マップス

ページ名:マップス

登録日:2021/08/06 Fri 12:16:48
更新日:2024/05/30 Thu 13:58:56NEW!
所要時間:約 11 分で読めます



タグ一覧
長谷川裕一 漫画 マップス ova スペースオペラ 宇宙 宇宙戦争 ラブコメ ハーレム 勇者 生贄 天使 sf 宇宙海賊 学研 何故かなかなか立たなかった項目 ようやく立った項目 風は翼に乗る 十の魔物 伝承族 コミックnora






時 凍てつく時 大地に 間ある時 白き地図

人 "風まく光" を示す

風は翼に乗り 翼は風に乗る かの地 4枚の地表を持つ星に至りし時 "苦しみの刃" 翼割ることあれば

注意せよ 風は光をもってその印を 銀河になすであろう

三枚の星図 そろう時 静止し 月の背 見つめる 青き円卓に

風に呼ばれし 十の魔物 七つの軍団 光をもって 印たるものに集う


すなわち マップス






◇概要

『マップス』は、長谷川裕一が1985年〜1994年まで学研『月刊コミックNORA』*1で連載した漫画作品で、初期の代表作。
コミックスは全17巻(外伝2巻)、文庫版全10巻、愛蔵版(辞書並の分厚さ)全6巻が発売されている。


広大な宇宙を舞台にしたスペースオペラ作品。いわゆる「ワイドスクリーン・バロック*2」の日本SFマンガにおける好例。
宇宙海賊と出会った地球人の高校生が宇宙へと旅立ち、やがて勇者として宇宙存亡の危機へ立ち向かっていく物語である。
非常に壮大な世界観を描くが、綺麗に物語を畳み切っており、長谷川節も相まって熱いストーリーになっている。
反面、長谷川氏の絵柄のために苦手な人も多いらしい。


元々は読み切りのつもりで描いたが、連絡の行き違いで連載になる事が伝わっておらず、長谷川氏は心底焦ったらしい。



1987年には学研による劇場版『マップス 伝説のさまよえる星人たち』が公開されている。
物語は原作の第1話がベース。



1994年にはKSSより全4話でOVA化。
こちらは第1話が原作1話、2話は原作6話、後半2話は原作中盤の死闘『六人の幽霊船編』がベースになっている。
主題歌『風は翼に乗る 翼は風に乗る』は原作者自ら作詞しており、本作の物語を端的に示す良曲になっている。
続編の予定もあったらしい…が、続きは出なかったため全体のストーリー的には中途半端なところで終わっている。



2000年代には続編『マップス ネクストシート』が連載された。
これに合わせてシェアードワールド化され、ライトノベルも発行された。




◇あらすじ◇


ある日、普通の高校生だった十鬼島ゲンの前に、天使型宇宙船を駆る宇宙海賊リプミラ・グァイスが現れた。
彼女によればゲンは遥か昔に存在した「さまよえる星人」という宇宙を放浪していた種族の末裔で、その体には地球に隠された宝の地図が隠されているという。
同じく宝を狙うスペース・パトロールのニュウ・エイブにより囚われたゲンはリプミラを救出し、ゲンの体を調査したリプミラと共に南極へ向かうと
さまよえる星人が隠していた遺跡がゲンに反応し、地球の時が止まり真っ二つに分割されてしまう。
追ってきたエイブとの争奪戦の末、地球の中心に隠されていた宝を手に入れたゲン。その宝とは半径6億光年を記した星図であった。


リプミラと共に旅立つことを決めたゲンは、様々な星を旅をする中、惑星大の巨大な生首「銀河伝承族」の存在を知る。
伝承族の幼生態ガタリオンは、ゲンこそが伝説の「勇者ダイナック」であり伝承族と戦う運命にあると語るのだった。




◇登場人物◇

CVは左から学研版/KSS版


勇者ダイナックと十の魔物


十鬼島ゲン CV:田中真弓緑川光
本作の主人公。「風まく光」の伝説に語られる勇者とされる地球人の高校生。
銀河について知るため宇宙を放浪する内に様々な人々と縁を結んでいき、銀河統一を成し遂げる。
それと同時に勇者として祭り上げられて行き、「勇者」を演じ続けた。
詳細は個別記事参照。



