楠芽吹

ページ名:楠芽吹

登録日:2021/07/14 (水) 00:26:38
更新日:2024/05/30 Thu 11:44:41NEW!
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誰1人犠牲者を出さず、御役目を成し遂げて帰りましょう!



楠芽吹(くすのき めぶき)とは、TVアニメ『結城友奈は勇者である』の舞台裏を描いたスピンオフ楠芽吹は勇者である』に登場するキャラクターで、本作の主人公である。


CV:田中美海


■概要

中学2年で、香川県はゴールドタワーを活動拠点とする防人隊のリーダー。
気が強く真っ直ぐな少女。
好きなものはもちろんうどん。宮大工である父の影響を受けているため、日曜大工とプラモデルなど渋い趣味を持つ。
真面目かつ努力家であり、負けず嫌い。努力家な性格が幸いして、どんなことでも平均以上にそつなくこなせる器量を持つ。
ただ、努力家を通り越してストイック過ぎる部分があり、己を殺し周囲との関係性を絶って一人で鍛錬などに励むことも*1


このような性格を持つに至ったのは、職人気質が行き過ぎ仕事以外にまったく興味を示さない宮大工である父の影響が大きい。
母はそんな父についてこれず、芽吹が物心がつく前に離婚しており、現在の家庭環境は父子家庭。
このような環境上、父のようにストイック過ぎる性格に至ったのは致し方ないともいえる*2
ただストイックで厳しいだけという訳ではなく、自分の誤りに気づけばそれを正そうと努力できる面もあり、
他の意見を素直に取り込んだり、他者に発破をかけたりと根の部分は優しい性格。意外にもノリはいいほうで、ゆゆゆいではそのノリの良さが多くみられる。


かつて、先代勇者が遺し、改良を重ねた勇者システムを継ぐ者を育成する計画に召集され鍛錬をしていたが、
最終的に三好夏凜に座を奪われてしまった過去があり、選ばれなかった悔しさと選ばなかった大赦への怒りを抱えている。


最初のうちは余裕がなかったため周りにキツく当たり、ただただ勇者として承認されることを望んでいた。
が、任務と隊員たちとの交流を重ねるうちに心境が変化。
雑草をかき集めた部隊のリーダーから、常識では測れない超越的存在から人々を陰から守る防人隊のリーダーとして覚醒していく。
良い子が多い勇者であるシリーズの中で、いい意味で怒りという感情がクローズアップされた主人公であり、そのややイレギュラーともいえる立ち位置と強い信念に惹かれたファンも多い。


■防人としての能力


全力で行くわ!


武器は大剣双剣、長銃などといった奇抜で勇者個人の適性に合わせられたものではなく、防人隊に支給された量産型武器の一つである銃剣
先代が遺した勇者システムは受け継げなかったものの、計画に参加していたため実力は夏凜と並び立つほどに優秀。
また、防人隊という大所帯のリーダーを務めていくうち、集団を引きつれ操れるカリスマ性も会得している。
壁の外という地獄に染まった過酷な世界に赴きながら、誰一人として犠牲にせず生還できたその巧みな手腕は、シリーズ中一と言えるかも知れない。



以下、本編のネタバレ

+ 《楠芽吹は勇者である》-

三好さん……他人と馴れ合っていたら、勇者にはなれないわよ


鍛錬中、過呼吸で体調を崩した候補生を医務室に運ぶ夏凜に対し、馴れ合うことでは勇者になれないと切り捨てる。
他人を助けるために自分の時間を使う。そんな甘さがあるのなら、選抜で勝ち抜けないと言い放つ。
それでも人に教えるのは自分の鍛錬になると夏凜は返す。理解が出来ない芽吹だったが、この他者への気配りと思いやりの有無が選考の結果に大きな明暗を生んでしまう。


防人として想定以上の成果をあげて!


勇者にふさわしかったのは私だったと認めさせてやる!


施設から退去後、一般の中学へと転入した芽吹。
ただ約2年にも渡る長く険しい訓練で世俗と大きく隔絶されていたためか、一般的な中学生の話題も知らず興味すらなかったため周囲に溶け込めなかった。
眠れぬ日々が続き、鬱屈とした日々が続いたが、ある日、大赦から“防人”という御役目に任じられ世界の真実を告げられる。
不要だと切り捨てられながらも、人手が足りなくなったから呼び戻されるという屈辱を味わされた芽吹は、
怒りを爆発させ夏凜ひいては大赦を見返してやる──と、防人隊の司令官の任を引き受ける。


お前みたいに格好悪い奴が、勇者になれるかよ!


