登録日:2020/08/01 Sat 16:57:00
更新日:2024/05/20 Mon 13:43:46NEW!
所要時間:約 43 分で読めます
▽タグ一覧
ラスボス ウルトラマンz 寄生生物セレブロ ジャグジャグ枠 フェイスハガー 野田理人 寄生 ウルトラゼットライザー 獅子身中の虫 ぼっち 引きこもり 怪獣メダル 暗躍 ベリアル融合獣 タイプチェンジ ブルトン 外道 デストルドス 下衆 だいたいこいつのせい ファイブキング 諸悪の根源 オッドアイ 悪魔 腐れ外道 元凶 全ての元凶 洗脳 アジテーター 侵略者 所要時間30分以上の項目 ストレイジ ウルトライバル コメント欄ログ化項目 愉快犯 林カラス 闇のガチャ セレブロのアトリエ ゲネガーグ 三濃川陽介 解剖エンド メダルガッチャー
キエテ カレカレータ……
寄生生物 セレブロとは『ウルトラマンZ』に登場する宇宙生物。及び今作のジャグジャグ枠。
※目次
プロフィール
別名:寄生生物
身長:1m
体重:12kg
出身地:不明
概要
キシャァアアアアアアアアア! ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!
後述のカブラギ シンヤの身体を乗っ取った宇宙生物で、本作のメインヴィラン。
「セレブロ」が寄生生物としての種族名なのか、それとも寄生生物のある個体の個人名が「セレブロ」なのかは不明。
ジャグラス ジャグラーも名前を知っているなど宇宙ではそれなりに悪名が知れ渡っていたらしく、ジャグラーによると色々な宇宙を渡り歩いては「面白い遊び」を行って宇宙を荒らしているという。
近年のヴィラン達は何かしらの理由で主役ウルトラマンへの執着心を見せるのだが、セレブロはたいして興味を示さずカブラギを装い仕事に乗じてデビルスプリンターや怪獣の肉片を収集する以外は常時異空間に引き篭り続けて戦力強化に努めるなど、ジャグラーやウルトラマン達を含めて誰にも姿を見せずに水面下で黙々と動いているのが特徴的。
ウルトラマンだけでなくストレイジの面々とも一切関わらず、誰もいないインナースペースでただ只管怪獣メダルを製造して戦力を整えるという茶目っ気ゼロなガチガチの暗躍ムーブをやっていたり、ヘビクラ隊長もといジャグジャグさんが平常運転すぎるせいか、当初は視聴者から
- 「影が薄い」
- 「エキセントリックさが無くて地味」
- 「ガチャ廃人」
だのと若干ネタにされていた。
しかしその実態は『ウルトラマンZ』本編で起きたほぼ全ての事件の元凶であり、歴代ニュージェネシリーズのメインヴィラン達の中でも同情や情状酌量の余地が微塵もない最低最悪の敵。
作中ではカブラギを装って表向きは研究員の仕事をこなしつつ、裏でデビルスプリンターや仕事で回収した怪獣のサンプルを横領して暗躍。
終盤まで「目的すら不明な正体不明の存在」として描かれており、物語終盤までジャグラーただ1人のみカブラギに寄生したセレブロが諸悪の根源であることを把握していた。
容姿
外見はエイとアノマロカリスを足した水棲生物のような小型の体躯で、紫色を基調とした毒々しい体色。
そして海老に似た紅く大きな2つの眼、剥き出しになった大きな脳、昆虫を彷彿とさせる長い口吻を持つ。
甲高く引き攣ったような不気味な笑い声に似た鳴き声が特徴的。
データの身長体重を見る限り、チブル星人のように脳髄だけが異常発達した結果、身体の大部分が脳でできている生物なのかもしれない。
人格
口癖は「キエテ カレカレータ」「コシ カレカレータ*1」。
基本は水面下で慎重に計略を進める狡猾にして慎重な知能犯だが、本性は「面白いかどうか」が行動原理であり、ゲーム感覚で宇宙各地の星々を荒らし侵略してきた身勝手極まりない愉快犯。
自分が楽しむためならどんな犠牲も気にせず、また遊び以外の一切の目的も動機も存在しない。
自身のゲームに踊らされる者達を「愚か」と露骨に見下して嘲笑う傲慢かつ悪辣な性格の持ち主であり、寄生した被害者を等しくボロボロになるまで使い潰し、利用価値が無くなれば何の感慨も無く平然と使い捨て続ける酷薄さも持つ。
加えて他人の不幸に喜びと楽しみを感じる歪んだ趣向を持つため、ジャグラーが不快だと知った途端「そうか!それは良かった!!」と満面の笑みで喜びながらジャグラーに馴れ馴れしくスキンシップを取る場面も見られた。
だが同時に根が生粋の愉快犯なため、ゲーム感覚でブルトンを生み出した割りに「ブルトンの処理に失敗すればグリーザが産まれること」を完全に想定外としていたりと、割とノリだけで行動する傾向が強い。
近年のウルトラシリーズのメインヴィラン達は悪役らしいユーモラスさを持つのが通例だったが、
- 感情の起伏や自己主張が極めて薄い
- 表情も常に冷たく平坦で、悪意ある喜悦を偶に浮かべる以外で顔色一つ変えず、瞬きすらしない
- 必要最低限の事以外ほとんど喋らない無口
- 大袈裟な態度やリアクションといった派手な動作・行動すら一切しない
といったように、ユーモア要素を微塵も見せない。(ウルトラシリーズでは史上稀に見るゲス野郎正統派悪役の霧崎/ウルトラマントレギアですら演者に「地球を満喫している」と称されるほどシュールで笑いがこみ上げるシーンがそこそこあったにも関わらず、である。)
ユーモアを感じさせる挙動は一切しない一方、時折こめかみを片手で掻いたりビチビチと蠢くように全身を不気味に震わせる所作を見せることはある。
しかし時間経過によりカブラギとの同化率が上がったのか、奇怪な挙動を見せる行為は低下。
流暢な日本語を介するようになった反面唐突に異様な高笑いしたりと精神の乱高下が激しい躁鬱気味な様子を見せるようになった。
なお「カブラギを装い」とは言ってもセレブロにカブラギ本人の言動を真似する気は毛頭なく
- 怪研の仕事中でも怪獣の細胞やデビルスプリンターを回収したらそそくさと何処かへ行こうとする
- それを見兼ねた同僚が咎めても、いつも通り無言のまま平坦な表情で威圧し黙らせる
- (人間には読めないだろうという認識もあるのだろうが)自分の机にメダルの生成方法が宇宙語で書かれた紙を放置したままにする
など人としての社会性を無視して動いているため、同僚からも「最近おかしい」「急に態度がデカくなった」と不審がられている模様。
真の目的
……いよいよだ。これまで色々な星で楽しんできたが、この瞬間はいつも興奮するよぉ…!
