登録日:2022/03/23 Wed 02:10:00
更新日:2024/06/18 Tue 11:42:44NEW!
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re:ゼロから始める異世界生活 魔女教 大罪司教 敵幹部 強欲 七つの大罪 濃すぎるキャラクター性 石田彰 イカ ネタキャラ クソコテ 人格破綻者 狂人 クズ 自己中 自己愛 エゴイスト 凍れる時間の秘法 チート dv 外道 腐れ外道 ハーレム 身勝手 愛せない馬鹿 邪悪 かまってちゃん 独裁者 独善 クソ野郎 激情家 時間操作 ストーカー 煽り耐性ゼロ 生まれながらの悪 ゲス野郎 ダブルスタンダード 童貞 小物 絶対悪 ド外道 自分が悪だと気づいていない最もドス黒い悪 リゼロ 饒舌 勘違い野郎 滅ぶべき存在 生きている者の敵 やべーやつ dqn 同情の余地なし 通り魔 マジキチ 世界の歪み 司教 承認欲求 白髪 自己顕示欲 わがまま ウザい 厚顔無恥 夫 誘拐犯 気持ち悪い 面食い 時間停止 時止め 自意識過剰 自己顕示欲の塊 レグルス レグルス・コルニアス タコさんウィンナー 獅子の心臓 小さな王 無駄に長すぎる自分語り 己の価値観を押し付け、独りよがりを押し通す凶人 気分次第で誰にでも矛先を向ける躾のなっていない子どもに、龍と同じ力を与えたような危険な存在
君さあ、礼儀ってものがわかってないんじゃないの?僕はさ、最初に名乗ったと思うんだよね。どうして名乗ったかっていうと、それが人間関係を始める上で一番大事なことだから。どんな関係であっても、まずは自分と互いを知ることから始めなきゃならないわけじゃない?で、僕はこれでも気遣いができる方だから、なるべく誰とでも友好的に接したいと常々思っているんだよ。それに相手が照れ屋の可能性だってあるわけじゃない。仲良くしたいと思っていても、なかなか自分からは名前を名乗ることだって躊躇ってしまうみたいなね。そういう人に配慮する意味もあって、僕はできるだけ自分から名乗って、相手を安心させる土壌を作ってあげたいと思って行動してるわけ。もちろん、恩着せがましいそんなことを最初から誰にでもずけずけと明かすわけじゃないさ。でも、そういった意味合いがあって最初に名乗っているんだってことを、ある程度の年齢になるまで過ごしてきたなら察してほしいんだよね。っていうか察せるでしょ。それとも君、初対面の相手とは名乗らずに話し合うのが当たり前の生活してきたの?だとしたらそれってちょっと僕の常識感と文化が違うよね。それなら互いの感覚のすり合わせは必要だと思うけど、それならそれで誤解を生まないように前もって断っておくべきじゃないかな。そういった心遣いの一つもしないで当たり前みたいに相手の優しさに甘えるのって、ちょっと違くない?というより、それはもはや失礼に値するよね。失礼そのものだよね。礼を失するってことは、相手に対してその程度の価値しか見てないってことだよね。相手の価値を見損なうってことは、それはもはや相手の人生の、生き方の侵害だ。他者の権利の侵害だ。無欲で理性的な僕に対する、僕の権利の侵害だ
※原文ママ
『Re:ゼロから始める異世界生活』の登場人物。
CV:石田彰
概要
「魔女教」の最高幹部「大罪司教」の『強欲』担当。細身の体つきをした白髪の青年。面貌には大した特徴はなく、見た目はいたって平凡。
ペテルギウス・ロマネコンティと同じく魔女教の初期からいる最古参の教徒の一人。
ペテルギウスほど積極的に活動はしていないが、ルグニカ王国の隣国であるヴォラキア帝国の城塞都市ガークラをたった一人で攻め落とすなど、起こした事件一つ一つの被害の規模が尋常ではなく、それゆえペテルギウスと並んで特に恐れられている存在。
百数十年前はとある村の貧乏な一般家族の生まれで、両親や兄弟が居たことが明かされている。
家族達は恵まれない環境であってもレグルスに愛を注いでいたようだが、幼少期から他者との関わり合いを病的に忌み嫌い他者を見下す自己愛の権化である上に被害妄想気味だったレグルスにとって、家族の行為は煩わしい上に自分を馬鹿にしている行為以外の何物でもなく、権能の獲得と同時に躊躇すらせず家族や出身の村の住民を虐殺し、自分のいた国をも滅ぼして現在の地位に至る。
スバル曰く「己の価値観を押し付け、独りよがりを押し通す凶人」。
人物像
大事なことなんだ。僕はね、君の顔が好きだ。顔がとてつもなく好きだ。僕は妻を顔で選ぶことにしてる。美しく、可憐で、整って魅力的な顔で妻を選ぶ。僕が妻にした二百九十一人は全員、顔の美しい妻たちだった。君も顔が可愛い。だから、僕は君を僕の妻にする。わかるかい?
