転生したら剣でした

ページ名:転生したら剣でした

登録日:2019/04/30 (火) 23:09:40
更新日:2024/04/04 Thu 13:25:42NEW!
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師匠! 師匠はなぜしゃべれる?


うーん、とりあえず一言で言っちゃうと――



「転生したら剣でした」とは小説家になろうにて連載している作品の一つ。
なろう作品としては代名詞とも言える異世界転生系作品にして、昨今ではそこまで珍しくもなくなった、所謂「無機物転生系」の先駆けみたいな一作。
Web版は現在も連載中、書籍版は12巻、漫画版は9巻まで発売。
原作は棚架ユウ、漫画版の作画は丸山朝ヲ、キャラデザはるろおが担当。
また、いのうえひなこによるスピンオフ漫画、転生したら剣でした Another Wishも3巻まで発売中。


2022年の10月にてアニメ化が決定。


主役となる転生者が意思を持つ剣ということもあり、最序盤こそ試し斬り感覚で色々と雑魚無双してたりもしたが、やはり剣ということもあって真の主役は飽くまでもその装備者の方。
転生者である剣がサポートしながらの、装備者による成長と冒険物語が主軸となっていく。



◆あらすじ
スマホ運転のオープンカーに盛大に跳ねられてしまった主人公。
謎の声に導かれるままに、目が覚めた先に広がっていたのはファンタジーな異世界と、何故か剣になってしまった自分の姿。


実験感覚で様々な魔物相手に勝負を挑み、数多の魔石を吸収して力と技を蓄えつつ、いずれは美人なお姉さんに使われたい……とか俗なことを考えながら散策を続けていたところで魔力を吸い尽くす特殊な土地に刺さってしまい、身動き一つ取れずに絶体絶命のピンチに。


――そんな状態で幾数月、考えることすら辞めようかと諦めムードになっていた矢先、彼の目の前に姿を現したのが黒いネコ耳を生やした奴隷の少女。


剣に転生した元現代人と、奴隷の黒猫少女の冒険が幕を開けることに――



◆登場人物


  • 師匠

CV:三木眞一郎
本作の主人公。
なろうでは最早テンプレ中のテンプレと言える、自動車事故からの異世界転生を果たしたのだが、繰り返し述べているように人間ではなく意思を宿した剣としての新たな生を受けることになった。
自分がかつて現代日本に暮らす人間であったことや、生前の死因と童貞のまま死んだことは覚えているものの、人間だった頃の名前、そして何故剣に転生したのかという記憶は失っている。
そのため「師匠」という名前もフランによって付けられたもの。
生前はネトゲRPGとラノベが趣味のオタク会社員。
年齢は30歳。そのためか転生した直後から「魔法使い」スキルを持っていた


剣ではあるものの念動スキルによって魔力を使って自身や周囲の物を浮遊させ、動かすことができる。(漫画版では透明な手を出すイメージで描写される)
普段は公にしていないものの、単独で行動すること自体はそこまで不自由ではない様子。
モンスターが体の中に持つ「魔石」を吸収することで強化されていく性質を持つ。
鍔に狼の顔のような意匠が施されており、ここが師匠の「顔(表情を作る器官)」として機能している。
そのためフランはその口の辺りから魔石を食べるものと勘違いし(実際には刀身で斬ることで吸収する)、無理矢理「顔」に押し付けて食べさせようとしたこともある。


上述したように黒猫少女の奴隷=フランと偶然の出会いを果たし、直後に横暴そのものな態度を取るフランの所有者を勢いのまま惨殺。
フランを奴隷という身分から解放し、正式に彼女に装備される剣となる。
以降、進化を目指し直向きに努力を続けるフランのパートナー……というより最早父親的な存在となっていく。


純真無垢な笑顔を向け、師匠に出会えて良かったと本心から言ってのけるフランに対し、きっと自分はこの娘のためにこの世界に転生してきたと思うくらいである。
なおフランが自分以外の剣を装備することは、それが止むを得ない状況であっても「ちょっと嫌」とのこと。
とはいえそれで不機嫌になったりはせず、むしろそういった状況にも慣れておくべきと考えられる大人。


元現代世界出身とはいえ、剣に転生というド級のハプニングを最初に経験しているからか、割とすんなりファンタジー世界の常識に馴染んでいる感じ。
記憶喪失であることへの悲壮感は微塵もない。
序盤の時点で多数の魔物相手にノリノリで無双を繰り返したり、破損した自分が死んだと勘違いして悲しみに暮れるフランを目の前に希少な魔石を吸収して自己修復しながらアヘ顔を晒したりと、割と調子に乗りやすい一面も。
しかし基本的にはフランの成長を見守り、フランの窮地にはどんなことがあろうと駆けつけようとし、フランのためにカレーなどの現代世界料理を振る舞ったりと、とにかくフランにとっては欠かせない存在なのも間違いない。