最っ高の景色だぞ?自分たちで造り上げた兵器で滅んでいく、愚かな者たちの阿鼻叫喚は…!
な、何を言ってるんですか…?
文明を持つ星に恐怖を植え付け、防衛の為に次々と兵器を造らせる。
そして最後は自ら造った最終兵器で文明そのものを滅亡させる。 『それ』を私はこう呼んでいる…
『文明自滅ゲーム』! ハハハハハ!
その真の目的は第24話にて遂に明かされた。
それは「文明自滅ゲーム」と自ら名付けた、「文明を持つ星に何らかの『恐怖』を植え付け、星の住民に恐怖に対抗する防衛兵器を造らせながら兵器開発が少しずつエスカレートしていくよう仕向け、最後は彼等が造った最終兵器を奪いその文明を滅ぼす」という悪趣味極まりない娯楽*2
つまり征服でも探究心でもない、単なる「遊び」で数々の星々を侵略し、数々の文明を滅ぼして来たのである。
バロッサ星人一族や『Z』におけるジャグラー自身も行動には芯というべき目的があった事も踏まえ、真の意味での「退屈を持て余して蔓延る異星人」がこのセレブロ。
また、『ジャの道は蛇』にてジャグラーがゲームの事を悟った際は「(文明自滅ゲームのプロセスを)ソファーに寝っ転がったまま娯楽として楽しんでいる」「遊び半分で蠱毒を作っているようなもの」と評していた。
この「ゲーム」の何が恐ろしいかと言うとセレブロ本人が憑依して暗躍している上にセレブロ自身はあくまで少しずつ危機感を煽っていくだけに徹しているせいで実態が掴みにくく、外部からではその星の住民が自ら作り出した物によって自滅したようにしか見えないこと。更には
- 来訪した星の文明には過度に干渉しないスタンスの光の国のウルトラマンからは真相を簡単に掴めず、その間にゲームがどんどん進む。
- 仮に宇宙警備隊に嗅ぎ付けられてゲームを仕掛ける星にウルトラマンがやってきたとしても、障害になるどころか「地球人の恐怖と危機感を煽って兵器開発をエスカレートさせる」というゲームの趣旨の妨害には殆どならない。
- それどころかウルトラマンが地球を守るために活躍すればするほど、ウルトラマンの圧倒的な力がゲームを加速させる火種になりかねない。*3
という幾つもの危険すら孕んでおり、セレブロにしてみれば逆にウルトラマンの存在が好都合になっている可能性すらある、まさにウルトラマンの天敵とでも言うべき悪辣さが肝。
おまけにその手口からジャグラーなどの裏社会の人物には知られているものの、裏社会での扱いはマイナーな宇宙の都市伝説レベルに過ぎず、そして光の国ではゼットのような末端の戦士にまで知れ渡るほどにはゲームの実態やセレブロの悪名が広まっていない点も非常に厄介。*4
一応光の国には「文明監視員」というウルトラマンマックスやウルトラマンリブットなどが所属する*5組織はあり、不自然な文明崩壊には調査員を派遣することこそあれど、上記の様に文明人達がテクノロジーを暴走させ自滅したようにみせかける手口や寄生能力のおかげで特定からは逃れている。
劇中では特空機の祖となったグルジオライデンが地球にやって来たのもセレブロの仕業と言う事が断定されており、少なくとも本編開始の10年前から地球をターゲット*6にしていた事が判明している。
とはいえ、基本が「きっかけを与えた後は滅亡までの過程は現地の知性体に任せ、最後の最後に自ら最終兵器を鹵獲する」という手口であるため、当然場合によっては状況が二転三転する。
実際、偶然現れた朝倉リクからベリアルメダルを作れた事で合体怪獣実験でベリアル融合獣も使えるようになったが、もしリクが現れなかったらデビルスプリンターだけでメダルが作れないため、ファイブキングだけで合体実験をすることになる。
ブルトンとグリーザの件もジャグラーの言う様に一歩間違えたらグリーザに自分諸共地球は飲み込まれ、結果的に文明は滅ぶが自分も滅んでしまう。
セレブロがどこまで考えて行動していたかは謎だが、グリーザを倒す為にわざわざ苦労して作ったベリアルメダルを渡したということは、少なくともゲームを完遂する前に自分が死ぬことは嫌な様子。
一方で、リクが追ってきたギルバリスのおかげで私兵のバリスレイダーを使えるようになり、メツボロスで実験はさらに進行した。
まとめるなら文明自滅ゲームとは、「自分の死は避けるようアドリブを交えつつも、ゲーム感覚で恐怖を植え付けながら技術革新を促して対抗手段を作らせ、そして最後に自らその兵器を奪って文明を滅ぼすシミュレーションゲーム」。
このゲームについて、セレブロの主張は「自分はちょっときっかけを与えただけ、滅んだのは文明人の責任(要約)」ということになるが、自滅といいつつも最後には結局セレブロ自身の手で滅ぼしている。なんと身勝手な。
なお、上記の通りグルジオライデンの誕生も彼が関与しており、それを考えるとゲームを完遂させた兵器を次のターゲットとなる文明に送り込み、更に強力な兵器を作らせ、その兵器をまた次のターゲットに送り込み…となる。
総じて「意図的に血を吐き続ける悲しいマラソンを強要する最悪の存在」といえよう。
ちなみに、光の国で文明自滅ゲームを行わない理由として単に怪獣じゃ怖気付かない上に住人一人ひとりが既に対怪獣用兵器並みの強さがあるのでゲームがそもそも成立しないという説が有力。
似たような理由はそもそも既に怪獣やそれに匹敵する兵器を保有・使役するゼットン星・ペダン星・ピット星などにも当て嵌まる…というか、ウルトラシリーズの○○星人は大抵怪獣に匹敵するくらいの力を保有しており、ゲームを行おうとして逆にセレブロが自滅しかねない危険性もある。
地球のように弱い星をターゲットにするあたり、セレブロの悪辣さが窺える。
能力
特性として非常に高い知性を持つ代わりに体が脆弱なため、他の生物に寄生しなければ生きられない。そのため、基本は怪獣や人間を宿主に定めて取り憑く。
その前評判に違わず独自の宇宙言語と技術力を有するなど非常に高い知能を保持。
始めは宇宙語をごく稀に呟くだけであったが、人間の身体を利用する為、極短時間で日本語も問題なく使用可能なほど学習した。
なお、日本語を発する際の声は痰が絡んでいるかのように震えた声を発する。
固有能力は寄生能力。
寄生する際はフェイスハガーのように顔面に張り付いた後口から潜り込み、肉体と意識を奪い取って支配下に置き、宿主の肉体を酷使する。
人間であろうと怪獣であろうと関係なく支配下に置けるなどその力は非常に強く、さらには宿主に強力な自己再生力をもたらし、ダメージを強制的に回復させられる。
とはいえ、流石にダメージが大き過ぎたり酷使し過ぎたりすると宿主の肉体も耐えられないらしく、カブラギの身体で無茶し過ぎたせいで一度乗り換えらざるを得なくなっている。
逆を言えば手足がないので誰かに寄生しなければ碌に移動も出来ず、攻撃技も無い為本体の戦闘能力も絶無。
- 露出した有機体の部分があれば半機械の怪獣にも寄生できるが無機物で触られた状態では寄生もできない