僕は思うんだけどさ、世の中って思った以上に勝手な人が多いよね。恋人になったり夫婦になったあとで、愛が冷めるみたいな話ってよく聞くじゃないか。お互いに好き合っているはずなのに、いざ一緒に暮らしてみたら色々と合わない部分がある。料理の好みが合わない。生活習慣が合わない。趣味が合わない。時間が合わない。そんな身勝手な理由をつけて、好きだったはずの相手に幻滅するクズみたいな人間がたくさんいるんだ。僕はね、そんなどうしようもない奴らが心底嫌いなんだよ
勝手なんだよ、誰もかれも。どうして幻滅する?好きな相手と、ちょっと感性が違うぐらいのことでなんで幻滅するのかな。そんな馬鹿な話があっていいのか?おかしいじゃないか。だから、僕は好きな相手は顔で選ぶ。好きな顔をしている相手であれば、僕はその顔の持ち主がどんな子であっても幻滅なんてしないよ。だって顔が好きなんだから。その顔である限り、愛が冷めることなんて絶対にない
脱いだ服を片付けない人でも。子どもを何人も殺した殺人鬼でも。料理が壊滅的に下手くそだろうと。親兄弟を借金のカタに売り飛ばしていようと。色移りする洗濯物が分けられない人でも。隠れて動物を殺すのが趣味な頭のおかしい人でも。服のセンスが最悪だろうと。金に薄汚い性根だろうと。風呂に入らなくて汚物みたいな臭いがしていても。世界の滅亡を本気で目論んでいようとも──僕は嫌わない
好きだった、なんて過去形で語ることなんてない。僕は君の、顔を愛してる。だから君がたとえ、世界中の人間に苦痛の限りを与えて殺そうと目論む魔女だったとしても幻滅なんてしないよ。ただ、その顔である限り
簡単なことだよ。普通にしていたら可愛いし綺麗なのに、笑うとブスになる子っているじゃない?僕、そういうのが許せないんだよね。だから、笑顔って言ったけど条件は泣き顔とかも一緒だよ。ようは、可愛い可愛い君の顔が不細工になる可能性があるのが嫌なんだ。だから、笑うな。泣くな。怒るな。ただ可愛い顔をしていろ。
一人称は「僕」。
『強欲』の名に反して無欲と清貧を尊び、自らを「平和主義者」「無欲」と称する。
外面は非常に穏やかで穏便なので、そういった意味では見るからに近寄りたくない狂人というかヤバい人物だったペテルギウスとは対照的。
だがその本性は異常な承認欲求と自己顕示欲の権化。
非常に我が儘な激情家で、自らの欲したものを手に入れないと気が済まない司る性質通りの強欲な男。
自らの思想・価値観を何よりも最上に置いた上で、決して他人の存在を無視することができず、自身の存在価値を他人に誇示することに執着する。
恐怖と暴力によってあらゆる存在に己の感性を押し付け、価値観を上塗りすることで「レグルスこそが最上である」と強要する最低最悪のかまってちゃんであり独善者。
また上述の台詞からわかる通り死ぬほどウザいレベルで多弁な饒舌家。
事あるごとに一見もっともらしい道徳観や一般論をくどくどと語るも、その内実は屁理屈で自分の我儘を押し通そうとしてるだけでダブルスタンダードも甚だしく、喋るたびにブーメランが刺さっているのだが本人は全く無自覚。
長々と語る論理と言動全てが自分の中で完全に自己完結し切っているため対話の余地は微塵もなく、そのくせ、ほんの少しでも、相手の行動・言動が自分の意に沿わぬものであったり、自分の邪魔をされた場合、無茶苦茶な難癖を付けた上で「僕の権利の侵害だ」として殺しにかかる。
激情家のかまってちゃん故に煽り耐性もゼロで、少し前に言ったことと今言っていることが全く矛盾していても本人は一切気にせず、逆に指摘してくる相手をブチ殺して反対意見を封殺しようとするクソコテである。
(例)
男のくせに、ってのもいかにも比べる男を知らなそうな偏見が垣間見えるよね。そもそも世界中に数えきれないほどいる『男』って生き物と、どういった権利があって僕を比較するっていうんだい? その態度はさぁ……ちょっと、看過できないよね。それはあまりに礼を失している。僕という個人を、その権利を、蔑ろにしてる。
↓
──僕が下手に出てやってれば、調子に乗るなよ、女がぁ!
