登録日:2018/06/09 Fri 20:30:35
更新日:2024/03/07 Wed 01:26:11NEW!
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ドラえもん ドラえもんエピソード項目 野比のび太 社会科 大金持ち 小学四年生 小切手 買い物依存症 金銭感覚崩壊 未来小切手帳 お金がわいて出た話 タリラリラ~ン
「お金がわいて出た話」とは、とは、漫画『ドラえもん』のエピソードの1つである。
小学四年生1979年5月号に初掲載され、てんとう虫コミックス版第18巻に収録されている。
無駄づかいの底知れない怖さを(小切手のしくみといっしょに)わかりやすく教えてくれる、すばらしく教育的なエピソードでもある。
【あらすじ】
ある日、のび太とママが言い争っていた。
ドラえもんが何事かと聞くと、こづかいを予定日の一日前に出してくれ、という話だったが、たった一日位我慢しろと言われたのだという。
漫画雑誌「少年ヨンデー」(150円)が今日発売で、友だちはみんな今日買って読むのに、こづかいが無い自分だけ遅れた人間になるんだ、とのび太は語る。
じつにくだらないことで、大さわぎするんだな。
そこでドラえもんが出したのが「未来小切手帳」、これに金額と名前を書いて出せばいい、という
と、いっても、ざっし一さつだけでやめとけよ。
あとで読ませてね。
と言い残してドラえもんはタイムマシンでどこかにいってしまう。
話がうますぎるなあ。
と、お金の話だからなのか、いつもより慎重なのび太はママに小切手とは何かを質問する。
銀行に貯金のあるひとがいちいちおろしてこなくても、
小切手を書けばうけとった人が銀行へ行ってお金にするのよ。
銀行に貯金がなければ小切手は使えないと知ったのび太は騙されたと思うが、ジャイアンとスネ夫に雑誌をみせびらかされ、未来小切手帳を使う決心をする。
こ、これ!
小切手を渡して立ち去ろうとすると店主に呼び止められるのび太。やはりだめか、とふりかえると、なんと書きこんでいた金額が一桁まちがっていたためにおつり1350円が支払われたのだった。
そこで今度は8000円のプラモデルを買ってみる。すると、やはりプラモを買うことができたのだった。
そうするとのび太は、さっきまでの心配はどこへやら、いくらでも使い放題だと思い込んでしまう。
ぼくは世界一の金持ちだ。
タリラリラ~ン。
とうとうほんもののばかになったか。
いつもより数倍パンチのきいたジャイアンの悪口などまったく気にせず、ジャイアン・スネ夫・しずかちゃん相手にまで小切手を使うのび太。
その後のび太はあちこちで買い物をし、家に帰ってみると、車のセールスマンがきていた。のび太は即決で車を買い、さらに車置き場の確保のために新しい家まで買ったのび太。
それを見たママは…
おこづかいほしさのあまり、頭がおかしくなったんだわ。
…と、顔を真っ青にする。
ママから今月分のこづかいをもらったのび太だが、封筒の中にはあるはずのこづかいがなかった。ママに空っぽだったと伝えるが、ママはちゃんと入れておいたという。
その後、おじさんがやってきてこづかいをくれるも、またも封筒の中にこづかいはなかった。
不思議に思うのび太だが、カンのいい読者ならここでこの道具のしくみに気がついたことだろう。
ええ~っ!!
ただで買い物できるわけがないだろう。
お金がわいてくるわけじゃなし。
だ、だって買えたよ。
それはきみが、
これから手に入れるはずのお金を先につかっているんだぞ。
すべての事情を知ったドラえもんは仰天して、この小切手帳のしくみをのび太に明かす。
そう、この小切手で使った金額分は、使った当人が将来手に入れるお金から差し引かれるのである。
つまり、ママやおじさんからもらったこづかいは既に使っていたも同然だったのだ。
つかった小切手の金がくを合わせると…、
きみがサラリーマンになって
四十三歳の夏のボーナスまで一円もはいらないことになる。
ギョエーーー
こうしてドラえもんに「品物かえして小切手取りかえしてこいっ!!」と怒鳴られたのび太は買ってきた大量の商品を抱えて部屋を飛び出しながら、「うまい話ってないもんだなあ。」とぼやくのだった。
【今回登場したひみつ道具】
○未来小切手帳
見た目はごくふつうの小切手帳……といいたいところだが、実物の小切手帳は文房具屋などで売っているものではないため、見たことがない人も少なくないだろう。
金額と名前を書いて相手に渡せば、金銭取引ができる。原則的に、どんな高額でも、どんな相手でも、取引ができるようだ。
ただし、使った金額分は、小切手を出した当人の将来の収入から差し引かれる。小切手帳の支払い限界=出した当人の生涯年収、と推測される。不渡り*1を起こすのか、またそうなった場合どのような事態になるのかは不明。
品物をかえして小切手をとりもどすことで、取引をなかったことにできるようだ。
【アニメ版】
◇大山版「未来小切手帳」
1980年6月11日放送。
ほぼ原作どおり。
◇番外 わさドラ版「スネ夫より金持ちがやってきた」
2015年2月20日放送。「未来小切手帳」が登場するが、ストーリーはほぼ完全に別物であり、原作通りの「未来小切手帳」は2022年現在わさドラ版でアニメ化されていない模様。
のび太の代わりにスネ夫が使用する設定になっているが、それは一時的に転校してきた御曹司、ビル・マネーに嫉妬して自分が金持ちであることを示そうと使ったためであり、見栄を張って小切手を多用した結果、おじいさんになってもお金が一円も手に入らない状態になってしまった。
【余談】
「未来小切手帳」の表紙に書いてある銀行名は、「未来銀行」ではなく「我友銀行」である。お間違えの無いように。
「43歳の夏のボーナスまで」の収入というのをごく大雑把に計算してみよう。
20歳から働きはじめ、20歳から43歳まで平均月収を30万円、ボーナス分その他一切は不明として計算にくわえない、とすると
30×12×23=8280[万円]
と算出できる。これを半日足らずで使わせてしまうとは恐るべし、「未来小切手帳」……。 むしろ疑問や危機感を持たないのび太の方を恐れるべきかもしれないが。
しかし、ここで一つ疑問が残る。作品中の描写による買い物代金を30万円、車2~3台購入分を1000万円と最大限見積もっても、残り約7000万円のこる。これが「おやしき」の購入代金に足りるかというと、すこし疑問である。
可能性としては2つ、のび太が不動産屋に騙されて7000万円の価値のない土地もしくは家(広くてもとんでもなく不便なところにある土地とか、見かけは立派だが手抜きだらけの工事をした家だとか)を買わされたのか、それとも7000万円は手つけなどの代金の一部で、総額はこの数倍、億単位になるのか……。
ただで編集できるわけがないだろう。追記・修正がわいてくるわけじゃなし。
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ヨンデーの元ネタはサンデー
余談であるがアニメの後にコナンがやっている
スネ夫のママはコナン
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