・リプミラ・グァイス CV:鶴ひろみ/冬馬由美
本作のもう一人の主人公でヒロイン。十の魔物のひとり。
「リープタイプ」と呼ばれる天使型宇宙船リプミラ号の頭脳体である合成人間で、リプミラ号の傷がそのまま本人に反映され、
リプミラ自身が動けなければリプミラ号も動かなくなってしまう。
かつては宇宙海賊カリオンの持ち船だったが、伝承族の企みによりカリオンを殺害させられた過去を持つ。
ゲンの持ち船となってからはパートナーとして強い信頼で結ばれていく。



・君塚星見 CV:皆口裕子國府田マリ子
本作のもう一人のヒロイン。十の魔物のひとり。
ゲンのガールフレンド。ゲンと共にリプミラ号に乗り込んだのが縁で共に宇宙に旅立つ。
主に雑用を担当する非戦闘員で、ゲンの精神的な支え。



・ニュウ・エイブ CV:神谷明(学研版)
十の魔物のひとり。
秘密結社スペース・パトロールのチーフをしている超能力者。
風まく光を手に入れるためリプミラ号を襲うが、宇宙船を撃沈されてしまい、地球でアルバイトをした後リプミラ号の一員(コック)となる。
実は妻子持ちで恐妻家というコメディリリーフ。
十の魔物となってからはスペース・パトロールを率いる大出世を遂げる。



・ツキメ CV:渡辺菜生子/安西正弘
十の魔物のひとり。
ゲンたちが訪れた超重力惑星で出会ったげっ歯類のような宇宙生物。
左目に三日月型のアザがあったことから「ツキメ」と呼ばれる。
当初は星見にじゃれたりジャルナの胸を噛んだりと無邪気な動物っぽく振舞っていたが、
実は惑星ジャンパの王子「ミンにょろにゅぐかーみゃこす」で、十の魔物となってからは超重力生物であるジャンパ星人を率いる。



・ガッハ・カラカラ CV:大塚芳忠(KSS版)
十の魔物のひとり。
宇宙に覇を唱える豪商で死の商人。ケイ素生物で巨大なメロンのような姿をしている。
商人らしく非常にガメツく、たとえ敵対者であっても金になるなら殺しはしない(奴隷として売りはするが…)。
下賤と蔑まれるカミオ星出身で金の力で成り上がり、蔑んだ者たちを見返そうという反骨精神あふれる人物で、
何億何兆もの犠牲が出る戦いを気に病むゲンを叱咤するなど、一概に悪人というわけでもない。
当初はゲンたちと敵対するライバルだったが、伝承族の企みを知り、十の魔物になってからは自分の会社以下70億の子会社を率いる。



・ザザーン・クロマミス
十の魔物のひとり。
生贄砲計画編から登場する惑星ドドーの女性軍人。
かつての戦争ではたった一人で7千のロボット兵をスクラップにしたという豪傑。
正真正銘のレズビアンで、直属の部下である「愛人部隊」も一人を除いて女性のみで構成されている。
これは惑星ドドーの男女比が1対792という超女性社会のためでもある。
リプミラたちを手籠めにしようとするエロ担当。



・メタル・ビーチ
十の魔物のひとり。
惑星リングロドと呼ばれていた半死半生の伝承族がガッハによりサイボーグ化した宇宙要塞。
かつて滅ぼされた別宇宙の出身で、妻子を亡くし伝承族の真の目的を知ったことで反旗を翻し、ゲンに協力する。



・シスター・プテリス
十の魔物のひとり。
植物惑星の代表。植物型生物のため花弁の中に人型の本体が存在するという姿をしている。
未来予測に長け、十の魔物となるべく銀河統一会議にてゲンの前に現れた。
天然のドジっ子でゲンに惹かれていく。



・ガドリジン・ローム・ラム・ヘクススキー教授
十の魔物のひとり。
銀河最大の学術グループ「マド学院」の院長をする大学教授。
恐竜のような巨体の持ち主で、頭脳に秀でると共に趣味で体を鍛えている。
後に伝承族の遺伝子を植え込む人体実験を自分の体で行い、頭脳だけを小型ロボにコピーした。



