登録日:2023/03/06 (月) 23:50:30
更新日:2024/07/05 Fri 10:54:14NEW!
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サメ映画 グロ注意 漫画 サメ 鮫 キルタイムコミュニケーション コミックヴァルキリー 浅井ラム 異世界喰滅のサメ
また、オレ何か殺っちゃいました?
概要
「異世界喰滅のサメ」とは、コミックヴァルキリーWeb版にて連載中の漫画である。作者はくぼけん氏。
2024年2月時点で既刊7巻。
タイトルから分かる通り、本作は異世界モノ作品であると同時にサメ映画より強いインスパイアを受けており、
名前持ちの登場人物はだいたい馬鹿か外道、
チートを通り越してバグの領域に片足突っ込んでいるサメ、
賊も勇者も魔王軍も無辜の民も等しくサメの餌として食い散らされ、
ところどころ見られる名作サメ映画や小説家になろう作品からのパロディ・オマージュ、
どことなくチープで過度な欠損・流血描写など、
異世界もの漫画としてはかなり異色な作品となっている。
なお、項目冒頭のキャッチコピーはサメ映画コメンテーターの重鎮である浅井ラム氏より授かったものであり、
浅井ラム氏の動画でも本作が取り上げられている。
あらすじ(公式サイトより引用)
落ちこぼれの召喚士シロミは魔法学校の残留をかけた召喚魔法の試験に失敗してしまう。
打ちひしがれるシロミを誰もが嘲笑うのだが、突如いじめっ子たちの身体が鮮血に染まった。
失敗ではなく、類い希なる成功。
だが彼女が意図せず喚びだしたものはサメだった。
登場人物
シロミ・ラブカトラフ
本作の主人公。召喚士であるが、まともな召喚に成功したことはなく、肩書も召喚士(?)となるくらいである。
田舎出身で、生まれつきのドジな性格より虐めを受けていた。
魔法の才能を見出されてマナジニティー魔法学校に入学するが、そこでも召喚魔法をまともに使えず、
クラスメイトから杖を向けられて攻撃魔法を唱えられる、
教師からはまともな教えを受けず暴力を振るわれ一方的な期待だけを向けられるなど散々な目に遭っていた。
昇進試験の際に殺滅を召喚してしまい、教師を除く学園中の人間を皆殺しにしてしまったことでお尋ね者となり、
終わることのない逃避行を続けることとなる。
年齢的にも環境的にも仕方ないことではあるが、壊滅的に運と才能がなく、臆病で他人に頼りっきり、
正義感はあるが行動が伴わない、大量虐殺の後はギャグっぽい泣き顔で陳謝しながら逃げ惑うなど、
サメ映画のみならずパニック映画、もしくは日本で定番な異世界転生・召喚ものによくいるお荷物系ヒロインである。
自分がダメな人間という自覚はあり成長しようとする意気込みこそ見せるものの、
一歩踏み出そうとする度に殺滅から全力で足を引っ張られ、彼女は一切成長のしないポンコツのまま物語は進んでいく。
フォローしておくと、本来死んでもおかしくない状況で生き残ることが、唯一の取り柄と言える。
また、何かと人間性に問題がある人物が大半を占める中、どんな事があっても殺滅を信じるなど本質的には善人である。
殺滅(サメ)
本作のラスボス兼最凶の味方。
普段はデフォルメされたサメという可愛い姿だが、戦闘スイッチが入ると一転、シロミ以外の人間を悉く虐殺する。
デフォルメ形態ですらナチュラルに地面を泳ぐ他、戦闘時には頭が三つに増えたり、タコの触手を生やしたりする。
初登場時点でのレベルは893。シロミと同じく学園に所属していた異世界転生勇者のレベルは23。
これでもまだ成長途中であり、強敵との戦いの最中に新たな能力に目覚めていく。
魔王をも倒しうる人類の切り札的存在ではあるが、基本気まぐれで人間を守ろうだとかそんな気は一切ない。
基本シロミの命令も聞かないし、シロミに命の危機が迫っても直前の直前までは知らん顔。
男女がイチャイチャする光景を目の当たりにすると特殊スキル「リア充キラー」発動し見境なく暴れまわる。
ひと騒動のあとでシロミと絆が生まれそうになっても直後の大量殺戮で全部台無しにするのがお約束となっている。
エグター
森に住む妖精。
毒蛾の力を持つだけあって腹に一物抱えており、初対面のシロミを洗脳しようとしたが、殺滅に阻止される。
アパパネールに森を占領され仲間を失ってしまったが、殺滅によって復讐が果たされた後はシロミに付いて行くことになる。
レイゲン
マナジニティー魔法学校の教師であり、シロミにとっての恩師…のはずだった。
魔王を倒し世界を救うという使命にしか目が無く、生徒にも容赦なく体罰を振るう。
シロミの召喚現場を目の当たりにしていたにもかかわらず、殺滅が魔法学校で虐殺を働いた際にはシロミの言い分を一切聞かず彼女を魔王のスパイ扱いし、全世界に拡散した。
アーヌピス・ポピス・ハムナンプラ
ハムナンプラ王国の王女…なのだが、信じていた父親が魔王軍に肩入れし不死身の身体を手にしたことで自殺願望が見え隠れしており、殺滅を死神様と呼んで自分を殺すように懇願するもスルーされている。
なお、シロミと殺滅はその場で処刑されても文句言えない無礼を繰り返しまくっているが、彼女の「そもそも彼らが居なかったら我々は死んでいた」という恩赦により生かされている。
プッチ
王都ヨーグボングにて店を構える黒人のコック。喋るオウムを肩に乗せている。
殺滅によって王都から吹き飛ばされた後はシロミとはぐれたエグターとともに行動していた。
倒れていたシロミと殺滅を助けるなど、今作でも数少ない常識人。
ところで、サメ映画に黒人のコックといえば…?
