メガゾーン23 青いガーランド

ページ名:メガゾーン23 青いガーランド

登録日:2018/11/14 Wed 12:07:45
更新日:2024/03/26 Tue 11:31:51NEW!
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真実への扉が 開く時空とき 青い疾風ガーランドが駆け抜ける






『メガゾーン23 青いガーランド』は、コンパイルハートより2007年9月13日に発売されたPlayStation3用ゲーム。



目次




概要

1985年に発売されて大ヒットしたOVA『メガゾーン23』を原作としたアドベンチャーゲーム。


『PART2』とは繋がらないパラレルで原作から20年経った設定となっており、時系列が『PART1』の続編にあたるラジオドラマ『メガゾーン23 ザ・エクステンド・ストーリー』の直後から物語は始まる。
その設定に合わせてキャラデザが『PART1』を意識している上に原作の登場人物達が20年の歳月を経た姿で登場している。
本作の主人公高中ヒロトは、原作のヒロイン・高中由唯の息子であり、その由唯が何者かに襲撃され、重傷を負ってしまい、青いガーランドをヒロトに託した事から、新たなるストーリーが動き始めるという内容。


80年代だった『PART1』から20年経った時代設定であるため、作中ではDVDやガラケー、メイドカフェなどの近代の要素が含まれている。


ソフトは通常版とLIMITED EDITION(限定版)の2種類であり、後者には設定資料集と特典DVDが同梱されている。
特典DVDは「メカゾーン23 PART2 INTERNATIONAL」に加え、『PART2』と異なるエンディングが描かれた"伝説の海外版"が収録されている。





【あらすじ】

2006年、東京。
歌手である高中由唯を母に持つ主人公高中ヒロトは軍の戒厳令下の東京で母と2人で暮らしていた。
ヒロトの20歳の誕生日に由唯は仕事先のステージで息子に祝福のメッセージを送っていたところ、突如由唯が何者かに撃たれて重傷を負う。


「なぜ、母さんが…」


突然の出来事に戸惑うヒロトに何かのキーを手渡す由唯。


「理由は…ここにあるわ」


ヒロトの家の地下のガレージのシャッターが開くとそこには異形のバイク…青いガーランドが現れた。
瀕死の母から貰ったキーを差し込む。
響き渡るモーター音と共に、運命の歯車が今、再び廻り始める!




【登場人物】

  • 高中ヒロト(CV:成家義哉)

本作のハーレム主人公。20歳。
高中由唯の息子であり、由唯から青いガーランドを託される事となる。
行動的で後先を考えない一面があるものの、根は優しく真っ直ぐ性格であるため、自然と仲間が集ってくる。
イチコからは「ヒロぽん」と呼ばれている。
母から青いガーランドを託され、軍からイヴを解放することを誓って行動するが、それと同時にレジスタンスを率いる赤いガーランドがヒロトの前に立ちはだかり、軍とレジスタンスの両方を相手にする羽目になってしまう。



  • 高中由唯(CV:大塚恵子)

ヒロトの母親。37歳。
シリーズでおなじみのヒロインであるが、本作ではクラブシンガー兼シングルマザーとなっている。
『PART1』の時と同じく髪色がエメラルドグリーンであり、実年齢とは裏腹に見た目が20代後半にしか見えない。
過去に知った真実を歌にして、それを武器に軍と戦っているため、軍に狙われている。
上記の通り、本編が開始してすぐに銃撃されて意識不明の状態となってしまう。



  • 荒井みら(CV:田中まりか)

ヒロインその1
紫の髪が特徴の歌手志望。19歳。
高中由唯に憧れており、みんなに希望を与えるような歌手になる事を夢見ている。
幼い頃に両親を亡くしているが、明るく前向きで他人の幸せと自分の幸せを同じ重さではかれる優しさも持ち合わせている。*1
ちなみに両親は優秀な生物学者であったが、軍に入る事を断ったという理由で軍に射殺されたとの事。



  • 時祭イヴ(CV:iv)

シリーズでお馴染みのカリスマ的な歌姫であり、初音ミクの先輩
原作と同じく軍の広告塔のような存在になりつつある。



  • 立花イチコ(CV:五十嵐浩子)

ヒロインその2
みらのルームメイトである(服飾関係の)デザイナー志望のコスプレイヤー。18歳。
ロリータファッションが特徴の不思議っ子で行動が読めないが、その明るさもあって憎めないムードメーカー的存在である。



  • 千歳綾香(CV:中川理江)

テレビ局のADであるツインテールの眼鏡っ娘。23歳。
サバサバした性格の行動派で優柔不断やルーズな事を嫌う。
その一方では、いつも忙しそうにしているためか、落ち着きがないように見える。



ヒロインその3
ショートヘアのボーイッシュ女子。21歳。
実は『PART1』の序盤で死亡した中川真二の娘であり、現在はバイクショップのオーナーの養女となっている。
ヒロインの中では一番落ち着いているが、前述の家庭環境の影響でメカの腕が一流。
日笠陽子氏のデビュー役である。メタ的に言えばある意味血は争えないものである。



