呪紋の化身

ページ名:呪紋の化身

登録日:2023/03/04 Sat 11:24:49
更新日:2024/07/05 Fri 10:52:57NEW!
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dm デュエル・マスターズ 自然文明 レア ミステリー・トーテム 闘魂編 w・ブレイカー プレミアム殿堂 龍魂珠被害者の会 dm-07 r 時空超獣の呪 クリーチャー 自然文明のクリーチャー コスト6 デュエマ 呪紋の化身 カース・トーテム dm-07の救世主 タオパブの木





タオパブの木で作られた杖は、魔術師の力を増幅するだろう。


しかし、その力に頼りすぎた魔術師は己と杖の区別を失ってしまう。





《呪紋の化身》とは、『デュエル・マスターズ』のカードである。
第7弾「闘魂編 第2弾 時空超獣の呪インビンシブル・チャージ」で登場したミステリー・トーテム



【解説】

呪紋の化身 R 自然文明 (6)
クリーチャー:ミステリー・トーテム 6000
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンにある間、相手は「S・トリガー」を使えない。

スペックはある意味単純で場にいる間は相手のS・トリガーの使用を封じるという効果を持つ。


DMの重要で基本的な戦略となるS・トリガーを、これと言った条件もなく常在型能力として問答無用で封じる性質は、正直解説する必要もなく強いの一言。
「S・トリガーを使えない」という文章なのでクリーチャーや呪文と言ったカードタイプは問わず、後に登場したクロスギアのS・トリガーXも封じる。
プレミアム殿堂の期間的に相まみえる機会はほぼないが、D2フィールドやタマシードのS・トリガーも制限対象となる。
似たようなS・トリガー封じのカードである《ギガボルバ》が長く使われているの要因の一つがカードタイプを問わないということにあるため、S・トリガーでカードタイプを問わないことの重要さがよく分かる。


一応後にS・バックニンジャ・ストライクなどで攻撃中でもこのカードを除去可能な防御手段は増えた。
特に呪紋の化身のパワーを0に出来る《威牙の幻ハンゾウ》の存在は天敵だったと言える(ハンゾウの登場時期は呪紋の化身が殿堂入りしていた時期なので相まみえる期間はあまり長くはなかったが)。
逆に言えばそれらのカードがいない闘魂編環境ではブロッカーでもいない限り呪紋の化身を相手にカウンターを決められる手段はほぼ無しに等しかった。


S・トリガー封じを抜きにしても呪紋の化身自身も6コストでパワー6000のW・ブレイカーと当時としては十分な大きさを持つ。
火力に対するある程度の除去耐性も期待できるし、当時は中型が多かったミステリー・トーテムとしてはパワーが大きい部類なので種族デッキでもフィニッシャー候補になった。
特にW・ブレイカーの存在は大きく、攻撃に成功すればこのクリーチャー自身で疑似的な2枚のS・トリガー焼却という高い攻撃力を叩き出すことになる。


分かりやすく強い性質とそこまで高レアでもないレアリティ設定は評価は高く、自然の入るデッキでは高確率で採用候補として検討された。
流石にこの手軽さはやりすぎだと判断されたのか、以後に登場したS・トリガー封じのカードでも呪紋の化身のようなほぼ無条件でS・トリガーをロックできる能力を持つカードはほぼ無い。


【殿堂入りについて】

強力なカードでDMのゲーム性を破壊しかねない存在だが、意外にも現役時代は環境を荒らしまわる勢いだったという訳でもなかった。


上述したように闘魂編環境や次の聖拳編環境では攻撃時に食い止める手段が非常に困難であり、自然系のデッキでは広く使われた。
超強力呪文で使用率が高い《母なる大地》に対しても強力なキラーとなり、その割には自分は同文明で《母なる大地》で踏み倒すには相性が良いという側面もあった。


一方で当時暴れまわった悪名高い《無双竜機ボルバルザーク》との相性は悪く、全体除去に巻き込まれるので併用できないという事情もあった。
そもそもボルバルザークの能力自体が呪紋の化身の存在を意識したのではないかという説もある。
そのため、ボルバル系統のデッキではボルバルザークの除去対象にならずシンパシーや種族面が優秀な《無双恐皇ガラムタ》の方が採用された。ただし、基本的なスペック面では呪紋の化身の方が評価が高かったが。


やがてゲームスピード自体のインフレやカードプールの拡大の影響もあり、使用率についてはある程度落ち着いていた。


それでも2008年には殿堂入りを果たすが、1枚投入でもデッキで機能する能力であることから大きい影響はなかった。
そしてついに約1年後の2009年12月19日にはプレミアム殿堂となるが、その時期は既に環境クラスでもなかったこのカードの禁止という判断に驚く声は少なからずあった。
この判断はDMのS・トリガーという重要な要素を簡単に潰すカードを放置しておきたくなかったことが大きいと推察されており、自然の中量級フィニッシャーとして長期間居座り続けすぎたことや再録されていないので商業面の障害がほぼなかったことも要因と見られている。
と言ってもDMの殿堂入りは基本的にカードの全盛期に施行されるが、全盛期を既に過ぎていたタイミングで制限が設けられたという点では珍しい部類ではある。


