龍神丸(超魔神英雄伝ワタル)

ページ名:龍神丸_超魔神英雄伝ワタル_

登録日:2022/11/04 (金曜日) 19:28:13
更新日:2024/06/27 Thu 11:20:34NEW!
所要時間:約 55 分で読めます



タグ一覧
魔神 龍神丸 超魔神英雄伝ワタル 90年代テレビアニメ スーパーロボット アニメ スパロボ 所要時間30分以上の項目 ロボット 異世界転移 何故かなかなか立たなかった項目 主人公機 もう一人の主人公 相棒 玄田哲章 魔神龍神丸 獅子龍神丸 鳳凰龍神丸 剣王龍神丸 白虎龍神丸 月光龍神丸 超魔神龍神丸 古の龍神丸 魔神英雄伝ワタルシリーズ 雷神の兜



龍神丸ぅっ!


オォォォォォォッ!!




『龍神丸』は「超魔神英雄伝ワタル」に登場する主役ロボである。


CV:玄田哲章


なお、「魔神英雄伝ワタルシリーズ」全般において、主人公であるワタルの相棒は『龍神丸』という魔神であるが、「超魔神英雄伝ワタル」という作品がいわゆるリブート作品であるため、過去の作品に登場した龍神丸とは別の存在である。
そのため過去作品である「魔神英雄伝ワタル」に登場した龍神丸とは、共通する設定と矛盾する設定が混在する。
ここでは主にアニメの「超魔神英雄伝ワタル」における龍神丸について説明するが、比較のため一部で「魔神英雄伝ワタル」(以下、「旧作」と表記)の龍神丸に関する情報も記載する。



【概要】

神々の世界である「神部界」にある「創界山」において、巨大ロボは「魔神マシン」と呼ばれており、龍神丸は救世主専用魔神となっている。作中では実質的に主人公のワタル専用機である。
小学生であるワタルの2.5倍ほどのサイズであるため、身長は3~4mほど。いわゆるSD体系であり、3頭身ほどの体格。
旧作の龍神丸と比較すると、手足が若干伸びて頭身が高くなり、肩アーマーと足首部分が大型化してより現代風のヒーローらしい体格となっている。
この手の作品の主役機としては珍しく、手の指は3本。*1


物語がはじまる以前に、ドアクダーに支配された創界山でワタルと共に戦い、ドアクダーを倒して創界山を救った、という過去がある。
旧作である「魔神英雄伝ワタル」のボスがドアクダーであるが、前述したとおり、今作がリブート作品であるため、旧作との直接的なつながりはない。


ワタルが『龍神丸』と叫びながら登龍剣を頭上に掲げることで、登龍剣からのびた光が上空の雲に刺さり、雲の間から黄金の龍がワタルに向かって降りてくる。ワタルの鎧の胸部から伸びる光を黄金の龍が浴びると、龍の内部から龍神丸が姿を現す、というのが毎回流れる登場バンクとなる。
召喚された龍神丸の額に吸い込まれるようにワタルが搭乗すると、龍神丸内部の亜空間に浮かぶ黄金の龍の頭部にワタルが乗り、龍の角を両手で握ることで龍神丸を操縦する。
この黄金の龍に関しては、旧作においては、総界山の守護神である「神部七龍神」の一体である「金龍」とされていた。
今作では「神部七龍神」の名は全く登場せず、後述する「聖神」が総界山の守護神の役目を担っているため、「金龍」の設定が残っているのか不明。*2


上記のような召喚システムであるため、狭い屋内などでは召喚できず、屋外に出る必要がある。また、登龍剣がないと召喚できない。
ただし、召喚システムに関してはゆるい部分もあり、空の見えない地下や海底、大型の要塞内部でも問題なく召喚している描写がある。
また、龍神丸は戦闘用の魔神であるため、戦闘時以外には召喚できないという制約もある。そのため、ワタルは旅の途中でも、移動用に龍神丸を使ったことはない。


他の魔神と異なる龍神丸の特徴は、その意思である。龍神丸自身がはっきりとした意思を持ち、明確に声を出して会話も可能。作中に登場するほとんどの魔神は、意思のない巨大ロボットである。*3
ただし、基本的にはワタルとしか会話せず、作中でワタル以外の人物と龍神丸が会話をした描写はほとんどない。
龍神丸自身の意思があるため、戦闘も基本的には龍神丸の意思で戦い、ワタルはその様子を見て戦闘の方針やアドバイスを龍神丸に伝える、という形式で操縦する。そのため、厳密には操縦とは言えないかもしれない。
こういった形式のため、ワタルが乗っていなくても龍神丸単体で戦うことも可能。ただし、救世主専用魔神であるため、ワタルが乗っていない状態だと、龍神丸も100%の能力は発揮できない。そんな理由でもないと小学生のワタルをわざわざ乗せる理由がない。
また、ワタルの指示に従えないと龍神丸が判断したときは、命令を拒絶することもある。ただし、その場合は単純に拒絶するだけでなく、ワタルが救世主として正しい道に進むよう諭すこともセットになっている。


ワタルが精神的な成長を遂げることで龍神丸自身もパワーアップしていく、というシステムとなっている。
今作ではワタルが第一話の時点で良き心を抜かれてしまい、過去の戦いでの精神的な成長がリセットされたため、龍神丸も過去の戦いに比べてパワーダウンしている。


意外なところではサーフィンができる。砂漠で砂の波にのるサンドボードというスポーツが流行っている村では、魔神サイズのサンドボードにのるや、「できると思えばできる、できないと諦めてしまえばそれまでだ」といって、初体験のサンドボードをみごと乗りこなしていた。
余談だが、この話では波に乗りながら調子に乗って「イエイ、イエイ!」と叫び、ワタルの指示にも「イエェイ!」と返事をするなど、今作では希少な龍神丸のお茶目な面が見られる。


また、ワタルが魔法で10センチ程度の小人サイズになったときは、ワタルにあわせて龍神丸もミニサイズの状態で召喚された。龍神丸いわく「ワタルの思うがまま、ワタルが小さい姿なら、私も小さくなる」ということらしいが、この部分は旧作と矛盾する設定となっている。*4


水中に入ると沈んでしまうが、水中でもそのまま戦闘可能。内部のワタルも呼吸ができなくなる、といった様子はない。
明確な弱点として、飛行能力がないため、飛行する魔神の相手は苦手、という点がある。ただし龍神丸自身はかなり身軽で、自身の身長の数倍程度の高さまで跳躍可能。さらに壁などを蹴ればもっと高い跳躍も可能。ただし、前期オープニングでは飛びながら戦闘している。
移動は基本的には走っているが、作中ではしばしば、両脚をうごかさず、地上や水上を滑るように移動する描写がある。ホバー移動ができるのだろうか?


また、メイン武装が剣で飛び道具がないため、遠距離攻撃をする敵相手には防戦になりがち、という弱点もある。ただし、弾速の遅いミサイル程度なら登龍剣でさばいて対処可能である。


後述する超力変身というシステムが登場したため、旧作と比較すると龍神丸本体の技や武装が減っている。


【武装、及び技】

  • 登龍剣

龍神丸のメインウェポン。龍神丸の身長よりも長い剣。普段は龍神丸の背中にナナメにかけるように背負っている。
ワタルが持つ剣と同名であり、外見も似ているが、サイズ以外にも細部のデザインが異なっている。
設定によれば、不思議な金属でできているため刃こぼれなどの小さな傷は自然に修復される。この設定については、旧作と比較するとパワーダウンしている。(旧作では、登龍剣は岩を斬っても刃こぼれ一つせず、折れても自動で再生する、とされていた)


  • 龍爪ドラゴンクロー

肩アーマーについている爪。ワイヤーがついており、射出することが可能。
使用頻度はさほど高くなく、攻撃に使うことより補助的な使い方のほうが多かった。作中では、壁に突き刺して体を支えたり、敵にワイヤーを巻き付けて動きを止めたり、敵を宙づりにしたりするのに使用している。


