登録日:2018/03/23 (金) 18:17:51
更新日:2024/02/19 Mon 13:44:59NEW!
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『All-Star Batman: My Own Worst Enemy』は2016年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。
『All-Star Batman』#1~#5
発売 2016年8月から
脚本 スコット・スナイダー
作画 ジョン・ロミータ・ジュニア(#1本編~#4本編、#5)、デクラン・シャルベイ(#1短編~#4短編)
日本では2017年に小学館集英社プロダクションから邦訳本が発売されている。
『Batman Vol.2』を担当したスコット・スナイダーによるバットマンとトゥーフェイスの対立を描いた作品。
『Batman Vol.2』完結後、コミックから離れることも考えていたスナイダーだったが、
『Batman Vol.2』では使わなかったバットマン・ヴィランで物語を描きたいという思いから本作の連載に至っている。
題名の『All-Star』は様々なバットマン・ヴィランが登場することに加え大物アーティストが担当することからも名付けられている。
本作はトゥーフェイスの複雑な人間性を掘り下げながら、テーマである様々なヴィランが登場しエンターテイメント性にもあふれている。
『All-Star Batman』#1本編~#4本編、#5
『All-Star Batman』#1短編~#4短編
『All-Star Batman』#1本編~#4本編、#5
【物語】
トゥーフェイスの中に眠るハービー・デントからメッセージを受け取ったバットマンは、
トゥーフェイスを消すことが出来る薬を求めブルースとハービーの思い出の場所にトゥーフェイスを連れて向かう。
しかしトゥーフェイスは自身の持つデータで州中の人間を脅迫しバットマンの妨害を図る。
一般人から凶悪なヴィランまであらゆる人間に狙われながらバットマンはトゥーフェイスと共に思い出の場所を目指す。
【登場人物】
- バットマン(ブルース・ウェイン)
ゴッサムを守る闇の騎士。ハービーからトゥーフェイスを消せる薬の存在を伝えられハービーとの思い出の場所を目指す。
一般人や様々なヴィランに襲われトゥーフェイスに揺さぶられ心身ともにボロボロになりながらも正義を信じ突き進む。
目指す場所はブルースとハービーが少年時代に入れられた施設で、2人は互いに名前を知らないまま仲良くなった。
最終的にブルースがハービーを虐待していたハービーの父を、ハービーがブルースの両親を殺したジョー・チルを殺すという約束を交わすまでになるが、
ハービーが父親を許すことに決めたためこの約束は無くなりブルースはハービーのコインを投げ捨て2人の関係は終わった。
大人になり再会するとブルースはハービーにコインを見つけて返し施設のより良い形での復活を目指していたが
ハービーがトゥーフェイスに変貌したため計画は潰れ施設はボロボロのまま放置されていた。
- トゥーフェイス(ハービー・デント)
顔の半分を酸で焼かれ精神が歪んだゴッサムの元地方検事。その精神はハービーとトゥーフェイスの2つが存在しているとされる。
ゴッサムに酸の雨を降らす一方で、トゥーフェイスを消すための薬を作りトゥーフェイスと共に思い出の場所へ向かうようブルースにメッセージを送る。
捕らえられると自分を助けた人間にペンギンたちから手に入れた資金を与え、
助けなければハービー時代の情報網を使い手に入れた州中の人間のデータを公開すると脅迫する。
妨害に屈せず自分の命を助けながらも突き進むバットマンを言葉でも追い詰めていく。
少年時代に大物政治家の父親に虐待を受けており、彼から逃れようと無茶をしたため施設に入れられブルースと出会った。
その後、父親の反省の意思を信じ家に帰るも虐待は続いたようで現在は父親を監禁し生かしたままにしている。
≪バットファミリー≫
- デューク・トーマス
ブルースのもとで修業とサポートをしている青年。バットマンの求める薬に問題があると気付き、報告に向かいそのまま同行する。
- アルフレッド・ペニーワース
ウェイン家に仕える執事。バットマンを通信でサポートする一方、彼の進路を妨害する動きを見せる。
- ハロルド・オールナット
障害で口がきけず小柄な体格ながら発明の才を持つバットマンの仲間。郊外に拠点を構えガジェットや乗り物開発に協力している。
