登録日:2018/09/01 Sat 23:46:40
更新日:2024/03/21 Thu 14:00:46NEW!
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あなたを愛してくれる人に、あなたはちゃんと愛を返せていますか?
「ヒーローを作った男 石ノ森章太郎物語」とは、日本テレビ系『24時間テレビ41「愛は地球を救う」』内で放送された二時間ドラマ。
放送日は2018年8月25日の夜9時21分から。*1
概要
『仮面ライダー』『サイボーグ009』などの名作を次々と世に生み出した「漫画の王様」石ノ森章太郎の半生を描くテレビドラマ。
2018年の『24時間テレビ』が「人生を変えてくれた人」をテーマにしていたことから、
章太郎を支え続けた彼の姉・由恵との家族愛、絆に支点を置いた内容となっている。
最終的に章太郎が最愛の姉の死を乗り越え、数々のヒーローたちを生み出し大成を収めるまでを描く。
登場人物
小野寺家の人々
石森章太郎
演:中島健人、林田悠作(幼少期)、田中奏生(中学生時)
本作の主人公。本名「小野寺章太郎」。
幼少期から絵を描くことが好きで、病気がちな姉を喜ばせるために様々なものを描いてきた。
手塚治虫に憧れ、高校二年で漫画家デビューを果たし、トキワ荘へ。
トキワ荘に駆けつけてくれた姉の助力もあり、快進撃を続けるが、
最愛の姉の突然の死、そして死の前兆の最後のサインを見抜けなかった自責の念から激しいショックを受け、
しばらく全てを投げ出して海外を放浪し、日本に帰国した際には漫画家を辞めようとまでした。
だが、赤塚の言葉に元気を取り戻し、再びペンを執る。
後に姉の死を乗り越え、『仮面ライダー』『サイボーグ009』などの名作を生み出した。
ちなみにトキワ荘の面々からは約30年の間、当時のペンネーム「石森」の読み方を「いしもり」だと思われていた。
演者の中島はこの年のメインパーソナリティーの一人でもある。
小野寺 由恵
演:木村文乃、中田華月(幼少期)、柿原りんか(章太郎の中学生時)
章太郎の三つ年上の姉。生まれつき喘息の持病があり、非常に病弱な身体だった。
章太郎の一番の理解者で、漫画家になる章太郎の背中を押した。
後に自らトキワ荘に引っ越し、甲斐甲斐しく若き漫画家たちの世話を焼き、すっかりトキワ荘のマドンナ的存在となった。
しかし、1958年4月4日、23歳の誕生日前日に亡くなる。
小野寺 康太郎
演:杉本哲太
章太郎と由恵の父。
厳格な性格で、章太郎が漫画家になることに真っ向から反対していた。
だが、それはちゃんと安定した生活を息子に送ってほしい親心からだった。
章太郎が漫画家として軌道に乗った後は、彼の掲載誌などをコッソリ気にするツンデレ親父と化す。
小野寺 カシク
演:水野真紀
章太郎と由恵の母。
康太郎に比べ、章太郎が漫画家になることに好意的だった。
小野寺 利子
演:寺川里奈
章太郎の奥さん。
小野寺 丈
演:守永伊吹
章太郎の長男。仮面ライダーのデザインは子供の頃の彼が選んだことで決まったことは有名な話。
現在は俳優、演出家、作家として活動。父の生み出した作品にも多く関わった。
小野寺 章
演:荒井悠
章太郎の次男で、丈の弟。
現在の石森プロ代表取締役社長。
トキワ荘の人々
赤塚不二夫
演:林遣都
章太郎と同時期に上京してきた、章太郎の相棒ポジション。彼のことを「石森氏」と呼ぶ*2。
由恵に好意を抱いており、彼女の死には章太郎同様に深く嘆き悲しんだ。
章太郎とはお互いに刺激を与え合い、後に『天才バカボン』『おそ松くん』『ひみつのアッコちゃん』などの名作を生み出す。
寺田ヒロオ
演:大野拓朗
トキワ荘の漫画家たちのリーダーで、最年長。
主な作品は『スポーツマン金太郎』『背番号0』『暗闇五段』など。
藤本 弘(藤子・F・不二雄)
演:中田圭祐
同級生の安孫子素雄と共に「藤子不二雄」名義で活動。
後に『ドラえもん』『パーマン』『キテレツ大百科』などを生み出す。
安孫子 素雄(藤子不二雄A)
演:佐久本宝
同級生の藤本弘と共に「藤子不二雄」として活動。
後に『怪物くん』『忍者ハットリくん』『笑ゥせぇるすまん』などを生み出す。
本作でも、「彼=黒いほうの藤子不二雄」というネタについて言及がされていた。
つのだじろう
演:松川尚瑠輝
愛称は「ゴロちゃん」。トキワ荘には住んでおらず、愛車のスクーター「ラビット」で毎日通っている。
オカルト漫画ブームの火付け役であり、
『空手バカ一代』『うしろの百太郎』『恐怖新聞』などを生み出す。
鈴木 伸一
演:宮崎秋人
後に章太郎たちと共にアニメーション会社「スタジオ・ゼロ」を設立する。
藤子不二雄作品に登場する「小池さん」のモデルになった人物。
やはりラーメンを食べるシーンが多い。
森安なおや
演:楠元健一
アルバイトをしながら鈴木伸一の部屋に居候して漫画を描く。
「お金があったら、とりあえず食い物、それから遊び」という生活を送っていた。
後にトキワ荘を去ってしまう。
水野英子
演:誠子(尼神インター)
トキワ荘最年少の女性漫画家。章太郎のアシスタントを務めた。
章太郎、赤塚と共に「U・マイア」名義で合作漫画を描く。
後に少女漫画家として大成し、その功績は「女・手塚治虫」と讃えられるほど。
TV番組プロデューサー
山平
演:和田聰宏
章太郎に『ウルトラマン』のような「新しいヒーロー」のデザインを依頼する。