  • 必殺・登龍剣

龍神丸の必殺技。内部にのったワタルも自身の登龍剣を両手で構え、頭上に掲げることで、龍神丸とシンクロした動きで登龍剣を振り下ろし、敵魔神を一刀両断にする技。
作中では、最大で三体の敵魔神を一撃で真っ二つにしていた。



超力変身

「超魔神英雄伝ワタル」における龍神丸最大の特徴。


創界山には「聖神」と呼ばれる存在が七つの界層それぞれに存在しており、「聖神」にワタルが救世主として認められれば、ワタルは「聖神の心」を、龍神丸は「聖神の力」を手に入れることができる。*5
「聖神の力」はともかく、「聖神の心」とはなんなのかわかりにくいが、作中の説明によれば、「聖神の心とはすなわち創界山を支える力」ということらしい。結局力じゃん。
「聖神」という存在は創界山を支える存在とも言えるらしいが、具体的にどう支えているのかは謎である。
創界山は七つの界層が宙に浮いた山なので、各界層の浮遊状態を維持しているとも解釈できるが、作中ではアンコクダーとの戦いの結果力を使い果たしたり封印されたりした「聖神」もいるが、それで創界山が崩れるわけではないようである。
物理的な支えではなく精神的な支えとも解釈できるが、その割には第四階層の「聖神」は住民の誰も名前すら知らなかったりと、はっきりしない。
作中の役割を見る限りでは、創界山の守護神的な存在と解釈すればいいようである。実際、アンコクダーの侵攻に対して「聖神」はそれぞれ抵抗したようである。創界山がアンコクダーに支配されるのを防げなかった守護神の力などをもらって、本当に役に立つのだろうか。


「聖神」に認められるとワタルには「聖神の力」を呼び出す勾玉が与えられる。この勾玉をワタルが掲げながら「超力変身、○○龍神丸!」と各形態の名前を叫ぶことで、龍神丸はそれぞれの「聖神の力」を身に纏った形態へと変身することができる。
なお、この変身は強制ではなく、変身に合理性がないと龍神丸が判断したときは変身を拒絶することもある。


変身状態で一定以上のダメージを受けると自然とノーマル龍神丸へと戻ってしまう。
後にこの「聖神の力」は有限であると判明し、「聖神の力」を使い果たすと勾玉が砕け散り、その形態には二度と変身できなくなる。もう一度もらいに戻ったらダメなんですか。


以下に超力変身の各形態に関して説明する。なお、技に関しては作中で使用していても技名が不明なものが複数あるため、そういった技は(仮)として、仮称をつけて記載する。


獅子龍神丸

第一界層の聖神「光の獅子」から与えられた赤い勾玉を掲げることで変身する、最初の超力変身。最初に登場したためか、真っ先に退場した形態でもある。
外見的には、ノーマル龍神丸の全身が金と黒を基調としたカラーリングとなり、肩アーマーの背部側プレートが上下にウイング状に展開する、という変形をする。なお、ウイング状といっても、飛行能力はやはりない。
正直、カラーリングこそ異なるものの、ノーマル龍神丸からの変化が最も少ない形態と言える。バンダイの玩具販売戦略か。
超力変身の各形態の中では唯一必殺技を持たないが、そのかわり機体スペックが最も高い、という設定を持つ。ただ、実際の劇中の活躍は……(後述)


【武装、及び技】

  • 登龍剣

ノーマル形態と同様の剣。変身したためか、カラーリングが獅子龍神丸に合わせた物に変わっている。なぜか必殺・登龍剣はつかえず、敵にトドメを刺すときはノーマル形態に戻ってから必殺・登龍剣を放つ。


  • 超力・獅子光龍拳

獅子龍神丸の胸の宝玉から放たれるビームで、獅子龍神丸の主力技。命中した敵魔神の動きを封じる効果がある。装甲の薄い敵ならば、大破状態にすることも可能。
獅子光龍拳で敵の動きを止め、ノーマル龍神丸に戻って必殺・登龍剣でトドメ、というのが序盤の勝利パターンだった。


  • 光のバリア

文字通り、光の壁を龍神丸の周囲に展開して身を守る技。だが、防御を固めるだけで反撃手段に乏しい、という欠点もある。



鳳凰龍神丸

第二界層の聖神「炎のフェニックス」から与えられたオレンジ色の勾玉を掲げることで変身する形態。その名の通り、炎を操る力がある。
獅子龍神丸と異なり、外見もノーマル龍神丸から大きく変化し、赤とオレンジを主体としたカラーリングになっている。鳳凰の名の通り、背中に大きな翼があって念願の飛行能力を手に入れた形態。
余談だが、「炎のフェニックス」はワタルの仲間のシバラクが乗る戦神丸にも飛行能力を与えるなど、「聖神」の中でも気前がいい。


【武装、及び技】

  • 鳳凰登龍剣

鳳凰の力が宿った登龍剣で、両刃の剣だった登龍剣から片刃の刀状の形に変化している。普段は腰の後ろに水平に挿している。


  • 鳳凰の盾

身を守る盾。


  • 必殺・鳳凰登龍剣

必殺技。鳳凰登龍剣の刀身が炎に包まれ、頭上から振り下ろすことで敵魔神を一刀両断にする。


  • 火炎放射(仮)

技名は不明。鳳凰登龍剣を振るうことで刀身から炎が放出され、敵を焼く技。


  • 火の鳥攻撃(仮)

技名は不明。鳳凰登龍剣を前方に突き出すようにかまえた鳳凰龍神丸の全身が炎に包まれ、火の鳥の形となって敵に突撃する技。


  • 超力・鳳凰炎龍拳

鳳凰登龍剣と鳳凰の盾、鳳凰龍神丸の背中の翼が分離、合体して鳥型のサポートメカとなる技。
サポートメカは炎に包まれ、火の鳥となって敵に突撃してダメージを与える。
上記の火の鳥攻撃(仮)と似ているが、こちらは龍神丸本体は参加しない。その分鳥自体は素早く動けるようである。
この技を使っている間、龍神丸本体は無防備となっているはずだが、幸いと言うべきか、作中ではそのスキをつくような敵は現れなかった。


  • 超力・鳳凰火炎弾

鳳凰龍神丸の胸の宝玉から、無数の炎の弾を発射する遠距離攻撃。



剣王龍神丸

第三界層の聖神「黒鋼の剣王」から与えられた黄色の勾玉で変身する形態。
変身バンクでは、ワタルが掲げた勾玉が上空の雲に吸い込まれ、雲を貫くように現れた「剣王の剣」が落下して地面に突き刺さり。龍神丸が気合いと共に「剣王の剣」を引き抜くと背後に「黒鋼の剣王」が現れる。ワタルと「黒鋼の剣王」がシンクロした動きで剣を真横に振るうと剣の軌跡が光を放ち、光の奥から巨大な剣を軽々と振り回す剣王龍神丸が姿を見せる、という演出が流れる。変身バンクの中でも一番尺が長く、かなりかっこいい仕上がりとなっている。
黒を主体としたカラーリングとなっており、背中には深紅のマントがはためき、西洋の騎士をイメージさせるデザインとなっている。
最大の特徴は右腕と一体化した巨大な剣王登龍剣であり、巨大な剣を振り回すためか、重厚な外見となっている。
その反面、巨大な剣を装備しているために他の形態より動きが遅く、兜の形状から視界がせまいという欠点もある。
後述するが、作中最強の形態といえ、人気も高い。
なお、「超魔神伝説」というワタルシリーズの派生作品に「剣王龍神丸」という魔神が登場するが、基本的には無関係の存在である。*6


