登録日:2020/07/12 (日曜日) 16:56:57
更新日:2024/05/20 Mon 11:18:07NEW!
所要時間:約 ? 分で読めます
▽タグ一覧
東方project 東方 東方靈異伝 靈異伝 旧作 東方旧作 ブロック崩し 弾幕 全てはここから始まった
ZUN「地味なゲームだなぁンフフ、今の人はこんなゲームじゃ絶対満足しないですンフフ」
(※とあるNHKの番組にて、靈異伝を実況プレイした際の発言。)
『東方靈異伝 〜 Highly Responsive to Prayers』とは、東方Projectの第1弾である。
もともとはZUN氏がプログラムの勉強がてらに1995年に制作した習作ゲームで、1996年11月、東京電機大学理工学部の第20回鳩山際にて公開・無料配布され、翌年のコミックマーケット52で第2弾の封魔録とともに頒布された。
.txtには「一画面アクションシューティング(パズル要素あり)」とあるが、ゲーム内容はパネルめくりのブロック崩し。ただし、ボスや画面上の梵字、更に難易度Lunaticではパネルが弾幕を放ってくるため、避けゲーとしての要素はこの頃から健在であった。
STGではなくブロック崩しにしたのは、「そっちの方が作りやすそうだったから」らしい。
第1弾でありながらPC-98版、通称旧作の中で唯一体験版が存在しないため、とても知名度が低く、半ば幻の作品と化している。
靈異伝に限らず、旧作は中古でもプレミア価格で一つ20〜50万円はするので、お金が無い人は動画サイトで視聴でもして我慢しよう。
■あらすじ
楽天的できまぐれな博麗神社の巫女・靈夢が、ゲートを通って地獄もしくは魔界に行ってみた。以上。
他にもなんか小難しいことがバックストーリーとして書かれてあるが、全部嘘となっている。
ストーリーのノリは軽いが、グラフィックやBGMからは暗く不気味な雰囲気が漂う。
■ゲームシステム
- 陰陽玉
本作唯一の武器にして最大の敵。
基本的にこれを弾き飛ばしてパネルをめくったりボスにダメージを与えるのだが、陰陽玉自体にも当たり判定があるためうっかり事故死することが多い。
その代わり、地面に落としても残機が減ることは無く、弾幕に当てれば弾を消せる。
バックストーリーの嘘ではない部分の記述によると、博麗神社最大の秘宝で、本作のボスに対して効力があるのはこの陰陽玉だけだという。
- パネル
ボスステージ以外では、配置されたパネルを全てめくって消せばクリアとなる。
パネルの色によって陰陽玉を当てる必要回数が異なる他、上記の通り難易度Lunaticで打ち返し弾を撃ってくる。
- ボム
歴代最弱のボム。基本的に画面全体のパネルを一回めくるぐらいの威力しかなく、弾幕は消せないし、靈夢の残機が0でなければボスにダメージを与えられない。
おそらく下記のお札/お払い棒との兼ね合いの影響。
- お札/お払い棒
陰陽玉を弾いたり、一部の弾幕を消したりできる。
その代わり、ボスにダメージを与えることはできず、当たらずにすり抜ける。
- エクステンド
1UPアイテムを取るか、一定の得点でエクステンドする。
Pアイテム1個での獲得点が高いので、積極的にPアイテムを拾うと案外楽。
- 制限時間
各ステージに制限時間が設けられており、それが過ぎると画面に「HURRY」「UP」と表示され、上から弾幕が降ってくる。
靈夢がやられるとカウントはリセットされ、弾幕も消える。
- ステージ構成
5の倍数のステージごとにボスが出現し、ステージ20クリアでエンディングとなる。
ステージ5クリア後は地獄ルートもしくは魔界ルートのどちらかを選ぶことになるので、実際は合計35ステージ。
■登場人物
なぜかボスは全員名前が英文字表記となっている。
また、15面のボスが「夫婦喧嘩を仲裁した女神⇔戦争を引き起こした女神」、
20面のボスが「慈悲と随従をあらわす仏⇔神への忠誠よりも人間への愛を優先した天使」と、対照的な元ネタが採用されている。
もう一人の主人公である魔法使いは、本作では影も形もない。
ご存知博麗の巫女。きまぐれな楽天家で、今回の地獄or魔界行きも「ま、いっか。'陰陽玉'をうまく使えば、なんとかなるわよね」とか考えている。
今回は空を飛ぶ必要が無いため、玄爺には乗っていない。
札の他、スライディングやサマーソルトキックで陰陽玉を打ち上げるアグレッシブな姿が見られる。
5面ボス。地獄もしくは魔界へ通じるゲートの門番。
まさかの性別:両方。
地獄ルート10面ボス。ご存知旧作レギュラーの悪霊さん。
この頃はセーラー服みたいな格好で、刀を持っていた。
魔界ルート10面ボス。難関その1。っていうか下記のElisより難しい。
見た目のインパクトが全東方キャラトップクラス。
地獄ルート15面ボス。難関その2。っていうか下記のKonngaraより難しい。
平面に見えるが、実際は球体から上半身が飛び出している。
魔界ルート15面ボス。一時期Google先生にも認知されなかったほどの空気。
今回の竹本泉枠の一人でもある。
地獄ルート20面ボス。地獄在住で頭に角が生えているが、元ネタは鬼ではなく仏様。
檜山修之は関係ありません。
魔界ルート20面ボス。なぜかこいつだけ第2形態持ち。
元ネタが「元月の支配者」「人間に医療技術を教えた」「死を司る」「邪視」など、今の東方に持ち込んだらヤバそうなワードだらけ。
- 山歩き
今回の竹本泉枠の一人(?)。オリジナルと違って赤い帽子を被っている。
地獄ステージを選択しGood Endを迎えると登場。なぜか陰陽玉の中から出てきた。
MMDモデル? あるよ?
- 妖精
魔界ステージを選択しGood Endを迎えると登場。やっぱり陰陽玉の中から出てきた。
チルノたちよりはるかに小さく、手のひらサイズ。
凄そうな演出で出てきたが、別に願い事を叶えたりはしない。
追記・修正は陰陽玉に潰されてからお願いします。
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,1)
[#include(name=テンプレ3)]
▷ コメント欄
- 記事冒頭の元ネタは何だ? -- 名無しさん (2020-07-12 19:01:56)
- マグネットじゃなかったっけ? -- 名無しさん (2020-07-12 20:18:27)
#comment(striction)
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