登録日:2021/02/20 (土) 15:27:53
更新日:2024/05/24 Fri 13:50:20NEW!
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俺は偉大な王であるより、偉大な男でありたい。
ソー(Thor)とは、マーベル・シネマティック・ユニバースの主要登場人物。
正式な名前はThor Odinson(ソー・オーディンソン/ソー、オーディンの息子の意。発音によってはトールとも呼ばれる北欧神話に登場する雷の神)。
北欧神話に伝わっている、宇宙にある9つの世界の一つ、神々の国「アスガルド」の王子であり、雷の神。
そして、アベンジャーズの主要メンバーの一人である。
演:クリス・ヘムズワース/日本語吹き替え:三宅健太
屈強で頑丈な肉体を持ち、初期アベンジャーズの中では飛び道具であるハンマー「ムジョルニア」も含めて最強クラスの力を有する。
そのため、キャプテン・アメリカ(スティーブ・ロジャース)、アイアンマン(トニー・スターク)を含めた3人で「BIG3」と総称される場合もある。
『エイジ・オブ・ウルトロン』までは長髪がトレードマークだったが、『バトルロイヤル』『インフィニティ・ウォー』では角刈りに切った。
人物
神の息子、そしてその剥奪
アスガルドの王、オーディンとその妻フリッガの長男として生まれる。
弟にはロキがいる。
物語開始時には1500歳であり、かなりの長寿である。
生まれついた頃から好戦的な性格で、「敵を全部やっつける」という王位の後継よりも戦いを強く求めていた。
成人後は数々の戦争で戦果を挙げ、誇り高き偉大な戦士としてアスガルド軍を引っ張っていく。
悪戯好きの弟ロキとは昔からからかわれていたものの、仲のいい兄弟として通っていた。
そして、いよいよオーディンから王位継承の儀を執り行う段階になった時、遥か昔に戦争状態にあったが現在は和平を結んでいる氷の世界・ヨトゥンヘイムからの氷の巨人の侵入事件が発生。
これを受け、ソーは氷の巨人を叩くべきだと主張したが、「休戦を破るべきではない」とオーディンに窘められる。
納得のいかなかったソーは、ロキと仲のいい部下達を連れて、ヨトゥンヘイムへ無断で突入し、王のラウフェイに宣戦布告をし、激しい戦闘を起こしてしまう。
すぐに駆け付けたオーディンによってその場は収まるが、ラウフェイの怒りは収まらず、両国は再び戦争状態に。
激怒したオーディンに対し「腰抜けの老いぼれ」とまで罵ったソーは、怒りを爆発させたオーディンによって王失格の烙印を押され、神の力を剥奪される。
さらにはただの人間となって地球へと追放されてしまった。
地球との出会い
地球のニューメキシコ州に降り立ったソーは、天文学者のジェーン・フォスターや物理学者のエリック・セルヴィグ博士、ジェーンの友人のダーシー・ルイスと出会い、早々に住所不定無職の謎の男として気絶させられ入院したところを彼らに保護される。
ジェーン達のことを気に入りながらもまだ神の力に固執し、ニューメキシコ州の砂漠にムジョルニアらしきハンマーが墜落したことを聞きつけるや否や直行し、地球の諜報組織である「戦略国土調停補強配備局(S.H.I.E.L.D.)」の監視を突き破りムジョルニアを奪おうとしたが、ムジョルニアからは拒絶されショックを受ける。
さらにはロキからの精神会話で、父が死んだと聞き追い打ちをかけられ、意気消沈の最中でジェーンやセルヴィグ博士に支えられた。
特にジェーンとは、故郷のことを語り合いながら彼女を大切に想うようになる。
だが、実は追放のきっかけとなった巨人のアスガルド侵入はロキの陰謀であり、今やロキが眠りについたオーディンに代わりアスガルドを支配していると追ってきたウォーリアーズ・スリーやシフから聞かされてしまう。
そして、ソーを始末するためにロキが派遣したアスガルドのデストロイヤーが襲来。
地球の大切な人々を守るために力を失ってでもソーはデストロイヤーに立ち向かい、命を落としたに思われたが、その献身の心でムジョルニアに再び認められ、神の力を取り戻した。
ロキを止めるべくアスガルドへ再び戻った彼は、「虹の橋」を暴走させてヨトゥンヘイムを滅ぼそうとするロキと対決。