無機物ではあるが元人間かつ童貞であるため、女性の裸には興奮するエロ剣。
フランによって大浴場へと持ち込まれて妙齢の女性と混浴する事態になった際には、見た目が剣であるのをいいことに裸体をガン見している。
漫画版では童貞なので大量の鼻血まで吹き出している(実際に血液が流れているわけではないためイメージ映像だが)。
ただしフランの裸には一切興奮しないため、読者からのロリコン疑惑は無事払拭された。


武器としてもこれまた上述したように作中序盤で多数の魔物を狩り、魔石を取り込んで成長したことで多くのスキルを保有している。
装備者であるフランとスキルを共有していることもあって、彼女の成長に大いに役立っていると言える。


ちなみに純粋な武器としてはあまり攻撃力は高くない(師匠本人は他の剣と比較してこれが発覚した際には大いにヘコんだ)。
その代わりに「魔力伝導率」が非常に高く、刀身に魔力を宿すことで大幅に斬れ味を増すことが可能。
加えて上記のスキル共用能力があるため、現時点で作中に登場した武器の中ではほぼ最高峰の逸品である。



  • フラン

CV:加隈亜衣
本作におけるもう一人の主人公。黒猫族と呼ばれる獣人の少女。
師匠曰く「モフミミ天使」
幼い頃に両親と死別し、作中時点では悪徳商人に引き摺り回される奴隷の一人であった。
しかし運搬の最中に魔物の襲撃に遭い、逃げ惑う中で偶然にも師匠と出会い、彼を装備して窮地を脱する。
そしてそのまま奴隷の身分からも解放され、師匠と共に当初の目的――強くなって進化を果たすために師匠と共に冒険することになる。


基本口数少ない物静かな印象を与えるものの、決して感情が希薄というわけではなく、寧ろ根が直向きな努力家なため感受性が強く、あらゆるものに興味関心を示し成長のために吸収しようとする一面も。
ただ、作中世界の常識もあり善意には善意で返すものの、自分たちに害を成す相手には割と容赦のない一面を見せることもしばしば。
(作中序盤でも、自分に絡んできたチンピラ集団の両足を容赦なく切断したり、黒猫族にとっては天敵である青猫族の刺客の命を奪ったりなど)
特に自身の命の恩人でもある師匠をバカにしたり見下したりする者には強い敵意を向ける。
このフランのシビアな性格には師匠も当初は戸惑いを見せるが、それは結局「現代日本人の価値観」でしかないため、師匠も自分の考えを押し付けるようなことはせずフランの判断を尊重している。


多種多様なスキルを有する師匠を装備し、それらを使いこなしながら飛躍的な成長を続けているため、アレッサ冒険者ギルドに到着した時点で駆け出しの冒険者とは思えない規格外の実力を見せ付けて周囲を驚かせている。
しかし裏を返すとその圧倒的な実力の大半はスキルを共有している師匠に依存しているが故のものなので、師匠を失ってしまうと大幅に力が下がってしまうという弱点も抱えている。
(師匠装備中の戦闘経験の蓄積と成長により、丸腰でも全く戦えないわけではないが)


しかしながら獲得・共有したスキルを使いこなす才能・組み合わせて工夫する才能には目を見張るものがあり、時には師匠も思い付かなかったようなスキルの使い方をして驚かせることも。
また師匠とフランで同時に魔法を詠唱するなど、二者一体であるからこその強みもある。


ちなみに漫画版だと割と控えめな方なのだが、Web連載版ではチンピラ相手に「1000回まわってワンて言え」だの「口が臭いから喋るな」だの、容赦のない毒舌を浴びせるなど結構過激。


  • ウルシ

ダンジョンのトラップによってフランとはぐれた師匠がフランの捜索のために試した眷属召喚スキルで召喚された狼の魔獣。
捜索に秀でたスキルを持つことから闇属性のオニキスウルフを召喚したが、召喚に魔力を注ぎ過ぎた結果、進化して暗黒属性のダークネスウルフとなった。
ダンジョン攻略後は正式にフランの従魔となりフランを背に乗せての移動手段や戦闘では暗黒魔術等で師匠やフランをサポートする仲間となる。
足先から肩まで3メートルという巨大な狼だが、普段は身体変化スキルによってサイズを小さくし、犬になりすます。というか懐かれている師匠とフランからすればぶっちゃけデカい犬。


  • ガルス

城塞都市アレッサに店を構えていた魔法鍛治師のドワーフ。
鍛治師としてはかなりの腕利きらしく、自身の特殊スキルで師匠が意思を持つ剣であることも真っ先に見抜いている。
以来、師匠とフランのことを気に入り、フランの防具や師匠の鞘など装備品の面で二人の力になってくれている。



  • クリムト

CV:羽多野渉
アレッサの冒険者ギルドのマスターを務めている大精霊使い。種族はウッドエルフ。
年齢は136歳だが、長命種のエルフなので容姿は非常に若々しい。
駆け出し冒険者としては破格の力を持つフランに一定の疑念は抱いているものの、困難な依頼もこなして生還するフランの実力と人柄にそれ以上の信頼も置いている。