- 相手の不意を突けば容易く寄生できるとはいえ、上から抑えつけられて動きを封じられただけでも寄生できなくなる
- 戦闘力は宿主のスペックに100%依存
- 人間に寄生していなければ他人とのコミュニケーションすら不可能
と、素のスペックだけで言えばニュージェネシリーズのみならず歴代ウルトラシリーズのメインヴィラン達の中でも間違いなく史上最弱。
宿主無しで移動する姿は、最早陸に打ち上げられた魚か翅を捥がれた虫にしか見えない。
だが狡猾さは歴代ヴィランでも随一であり、他者への寄生で社会的地位を確保して宿主を隠れ蓑にし、宿主の社会的なアドバンテージで相手のマウントを取りつつ策略を推し進める。
この習性故に宇宙の暗黒街では、「誰も姿を見たことがないが、名前・悪名・文明自滅ゲームの手口だけは噂レベルで語られる」という半ば暗黒街の都市伝説じみた宇宙犯罪者としてごく一部の裏社会の住人達にのみ存在を知られていた。
宿主
寄生する宿主に拘らないのも特徴の一つ。
カブラギに寄生している間の奇行を鑑みても、宿主の存在はセレブロにとってはただの乗り物と同意義でしかない。
なお寄生された者は共通して左目の瞳が赤く染まる。
科学技官5648号
前日譚となる小説『ジャの道は蛇』で登場した、とある別次元の宇宙で行われた文明自滅ゲームの際の宿主。
その世界では対立陣営が怪獣を兵器運用することで壮絶な世界大戦が勃発しており、そこの惑星政府の怪獣兵器製造工場の技術者に寄生していた。
この世界大戦で怪獣兵器としてバイオテクノロジーを用いて開発されていたのがサメに似た姿の怪獣であり、恐らくゲネガーグだったと考えられる。
以後の末路は不明だが、大方ゲネガーグの完成に伴い利用価値が無くなって捨てられた挙句、星そのものが世界大戦によって壊滅・滅亡した可能性が極めて高い。
[[凶暴宇宙鮫 ゲネガーグ>ゲネガーグ]]
劇中最初のセレブロの寄生対象。
鮫の様な姿をした宇宙怪獣であり、この怪獣の肉体を操って光の国からウルトラメダルの製造法やウルトラメダル、ウルトラゼットライザーを強奪し『Z』の世界の地球に逃亡した*7。
『文明自滅ゲーム』ではゲームに必要な小道具を入手するための手段であると同時に、地球で眠っていた怪獣達の覚醒を促して怪獣災害を多発させ、怪獣への『恐怖』を煽る役目を担った。
[[カブラギ シンヤ>カブラギ シンヤ(ウルトラマンZ)]]
演:野田理人*8
ゲネガーグの次の犠牲者となった寄生対象。
「地球防衛軍日本支部・怪獣研究センター生化学研究部」に委託職員として所属・勤務する26歳の青年。
名前は漢字表記すると「鏑木 慎也」。
服装は背中に白文字で「怪研」と書かれた緑の防護服姿で、首からガスマスクを掛けている。
詳細は個別項目を参照。
アサノ
演:三濃川陽介
カブラギの次に犠牲になった宿主。名前は漢字表記すると「浅野武」。
「地球防衛軍警務隊本部保安課隊長」という肩書を持つ。
カブラギの服務違反の報告書を作成し、カブラギ確保の任務にあたっていたが、
ジャグラーの謎の介入により動揺した隙を突かれ、セレブロの新たな宿主になってしまった。
この姿では劇中では目立った活動は一切行わず、ひたすら潜伏に専念。
怪しまれず防衛軍の中枢深くに潜り込み、『文明自滅ゲーム』の最終段階を推し進めるのに最適な宿主を探すための中間宿主として扱っていたと考えられる。一番被害が少なかった分、一番目立った活躍も無かった。
クリヤマ長官
カブラギ・アサノに続く3人目の宿主。
第21話にてアサノとすれ違った後に憑依されたと思われる。
防衛軍の長官としての権限を濫用してD4レイの実験を押し進め、その障害となり得るストレイジを解散に追い込むなど「文明自滅ゲーム」を加速させた。
更にDX玩具に音声がないので描写はなかったがアクセスカードも偽造しているらしく、ジャグラーがウルトロイドゼロを強奪しようとした際にはファイブキングに変身した。
変身が解けて無防備になったハルキを人質にすることでジャグラーに勝利した後は基地に帰還。
ヘビクラが正体を明かした場面を利用して「旧ストレイジの面々はヘビクラ隊長のように宇宙人に入れ替わられている」と誤情報を防衛軍に流して旧ストレイジメンバーの射殺許可を下し、防衛軍を騙して旧ストレイジメンバーの抹殺を画策する非道な手段に打って出ると、ゲームの最終ステージを開催すべくヨウコに狙いを定めた。
その後セレブロに捨てられた後、宿主だったクリヤマ長官はセレブロの酷使が祟り病院へ緊急搬送。
この顛末すら「自身の緊急搬送は旧ストレイジメンバー(に成り代わった宇宙人)が画策した謀略である」という嘘情報を予め流しておく事で、勝手に防衛軍が旧ストレイジ隊員(というか自分に反発していたユカ)を排除するよう仕向けていた。
これにより旧ストレイジは半ば詰みに近い状況に追い込まれかけ、正攻法ではない強硬策を打って出ざるをえない遠因を作った。
[[ナカシマ ヨウコ>ナカシマ ヨウコ]]
4人目の宿主。
『文明自滅ゲーム』の最終段階としてウルトロイドゼロを奪ってデストルドスへと変貌させた。
元ストレイジのメンバーである彼女の身体を乗っ取り彼女の声を使って喋ることでストレイジに更に罪を被せつつ、ストレイジ及びゼットに対する実質的な人質にすると言うセレブロの悪辣さが現れている。
[[殲滅機甲獣 デストルドス>デストルドス]]
地球での『文明自滅ゲーム』のラスボスとして生み出した怪獣。
ヨウコが支配を脱して意識を取り戻されたのと同タイミングで、体内からコックピットを摘出される前に逃げるべくヨウコから分離した結果急遽宿主とし、ゼットとの最終決戦に臨んだ。
セレブロに寄生された結果強力な自己修復機能を獲得することとなった。
上記の再生能力以外には特にヨウコに寄生して操縦していた時と性能差はないが、ベリアルメダルによる制御がないため自力で弄っており、人間の言葉を喋ることができない。
イブラ
『ウルトラマントリガー エピソードZ』にて、超古代文明崇拝集団『ライラ―』の指導者に寄生。
あえて寄生していることをアピールすることでハルキの意識を指導者に誘導し、他の構成員に乗り移り不意打ちする。
ハルキの肉体から追い出された後に再度寄生。デストルドスに変身する。
[[ナツカワ ハルキ>ナツカワ ハルキ]]
『エピソードZ』にて寄生。
これまでの寄生者と異なりハルキの意識が残り時折抵抗を受けている。
寄生した状態で変身することでウルトラマンゼットの肉体をも支配することが可能となり、ウルトラマンゼットの力を悪用して大暴れした。
ただしタイプチェンジを行うことはできず、変身中にハルキの意識を乗っ取った時点でベータスマッシュだったゼットもオリジナルへと戻ってしまった。
装備
■ウルトラゼットライザー
KABURAGI Access granted!