その果てに、ソーは「虹の橋」を破壊し、宇宙の果てへとロキは自ら身を投げ消息を絶った。
ジェーンと離れてしまったが、心は未だに地球の元にあり、次期国王として9つの世界を守り抜くと誓う。
アベンジャーズとして
そんな中、ロキが実は生きており、アスガルドから地球に贈られた四次元キューブを強奪して地球侵略を目論んでいるという噂を聞きつけ、オーディンの力で地球へと再び舞い戻る。
身内の不始末として自分でケリをつける決意を固めたソーだったが、そこで地球のヒーローであるトニー・スターク/アイアンマン、スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカらと協力関係を結ぶことになる。
だが、個性豊かで顔を合わせるなり口論になる地球のヒーロー達には呆れるばかりだった。
そして、ロキはソーの考えている以上に悪辣であり、アベンジャーズを洗脳術や疑心の植え付けにより仲違いさせ、S.H.I.E.L.D.で親しかったコールソンの命まで奪ってしまい、もはや兄弟間の問題ではなくなってしまう。
この状況下で、彼は地球人達と協力することを決意。
ニューヨーク決戦において、ハルクと並ぶパワー要員として活躍。
6人がかりで、ようやくロキを捕えてアスガルドへ連行する。
以降、ソーは様々な形で地球との関係を持ちながら、アベンジャーズの一員として地球、そして9つの世界を救い、そして数奇な運命に翻弄されることとなる。
能力、武器
強靭な肉体
神話由来のアスガルド人ゆえに、宇宙の種族の中でも殊更頑丈な類に入る。
『インフィニティ・ウォー』で宇宙船を破壊され、宇宙空間に漂ってもなお昏睡状態になっただけで生きていたことからも、特に頑丈であるとうかがえる。
戦闘で常勝を意識づけているため肉体は鍛え抜かれており、上半身裸の姿はダーシーも思わず見惚れるほど。
戦闘力も高く、怪力と合わせると巨大な敵に対しても優位に戦え、「最強のアベンジャー」の異名も伊達ではない。
ムジョルニア
死にゆく星の心臓=ウルを鋳造して造られた、世界に二つとない得物であるハンマー。
「王として相応しき者」を選ぶ機能を備えており、ムジョルニア自身が認めた者しか持つことはできない。
MCU内で持ち上げたのは「ソー」「ヴィジョン」「キャプテン・アメリカ」「ジェーン・フォスター」の4人。
ソーはこれを駆使して雷雲を操り、自在に雷を落とし、ハンマー自体からも雷を発生させることができる。
また、所有者の意思に反応して動くことが可能であり、手を掲げるだけで自動で持ち主の元に戻ってくるため、ブーメランのような戦法を取ることも可能。
『バトルロイヤル』ではヘラによって粉々にされたものの、『ラブ&サンダー』で復活。
破片の状態に分散することで多数の敵を攻撃する能力も見られた。
MCUにも出てるキャラの中で、コミックでは持ち上げられたのは上の4人に加え「ハルク」と「ブラック・ウィドウ」と「ロキ」。
他にも、MCU未登場キャラが1人持ち上げている。
秘められた真の力
『バトルロイヤル』において、ムジョルニアを破壊され窮地に陥ったソーだが、追い詰められた彼は秘められた力を解放。
実は、雷の力はムジョルニアではなく、彼自身の力によるもので、ムジョルニアは彼のパワーを制御していたにすぎない。
その気になれば自力で雷を出すことが可能で、「ハンマーの神」ではなく「雷の神」として覚醒を果たした。
ストームブレイカー
サノスへの復讐のためにソーが用意した新たな武器。
ムジョルニアと同様に死にゆく星の心臓を鋳造して出来た斧で、殺傷力が上がっている。
これ単独で「虹の橋」によるテレポートも可能。
『ラブ&サンダー』では自意識を持っていることが判明。
ジェーンを選んだムジョルニアに未練タラタラなソーに対して思うことがあるのか、背後から斧刃を向けてヌーッ……と現れる場面が目立った。
周囲の人物との関係
- [[ロキ>ロキ(MCU)]]
義理の弟。
最初は悪戯好きゆえに振り回されることもあったが良好な関係を築けていると思っていたが、実はラウフェイの実の息子であると勘付き、ソーがオーディンの愛を独占していると思い込んで激しい嫉妬心を抱いていた。