それでも──私は勇者になるのよっ!


傲岸不遜、傍若無人なしずくのもう一人の人格であるシズク
脅威やストレスから身を守るために形成されたシズクの性格は粗暴かつ唯我独尊で、度重なる命令無視で問題となっていた。
確かにシズクは強い。しかしその強さも命令に従わなければ周囲に危険をもたらす。
芽吹はシズクに服従を賭けての決闘を持ちかけ修練場で刃を交える。
激戦の最中、シズクはかつて勇者御役目担っていた3人は尊かったと零し、現在の芽吹を「他人の芝生にヨダレ垂らしてるガキ」と指摘するも、芽吹は自分の信念でそれをねじ伏せ決闘に勝利。
以降、シズクは芽吹に従うことを納得する。


今、我々がやっていることは、建物作りで言えば基礎工事のようなものです!
大工の娘である貴方なら、その重要さがわからないはずはないでしょう!?


……っ! そう、ですね……。
弥勒さんの言う通りです……。


勇者たちの露払いである任務を命じられた芽吹は荒れに荒れ、
鍛錬において防人隊に当たるかのように稽古をするも、弥勒家のご令嬢である夕海子にたしなめられる。
後日。夕海子は弥勒家の歴史と没落している現状を語る。
没落しきった弥勒家を再興するためなら、たとえ泥水をすすり地べたを這いずり回ったとしても構わないという夕海子に、共感を抱く芽吹。
“下らない任務などない”ということ教えられた芽吹は、大赦を見返すため任務を真摯にこなしていくこととなる。


先なんてものはないのよ!犠牲が出た時点で、その先なんてものはない!
犠牲の先に何を計画しているのか、どうせあなたたちは教える気はないんでしょうけど、どんな未来図を描いていようと関係ない!


一人でも犠牲が出た時点で、どんな素晴らしい計画であろうと、それは失敗なのよ!


防人たちにとっての勇者と慕われ、犠牲を出すことなく隊員たちと任務を交えた日常を送っていた芽吹──。
しかし、その日常は脆くも崩れ去ってしまう。地獄のような炎の海と化した外海の温度が急上昇し、神樹の寿命が迫っていたのだ。
大赦が提示した打開方法は一つ。6人の巫女達を生贄に捧げ、和睦を乞う“奉火祭”の実行で、その候補の一人に亜弥ちゃんも加わっていた。
東郷さんの申し出により、なんとか人身御供から外された亜弥ちゃんだったが、
これをきっかけに「誰一人も犠牲にしない」という自分の信念と、「少数を捨て大多数を救う」という大赦の方針との差を痛感。


神の集合体・神樹……神の使い、バーテックス……神に変えられた異界、神に守られた世界……もうたくさんなのよ
神ごときが人間様を傷つけていいわけがない。殺していいはずが…ない!!


人を舐めるな! 神の使いごときが、人間の邪魔をするなあああ!


かつての任務で植えた“種”の回収を命じられた防人隊は、3体の完成型バーテックスの強襲を受ける。
なんとか3体の攻撃から逃れるため奮闘するも、じりじりと追い詰められ、シズクをかばった夕海子が意識を失うほどの重傷を負ってしまう。
夕海子の銃剣を握り、かつて訓練していた二刀流を披露。
“何一つとして無駄なものはなかった”と悟りながら三体の完成型バーテックス相手に大立ち回りを演じ、防人隊の退却を無事成功に導く。


誰一人、犠牲にしない者。犠牲を生まない道を拓ける者こそ、勇者


大赦の神官により勇者へと推挙するという申し出が出るも、半ば拒絶するようにこれを固辞。
誰一人として、何一つとして犠牲にしない。それこそが本当の勇者であると宣言し、防人として歩み続ける道を選ぶ芽吹。この強固な信念は、いつまでも決して揺らぐことはないだろう。


あなたは勇者なのよ!唯一、私に勝った人間なのよ!そんな情けない顔をするなんて許さない!


そんな顔をするなら、勇者なんてやめてしまえっ!!


