登録日:2017/12/30 Sat 02:09:00
更新日:2024/02/16 Fri 13:12:09NEW!
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皆殺し アーマードコア acfa ゲーム ルート分岐 ゲーム用語 鬱展開 バッドエンド 100人斬り コメント欄ログ化項目 皆殺しルート
「人類種の天敵とすら呼ばれた彼は、史上最も多くの人命を奪った個人でもある」
※この項目は性質上ネタバレしかありません※
採用しているゲームによって細かな名称は異なるが、本項目で皆殺しルートと総称して扱うのは、主人公が全勢力、キャラ、人類、ひいては世界そのものを「殺す」ルート分岐である。
エンディングに至るルート分岐のほとんどは複数の陣営の内どれを選んだか?というものだろう。
最終的に一つの勢力や世界が救われたり、逆に救えなかったりするのは、それぞれ異なる主義・主張を掲げる陣営に肩入れする主人公の決断。
そして皆殺しルートは、誰にも左右されない主人公(プレイヤー)の欲望やエゴで全てを殲滅する特異なもの。
それはパーティメンバーといった仲間も例外ではなく、ヒロインとすら戦うことになるかもしれない。
エンディングは何の救いもない結末であり、最終的に全てのキャラを皆殺しにするという性質上、その内容は果てしなく悲惨や陰鬱なものとなる。
難易度も最高に設定され、一週目で選択できない場合は、そんな性質を利用してメタ的な仕様やセリフを仕込んでいたりする。
- 全てが消滅した世界を追い、主人公自身もまた消えていく
- 世界そのものの敵として後の歴史(世界が存続していればの話だが)に刻まれる
- むしろ世界を支配する(世界が存続していればの話だが)超常的存在となる
どれも公式にもBADENDとして扱われているケースも少なくはないので、キャラクターの選択というよりも、それらを操る「プレイヤーの選択」といった面が強い。
愛しいキャラや勢力を自分の手で破滅に追いやる事に背徳的な興奮を感じたり、煩わしさから解放された爽快感を味わうプレイヤーもいるかも知れないが、変貌した主人公に悲しみや怒りをぶつける様を目撃したり、時に意外なキャラクターや勢力の新しい一面を見る事も出来るかも知れない。
本来のルートでは主人公のために戦い、時には尽くしてくれた者達を自分の手で殺すという行為からプレイヤーによっては「心が折れそうだ…」。
いずれにしても、皆殺しの果てに何を見出すかはプレイヤー次第であろう。
皆殺しルートのあるゲーム
- かまいたちの夜シリーズ
1作目の隠しシナリオ「不思議のペンション編」でゴブリンから妖刀村正を奪うと皆殺しルートに入る。
主人公はゴブリンを殺害した後、村正の切れ味に心を奪われてしまい、地下のダンジョンから脱出してペンションに舞い戻ると、恋人である真理を含めたペンションに居るすべての人間を切り伏せてしまう。その後、一人きりになったことで村正に憑りつかれていたことに気づいて我に返る主人公だったが、彼に残された選択肢は自害だけであった。
この隠しシナリオは基本的にはゲームメタネタの番外ギャグシナリオではあるのだが、こちらの結末は急にシリアス・ホラーな雰囲気へ急転直下するため温度差が激しい。
なお、メインシナリオであるミステリー編では推理を間違えることで、本項の皆殺しルートとは逆に「犯人の手で主人公や他の皆が殺される」形でほぼ全員が殺害されるルートが複数存在する。
『かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄』の「惨殺編」では殺人鬼らしい行動をとりつづける(死体の前で笑うなど)と生き残りを皆殺しにするBAD ENDになってしまう。
こちらも元々陰惨なシリーズなので主人公以外での真犯人に皆殺しにされたり仲間割れの結果全滅などのBAD ENDが数多く存在する。
『かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相』では選択次第で初代のように全滅ルートのバッドエンドに向かうのだが、それを真犯人の視点から描いて他の生き残り全員を殺戮していくという隠しシナリオ「犯人編」が存在する。
- 学校であった怖い話
- ダークハーフ
- BLACK/MATRIX
- BLACK/MATRIX2 「ギルヴァイスルート」
- BLACK/MATRIX OO 「彼女は微笑む」エンド
- CROSS†CHANNEL
- エルヴァンディアストーリー
- イグジストアーカイヴ -The Other Side of the Sky- 「邪神カナタ」エンド
冒頭の台詞の元ネタ。ファンからは「(大)虐殺ルート」「人類種の天敵ルート」の通称で呼ばれる。
