登録日:2019/11/07 Thu 02:31:49
更新日:2024/05/13 Mon 10:50:07NEW!
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鬼滅の刃 十二鬼月 上弦 上肆 上弦の肆 空間操作 琵琶 単眼 鳴女 無限城 鬼 ガン逃げ 無口 メカクレ 黒髪ロング 着物 舞台装置 デトロイト・メタル・シティ クラウザーさん 連続殺人鬼 シリアルキラー 狂人 ステージギミック 琵琶奏者 音楽家 夫殺し 未亡人 井上麻里奈 コメント欄ログ化項目 元人間 殺人鬼
光栄で御座います。
『鳴女』とは、鬼滅の刃の登場人物である。
CV:井上麻里奈
◆プロフィール
身長:不明
体重:不明
趣味:不明
死地:無限城内
◆概要
鬼舞辻無惨の側近と思われる鬼。
その存在は十二鬼月の下弦には伝えられておらず、存在を知るのは上弦の鬼達のみと厳重に秘匿されている。
ファンブックによると無限城の管理人を務めている模様。
無惨が十二鬼月を集結させる際に彼等を城へと呼び寄せるのが主な役割。
無惨の側近として振舞う謎めいた鬼であったが、半天狗の死後『上弦の肆』の後任として就任していたことが判明した。
上弦の鬼達からは基本名前で呼ばれず、「琵琶女」「琵琶の君」と呼ばれる。
◆外見
黒い着物に身を包んだ黒髪の女性の姿をしており、その手には常に琵琶を携えている。
長髪によって目元まで顔が隠されており、普段はうかがえないその素顔は、瞳に『肆』の文字が刻まれた巨大な単眼が蠢く奇怪な顔の女鬼。
顔面には血管が目玉を中心に放射状に浮き出ており、彼同様に無惨から血を与えられ、欠員を埋める形で上弦に列せられたものと思われる。
無惨も想定外の成長株だったようで、その能力の便利さから「素晴らしい」と無惨の配下としては珍しく煽て抜きの賞賛を授けた逸材である。
◆人物
殆ど喋らない無口なキャラクター故に細かい人間性は不明。
上弦の鬼達を様付けで呼ぶなど礼儀正しい人物であることがうかがえる。
とはいえ無惨の側近のように仕事していただけあって胆力は並の鬼以上。
上弦に成り上がる前から上弦の鬼相手でも一切臆せず淡々と接しており、無限城内でいがみ合い喧嘩する上弦の鬼達に対して内心「(早く帰ってくれないかな……)」と考えていたりと、一応人並みの感情や感性はあった模様。
◆能力
自らが持つ琵琶の音色によって無惨の居城「異空間無限城」の内部空間を自由に操る血鬼術の使い手。
その力は十二鬼月をリストラされた響凱の血鬼術の完全上位互換。
- 城の襖をワープゲートとして具現化
- 襖を通して外界にいる他者を一瞬で無限城内に呼び出す
- 城内の鬼を逆に何処かへ送り出す
といった事が可能
呼び出される者に拒否権はなく、そもそも拒否する間も無く呼び込まれる事となり、放り出される時もまた同様の結果となる。
(釜鵺や猗窩座の様子を見るに、当人的には気が付くと無限城に居るという感覚の模様)
人間(もしくは鬼以外?)を無限城内に取り込む場合は、襖を通すが入り口を発生させるだけのようで、劇中では落とし穴のように鬼殺隊を落として招き入れている。
無限城での決戦では上弦へと昇格して卓越した探知探索能力を得たことで遺憾なく本領を発揮。
使い魔により産屋敷の邸宅を発見し無惨を送り届けたばかりか、捕捉した全ての鬼殺隊員を無限城に転送する離れ業を見せた。
その戦術は半天狗以上に持久戦特化型スタイル。
城の内部は文字通り鳴女のテリトリーであり、そもそもまともに戦う気はゼロ。
攻撃が来れば正座の状態から一切動くことなく、あの手この手でのらりくらりと日輪刀の間合いの外に逃れてしまうため、相手は延々と鼬ごっこを強いられる。
『蛇柱』伊黒小芭内曰く「攻撃力はそれほどでもないが煩わしさと厄介さは随一」。
総じて鬼殺隊が無惨と並ぶ何としてでも滅ぼさなければならない鬼の筆頭。
血鬼術
- 使い魔使役(仮)
上弦の肆に就任してから披露した能力。