そして、ソーの地球追放をきっかけに王国の乗っ取りから始まってチタウリによる地球侵略と、様々な悪事を働く彼を止めるために四苦八苦する羽目になる。
時として協力関係を結び、その度に信頼したり裏切られたりしながらも、最終的には「何を言ったって無駄、悪戯の神のまま何も変わらない」と呆れながらありのままの彼を認めることになった。
だが、目の前でサノスに本当に殺された際は、唯一の家族を失った悲しみと絶望を味わうこととなり、サノスを憎悪するようになる。
- オーディン
父親。
尊敬する偉大なアスガルド王であり、いずれは彼のような王になることを夢見ていた。
だが、『マイティ・ソー』ではヨトゥンヘイムへの姿勢について、『ダーク・ワールド』ではジェーンとの関係や対ダークエルフの戦略について口論になっており、考え方の違いが浮き彫りになることも多かった。
さらに『バトルロイヤル』では過去のとんでもない過ちまで発覚している。
本心では息子の素質を認めており、死後彼の脳裏で助言を与えるなどして助けているが、生前の(特に過去の)行いからファンの間ではMCU特有のダメ親父扱いされがち。
- フリッガ
母親。
慈悲深い性格で、追放された後もソーのことを想い続け、ジェーンのことも認めていた。
ダークエルフの奇襲を受け死亡。
『エンドゲーム』では変わり果ててしまった未来の自分に対しても優しく接し、助言を与えた。
- ヴォルスタッグ
- ファンドラル
- ホーガン
戦友の「ウォーリアーズ・スリー(三銃士)」。
ソーに絶大な信頼を寄せている。
『バトルロイヤル』においてヘラの手にかかり全員死亡。
- レディ・シフ
戦友の女性戦士。
密かにソーに想いを寄せていた。
オーディンが婚約者候補に彼女を仄めかしていたが、ジェーンの存在によって身を引いていた。
『バトルロイヤル』では姿を見せなかったが、『ラブ&サンダー』で生存が確認。
しかし、「神殺し」の異名を持つゴアの襲撃を受け、左腕を失う羽目になった。
- ヘイムダル
「虹の橋」の門番。
「虹の橋」を酷使するソーに手を焼きつつも、彼とオーディンに忠実に従っており、ロキがオーディンに成りすましアスガルドを乗っ取った際は密かに反乱分子を募っていた。
- ジェーン・フォスター/マイティ・ソー(レディ・ソー)
地球で初めて出会った人間で、後の恋人。
彼の常人離れした体や知識から、地球外の存在であることを見抜き、当初は興味本位だったが、彼の持つ優しさに心を惹かれる。
ニューメキシコからアスガルドに戻った後は「虹の橋」の破壊によって会えずじまいだったが、ロンドンで再会し、エーテルを取り込んだことから実家のアスガルドに連れて行ってもらった。
その後、共にマレキスらダークエルフの戦いに協力し、オーディン(に成りすましたロキ)の許可を得て地球に戻ったソーと交際関係となる。
だが、『エイジ・オブ・ウルトロン』~『バトルロイヤル』の間ですれ違いが続き、互いに納得する形で破局した。
『ラブ&サンダー』では、ステージ4の癌に蝕まれていることが判明。
治療方法がないまま自暴自棄になりかけるが、バイキングの伝承を見てムジョルニアに望みを託し、新アスガルドに来訪。
砕かれたムジョルニアに触れたことで新たなソーとなる。
そして新アスガルドを襲う影の軍勢に立ち向かい、ソーと再会することに……*1。
- エリック・セルヴィグ
ジェーンの恩師で友人。
当初はソーを胡散臭く思っていたが、ジェーンを想う気持ちは本物と知り、「彼女を支えてやってくれ」と頼む。
その後も、ロキに洗脳され前後不覚状態になって奇行に走ったりして、ソーに心配されていた。
- ダーシー・ルイス
ジェーンの友人。
ソーにはフランクに接している。
- フィル・コールソン
S.H.I.E.L.D.の施設に無断で侵入した際、彼の尋問を受けた。
その後も、「コールの息子」と呼んで彼に地球の後始末を頼み、信頼する。
目の前でロキに殺されてしまい、彼の死に心を痛んだ。
- [[トニー・スターク/アイアンマン>トニー・スターク/アイアンマン(MCU)]]
チームメイトの一人。
当初は彼の軽薄さを見下していたが、共に戦う内に親近感が芽生え、互いの彼女自慢をするほどにまで仲良くなる。