横暴なアレッサ騎士団副長のギュスターヴや、自由奔放すぎるアマンダといったクセのある人物ばかりが周囲にいるものだから、そういった相手との付き合いにため息が絶えない苦労人な一面も垣間見せている。


自らが使役する水の精霊を溺愛しており、それをフランに「スライムっぽい」っと言われた際には「こっちの方が断然可愛い!」などと力説しながら激昂するという一面も。



  • ネル

CV:大久保瑠美
アレッサの冒険者ギルドにて受付嬢を担当しているメガネ美女。
普段は敏腕受付嬢として完璧な営業スマイルを保っているものの、根っこの部分は意外と腹黒く、悪質な客相手には内心で只管「死ねばいいのに」と呟きまくっていたりも。
(その度合いがすぎると内心に留まらず、口に出ちゃったりすることも)


そんな最中で出会ったフランのことは、その誠実な人柄と確かな実力もあってかネルにとってもお気に入りとなり、悪質なチンピラ集団と騒ぎを起こした際には、黒い笑顔でフランを擁護しチンピラたちの精神にトドメを刺したりなんてことも。



  • アマンダ

CV:小清水亜美
アレッサ冒険者ギルドのエース、「鬼子母神」。
国に数人しかいないAランク冒険者のハーフエルフにして嵐闘士。
エルフの血を引いているため、実年齢58歳だがとてもそうは見えない美貌の持ち主でもある。
小さな子供が大好きで身寄りのない子供たちのために孤児院の経営などもしており、「子供の守護者」などの称号も持っている。


フランのことは彼女にとって好みドストライクな見た目だったらしく、出会い頭に「私があなたのママよー!!」とか叫びながら熱烈にハグ
以降も「ママって呼んでいいのよ?」とか言いながら、フランの行く先々に姿を見せるストーカー染みた行為を繰り返すようになる。


しかしAランク冒険者というだけあってその実力は本物。
作中でフランと模擬戦を行った際には、得物である鞭を自由自在に操り、終止フランを圧倒。
その後、模擬戦で疲労困憊のフランを普段の駄々甘な態度一切抜きの慈愛に満ちた優しい笑顔で抱き止め「自分はいつでも味方である」と語りかけるなど、締めるべき所はきちんと締める一面も見せていた。


実はフランの両親――黒猫族のキナンとフラメアを自身の孤児院で世話していた過去を持つ。
二人はアマンダに憧れて冒険者になることを志望していたのだが、冒険者としての素質が皆無だったため、危険な目に遭わせたくないという思いから二人の意思を敢えて飲まずに、訓練を施さなかった。
しかし二人はそれに反発して書置きを残して飛び出してしまい、結果的に命を落とすことになったため、今でもそのことを後悔している。
また二人は死亡する前、フランが生まれた直後に一度アマンダに顔を見せに来ているため、アマンダはフランとの初対面時からその素性に気付いていたと思われる。



  • クラッド

迷宮「蜘蛛の巣」の調査以来の際に、フランと共に参加した人間の戦士。
ランクEパーティー「竜の咆哮」のリーダー。
逆立った白髪と左目に刻まれた稲妻型のタトゥーの強面という完全にチンピラその1な見た目。


駆け出しながらもランクアップを果たしていたフランのことも、当初はギルドマスターのエコヒイキと完全に見下しており、探索中もしょっちゅうフランにつっかかってトラブルを起こすなど関係は最悪そのものだった。
挙句、師匠をバカにするようなことを口に出したものだからフランの逆鱗に触れ、彼女と模擬戦で一戦交えることに。


クラッド自身は身の丈以上の長槍と二段突き(ダブルスピア)のスキルを駆使するなかなかの実力者だったものの、師匠を装備したフランには及ばずに完敗。
その敗北と直後のアマンダとの激戦、ダンジョン内で自身の仲間を守ってくれたことなどもあり、最終的にはフラン自身の実力を認めるようになった。


なおこの調査任務は「竜の咆哮」のランクアップ試験も兼ねていたのだが、調査開始の段階からフランに突っ掛かってチームの和を乱した点などから落第している。






追記・修正は剣になって猫耳少女に拾われてからお願いします。



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  • こう言う話っていいよね -- 名無しさん (2020-01-14 18:06:58)
  • web版では奴隷解放手順が違う模様 -- 名無しさん (2020-03-31 18:06:53)
  • こういう人じゃないモノに転生する作品にありがちな擬人化とか無ければ読んでみたい -- 名無しさん (2021-09-20 11:51:36)
  • ↑保護者役が必要な場面とか、フランの顔がばれたくない時は流石に人化する。でもそれ以外だとずっと剣のまんまなんで安心して欲しい -- 名無しさん (2021-11-18 14:16:54)
  • アニメ化初めて知った。しかも師匠の声がミキシン…どのくらいの範囲まで行くのかな? -- 名無しさん (2022-09-19 11:07:49)
  • 声がネタに走ったロックオン(兄の方)なんだよなぁ…「お父さん、そんなこと許しませんよ!」とか -- 名無しさん (2022-12-26 11:58:53)

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