【武装、及び技】

  • 剣王登龍剣

剣王の力というか、正確には「剣王の剣」の力が宿った登龍剣。剣王龍神丸の右腕と一体化しており、龍神丸の身長の倍ほどの長さがある巨大な剣。
形状は片刃の曲刀となっている。「剣王の剣」も登龍剣も、どちらも両刃の剣なのだが、二つが合体するとなぜこうなった……ムリヤリ理由をつけるとしたら、聖神である 「黒鋼の剣王」自身は、「剣王の剣」とは全く異なる外見の片刃の剣を持っているため、その影響だろうか?
「剣王の剣」とはそもそも、昔第三界層の危機を救うために「剣王」という神様が使ったという伝説の残る剣である。
作中の描写を見る限り、実際には剣王が「剣王の剣」を使ったというより、「剣王の剣」に宿る意志が聖神 「黒鋼の剣王」であるようである。
「剣王の剣」はこの世のあらゆるものを斬ることができるというチート武器であり、いわゆる何でも斬れる剣である。その力が宿った剣王登龍剣も「剣王の剣」に準ずる力があり、物質はおろか、空間まで斬ることができる。
ただし、剣王龍神丸初登場の回で「黒鋼の剣王」自身が「剣王の剣はこの世のあらゆるものを斬ることができる、ただ一つの物を除いては」と思わせぶりなセリフを告げており、弱点がある。
そもそもワタルが「剣王の剣」を発見したとき、「剣王の剣」は折れた状態であり、なんでも斬れる「剣王の剣」といえど無敵ではないと最初から明示されていた。なぜ折れたかの説明は結局ないままだが……おそらく斬れないものを斬ろうとしたのだろう
その斬れないものはいずれワタルの前に立ちはだかると告げて剣王は姿を消すが、その斬れないものの正体とは……(後述)


  • 必殺・剣王登龍剣

必殺技。剣王登龍剣で敵を真っ二つにする。剣王登龍剣の攻撃力がすさまじいため、多くの強敵を葬った最強の必殺技となっている。
また、この技のみの演出として、内部に乗るワタルがもつ登龍剣に「剣王の剣」の形をしたオーラが重なっている。


  • 斬撃(仮)

技名は不明。剣王登龍剣を振るうことで、剣身から三日月状のエネルギー刃を飛ばす遠距離攻撃。さすがにこのエネルギー刃には何でも斬るほどの威力はなく、命中した敵にダメージを与える程度にとどまった。


  • 剣王登龍剣・フルパワー(仮)

技名は不明。ドナルカミ大王戦で披露。強力なドナルカミ大王に対抗するために最大パワーで放った攻撃。剣王登龍剣が光に包まれて剣身が巨大化した状態で斬りかかった。また、この状態で突きを繰り出すと、剣先からビームが放たれた。


  • 剣王乱れ斬り

一度吸い込まれれば二度と戻ることのできない魔界のブラックホールに落下したとき、脱出のために使った技。空間をも斬る剣王登龍剣から無数の斬撃を放つことでブラックホールを斬り裂き、脱出した。


  • 三人の力を一つに合わせるんだ!(仮)

技名は不明。ドナルカミ大王戦で披露した技。必殺・剣王登龍剣の攻撃にも耐えたドナルカミ大王に対し、ワタルの仲間であるシバラクと虎王の魔神、戦神丸と邪虎丸の力を合わせた合体技。剣王登龍剣に戦神丸と邪虎丸が刀をかさね、三体の魔神の力を一つにすることで剣王登龍剣から強力な火柱が放出され、炎を操る力をもつドナルカミ大王を逆に焼き払い、戦闘不能状態に追い込んだ。


  • 鳳凰白虎月光剣王登龍剣(仮)

技名は不明。アンコクダーの魔神、魔導剣王との決戦で披露。剣王龍神丸単体では勝てなかったため、この時点で残っていた四つの聖神の力を一つに集めて放った技。あれ、雷神の兜は?一度しか使えない技であり、一度使えば全ての聖神の力が二度と使えなくなるというまさに最後の手段とも言うべき技。
剣王登龍剣が光に包まれた状態で魔導剣王と正面から剣をぶつけ合った結果、四人の聖神の力が宿った勾玉が砕け散るとともに龍神丸の変身が解け、同時に魔導剣王は大破した。
設定を考えるに、獅子や銀狼の力があれば、さらに威力が上がったと思われる。


月光龍神丸

第四界層の聖神「月の女神ルルナ」から与えられた青緑色の勾玉で変身する形態。
薄い水色を主体とするカラーリングで、背中に月光輪ムーンライトリングと呼ばれる巨大なリングを背負い、背中からマント状の布が左右に広がっている。。
第四階層が魔法の世界であったため、月光龍神丸は魔法戦特化仕様となっている。といっても魔法を使って戦うわけではなく、敵の魔法、特に幻覚魔法に対して強い抵抗力のある装甲を持つ。


【武装、及び技】

  • 月光登龍剣

月光の力が宿った登龍剣。普段は腰の後ろに水平に挿している。通常の登龍剣より細長い形状の剣となった。


  • 月光の盾

背部に背負った月光輪から生み出される円形の盾。魔法防御力が高く、力を発揮するときは表面に龍の姿が浮かび上がる。


  • 必殺・月光登龍剣

月光登龍剣を両手で大上段に構え、一気に振り下ろして敵を斬る必殺技。月光の力により、魔法を斬ることができる。


  • 超力・月光波

背中の月光輪から飛び出した月光の盾が宙に浮き、月光龍神丸を光で包み込むと、光の中の龍神丸のパワーが回復するという回復技。回復中は明らかにスキだらけだが、そこをついてくる敵は登場しなかった。(そもそも作中では一度しか使っていないのだが…)
龍神丸以外の魔神を回復できるのかは不明。


  • 月光ビーム(仮)

技名は不明。第四階層のボス、フリザベート戦で披露。フリザベートの幻覚魔法を破るとき、両腕から青緑色のビームを放ち、フリザベートの魔神をはじき飛ばした。


白虎龍神丸

第五界層の聖神「氷牙の白虎」から与えられた青い勾玉で変身した形態。
白と青を基調としたカラーリングとなっている。外見的には肩の爪がより大型化し、背部から氷柱尾アイシクル・テイルと呼ばれる尻尾が伸びているという特徴がある。この氷柱尾から大気を取り込み、冷気のパワーに変換する力を持つ。


【武装、及び技】

  • 白虎登龍剣

白虎の力が宿った登龍剣。通常の登龍剣より細身でシャープな外見となっている。


  • 必殺・白虎登龍剣

白虎登龍剣で相手を真っ二つにする必殺技。虎の力強さをイメージしているのか、白虎登龍剣を右腕のみで構え、片手で斬り裂く技となっている。


  • 白虎氷牙弾(仮)

技名は不明。両手の間から無数の氷弾を発射し、命中した相手を氷漬けにする。


  • 白虎氷牙拳

白虎登龍剣を振るうことで剣身から吹雪が発生、敵を氷漬けにして動きを止める技。
はて、動きを止める技は他にもあったはずだが……獅子龍神丸のことを忘れないでください


  • クロー(仮)

肩アーマーの大型クローを両腕に装備する。作中でこの技は使用せず、バンダイから発売されたフィギュアでのみ再現できる技となっている。


  • 白虎龍撃鞭

背部の氷柱尾と呼ばれる尻尾を外して手に持ち、鞭として使う技。こちらも作中では使用せず、フィギュアのみの技となっている。


  • 白虎氷炎弾(仮)

技名は不明。ドード戦で披露した技。右手から炎、左手から冷気を発生させ、二つを同時に放つ技。炎と冷気が混じり合いながら敵を呑み込み、大ダメージを与える。
同時に混ざりあったらプラスマイナス0になるのでは……極大消滅呪文の理屈だろうか?
鳳凰の勾玉は使用していないが、鳳凰と白虎の力を合わせた技と作中では説明されており、ワタルが精神的に成長したことで使用可能になった技とされている。


  • 雷神の兜

第六界層の聖神「雷の銀狼マリンとアクア」に残った最後の力として与えられた兜で、雷の力を持つ。詳細は後述。
白虎龍神丸形態でワタルが「雷の力を!」と叫ぶと、上空から雷に包まれた「雷神の兜」が降りてきて、空中で白虎龍神丸が装備する。
アクアの指示で白虎龍神丸が装備した結果、実質的に白虎龍神丸専用装備となっている。


