ハバタクカミ

ページ名:ハバタクカミ

登録日:2022/12/11 Sun 03:08:21
更新日:2024/06/27 Thu 13:10:48NEW!
所要時間:約 4 分で読めます



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ポケットモンスター スカーレット・バイオレット sv ムウマ ムウマージ パラドックスポケモン こだいかっせい エリアゼロ ポケモン解説項目 フェアリー ゴースト 第九世代 古代 ポケモンsv オーリムai 古代の姿 ありがひとし ハバタクカミ 羽撃く髪




※『ポケモンSV』終盤のネタバレを含むため、未プレイの方は注意!※































『ウンバ ウンバ!!』




とある 書物に 登場する

ハバタクカミという 生物と 似た 特徴を 持つ ポケモン。



オカルト雑誌で 取り上げられた

翼竜の 幽霊と 特徴だけは 似ているのだ。




ハバタクカミは『ポケットモンスター』シリーズで登場するポケモンの一種である。


■データ

全国図鑑№:983
分類:パラドックスポケモン
英語名: Flutter Mane
高さ:1.4m
重さ:4.0㎏
タマゴグループ:タマゴみはっけん
性別比率:ふめい


タイプ: ゴースト/ フェアリー


特性:こだいかっせい(ブーストエナジーを持たせるか天気が晴れのときのときいちばん高い能力が上がる。)


種族値
HP55
攻撃:55
防御:55
特攻:135
特防:135
素早さ:135


合計:570


基礎ポイント:特攻,特防,素早さ各+1



■概要

ハバタクカミとは「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」にて初登場したポケモンである。


ムウマの古代の姿と思われるパラドックスポケモンの一種。
しかしムウマの倍の大きさどころか、進化系のムウマージよりも巨大化している*1


名前の通り長い体毛をくねらせて浮遊しており、ゆらゆらと夜空を飛び回ると言われている。
また「月刊オーカルチャー:5月号」によると古代に生息した翼竜の魂から生まれたゴーストという説があると記載されており、実際、頭部にはの角やヒレを思わせる三本の赤い棘を生やし、真上から見ると竜の足のような形状をしている。でもタイプはドラゴンの天敵のフェアリーである。
その影響なのか気性が非常に荒く好戦的であるという。


色違いはムウマと同様に明るい緑基調となる。


なお、ハバタクカミの子孫と思われるムウマはスカーレット版では登場せずバイオレット版にしか登場しない。


■ゲームでのハバタクカミ

スカーレット限定でエリアゼロの下層部に生息しており、クリア前でも入手することが可能となっている。


特攻と素早さの高さに加えてフェアリータイプの通りの良さから学園最強大会を利用した金策にも向いている。
スカーレット限定だが、隠れ特性持ちのニンフィアと違って手軽に入手できるのも長所。


シナリオではゼロラボのロックが解除された直後に襲撃してくるパラドックスポケモンの大群の中に登場する。
ペパーと一緒に戦うことになるのだが、この時「強そうなヤツ いくぜ!」と発言しており、登場したパラドックスポケモンの群れの中でもこのポケモンだけ一体しかいないことからパラドックスポケモンの中でも上位の位置にいるような描写となっている。


ちなみにバイオレットではこのポジションはサザンドラの未来の姿と思われるテツノコウベであり、合計種族値が435のムウマが現代種が600族のポケモンと同等の位置にまで大躍進を遂げたともいえる。
また、両者とも元のポケモンとほぼ見分けがつかない点も共通している。
ラスボス戦でも登場し、高い素早さと特攻から放たれる特殊技は脅威。
…なのだが何故かタイプ一致のフェアリータイプの技は覚えていなかったりする。


■対戦でのハバタクカミ

能力配分はムウマ系統らしいバランスのまま、特攻・特防・素早さがガッツリ引き上げられている。
一方それ以外はムウマ・ムウマージ以下と非常に極端な種族値の配分となっている。
素早さ種族値はSV登場ポケモン(伝説除く)の中では同率7位と高く、ゴーストタイプの中ではドラパルトに次ぐ。


タイプはミミッキュに続く2匹目のゴースト/フェアリー複合
ミミッキュが証明している通りタイプ一致技の一貫性が非常に高く、カエンジシタギングルを除く全てのポケモンに等倍以上で攻撃することが可能。


特殊技は一致技の他、ムウマ譲りの豊富な技を一通り習得できる。
上記の通り、メインとなるタイプ一致の「シャドーボール」「ムーンフォース」だけでほぼ全てのポケモンに等倍以上が取れ耐性で受けにくい。
さらに「マジカルフレイム」・「パワージェム」・「10まんボルト」・「エナジーボール」・「あくのはどう」・「こごえるかぜ」とサブウェポンには全く困らない。
しかし、現代種が覚える「サイコキネシス」を習得できず、エスパー技は「サイコショック」に頼る事になる。現状エスパー技を撃ちたい相手はドオーテツノドクガなど特殊防御が高い相手が多いが留意に越したことはない。