・キャプテン・ヒィ
十の魔物のひとり。
かつて伝承族に戦いを挑んだが、敗北して鹵獲され、コレクションにされていた。
青き円卓編で覚醒し、シアンを助けて戦列に加わる。戦闘後に行われた銀河統一会議にて十の魔物に名乗りを上げる。
その正体は恒星の中に住んでいたエネルギー生命体「最初の男」。
光波船団を復活させるための戦いで死亡後、弟である「最後の男」が役目を受け継ぐ。



五人の幽霊船

・リプラドウ・グァイス CV:富永みーな(KSS版)
リプミラことリープミラーを含む伝承族配下のリープタイプ「六人の幽霊船」の長姉。リプラドウ号の頭脳体。
ガタリオンの忠実な部下で、冷酷非情。唯一20万年前からの記憶を受け継いでいる。
多数のクローンが存在し、ゲンたちとの戦いでオリジナルが撃破された後も伝承族の戦力として登場した。



・リプダイン・グァイス CV:折笠愛(KSS版)
リプミラそっくりの容姿を持つリープタイプ。リプダイン号の頭脳体。
ラドウの忠実な僕でリプミラに対するコンプレックスを利用されている。
地球での戦闘でラドウを裏切りリプミラと共闘するが、大破した。後に再生され、リプデニーという少女になった。



・リプレイン・グァイス CV:井上喜久子(KSS版)
リプレイン号の頭脳体。
かつてリプミラ同様、カリオンの同士ランザックと共に裏切り、逃亡したが、
ランザックを殺され囚われの身となり、姉妹に協力させられていた。
リプミラの最強武器であった「星の涙」を渡した後、大破。後に再生され、リプレニーという少女になる。



・リプリム・グァイス CV:こおろぎさとみ(KSS版)
リプリム号の頭脳体。ロリっ子。
惑星リングロドを守る五人の幽霊船のひとりで、一人リングロドに向かうゲンの前に現れる。
ラドウによって殺されそうになったことでゲン側に寝返る。
助けてくれたゲンを兄と慕うようになり、ダードやラドウ1101と行動を共にしていく。



・リプシアン・グァイス CV:緒方恵美(KSS版)
リプシアン号の頭脳体。
封建制度の星で育てられた高潔な騎士で、元々不信感を抱いていたラドウがリムを殺そうとしたことを発端に、
なし崩し的にゲンたちに味方するようになる。
青き円卓編で助けられたキャプテン・ヒィ(最初の男)とロマンスを演じるが、悲恋に終わった。



宇宙の人々

・カリオン CV:小野坂昌也/谷口節
かつてのリプミラの持ち主だった宇宙海賊。伝承族によって操られたリプミラに殺害された。
実は伝承族の協力者だったが、伝承族の真の目的に気付いて裏切り、リプミラと共に逃亡。
追ってきた幽霊船との戦いで大破したリプミラを再生した際に過去を知らせなかったため、リプミラは長い事真相を知らなかった。



・ジャルナ CV:高橋美紀(KSS版)
惑星ベニュアスの王女。
惑星イスナと戦争が勃発しそうになったため平和使節として赴くが、
両星の戦争を望むゼオ将軍により船を撃沈され、リプミラ号に乗り込んできた。
ゲンたちによって戦争が回避されたことでゲンに淡い想いを抱いている。



・ニュウ・スソクホウ
ニュウ・エイブの妻。
夫を完全に尻に敷いており、沢山の子供たちを養っている。
父親はスペース・パトロールの署長で、失敗したエイブの代わりに強力仮面と結婚させられそうになったが、
最大の超能力で巨大化したエイブによって救出され、子供たちと共にリプミラ号に乗り込む。
子供の扱いはかなり雑。