- [[スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ>スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ(MCU)]]
チームメイトの一人。
彼の清廉潔白さには一目を置いており、彼がムジョルニアを持ち上げかけた時には一瞬たじろいでいる。
『インフィニティ・ウォー』での髪型と髭には「俺の真似か?」とからかっていた。
そして、『エンドゲーム』でムジョルニアをついに持ち上げた時には感心した。
- [[ブルース・バナー/ハルク>ブルース・バナー/ハルク(MCU)]]
チームメイトの一人。
同じくパワー担当として互角の実力を持ち、『アベンジャーズ』において対戦した際は激しい被害を周囲にもたらしていた。
惑星サカールでバトルロイヤルのチャンピオンと挑戦者として再会した際は、人格をハルクに支配され、ソーを「弱い」と見下してぞんざいに扱っていたが、ナターシャのビデオを再生されバナー人格を取り戻させた。
その後、サカールからアスガルド脱出とサノスの襲撃まで行動を共にし、互いに信頼関係も芽生え、彼がワカンダの戦いに駆け付けた時は満面の笑みで喜んでいた。
『エンドゲーム』において燻っていたソーの元にも駆け付け、彼に必死で協力を依頼している。
- [[ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ>ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ(MCU)]]
チームメイトの一人。
彼女がバナーの想い人であることは既に知っていたようだった。
- [[クリント・バートン/ホークアイ>クリント・バートン/ホークアイ(MCU)]]
チームメイトの一人。
ムジョルニアをS.H.I.E.L.D.の施設から奪おうとした際にターゲットとして狙ったことがある。
- ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ
彼女の精神攻撃によって、インフィニティ・ストーンの幻視と自分の力が原因でアスガルドが滅びるという予言を見せられる。
- ヴィジョン
インフィニティ・ストーンを使った新しい命だと知って、彼の誕生を雷撃で促進させた。
ムジョルニアをあっさり持てたことにより、ソーを仰天させていた。
- ドクター・スティーヴン・ストレンジ
地球に追放されたオーディンを探していたところを手助けしてもらった。
事あるごとに空間転移させられ、渡されたビールをこぼしまくる羽目になった。
- ヴァルキリー(ブリュンヒルデ)
アスガルドの王族に仕える女戦士隊の一員で最後の生き残り。
同性愛者もしくは両性愛者であり、愛していた女戦士を失ったことを悔いている。
ヘラの討伐を命じられたが、自分だけを残して部隊は全滅し、捨て鉢のような役割を押し付けたアスガルド王族を信じられなくなって、サカールで酒浸りのスカベンジャーを続けていた。
サカールに漂着したソーを拾い、自分の所有物としたが、彼から打倒ヘラに協力を依頼され、今度こそアスガルドを救うためにソーと共同戦線を張る。
サノスの襲撃では半分の国民を連れて脱出し、虐殺を免れ、その後サノスを殺して腑抜けになってしまったソーに代わり、新アスガルドで暫定リーダーを務めていた。
全てが終わり、ガーディアンズと共に旅立つソーからアスガルドを任される。
- コーグ
- ミーク
サカールの奴隷剣闘士仲間。
元王族だろうと分け隔てなく接し、精神を病んだ状態で引き籠ったソーにも付き合ってくれていた。
- ヘラ
父が隠していた姉の「死の女神」。
自分を他国の侵略に利用しながらも最後は幽閉したオーディンを激しく憎み、弟のソーにも激しい敵意を抱いている。
圧倒的な力を持ってムジョルニアを破壊、完全覚醒したソーに対しても優位に立つほどの実力を持つ。
- ピーター・クイル/スター・ロード
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのリーダー。
宇宙を漂っていたところを助けてもらうが、彼のリーダーとしての空回りっぷりを見て船長としては認めなかった模様。