  • 超力・氷牙雷龍拳

「雷神の兜」を装着した白虎龍神丸が白虎登龍剣を突き出すことで、剣先から雷に包まれた冷気の柱が放出され、敵を呑み込む技。
雷による麻痺と冷気による氷漬けという二重の効果で敵の動きを止める技。
あれ、他にも敵の動きを止める技が……獅子龍神丸のことも思い出して上げてください。
二つの聖神の力を合わせた技だが、敵の動きを止めるという効果が主体らしく、この技でトドメを刺したことはない。


銀狼龍神丸(仮)

第六界層の聖神 「雷の銀狼マリンとアクア」の力で超力変身した姿とされるが、劇中未登場。
設定上は存在する存在というより、正確には、設定上は存在したであろう存在


第六界層の聖神であるマリンとアクアは、ドナルカミ大王の部下と連戦し続けた結果、ワタルと出会った段階ですでにワタルに授ける「聖神の力」が残っていないという状態にまで衰弱していた。
その状態でもワタルと龍神丸を助けるために戦った結果、敵の不意打ちを受けて致命傷を負い、ワタルを敵の本拠地へ送る力も失い、肉体が消滅するという事態になる。
この段階で二人は死亡したわけではないらしく、精神だけの存在となってワタルの旅を見守り、要所でワタルにアドバイスをして導き、最終的に敵の本拠地で戦うワタルに最後の力で前述の「雷神の兜」を与える、という流れになっている。もっと早くくれてもよかったんじゃないですか、マリン様。


このため、銀狼龍神丸という形態は作中でも設定上も、名前すら出てこない存在となっており、他の超力変身の命名法則から、銀狼龍神丸となるであろうとファンの間で予測された名称である。
一応、前期オープニングではワンカットのみ、龍神丸の6つの超力変身の形態が描かれており、その中に銀狼龍神丸とされる形態の頭部と胸と肩の一部のみが描かれている。
頭部には前述した「雷神の兜」を装着した、紫色のカラーリングの機体のようだが、その他の部分のデザインは不明であり、設定資料などでも全身像は描かれておらず、幻の形態とされている。


余談だが、アクアは出番こそ少ないが、獣娘で巨乳で妹で美少女というアニヲタ好みの属性を盛りまくった存在となっている。


超魔神龍神丸

最後の超力変身であり、龍神丸の最強形態。創界山の女王である聖龍妃から与えられた第七界層の聖神の力である白い勾玉で超力変身をし、ラスボスであるアンコクダーとの最終決戦に挑んだ。


すでにそれまでの戦いで第一~第六界層の聖神の力を失い、超力変身できなくなってしまった龍神丸。雷神の兜は失っていないはずだが。
しかし力は失っても、ワタルの中の「聖神の心」は残っており、全ての「聖神の心」と第七界層の「聖神の力」が反応した結果、超魔神龍神丸へと超力変身をした。
変身シーンでは、黄金に輝く龍神丸が宙に舞い上がり、これまで出会った第一~第六界層までの各聖神が背景に次々と現れていき、最後に現れた黄金の龍が雄叫びを上げるとともに虹のリングが出現、リングをくぐった龍神丸の姿が超魔神龍神丸へと変身する、という演出がなされる。
言うまでもなく虹は創界山の象徴であり、ワタルのこれまでの旅を総括するかのような変身シーンは一見の価値があると言える。
なお、なぜか最後に「聖神の力」をくれた聖龍妃の姿がない……最後の黄金の龍が聖龍妃だとも解釈できるが、黄金の龍はこれまで龍神丸自身と作中で描かれているので、いまいちはっきりしない。


その姿は超力変身の中でも最大のボリュームをほこり、肩アーマーと足首、及び頭部の兜がより大型化しつつ、背部から長大な尻尾が伸びる、というデザインになっている。
全体的なカラーリングに龍神丸の特徴を強く残しつつ豪奢な雰囲気を演出する姿となっているが……元になった龍神丸とはかなりかけ離れたバランスとなっているため、そのデザインに関してはファンの間でも賛否両論となっている。


前期オープニングでも獅子~銀狼までの六つの形態しか描かれておらず、全51話中50話で初登場と、終盤までその姿は隠されていたものの、存在自体は序盤からほのめかされていた。
そもそも「超魔神英雄伝ワタル」というタイトルが、超魔神の存在の伏線になっているわけである。
他にも、序盤に聖龍妃はメッセージで「アンコクダーを倒すためには龍神丸が超魔神にならねばならず、創界山の7つの心がその助けとなる(意訳)」とワタルに伝えており、第一界層の光の獅子は「これから6人の聖神と会い、聖神の心をもらって7つの力をそろえることで龍神丸は超魔神になる(意訳)」とワタルに語っている。
が、この2人の説明は物語が進むとやや不自然な部分があるとわかる。聖龍妃は自分が持っている第七界層の聖神の力で超魔神になれるのにそのことを一言も言わずにまるで他人事のように説明しているし、光の獅子も、6人の聖神と会うように言っているが、第六界層の聖神はマリンとアクアという2人組だったため、正確には7人に会う必要があった。揚げ足とりと言ってしまえばその通りではあるが……
また、一応後期オープニングでは超魔神龍神丸とおぼしき顔のアップが一瞬だけ描かれている。


その能力はいわゆる全部乗せともいうべきもの。
変身時に全ての聖神が姿を見せたこと、剣王の力は失ったはずなのに、武器として作中最強武器であった「剣王の剣」を使用していることから、全ての聖神の力が使えるとされている。
だが実際の活躍は……(後述)


【武装、及び技】

  • 剣王の剣

超魔神龍神丸が腕からはなった光の玉が上空へと飛んでいくと、雲を貫いて「剣王の剣」が落下してくるので、それを空中で掴み、そのまま使用する。ついに登龍剣の姿が完全に消えてしまった。


  • 必殺・登龍剣

アンコクダーに「剣王の剣」で斬りかかった技。どう考えても登龍剣ではないはずだが、ワタルははっきりそう叫んでいた。
龍神丸は「剣王の剣」を使っているが、内部のワタルは自身の登龍剣を使っているため完全な間違いというわけでもないが……ワタルも連戦で疲れがたまっていたのだろう。





そして……
















古の龍神丸

作中では古の龍神丸、公式サイトでは古代龍神丸と呼ばれる姿。


第七界層、聖龍妃の居城である聖龍殿の宝物殿にあった巻物には龍神丸のルーツが書かれてあった。


創界山ができるよりもはるか昔、光と闇だけが支配していた頃、世界を魔界にしようとする悪しき者と、それを防ごうとする良き神との戦いがいつまでも続いていた。
その長い戦いを収めたのが「龍神丸」と名乗る勇者であり、熾烈な戦いの果てに「勇者龍神丸」は悪しき者を打ち倒し、世界は平和に戻った。
その後も「勇者龍神丸」は長きに渡ってこの世界の守護神として人々を見守り続けた。
後の世になり、創界山の神々は再び悪しき者が現れたときに備え、勇者の姿に似せた1つの魔神を作った。それが今の龍神丸である。
そして現在の魔神龍神丸には、「勇者龍神丸」の心が込められており、救世主はその心と共に戦うことで向かうべき道が示される。


アンコクダーとの決戦でワタルは一時戦意喪失したものの、最終的には仲間の助けもあって、アンコクダーに奪われた自分の「良き心」を取り戻すことに成功する。
しかしアンコクダーは龍神丸を人質に取り、龍神丸を助けたければ「良き心」を渡せと、再度ワタルの「良き心」を奪おうとする。
龍神丸を助けるため、ワタルは自分の「良き心」を差し出す決心をする。


龍神丸のためなら「良き心」なんていらない、僕に「良き心」がなくなっても、龍神丸がいてくれる……龍神丸……龍神丸が僕の「良き心」なんだ!


ワタル、お前こそ私の「良き心」だ!


