登録日：2022/08/23 Tue 00:16:41
更新日：2024/06/25 Tue 13:56:22NEW!
所要時間：約 3 分で読めます
▽タグ一覧
FGO Fate Fate／Requiem TYPE-MOON サーヴァント 星の王子さま
小説「Fate／Requiem」に登場するキャラクター。
宇津見エリセと並ぶ、もう一人の主人公的存在でもある。
◆概要
西暦2025年ごろ、物語の舞台である臨海都市《秋葉原》に現れた謎のサーヴァント。
別作品でいう所の「はぐれサーヴァント」にあたるのだが、真名は不明、クラスも不明、マスターは不在、おまけにサーヴァントでありながら戦闘能力は皆無、というないない尽くしの登場を果たす。
加えてサーヴァントなら召喚時に与えられるはずの「現代の知識」にも疎く、自身の真名はおろかサーヴァントがなんなのかすら知らなかった。
そんな彼はエリセによって便宜上の名前として「プラン」という名を付けられ、彼女のもとで保護されることとなる。
見た目や話し方が童話「星の王子さま」をなぞるような内容であることに加え、
移動＝旅に関する能力を多く持っていることから、星の王子さま本人、あるいは小説家兼飛行士であったサン＝テグジュペリがその真名ではないかと思われていたが、その正体は……？
◆人物
見た目は金髪碧眼の男の子。
「星の王子さま」を意識したようなふわっとした服と金色のマフラーが特徴。
「文語調」とでも言うべき柔らかい言葉遣いとゆっくりとしたテンポで喋る、童話を朗読するような喋り方が特徴。文章上でも、彼のセリフはごくわずかな例外を除いてほとんど平仮名で表記される。
見た目通り純真無垢な人物ではあるが、いかにもぼーっとしたのんびり屋のような印象に反して好奇心旺盛、かつ言うべきことははっきり言うタイプ。
極度の辛党であるエリセに拒否反応を示したり、シャワーで洗おうとするエリセからは全力で逃げたりと、口数こそ少ないが自己主張はけっこう豊かである。
◆能力
先述した通り戦闘能力はなく、荒事はマスター(仮)であるエリセに任せる形となっている。
代わりに記憶力、優れた聴力、絶対的な方向感覚といった索敵系の能力に優れており、とくに記憶力に関しては見聞きしたことの一切を忘れない完全記憶能力に等しいものを持っている。
また、エリセと一緒にいる場合に限り二人で空を飛行することができる。
ただしプランのみ、エリセのみではこの能力を使うことはできず、必ず二人が一緒にいる必要がある。
※以下ネタバレ
ボイジャー(Fate／Requiem)
登録日：2022/08/23 Tue 00:16:41
更新日：2024/06/25 Tue 13:56:22NEW!
所要時間：約 3 分で読めます
▽タグ一覧
フォーリナー サーヴァント fate type-moon 星の王子さま エクストラクラス 井口裕香 fate／requiem fate/grand order fgo 旅人 ボイジャー 最果てのメッセンジャー プラン 少年鑑定士ボイジャー 宇宙で最も孤独な英霊 voyager
真名：ボイジャー
クラス：航海者
身長：127cm
体重：26kg
出典：史実
地域：アメリカ合衆国
属性：中立・善・星
性別：男性
▽目次
◆真名：惑星探査機ボイジャー（１号・２号）
"We are made of starstuff."