・ダード・ライ・ラグン
戦うために何でも平気で犠牲にする精神性を持ち、戦うために科学力を狂的に進歩させた戦闘狂種族ライ族が、
「千光の聖櫃」事件のドサクサでリプミラ号を鹵獲して入手した設計図を元に造り出した、戦闘艦ダード・ライ・ラグン号の頭脳体。
リープタイプの複製だが、全リープタイプが「メス」であるのに対し「オス」の属性を付与されており、
遺伝子の「交配」(意味深)でその戦闘能力をミックスアップ(意味深)する事を想定して設計された。
リプミラを手に入れようと戦うものの、彼女から拒絶され、宇宙を彷徨ううちにラドウ1101と出会う。
10個の中性子星を船体内に格納しており、誘導弾として自在に操る事ができる。さらに頭脳体もあらゆる戦闘に対応でき、船体との連携も使いこなす万能ユニット。ラストバトルまで含めて誰もコイツを正面から倒すことができなかった(ガタリオンをも正面から殴り倒した)究極戦士。



・ラドウ1101
リプラドウのクローンの一体。
まだ幼い少女で、オリジナルラドウによる制御を受けていないため純粋な年相応の子供。
ダードやリムとの出会いにより数奇な運命を辿っていく。


・超機動グラジオン
由緒正しき映画の惑星テビレ・アミメのロボット俳優。
リアル路線で重苦しい最近の映画に異を唱え、明るいエンタメ活劇の復活を目指し努力し、内蔵兵器や外付け武器に頼らぬ格闘アクションに目覚めた。
その後もプロパガンダの撮影に協力したり、一発キャラと思いきや出番があった。


・十鬼島ヨシキ
中盤で久々に地球に帰還したゲンが出会った弟。
実はゲンたちが普段から食べていた宇宙食には広大な宇宙を旅するために不老・延命効果のある薬が入っており、
ゲンたちの感覚では数年程度だったが実際は13年が経過しており、その間に生まれていた。
両親をほったらかして宇宙をふらふらしている兄を嫌っていたが、彼も後に宇宙へ旅立つことになる。




銀河伝承族と支配者

・神帝ブゥアー
銀河伝承族を作り上げた存在。見た目は巨大な胎児。
その正体は遥か昔に栄えていた前史文明の人間が作り上げた記録装置。
本来は滅びゆく宇宙の全てをせめて忘れられぬよう記録し続けることが役割だったが、12兆4千5百億8千万270番目の宇宙を記録した頃にはエネルギー限界により任務遂行が困難となる。
そこで一定のデータを記録した後、それらのデータからシミュレーションを行い、結果が実際と寸分たがわないことを確認すると、
一定まで記録したら銀河生贄砲を使って全生命体をエネルギーに変えて自身を維持する方向にシフトし、宇宙を滅ぼす悪魔となってしまった。
しかし、ゲンをはじめとするシミュレーションの例外となる「イレギュラー」の発生により狂いが生じていく。
スーパーロボット大戦Wに登場するオリジナル敵勢力の元ネタ。



・ガタリオン CV:まるたまり(KSS版)
伝承族の幼生体。
当初は少年のような姿をしていたが、物語がすすむにつれ青年へと成長していった。
物語全編に渡ってゲンのライバル的な立ち位置として何度も対峙する。
伝承族評議会に対して謀反を企んでいる。


・侵略大帝
悪人帝国の支配者。銀河の辺境勢力ながら生贄砲にも迫る超兵器、空間次元臨界絶対砲を手中に収め、虎視眈々と銀河征服を企む恐るべき敵である。



◇用語◇

・さまよえる星人
その名の通り宇宙を旅していたという伝説の種族。
2万年前に銀河障壁を通り抜けて地球に到来、現地人と交わりゲンの始祖となった。
実は単一の種族ではなく、様々な人種の混成部族。



合成生命体ビメイダー
銀河文明圏における人造生命体一般の呼び名。
メカトロニクスとバイオテクノロジーが複雑に絡み合う銀河文明の技術で、
単純にロボットやバイオロイドとは呼べない人造生命体が増えたためそれらを総称するために作られた造語。
基本的にそれを制御する「意識」が人造ならば造られしものビメイダー、そうでないものは自然発生人ナチュラリアンという。



・勇者ダイナック
銀河系各地で支配者階層に最高機密として知られている、予言された勇者。
10人の直属部下「十の魔物マップス」と、それが率いる「7つの軍団」を束ねて「銀河を孵化させる者」であるとされる。
交流の途絶えた文明圏同士でも、何故か同じ予言が知られている。