瞳に「肆」の文字が描かれた眼球のような小さな密偵を無数に生み出し操る能力。
密偵の大きさは凡そ掌サイズ。
この密偵を媒介とすることで無限城に居ながら安全に外の状況を把握し、広範囲を索敵して標的を探す事ができる。
- 地形操作
無限城決戦で披露した能力。
空間操作を戦闘に応用した技だが応用力は高く、
●部屋の1区画をブロックの様に区切って猛スピードで伸ばし敵を圧殺する
●襖を空中に具現化して盾代わりにする
●開いた襖に放り込んで別の襖に飛ばす形で敵を遠くに移動させる
●自分のいる地形だけを動かして身動きせずとも攻撃を回避する
といった事が可能。
ただし攻撃力自体はそれほどでもないため、柱クラスの技量ならば余り脅威にはならない。
異空間無限城
無惨の本拠地にして鳴女が管理・維持する異次元空間。
城内は空間が歪み、上下左右や重力の概念が無茶苦茶な状態となっているだけでなく、襖や畳、床、壁など様々な和室の要素が出鱈目に継ぎ接ぎされた奇怪な空間となっている。
また和室だけではなく、天地が逆転した西洋のレストランを彷彿とさせる大部屋もあるなど部屋の種類は多彩。
琵琶の音色に合わせて城内部の空間・構造・地形は生き物のように変化。
上下の概念や内部構造を自在にコントロールするだけでなく、特定の他者を城の任意の場所にワープさせることが可能。
鳴女が生きている限り鬼殺隊員達は合流することは難しくなってしまう上に城内には太陽光が差さないため、
無限城で戦う限り無惨や鬼に致命傷となる要素が1つ完全に消えてしまう恐るべき空間。
更に恐ろしいことに、術者が死ぬと城は崩壊するのだが、完全に崩壊する前に脱出しなければ巻き込まれて一緒に消滅してしまうらしい。
実際、城内に大量にあったはずの隊士の死体は間一髪で逃れた生存者達と柱以外は消えてしまった。
(仮に無惨を城消滅の際ここに繋ぎ止められていたなら、どうなっていたのだろうか…)無惨様は鬼殺隊だけを無限城に送り込み鳴女ごとサクッと殺すべきであった
◆劇中での活躍
表舞台で動いたりまともな戦いをしないためか活躍の場は少ない。
初登場は51話。
下弦の鬼処刑の為、生きていた下弦の鬼5人をパワハラ空間無限城に呼び出す役目を担った。
その後は妓夫太郎の敗北で怒髪天となった無惨の命で上弦の鬼5人を無限城に召喚している。初めて言葉を発したのもこの時。
無惨と上弦達のパワハラ会議には一切口を挟まず黙していたが、上記の通りパワハラ親睦会いがみ合う上弦達に内心うんざりしていた模様。
玉壺と半天狗を刀鍛冶の里へ送り出した後、童磨から茶飲みか何かに誘われるも「お断りします」と食い気味に一蹴し、彼を元の場所に送り返した*1。
本格的に動き出したのは半天狗の死後。半天狗の後任として上弦の肆に収まると使い魔を利用して柱を含め計6割以上の鬼殺隊隊員を捕捉。
産屋敷邸の襲撃に失敗した無惨の回収を行うと同時に、捕捉した全鬼殺隊員を無限城に落として引きずり込み、無惨と鬼殺隊の最終決戦の場を整えた。
なおこの際隊員たちは高所からの落下を強いられており、対処できない場合無限城の床に叩き付けられてそのまま転落死する。
その後は城の構造を変形させて鬼殺隊員達を分断・翻弄させつつ城の奥地に待機していたところを甘露寺と伊黒の両名に見つかった事で戦闘を開始する。
…かと思いきや本人はまともに戦う気ゼロ。
地形操作による延々とした時間稼ぎで柱2人を翻弄。只管柱の足止めに徹し続けながら、空間操作により無惨のサポートを行っている。
しかし無惨に珠世を殺され激怒した愈史郎が本格的に動き出し、血鬼術を併用した接近を許したことで肉体を乗っ取られた結果、意図せず無惨に反旗を翻してしまう。そのまま甘露寺と伊黒の無惨との接敵を許してしまった。
その後は無惨と愈史郎でコントロールの奪い合いとなるが、柱や炭治郎の妨害によって無惨は鳴女の奪取に集中できない。
結果、愈史郎に鳴女の力が渡ることを危惧したと思われる無惨の手によって呪いを発動され、頭を潰され抹殺された。