2人の心が合わさった結果、龍神丸の中にあった「勇者龍神丸」の心が反応し、超魔神龍神丸は勇者龍神丸の姿へと変貌する。


この姿を作中では「古の龍神丸」と呼んでいる。元の魔神龍神丸とはだいぶかけ離れており、巨大な人間が鎧兜を纏った姿であり、もはやロボットらしさはまったくない。巻物に描かれた勇者龍神丸は創界山よりも巨大な姿だったが、さすがにそこまで巨大ではない。
この状態だと「勇者龍神丸」の人格となるらしく、ワタルのことも「良き心の少年」と呼んでいる。


古の龍神丸はアンコクダーを自身の大剣で斬ることでアンコクダーの「悪しき心」をむき出しにし、ワタルは自分の「良き心」をアンコクダーの「悪しき心」にぶつけることでアンコクダーを魔界へと追い返し、勝利する。
戦いの後、古の龍神丸は元の魔神龍神丸の姿へともどり、創界山に平和が戻る。




派生型

◆龍神丸 炎部型

ワタルが1万年前の創界山にタイムスリップしたときに出会った1万年前の救世主、炎部ワタルの乗る龍神丸。
設定的には1万年前の龍神丸のはずだが、現代の龍神丸は1万年前のことについてなにも言及しなかった。おぼえていなかったとしてもしかたのない年月だが。
こちらの龍神丸は胸の宝玉からビームを放つという遠距離攻撃を披露している。
現代の龍神丸とよく似た姿だが、見比べると細部のデザインやカラーリングが異なっている。特に肩アーマーが四角い形状となっているため、旧作の龍神丸に近いデザインとなっている。
この龍神丸はメディアミックス作品である『超魔神英雄伝ワタル ANOTHER STEP』というプレイステーション用ゲームの主人公機となっており、テレビアニメ本編とリンクする内容となっている。
ゲーム内では「天翔龍神丸」というパワーアップ形態もあり、そちらはより旧作の龍神丸に近いデザインとなっている。




「良き心」を取り戻した人、追記・修正をお願いします。


&link_up(△)メニュー
項目変更&link_copy(text=項目コピー ) &link_diff(text=項目変更点 )&link_backup()&link_upload(text= アップロードページ)



[#include(name=テンプレ3)]


























さて、上記の内容は「超魔神英雄伝ワタル」における龍神丸の情報である。
その内容に間違いないが、この作品における龍神丸を語るのに避けては通れない問題が抜けている。


それは活躍の格差である。


言うなれば、超力変身の各形態に、優遇された形態不遇な形態の格差が存在するのではないか、という問題である。
よりはっきり言うなら、剣王龍神丸が優遇されすぎではないか、ということである。


普通に考えるなら、龍神丸の各形態にはそれぞれに特徴があるので、対峙する敵に合わせた各形態を使い分けていくのが自然な流れである。
メタ的な視点で見るなら、アニメ放送当時はバンダイからフィギュアが販売されており、超力変身の各形態もフィギュア化されている。玩具の売り上げを促進するためには、各形態の活躍シーンを均等にアニメで流す必要があるだろう。


ところが実際にアニメ全編を視聴すると、剣王龍神丸だけずば抜けて活躍している、という印象を視聴者は受けることになる。


実際の活躍度を表すと


←優遇                                   不遇→    
剣王>>(越えられない壁)>>白虎=鳳凰=ノーマル>>>(越えられない壁)>>>獅子=月光=超魔神


となる。(古の龍神丸は特殊な形態なので省略)


「活躍しているかどうかなんていうのは個人の感想だよね、勝手な印象操作をするな」と鼻で笑う貴兄のために、具体的な数字を上げてみよう。


形態名初登場退場登場可能数登場回数登場率トドメ回数トドメ率
ノーマル龍神丸1話51話48回48回100%22回45.83%
獅子龍神丸8話46話38回16回42.10%0回0%
鳳凰龍神丸15話49話33回13回39.39%7回53.85%
剣王龍神丸25話49話23回14回60.86%11回78.57%
月光龍神丸32話49話16回3回18.75%3回100%
白虎龍神丸38話49話10回6回60.00%4回66.67%
超魔神龍神丸50話51話1回1回100%0回0%

各項目を解説すると、初登場と退場は、その形態が初めて登場したときと、力を使い果たしたときの話数。登場可能数は初登場から退場までの間の回数。登場回数は実際に登場した回数で、登場率は登場回数を登場可能数で割った割合。
各形態は登場時期がバラバラなため、単純な登場回数を比較しただけでは使用頻度などがわかりにくいため、上記のような計算で登場率を算出している。
さらにトドメ回数は、文字通りその形態で敵にトドメを刺した回数。トドメ率は、トドメ回数を登場回数で割った割合となっている。
後半の話では一度の戦闘で複数の形態に変身するのが当たり前となっているため、どの形態が活躍しているかを図る指標として、トドメ率を採用した。暫定的に、敵にトドメを刺した形態がその話で活躍した形態としてカウントする。
トドメ率=活躍度というのは必ずしも一致するわけではないものの、大きくかけ離れた数字というわけでもないはずである。


また、アニメ本編は全51話だが、このうち45話と46話、50話と51話に関しては、一度の戦闘を2話に分けて描いた内容のため、カウントは1回としている。さらに48話には戦闘が一切ないため、カウントに含めていない。


これらの数字を踏まえつつ、各形態の活躍について、詳細を以下にまとめる。


◆ノーマル龍神丸

優遇されている。
基本形態であり、ワタルが龍神丸を呼ぶときは必ずこの姿であるため、戦闘のある話では必ず登場するので、登場率も自然と100%になっている。
獅子龍神丸に必殺技がないため、鳳凰龍神丸が登場する第二界層のボス戦直前までの全ての戦いで、ノーマル形態でトドメを刺している。
他の超力変身が増えるトドメはゆずるようになるためトドメ率は半分を割っているものの、終盤でも要所ではノーマル形態でトドメを刺す演出が何度かあるため、優遇されていると言っていいだろう。


獅子龍神丸

不遇形態その1。 
最初に登場したぶん登場回数自体が多く、鳳凰と同程度の登場率だが、一度も敵にトドメを刺したことがない上、活躍した回数が少ないせいで、視聴者に悪い印象を残しやすい結果となっている。
前述したとおり、最初の超力変身でありながら、ノーマルの色違い必殺技がない、など不遇な要素が初期段階から見受けられていた。さらに物語が進むにつれて不遇要素がてんこ盛りになっていくという負のスパイラルが続く。
主力技の獅子光龍拳は第二界層のザコ魔神を大破させたことこそあるものの、すぐに完全な足止め専用技へとパワーダウン。大破させた場合でもトドメはノーマル形態に戻ってから刺すという、謎の行動パターンが適用されて、不遇ぶりに拍車をかける。


第二界層のボス戦ではドランの魔神ガルベランに対し、獅子光龍拳が直撃してもノーダメージで足止めすらできないと、速くもパワー不足な展開となる。同話では、初登場となる鳳凰龍神丸が必殺・鳳凰登龍剣でガルベランの装甲をあっさり両断するという展開となっており、いきなり鳳凰龍神丸>>>獅子龍神丸という、公式の格付けが行われることになる。


一万年前の創界山にタイムスリップしたときは、敵魔神が電磁バリアを張ったのを見た龍神丸が「あのバリアは獅子光龍拳でも破ることはできないかもしれん」と、試しもしないで言ったりする。この段階で龍神丸本人も獅子の力はあまり信頼していないようである。
さらに一万年前の魔神相手に光龍拳を直撃させても相手は無傷でほとんど足止めすらできないなど、力不足ぶりを遺憾なく発揮するというあんまりすぎる展開まである。一万年間魔神の性能は上昇していないのだろうか。


