、面影があるはずと納得すると同時に滅堂がどれだけお盛んなのかと驚いていた。


しかし何らかの理由で敵対している「」に対しては冒頭の台詞のように一切容赦がなく、蟲が崇め奉る『繋がる者』申武龍に対しては「あの外道」と吐き捨て、近づいてくる者が蟲ではないかと疑っただけで問答無用で殺しにくるほどの苛烈さを見せた。
更に蟲も含めかなり敵が多い人物とされ「中」各地に拠点となる隠れ家を持っており、その数は龍鬼が把握しているだけで20数箇所前後になるという。


その龍鬼への修行でも凄まじい苛烈さが見られている。
以下一例

  • 足枷に繋いで身動きが取れなくした状態で飲まず食わず10日間放置する
  • ボロボロになるまで痛めつけ心無い罵倒を浴びせる

という過激かつ非情なもの。
極め付けは龍鬼に記事冒頭の台詞のように「蟲は悪だから殺せ」と言う行動指針のみを刷り込み、そもそも善悪とは何か、蟲の何が悪なのか、と言う大切な部分を教えなかったことで、結果として龍鬼を何の感慨もなく磨き上げた武術でただひたすら蟲を殺戮して回る機械のような人間に仕立て上げてしまった元凶とも言える人物である。


戯けた剽軽な老人を装っているが本性は「繋がる者を殺す」という目的のためなら如何なる手段も問わない外道。
「生き残る為ならどんな手でも使う人間」と繋がる者が評したように、窮地に追い詰められれば噓八百を並べ立てて窮地を脱しようとし、過去には生き残るために仲間を肉壁にしたことすらあるなど異常な生への執着心を持つ。
戦力を得るため独自に蠱毒房を計画するも失敗し多数の弟子が死んだことに一切悪びれないなど、非人道的な手段を用いることにも全く躊躇いがない。



【戦闘スタイル】


暗殺者に必要なんは、強靭な肉体やない。

とんでもない必殺技でもない。


「執念」や。死んでも殺したるって「執念」が大事なんや。


流派は「臥王流」
上記の通り『ケンガンオメガ』の時点で御歳100歳という高齢ながら、ダメージこそ負ったものの下記の2つの技を組み合わせる肉を切らせて骨を断つ戦法で蟲の頭領直属兵を一撃で殺害せしめる力量を持つ。
しかし流石に二虎流の開祖だけはあり、細かい論理的な指導も施していたことが龍鬼の言動からもうかがえる。


そして本編でお披露目された彼の戦闘スタイルは本当の意味での何でもあり。
話術で叛意を煽って反乱を煽動させる卑劣な真似も躊躇いなく用い、いざ戦闘になれば拳法で戦うと思わせておいてからの武器を用いた不意打ち騙し討ちは当たり前。
槍や刀のような殺傷力の高い隠し武器を取り出して使ったかと思えば、即座に物陰に隠れて隙を窺い、戦いの場にあらかじめ細工を仕込み多量の一酸化炭素をこっそり流し込んで確実な無力化を狙い、勝つためなら他流派の武術の技すら節操なく取り入れるケンガンシリーズ随一の汚い戦法の使い手であった。
そもそも屈強な肉体を維持しているのもドーピングによる賜物であり、本人によればパワーとスピードだけなら全盛期よりも上だとか。


ただしこれらの戦術は宿敵である繋がる者を倒すために考案したものであり、「繋がる者を殺すためならどんな手段も択ばない」という彼の執念の現れでもある。
卑怯卑劣の体現者だが実力自体は本物。王馬は「人の形をした怪物」と見立てており、繋がる者も彼に勝てる人材は首領の厭が当落線と見立てているほどの強者であった。



◇臥王流

鵡角が元々使用していた古流柔術で、二虎流の源流と言える武術
「弱き者達」が受け継いできた技とされ、その本質は「奇襲」にある*2
その性質上、向き合ってから勝負を始める素手格闘競技などには向いておらず、技の種が割れてしまうと真っ向勝負や試合形式においては脅威が半減する欠点があり、鵡角が臥王流を捨て、二虎流を生み出した理由のひとつと考えられる。