勇者たち
- 名前を言ってはいけないあの人を退け唯一生き残り異世界転生した勇者 ハリーンナローケ*1
- 異世界追放賢者の弟子無双勇者 タローンナローケ*2
- 魔王軍の恐怖よりも人間の醜さを主張し一致団結を呼びかける王都ヨーグボング大臣*3
- Sランク異世界追放時計とともに無双勇者 スマーン・ナローケ*4
全員等しく殺滅の餌である。
シェパード
凶悪面の魔王。べらんめえ口調で何時も酒を呷っている粗暴な無骨者ではあるが、豪腕一つで魔王軍を束ねる戦闘力、確かな戦略眼・指揮能力、敗北した部下にチャンスを与える度量の大きさとカリスマ性を持っている。
血翼魔将アパパネール
かぎ爪と翼が生えた妖艶な女性。圧倒的な力故に軍の指揮を与えられた「魔将」の一人。
身を引き裂き貫くほどの強大な竜巻を発生させる力を持ち、いくら殺滅とはいえど彼女の竜巻を浴びてしまえばひとたまりもない。
魔王を迎え入れるための広大な庭園を造っており、その過程でエグターの森を開拓、彼女の同法を虐殺した。
ところで、サメに竜巻といえば…?
炎輪魔将ゼルダン
炎を纏った骸骨のような見た目の「魔将」。
バイクを模した乗り物に乗って空を高速で飛び回る他、殺滅をも平然と拘束する鎖の使い手。
そして戦闘狂でもあり、軍を率いて単身王都に侵略戦争を仕掛ける、アパパネールを打ち倒した殺滅に対して自分から喧嘩を売りに行った。
しかし戦闘狂である以上にバイクヲタであり、殺滅に完勝してトドメを刺す直前でシロミから乗り物を褒められたことで調子に乗ってしまい…?
幽海魔将デビーショー
幽霊船を操る海の魔将。部下を大事にする理想の上司。
化け物には化け物をぶつける理論で自身の配下「ジャイアント・オクトパス」をぶつけるが…タコがサメに勝てるわけ無いだろ!
死金魔将キングスコルピオン
不死の体、猛毒、ミイラ操作を駆使する砂の魔将。
いくらサメとはいえ、生きている以上は毒をもらうと動けなくなってしまう。
毒を無効化するには生命活動を停止させるしか無いが…?