ソーをメンバーが褒めちぎるのを見て声真似して張り合っていた。
その後、アスガーディアンズとして行動することになった二人は、一時はリーダーの座を争ったものの、ゴア襲撃の報を受け二手に分かれることになった。
- ロケット・ラクーン
ニダベリアへの旅以降で同行。ウサギ。
サノスへの復讐に燃え、「失うものなど何もない」と息巻くソーに対し「俺には一杯あるけどな」と危惧を示していた。
サノスの「指パッチン」でも生き残り、病んでいくソーの心に寄り添い、タイム泥棒作戦から逃げる彼を「ビールならある」と誘うなど彼の心を理解していた。
とはいえ、作戦実行の段階でも過去から逃げようとしたソーには「家族を失ったのはお前だけじゃない、俺の家族を取り戻すのに協力しろ」と叱咤もした。
- グルート
反抗期気味の当初は無関心を貫いていたが、ストームブレイカーを鋳造して倒れたソーを見て、自分の一部をストームブレイカーの柄に差し出す。
- [[サノス>サノス(MARVEL)]]
自分の民と友人、そして弟の命を奪った憎き仇敵。
ガーディアンズに拾われて以降は彼を殺すことだけを目的に行動しており、そのためにストームブレイカーを鋳造、ワカンダへと降り立った。
そして、彼を苦しめながら殺そうとしたが、そのせいで「指パッチン」を許してしまい、完全に敗北。
インフィニティ・ストーンも破壊され全てが終わった後に今さらになってサノスの首を取ったが、「『指パッチン』を止められなかった後悔」「無抵抗の人間を殺してしまった罪悪感」「最低限の戦士の誇りすら失ってしまった絶望」によって大きなトラウマとなり、心が折れてしまった。
その後、過去から侵略にやって来たサノスには「正しく」殺すことを決意している。
各作品の活躍
マイティ・ソー
ヨトゥンヘイムでの戦いによりアスガルドを追放され、地球でジェーンと知り合って他者への献身を学び、神の力を取り戻してロキとの初めての戦いまでを描く。
序盤の自信過剰な状態から、ムジョルニアに拒絶され絶望する中盤、そして真のヒーローとして覚醒する後半と、変遷と成長に注目。
アベンジャーズ
ロキの生存と地球への侵攻を知り、地球へと舞い戻り彼を連れ戻そうとしたが、敵と思ったトニー、スティーブと戦闘になる。
そしてアベンジャーズと合流し、いがみ合う彼らを見て「人間っていうのはどうしようもない」と呆れる。
だが、クリント率いる部隊がロキを奪還しに強襲。
暴走したハルクと戦った後ロキにしてやられ、檻に閉じ込められた挙句に目の前でコールソンを殺され地上へと落とされてしまった。
侵略が始まったニューヨークに到着後はアベンジャーズとしてチタウリの軍団と戦い、ロキの捕獲に成功。アスガルドへと彼を連行した。
マイティ・ソー/ダーク・ワールド
「虹の橋」の破壊によって混乱した9つの世界の治安維持の戦いを続けていた。
そんな中、重力場の異変の調査をしに地球へ向かい、体に異変を生じたジェーンと再会し、彼女をアスガルドへと連れて行く。
調査の結果、体内にリアリティ・ストーンであるエーテルを取り込んだことが判明。
国で治療をすることになるが、マレキス率いるダークエルフの奇襲を受け、母フリッガが死亡。
スヴァルトアールヴヘイムに乗り込みジェーンの体からエーテルを取り出した後ダークエルフを一気に叩くべきと主張するが、妻の復讐に燃えるオーディンはエーテルを餌にアスガルドでダークエルフを根絶やしにすると主張し親子で対立してしまう。
やむなく、ソーは父に逆らって独断でスヴァルトアールヴヘイムに乗り込む作戦を実行することになり、向こうへの道を知る者としてロキを地下牢から連れ出すことに。
シフやウォーリアーズ・スリーの協力を得て軍の追手から逃れてスヴァルトアールヴヘイムに乗り込んだ後は、ロキの裏切ったフリの作戦でジェーンの体からエーテルを取り出すことに成功。
だが、エーテルはマレキスに持ち逃げされただけでなく、ジェーンを庇ってロキが死亡してしまう。
その後は、洞窟内の抜け穴から地球へと向かい、セルヴィグ博士らの協力を得て、惑星直列の時を見計らって空間の歪みを利用してマレキスと直接対決に出る。