上記のように一対一の素手格闘術としては不完全で、問題点が数多くあるが、その理由は基本的に短刀・小太刀などを装備した状態で用いる武器術という側面が強いためである。
元より古流の柔術は武器の使用が前提であるため、ある意味では由緒正しい「武術」と言えようか。
作中の描写からも分かるように、龍鬼が武器・素手どちらでも同じ技を使っていたことから、むしろ臥王流は武器術こそが本領で、徒手空拳においてはそれらを転用していると評した方が妥当かもしれない。
また仮想敵も武器を持った相手であり、地伏龍・逆月・百舌など一部の技にそれらの片鱗がある。
得物も片手で使える鋭利なものなら和風の短刀から洋風のナイフ、落ちている釘まで使用する。
それ以外にも穿のように素手の格闘競技では致命的な技もあるという、紛う事なき実戦用の殺人術。
臥王流の発展系ではあるものの素手格闘に特化し武器術を廃した二虎流とは、おおむね相互互換的な関係にある技術体系と言えよう。


鵡角が30年間使い続けたこともあってか「中」ではそれなりに知られている武術らしく、「中」出身の氷室涼も詳細を知っており、仕合で見ていたこともあってか、龍鬼が放った「地伏龍」を軽々と躱しており、龍鬼に「臥王流は拳願仕合では通用しない」と言っている。


実はそれ以前の記録は表裏いずれの文献にも記載されていない。
というのも「臥王流」そのものが鵡角が捏造した武術であり、「古流武術」としたのもちょっとありがたい気がするかららしい。


  • 名もなき武術

鵡角が臥王流を作り出す際にベースにした武術。
元は関西地方の農村に伝えられていた短刀が中心の流派で、江戸時代末期に指南書が書かれているが現在ではとっくに廃れている。


二虎流

臥王流に限界を感じた鵡角がかねてより交流のあった「怪腕流」当主(当時)の下地和文(黒木玄斎の師匠)に協力してもらうことで開発した新たな武術*3
「臥王流」をベースにさまざまな武術を取り込み、現代では不要な様式を排除*4することで編纂している。


下記の弟子たちには二虎流を伝授したが現在も彼なりに研鑽を積んでおり、長い年月の中で更に独自性を強化して「武器を用いる殺人術としての二虎流」に昇華している。



  • 纏鎧テンガイ

筋肉を収縮・硬化させて鎧に変え、敵の攻撃を受ける臥王流の技。
受け・避け・捌きが使えない局面で選択されることが多い。
発展系である二虎流では、金剛ノ型「不壊」として取り入れられているが、こちらでは二虎流で言う鉄砕や瞬鉄のような攻撃技への転用はほぼ見られず、原則としては緊急時の防御技扱いされているのが大きな特徴である。


  • 根断ネダ

臥王流の一つで高速で横から振るわれる手刀。
龍鬼が使った場合は不発に終わったが、実態は相手の首を手刀の威力で横方向にへし折る殺人技。


  • 金剛ノ型「不壊」

纏鎧を発展させたと思わしき防御術。
劇中では日本刀の斬撃を受け止められた途端、刀に不壊で硬化させた鉄拳を振り下ろして押し込む使い方を見せた。


  • 金剛ノ型「鉄砕」

拳の筋肉を固めての強烈なストレートパンチ。
不壊で防御を高めた王馬を、防御ごしに大きく吹き飛ばす衝撃を持つ。


  • 二虎流「鬼車オニグルマ

鵡角考案の新型二虎流武術。
左の掌底を顔面に当ててひるませてから、そのまま右腕を大きく掲げた上段の構えから強烈な加速度をつけて放つ超高速のアッパーカットを撃ち込む連続技。


  • 臥王流「牙獣ガジュウ

両腕をクロスさせる形の構えを取り、×の字に切り裂くように腕を振るう。



【作中での活躍】

過去

本名は「龍 秀ロン シウ
85年前、"繋がる者"・申武龍には「蟲」と「呉氏征西派」以外にもう一つ配下の組織があった。
それが楚国の武人「龍旼」の末裔である「龍の一族」。先代の"繋がる者"と当時の龍の一族首領とは互いに「友」と呼び合うほど親しい仲だった。
しかし"繋がる者"がクローン研究に手を出したことで「摂理に反する」「存在してはならぬ邪法」として、「友」として過ちを正さんと対立することになる。
一族総出で"繋がる者"に挑むも、常人とは隔絶している仙人には到底敵わず、屍の山を築いた。
そんな中、龍秀は"繋がる者"と戦わないことを選択し、龍の一族の中でただ一人生き残った。


約80年前には一族の復讐の為に正体を隠し蟲の下部組織「我王ウーワン」に加入。
「我王」は当時の頭領の側近だった直属兵が頭領の命を受け設立した遊撃隊で、蟲と敵対する勢力を表立って潰すことを目的としていた。
メンバーは創設者の直属兵が外部からスカウトした者達の計5名で構成され、いずれも一騎当千の猛者ばかりだったという。
素性バレを防ぐために互いを数字で呼び合っており、創設者の直属兵は「一の大哥ダーグァ*5」と呼ばれ、龍秀は三番目のポジションだった。


