登録日:2018/12/24 (月) 07:31:18
更新日:2024/03/28 Thu 13:27:43NEW!
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fe ファイアーエムブレム 聖魔の光石 バール 魔物 蜘蛛 虫 モンスター 毒 ブーツ 乱数調整 兵種 乱獲対象 feヒーローズ エルダバール先生 ブーツ量産機
そうそう…面白いことを思いついたぞ。
このあたりには化け物グモがうろついておるらしい…
この人質どもはその魔物どものエサにしてくれる。
ふははっ 良い見ものだぞ!
あの人質どもは ルネスに生まれたことを悔やみながら食われていくのだ!
バール/エルダバールは、ファイアーエムブレム 聖魔の光石に登場する魔物である。
- 概要
主に山地に生息している巨大な蜘蛛の魔物。脚の鋭い爪で獲物を襲って食べる。無論、人間も彼らの獲物に含まれる。
ユニットとしては山を移動することが可能でHP・力・守備が高く技が低い典型的なパワータイプ。村破壊能力が無い代わりに守備が強化された魔物版山賊といった感じである。
装備傾向も似ており、威力は低いが毒状態になってしまうどくの爪や一撃が重いするどい爪を装備している。3すくみで対応できない点は山賊より微妙に厄介かもしれない。
上位種のエルダバールも能力傾向は同じで、必殺補正の無いバーサーカーといった感じ。するどい爪とどくの爪のいいとこどりしたような武器のもうどくの爪を装備していることがあり、攻撃力が高い上に毒まで受けるとかなり厄介。
- シナリオでの活躍
初登場は6章「憎悪の泥濘」。エイリークがグラド本国内のアドラス平原訪れた際にグラド軍のシャーマンであるノベラがルネスの民を人質にエイリークの腕輪を要求。聖騎士ゼトは渡してはならないと告げるも彼女は民の命には代えられないと腕輪は渡す。更にノベラは武器の放棄までも要求。これをゼトが「どのみち我々を生かす気は無いのは分かってるから応じられない」拒否すると、腕輪は渡したにもかかわらず約束を反故にして冒頭の台詞を発し、地元にバールに村人たちを食べさせようとした。祖国を滅ぼされてなおグラドを憎まないよう努めていたエイリークもこのノベラの所業には
これがグラドのやり方だと言うのなら…
ルネスの民は滅んで当然だと言うのなら…
私はあなた方を許しません
と激昂していた。
ちなみにこの時人質となったルネスの民は全員で3人いるのだが、成人男性が体格6、成人女性が体格4なのに対しなぜか幼女が体格6もある。エイリークやヴァネッサよりも上で、銀の弓やドラゴンキラーを攻速落ちせず扱えるという幼女の割にすごい逸材。
それはさておき、ルネスの民を全員助ければオリオンの矢がもらえるので心情的にも軍の利益的にも助けたいところだが、正直初見ではかなり厳しい。
6章は聖魔初の索敵マップであり、バールはだいたい7ターン前後で村人を襲う。バールが霧の中から現れて山を1マスずつ下って村人に迫る光景はかなり焦らされる。
なおこのバールはどくの爪の個体。このマップにはどくのおの装備の戦士がおり、毒消しを貰える村もあるので毒のチュートリアルも兼ねているのだろう。
よって敵の不意打ちを警戒しながら村人を助けに向かわなければならないのだが、初期配置から村人のいる場所まで突っ切ろうとすると敵のほぼ全軍を相手にする羽目になり、袋叩きに会い死人が出ること必至。
また砦が中央に1つあるのだがこの砦は騎馬特効武器のハルベルト(ドロップ品)を持った戦士の攻撃範囲内。初期上級のゼトはまだしもフランツに当たってしまうとまず助からない。知っていれば彼らを配置しないでおけば済むだけなのだが、ここは前述のように索敵マップ。霧の中からいきなり飛び出してきたこいつに驚かされたり、騎馬系を倒されてリセットするハメになる事もある。
なおこいつはてつのおのも同時に所持しており、敵ターンでハルベルトを使った場合…というか敵ターンで攻撃されるとてつのおのより威力が高いハルベルトを使うため、敵ターンで攻撃されるとドロップ品がてつのおのになってしまう。一度ハルベルトを使うとてつのおのに戻すことはまずないので、ハルベルトが欲しい場合は持ち替えられる前に仕留める必要がある。先制攻撃出来るように視界を広げ、戦士の攻撃範囲外から剣装備のゼトで仕掛けるのが楽だろう。
さらに「むずかしい」の場合は味方の初期配置付近から4ターン目に背後からいきなりソシアルナイトが3体増援で現れるという殺る気満々のマップなのだ。1体1体のステータスも馬鹿に出来ない。