夢星魔将Aルーム
夢を操るピエロのような魔将。シェパードの気に障り鉄拳制裁を喰らう。
乱機魔将ブキジャギ
機械改造を得意とする魔将。サイボーグ手術によって魔将レベルの強さを持ったバニーガール隊を率いる。
余談
上記の通り、勇者たちのキャラ造形は等しくどこかで見た事のあるパロディ描写に満ち溢れている。
が、あまりにそのまんまだった事や同じように異世界転生者を殺戮する予定だった某漫画作品の連載中止の煽りを受けた事もあり、後に一部の描写が変更された。とは言うものの差し替え後もそんなに変わらない内容だったりするが
追記、修正は自身の召喚したサメから逃げ惑いながらお願いします。
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▷ コメント欄
- 喰滅ってさぁ…鮫映画の題名のお約束まで守っちゃってるよ…w -- 名無しさん (2023-03-07 00:34:18)
- あいつも!お前も!判断が遅い奴も!(大塚芳忠) -- 名無しさん (2023-03-07 01:43:53)
- 対になりそうなヘビとか出てきたらどうしよう(笑) -- 名無しさん (2023-03-07 01:47:15)
- サメ映画ってだけでギャグ補正働いてません? それともサメ映画ってのが最早既に何らかの補正なのか -- 名無しさん (2023-03-07 04:55:22)
- 黒人コックのおっさんが来たときこれは最高の味方ってテンション上がった -- 名無しさん (2023-03-07 10:36:12)
- 最初はTwitterか掲示板(ふたばだったかな?)にこんな漫画描いたって1話を投稿したらめっちゃ受けがよかったから持ち込んでみますってなったけど、まさかこうして連載することになるとは…。 -- 名無しさん (2023-03-07 13:58:40)
- 読んでみたけどひっでぇなコレw(褒め言葉) -- 名無しさん (2023-03-07 14:12:13)
- 敵幹部軍団がサメ映画見せられて疲労困憊になってたのほんま草 -- 名無しさん (2023-03-07 15:18:22)
- この世界の人々は極めて平等だ。全員等しく殺滅のエサなのだから。 -- 名無しさん (2023-03-07 22:01:18)
- どんなふざけたパロディやってもサメ映画で押し通せるから便利だわ -- 名無しさん (2023-03-07 22:39:41)
- 出版社名のキルタイムコミュニケーションが別の意味に見えてくるのじわじわ来る -- 名無しさん (2023-03-07 22:40:23)
- そのうち異世界ゴジラとかでてコラボで対決するけど辺り巻き添えにしまくりながらも最終的には妙な絆が芽生えるものの生き残った人達からお尋ね者扱いされるのが目に見える… -- 名無しさん (2023-03-08 12:44:05)
- 殺滅くん、「制御不能で気ままに暴れる最凶の召喚獣」って説明だけ聞くとダークファンタジーなのに、見た目が「本気を出すと珍妙な外見になるサメ」なせいで何か違う感になるのが…(笑)。 -- 名無しさん (2023-03-08 12:50:57)
- キルタイムコミュニケーション(意味深) -- 名無しさん (2023-03-08 14:08:06)
- 大量殺戮キルからのコミュニケーション… -- 名無しさん (2023-03-08 19:43:20)
- 俺的にはこんな惨状を招く事になった主人公であるシロミに対して腹が立つんだよな。こち亀の隅間千太郎に見えてならない。 -- 名無しさん (2023-03-08 19:53:19)
- レベルが564(殺す)でもなく666(オーメン)でもなく893なのが…いつか37564(みなごろし)になるのだろうな -- 名無しさん (2023-03-08 20:02:59)
- 殺滅くんが触手もちなのはサメ映画史上に残る愉快な複合体なアレだよね -- 名無しさん (2023-03-08 20:07:25)
- ↑3 気持ちはよくわかるよ、でもサメ映画のお荷物ヒロインをよく見てみよう、みんなあんな感じだから -- 名無しさん (2023-03-08 20:16:47)
- シロミはヘイトタンクになる様に描かれているのかね -- 名無しさん (2023-03-09 06:50:32)
- シロミも悪い子じゃないんだけどね。むしろ、人格的には作中でもかなり善人よりな部類だろう。とことんポンコツで足手まとい、おまけに成長しない(させてもらえない)だけで。 -- 名無しさん (2023-03-09 18:18:52)
- 妖精たちが仲良く暮すの図であんなヒドいの観たことないぞwww -- 名無しさん (2023-03-09 18:24:08)
- 最終回を迎えるまで作中で自分で蒔いた種を刈り取らなければ、シロミは女版隅間千太郎になってしまうな。 -- 名無しさん (2023-03-10 06:48:46)
- まあその他の登場人物を全員外道に描くことで釣り合い取ってるから…異世界モノお約束の知能デバフかよっていうツッコミも「サメ映画だから」で返せるわけだし -- 名無しさん (2023-03-10 07:12:08)
- 殺滅を召喚してしまったことは事故みたいなものだし、あれを制御とかシロミじゃなくても無理。やることの規模が大きすぎて責任も取りようが無いし、仮に死んでわびたとしても殺滅がおとなしくなるとは限らない。殺滅が召喚されてしまった時点で破滅確定・逃げ場なしの詰み状態と言っていい。 -- 名無しさん (2023-03-15 22:11:44)
- オキシジェンデストロイヤーきかなそう -- 名無しさん (2023-05-26 22:37:34)
- 黒幕が判明したな。あいつも最終的には殺滅に食われそう。 -- 名無しさん (2023-05-26 22:45:43)
- 黒人は黒人でもコックでなく提督だったら… -- 名無しさん (2023-05-28 10:45:49)
- 誰かなんでも屋連れてこい -- 名無しさん (2023-06-11 23:23:30)
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*2 「追放もの」+「賢者の弟子を名乗る賢者」
*3 ディープブルーのフランクリン。ご丁寧に食われる直前の構図が同じ
*4 「追放もの」+「異世界はスマートフォンとともに」
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