組織の活動は順調だったが、龍秀が唆した事で大哥が野心を持ち、頭領や繋がる者を亡き者にしようと企てた。
そして「憑神」のベースとなった絶技を編み出すなど準備を進めるも、繋がる者一人の前に惨敗。
龍秀以外の4人は死亡し組織は壊滅した。


ただ一人生き残った龍秀は日本へと落ち延びると名を臥王鵡角がおうむかくと改名。
1940年代に拳願仕合に参加した後、かつての蟲の拠点だった「中」を新たな活動拠点とし、そこを制圧することで蟲に対抗するための軍隊を作ることを企て「中」の身寄りのない子供達の中から武術の才能のある者のみを選りすぐり弟子として二虎流を伝授した。


なお、黒木はこの時点での弟子全員に「十鬼蛇二虎」の名前を与えたと思っており、黒木から成り立ちを伝え聞いた王馬もそう思っていたが、実際は弟子の多くが修行過程で脱落し、最後まで残った7人に「十鬼蛇二虎」の名前が与えられた(鵡角曰く「七人の二虎」)。


その後、「中」の各地に派遣した二虎達の活躍で瞬く間に「十鬼蛇二虎」の名が広まっていき、7人の二虎が「蟲」の上級兵が相手でも問題なく倒せる実力までに達したことで、頃合いだと思い完成した二虎流の奥義の伝授を行うために向かった餓鬼ヶ原樹海で蟲に寝返っていた一部の弟子の裏切りにより三、四、六以外の弟子が殺され、蟲に二虎流が知られたことで二虎流を捨て、自らも姿を消した。



その後は各地を転々とし、ある時蟲のクローン研究施設を襲撃・撃破し、「繋がる者」のクローンにして当時赤子だった龍鬼を確保し、「繋がる者」を倒すべく養育し彼に臥王流を伝授し*6、その後蟲を誘き寄せるために拳願仕合への参加を勧めた。


なお時系列的にはこの時点で既に二虎流を開発していたが、龍鬼にそのプロトタイプである臥王流のみを授けた理由は定かではない*7



ケンガンオメガ

戦鬼杯終了後、鵡角の教えに疑問を感じたことで鵡角を訪ねに「中」に向かった龍鬼が帰ってこなく失踪したことを受け、王馬、烈堂、氷室、光我(途中まで御雷零と「中」のガイドも同行)も後を追う形で鵡角を尋ねるが、直前に「蟲」の頭領直属兵の襲撃を受けていたことで王馬達一行も「蟲」と勘違いするも、直ぐに誤解は解け、彼らに龍鬼の行方を話す前段階として自身の過去と十鬼蛇二虎の秘密を語る。



【弟子】

十鬼蛇二虎

修行の末に最後まで残った7人の直弟子達で、それぞれ「中」の各区で活動していた(九蜘・十鬼蛇のみ固定担当はいなかった)。
全員に「十鬼蛇二虎」の名を与えた理由としては、「中」の人間であることを印象付けると同時に1人のカリスマとして伝説を作るという目的がある。


  • イチ

担当地区:一龍区
オールバックで髪を後頭部で結っている男性。
7人の中では基礎体力が群を抜いていた。

二を殺害した六と交戦するも、一瞬だけ憑神を解放した六に首を切り落とされて殺害された。


担当地区:二虎区
常にバンダナを巻いている男性。
7人の中では金剛ノ型と操流ノ型に特化していた。

六によって殺害されてしまう。


  • サン

担当地区:狼弎区
長髪で片目が隠れている男性。
7人の中では4大系統を最もバランスよく習得していた。

彼が使用していたベースキャンプには何者かと争った痕跡が残されていたが、血痕がなかったため逃げ延びたのではないかと四は推測している。


  • ヨン

担当地区:四亀区
目元のシワと太眉が特徴の男性。
7人の中では五と共に頭一つ抜けた強さを誇り、五とはライバル関係だった。
また王馬の師匠に当たる二虎とも容姿が似ているが同一人物かは不明。

大方の読者の予想通り正体は王馬の師匠にあたる十鬼蛇二虎本人。


五と交戦した後鵡角と合流するも、蟲に手の内が知られたことで鵡角が二虎流を捨てたため、自分ひとりでも二虎流を続けていくことを決める。
その後鵡角の足取りを追ううちに、残された書物から怪腕流に辿り着き、惨劇から10年後に黒木の下を訪れている。