もう一つの技である光のバリアも作中では3回しか使っていないが、役に立ったのは、カメラで撮った相手を写真の中に閉じ込める魔法のカメラを使う敵に対し、光で写真を白飛びさせて防ぐという1回のみ。獅子の力がフラッシュと同程度の価値しかない。残りの2回は、敵の攻撃を防いだものの、一方的に攻撃を受け続ける展開に陥り、結局バリアが砕けてダメージを受けるというなんともいえない展開となっている。


最初に登場したせいか、作中真っ先に退場した形態であり、その最終戦は上述のガルベランとの再戦。パワーアップしたガルベランRXのドリル攻撃に対し、仲間のスズメが動けなくなったため、それをかばってドリルを光のバリアで受け止め続けた結果バリアは砕け、獅子の力が尽きて二度と獅子龍神丸に変身できないという初耳の情報を告げられ、唐突すぎる退場となった。


必殺技がない代わりに機体の基本性能が最も高いという設定こそあるが、作中では特に説明されていない。
一応後半戦においては、力自慢の敵魔神が登場した場合にワタルがすかさず「獅子龍神丸に変身だ!」と指示を出す場面があるため、ワタルも獅子龍神丸が最もパワーがあると認識はしているようである。
しかしその場合も、獅子龍神丸に変身→パワー勝負で敵に敗北→ならばと他の形態へ変身、という流れがセットになっているため、獅子龍神丸が完全な引き立て役にしかなっていなかったりする。
さらに終盤では、アイデンティティとも言える獅子光龍拳の完全上位互換技を白虎に使われたりと、もはやいじめられているのではないかと言いたくなるくらいの不遇ぶりである。


鳳凰龍神丸

優遇形態。
旧作でも問題視されていた龍神丸が飛べないという問題を15話という比較的早い段階であっさり克服した形態。
飛行可能でスピードも火力も平均以上にあるという恵まれた性能のおかげで、トドメ率も悪くない。登場率が若干低いものの、先に登場した獅子龍神丸と同程度の登場率なので、扱いが悪いというほどではない。月光にはダブルスコアをつけているし。
炎を操るというわかりやすい能力で使い勝手もいいのか、優遇されていると言っていい性能になっている。それでも剣王には及ばないが。
唯一不満点があるとすれば、初陣でボスにトドメを刺していないところくらいか。*7


剣王龍神丸

超・優遇形態。
毎回必ず登場するノーマルや1回しか出番のない超魔神を別枠と考えると、登場率はトップ。トドメ率も月光には負けているが、そもそも月光は3回しかない出番で3回トドメを刺しただけだから規定打席に達していないと考えると、トドメ率でも実質的にトップといえる。


まさに実戦上は作中最強の形態と言っても過言ではない。


そもそも「剣王の剣」があらゆるものを斬るというチート武器であるのに、それをメイン武装とした上で、全51話中第25話で登場という段階でその活躍もむべなるかな。
剣王登龍剣と「剣王の剣」は間違いなく作中最強の武器なので、入手が早すぎた最強形態ともいえる。
ドラクエで例えるなら、バラモス戦の直前で作中最強武器の「おうじゃのけん」を手に入れてしまうようなもの。そんなことが起きればどうなるかというと、それ以降に入手できる武器の存在意義そのものが怪しくなってしまう。


  • 小学生のワタルでも振り回せるサイズから、龍神丸サイズまで伸縮自在。
  • 折れた状態でも魔界最強クラスの剣士であるドルクの襲撃を跳ね返す。
  • 折れた状態であるにもかかわらず、過去の世界で第三界層を分断して、全6界層だった創界山を全7界層に増やしてしまう。*8
  • 時空を操る第三界層のボスを、時空ごと両断する。
  • ドルクの魔神ルクシオンの斬撃を剣王登龍剣で受け止めたら、それだけでルクシオンの剣が斬れた
  • 炎、雷、水などの物質や個体以外のものも両断。
  • 巨大なビルも豆腐を斬るように両断。
  • 敵がマシンガンを撃ってきたので剣を振ったら、その風圧だけで銃弾が全て真っ二つに。
  • 龍神丸の数十倍の大きさがある空中戦艦型魔神に対し、内部に侵入して動力炉を切断したら、戦艦全体が真っ二つになった
  • もはや装甲の厚い頑丈な敵の存在そのものが、剣王登龍剣で斬られるフラグにしかなっていない。

設定上は剣王龍神丸にもいくつか弱点があるとされているが。弱点が弱点として機能していないという問題が逆に発生している。
攻撃に全振りした機体のため、動きが鈍く、視界も狭いという弱点があげられるが、作中ではかなり身軽に跳び回っており、少なくとも敵の素早さに翻弄されて対抗できないといった戦いはない。視界の狭さについても、それが問題とされる描写は作中にはない。
そもそも剣王登龍剣がなんでも斬れるという設定なので、敵の攻撃すら斬ることが可能。単純に剣王登龍剣を正面に構えるだけで敵の攻撃は全て両断されて龍神丸の左右へ飛んでいくため、正面からの攻撃には鉄壁に近い防御性能まで持っている。
攻撃も防御も完璧となれば、多少動きが遅いくらいのハンデはなんでもない。
剣王登龍剣が右腕と一体化したために動きが制限されているともされるが、ノーマルの登龍剣よりも巨大化した剣王登龍剣を作中では右腕のみで自在に振り回し(左腕はそえてすらいない)ているため、登龍剣を両手で構えていたノーマル龍神丸より腕力も上昇しているのではないかと推測できる描写になってしまっている。
優遇されていると言われてもしかたのない活躍と言えるだろう。


そんな剣王龍神丸の唯一弱点というか、「剣王の剣」の弱点は、1つだけ斬れないものがあるということなのだが……(後述)



月光龍神丸

不遇形態その2。
上記の数字を見てわかるとおり、圧倒的に登場率が悪い。作中3回しか登場していないため、登場率がぶっちぎりのワーストとなっている。
アニメ放送当時にリアルタイムで見ていた子供の場合、その3回をたまたま見逃してしまえば、月光龍神丸の存在すら知らない、となってもおかしくないわけである。
剣王龍神丸は登場が早すぎたと表記したが、月光龍神丸は逆に登場が遅すぎた形態ともいえる。
第四界層が魔法の世界だったため、魔法に対して高い防御力を持っているのが月光龍神丸の特徴であるにもかかわらず、第四界層攻略後は魔法をメインウェポンとする敵が1人しか出てこなかった、という環境がもろに逆風となっている。
逆に第四階層攻略中は、魔法攻撃をする敵を相手に魔法を使えないワタルと龍神丸は苦戦。第四界層攻略中にこそ月光龍神丸が欲しかったにもかかわらず、入手できたのは第四界層最終戦というのは、登場が遅すぎるとしか言いようがない。
活躍度で言えば剣王龍神丸を越える数字となっており、登場すれば確実に敵にトドメを刺す形態になっている上、うち2回はボス戦という内訳である。これでトドメ率まで悪かったら本当に目も当てられない事態になっていたところである。
トドメ率こそ高いものの、3回という登場回数があまりにも少なすぎるため、優遇されているとは言いがたいだろう。
獅子龍神丸は登場率こそそれなりなもののトドメ率がワーストであり、逆に月光龍神丸は登場率こそワーストだがトドメ率は好成績となっている。果たしてどちらがマシなのか……両方不遇であることは確かである。