戦いの末にマレキスからエーテルを強奪して彼を倒し、アスガルドに戻ったが、オーディン(に成りすましたロキ)に「自分に王の座はまだ早い」と王位継承を辞退し、9つの世界を守りながらもジェーンへの愛も貫くことを誓い、地球に戻った。
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
アベンジャーズの一員としてヒドラの基地を次々と制圧。
ロキが使っていた杖(セプター)をソコヴィア基地にて回収し、アスガルドに戻る手筈だったが、トニーがウルトロンを開発し、暴走したため滞在が伸びることに。
当初はウルトロンを開発したトニーを糾弾していたが、ワンダの精神攻撃により「白く濁ったヘイムダルの目」「自分の力がアスガルドを滅ぼす暗示」「謎の4つの石」といった幻視を見る。
それが気になり、セルヴィグ博士の案内で「洞察の泉」で幻視の意味を探った結果、インフィニティ・ストーンの存在を知り、トニーとバナーが完成させようとしていた人工超人「ヴィジョン」の誕生を促進させた。
ソコヴィア戦ではトニーと協力してソコヴィアの落下の被害を最小限に抑えた。
事件後は、インフィニティ・ストーンの事件調査のために地球を離れ、宇宙の各地を回る旅に出る。
おそらく今作の後にジェーンと別れた。
マイティ・ソー/バトルロイヤル
ムスペルヘイムの王スルトを倒し、久々にアスガルドに帰還し、オーディンの堕落っぷりを見て正体がロキだと気付く。
オーディンを連れ戻しに地球のニューヨークへ向かうが、入れられた老人ホームが取り壊されていたため途方に暮れているとドクター・ストレンジに協力を申し出られ、ノルウェーの岬に兄弟揃って運ばれる。
そこでオーディンは姉の存在を告白した直後に力を使い果たし消滅し、さらにヘラの強襲を受けてムジョルニアを破壊され、「虹の橋」の途中で惑星サカールに落とされてしまう。
ヴァルキリーに拾われグランドマスターの所有物となったソーはチャンピオンのハルクと戦うことになり、彼を説得して星からの脱出を試みる。
その後、紆余曲折を経て元に戻ったバナーや、グランドマスターから寝返ったロキとヴァルキリーと共にサカールを脱出し(途中で案の定裏切ったロキは置いて逃げた)、ヘラが支配するアスガルドへ向かった。
しかし、アスガルドから力を供給されているヘラには遠く及ばず、オーディンと同様に右目を潰される。
そこでオーディンの導きを受けたソーは自身の雷神としての能力を完全覚醒させるも、それでもなおヘラには勝てない。
そして、父の「アスガルドは場所ではなく人」という言葉から、ヘラの力の源であるアスガルドごとヘラを滅ぼすことを決意。
ロキがサカールの剣闘士達と共に乗ってきたステイツマン号に国民を乗せると、ロキにスルトを復活させてもらい、終末の炎「ラグナロク」によりヘラと共にアスガルドを破壊した。
流浪の国となったアスガルドの新しい王となり、ロキやハルクらに囲まれながら、国民を連れて地球に向かうことを決意する。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
地球への航行途中にサノスのサンクチュアリⅡに襲われ、国民の半分を虐殺され、自身は手も足も出ないまま、ヘイムダル、そして自分を庇い四次元キューブを差し出したロキをも殺され、サノスへの憎悪を滾らせる。
宇宙船を爆破させられ生身のまま漂流していたところをガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに拾われ、サノスの義理の娘・ガモーラが乗っていたこともあって事情を説明し合う。
そして、サノスに対抗する武器を作るために(船長っぽかった)ロケットとグルートを連れて、ポッドを使って宇宙の工房ニダベリアへと向かい、生き残りのエイトリに新武器「ストームブレイカー」を造ってもらう。
この時、鋳造装置が故障したが、自身がシャッター代わりになってでも装置を死守し、瀕死の重傷を負うが、ストームブレイカーの完成で回復した。
その後は、ブラック・オーダーの攻撃を受けていた地球のワカンダに到着。
苦戦していたスティーブ達を救い、雷撃による圧倒的な火力で形勢を逆転させた。
なお、この時ガーディアンズがリアリティ・ストーンのあるノーウェアに向かっていることがソーには分かっていたが、何故ワカンダに行ったのかという疑問が当時からある。