物語開始前、ゲネガーグの体内に潜んでゲネガーグを操り、光の国を襲撃した時に奪ったと考えられるアイテム。
おまけに自身のウルトラアクセスカードを所持しており、ハルキと同じくゼットライザーでインナースペースを作る事が可能。
アクセスカードの色は鮮やかな緑色。
ゲート*9の開き方は縦に光が走ってからスライドドアの様に左右に開く。
セレブロの拠点はこのインナースペース発生機能を悪用したものであり、内部は暗い緑色の光でぼんやり輝くような不気味な空間。
しかも時間と空間が歪んでいる場所*10が拠点なので、表の仕事と両立させて準備をすることも難しくないだろう。
そして第7話で作成したベリアルメダルと怪獣メダルを利用し、ベリアル融合獣への変身が可能になった。
なお、クリヤマ長官のアクセスカードも製造していたらしく、DX玩具版に専用音声が存在しないため描写はないが、第24話ではファイブキングに変身していた。
■[[デビルスプリンター>ベリアル因子/デビルスプリンター]]
ゲネガーグの残骸からウルトラゼットライザーと共に取り出した赤く輝く鉱物のような物質。
その正体はかつて全宇宙を恐怖に陥れたウルトラマンベリアルの細胞の一部にして、宇宙各地で怪獣が突然復活・暴走・凶暴化する怪現象の原因。
正体を知ってから見ると、ベリアルの目のパーツにそっくりな形をしているのが分かる。
このガチャチケットもしくは石結晶を機械に投入することでメダルの製造も可能。昨今のソシャゲのガチャと比べると消費量は少ない分、入手難易度が高いので面倒くささはそんなに変わらない。
カブラギはこの結晶から採取できるベリアル因子でウルトラマンベリアルのウルトラメダル製造を目論んでいるが、普通のベリアルの細胞で作ったメダルは形こそ出来るものの一瞬で消滅してしまい、あまり思い通りに進めていない模様。
ただし、手持ちのデビルスプリンターを使い果たしてしまっても復活した怪獣からもう一度採取できる。
■メダルガッチャー
セレブロが開発したインナースペース内に隠されている大型の怪獣メダル製造機。
見た目は工場の一角のような外見の無骨かつ古めかしい物で、全て手動で操作される。
電子音性の類は一切鳴らず、頂点の穴に回収したデビルスプリンターや怪獣の体液「セルラリーキド」等の物体を課金投入し、装置のハンドルを回すことで怪獣メダルを精製できる。下の通りガチャだって言われてたけど、本当にガチャだった。
■怪獣メダル
セレブロがウルトラメダルの技術を悪用して精製する怪獣の力を宿したメダル。
素材はデビルスプリンターの他、怪獣研究センターから盗んだ元の怪獣の細胞やセルラリーキド。場合によっては宇宙人ブローカーと取り引きを行なって入手する事もある。
素材とインナースペース内に設置されたメダルガッチャーを使う事で製造することができる。誰が呼んだか「闇のガチャ」「今週のビックリドッキリメカ」「セレブロのアトリエ」。
怪獣に摂取させればその怪獣にメダルの怪獣の能力や特性を与えて強化させることができるが、怪獣に摂取させた場合その怪獣が倒されると連動する様に砕け散ってしまう。
このメダルはセレブロの独自技術で製造したものなので光の国は一切感知していない。
そのため「こんなものが悪用されたら大変なことになる」とゼットも最大限の警戒を露わにした。
ただ、もう一人の暗躍する宇宙人もプロセスが異なるとはいえ、独自の怪獣メダルを作り出しており、怪獣メダルの生成自体はセレブロの専売特許という訳ではない模様*11。
因みに玩具だと変身に使用しているメダルはスカルゴモラセット以降はセット販売されず、
代わりに食玩やガシャポンの限定収録、プレミアムバンダイ限定のDXダークゼットライザーの付属品としてしか販売されていないため、かなりのファン泣かせなアイテムになっている。
特にペダニウムゼットンは片やプレバン、片やガシャポンと手に入る期間がどちらも限られてしまっている。
■レイディングガン
第6話で襲来し倒されたギルバリスのパーツの一部をセレブロが回収した物。
拳銃のような形状で、その形状に違わずビーム弾による射撃が可能。
更に攻撃以外にも拳銃のように構えることで「アンドロイド兵 バリスレイダー」を多数召喚し私兵として操れる。
また、他者に向けて発砲することでその人物を洗脳することもできるが、多用されておらず、その効果の範囲や条件は不明。
第16話にてギルバリスメダルとギャラクトロンMK2メダル製造の為に製造機に投げ込まれて無くなってしまった。
■ウルトラマンベリアルメダル
第7話で製造に成功したウルトラマンベリアルのウルトラメダル。これを用いてベリアル融合獣への変身を行う。
当初はデビルスプリンターから製造しようとしていたが、不安定な為かすぐ消滅してしまうため、攫ったリクから入手した大量のベリアル因子が含まれた血液を一緒に合成させる事で製造に成功した。
ベリアルの死後に開発された技術だったため「ベリアルのメダルなんて存在しない」とゼットが断言した、正真正銘の非合法ウルトラメダル。
苦労して製造したものの、グリーザの一件でハルキに渡す羽目になってしまう。
終盤には何とか一旦取り返してデストルドスを生み出すキーアイテムとなったが、最終的にはドサクサ紛れに紛失してしまい、再度ハルキの手に渡った。
黒縁なので玩具では怪獣メダル扱い。
その為ゼロダークネス(ゼロ+ベリアルorキャンペーンのレイトカードでベリアル単体)やオーブ・サンダーブレスター(ゾフィー+ベリアル、ここにオーブを入れても可)、
ジード・プリミティブ(ウルトラマン+ベリアル+リクカードorジードライズメダル)、ロイヤルメガマスター(ベリアル+キング+リクカードorジードライズメダル)の様な例外を除き、基本的にはウルトラメダルと組み合わせるとエラー音声が鳴る。
変身形態
ウルトラマンゼット同様、メダルを交換することで様々な怪獣の姿を得て操る事が出来る。
変身の際、セットする怪獣の別名を名乗るのが特徴的。
ベリアル融合獣の場合、「ウルトラマンベリアル」のウルトラメダルを中核とし、対応する怪獣メダルを交換することによる瞬間的なタイプチェンジを行える。