カール・セーガン（1938～1996）
1977年。アメリカ合衆国。
フロリダ州ケープ・カナベラルのケネディ宇宙センターから、2機の惑星探査機が打ち上げられた。
惑星探査機は名をボイジャー1号、2号といい、当時、望遠鏡で覗くだけの存在であった木星、土星、天王星、海王星の撮影・調査を目的として地球を旅立つこととなる。
1号機は木星と土星の写真を、2号機は木星・土星に加えて天王星と海王星の鮮明な写真を撮影し、2機のボイジャーは人類はもちろん人工物としても初の偉業を成し遂げ、調査任務は大成功に終わる。
だが、ボイジャーにはもう一つの課せられた任務があり、それが果たされるまで、地球に帰ってくることは許されない。
その任務とは、地球外知的生命体に地球の様々な情報を記録した円盤「ゴールデンレコード」*1を届けること。
当然ながら現代において「地球外知的生命体」……宇宙人の存在は発見されていない。
そのため、この任務に就いたボイジャーにできるのはただ「待つ」ことだけ。
海にボトルメールを流すがごとく、いつか誰かがボイジャーを見つけてくれるまで何十年、何百年、何千年…という気が遠くなるほど長い時間の中、彼は宇宙を漂流し続けなければならない。
つまるところ、ボイジャーは人類史の記憶を運ぶ棺としての役割も兼ねているのである。
ボイジャーと地球との交信は現在でも途絶えていないが、当然交信電源にも限りがあり、使わない機材の電源を落としながら動かしている状態である。
2025年頃までは、ボイジャーと地球の交信は持つと予想されている。
はたして、ゴールデンレコードは無事に届けられるのか。
その時、人類文明は残っているのか。
仮に「誰か」が手にしたとして、それはゴールデンレコードの内容を理解してくれるのか。
運良くゴールデンレコードのすべてを読み解けた「誰か」がいたとして、それは地球という星に対して何を思うのか。
確かなのは、ボイジャーの任務完了報告を、この項目を見ている我々は生きて見届けることはないという一点だけであろう……。
余談だが、このゴールデンレコードの原盤は日本で保管されている。
石川県のコスモアイル羽咋宇宙科学博物館に行けば見ることができるので、時間があるならば足を運んでみよう。
なお、「星の王子さま」っぽい見かけになったのはエリセの主観が関係しているらしい。
搭載したエネルギーすべてを行きのリソースに割り当てられる関係上、ボイジャーは撮影任務終了後も地球からどんどん遠ざかっており、現在は地球から約60億km離れた地点を飛行中である。
人類はもちろん、人類の手で作られた被造物としてもここまで遠距離に到達したものは探査機ボイジャーが初。そのため、ボイジャーの存在する地点がそのまま人類史における世界の果てである、というFate世界観的に重要なポジションでもある。
◆他作品において
『Fate／Grand Order』
あい、あすく、ゆー。
あー、ゆー、わーじー、おぶ、びーいんぐ、まい、ますたー？
（I ask you. Are you worthy of being my master？）
「Fate/Requiem」とのコラボイベント「Fate/Requiem盤上遊戯黙示録」において、
原作の航海者ではなく降臨者として実装されたサーヴァント。
ILLUST：NOCO
CV.井口裕香
クラス：フォーリナー
身長：127cm→148cm
体重：26kg→40kg
出典：史実
地域：アメリカ合衆国
属性：中立・善・星
性別：男性
◆ステータス
| 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
| E | C | A+ | B | A | B |
◆スキル
領域外の生命：C
フォーリナー共通のクラススキル。
外なる宇宙、虚空からの降臨者。
邪神に魅入られ、その権能の片鱗を身に宿して揮うもの
……というのが本来のこのスキルだが、ボイジャーは逆に「別の星の生命にとっての外宇宙からの使者」ということで例外的に保有している。
単独航海：A
未詳。
文明接触：D
未詳。ちょっとだけ強化解除されにくくなる。
星の航海者：A
不可能を可能にするスキル「星の開拓者」と同系統のスキル。
あちらより範囲が限定されており、その対象は旅や航海等に限られる。
スイングバイ：A
戦闘中の特殊な機動。
相手の持つ運動エネルギーを奪う、あるいは付与することで、性能限界を超える加減速を行う。