ここまで長く書いたが、当の本人は己の無謬を信じて疑わないのが何よりタチが悪く、自分の行ってきたあらゆる所業に一切の悪気や呵責もないおまけつき。何なら自分の意見が受け入れられないことに悲観し厚顔無恥に被害者面までする。
後述する権能も合わせて文字通りの「無敵の人」である。
花嫁
レグルスが選定し娶った女性たち。
53人もの妻からなるハーレムを築いているが、その選定基準は「処女であるか」と「顔」のみで、「顔が可愛い。愛なんて、それが全てでしょ?」と断言して憚らない。
妻を得る方法もやり口は相手の同意を一切考慮しない一方的な誘拐でしかなく、その過程で妻に選ばれてしまった女性の家族や知人は皆殺しにされ、故郷も滅ぼされた被害者もいる。
ナレーションによれば「正論と綺麗事で表面を飾り付けたストーカーの理屈に近い」「ストーカーの厄介さの例に漏れず、自分が間違っているなどと微塵も彼は疑っていない」とのこと。
少しでも気に食わないことがあれば、文字通り「切り捨て」るなど愛情は皆無で今までに迎えた妻の数は「死に別れた」女性を含めると総勢で291人。
彼女たちのことは皆番号で呼び、上記のような自分にだけ都合のよい理屈を並べ立て、恐怖で縛っている。
当然嫁からの反応は抜粋しただけでも
- 「死ねばいいのに」
- 「気持ち悪い」
- 「地竜の方がマシ」
- 「比較対象がない」
- 「苦しんで死んでほしい」
- 「話が長くて回りくどい。一文字余計に喋るたびに死んでほしい」
- 「あれを愛せる人間なんていない」
などレグルスへの溢れんばかりの愛の叫びで溢れている。
彼は「顔さえ良ければどんな性格でも気にしない」と言っているが、作者曰く「性格的に反りの合わない子は屁理屈を並べ立てたうえでミンチにしている」らしい。
また彼は百年以上前からこんなことをしているため、「年を取った」という理由で殺された「妻」もかなりいると思われる。
実の所、可愛らしい顔の女性を強引に妻にしていたのは、自分の周りを美女や美少女で囲うことで周りに自分への憐みを抱かせず、自らを高等な人間だと周りに知らしめることが思惑。
処女に拘っていたのも妻に仕立てる人間に裏切られて自分が傷つくのを防ぐための予防線であり、レグルス自身はそもそも愛という感情や生殖活動の概念そのものを根本から否定・嫌悪している。
その為「好きな相手と結ばれたい」という一般的な人間の願望をレグルスは「卑俗な強欲」と蔑んで認めていない。
他の魔女教メンバーとの関係
上述のような性格であるため、当然というべきか一応同僚である他の大罪司教との仲も最悪の一言。*1
彼らの不条理な言動や行動に上から目線で逐一ツッコミを入れ、同じく破綻している自分の行動のことは棚に上げて嘲笑うことはしばしば。
特に過去の因縁からペテルギウスのことは蛇蝎の如く嫌っており、彼が倒されたと聞いても一切気色ばむことはなく、「出来損ない」「大罪司教になる前も、なってからも、何一つ満足に為せない愚図」と完全に見下している。
魔女教の禁忌として扱われているパンドラに対しては、一応素直に付き従い敬うような様子を見せるが、やはり僅かでもレグルスの機嫌に障るような行動をすれば一瞬でミンチにして殺害してしまった。まぁ直後に何事もなかったかのように復活して強制送還されたけどな!