キリエロイドⅡの様に今までにもタイプチェンジを行うヴィランは存在したが、全く異なる体型や能力を持つ姿への瞬間的な切り替えを果たしたヴィランは彼が初めてである。*12
ジードライザーを使ったベリアル融合獣の決定的な違いとして、カプセルの冷却期間が無くなったことが挙げられる。
また、ベリアルメダルの効力も永続的である為、伏井出ケイのように一々力を取り込み直す必要がないのも利点である。
タイプチェンジが可能なのもこの改善点の恩恵で、ニュージェネレーションヒーローズのような目まぐるしい高速変身が可能になった。
一方で伏井出ケイと違い、ストルム器官による強化ブーストが掛からないのが難点。「戦闘の効率上昇の代わりにパワーダウンした」といったものか。
極めて強力なのは間違いないが、セレブロとしてはあくまで怪獣の力を使った実験というスタンスを崩していない。
ベリュドラとかギガキマイラとかタイラントみたいなことをやらかすかと思われたが、第24話で明かされたセレブロの目的からして「怪獣ではなく地球人が生み出した兵器が重要」となるので、あくまでも計画の加速と自衛戦力の確保程度の物でしかないと言う事なのだろう。
また、デストルドスを生み出した過程からすると、
- ベリアル融合獣への変身=「ベリアルメダルの試験運用」
- トライキング、ファイブキングへの変身=「メダルを使用した合体怪獣の実験」
- エリマキテレスドンやメツボロス=「怪獣に直接メダルを投入して合体怪獣にする実験」
である様子。
スカルゴモラ
検証実験に入る
KABURAGI Access granted!
ベリアル…古代怪獣…どくろ怪獣…
〔BELIAL〕 〔GOMORA〕 〔REDKING〕
キエテ カレカレータ…
S K U L L G O M O R A !
別名:ベリアル融合獣
身長:57メートル
体重:5万9千トン
出身地:地球
カブラギが「ウルトラマンベリアル」のウルトラメダルと、[[「ゴモラ」>ゴモラ ]][[「レッドキング」>レッドキング]]の怪獣メダルをセットし、ウルトラゼットライザーでスキャンすることで変身した姿。
伏井出ケイが変身したタイプと比べると手加減する必要が一切なくなった*13ため、ウルトラマン顔負けの格闘技を披露するようになっている。
また積極的に必殺技や固有技を使い攻め立てるなど容赦のない戦いが特徴。
その力はジードとゼットの2人を纏めて相手取って互角に戦える程。
詳しい能力は個別項目を参照。
サンダーキラー
ベリアル…異次元超人…宇宙怪獣…
〔BELIAL〕 〔ACE-KILLER〕 〔ELEKING〕
キエテ カレカレータ…
T H U N D E R K I L L E R !
別名:ベリアル融合獣
身長:53メートル
体重:5万2千トン
出身地:地球
カブラギが「ウルトラマンベリアル」のウルトラメダルと、[[「エースキラー」>エースキラー]][[「エレキング」>エレキング]]の怪獣メダルをセットし、ウルトラゼットライザーでスキャンすることで変身した姿*14。
エレキングはどこからか強奪した、もしくは後述のピット星人姉妹からトライキング用の3枚と共に貰っていた可能性があるが、エースキラーの細胞(部品?)なんてどうやって手に入れたのだろうか。
伏井出ケイが変身したタイプと比べると「ライトニングキラーカッター」による遠距離攻撃を多用するようになった他、尻尾からの強力な電撃ショックにより痺れさせて動きを封じるなどより嫌らしさが増している。
一部では「伏井出ケイより扱いが上手い」という声も上がる。
詳しい能力は個別項目を参照。
ペダニウムゼットン
P E D A N I U M Z E T T O N !
別名:ベリアル融合獣
身長:65メートル
体重:5万4千トン
出身地:地球
カブラギが「ウルトラマンベリアル」のウルトラメダルと、[[「ゼットン」>ゼットン]][[「キングジョー」>キングジョー]]の怪獣メダルをセットし、ウルトラゼットライザーでスキャンすることで変身した姿。
第7話でのベリアル融合獣連続変身最後の大トリ。流石にテンポの問題かバンクはなし。
伏井出ケイが変身したタイプと比べた場合、大火力の一撃を撃つ以外は基本キングジョー由来の耐久力を生かした防御用の鎧として使っていることが多く、ペダニウムゼットンの多彩な技はそこまで使用してはいない。
しかし「サンダーキラーの電撃で痺れさせて動きを封じ、動けない瞬間を狙ってペダニウムゼットンに変身→無防備なゼットとジードに大火力の一撃を叩き込む」という凶悪コンボを見せつけ、ジードライザー版ではできなかったタイプチェンジの恩恵をフル活用しゼットとジードを苦しめている。
なおペダニウムゼットンもサンダーキラーも、共に予告では一切存在を明かされなかった所謂サプライズ登場であった。
詳しい能力は個別項目を参照。
トライキング
実験だ…
KABURAGI Access granted!
超古代怪獣…超古代竜…宇宙戦闘獣…
〔GOLZA〕 〔MELBA〕 〔SUPER C.O.V.〕
キエテ カレカレータ…
T R I K I N G !
別名:合体怪獣
身長:75メートル
体重:4万5千トン
出身地:地球
売人であるピット星人の姉妹から怪獣細胞を受け取ったカブラギが[[「ゴルザ」>ゴルザ]] [[「メルバ」>メルバ]][[「超コッヴ」>コッヴ]]の怪獣メダルをセットし、ウルトラゼットライザーでスキャンすることで変身した姿。
ファイブキングを構成する怪獣からレイキュバスとガンQを抜いた3体の合体怪獣*15であり、両腕はファイヤーゴルザの物となっている。
怪力やゴルザの額からの超音波光線、メルバの眼からの怪光線、腹部の超コッヴの顔からの破壊光弾で暴れ回りセブンガーとウインダムを圧倒したものの、逆にゼットのアルファエッジには終始圧倒されていたり、メルバの光線や翼による飛行を一切しなかった辺り、ファイブキングと比べて相当力が抑えられているのが窺える。
ビジュアルは殆どファイブキングだが、一応ゲネガーグ以来となる『Z』が初出の新作怪獣である。
ファイブキング
奇獣…宇宙海獣…
〔GAN-Q〕 〔REICUBAS〕
キエテ カレカレータ…
F I V E K I N G !