・7つの軍団
予言によれば十の魔物のうち7人は大軍団の長であるという。
ダイナック・十鬼島ゲン配下の7つの軍団は以下の通り。
第1軍団:ジャンバ星人戦士団。リーダーはミンにょろ・にゅぐかーみゃこす王子。
第2軍団:惑星ドドーとテュリオム通商圏の連合艦隊。リーダーはザザーン・クロマミス。
第3軍団:ガッハ商会の社員と商材。リーダーはガッハ・カラカラ社長。
第4軍団:未確認宙域(仮称)艦隊。リーダーはヘクススキー教授。
第5軍団:植物生命体艦隊。リーダーはシスター・プテリス。
第6軍団:恒星生命体光破船団。リーダーはキャプテン・ヒイ。
第7軍団:秘密結社スペース・パトロール。リーダーはニュウ・エイブ提督。


・頭脳船
下記のリープタイプの前提となる宇宙船システム。
宇宙船の制御AIを、コンピュータ機能を組み込んだビメイダーにしたもの。
宇宙船の意識がヒトガタで動き回るものとみてよい。
宇宙船本体を船体と呼び、制御ビメイダーを頭脳体と呼ぶ。
12話での会話から見て、銀河文明では普通に見られるテクノロジーである模様。


・リープタイプ
300m級の天使型宇宙船。上記の頭脳船の一種。
船体各部に多数の武装を搭載し、人間と同様の思考をする頭脳体の操作で格闘戦までこなせる。
特殊な点が「進化の可能性」。この船は過去の戦いを元に自分を別物に進化させる事が出来る。本編にはリプシアン号やリプリム号の過去の姿が登場するが、明らかに武装が異なっている。
船体が失われれば頭脳体が活動してそれを再建し、頭脳体が死ねば船体の再生装置で再生されるので完全に「撃沈」するのがかなり手間という厄介なフネ。
その正体は伝承族によって開発されたもので、新たな銀河に生命の種を植え付けるための尖兵であった。
リプミラ達6人の他にも何十万機も生産されており、ギツアートの配下にされていた「ニードルコレクション」などが存在する。



・銀河伝承族
神帝ブゥアーによって生み出された種族で、惑星大のヒューマノイドの生首というすさまじい外見をしている。
惑星規模の自重による重力と、その巨大な脳から発せられる精神波による超能力が武器。
しかし、巨大ゆえに反射的な行動がしづらく、未来予知を使って先回りして動かなければまともに行動できないという弱点がある*3
実は単一種族ではなく選ばれた生物に伝承族の遺伝子を植え付け、成長に伴って肥大化することで首だけの存在となる。
本来の役割は不足するブゥアーの記憶容量を補填するハードディスク的な物に過ぎず、最後にはブゥアーに取り込まれて一体化する。



・生贄砲
銀河伝承族の存在意義にも関わる超大量破壊兵器。
精神エネルギーによる念動破壊攻撃は強力だが、人の感情に関わるものなので大量に統一・収束させる事が出来ない…という難点を
生命体が死ぬ時に発する恐怖・絶望といった感情を砲のエネルギーに転換する。これなら、殺すだけで均質なエネルギーを調達できる」という方法で解決した精神エネルギー砲。
発生する感情(死の苦しみ)が強ければ強いほど強力になるため、「弾」となる生物をじわじわ殺すことで最大限の力を発揮する悪魔の兵器。
生贄砲のテクノロジーは銀河の住民にもどこからか流出している。小さな虫一匹を追い詰めて殺し抽出したエネルギーで発射した生贄砲は、惑星破壊規模の威力を発揮した。
銀河生贄砲は銀河全ての生物を生贄にしたもの。その威力たるや…



・銀河障壁
ゲンたちの銀河を包む銀河伝承族によって作られたバリヤー。分析によれば一種の精神障壁。直径10万光年のサイコバリヤーである。
その目的は銀河生贄砲から生物を逃がさないためのもの。実際には伝承族の精神干渉によるまやかしに過ぎず、銀河の外から来たさまよえる星人などには通じない。




その日銀河は──


銀河は風にそよいでいた




追記・修正は風を感じながらお願いします。


[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,3)