もとは天体の運動と重力を利用した飛行技術のひとつで、天体の重力に引っ張ってもらう形で飛行を行う。このため、スイングバイ航法を利用する探査機はスパイダーマンよろしく惑星を次々に乗り換えるような軌道を描きながら飛行する。
最果ての加護(宇宙)：B
本来は聖槍に付随するスキル。
ボイジャー自身が、世界の果てを体現する星の錨の性質を持つことに拠る。
◆宝具
○『遥か青き星よ』
ランク：B 種別：対星宝具 レンジ：0〜999 最大捕捉：?人
僕は導く。人の夢、人の希望。
届けよう、すべて遠き星の海へ。いつか僕らはたどり着く。
『遥か青き星よ』
FGOで初登場（先行登場？）した宝具。
原作では登場しておらず、「Fate/Requiem盤上遊戯黙示録」シナリオ中でも詳細について言及されていないため、具体的にどのような宝具かは謎のまま。
元ネタは惑星探査機ボイジャー１号機が撮影した38枚の写真群「太陽系家族写真」。その最後を飾る一枚にして、本来予定にはなかった39枚目の写真「Pale Blue Dot」である。
太陽系惑星の調査を任務として送り出された関係上、ボイジャーが撮るべきは木星や土星、海王星といった遠距離の惑星であり、太陽のすぐ近くにある地球を撮影すると太陽光でカメラが焼けてしまうんじゃないかという懸念もあって、ボイジャーを用いて地球を撮影する予定はなかったという。
しかし、当時のNASAのプロジェクト責任者カール・セーガンの「地球も惑星の一つだってことが分かってもらえるかもよ？」という鶴の一声がかかり、ロマンの分かる男たちNASAの職員の多くも賛同したことで急遽撮影することになった、という裏話がある。
ギネスブックにも、「最も遠くから地球を映した写真」として掲載されているが、映っている地球は小さな点でしかない。なお、特殊な加工をすれば月も映っているのが確認できるという。
FGOでは〔天の力を持つ敵〕に対し特攻が付与されるQuick全体攻撃宝具。同時に味方全体にNP20%をばらまく。
〔今を生きる人類〕特性持ちには更に追加で10%増やす。
アーキタイプ:アースと組み合わせると、〔今を生きる人類〕に配布できるNPはなんと80%。あのカレイドスコープの最大開放前の効果と同値となる。
ただしボイジャーもアーキタイプも「今を生きる人類」特性を持たない*2のでこの対象になれない。一緒に並べた場合、80%増やせるのは1騎だけとなる。
一部の人には「人の夢、人の希望」の後にサリエリの声で「人の業！ 他者より強く！ 他者より先へ！ 他者より上へ！」と聞こえてくると評判。
◆ゲームユニットとしての性能
Quickサブアタッカー兼サポーターと言った性能で、周回・高難易度いずれにも使える。
クラススキルと「星の航海者」でスターを供給、「最果ての加護」でスターをアタッカーに集中させつつ（素の状態ではフォーリナーであるボイジャー本人にスターが集まりやすい）、自らは宝具を放って周囲にNPを配布できる。
最近増えてきた変則編成周回にも、宝具とクリティカルの双方の能力を使うことで対応しやすい。
反面、フォーリナークラスであるため、クラス有利の相手がバーサーカーとフォーリナー、プリテンダーしかおらず火力不足気味になりやすい。
フォーリナーやプリテンダー相手の周回はまずない上、対バーサーカーなら競合相手が多いのがネック。
上述の変則的な周回クエストにおいても、何の対策も立てていないと、高HPの雑魚エネミーの処理に手間取ってしまうだろう。
2022年8月の強化クエストで「最果ての加護」にQuickカード性能アップが追加されたため火力不足は少し緩和されたものの「宝具2、贅沢を言えば宝具3ほしい」と言われる程にどこでも周回に起用するにはハードルが高いサーヴァントなのである。
高難易度クエストの場合、フォーリナーならではのクラス有利不利の少なさを武器に、宝具を高頻度で回して敵のHPを削りつつ、追加効果で味方にNPをばらまき、前衛を維持していくのが主な戦い方か。
回避、弱体無効、クリティカル耐性アップといった生存率を高めるスキルも揃っているため、クラス混成タイプの、パーティ全体の耐久力が要求されるクエスト攻略に適しているといえる。
◆FGOでの活躍
第一霊基は原作でおなじみの姿、第二霊基は「星の王子さま」をイメージした姿に。第三霊基では少し成長し、宇宙服と航空機パイロットスーツを組み合わせたかのような姿になる。
- Fate/Requiem盤上遊戯黙示録