別名:超合体怪獣
身長:75メートル
体重:5万5千トン
出身地:地球
ゼットに苦戦するカブラギが[[「ガンQ」>ガンQ]][[「レイキュバス」>レイキュバス]]のメダルをウルトラゼットライザーで追加スキャンすることでトライキングから進化した姿。
トライキングの右腕がレイキュバス、左腕がガンQに変化する形で進化した。
詳しい能力は個別項目参照。
劇中での活躍
上記の性格もあって表立って動くことは稀なため描写は少な目。
というよりも現状、ハルキとゼットが戦った怪獣は大半がセレブロとは無関係に勝手に蘇って勝手に暴れているに過ぎない。
セレブロ自身もこれといった目的や野望が持っている様子もなく、何かをする必要があったのは7話と8話での「実験」くらい。
一応ゲネガーグの地球襲来が地球怪獣達の目覚めを引き起こしたので今作の怪獣騒動の発端はセレブロとゲネガーグと言えなくもないが、怪獣が暴れ出すこと自体はノータッチ。
どっちかというと眠りから目覚めて暴れ出した怪獣騒ぎに便乗して暗躍していると言った方が正しい。
なお第1話~16話までの行動はカブラギの項目を参照。
第17話「ベリアロク」
1話でカブラギに寄生しながら、社会的地位を取り繕う気もなく只管怪しすぎる行動を取り続けたせいで、ついに防衛軍から服務規律違反を名目にマークされてしまう。
メツボロスの爆炎から生き延びボロボロになってしまったカブラギの体をみて遂に限界が近いと察していた時にアサノに発見・拘束されそうになるが、
何者かの攻撃に怯んだ隙を突き、アサノを押し倒して彼に乗り移ってしまう。
怖くない…あっという間だからじっとしてて…?
ハハハハハハ…ヒャハハハハハハハハハ!! ハハッ!
隊長!大丈夫ですか!?
…こちら『アサノ』。カブラギ シンヤを本部に連行します。
こうして新しい宿主と『地球防衛軍警務隊本部保安課隊長』というより高い地位を得たセレブロは、正気に戻ったカブラギを部下と共に拘束し、素知らぬ顔で連行していった。
だがこの暗躍劇の成功もジャグラーの影の援護ということは未だ気が付いていない様子。
第21話「D4」
ストレイジの階段にてクリヤマ長官とすれ違う形でカブラギの次の宿主となったアサノが登場。
去っていくクリヤマ長官を見て左目を赤く光らせながら不敵な笑みを浮かべた所で出番は終了…したのだが、直前にストレイジの面々との会話ではD4レイの搭載には消極的だった筈のクリヤマ長官が高圧的な態度で積極的にD4レイの使用を強要する様になっていた。
更にこれまでストレイジの存続の為に奮戦していた筈のクリヤマ長官直々に(D4レイを使えという)命令に従わなかったと言う理由でストレイジの即時解散*16を宣告するとストレイジに対する態度が急変した。
これが意味する事とは……
第23話「悪夢へのプレリュード」
冒頭の記者会見にてクリヤマ長官がストレイジの解散と新たな部隊である第一特殊空挺機甲群の設立、そして新たな特空機4号・ウルトロイドゼロの起動実験を行う事を発表。
その際、小声で「カレカレータ…」と呟いていた事からセレブロが宿主をクリヤマ長官に変更していた事が発覚。
更にウルトロイドゼロの起動実験中に現れた怪獣達に苦戦しているのを見てケルビムの時の様にD4レイを使う様に強要。
ウルトロイドゼロがD4レイにて怪獣達を殲滅し、次元崩壊を制御しきったのを見て左目を赤く光らせながら満足そうに「カレカレータ…」と呟いた。
第24話「滅亡への遊戯」
セレブロ…今はクリヤマ長官の中にいるのか
ようやくお前の目的が分かったぞ…ジャグラスジャグラーッ!
俺が人類に造らせた最終兵器を…横取りするつもりだったのかァアアアアアアアアアッ!!
ウルトロイドゼロを強奪しようと現れたヘビクラの下へファイブキングに変身しつつ強襲。
どうやら第22話にてヘビクラが変身するファイブキングが敗北した際にメダルを回収していた模様。
ヘビクラの変身するゼッパンドンとデルタライズクローの1vs2となり、消耗したデルタライズクローを倒した隙に腹部を貫かれてヘビクラにウルトロイドゼロを奪われそうになってしまう。
しかし、第15話の意趣返しか「選択肢は2つだ!」とハルキを人質にヘビクラを脅迫し返す事でゼッパンドン撃炎弾とガンQビームの撃ち合いに持ち込む。
その衝撃で互いに変身解除されてしまうが、セレブロはクリヤマの身体を無理矢理動かす事でハルキの下へ向かい、ベリアルメダルの奪還に成功する。*17
更にヘビクラが正体を明かしたシーンの映像を用いて「ストレイジはウルトロイドゼロを狙う宇宙人の手先」という情報をばら撒き、場合によっては射殺しても良いと命令した。間違ってはいないがジャグラー個人の問題を連帯責任喰らった元ストレイジメンバーからすればたまったものではない。
そして、ウルトロイドゼロの修理が完了し、D4レイのエネルギー逆流の不具合が改善されたのを見て遂に真の目的をヨウコに明かすと「文明自滅ゲーム」の最終段階としてクリヤマの身体を捨ててヨウコに寄生。
ベリアルメダルをウルトロイドゼロに投げ入れ、半暴走状態にした上で乗り込んで強奪。計画を最終段階に推し進めてしまう。
ハハハハハハ!ヒャーハハハハハハ!!ヒャハハハハハハハハ!!キエテ カレカレータ…!
さあ…『最終ステージ』だ
ウルトロイドゼロは外部からの制御が不可能な、大量破壊兵器として人類へ牙を剥く存在になってしまった。
更に世界中の防衛組織が保管・捕獲・監視していた怪獣の細胞や休眠中の怪獣を襲撃してそれらを吸収。
かつてハルキが助けた雌のレッドキングを取り込み、卵にも手をかけようした所でゼット・アルファエッジの襲撃を受け卵から引き離される。
Zと対峙した場でこれまでゲームの駒として動いてくれたことに不気味に笑いながら感謝の言葉を述べつつ、
今までに製造した大量の怪獣メダルをコックピット内にばら撒く形でウルトロイドゼロに投入。その姿を変貌させる。
さあ、このゲームのクライマックスを飾るラスボスを紹介しよう…
死と破壊の王、デストルドスだァァァッ!!!