  • 小田正宗(CV:堀江一眞)

潔癖症なパソコンオタク。
無愛想かつ理論派でとっつき難い変わり者であるが、悪ノリに付き合うなどのユーモアな一面もある。
外見がどこぞの紅茶王子に似ている。



『PART1』で登場したバイクショップのオーナー。
20年前に真美の本当の父親を殺した軍が情報統制による偽りの平和で市民を騙し続ける現実を目の当たりしてきたせいか、現在は人嫌いな反戦主義者となっているが、養子として引き取った真美に対しては愛情を注いでいる。

実は青いガーランドの製作者であり、『PART1』の後にバイクショップの常連客だった矢作省吾にガーランドの修復を依頼され、消極的な対応をしつつもレジスタンスを支援するようになるが、あくまで戦争に否定的な中立の立場である。
それ故に序盤で青いガーランドと共に店を訪ねてきたヒロトに対しては有無を言わさずに門前払いしていたが、それからほどなく彼の熱意に負けて協力するようになる。
その際に舞を通じて保管していた智美の遺品(映画のフィルム)をヒロトに渡していた。



  • B.D.(CV:柴田光太郎)

軍政権下にある現代の総司令官。50歳。
20年前にクーデターを起こして現在に至るまで東京を支配してきた。
歳相応に老けてはいるものの、『PART1』と『PART2』を足して2で割ったような外見となっている。

軍事政権樹立後はレジスタンスと対立しつつもバハムートの掌握による支配体制を維持してきたが、その一方では真実を知った状態で虚構の世界に縛られ続ける人生に内心ウンザリしており、どこかで責務から解放されるチャンスがないかと願っていた。
終盤で20年ぶりに省吾と対峙した際には上記の本心を吐露していた。



  • 夢叶舞(CV:ひなたまり)

軍の女性職員。37歳。
夢叶財閥総帥の娘であり、かつては由唯のルームメイトで歌手志望の少女であったが、もう一人のルームメイトだった智美の死とクーデターの勃発が原因で夢を諦めて軍の上層部に就いた。
実年齢とは裏腹に(ry

表向きは軍部とTV局の大口スポンサーであるが、実は軍と敵対するレジスタンス側のスパイであり、秘密裏にレジスタンスを支援している。
その一環として智美の遺品である映画のフィルムを軍内部から持ち出してヒロトに渡していたが、その一方ではかつての自分達の二の舞になる事を懸念しており、自身の地位を活かしてヒロトを軍の手から守る事も提案していた。



  • 村下智美

『PART1』で登場した由唯と舞のルームメイト。既に故人で名前のみの登場。
映画監督志望であったが、自主制作映画の制作でバハムートとガーランドを撮影したために口封じで軍に暗殺され、軍にとって不都合な真実が撮影されたフィルムも回収されてしまった。
……が、回収されたフィルムが20年経った現在も存在している事が本作で判明した。



  • サリア(CV:花井なお)

ヒロインその4
軍の女性士官で階級は少尉。22歳。
白いハーガンに乗る優秀なパイロットで軍に忠誠を誓っている。一人称が「アタシ」。
『PART2』の暴走族「TRASH」を彷彿させるレディースっぽい外見で口も悪いが、途中でデレる事に。
なお、父親も軍人で物心ついた頃から父子家庭で育ったために母親の顔を知らずに生きてきた。

本編後半では成り行きでヒロトと共にレジスタンスの本拠地である地下層を訪れるのだが…

「レジスタンスか?……噂には聞いていたが、本当に存在していたのか。」


「お前、知らなかったのか? 戦ったことはないのか?」


「……あるわけない。こんな地下層だって知らなかったんだ!」


「軍内部でも情報操作されているということか……」


「教えてくれ! どういう事なんだ、これは!」


「見たまんまさ。世界は存在しない。23区が全てなんだよ!」


「待て! 世界は存在しないと言ったな! じゃあ、20年間戦ってきた某国とはなんだ!?」


「そんなものは存在しない。初めからな……」


「アタシが……アタシが軍に入ったのは、某国との戦闘で戦死した、父の仇を討つためだぞ!」


「……それも情報操作だ。」


「じゃあ、父は誰に殺された!! アタシは何の為に軍に入った!! 教えろ!!! 教えてくれ!!!」


原作ファンならお気づきかと思うが、某国は軍が作り出した架空の敵であり、初めから存在しなかった。
つまり、サリアは生まれた時から市民と同じように某国の存在を信じ込まされ、今住んでいる世界の真実を知ることなく戦い続けていたのであった。
上記の真相を聞かされたサリアは軍の掌の上で踊られて戦いに明け暮れた人生が無駄だった事実を認められずに錯乱、直後に現れたレジスタンスに連行された。
捕虜という形でレジスタンスのアジトで保護された後は己の道化ぶりに対して自暴自棄になっていたが、真実を知った後も前向きに生きるヒロトに諭されて彼に心を開くようになる。