ムウマ譲りの搦め手もゴーストタイプらしく豊富。
積み技の「めいそう」を始め「ちょうはつ」・「あまえる」・「いたみわけ」・「ほろびのうた」・「あやしいひかり」・「でんじは」・「おきみやげ」「ふういん」と妨害はお手の物。
「ねこだまし」無効に加え、足の速さから読まれにくい為「トリックルーム」の始動すらも平気でこなす。
ただ、こちらも現代種が覚える「おにび」「みちづれ」を覚えない。
さすがに素早さ135からの「みちづれ」は警戒されたのだろうがドラパルトも覚える「おにび」は何故……。


欠点は貧弱すぎる物理耐久。
耐久無振りだと並の先制技ですら食らうと死にかけになるほど脆く、パオジアンの「ふいうち」やハバタクカミの弱点を突いてくる「かげうち」や「バレットパンチ」は言うまでもなく致命傷になる。
前述の通り「おにび」を覚えないため、基本的に物理アタッカーの相手はさせるのは不得手。
一応特化すれば並程度には改善される為、「あまえる」「いたみわけ」「ドレインキッス」を活かして対物理で立ち回る事自体は不可能ではない。
対戦考察が進んだ現在では、特攻と素早さが素で非常に高いのを活かしてそちらの努力値はほどほどにして持ち物での補強に頼り、大半の努力値をHPと防御に回して物理アタッカーと対面で殴り合う育成が主流になっているので数値以上に硬く感じることが多いだろう。


また特殊技も威力100を超える一致技がないため、特攻の高さに反して火力補強がない状態での火力は意外と突き抜けていない。
この辺りは積み技が無いと火力が不安定なミミッキュに似ている。
一応「でんじは」+「たたりめ」を単体で行う事は可能なのだが、先述の通り物理耐久が低く技スペースも取る為、他のポケモンのサポートが欲しいところ。


持ち物は素早さを極めるための「ブーストエナジー」が主。
次いで物理耐久の低さを補う「きあいのタスキ」、火力と素早さを補強するための「こだわりメガネ」「こだわりスカーフ」が主。


ランクバトルではどんな相手にも通りのいい一致技と豊富な技で負担をかけられる安定したパフォーマンスの高さを評価されている。
シングルバトルでは解禁してからしばらくして突撃チョッキで特殊相手に対抗するセグレイブ、物理相手にはヘイラッシャで対応して隙をついてハバタクカミで駆逐する「セグカミラッシャ」という構築が流行。
ダブルバトルでは先攻「こごえるかぜ」の素早さ操作、耐性を活かした「トリックルーム」の始動及び「ふういん」によるメタ、「しんそく」無効でカイリューに強く「マジカルシャイン」のスイープ性能を活かしたアタッカー等攻防共に隙が少なく、採用パーティに合わせた自在なカスタム性能で役割が非常に読み辛い。
特に有名なのが特性で全体のとくぼうを下げられるイーユイと組み合わせた構築で、マジカルシャインとねっぷうを連打すれば恐ろしい殲滅力を発揮できる。
最終的に解禁となったシーズン3における使用率はシングル・ダブル共に1位の座に君臨した。
両部門とも1位はランドロスザシアンサーフゴーぐらいという偉業。
優等生揃いのパラドックスポケモンの中でも屈指の強豪という評価になっている。


ハバタクカミ(とテツノツツミ)の活躍によって、マスカーニャドラパルトサザンドラなどといったポケモンたちの使用率が落ちており、相手の1匹にこちらも1匹で戦わなければならないシングルバトルでは物理耐久の脆弱さによる先制技への弱さからハッサムミミッキュがハバタクカミ対策に増加。
総じて前シーズンにおいては素早さやフェアリータイプの少なさをウリにしていたポケモンが露骨に影響を受けている。


シーズン4以降でも高使用率は続いており、シングルでは1~3位程度、ダブルに至ってはシーズン10まで1位を独占*2というとんでもない大活躍を見せている。


■余談

  • オーカルチャーの「翼竜の魂から生まれたゴースト」という説は、一見ドラゴンタイプのないハバタクカミとは関係なさそうに見えるが、現実の翼竜の中には「トゥプクスアラ」、「タペジャラ」、「ケツァルコアトルス」のように、霊や神などの超常的な存在に関連付けられた学名を持つものが存在する。*3

  • デザインを手がけたのは漫画家でキャラデザイナーのありがひとし氏。過去作でもポケモンのデザインを何度か担当しているが、「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」では他にもキョジオーン族クエスパトラを担当していることを自身のTwitterで公開している。