初登場。カルデアでの異様なボードゲーム大流行に際して現れた謎のサーヴァント。
翌朝のゲーム参加サーヴァント消失事件に、「あいたいひとがいる」という彼の力を借りて問題の異空間――ゲームの世界へ乗り込んでいく。
当該イベントでは終盤の大事な場面で爆弾級の誤字が発生し、「もろちんさ。いつだってぼくは、きみをたすけるよ、エリセ。」と発言する羽目になってしまった。もろちんなのは原作でエリセと入浴した時だけだろ！
アプデで修正されたが、しばらくはボイジャーにもろちんネタが付き纏うことになった。
- 聖杯怪盗天草四郎
2021年ホワイトデーイベント。博物館に入るため、少年鑑定士として主人公に助力。
主人公は兄or姉でありボイジャーのマネージャーというポジションで同行したが、「ボイジャーの弟ムーブ」や「金髪碧眼に変装したぐだ」に一部界隈が騒いだ。
◆余談
アメリカ合衆国のサーヴァントのため、イアソンを「ジェイソン」と呼ぶ等口調にアメリカ訛りがあるほか、面白い事があるとポップコーンを用意する旨の発言をする等、アメリカの大衆文化を意識したような発言が多い。
少年好きで知られるブケファラス高橋マシュ役高橋李依氏は実装された際、当然のように宝具レベルが最大になる5体揃うまで召喚（ガチャ）を引きまくった。もちろん財布には結構なダメージが入った。
追記・修正は、地球より60億km離れた地点からお願いします。
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▷ コメント欄
- 宝具台詞が途中まで一致してるせいで「ぼくはみちびく。ひとのゆめ、ひとののぞみ」のあとに人の業！を入れたくなるw -- 名無しさん (2022-08-23 01:10:11)
- ↑「青き清浄なる世界」に「ペイル・ブルー・ドット」とルビを振るまでワンセットでw -- 名無しさん (2022-08-23 06:25:23)
- ↑2 業～、業～、業～ -- 名無しさん (2022-08-23 09:40:58)
- ↑ラウ・ル・クルーゼ？ -- 名無しさん (2022-08-23 20:08:32)
- 項目名を見て一瞬「誰だっけ？」となったけど、仮名は確かにそうだったね -- 名無しさん (2022-08-23 20:57:45)
- もろちんさ -- 名無しさん (2022-08-24 01:58:54)
- 結局謎の少年とタイプどっち？ -- 名無しさん (2022-08-24 08:13:07)
- 単位:ぼい -- 名無しさん (2022-08-24 23:12:03)
- 2021年のCBCにおいて多くのお兄ちゃんお姉ちゃんを作った罪深い弟 -- 名無しさん (2022-08-25 01:30:30)
- どけ！俺はお兄ちゃんだぞ！ -- 名無しさん (2022-08-25 05:15:26)
- ぼいくんまだ存命中なんだっけ -- 名無しさん (2022-08-25 07:49:34)
- 現代ではまだ存命中で、requiem本編の時代設定が丁度ボイジャーの電源が切れる時期だったはず -- 名無しさん (2022-08-25 08:43:44)
- ↑盤上遊戯イベントのシナリオ読み返してたらカルデア知能陣が言及してました。ありがとうございます、優しい方。 -- 名無しさん (2022-08-25 09:08:13)
- あれ？項目名変わった？ -- 名無しさん (2022-08-26 00:03:56)
- もろちんさ。 -- 名無しさん (2022-08-29 15:41:03)
- ゴールデンレコード、ちょっと詳細調べると確実に地球白紙化現象への切り札……だと思ってたんだが…… -- 名無しさん (2023-03-04 08:54:33)
- 見た目が星の王子さまなのはモモタロスが桃太郎風なのと同じようなものなのかと思った -- 名無しさん (2023-09-27 08:09:10)
- 別イベに出た際もやたらと選択肢に「もちろん」が多いのはライターが意識している可能性が高いか -- 名無しさん (2023-09-27 09:52:31)
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*2 あちらは真祖、こちらはロボットなので人ですらない
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