担当地区:五熊区、八鷹区
サングラスをかけた短髪の男性。
四と共に頭一つ抜けた実力を持ち、四とはライバル関係だった。

蟲に通じていた裏切り者で、経緯は不明だが鵡角を激しく憎んでいた。
奥義修行開始後に同じく蟲に通じていた六と共謀して七を殺害し、鵡角と交戦するも、七との戦闘で重症を負っていた状態で憑神を使用したため全身の血管が破裂して死亡した。


  • ロク

担当地区:六蟲区
前髪で目が隠れている男性。
技の組み合わせなど目の付け所が他の6人とは違っていたという。

その正体は蟲の最高幹部の一角・『最後の二虎』もう一人の十鬼蛇二虎本人。


但し最初から蟲として鵡角の下に潜り込んでいたわけではなく、奥義修行開始の少し前に蟲に寝返ったとのこと。
二を殺害後に同じく蟲に寝返っていた五と共謀して七を殺害し、裏切りに気付いた一と交戦し、憑神で突進してきた一を一瞬だけ憑神を解放するテクニックで首を切り落として殺害し、憑神の副作用で五が自滅すると四が駆け付けてきたこともあり、次までに鵡角を超えると言い残してそのまま逃亡した。


  • ナナ

担当地区:七王馬区
快楽殺人鬼な柔道家とその弟とされる人物によく似た容姿の男性。
7人の中では才能・潜在能力はトップクラスとされていた。

その容姿から読者から早々に怪しまれていたが、奥義修得修行開始から程なく六と五に真っ先に殺害されてしまった。


孫弟子

十鬼蛇二虎の弟子筋にあたる者達。


『ケンガンアシュラ』主人公。十鬼蛇区出身。
もう一人の十鬼蛇二虎を除くと唯一の二虎流の使い手で、実はたった4年で二虎流全ての技と奥義を取得していたりする。
そのためか蟲からは十鬼蛇二虎の後継者「虎の器」と目されている。


「もう一人の二虎」によって教えられた二虎流の技を使用する。
そのためか、王馬の二虎流を「自分が知る二虎流とは違う」と発言している。


「もう一人の十鬼蛇二虎」が育て上げた第三の愛弟子。「蟲」お抱えの「虎の器」の正体。
王馬とアギトの弟弟子に当たる。
他の蟲構成員同様その経歴を隠し煉獄内に潜伏していた。


  • 龍旼ロンミン蘭城らんじょう

飛と同世代の「もう一人の十鬼蛇二虎」の弟子達。
いずれも蠱毒房を生き残り、もう一人の二虎が開発した奥義「憑神」を習得しているが、ケンガンアシュラ終盤で2人共殺害されている。
なお、龍旼と飛は元々の実力は互角だったが龍が守護者として遊んでいる間に実力が引き離されてしまったとのこと。


系譜にあたる者

『ケンガンオメガ』で登場したレギュラーキャラ。
実質的に現在の鵡角の弟子に当たり、彼とともに蟲討伐を続けてきた。


王馬のライバル。
王馬との出会いで破滅的な思想に取りつかれた最凶のヤンホモ。
そこを「もう一人の十鬼蛇二虎」に付け込まれ二虎流を教わった。


「もう一人の十鬼蛇二虎」の弟子。
「蠱毒房」の生き残りであるが、もう一人の二虎からは無形のみを継承しているため、「虎の器」候補からは除外されている。


続編の『ケンガンオメガ』主人公。
二虎流の達者である王馬と実質的な師弟関係を築いているため、『二虎』とは全くの無関係だが、王馬の指導により習得している。
現状では柳・鉄砕・烈火・鉄砕の4種類の技しか習得しておらず、実戦での行使にも慣れていないために発展途上。
だが今までの使い手たちとは異なる運用法も編み出しつつあり、
「お前なら俺と違う方向に二虎流を広げていけるかもな」と、王馬にも太鼓判を捺されており、その才能を認められている。
また他ならぬ王馬が光我への伝授に乗り気であることから、仕合と仕合の間に新技を習ったりと一足飛びで学んでいる。
自力で瞬鉄・砕を編み出して実戦で用いたことから思い入れも深いようで、「中」潜入時には王馬から二虎流の後継者になることまで打診されていた。


【余談】

初登場は『ケンガンアシュラ』終盤での黒木による説明時なのだが、実は『ケンガンオメガ』で鵡角が語った回想とは容姿が異なっている。
黒木の説明時では弟子を取り始めた時点で既に白髪化していたが、『ケンガンオメガ』での回想では奥義継承の時点でまだ白髪交じりの黒髪だった。