[#include(name=テンプレ3)]


  • うわ、記事ができてる!! -- 名無しさん (2021-08-06 12:19:38)
  • 「マンガ夜話」なんかでも指摘されてたけど、うしおととらと被る要素が多い。王道ド真ん中の作品は似てしまうということか。 -- 名無しさん (2021-08-06 13:41:01)
  • うしとらも良い作品だけど、この漫画くらいの熱さがちょうど良い。 -- 名無しさん (2021-08-06 13:52:31)
  • クロノアイズとリンクしてるっけ? -- 名無しさん (2021-08-06 15:45:35)
  • 生贄砲の威力が書いてないな、「ケイ素系宇宙人が虫で試した時は惑星が消し飛びかけ、銀河の全生物を生贄にするブゥアーの物は比喩抜きで宇宙を消滅させる」 -- 名無しさん (2021-08-06 16:59:00)
  • 愛を感じる良い記事だ。ややネタバレが激しいと思うが終了からの年数を思うと致し方ないか。 -- 名無しさん (2021-08-06 18:39:45)
  • ↑2 追記してみた。生贄砲、時天空には効くのかな? -- 名無しさん (2021-08-06 18:42:49)
  • ↑4 設定のリンクはしてない。一部キャラとか用語はスターシステム的に使われてるけど。 -- 名無しさん (2021-08-06 21:57:11)
  • うるし原智志氏の画風がピッタリだったので、あのまま原作にそってOVAでストーリーを進めてほしかったな。 -- 名無しさん (2021-08-06 22:02:05)
  • ガッハのおじさんが好きだったなぁ -- 名無しさん (2021-08-06 23:04:13)
  • 漫画作品で数とか規模とか強さが話題になった時、とりあえず名前を挙げときゃネタになるやつ -- 名無しさん (2021-08-07 00:12:09)
  • たった17巻(無印)であれだけスケールを広げて畳み切ったの凄すぎ。他名作でスケール大きいのは30巻はゆうに超えるイメージだし。 -- 名無しさん (2021-08-07 06:59:12)
  • 記事制作サンキュウ!長谷川作品で一番好き -- 名無しさん (2021-08-07 13:58:57)
  • 生贄砲とか恒星に住む知的生命体とか自己進化宇宙船とか、とにかく奇想天外なアイディアが次から次へと -- 名無しさん (2021-08-08 12:00:31)
  • 十の魔物も書いた方が良いんじゃね?でもそうすると第7軍も書かなきゃ行かんし際限なくなるか -- 名無しさん (2021-08-09 03:14:03)
  • 最終決戦の決着がついた後に最後の予言が明かされるシーンの、初読時の衝撃はすごかった。/それはそれとして、クロノアイズやらダイソードやら、一応は大外伝でコラボはしてるのよね -- 名無しさん (2021-08-09 09:33:36)
  • リブミラさんは長谷川作品で貴重なセクシー系のメインヒロイン(脇役なら他作品にもいるが) -- 名無しさん (2021-08-09 10:00:28)
  • 宇宙の「外」を任意移動できるブゥアーが時天空を観測したらどう対応したのだろうか? -- 名無しさん (2021-09-13 03:44:18)
  • 規制だのなんだのと色々うるさい今のご時世だとアニメ化は無理だろうな。リプミラがまっぱにならないマップスなんてマップスじゃねーし(エロ要素が足りないという意味ではない) -- 名無しさん (2022-05-02 01:53:04)
  • 続編で外伝でパラレルのマップスネクストシートもいいぞ! -- 名無しさん (2023-01-08 16:57:07)

#comment(striction)

*1 初期は学研のアニメ雑誌『アニメディア』の増刊『SFアニメディア』で、1986年にリニューアル
*2 ひとつひとつが一本の小説になりそうなアイディアをポンポン放り込み、どんどん風呂敷を広げていくというSFの手法の事。アルフレッド・ベスターの「虎よ、虎よ!」やバリントン・ベイリーの「時間衝突」などが代表例。
*3 人間の神経伝達速度は毎秒120m程とされるが、直径1万kmを超える伝承族の脳にとってはあまりにも遅すぎるのだ

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