レグルスの機嫌が良い時や利害が一致した時のみ、他の魔女教メンバーと雑談を交わしたり形だけの協力関係を築くときもあるものの、自身が危なくなれば「あんな連中が死のうが生きようが知ったことではない。」と切り捨てる程度の関係でしか無い。
戦闘能力
自己研鑽を完全に放棄しているため、戦闘技術も身体能力も素人以下でスバルにすら劣る。
しかし、権能の力がそれを補って余りあるほど凶悪で、小手先の技術が全く無意味になるレベル。
ぶっちゃけ本気を出せばほぼ全ての敵を遠距離攻撃で一方的に瞬殺してしまえるのだが、そうはせず敢えて剣や魔法の応酬に真っ向から応じることを好む。
上記の性根であるからして決して殊勝な心掛けによってそんな戦闘スタイルを取っているわけではなく、寧ろ敵対者を相手の土俵で叩きのめし、自分という存在を誇示した上で悦に浸りたいがため。
地の文では「自分が傷付き、敗北しないという前提条件に立った上で、相手の全てをねじ伏せて心をへし折ろうとする戦い方しかできない男」と呼ばれている。
これらの権能の圧倒的な強さから、スペックで言えば間違いなく大罪司教最強。
言ってみればもらったチートでイキっているズブのもやし素人に過ぎないのだが、戦闘技能の稚拙さや身体の貧弱さが逆に、一種の初見殺しとして機能する厄介な効果をもたらしている。
武道の心得のある者が事前情報もなくレグルスを観察した場合、警戒すべき素養が欠片も見つけられずに「こいつはズブの素人だ」と割り出して油断してしまう。
そのギャップから繰り出される強烈な一撃であっさり仕留めるか、無敵のド素人として持久戦に持ち込んでゴリ押しで勝利をもぎ取るか。
これがレグルスの必勝パターンであり、あらゆる戦いに勝利してきた。
ただし、「戦闘」に関しては絶望的といわざるを得ずとも、所詮は腕をブンブン振り回して直線的に体当たりで突っ込むしか能が無いズブの素人。
その杜撰な本体性能と稚拙な所作から攻撃の予兆と軌道を見切るのは難しくないので、「逃走」引いては「生存」すること自体は、大罪司教の中でも(他のメンバーと比較すればの話だが)容易である。
そうして、プリステラでは
- 同じく化物級の戦闘力と回復・耐久力を誇るラインハルト
- 反骨メンタルな上に小賢しく立ち回り(叩きのめして絶望させる機会に中々恵まれない)、走って逃げ回るのに慣れたナツキ・スバル
彼らに対してはこの戦闘スタイルが裏目となり、逆転及び自身の死に繋がった。
獅子の心臓
今に満たされていればいいものを、身の丈に見合わないものを欲しがって身を滅ぼす。どいつもこいつも揃いも揃ってなんにも学ばない。君たちって本当に度し難い生き物だよ
『強欲』の権能。
自身の肉体と自身が触れている物質の時間を止めることができ、レグルスはこの能力によって攻守共に隔絶した力を発揮する。
発動中はレグルス自身は物理法則などを含め他者からの影響を一切受けなくなる。「何者にも干渉されたくない」という彼の思いが具現化したような能力。
その結果、強大な暴力を受けても傷を負うどころか衣服に汚れの一つも付かず、彼に触れたものはその部分がだるま落としのごとく欠落することになる。
攻撃面においても、自身が触れた空気を飛ばすことにより、軽く手を振るだけで他者の両腕を肩から千切り、投じた泥や石の破片は音速を越え、不壊の銃弾として人体を抉る。
分かり易く言うと、凍れる時間の秘法が掛けられたバーン様の肉体+ミストバーン+身体速度数千・数万倍化。
ただし使用中は術者の心臓等も停止するという割と大きな欠点がある。そのため、通常なら最大5秒位しか持続できず、それ以上になると解除した際に心臓が動き出さず、死ぬことになる。
もっともこの制限時間も、彼が多少でも鍛練していれば伸ばせたと思われるが…
小さな王
『強欲』のもう1つの権能。
他者に自らの心臓を「重ねる」能力で、簡単に言えば疑似心臓を他人に寄生させ、相手と同調する能力。
この権能によって『獅子の心臓』の欠点を補い、常時発動が可能になっている。
あくまで疑似心臓であるため、潰されても死なない上、通常では対象者は心臓が重ねられていることにも気づかない。