    実はありがひとし氏の最推しポケモンはムウマであるらしい。自身のサインにムウマのイラストが添えられていたり、紙粘土でムウマを作ったりしている様子がTwitterにアップロードされており、実績的にもムウマのポケモンカードのデザインを担当されていたことがあるため、ハバタクカミのデザインも推しの縁で担当されたのかもしれない。




追記・修正はハバタクカミと一緒に「こだいかっせい」しながらお願いします。


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  • 八重歯が本当に可愛くて好き、パラドックスポケモンの中で一番好きだわ -- 名無しさん (2022-12-11 11:10:42)
  • 積極的に襲ってこないから、パラドックスポケモンの中では大人しいほうかもしれん。 近くで戦闘してると戦る気スイッチが入るけどね -- 名無しさん (2022-12-11 12:56:39)
  • クソデカムウマいいよね… -- 名無しさん (2022-12-14 23:08:47)
  • チヲハウハネ、サケブシッポと並んで可愛いと思う -- 名無しさん (2022-12-15 16:41:32)
  • うそなきによる特防ダウン、マジフレによる特攻ダウン、ドレインキッスによる回復とリザレイドに向いてるポケモンの一体だったりする -- 名無しさん (2022-12-18 19:01:46)
  • 羽ばたく神じゃないんか -- 名無しさん (2023-01-26 19:33:52)
  • 物理耐久はペラペラ。まさに羽ばたく紙 -- 名無しさん (2023-02-02 03:10:45)
  • ムウマ大好き有賀先生にとって念願のムウマ関係デザイン担当 -- 名無しさん (2023-02-11 23:16:27)
  • 解禁からしばらくして、対戦での使用率1位へ……通りのよいタイプ一致技を大火力・ほぼ先制で叩き込めるのがほんとに強い。テラスタルによりさらに火力が上がるし、メジャーなタイプを3つも無効にできる。とにかくシンプルに強すぎる -- 名無しさん (2023-03-02 16:32:22)
  • 妖テラス+拘り眼鏡であれば、主力技ムーンフォースは、なんと初代ミュウツーのサイキネの約2倍(1.91倍)というトンデモ火力。これをミュウツー以上の素早さで連射する一般枠ポケモン、それがハバタクカミ -- 名無しさん (2023-03-03 15:02:23)
  • マージの進化系みたいな性能 一方補助技はムウマ系列と比べて自重はしてる さすがに悪巧みとかあったらやばすぎたが -- 名無しさん (2023-03-09 11:21:21)
  • ハゲユクカミ -- 名無しさん (2023-03-12 17:21:53)
  • 災厄ポケモンが解禁されてもランクマ上位は譲らないまさに羽ばたく神 -- 名無しさん (2023-04-14 16:42:02)
  • ウーラオス絶対倒すウーマン -- 名無しさん (2023-07-13 22:54:44)
  • HOME解禁でも全く使用率が落ちず それどころかシングルダブル両方1位に復活するという。なんだこのポケモン!? -- 名無しさん (2023-07-28 08:22:02)
  • ↑9 速過ぎるせいで臆病HBでもガブより速くて思いの外硬くなるのが厄介 -- 名無しさん (2023-07-28 08:55:57)
  • この子とカイリューによってSVの対戦は周る -- 名無しさん (2023-10-01 21:54:38)
  • 見落とされがちだが種族値570もあって使わないAが55しかないのは相当無駄がない部類なんだよな 大半の600族があまり使わない方のAC100くらいあるからその辺と大差ないレベルの配分効率がいい -- 名無しさん (2023-11-04 09:48:19)
  • ゲンガーなどの速いゴーストに苦しめられて最終的に自分の過去の姿にトドメを刺されるとはムウマージも思わなかっただろうな… -- 名無しさん (2023-11-08 19:22:24)
  • 素で速い高速高火力アタッカーだからランク戦はこいつ対策の物理先制技が外せない。ただシングルはともかくダブルだとサイコフィールド張ってきたり先制技封じ特性持ち置いてきたりするのよな… -- 名無しさん (2024-04-26 00:01:17)
  • ちなみにこいつの物理型はネタ中のネタ。おどろかす・ポルターガイスト・ゴーストダイブ・ギガインパクトくらいしか物理技を覚えないのでどう足掻いても使い物にならない。 -- 名無しさん (2024-04-26 02:01:00)
  • ジト目と八重歯かわいい -- 名無しさん (2024-06-16 21:09:56)

#comment(striction)

*1 体重はムウマージの方が4.4㎏とわずかに勝る。
*2 シーズン11でオーガポンに抜かれたが、それでも2位を維持している。
*3 トゥプクスアラとタペジャラはブラジル先住民トゥピ族の言葉で「精霊(使い魔)」と「古き存在(年寄り)」、ケツァルコアトルスはアステカ神話に登場する有翼の蛇神を意味する。

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