追記・修正は蟲を駆除してからお願いします。



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  • 予想外に面白爺ちゃん -- 名無しさん (2023-05-04 21:58:45)
  • 『中』の統一を目指した武人→サイコ爺ちゃん→おもしろ爺ちゃんとキャラの印象がどんどん変わっていく…。 -- 名無しさん (2023-05-05 14:48:43)
  • いくら不壊使ったとはいえあの体格の直属兵が放つ崩拳喰らってあの程度のダメージなのはヤバイ -- 名無しさん (2023-05-05 22:56:12)
  • サイコ爺ちゃんなのは裏切りによって弟子が達が壊滅した事に対するものなのかもな。二虎が王馬に殺人拳わ覚えさせなかったのも変わってしまったムカクを見たからなのかもな。 -- 名無しさん (2023-05-05 23:21:39)
  • 七人以外の弟子は機密漏洩防止のために抹殺されたんかなぁって感じ。 -- 名無しさん (2023-05-15 04:53:47)
  • 王馬さんを防戦一方に追い込む100歳 -- 名無しさん (2023-06-04 00:12:59)
  • 二虎流を素手特化にしたのは四二虎で元々は普通に武器も使うっぽいね -- 名無しさん (2023-06-09 16:49:51)
  • ↑一や六、龍旼、蘭城は普通に武器使ってたしね。技術的には臥王流より素手偏重になったし、習得者上位陣も素手特化ばかりだけど、本来は前身の臥王流同様武器も使う流派なのかも -- 名無しさん (2023-06-15 01:05:15)
  • 虚々実々でもはや何が本当なのか分からん… -- 名無しさん (2023-06-15 20:23:07)
  • 復讐の為とは言えあまりにも他人を巻き込みすぎだし所業は間違いなく外道なんだけど、外道という一言では片づけられない味わい深さがあるな -- 名無しさん (2023-07-19 21:48:26)
  • いくら15歳の時に一族皆殺しにされたとはいえ、100歳になった今でもずっと繋がる者の命を狙い続けてたとか超スゲーな。しかも繋がる者の強さを知って尚、諦めなかったとかヤバすぎる。外道だけど、復讐のために人生の全てを投げ打ち費やした哀しき悪役であったのか -- 名無しさん (2023-07-20 00:51:55)
  • ここんところのコメントの「虚々実々で何が本当かわからない」も「クソ外道なんだけど一貫して復讐を諦めなかった」も両方真実で本当にいいキャラになってそしてそのまま散っていった最高の幕切れだったわ。物語的には噛ませ犬なんだけどめっちゃくちゃ魅力的な噛ませっぷり -- 名無しさん (2023-08-12 14:01:14)
  • ケンガンオメガ0とかで若いころの鵡角とエリオの試合が読みたい -- 名無しさん (2023-08-12 18:40:58)
  • 龍鬼にニ虎流教えなかったのって、虎の器関連なんだろうか -- 名無しさん (2023-10-22 07:09:22)

#comment(striction)

*1 読者の間では若かりし頃の呉惠利央を初めて敗北に追い込んだ闘技者が臥王鵡角ではないかと考察されている。
*2 龍鬼の使う技「地伏龍」も、元は相手に平伏した状態から隠し持った武器を突き立てる不意打ちの動きが源流
*3 二虎流に臥王流と怪腕流に類似・同名の技があるのはそのため。
*4 なおこの「現代では不要な様式」の基準などは不明である。二虎流はロロンムテバ呉一族など現代の戦士も使用するナイフ術の類を排除した一方、屋外や多人数相手では使いづらい水天を取り入れるなど、どちらかと言えば素手格闘に特化させており、鵡角が何を目的として、どんな想定で流派を改編・創始したのかは未だに判然としない
*5 「兄貴」を意味する。
*6 臥王流と二虎流は共通する技法が少なからず存在し、また素手に偏重しているとはいえ二虎流も修めれば「中」でも通用する実戦武術であるため、龍鬼に双方を併伝させると言う選択肢もあった筈だが、鵡角がそうしなかった、またはできなかった理由は不明である
*7 しかも鵡角は自らが不意打ちと武器使用を基本戦術として仕込んだ龍鬼に、素手の真っ向勝負である拳願仕合への参戦を薦めており、余計にそれに適した二虎流を教えなかった理由が謎となっている(ただし「臥王流」にも素手格闘用の技は存在し、武器術も素手格闘に応用は可能)

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