インフレが激化した現在では恐らく環境レベルでは通用しないことから解除しても良いのではないかという意見もあるが、王来MAX期の殿堂解除選手権でも触れられることはなかったので現状は解除や降格はないと思われる。
S・トリガーを封じるカードは古いカードでも数自体が多くないことからインフレでむしろサポート手段が増加することで定期的に環境に顔を見せることがあり、そういった万が一の可能性も危険視されているのかもしれない。
6コスト設定なので万が一使用が解禁された場合は《ガチャンコ ガチロボ》及び【6軸ガチロボ】の強力な強化になるという見方もある。


【派生カード】

呪紋のカルマ インカ R 自然文明 (4)
クリーチャー:オラクル/スノーフェアリー 3000
自分のターン中、相手はクリーチャーを召喚できない。

呪紋の化身を元ネタにしたオラクルスノーフェアリー。ただし、イラストの雰囲気は元ネタの要素を残しつつもかなり異なる。
コストが下がっている代わりにそれに応じてパワー設定も相応になっており、ロック能力も相手ターン中にクリーチャーを召喚できないという仕様になっている。
元ネタのようにクリーチャー以外のカードを封じることは出来ないが、ニンジャ・ストライクなどを封じることが出来るようになったという元ネタよりも勝っている部分もある。


呪煙の化身 C 自然文明 (6)
クリーチャー:ミステリー・トーテム 8000
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)

新章以降のシリーズにおける旧種族のパロディカードの一枚。「呪紋(カース)→単語のガスに絡めてガース」という割と強引なパロディである。
コスト設定は元ネタと同じだがパワーが上がっている…が、それは準バニラだからであってW・ブレイカー以外の能力を持たない。
非進化のミステリー・トーテムとしてはパワーは高い部類だが、多くのカードの下位互換であり、特に登場した時期は世紀末環境で有名な超インフレの時代の超天篇なので使われる可能性は完全になかった。


呪帝電融 カーペラー・キリテム P 水/自然文明 (8)
クリーチャー:ディスペクター/サイバーロード/ミステリー・トーテム 12000
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
マッハファイター(このクリーチャーは、出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3つブレイクする)
このクリーチャーがバトルに勝った時、コスト7以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出してもよい。

同じ殿堂及びプレミアム殿堂の経験者である《エンペラー・キリコ》とディスペクターとして融合した姿。
踏み倒しが得意な性能など全体的にキリコ寄りな性能であり、所持文明と種族以外に呪紋の化身の面影はない。


超神龍バイラス・カースド SR 自然文明 (10)
クリーチャー:アース・ドラゴン/ミステリー・トーテム/ハンター 17000
マッハファイター
T・ブレイカー
このクリーチャーがタップしていれば、相手は「S・トリガー」を使えない。
相手のクリーチャーが攻撃する時、可能ならこのクリーチャーを攻撃する。

呪紋の化身が《超神龍バイラス・ゲイル》(《超神龍バイラス・テンペスト》)と合体を果たした。
超大型ドラゴンマッハファイターや強制攻撃誘導を持つが、ロック能力はタップ時限定と条件が設けられている。
コスト設定が非常に重いため、踏み倒しやコスト軽減手段が豊富なドラゴンやハンターという種族の性質を活かして運用する使い方が基本か。


パズル&ドラゴンズ

ゲームアプリ『パズル&ドラゴンズ』のコラボで登場。進化すると《闘匠メサイヤ》になる。
木属性の悪魔タイプで、スキル「タオパブの力」は1ターンの間に木属性の攻撃力が1.5倍と自分以外の味方スキルを1ターン溜める。
リーダースキルの「魔力増幅」は悪魔タイプの攻撃力を2倍にする。


TCG版での評価の高さから一転してこちらでの評価は残念なことに低い。
リーダースキルの最大倍率の低さなどからTCGのファン以外は使う意味はほぼ無かった。
後に上方修正を加えられており、スキルのエンハンスの持続ターンや倍率が強化、覚醒スキルの大量追加、リーダースキル倍増効果の強化とドロップ操作時間延長が追加されている。


【余談】

  • DM-07以降は一度も再録されていないことからプレミアム殿堂以前は再録を望む声も多く、使用禁止の現在でも中古市場では安くない価格が提示されている。
    DM-07は収録ラインナップのショボさからDM史上最低のエキスパンション候補と言われるほど悪名高く、環境クラスのスペックを持つ呪紋の化身はある意味救世主でもあった*1
    しかし、DM-07はあまりの評判の悪さ故にパックがかなり長期間売れ残っていたことから、このカードの現役時は未開封の新品を手に入れられる可能性は少なからずあった。

  • フレーバーテキストでは「タオパブの木」なる存在が語られているが、実は後のDM-12で登場した《フィーバー・ナッツ》のフレーバーテキストには「タオパブの森」という森について言及されており、何らかの関連性が疑える。
    しかし、タオパブの森はそれ以降は言及されることが無い状況が続いているので、背景ストーリーの担当が既に設定を忘れたか或いはフィオナの森の中に含まれているのではないかと見る意見も多い。




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#comment(striction)

*1 ただし、高レア以外では呪紋の化身を除けば《地獄万力》《飛行男》《クック・ポロン》などの名カードも少なからずあり、DM-23「不死鳥編 第5弾 冥龍王帰還」などの方が質が悪いとする反論も見られる

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