当然寄生先である花嫁に対しては無断で行っている。
レグルスは「夫の財産の管理は妻の義務」「美しい夫婦愛そのもの」と呼んで憚らない最低の異能。
一応花嫁に擬似心臓を寄生させていられる距離には限りがあるらしいが、その距離もレグルスが「(花嫁との)愛を身近に感じる距離」というアバウトな物なので本人の考え方次第ではその弱点も無視できるものと思われる。作者「離れ離れになったぐらいで愛を感じなくなるとか、夫婦としてどうなのかなぁ?」
その上、寄生させた人物が殺害された(心臓を止められた)としても、恐らく自動的に別の人物へ転移させることができる。
基本的には自身の妻に寄生させているが、いざとなれば敵であるエミリアに移す、さらにそのエミリアが殺されかけても平然としているなどどうやら寄生相手を選ばない様子。
自分の心臓を寄生させている花嫁にも躊躇なく攻撃しているのも、その気になれば誰にだろうと心臓を渡せるという余裕があったからと思われる。
この権能によって世界に生命体が存在している限りレグルスを倒す方法が無いとすら思わせる強さを発揮しているものの、
唯一の弱点として擬似心臓を何らかの方法で直接破壊されると、おそらく再発動等はできず権能が大幅に弱体化してしまう。
身勝手を押し通し続けた『強欲』な暴君の滑稽な末路
自身の嫁(という名の人質)に擬似心臓を寄生させていたが、エミリアが彼女達をコールドスリープさせたことでこれらの擬似心臓を機能停止されてしまう。
しかし、切り札として疑似心臓をエミリアに寄生させていたことで勝利を確信。それを明かして1人愉悦に浸る。
だが、スバルが疑似心臓をなんとかしようとするのを「スバルがエミリアを諦めて殺そうとしている」と勘違いし、大事な人間を犠牲にしてまで挑んできたスバルを叩きのめすという悦に浸りたいがためにあえてそれを見過ごすという大ポカをしてしまう。
その結果、スバルが使用したジュースの『見えざる手』によりエミリアは無傷のまま疑似心臓のみを破壊され、永続の無敵能力が時間制限付きに劣化。権能に頼りっぱなしで自身は何も鍛えていない彼はエミリアに叩きのめされる。
それでもみっともなく「2対1は卑怯」「騎士であるスバルと一対一で戦わせろ」等とほざくが、スバルが『ラインハルトと一対一でイーブン』という状況を仕立て上げ、上空に吹き飛ばされた挙げ句跳躍で追い付いたラインハルトに地上へと叩きつけられてしまう。
獅子の心臓により衝撃を無効にするが、このままではどこまでも地面を掘り進むだけということで解除せざるを得ず、地中で衝撃により全身がグシャグシャに砕けた肉袋となり死亡…したかと思いきやそれでも執念深く生きてはおり、時間停止により着々と地上へと上がって行くなかでエミリアの事をペテルギウスが保護していた少女だということを思いだし、暗い復讐を楽しもうとしていた。
…が、破壊した町の水路から溢れた大量の水が穴に流れ込み、「溺死」か「心停止による死」どちらかの死しかない状況となり発狂。
エミリアに自身の討伐を喜ばれたくないという絶叫の中死亡した。
(自分が死んだあとで、嘲笑われるのなんて御免だ)
(あの娘に、母親やペテルギウスの仇を取ったなどとはしゃがれるのも御免だ)
(あの娘がレグルスの死を喜び、飛び跳ねて感激すると考えただけで反吐が出る)
(人生の目標、生きる糧、それを達成したかのように振る舞うに決まってる)
(レグルスの死によって自分の人生は動き出す、輝き出す、そんな世迷い言を言うに違いない)
(筋違い、見当違い、甚だ理屈に合わない喜びで、あの娘が満たされるなんて耐えられない)
(自分の死が、あの娘の心に大きな大きな影響を──ぉ)
それがね、思い出せないの
──レグルスって、私とどこで会ってたんだろう
最後の執着を向けられた当のエミリアはレグルスのことを朧気に覚えてはいたものの、具体的なことは最後の最後まで思い出すことはなく、レグルスの最期の願い通りに『エミリアにレグルスが与えたものなど何もないのだ』という事実を断じられた。よかったなレグルス。
そもそもエミリアの養母フォルトナの命を奪い、ジュース=ペテルギウスを狂人へと変貌させた元凶はパンドラである。
