登録日:2019/09/16 Mon 08:03:54
更新日:2024/05/09 Thu 13:43:56NEW!
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宇宙忍者ゴームズ 原子 原子人間アツカマシー モレキュールマン 石川進
俺が気に食わないって奴は、三歩進んで二歩下がれ!
『宇宙忍者ゴームズ』に登場した悪役のひとり。名前の由来は「厚かましい」から。
声は石川進。英語版の声はヘンリー・コーデン。
地球征服を企み、手始めにゴームズ達の住む街の人達を奴隷にしようとする怪人。
広場に大勢の人達を集めて自分の力を見せつける事を好む。
元々はとある原子力研究所で原子の構造を変えて若さを保つ方法を研究していた研究員だったが、事故で大量の原子を浴び原子人間アツカマシーとなった。
「アツカマシ!」という掛け声と共に手に持つ棒から光線を出して、物質の原子構造を組み換えてあらゆる現象を起こす事ができる。
ビルを軽々と空中に浮かせたり、空気の原子構造を組み換えて磁石にしたり、ライオンの像にポンポコ命を吹き込んで本物に変えたりと、やりたい放題何でもありの凄まじい力を持つ。
何故か口調はオネエ言葉である。
【お話】
ある夜、空から隕石が畑に落ちてきました。
ゴームズは、お百姓さんからこの隕石を買って調べ始めました。
調べてみると、中でバチバチいって放射性物質がある事や、ゴームズの物質分析装置に反応しないなど、誰も知らない物質でできているようでした。
ガンロックが空手チョップで割った破片を放射能検査装置にかけてみると太陽系のものではなく、装置の放射能をすいとり始め危険なものかもしれませんでした。
隕石を鉛の部屋に片付けて一段落したその時、外から人が騒いでいる声が聞こえ、覗いてみると大きな光る石が飛んで行くではありませんか。
石は広場に着陸し、中から変な奴が現れました。
静かに!
お前ら、俺ばっかり見ねえで後ろの建物よく見ろってば、ホラ!
何と、大きなビルが風船みたいに空に浮いていたのです。
変な奴はビルを元に戻すと言いました。
俺がどんな力を持った人間か分かったろうが
それでは満場の諸君、俺の話を聞いてもらおう
今日からこの地球は俺のものなんだ、諸君は俺のゆう通りにしろ、俺をよく見ろ、『原子人間アツカマシー』よ!お前達は今日から俺の奴隷だ!
我々がいる限り違うぞ!
それを見ていたゴームズが言いました。
正義の宇宙忍者四人組が、このような暴挙を見逃すわけはありません。
しかし、アツカマシーはそれを気にもせず自分の過去を話し初めました。
今から五年前、俺はある原子力研究所で物質の原子構造の研究をしとったのヨ。立派な研究所だったワ~
俺の研究の目的はだ、原子の構造を変えて人間をいつまでも若くしておく、それがテーマ
ところがギッチョンテレスケテン
ある日、失敗して大きな事故を起こしちゃったの
だがね、俺は運がいいんだね、あたしだけは助かったのヨ
ところがこの顔よく見て、ひどいひび割れ。ひどいもんだよ、どうにかなりたいよ、ホントに
でも事故のおかげで、俺は物質の原子構造を変えられる力を持った。何でも自由に変えられる!俺の思いのままなんだ!
地球上の人間をまとめて奴隷にする事もわけはない!
ただし四人だけは別にするんだな!
宇宙忍者ゴームズ四人組だけはな!
アツカマシーの言葉を拒否するゴームズ達に、アツカマシーはもうひとつ証拠を見せてやるといい、外灯に向かって気合いを入れました。
アツカマシ!
何と、外灯はあっという間に大型野外扇風機に形を変えてゴームズを吹き飛ばしてしまいました。
さらに、空気の原子構造を変えて空気を磁石にして、ゴームズをくっつけて引っ張ります。
ガンロックが扇風機を壊し、ファイヤーボーイが磁石を溶かして何とか助かりましたが、アツカマシーはゴームズをいいようにした事に大喜びして去って行きました。
バイバイバイバイご苦労さん!
実験室に戻ったゴームズは、早速アツカマシーの力を防ぐ方法の研究を始めました。
ゴームズは、原子構造を変える力に打ち勝てるものとして、電子を使う事にしました。電子は、原子を形作るものなので電子までは変えられないからです。
その頃、アツカマシーは軍のお偉方と会談をしていました。
アツカマシーの力の前にはどんな兵器も全く無力でした。
アツカマシーは街を明け渡すように迫り、さらに地球を自分のものにすると宣言したのでした。
ゴームズはアツカマシーの力を跳ね返す電子銃を完成させました。
奴が原子構造を変えようとした物体に、こうやって電子の粉末をかけてやる
すると、奴がその原子構造を変えようとしても、全然受け付けない!