白虎龍神丸

優遇形態。
登場率、トドメ率とも剣王に次ぐ好成績となっている。
前述したとおり、第六界層の聖神からは「雷神の兜」を与えられ、ワタルの成長で鳳凰の力も使用可能になるなど、白虎龍神丸だけが3種の聖神の力が使用可能となっており、優遇されている言われてもしかたがないだろう。
そもそもなぜ白虎龍神丸が「雷神の兜」を装備するのかについての説明が作中になく、視聴者にモヤモヤした気持ちを与える結果となっている。
白虎はもともと敵を氷漬けにして動きを止めることができたのに、そこに雷の麻痺まで加わったら、鬼に金棒というか、完全に獅子龍神丸の獅子光龍拳を潰しにかかっているとしか言いようがない。
「雷神の兜」を獅子龍神丸に装備させて強化しても良かったのではないか雷と氷の組み合わせよりむしろ雷と光の組み合わせのほうが相性が良さそうだ、といったファンの声があがってもしかたがない。
ただ、実は氷牙雷龍拳の戦績はあまりよくない。そもそも作中では3回しか使用していないが、初回のドルク戦では魔神ルクシオンの動きを完全に封じてトドメをさすきっかけとなったが、続くドナルカミ大王戦、魔導剣王戦ではどちらも相手を氷漬けにしたものの、二体ともすぐ自力で脱出しており、ほとんど効果がなかった。大ボスクラスの敵相手には力不足だった、という問題点が残る戦績となっている。そして「雷神の兜」は特に何の説明もなくフェードアウトしていった。
優遇されているがやはり剣王には及ばない、といった評価が妥当だろう。


銀狼龍神丸(仮)

そもそも登場していないので評価外
前述したとおり、作中には名前すら登場していない形態であるため、スタートラインに立ってすらいない。
前期オープニングにのみ姿が見えるという点も、今となっては逆に視聴者を残念な気持ちにさせる演出でしかない。
メタ的な視点で考えると、上記の白虎龍神丸の頭部をよく見ると、他の形態に比べ、額部分のデザインが明らかに簡素となっている。突起が少なく、遠目で見ると龍神丸がハゲているように見えなくもない。
これをもって、白虎龍神丸の頭部は追加武装をつける前提でデザインされたのではないか「雷神の兜」は最初から白虎龍神丸が装備する予定で銀狼龍神丸は最初から登場しない、ないし、フェードアウトする予定だったのではないか、という推論が一部のファンの間で流れている。
銀狼龍神丸は最初から登場しない予定だったのか、登場する予定だったが路線変更で登場しなくなったのか、真相は不明だが、どちらにせよ、この形態の扱いがよくなかった、という事実は変わらないようである。



超魔神龍神丸

不遇形態その3。
最強形態が不遇という、少し珍しいケースになっている。
最大の問題点は、最終決戦しか出番がなかったにもかかわらず、超魔神龍神丸の力がラスボスであるアンコクダーに通用しなかったと言うこと。
設定上は最強の形態であるにもかかわらず、獅子龍神丸と同様、この形態で倒した敵は作中1人もいない。


作中では、「剣王の剣」にも1つだけ斬れないものがある、という伏線が最終決戦でついにあかされることになる。
「剣王の剣」でも斬れないものとは、「良き心」である。
作中の説明によれば、正義の刃で悪の鎧を斬ることはできても、正義の刃で正義の鎧を斬ることはできないという理屈らしい。
アンコクダーは部下に心を物質化する装置を開発させ、創界山の住民やワタルから集めた「良き心」で鎧を作り出し、自らが装備して最強の防御力を手にいれたのである。
そのため「剣王の剣」をメインウェポンとする超魔神龍神丸の力はアンコクダーに通用せず、ラスボスの強さをただ引き立てる役になってしまっている。
超魔神にならなくてはアンコクダーには勝てないと張られた伏線の結末が[[ご覧のありさま>魔法少女アイ]]である。不遇と評価せざるを得ないだろう。


一応フォローしておくと、アンコクダーはそのために部下を総動員して創界山中から「良き心」を集めていた。
さらには折れた「剣王の剣」を自らの片腕であるドナルカミ大王直々に保管させ、「剣王の剣」が盗まれたときはドナルカミ大王がアンコクダーに直接謝罪する事態になった。失敗続きのドナルカミ大王だが、謝罪をしたのは作中でもこの時くらいである。
つまりアンコクダーもそれだけ「剣王の剣」を危険視しており、だからこそ「剣王の剣」への対抗策を徹底的に準備した、ということである。
強力な武器もピンポイントでガチガチに対策されてしまってはどうしようもない、という例とも言えるだろう。


超魔神龍神丸が設定上は最強の形態であるのは確かだが、その能力については少し疑問が残る。
上述したとおり、超魔神への変身シーンや「剣王の剣」を使ったことから、全ての聖神の力が使えるとされているものの、作中では「剣王の剣」以外を使用していないので、本当に使えたのかは不明である。
飛行能力があるところは鳳凰龍神丸、背中から伸びる尻尾は白虎龍神丸の力だ、という解釈もあるが、ややこじつけ気味である。
「剣王の剣」を越える武器がないのだから他の能力を使いようがなかった、と言うならばそのとおりだが、それならば他の能力の必要性がない。
そもそもメインウェポンが「剣王の剣」ということは、攻撃性能は剣王龍神丸から変わっていない、ということである。
剣王龍神丸は飛行できなかったため、飛行できる分超魔神龍神丸の方が上ではあるが、言ってしまえばそれだけの差しかない。
剣王龍神丸の段階で攻撃力が上限に到達していたようなものなので、強化のしようがないともいえるが…最強形態としてはパンチが弱い、といった印象である。


なお「剣王の剣」はただ1つのものを除いて、この世のあらゆるものを斬ることができるとされてきたが、作中では演出の都合上か、「剣王の剣」でも斬れなかったものが複数登場している。


  • アンコクダーの鎧:「良き心」で作られた鎧であるため、斬れなくてもしかたがなかった。
  • ルクシオンの盾:アンコクダーが生み出した盾をドルクに与えたもの。剣王登龍剣の攻撃を完全に受け止めていた。説明はないが、設定を考えるとこの盾も「良き心」製である可能性が高い。
  • 魔王剣:アンコクダーが魔界の気から生み出した魔神、魔導剣王の武器。剣王登龍剣と斬り合っても無傷だった。やはり「良き心」製なのか……
  • ドナルカミ大王の剣:やはり剣王登龍剣と斬り合っても無傷だった。「良き心」製か……
  • ドナルカミ大王本人:なんと、ドナルカミ大王自身が生身で剣王龍神丸と戦い、必殺・剣王登龍剣の直撃を食らうが、多少のダメージこそあったものの、無傷で立ち上がって戦闘を続行してしまった。ドナルカミ大王の正体が天上界の元神であるため、剣王登龍剣でも斬れなかったのかもしれない。メタ的なことを言うなら、夕方6時からの子供向けアニメで、生身の人が頭から斬られた傷口を生々しく描写するのは問題があったのかもしれない。
  • 一部の幻覚魔法:第四界層の魔法も斬り裂く剣王登龍剣だったが、幻覚魔法はそもそも実体がないためか、幻覚を剣が素通りしてしまい、斬ることができなかった。設定的に月光登龍剣なら斬れていた可能性が高い。
  • リミッター:第三階層のボスであり、剣王龍神丸の初戦の相手。正確には斬れなかったというより、斬ったはずなのに斬れていなかった相手である。くわしく説明すると、リミッターは時空を操る魔神に乗っていたが、剣王登龍剣で時空ごと魔神を真っ二つにされてしまう。その時、魔神内部に乗っていたリミッターも体の中心を斬られ、体の左右が切断面から上下にずれて爆散するという、常識的に考えるならば即死確実な致命傷を負う。にもかかわらず、その後は何事もなかったかのように無傷で現れ、改心するのである。
    そもそもワタルシリーズにおいては、龍神丸の必殺技で敵魔神を斬った場合、魔神は爆発し、魔神に乗っていた敵パイロットはその爆発で吹っ飛びながら捨てゼリフを吐いて退場していく、というギャグじみた演出がお約束となっている。生身の人間が明らかに斬られたという描写は、今作ではこのリミッターと上記のドナルカミ大王の2人くらいである。剣王登龍剣の威力を表現するためにリミッターだけ特別な演出で倒された、と解釈できなくもないが、無傷で再登場した理由については不明なままである。
  • 創界山の大地何でも斬れる剣を地面に落としたらどうなるの問題。普通に考えるなら、地面を斬り裂いて地球の中心まで沈んでいく、あるいは、摩擦というものがあるので剣身は地面に埋まるとしても柄の部分で止まる、などの解答が考えられる。剣王龍神丸への変身バンクでは、上空から落下して地面に突き刺さった「剣王の剣」を龍神丸が引き抜く、という演出がある。その演出において、雲よりも高い場所から落下した「剣王の剣」は、剣先が五分の一くらい地面に突き刺さった状態で静止するのである……創界山の大地固すぎである。1万年前には第三界層と第四界層を分断できたはずなのに
  • ボロキレ:まさかの布である。ワタルが最初に「剣王の剣」を発見したとき、「剣王の剣」は折れた状態だった。「剣王の剣」には鞘がないため、むき出しの折れた剣身には細長い布が巻き付けられていたのである。なぜその布は斬れないのか……この時の「剣王の剣」は折れて本来の力を失った状態だったので斬れなかった、とムリヤリ解釈できなくもない。折れた状態でも創界山の第三界層と第四階層を分断したのに。