モデルは、『仮面ライダー』から『仮面ライダーZX』を始め数多のヒーローを育て上げた伝説のプロデューサー、平山亨。
矢部
演:松本享恭
山平の部下と思われる男性。
どこかの闇医者ライダーに似ている。
モデルは平山氏と共に『仮面ライダーシリーズ』を手掛け、制作費などの工面に尽力した阿部征司プロデューサー。
出版社の方々
高校生時の章太郎に、〆切前に姿を消した手塚に代わって『鉄腕アトム』の原稿のペン入れを頼む。
川藤謙次
演:高橋努
モデルは恐らく『漫画少年』編集長を務めた加藤謙一。
櫛原
演:山口翔悟
モデルは恐らく『週刊少年マガジン』第4代編集長を務めた宮原照夫。
角山
演:今里真
モデルは恐らく『少女クラブ』編集長を務めた丸山昭。
屋根村
演:迫田孝也
モデルは恐らく『週刊少年チャンピオン』編集長を務めた壁村耐三。
その他の人物
手塚治虫
演:バカリズム
ご存知「漫画の神様」。〆切前にはよく姿をくらましていたらしい。
トキワ荘の面々の憧れでもある一方、作中では史実と同じようにトラブルメーカーとしての面も強い。
しかし、同時に高潔な人格者としても描かれており、彼の言葉は由恵の心に深い感銘を与えた。
医師
演:梅沢富美男
倒れた由恵が運ばれた病院の医師。
演者の梅沢はこの年の番組パーソナリティーの一人でもある。
藤岡弘
演:本人
『仮面ライダー』の主人公「本郷猛」を演じた俳優。
撮影スタジオでスタッフに手を振って、その場を後にした。まだ「、」がない頃なので役名も『藤岡弘』。
本人は既に70歳を越えているが、25歳頃の自分を演じている。
服装は仮面ライダー後半における白い衣装。
藤岡は後の番組内のコーナーで中島と共に仮面ライダー主題歌『レッツゴー!!ライダーキック』を熱唱し、変身シーンも披露した。
戦闘員役の役者
演:唐沢寿明
ショッカー戦闘員を演じていた役者。撮影所を見学に来た章太郎の子供たちに、ショッカーとしてのキャラを維持したまま気さくに話しかけてくれた優しいおじさん。
恐らく、モデルは実際に戦闘員のスーツアクターをしていた大野剣友会の故・中村文弥氏。
ちなみに、演じた唐沢氏も若い頃は東映のスーツアクターや脇役として『仮面ライダーシリーズ』『スーパー戦隊シリーズ』に度々出演しており、
『仮面ライダーZX』では、ライダーマンのスーツアクターだった。
その彼が大先輩であった中村氏をモデルにした人物の役となったのは、感慨深いものがあるだろう。
ナレーション
演:山寺宏一
本作のナレーションで、後年あるいは死後の石ノ森章太郎。本作は彼の回想として語られる。
演じる山寺氏は翌年、令和ライダーシリーズ第1作目のナレーションを担当することに。
余談
本作では石森章太郎が手掛けた代表的な特撮ヒーロー番組が実際の映像を交えて多数紹介されているが、それらは大半がテレビ朝日で放送されたもの。
24時間テレビを手掛けている日本テレビでも、一応『星雲仮面マシンマン』や『兄弟拳バイクロッサー』という石ノ森章太郎原作のヒーロー番組がかつて放送されていた過去がある。流石に仮面ライダーやキカイダーに比べると、知名度で劣るためにスルーされたのかもしれない。
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▷ コメント欄
- 藤子Fが生きていてくれたらそう思った作品です。後、トキワ荘の美人姉妹がいなかったのが残念です。 -- 名無しさん (2018-09-02 06:27:55)
- ↑美人姉妹ってだれでしたっけ? -- 名無しさん (2018-09-02 10:16:39)
- リュウケンドーの剣二も出演している。ってか久しぶりに見た。 -- 名無しさん (2018-09-02 11:39:06)
- 唐沢寿明さんが演じてたのは立ち位置的に大野剣友会の中村文弥さんかな -- 名無しさん (2018-09-02 12:28:56)
- ↑多分そうだと思う。文弥さんなら凄くああいう事を言ってくれそう。でも剣友会が「ショッカーだって頑張ってる」とか言っちゃうとシャレに聞こえない… -- 名無しさん (2018-09-02 13:18:47)
- 一人本人の藤岡弘、に大爆笑 -- 名無しさん (2018-09-02 19:44:23)
- ↑あのシーン半分ネタだよねw -- 名無しさん (2018-09-02 19:56:39)
- ↑2まんが道に出てきた藤子の隣人の美人姉妹のことです。創作かもしれませんがオリジナルで出て欲しかったです -- 名無しさん (2018-10-07 19:43:34)
- 余談の項にあるマシンマンやバイクロッサーだけでなく、石ノ森先生の作品はかなり豊富なので、流石に全部紹介しきれないから、別にスルーされた訳ではないと思う。 -- 名無しさん (2019-09-12 21:07:25)
- 赤塚が石森に言った「人は悲しみを背負いながら笑うことが出来る(要約)」って台詞が今でも突き刺さる -- ななし (2021-04-20 21:52:35)
- 藤岡弘(演:本人)でちょっと草 -- 名無しさん (2021-09-26 23:48:04)
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*2 友人の事を○○氏と呼ぶのは、昔のオタクには割とありがちな光景であった。
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