アツカマシーがまた広場で人々を脅かしていると知ると、ゴームズ達は早速出掛けて行きました。
明日の昼までに宇宙忍者四人組を引き渡さなかったら、この街を吹き飛ばしちゃうヨ!
もう一度だけ俺の力を拝ませてやろうか?そこにある石のライオンを見てちょうだい
ポンポコ命を吹き込んで、アツカマシー!
アツカマシーが気合いを入れると、石のライオンは本物になって動きだしました。
しかし、ガンロックがすぐにライオンを押さえつけると、アツカマシーはもうひとつのライオンも本物に変えようとします。
すかさず、ゴームズが電子銃を撃つと力は全然効かなくなり、反対にアツカマシーの腕が痛み始めました。
ファイヤーボーイも現れて降伏するように言いましたが、アツカマシーはすごいスピードの魔法のロケット絨毯と飛行機を作って逃げていってしまいました。
ゴームズはすぐに電子銃の改良を始め、射程距離を10倍の3千メートルまで届くようにしました。
軍からは、無事だった戦車が見つかったと連絡がありました。
ゴームズは戦車を改造してアツカマシーとの決戦に向かいます。
またまた広場で人々を脅かしているアツカマシーに戦車で向かっていくと、アツカマシーは地面を壁にしたり消火栓から水を吹き出させたりして邪魔をします。
そこで、ゴームズがファイヤーボーイにあの隕石を取りにいくように言いました。
アツカマシーは、地面を底無し沼に変えてガンロックを落とそうとしましたが、ゴームズが電子銃を撃ったので全然効きません。
わかったか!お前はもうおしまいだ!
何を!バカ言え!俺は原子岩の中へ戻って出直してくる…、回って回ってハイゴメン!
アツカマシーが逃げようとしたその時、ファイヤーボーイが隕石を持って到着しました。
ゴームズが隕石から出る光をアツカマシーに当てると、隕石がアツカマシーから力を吸いとり始めました。
だんだんと原子岩が小さくなり、とうとうアツカマシーは元の人間に戻ってしまいました。
ん…?どうして、どうしてこんな所に、わしがどうしてこんな所に?
元に戻ったアツカマシーは、警察に連れていかれました。
何故、隕石がアツカマシーを元に戻したのかと言うと、アツカマシーは一種の原子爆発が作り出したものなので中は放射能でいっぱいだったのです。
そこで、隕石が放射能を吸いとる性質を持っているのを思い出したというわけだったのでした。
【その他】
アツカマシーの声優である石川進氏は、俳優の他に歌手としても活躍していた。
『オバケのQ太郎』や『ど根性ガエル』の主題歌を歌っている人と言えばわかる人も多いだろう。
原語版での名前はモレキュールマン。直訳すると「分子人間」である。惜しい。
能力やオリジンは概ねコミック通りで、「能力はラスボスクラスだが扱いは中堅クラス」という当時のアメコミにはよくいたタイプのヴィラン。
能力の発揮を杖に依存しているほか、何故か有機物を操れないという弱点もあったが、これらは後に克服している。
また、後のコミックでは大物として扱われる機会も増えたが、これはモレキュールマン本人の再評価というよりは、
同じような能力を持つDCコミックのDr.マンハッタンが作中で強大無比な存在として描かれた影響の模様。
俺はあるwikiで項目の追記・修正をしとったのヨ。立派なwikiだったワ~
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▷ コメント欄
- マンハッタンか?マンハッタンなのか? -- 名無しさん (2019-09-16 10:13:39)
- ↑モレキュールマンっていうのが元々MARVELにいるんだ。昔のアメコミキャラによくある能力だけ見たらラスボスクラスみたいなやつ -- 名無しさん (2019-09-16 10:20:43)
- これだけの力があるんなら、わざわざ他人を力で支配しようとせんでも、合法の範囲内でも好きに生きられたろうになあ。 -- 名無しさん (2019-09-16 16:46:30)
- 原作は後でラスボス級やったこともあるよね。多分、青ハゲマッパの描きかたの影響だろうな。 -- 名無しさん (2019-09-16 16:49:19)
- 最近だと崩壊したマルチバースを元に戻すとか言う大仕事をやったとかなんとか -- 名無しさん (2019-09-17 22:38:08)
- 正確には修復したのはゴームズだけどね、こいつがやったのはマイルズとその家族と友人を正史世界に移したこととビヨンダー殺してその力をドゥームやゴームズに割り振ったこと -- 名無しさん (2019-09-21 15:04:46)
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