ビーストに致命傷を負わされたトゥーフェイスの治療に協力し地下水路を貸す。
≪ヴィラン≫
- ビースト(アナトリ・クナイゼフ)
冷戦時代に活躍した伝説の暗殺者。当時はKGビーストの名で活動し、ソ連崩壊とともにアメリカ政府専属で活動している。
肉体を強化され左腕に銃の義手を装備しており、その実力は『梟の法廷』の不死身の暗殺者タロンを倒すほど。
ペンギンたちにトゥーフェイス暗殺を依頼され自らの欲望のままに派手に暴れまわる。
チェシャー達から逃れるも警察と協力しバットマンを捕らえたトゥーフェイスに襲い掛かり、彼らを追い詰めるもデュークに妨害され取り逃す。
その後、複葉機で移動するバットマンたちを捕らえカジノ船に連れていく。
- ペンギン(オズワルド・コブルポット)、ブラックマスク(ロマン・シオニス)、グレート・ホワイト・シャーク(ウォーレン・ホワイト)
ゴッサムで活動するギャングのボスたち。トゥーフェイスに資金を利用されたためビーストに暗殺を依頼する。
ビーストがカジノ船にバットマンたちを連れてくると、トゥーフェイスにハービーが体に発信器を仕掛けていたことを教え殺そうとする。
- ファイヤーフライ(テッド・カーソン)、キラーモス(ドルリー・ウォーカー)、ブラックスパイダー(エリック・ニーダム)
虫を模したヴィランたち。移動開始直後に郊外のレストラン近くに墜落したバットマンに新装備を身に着け襲い掛かるも敗北する。
- ジェントルマン・ゴースト(ジェイムズ・クラドック)
シルクハットにモノクルをつけた幽霊ヴィラン。トラックで移動するバットマンを襲撃しようとするが戦闘シーンも描かれず敗北する。
- キラークロック(ウェイロン・ジョーンズ)、キング・シャーク(トリクシー)、アミグダラ(アーロン・ヘルジンガー)
力自慢のヴィランたち。列車で移動中のバットマンに襲い掛かるもガジェットを駆使され敗北する。
- チェシャー(ジェイド・グエン)、カッパーヘッド(ジェーン・ドゥ)
毒の扱いを得意とする女暗殺者たち。キラークロックたちを退けたバットマンに毒を与えるも川に飛び込まれ取り逃がす。
- ロイヤル・フラッシュ・ギャング
トランプの絵柄を模したヴィランチーム。バットマンたちを取り逃がしたビーストの前に現れ、彼の攻撃で全滅する。
- タロン
『梟の法廷』の暗殺者で不死身の肉体と高い戦闘能力を持つ。トゥーフェイスへの協力を示すためか彼を思わせるコスチュームをしている。
地下水路を進むバットマンたちに襲い掛かり追い詰めるも弱点の1つである音を利用した攻撃で敗北する。
≪その他≫
- ジェームズ・ゴードン、ハービー・ブロック
ゴッサム市警本部長とその相棒。トゥーフェイス移送を決めたバットマンに警告しながら送り出す。
その後、市長の元に送られたデータをもとにウェイン邸の捜索に向かう。
『All-Star Batman』#1短編~#4短編
【物語】
バットマンの元で修業することとなったデューク・トーマスは『輪の修行』と呼ばれるものに挑む。
その過程でデュークはミスター・ザーズに立ち向かう。
【登場人物】
- デューク・トーマス
ブルースのもとで修業とサポートをしている青年。バットマンから課せられた『輪の修行』に臨む。
ミスター・ザーズの事件を通して事件の奥底にある悪を学んでいく。その一方でジョーカーの毒に苦しむ両親をどうするか思い悩む。
- バットマン(ブルース・ウェイン)
ゴッサムを守る闇の騎士。自身の修行やアルフレッドに教わった人間の本質を組み合わせた『呪われた輪』というものを生み出し、
それに沿ってデュークに修行を課していく。デュークと共にミスター・ザーズを追う一方でデュークの両親の移送を提案する。
- アルフレッド・ペニーワース
ウェイン家に仕える執事。『呪われた輪』を作ることに協力したがそのことを後悔している。
- ミスター・ザーズ(ビクター・ザーズ)
ナイフで人を殺し、殺しただけ自分の体に傷をつけるシリアルキラー。かつて取り逃したダイアナ・ブーンを狙うも間違えてリタ・ノールズを殺害した。
その後もダイアナを狙い彼女の家に現れたデュークの胸を切り裂き姿を消す。
- ダイアナ・ブーン
ミスター・ザーズに拷問を受けるも生き延びた女性。高級織物の輸入業を営んでおり悪い連中とつるんでいたとされる。
かつてザーズから逃げ延びており再び狙われていた。
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