父親の死の真相については不明であるが、おそらくはデザルグの仕業によるものと思われる。



  • 謎の男(CV:久保田雅人)

赤いガーランドに乗るサングラスの男。
様々な局面でヒロトの前に現れ、その行動は敵対しているようでもあり、助けているようでもある。

原作を知る者にはバレバレなのだが、その正体はかつての主人公であった矢作省吾であり、ヒロトの父親。
20年前にB.D.に敗北した後、再戦のためにレジスタンスを結成。由唯とヒロトに累が及ばないよう2人の前から姿を消し、以後20年もの間ゲリラ活動に専念して現在に至る。
終盤では、全ての決着をつけるためにB.D.と対峙した末にバハムートの爆発に巻き込まれてフェードアウトした。原作とは別の意味で報われない末路と言える。




【登場メカニック】

  • 青いガーランド

本作の主人公機。
由唯が密かに保管していたマニューバ・スレイブで20年前に軍から持ち出されたガーランドのデータを元に設計されているが、各種パーツや細部の仕様が異なっており、むしろ上半身が『MEGAZONE Ⅲ』のE=Xガーランドに近いフォルムとなっている。
エンジニアによって解析不可能であったガーランドの電子系統や操縦系統のシステムは、オリジナル機をコピーする形で搭載されており、バハムートの端末としての機能も再現されている。
武装は接近戦用のライトサーベル、実弾とビームの撃ち分けが可能なハンドガンであり、オリジナル機と比べると攻撃力が強化されている。
文字通り青を基調としており、機体カラーが赤いオリジナル機とは対を成している。


かつての主人公機。
『PART1』のラストでB.D.に一度破壊されたが、のちに修復されて20年経った現在も運用されている。
一応『PART1』準拠であるものの、ガーランドとプロトガーランドの中間のようなデザインに仕上がっている。
機体の詳細な設定に関しては項目を参照


シリーズでおなじみのやられメカ。
『PART1』の頃から登場している旧式であるものの、20年経った現在も軍の主力として運用されている。
機体の詳細な設定に関しては項目を参照


  • ハーガン・改

その名の通りハーガンの改良機。
詳細はハーガンを参照。


  • 七式ハーガン

次世代のハーガン。
詳細はハーガンを参照。


  • 七式改

その名の通り七式ハーガンの改良機。
詳細はハーガンを参照。


  • フラッガ

シリーズでおなじみの小型飛行メカ。


  • キャリア装甲車

軍が使用する多目的トラック。


  • ザヴラウ・タウ

B.D.の専用機。
本作のラスボスであり、ぶっちゃけるとオーバーフラッグをマッシブに肥大化させたようなデザインのマニューバ・スレイブである。
「連射性が高い低出力のビーム」と「高出力で破壊力を重視したビーム」を撃ち分けられるビーム砲を左腕に装備しており、右手に装備しているライフルと併用して二丁拳銃のような使い方ができる。




【楽曲】

  • オープニングテーマ

「REAL」歌:勝大(TOMO)


  • 劇中歌

「次の僕に会うために」歌:勝大(TOMO)
「Digital Lover」歌:iv
「誰よりも君が好き」歌:鈴木梨乃
「あなたの白い月」歌:大塚恵子


  • エンディングテーマ

「LIFE」歌:iv




備考

ガーランドが変形するCGアニメーションは良質であり、キャラの一枚絵CGとメカデザインの出来が決して悪くなく、本作で使用されている「REAL」や「Digital Lover」等の楽曲も評価できるものもある。
その一方では、PS3のゲームとは思えないほどスペックが低い上に戦闘システムがRPGにありがちなコマンド形式でテンポが悪く、シナリオもどこか中途半端で設定を消化しきれないまま終わる等、ゲームとしてはマイナスな出来と言える。
あの『メガゾーン23』が原作という肩書きを背負ったこの作品は、その期待を裏切る内容となってしまった。






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  • まぁIFゲーだしとしか言えない -- 名無しさん (2018-11-14 14:00:56)
  • 発表当時は『PART2』とⅢの間を繋ぐ作品だと思ってました… -- 名無しさん (2018-11-14 20:45:24)
  • 概要だけ見てたら面白そうなんだけどね -- 名無しさん (2018-11-14 23:34:54)
  • パート3の省吾の末路を考えればこっちのほうが好き。舞も出してほしかった・・・。 -- 名無しさん (2018-11-21 09:51:38)
  • ↑出ていたな・・・。 -- 名無しさん (2018-11-21 09:52:25)
  • Part1→EXTENDと続いた(つまりPart2には続かない)ってことは、Part1のあのえちちシーンでデキちゃったってことか…… -- 名無しさん (2020-11-26 14:12:42)

#comment

*1 両親が十分な遺産を残しているため、生活には困っていない模様。

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