レグルスも一応この戦いに関わりはしたもののパンドラによって途中退場させられているので、三下レベルの存在感しかなかったのだ。*2
それでも自分こそが親の仇と自認し勝手に逆上するあたり、自意識過剰もここに極まれりである。
いずれにしろ『承認欲求と自己顕示欲の権化』としてはお似合いの末路であり、引いてはレグルス・コルニアスは世界や人類に負の影響こそ残せど、彼という存在に価値や意味など誰にも見いだされることなどないという最期であった。
レグルスの死後、強欲の魔女因子はペテルギウスのものと同じくスバルに受け継がれたが、こちらの権能の効果は「他人の不調を自身が肩代わりする」という別物どころか『小さな王』の名の意味*3すら正反対と化している。
レグルス語録
「さっきから思うんだけど……もしかして君、僕に何か文句とかあるの? あるんだとしたら、それはちょっと心外だなぁ。僕はこれだけ君に配慮して譲歩して、できるだけの心遣いをしているはずなのに、その思いやりがわかってないってことでしょ? それってさぁ、人としてどうなのって話だよね。ほんのわずかでも、他人を思いやれるだけの気持ちがあれば、相手の立場に立って考える頭があれば、そんなことはないと僕は思うんだよ。そのささやかな気遣いができないってことは、その価値を相手に見てないってことだ。それは相手を軽んじてるってことだ。それはつまり、僕という一個人を軽視する行いだ。それは、許せないなぁ」
「僕もあんまり虚仮にされ続けるのは面白くない。面白くないっていう問題じゃないよね。僕の意思が通らないっていうのは、それはよくない。権利の侵害だ」
彼の思想の根幹である。
「悪いけど時間だ。君に構っている暇はなくなった。福音書に感謝……ううん、違うな。それはいくらなんでも合理的じゃない。紙切れに謝意なんて無用だからね。だから君は、福音書に従う僕に感謝するといい」
言動が一々承認欲求に満ちている。
「決まってる。運命さ。──だって、夢で約束したからね」
エミリアと結婚式を挙げる理由について。
ストーカーの理屈に近いというか完全にストーカーそのものである。
「やれやれ──思い込みの強い人って、これだから手に負えないよね」
お前が言うな。
「アレかな。君って、自分の意にそぐわない相手の意見は頭っから否定してかかる類の人間なのかな? だとしたら、見識も器も小さくて狭いとしか言いようがないよね。他人の言葉に素直に耳を傾けられない人って、いずれは他者を軽んじたことが理由で足下を掬われると思うんだけど、どう思う?」
お前が言うなパート2。
「動くな! おかしな真似をすれば、女たちの命はない」
「全員、僕の大切な妻たちだよ。僕を愛し、僕の愛に応えてくれる麗しの姫君たちだ。君たちはそんな、何の罪もない彼女たちを死なせるというのか? そんな残酷なことをしようだなんてどうかしてる!」
「僕は彼女たちを死なせたくなんてない。それでも、君たちがこれ以上の抵抗をするというなら殺さなくちゃならない。端から一人ずつ順番に。そんな残酷なことを、僕に強要しようなんてひどすぎる」
自分の妻たちを、ラインハルトに対する人質として使いながら。
…もはや何も言うまい。
余談
名称はしし座α星レグルス(Regulus)に由来。
その強さで読者に絶望を与えた初登場時から話が進むにつれて内面の気持ち悪さと小物っぷりが明らかになり、
さらには作者にも「ノミとレグルスを比べるなんてノミに失礼」「気持ち悪い」と言われるなどweb版読者からはペテルギウス以上のネタキャラ扱いされてしまっている。
加えて書籍版の設定イラストの服装が「イカ」や「タコさんウィンナー」にしか見えないなど、ネタっぷりが加速していると専らの評判。
追記修正よろしくお願いします。
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▷ コメント欄
- 要はよく喋るメカゴジラⅡ? -- 名無しさん (2022-03-23 16:42:34)
- 元の項目の内容を削除するのであれば、分割項目になるから相談しないとダメですよ -- 名無しさん (2022-03-23 16:59:28)