【余談】

超力変身によって活躍の差こそ生まれてしまったが、そのシステムのおかげで龍神丸の存在感が旧作よりも強まったとも言える。
だが逆に、龍神丸以外の仲間や敵の魔神の存在感が旧作よりも薄まっていると指摘される場合もあり、ファンの間でも評価が割れる結果となっている。


アニメ放送当時、バンダイからは「超力魔神体系」というシリーズで各魔神の彩色済みフィギュアが発売されていた。メッキマシーンというシリーズも同時展開されていたが、こちらはラインナップが少なく、造形のできもあまり良くないという評価が多い
超力魔神体系では、ノーマル龍神丸と獅子~白虎までの各超力変身の形態、及びワタルの仲間魔神と一部の敵が発売された。
ちなみに、背中の翼と武器のギミックでボリュームがある鳳凰龍神丸の定価が最も高額である。
残念ながら売り上げは良くなかったらしく、最終形態である超魔神龍神丸は商品化されなかった。仮に商品化されていたとしたら、かなりボリューム過多のフィギュアとなるので、相当高額になっていたはずである。
メタ的な事情としては、アニメの連動商品は放送終了後はどんどん売れなくなる上、放送終了前から事前に販売するとネタバレになるため、発売できなかったのだろう。
なお、作中の活躍を反映してか、剣王龍神丸が一番人気で、フィギュアの中古市場でも剣王龍神丸が高額で取引されていた。


と言っていたら、アニメ放映終了から23年後、2022年2月にプレバンから、超魔神龍神丸のHGプラモがまさかの発売となった。
作中のイメージとは若干異なる部分もあるが、ファンにとってはもはやキット化されるだけでもありがたいレベルの存在である。
それに続いて、NXEDGE STYLEからも超魔神英雄伝ワタルにおける龍神丸の各形態が完成品フィギュアとして展開されることになった。
こちらのシリーズ第一弾は、ノーマル龍神丸を差し置いて、まさかの剣王龍神丸である。20年以上たってもやはり公式から優遇されている。


また、アニメ本編終了から22年後の2020年、ワタルシリーズの新作アニメ「魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸」がWebアニメ作品として発表された。
シリーズの恒例としてやはりパラレル的な作品であり、今作と直接的なつながりはない。
が、この作品ではタイトル通り、7種類の龍魔神と呼ばれる魔神が主役機として展開されると当初から公表されており、超力変身を彷彿とさせるギミックに、今作と同様の問題が再発するのではないかと一部のファンをやきもきさせた。
実際の「七魂の龍神丸」という作品は、1話15分の全9話という内容で、TVシリーズに比べるとかなり短く、結果として7つの形態は均等に一度ずつ見せ場があるという内容になっている。(アニメでは活躍せず、他のメディア作品で展開された形態もあるが)
また、こちらの最終形態は全部盛りの最強形態で、ぶっちゃけ、「もう全部あいつ1人でいいんじゃないかな」状態となっており、ある意味今作の問題点を反省した展開となっている。





お前にはこれまでの冒険で培った日々がある。
その中で結ばれていった強い絆がある。
正しい心のもつ正しい力こそが何ものにも勝るお前の武器だ。
お前の力を信じて、追記・修正をお願いする。


[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,2)

[#include(name=テンプレ3)]


  • 鳳凰と剣王の超力変身は入手した次の階層では2話目(第二階層最終話の15話登場の鳳凰なら第三階層2話目の17話)から披露したから、月光も第五階層の2話目(34話)で変身するのかと思ったけど実際使ったのは剣王でちょっとがっかりした記憶があるな -- 名無しさん (2022-11-04 21:39:11)
  • 初代&2版の龍神丸より超のが先に建つとは… -- 名無しさん (2022-11-04 22:16:59)
  • 超魔神は流れ的に唐突な変身でかませだろうな~と思って見てたら案の定だった。たまにある切り札を不完全な状態で使ってしまって敵に負ける展開の一例よね -- 名無しさん (2022-11-04 23:00:22)
  • 「何故かなかなか立たなかった」とあるけど、元祖の龍神丸ならともかく言うほど何故かかな? 作った人の情熱を感じるいい項目で好き。 -- 名無しさん (2022-11-05 06:20:57)
  • 「銀狼形態があるかと思ったがそんなことはなかったぜ!」←お約束 -- 名無しさん (2022-11-05 09:59:55)
  • 剣王龍神丸で敵を倒す時のBGMがカッコ良かったな -- 名無しさん (2022-11-05 11:29:01)
  • 七魂も龍神丸1人が大活躍して「オレらいらねーじゃん」と愚痴るキャラがいるっちゃいるがまあ、主役機だからな。 -- 名無しさん (2022-11-05 17:20:54)
  • メタ的にバランスをとるのが難しいというのがわかるが、それでもいち主人公ロボットでこれだけ多彩多様なバージョン違いを一作品に用意してもらえたのは素敵だ -- 名無しさん (2022-11-05 19:02:57)
  • 全話見たはずなんだが、月光のことが全く記憶にない。ほかは部分的な活躍やバンクシーンなどは多少思い出せるんだが、月光だけはこれを読んでも全く思い出せない。 -- 名無しさん (2022-11-06 20:18:19)
  • 獅子の時点では、ここまで本格的にやる予定ではなかった…とかなんだろうか? -- 名無しさん (2022-11-07 08:47:13)
  • 後半部分完全に作品への愚痴じゃないかこれ? -- 名無しさん (2022-11-07 09:57:42)
  • まあ、データも乗せてるしアニオタwikiらしくていいじゃないか -- 名無しさん (2022-11-11 13:47:56)
  • リアルタイムで見てた身としては、この問題は超を語るなら避けて通れないってのに同意 -- 名無しさん (2022-12-05 15:32:23)
  • 剣王以外の形態は必殺技バンクの動きがほぼ無印龍神丸の使い回しだが、剣王だけ独自の重々しくて迫力のあるバンクをもらってて、やっぱ一つだけ優遇されてるよなぁ~って印象は否定できない -- 名無しさん (2023-11-06 01:51:19)

#comment(striction)

*1 ただし、作中に登場する魔神の多くが3本指であり、龍神丸が特別、というわけではない。
*2 一部の設定本などでは「神部七龍神」の設定が採用されているものもある。
*3 ワタルの仲間であるシバラクの乗る戦神丸だけは、電話越しにだがシバラクと会話をしている描写もある。
*4 旧作でも忍術でワタルが小人サイズになったことがあるが、そのときに龍神丸を召喚したら龍神丸は元のサイズで操縦できず、龍神丸も忍術で小さくした、というエピソードがある。
*5 作中では「せいじん」としか呼ばれていないため「聖人」と思われがちだが、「聖神」が正しい。
*6 そもそも「超魔神伝説」の「剣王龍神丸」は「ソードマスターりゅうじんまる」という読み方をする。
*7 龍神丸はガルべランと戦って撤退へと追い込み、ボスは戦神丸がトドメを刺した。
*8 なお、この設定は旧作と矛盾しており、旧作では過去に創界山で暗黒龍が暴れた結果、その爪痕で7つの界層に分断されたことになっている。

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