デストルドスは圧倒的なスペックでアルファエッジの宇宙拳法を押さえ込み、ベータスマッシュのパワーにはそれすらも上回るパワーで捻じ伏せ、ガンマフューチャーの光線技にはそれを上回る光線技で吹き飛ばす*18など、ゼット各タイプの長所を上から叩き潰す様な戦いを見せ、最終的にはデストルドD4レイとゼスティウム光線の撃ち合いを軽く制してゼットに致命傷を与えて完全勝利。
その後は世界中の主要都市を攻撃して壊滅的な被害を与え、地球防衛軍の反攻作戦も意に介さず暴れ回った事がユカの口から語られた。
第25話「遙かに輝く戦士たち」
ハハハハハハ!・・・お前らで最後だ。
…楽しませてもらうぞォオッ!!ハァーハハハハハハハハハハハハ!
各国の防衛戦力を軒並み壊滅させた後、ヘビクラことジャグラーの「お膳立て」に乗っかる形で日本へ再襲来。
ハルキのキングジョーSCとヘビクラのウインダムをゲームのラスボスに見立てて会敵すると、地上に叩き落され二機の特空機を相手に市街地戦に突入した。
このさなかにユカがコクピットの位置の解析を試みたが、雑多かつ無茶苦茶な融合のためにまともな分析ができず難航。
圧倒的な戦闘力に物を言わせてキングジョーとウインダムを行動不能に陥れるが、デストルドD4レイのチャージに入ったところでバコさんの駆るセブンガーの硬芯鉄拳弾を受けて転倒、不発に終わる。
さらにこの時セブンガーの攻撃を受けて動きが止まったため、解析が成功しコクピットの位置がマジャバの顔の裏、つまりデストルドD4レイ発射口の後ろにあることが判明。
そこから特空機3体の猛攻を受け、セブンガーとウインダムの攻撃で損傷を受けたところにタンクモードになったキングジョーSCのペダニウム粒子砲が直撃、D4レイが破壊されコクピットがむき出しに。
セブンガーとウインダムは反撃で機能停止に追い込んだものの、キングジョーに組み付かれ、そのまま空へと押し上げられていく。
先輩!絶対に助け出します!!うおぉおおおおおお!!
やめろォオオッ!!嗚呼アアアアアアアアッ!!!
ハルキはそのままデストルドス自体の重量を利用しコクピットブロックを引き摺り出し、危機を悟ったセレブロはヨウコの体を捨てて已むなくデストルドスと融合。
そのまま地上でデルタライズクローとなったゼットと対峙し最後の対決に臨むが、今回は最強形態が相手ということもあってワンサイドゲームには出来ず、
最終的にオリジナルに戻ったゼットとハルキの気合と根性の奇策の前に押し切られ、デストルドスはとうとう爆発四散。文明自滅ゲームも破綻を迎えてしまった。
しかししぶとくもゲネガーグの時同様、デストルドスの爆散に乗じてセレブロは命からがら逃げ出して市街地に潜伏。
だが皮肉にもデストルドスを世界各国で暴れさせている間にストレイジによる市民の避難は既に完了しており、新たに寄生出来る人間は誰も居なかった。
狼狽えていたところを(おなじみのスーツ姿に盆栽を抱えた)ジャグラーに捕捉されてしまう。
ゲームオーバーだセレブロ。『コンティニュー』は無しだ。
蛇心剣を突きつけられ、起死回生の寄生も封じられ進退窮まったところを、ユカと正気に戻ったカブラギに捕獲綱(虫取り網のデカいヤツ)で生捕りにされる末路を辿ることになった。
この顛末にはジャグラーすら一瞬間の抜けた顔で唖然していた。
悪辣な頭脳の持ち主であるセレブロもこうなってしまえばもはや抵抗は叶わず、おまけに自前の発声器官すら無いため悪足掻きに罵声を吐く事も出来ない。
そして…
さあ、解剖の時間だよー!
よっしゃー!姐さん手伝いますよー!
こうして散々命を弄び、数々の星々を滅ぼして来た悪魔は自身が生み出した・引き寄せた存在であるストレイジとゼットによって企みを崩壊させられ、
自身の正体が白日の下に晒されたために対策をきっちり取られた上で今まで下に見て来た星の現地人に捕らえられた挙句、趣味と実益を兼ねた実験の検体として扱われ、弄ばれる羽目になるとうい因果応報の結末を迎えた。
考えてみれば、デストルドスを「ラスボス(=ゲームの最後に倒される役)」と称した時点で既に負けフラグだったかも知れない。
特別編「リ・ストレイジ」
捕獲後、ユカ及び防衛軍の元で検体として研究されていることが解説されたが、此処では解剖の有無や生死までは言及されなかった。
なお解説の中で、セレブロこそがグルジオライデンを地球に送り込んだ張本人だったことが断定されている。
これによりセブンガーから続く特空機達そのものがセレブロにとって文明自滅ゲームの駒だったことも明らかとなった。
ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀
本人は未登場だが、Chapter.3のEpisode 10(最終回)においてアブソリュートタルタロスの撤退直後、光の国をゲネガーグが襲撃したという連絡がウルトラマンヒカリから飛び込んでいる。
つまり、
- アブソリューティアンという新たな脅威が強大な戦力を率いて敵対した
- 王女であるユリアンが拉致された
- モルドとジュダ・スペクター兄弟及びベリアル、トレギアの並行同位体との戦いでウルトラ6兄弟が消耗し、前線を離れざるを得なくなった
- ゼロやウルトラマンリブット、トライスクワッドといった新鋭戦力がタルタロスと戦っていて不在
……という、光の国にとって最悪のタイミングでセレブロが火事場泥棒的に襲撃をかけたことが判明した。
報せを受けたゼットが逸って飛び出したのは結果論とはいえ、まさに僥倖だったと言えよう。
ウルトラマントリガー エピソードZ
まさかの脱走を果たし、トリガーの宇宙に逃走する。
「ハルキとゼットへの復讐」、そして「トリガーの世界で文明自滅ゲームを始める事」を目的に超古代人の末裔が組織するライラーと結託。
ハルキに寄生してゼット(レッドダメージ)に変身すると、その力を以てトリガーやGUTS-SELECTを圧倒した。
しかし、寄生していたハルキに「チェストォォォォォ!!」と体から追い出されるとイブラの肉体に寄生し、いつの間にか用意していたデストルドスメダルとライラーの持つ装置を使ってデストルドスに変身。
イーヴィルトリガーとともにゼットとトリガーを圧倒したが、最後はトリガーダークとゼットの同時攻撃を受けてデストルドスは敗北。
デストルドスが爆散した拍子にイブラの体内から飛び出してしまった上、倒れてきたイブラの身体に下敷きとなって身動きできなくなった隙を突かれ、ナナセ ヒマリの手で捕縛。
最後は真空パックに詰められた状態でハルキに連れられ、『Z』の宇宙に送還された。
余談