単行本書下ろしで、勇者として活動する夏凜と対面。
ある事情からしょぼくれていた夏凜に発破をかけ、また今度会えたらゆっくりと話をしようと約束を交わし、去り行く夏凜を見送る。
第三期『大満開の章』ではしょぼくれた夏凜を見て銃撃。戦いという名の対話で折れかかっていた彼女の気概を奮い立たせ、互いに下の名前で呼び合うことに。
千景殿防衛戦では、神樹様の眷属と化し一体になることが幸せであると嘯いて誤魔化していた亜弥の「生きたい」という本音を引き出し、千景砲を射出。
同時に突撃を行っていた夏凜と園子と共に人類を弄ぶ天の神へと一矢報いることに成功した。



+ 《落花枝に帰らず、破鏡再び照らさず》-

総員、戦闘態勢!千景砲充填完了まで、残り約10分、タワーを防衛する!


今回も誰一人死なせず、犠牲を出さず、任務を達成してやりましょうっ!!


『結城友奈は勇者である~メモリアルブック~』に収録された、くめゆ真の最終回「落花枝に帰らず、破鏡再び照らさず」では、
勇者部メンバーが天の神。神樹との激闘を繰り広げる舞台裏で活躍。
ゴールドタワーこと千景殿を防衛しつつ、タワーに備え付けられた霊的砲撃機能発射の任務に就く。
たとえ人々や勇者たちから讃えられないとしても、「それがどうした」と一蹴。
咲き誇る花々である勇者達と、陰に隠れながらも懸命に生き抜く雑草である防人隊との違いを認め、
そのうえで自分達が出来る事を成して後に繋げようとする成長ぶりを見せた。


見てなさい、天の神、土地神。


私達人類は生き抜いて見せる。人間の手だけで、必ず生き抜いてみせる……!


回路として千景殿と一体となっていた亜弥ちゃんは、他の神官たちのように五穀化せずに消滅を免れ、全ての任務を誰一人の犠牲もなく果たすことに成功した芽吹。
「いままで通りでいい」、「私がいつだって側にいる」と人生の指針となる神樹を失い、これからの生き方に思い悩む亜弥ちゃんを諭した芽吹は、
今までおびただしい数の命を奪い、犠牲を強いてきた天と地、双方の神々に向けて静かな怒りを滾らせ、取り戻された人間の世界を歩き始めるのだった。



●花結いのきらめき

花結いのきらめきこと、ゆゆゆいのストーリーでは23話から登場。最終話より前時間軸からの召喚だが、何故か銃剣二刀流で戦う。
ステータスの傾向としては夏凛に似ており、踏ん張りや通常攻撃は芽吹に、攻撃ペースとクリティカルは夏凛に分がある。
最初こそ勇者部の緩い空気に戸惑ったが、他の仲間がすぐに馴染んでいたっため、順応するのは早かった。
ただ、鍛錬時代の夏凛しか知らないため、


誰よ、あなたはッ!?


昔の尖ったナイフみたいな三好夏凛はどこに行ったのよ!?


──と、心中でツッコミを入れていたが、共に過ごすうちに打ち解けていき、花結いの章第25話では下の名前である「夏凜」と「芽吹」と互いを呼び合うようになった。
芽吹が渋っていたことを夏凜がやり始め、それに対抗心を燃やした芽吹がやり始めるのがお約束のパターン(逆のパターンもあり)。
勝負ごとに熱く、負けず嫌いで案外ノリが良いため、プラモデルを作ったり日曜大工スキルを活かしたりと忙しい。


2020年4月22日、レアリティURの「静かな力強さ 楠芽吹」が実装。これは、『ゆゆゆ』の満開。『のわゆ』の切り札に該当する強化装束で、
ヘルメットがなくなったことであらわになったツインテールが伸び、武器である二振りの銃剣も大型化し、強力なビームが撃てるようになった



●余談

  • バレンタインデーでは、防人隊ほぼ全員からチョコを貰っており、一部の勇者部員からは「メブハーレム」と呼ばれている。ここにゴールドタワーを建てよう
  • ゆゆゆいの神樹内世界では防人のシステムは勇者システムと同じ強化されており、芽吹の精霊は「尊氏」

Wiki篭り隊は編集用意!


追記・修正して!!



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*1 他者を気遣った夏凜を「甘い」と切り捨てたほど
*2 なんとパパ呼び。

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