これには、「ソーはガーディアンズが勝てないことが分かっていたから、敢えてサノスが確実に最後に来るであろうマインド・ストーンのあるワカンダに向かった」可能性がある。
また、国民の半分が生きているにもかかわらず彼らを放置してまでサノスへの復讐に突っ走っている。
つまり、ソーは石の強奪阻止ではなくサノスを殺すために行動していたとうかがえ、すでに彼が復讐に取り憑かれていることの証左であると言え、皮肉にもそれはかつてフリッガを殺され民を巻き込んでの復讐に突き進もうとしたオーディンの面影を髣髴とさせるものだった。
そして、サノスがヴィジョンからマインド・ストーンを奪い、ガントレットを完成させた直後に彼の胸にストームブレイカーを打ち込み、彼を苦ませ抜いて殺そうとしたが、そのせいで「指パッチン」をさせる隙を作ってしまい、未曽有の大虐殺が成され、サノスに逃げられてしまった。
この出来事は、監督のアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟曰く「ソー最大の過ちでありヒーローの行いではない」と断じられている。
アベンジャーズ/エンドゲーム
「指パッチン」を阻止失敗したことでサノスへのリベンジマッチの思いを燻ぶらせ続け、ようやくサノスを見つけ彼のガントレットをつけた左腕を切り落としたが、すでに石はなく全てが手遅れであった。
やり場のない怒りからソーはサノスの首を切り落とし、無抵抗の人間を殺し最低限の戦士としての「誇り」すらも失ってしまった彼の心は全てが崩れ落ちてしまう。
それからは暗澹たる生活を送った。
ノルウェーの新アスガルドに移り住んでも、自宅の部屋に四六時中引き籠り、酒と快楽(テレビやオンラインゲーム)に溺れ自堕落な生活を送り続け、自慢の肉体はすっかり弛んで激太りしてしまった。
そして5年後、バナーとロケットから過去にタイムスリップしてインフィニティ・ストーンを拝借する「タイム泥棒作戦」の参加を依頼されるが、サノスの名前すら恐れるようになった彼はなかなか本腰を入れて作戦に乗ろうとしなかった。
それは2013年のアスガルド―――ジェーンとまだ付き合っていてフリッガがまだ生きていた時代にタイムスリップした時も変わらず、ロケットに叱責されてもなおジェーンから逃げてしまう。
そこでフリッガと再会し、彼女から未来のソーであることがバレ、彼女に抱えていた心の弱さを洗いざらい話す。
彼女が「未来は貴方に優しくなかった?」と語りかけるシーンはEGでも屈指の涙腺崩壊シーンである。
そしてフリッガから「あるべき自分ではなく、ありのままの自分を受け入れなさい」と諭され、悩みを振り切った。
そして、ムジョルニアを拝借して現代に戻り、「正しいこと」をするために消滅者を戻す「指パッチン」をしたいと申し出るが、バナーに断られた。
過去から来たサノスの襲来時には、「正しく殺す」べくストームブレイカーとムジョルニアの二刀流で挑むが打ち負かされかけ、そこでスティーブがムジョルニアを扱うのを見て感心し、その後の乱戦でもスティーブと得物を交換しながら戦った。
戦いの後は、「ありのままの自分」を見つめ直すためにアスガルドの王の座を引き、ヴァルキリーに民を任せ、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと共に宇宙の旅に出る。
……とはいえ、クイルと船長の座を争うことになるのか……?
余談
- 当初、俳優としてほとんど無名だったクリス・ヘムズワースのキャスティング発表時には、「マーベルが博打を打った」と報道することもあったが、現在ではすっかりはまり役に。
- 日本語吹き替えの三宅健太はPS4のゲーム「ゴッド・オブ・ウォー(2018年)」でも主人公の神クレイトスを演じている。ゲームは本シリーズと同じく北欧神話をモチーフにしており、続編の「ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク」ではソーのモデルであるトール(日本語吹き替え:星野貴紀)との対決が実現した。
よし、じゃあ意見は一致ってことだな。今度は正しく追記・修正する!