「聖魔はヌルゲーだからww」なんてタカをくくってたプレイヤーに「お前は今FEをやっている事を忘れるな」と言わんばかりに襲い来る洗礼のひとつである。
村人を助ける1番楽な方法は襲われる前にペガサスナイトのヴァネッサに傷薬を複数持たせ、単騎で村人の救援に向かわせること。この際北から向かおうとすると1体だけ謀ったように配置されているアーチャーにトンボのように落とされるので、南から向かい途中の村を訪問して毒消しを貰っておくのがベスト。ヴァネッサのアイテム欄を空けておいて手持ちに入れ、バールの攻撃を受けたら村人の言葉通りにありがたく使わせてもらおう。
村人の周囲は移動力を殺ぐ山に囲まれているので、歩兵や騎兵ではかなりギリギリになる。
肝心のバールだが、こいつは村人を最優先で目標にしているわけではなく、1番近くにいるユニットを狙って移動する。攻撃範囲内に入らなくともヴァネッサを近くに置けばこちらに向かってきてくれるので、誘導して村人から離そう。
もちろん戦いを挑んでもかまわない。バールの能力はそれほど高くなく、「むずかしい」モードかつ初期レベルのヴァネッサでもタイマンで勝てる相手。
ただし、バールは高い山にいるため防御+2、回避+40という凄まじい地形効果がかかっており、細身の槍ではまず太刀打ちできず、鉄の槍でもダメージがあまり通らない上に中々攻撃が当たらない。そのまま戦っていれば傷薬か毒消しが尽きるのがオチである。
村人のいる場所から左上のエリアにちょうど1マスだけ平地があるので、上手くここにバールを誘導して戦いたい。地形効果が無ければバールはそこまで強い相手ではない。連続で攻撃を食らったり毒で死亡するのを気をつけていれば問題ないはずである。
ちなみにこのバールはグラド軍が操っていたわけではなく、元々アドラス平原に棲息していた山の主のような存在である。ルネスの民を襲ったのは縄張りにちょうど獲物がいたから食べようとしたという野生の本能でしかなく、エイリーク軍に討伐されることになったのは完全なとばっちりである。一応、討伐せずにクリアすることもできるが……ある意味彼(?)もノベラの被害者と言える。ノベラは魔物にすら迷惑な男である。
ちなみにそのノベラだが序盤ボスでシャーマンの割には妙に強く、HPはノーマルでも39、ハードだと42もある。前作、前前作のブルーニャやウルスラは最終盤で戦うがHPは30代だというのに……。小物のクセに他のステータスも低くはない。ちなみに海外版では28と10以上も下がって割と普通な値に落ち着いている。
なおこのマップはノベラ撃破さえすればクリアであるため魔物が襲い掛かる前にヴァネッサ自身でノベラを殺せばバールは無事に家に帰れる。
尤も、魔物自体が人類にとって害でしかない絶対悪のごとき存在なので、そんな気遣いなど要らないのだが。
この章は本編・フリーマップ時どちらも「トーチバグ」が出来る。
索敵マップの本章でトーチの杖を使用したマスに敵が待機状態になった瞬間にリセットして再開すると、前作のフレイボムバグと同じく敵軍を操作出来てしまうのである。しかも霧の中の敵もカーソルを合わせれば普通に操作出来てしまう万能ぶり。
これを利用すれば敵全員の装備を剥いで輸送隊に押し込んだり(当然だが自軍との交換は不可能)丸腰にしたり、救出状態にしてステータスを下げたり本来動かないボスをこちらに来させたり…と完全に蹂躙できてしまう。
厄介な戦士のハルベルトもあっさり回収したり、この時期では貴重なリライブの杖を合計2本、トルバドールのとっこうやくも頂けてしまう。ノベラのミィルはこの時点では貴重な闇魔法である(使い道無いけど)。
件のバールもどくの爪を剥いでしまえば正真正銘人畜無害のクモと化し、毎ターンくっついてくる無害なクモに律儀にビビる村人をよそにゆっくりと攻略に勤しむ事が出来る。
フリーマップでも索敵マップ設定の場合、トーチの杖さえあれば事実上無限に敵の装備を剥いで金稼ぎが出来たり、暫くの間武器の調達などに困らなくなる。ビグルのイービルアイなどをいくつか拝借*1すれば猶更である。ごくたまにブラッディアイや暗黒の魔弾持ちも出てくる。
ちなみにゾンビやバールの装備している爪は輸送隊に入れると傷薬や特効薬といったアイテム欄に格納される。誰も装備できないので意味はない……と思いきや、なんとミルラだけは装備可能。貴重な竜石を使わずに戦えるので便利かもしれないが、竜石の強力な補正抜きで戦う必要があるので実際にはかなり不便。
バグ技を辞さないなら終盤に出現するドラゴンゾンビからブレス(こちらは補正あり。しかも間接攻撃可能)を奪った方が便利。*2