- セレブロ本体は『ウルトラマンティガ』に登場したデスモンの造形の改造。前後と上下がひっくり返されているが、腹部にデスモンの顔がそのまま残っていることが最終回等で確認できる。
- またこのように近年のウルトラシリーズの悪役には珍しいキャラ造形のセレブロであるが、実はニュージェネレーションヒーローズに登場してきた悪役に共通する要素がいくつもある。
例えば、 - 地球人に寄生して暗躍=愛染マコトの体に憑依したチェレーザ
- 光の国から変身アイテムのウルトラゼットライザーを強奪=光の国からジードライザーとウルトラカプセルを盗み出した伏井出ケイ
- 手持ちの怪獣アイテムを使って合体怪獣を誕生させる=怪獣カードを使って合体魔王獣のゼッパンドンを生み出したジャグラスジャグラー
- 水面下で自滅していく文明を見下して愉しむガチ悪役ムーブ=様々な謀略を張り巡らせてタイガを陥れようとするのと同時に人類の愚かさを嘲笑う霧崎=ウルトラマントレギア
- 機会の兵士バリスレイダーで身を守る=アンドロイド兵のチブロイド、ワンゼロを手駒にしていたチブル星人エクセラー
- 地球人が開発した究極兵器を乗っ取り怪獣化させる=UPGが開発したビクトリウム・キャノンと基地ごと融合しビクトルギエルに進化したダークルギエル
- 「体が脆弱であり、他の生物に寄生しなければ生きる事が出来ず、宿主の意識を乗っ取る」セレブロは、「強靭な身体を持ち、宿主を生かす為に一体化し、宿主とともに成長する」ウルトラマン(特に光の国出身)達と対になっている、ヴィランらしい存在でもある。*19
- 代名詞となっている台詞「キエテ カレカレータ(いい気分だ)」だが、元ネタは『ウルトラマン』においてイデ隊員がバルタン星人へ向けて送った宇宙語のメッセージ「キエテ コシ キレキレテ(僕・君・友達)」と思われる。「キエテ」が「I」、「コシ」が「YOU」に当たる言葉だとすれば、「カレカレータ」は「気持ちが良い」という意味になる。
金城哲夫氏の小説版で「イデ隊員が咄嗟に口走ったでたらめな宇宙語」と地の文で解説されてたのはもはや死に設定の様子である。
- 『エピソードZ」でハルキがセレブロに取り憑かれる展開に際して、ハルキ役の平野宏周氏はかなり不安を感じていたが、武居正能監督から「平野くんが演じればまた違う色が出来るから」「必ず美味しい場面になるから」と狙っていた意図を説明してもらって納得したとのこと。
コシ カレカレータ…追記、修正
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,48)
[#include(name=テンプレ3)]
▷ コメント欄
#lsd()
#comment_num2(num=30)
*2 前日譚『ジャの道は蛇』では、オーバーテクノロジーの兵器を送り込んでいるとされている。なお、その兵器自体が文明自滅ゲームの産物である。
*3 「ウルトラマンに頼らなくても地球を守れる様に成らなければならない」や「ウルトラマンの力を解析して我々の力に出来れば…」といった感情論や軍拡思想は歴代ウルトラシリーズでも少なからず発生している。特に前者に至っては『ウルトラマン』という作品で常に付きまとう難題である。
*4 以前のグリーザやルーゴサイト、ウーラーなどは「伝説の怪獣」としてウルトラマン達からの知名度はそれなりにあった。ベリアルやルギエルの悪名は言わずもがな。ジャグラーやトレギアはあくまでも惑星侵略連合、ヴィラン・ギルドといった裏社会での話なので…
*5 現在リブットはギャラクシーレスキューフォースに転向している
*6 もしくは幾つか選定したターゲットの内の1つ
*7 憶測だが、単なる怪獣が態々強力なアイテムだけを奪いにきたとは考えづらいため、正確にはセレブロに操られていたと考えるのが妥当だと思われる。
*8 氏は『Z』の放送開始年である2020年に「林カラス」に改名しているが、撮影時期などの関係か、オープニングなどでは『ジオウ』出演時と同じ「野田理人」名義でクレジットされている。ちなみにその「野田理人」の名義も前年の2019年に改名したもので、それ以前は「林裕一朗」名義で活動していた。
*9 ゼットライザーを悪用しているためか、こちらの場合は「ヒーローズゲート」ではなく「フェイクヒーローズゲート」と言う名称になっている。
*10 ゼット曰く「ここでの一分は外の一秒にも満たない」
*11 そもそも生成がイレギュラーなゼッパンドン用の3枚を除くと怪獣メダル、ならびにベリアルメダルは全て細胞、もしくは遺伝子を機械に投入して生成している。劇中ではガンQとレイキュバスの細胞が手元になかったので、ファイブキングになるためにこれらの細胞を探し求めていた事を考えると、「該当する生命体の細胞を用いてメダルを作る」というのが正規の方法と思われる。
*12 参考までに、このような行為はウルトラマンに近い存在であるウルティノイド(彼らを率いるダークザギも例外ではない)や仮にも正真正銘本物のウルトラマンであるはずのトレギアですらやっていない。ベリアルは少々微妙なライン(関連玩具ではカイザー・アーク・融合獣・アトロシアス全て怪獣扱いだが通常ベリアルはウルトラマン扱い、ソフビではアーリー含め怪獣シリーズ)なのでノーカウント。
*13 詳しくはジード関係の項目を参照してほしいが、ケイはベリアル復活を果たす為にリクを全力で殺す事が出来なかった
*14 スキャン順は伏井出ケイと逆になっている。
*15 正確にはファイブキングを構成しているのはゴルザではなくファイヤーゴルザである。もっとも、ファイブキングの素材にファイヤーゴルザが選ばれたのはゴルザの着ぐるみをファイヤーゴルザに改造している為だと思われ、初登場のウルトラマンギンガSでも単にゴルザとしか呼ばれていない。その上、怪獣メダルの方も頭部しか写らないのでゴルザとファイヤーゴルザの判別が難しい為に「ゴルザ」に纏められたと思われる。
*16 と言ってもクビではなく、名目上は組織再編と人事異動。
*17 ちなみにこの時、わざわざハルキが意識を取り戻したことを確認して「これは返してもらうぞーッ!」と言い放っている。よほど借りパクされていたのが悔しかったのだろう。
*18 ガンマイリュージョン(TDスペシャル+最終回版フォトンストリーム)も喰らったが少しのけぞる程度のダメージだった。
*19 実際、第1話の中でも「あくまでもハルキの意思を聞いた上で一つとなった」ゼットに対し、「カブラギに有無を言わさずに飛びついていったセレブロ」と正反対の描き方をされている。
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