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▷ コメント欄
- トニーとスティーブの複雑な友情に土足で踏み入れられる空気の読めなさが好き -- 名無しさん (2021-02-20 15:45:27)
- 5年間引きこもりだったから、流石にエンドゲーム時には全盛期よりはパワーダウンしていたか -- 名無しさん (2021-02-20 16:05:45)
- 不意をついたけど石6個の完全ガントレットの反撃に押し勝ててるのがヤバすぎませんかねこの人 -- 名無しさん (2021-02-20 19:34:57)
- 神話に伝わる神様が人間と一緒に現代地球でヒーローやってるって、冷静に考えると凄いシュールだよなぁ・・・アメコミって本当に日本のマンガよりアバウトだな -- 名無しさん (2021-02-20 19:52:32)
- 完全覚醒した状態でもまともにダメージ与えられない姉上はまじ何なんだ -- 名無しさん (2021-02-20 20:50:16)
- ↑ヘラは元々の力に加えてアスガルドからの供給も受けてるから・・・ -- 名無しさん (2021-02-20 22:04:22)
- ↑4 それがEGで弱体化させた要因のひとつじゃないかと思ってる。石を持たない過去のサノスじゃ勝てないだろうし -- 名無しさん (2021-02-20 22:07:08)
- アスガルド人の中でも特異に強いってのなんだろうが宇宙で真空にさらされても特に問題なかったりまさに神を自称出来る身体能力だよなぁ -- 名無しさん (2021-02-20 23:21:09)
- 全盛期はインフィニティウォーの時と考えていいの? -- 名無しさん (2021-02-20 23:25:41)
- ↑強さって面では復讐に燃えてる時なんだが、精神状態がアレなんでバトルロワイヤルかも知れん -- 名無しさん (2021-02-21 00:37:49)
- ストームブレイカーがあれば、姉ちゃんにも勝てたかな -- 名無しさん (2021-02-21 17:50:35)
- キャップがムニョムニョを持てたのは何となく納得いくんだが、ヴィジョンが持てたのはなんか選定機能を無効化とかしてない…?ってずっと思ってる -- 名無しさん (2021-02-22 12:02:53)
- 吹き替えの三宅さんが後にヒーローを主題としたヒロアカでNo1ヒーローをやるというのには運命を感じましたね。 -- 名無しさん (2021-02-22 23:54:55)
- BIG3とは言うけど意外とトニー・キャップとの絡みは薄いよね。CWの時に地球にいてくれたら…と思ってしまう -- 名無しさん (2021-02-23 14:16:39)
- 戦闘能力はBIG3の中で間違いなく最強なんだけど精神面では一番脆いっていうか結構打たれ弱い印象がある。 -- 名無しさん (2021-02-23 23:18:27)
- ↑4 エレベーターにハンマー乗っけてもエレベーターは動くだろってアレね... -- 名無しさん (2021-02-25 21:06:05)
- ↑2 もしソーがCWにも登場してたらトニーかキャップか、どっちに付いてたかってのは気になる -- 名無しさん (2021-02-25 22:38:16)
- ↑1 aouのあそこの会話だいすき、なんかこう見ててほっこりする -- 名無しさん (2021-03-05 03:16:18)
- ↑2個人的な感情ならキャップ、王としての考えを持つならトニーって感じだから、キャップにはつかないけど、キャップを助けるみたいな感じと個人的には思う。 -- 名無しさん (2021-03-05 07:35:02)
- 自力飛行じゃなくてハンマーが飛ぶのに捕まってるのがなんか可愛い -- 名無しさん (2021-09-12 13:30:57)
- ↑ よく考えたら、ハンマーを持ち上げたキャップなら飛べたんだな... -- 名無しさん (2022-04-22 04:56:45)
- ジェーン(とムジョルニア)とよりを戻そうとしてストームブレイカーに嫉妬される場面に吹いた -- 名無しさん (2022-07-14 23:54:02)
- 今度は愛する人も失ったのか・・・・ホント「俺が何かしたのか?」だ -- 名無しさん (2022-07-15 01:37:11)
- ↑×2意志があったストームさん。サノスとの最終戦ではソーを殺しかけてヒヤヒヤしてたのか -- 名無しさん (2022-07-15 07:55:41)
- この項目の「周囲の人物との関係」の大半がいなくなってるの本当に笑えないよ -- 名無しさん (2022-07-15 09:13:47)
- 基本的に、ほぼあらゆる外的要因に恵まれてたので守らせて失わせるのが話として一番わかりやすいんだよなー -- 名無しさん (2022-07-15 09:43:31)
- ↑2 トニーは愛する家族を手にして妻に看取ってもらえたしスティーブもダンスの約束を果たすことができたのにBIG3最後のソーは愛する人を目の前で失う皮肉.. -- 名無しさん (2022-07-16 16:35:47)
- 家族も臣下も戦友も故郷も恋人も全て失ったけど新しく生きる目的を見つけられてよかった。 -- 名無しさん (2022-07-18 21:10:21)
- クリス「演じるのが楽しくなくなっていた」 スーパーヒーロー疲れしていたのはクリスだった。 -- 名無しさん (2024-05-05 17:30:34)
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