更に、エイリーク編の「ふつう」モードでは9~10章までの間限定だが簡単な乱数調整だけで必ず「魔よけ」持ちのビグルが居るこのマップを引き当てる事さえ出来るというよりどりみどり過ぎる事に。魔防のみとはいえ無限にドーピング出来るのはありがたいし、そうでなくとも一個4000Gで売れるのであっという間に大金持ちである。
このようにシナリオでバールが活躍している一方、上位種のエルダバールは初登場が19章とかなり遅く、しかも大量の増援にまぎれて出て来るだけとかなり雑な扱いを受けている。フリーマップを全く使用しないプレイヤーにとっては下位種と違いまるで印象に残っていないだろう。
しかしこのエルダバール、一部のやりこみプレイヤーにとっては魔物の中で最も記憶に残っている存在だと思われる。
聖魔のフリーマップで戦える魔物はアイテムをドロップする場合があるのだが、ドロップアイテムや編成のパターンはある程度決まっている。
そしてメレカナ海岸でマグダイルがボスの場合に出現するエルダバールもアイテムを落とす場合があるのだ。主に、特効薬、白の宝玉、ブーツを。
そう、この蜘蛛はドーピングアイテムで唯一秘密の店に売っていないブーツを落とすのである。
しかも乱数調整を行うことで確実にブーツをドロップさせることが可能。「むずかしい」ではかなり面倒な手順が必要だが、「ふつう」の場合はえらく簡単な操作で乱数調整が可能。方法は各自検索して頂きたいが、これによって、全パラカンストを目指すやり込みプレイヤーにより、日々メレカナ海岸でエルダバールが乱獲されているのであった……。
まあこんな魔物がプレイアブル化するはずもない……のだが、
まさかのアクセサリー(模型)として実装された。
ノールの『想いを集めて』報酬で獲得することができ、通常版がバールカラー、「極」版がエルダバールカラーである。
キャラクターの頭に乗せる形であり、相応に小型化・デフォルメされてはいるが、
それでも虫が苦手な人には結構キツいかもしれない。
なお当のノールはフードを被っているので、この手の頭に乗せるアクセサリーを装備することはできない。
ちなみに、既存のアクセサリーは伝承/神階英雄戦の報酬として金ピカ版が実装されることがあるが、
このバールアクセサリーもいつかは金ピカになる日が来る……かも?
追記・修正はメレカナ海岸のエルダバールを絶滅させてからお願いします。
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▷ コメント欄
- まさかコイツ単独の記事ができるとは…ちなみに、気づきにくいけど他の魔物は下位種が全てパラ上限オール20なのに対し、なぜかコイツだけ下位種も上位種とパラ上限が同じなんだよな。実際の攻略には影響しないけど。 -- 名無しさん (2018-12-24 11:34:37)
- 移動力が大事になりがちなジャンルでそれを増やせるアイテムを落とすんなら、記事ができちゃうのも無理はない -- 名無しさん (2018-12-24 11:45:16)
- 聖魔はヌルゲーだの簡単すぎるだの言われるが、6章は序盤の割に結構きついよね メレカナでブーツ持ちが出たから大事を取ってセーブしたらリセット後に敵配置が変わって消えてしまったのは絶許 -- 名無しさん (2018-12-25 01:41:52)
- 幽霊船やその次の章とかで魔物はアーヴが操っている時があるけど6章のバールは特に関係ないという -- 名無しさん (2019-03-15 02:23:34)
- バールってベルゼブブ(蝿の王)の別名なのに、蜘蛛につけられるとは…… -- 名無しさん (2020-11-07 01:34:37)
- 6章のは面倒は面倒だけどヴァネッサを飛ばして傷薬で回復なりしつつ誘導しておけばいいからな。なんだかんだ経験値稼ぎは後で無限にできるからゼトを突っ込ませて解決すればいいというのが、それまでの作品と違うというか。 -- 名無しさん (2022-12-06 18:39:17)
- ここまでは結局闘技場でしか自由なレベルあげできないしな。しかも聖魔の闘技場はなんか勝ちにくい。 -- 名無しさん (2023-02-22 04:44:17)
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*2 ただしドラゴンゾンビは一部のマップにしか登場せず、索敵マップでは出現しないので入手するには別のバグ技が必要
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