- ペテルギウス&レグルス、魔女教大罪司教で作者から最も弄られているネタキャラでもあり、一番遭いたくない境遇と末路の2人でもある -- 名無しさん (2022-03-25 19:44:12)
- ↑当事者ではないですが……こちらの項目、削除審議後に再度項目作成相談がなされ、反対意見が出ずに1週間以上が経過していたはずですので、削除審議を取り下げています。(スレが流れてしまって、掘り起こせませんでした。相談の直後に「次回から気を付けて」旨のレスがあったはずです) -- 名無しさん (2022-03-31 10:26:07)
- ↑「項目作成相談 その3」でした -- 名無しさん (2022-03-31 10:29:29)
- 話を聞いてやる価値もないし台詞も無視して読めばいいってのがよく分かる奴だな。ロクデナシだがそれだけに末路は最高のエンタメとして楽しませてもらえたよ -- 名無しさん (2022-04-02 22:34:06)
- ↑ペテルギウス&レグルス、過去が分かればわかるほど味が濃くなるガムみたいなペアですよね、私もセットで書くのが楽しんですよ -- 名無しさん (2022-04-02 22:40:57)
- 無敵のチート能力を持った最低のかまってちゃん。以上、そのほかに語ることがマジでない人。 -- 名無しさん (2022-04-15 15:59:10)
- 語弊があるが、石田彰の素晴らしい使い方 -- 名無しさん (2022-04-15 16:17:38)
- マジ能力しか強みがない男 -- 名無しさん (2022-05-06 21:51:56)
- こいつとジュウオウジャーのジニスはどちらがマシなんだろうか -- 名無しさん (2022-05-10 16:08:06)
- ジニスの実力はジニス自身のもの、しか -- 名無しさん (2022-05-10 17:55:12)
- しかもジニスはプレイヤーが死んだら自分の細胞を与えて生き返らせるからコイツとは比べ物にならない -- 名無しさん (2022-05-10 17:56:48)
- レグルスの最後の慟哭も、拉致監禁してきた女性たちがするだろうから末期の願いも叶わないと思う。(コイツの死によって自分の人生は動き出す、家族の仇を討ったとはしゃぐ、死を喜び、飛び跳ねて歓喜する) -- 名無しさん (2022-11-05 19:53:01)
- ↑個人的にはあまりにもくどいわがままだから、むしろ本心では歓喜だのをやって欲しかったんじゃないかと思ったな -- 名無しさん (2022-11-05 20:32:07)
- そんなに人と関わりたくなければ山奥に小屋を建てて仙人のように過ごせばよいと思うけど、底なしの承認欲求と自己顕示欲を持つコイツには無理か。 -- 名無しさん (2022-11-09 18:29:29)
- 詰んだ状況から勝ち筋を掘り出す戦い方を常套手段とするスバルはマジでコイツの天敵だったんだな。 -- 名無しさん (2022-11-24 20:59:21)
- 波旬は正直可哀想だしキャラ的にはむしろ人気者で俺も結構好きだがコイツはネタ的に正直弄るぐらいしか・・・ -- 名無しさん (2022-11-24 21:16:24)
- コイツと反りの合う女っているのか?(作者のコメントを見て) -- 名無しさん (2022-12-01 20:38:47)
- 上のジニスどうこうだけど、同じ戦隊シリーズのダグデドも色々とレグルスと共通するとこあるよなあ -- 名無しさん (2024-06-07 04:00:13)
#comment(striction)
*2 腕を千切り飛ばすなどのレグルスがジュースに負わせた傷も、パンドラの現実改変能力によって完治されている。
*3 レグルスのそれが「強大な力を以て独りよがりを押し通す存在」(=(器が)小さな王)という意味ならばスバルのそれは「非力な自分を頼ってくれる仲間の為に尽力する存在」(=(力だけは)小さな王)と言える
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