同時に、空間を保てなくなった無限城も崩壊した。
そして、鳴女の死をもって上弦の鬼は全滅した。
◆余談
- 初めて名前が明らかになったのは本編ではなく単行本12巻のおまけページ。
上弦の鬼の後任になってからは、同じ上弦になったからなのか童磨からの呼称が「鳴女ちゃん」へと変わっている。
- 前述の通り、上弦の鬼としては上弦の壱・黒死牟をも差し置いて最後まで残った。
…尤も、その最期は非常にあっさりした内容となってしまったが。
だが奴は...弾けた
◆鳴女オリジン
鬼滅の刃公式ファンブック『鬼殺隊見聞録・弐』にて、鳴女の鬼になるまでの来歴が明かされた。
人間時代の鳴女は博打狂いの夫を支え、琵琶で生活費を稼いでいた。
しかし、ある日夫は鳴女の一着しかない演奏用の着物をタネ銭に売り払ってしまった。
ついに堪忍袋の緒が切れた鳴女は金槌で夫を殴り殺してしまった。
…と、ここまでは罪を犯したとはいえ同情の余地はある悲劇の女性だったのだが、
その後鳴女が演奏を行った際、ボロボロの普段着であったため当初客からは顰蹙を買うが、殺人により強張り震える手による音色が客に賞賛されてしまった。
それ以来、鳴女は人を殺してから琵琶を演奏するようになった。
猟奇的な手段を取り演奏する度に客からは琵琶の演奏を高く評価されるようになってしまった。
結果いつものように人を殺そうとした際、その標的がたまたま無惨であったため、返り討ちに遭い、気に入った無惨によって鬼にされた。
という、なかなかにロックでメタルでモンスターな過去の持ち主であったことが判明。ロックやメタルの本場である近代の欧米で生まれてたら人殺しの前科込みでも大成できた可能性が…?
上弦の中でも影が薄い扱いされていた鳴女であったが、これ以降、ネタにされることが急増した(ほとんどがクラウザーさんがらみのネタだが…)。また「あの無惨様に自分を殺そうとした相手を気に入る度量があったなんて」という驚きの声もちらほら。
さらに付け加えるとこれによって、たびたび無惨の失策として挙げられていた
無限城での「鳴女に護衛をつけなかった」「鳴女を即座に切り捨てた」という点について
- こんなメタルモンスターに護衛は必要ないと判断しても仕方がない
- こんなメタルモンスターが敵に回る前に始末するのは得策
などと一部で囁かれている。
前者については鬼が共闘できないので護衛もクソもないとも言えるが、下手すると演奏の景気付けで護衛の鬼を殴り倒しかねないためこいつが一番共闘に向いてない。
同じく空間操作系能力の響凱と組めば鬼殺隊を全滅に追い込めたのではともたまに言われるが、響凱が景気付けの度に頭をカチ割られたり、肉塊になるまで殴り潰されている図しか想像できない。
そこまで行かなくても血鬼術も音楽の才能も自分の上位互換である鳴女と組まされたら響凱のメンタルが死ぬ。
後者に至っては、「もしも、無惨の支配を脱しこのメタルモンスターが野に解き放たれたら、人類は終わる」「無惨によって人類は救われた」などという声が上がる始末。
どうしてこうなった
上述の通り、鳴女の過去は完結後にファンブックで明かされたのだが、本編で明かされていた場合
「ラスボスとの最終決戦のタイミングで、そのラスボスが通り魔被害に遭っていたことが判明する」という、シュール極まりない事態に陥ってしまう。
本編で明かされなかったのもやむを得なかったといえるだろう。
なお、ファンブックの記述はあくまで
「鳴女が無惨を襲おうとしたら、返り討ちに遭った」
だけであり
「無惨が出合い頭に鳴女に頭を叩き割られた」
とは書いていないので注意
もっとも、叩き割られなかったとも書いていないこと、無惨の索敵・危機探知能力の低さや再生能力頼みのノーガード戦法を用いることなどから、鳴女から最低一発は食らっているというのが読者の共通認識と化しているのが現状である。
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