fAの3つあるルートの内の一つで、2週目以降に選択可能。
主人公、通称『首輪付き』はストーリー中盤から世界を支配する企業群と共に「正義の味方」としてテロリスト集団『ORCA旅団』と戦う「企業ルート」か、
ORCA旅団に入り、「革命家の一員」として企業群と戦う「ORCAルート」のどちらかを選択する事になる。
ORCA旅団の目的は巨大空中居住区『クレイドル』*1が飛行する為に必要なエネルギーの供給施設を占拠し、
秘密裏に建造した巨大レーザー砲をそのエネルギーで稼働させ宇宙へ出ようとする物体を自動攻撃する無人兵器『アサルトセル』*2を全て消し去る事である。
当然、エネルギー源を失ったクレイドルは地上へ不時着、住民も汚染された地上での生存競争を余儀なくされる事になる。
少なからぬ一般市民に犠牲になる事を強いる代わりに宇宙進出・地球脱出という未来の可能性を得るのがORCA旅団の目的であり、
それが達成されるのがORCAルートのエンディングである。
だがORCAルートの途中でORCA旅団のメンバー『オールドキング』から「クレイドル03の襲撃に付き合わないか」と勧誘される。
彼の勧誘を受けると「虐殺ルート」に突入する。
オールドキングは「一般市民に犠牲を強いる」という計画を曲解、他の団員には無断で無辜の一般市民が住むクレイドルの直接攻撃を企てたのである。
差し当たり、首輪付きはオールドキングと共に''クレイドル03を全機撃墜、中の住民約1億人を皆殺しにする''。
この暴挙にはこれまで首輪付きに付き添って来たオペレーターすらも彼に失望して離れて行き、またORCA・企業の双方から危険分子と見做される事になる。
その後、偽の依頼で首輪付きとオールドキングは呼び出され、危険極まりないとはいえたった2人のリンクスを抹殺する為に、
ORCA旅団団長と企業所属の上位3名のリンクス、計4機のネクストACが送り込まれる*3。
首輪付きはこれらをも退けると何処かへと飛び立って行き、そのままエンディングとなる*4。
その際、ナレーションから、
『この後、たった一人のリンクスによって、クレイドルは深刻な出血を強いられる』
『人類種の天敵とすら呼ばれた彼は、史上最も多くの人命を奪った個人でもある』
と語られる。
つまり最上級のリンクス4〜5人がかりでも倒せなかった首輪付きは、正真正銘「地上最強の存在」「たった一人で全ての人類を脅かす存在」となり、
この後に''クレイドルのほとんどを撃墜して回った=当時の世界人口の約半数を一人で殺害した''事が示唆される。
一方で、最終的にORCA旅団の本来の目的が果たされたかは定かではない。
なお、この4〜5機のネクストに攻撃される最終ミッション『アルテリア・カーパルス占拠』はシリーズ全体で見ても屈指の難関ミッションとしてファンの間では知られており、
ノーマルモードを普通にクリアするだけでも大変なこのミッションのハードモードをネタ機体でクリアした変態猛者は大きな賞賛で迎えられる。
- ラングリッサーⅡ(SS版)「破滅ルート」
SFC版の段階で主人公が「強大な力を手中に治めたので、かつての仲間や神ですら敵に回してでも自分の手で長年続く争いをなくす」
という野望と信念を貫く「独立軍ルート」があり、主人公に賛同する「どこにも属さない」少数のキャラ以外全滅させていく(ヒロインは条件次第)
敵になった元味方も主人公の信念は理解するものの、所属している組織の関係、主人公が神すら倒そう&力を独占しようとしている等の理由から
相容れず対決する形になるのだが、SS版で追加されたこの破滅ルートは、独立軍ルートから分岐するものの
「独立軍ルート*5のような確固たる明確な意思や主張も持たぬまま*6、目に付く強大な敵を倒し続けた結果元味方からは言う事が信用できないと言われ、
味方陣営の魔物から離反が出て、カオスから混沌認定され、それに同調した魔術師の最後の力で数少ない仲間が死に精神的に磨耗した所に
敵勢力の残党や、主人公を危険視したヒロイン2名すらも敵として立ちふさがり、散々存在そのものが悪・危険と言われ続けた所に
ヒロインからの問いかけで精神が崩壊しかけ*7最後の最後で
唯一残った理解者すら消滅し、かつて自分が手にかけた者達にこれからどうすればいいのかを問う絶叫を上げてエンディングへ」
という、「力のある物をすべて排除した結果確かに一時的に争いは収束したが、ただそれだけ」と救いもへちまもない終わりとなる。
夢も希望も残らない*8結末は、ラングリッサーファンの間であらゆる意味で伝説となった。
ちなみにこの話と真逆の「敵対している勢力と和解しようとし、生存キャラがあらゆる話の中でもっとも多い真・光輝ルート」も実装されている。
- ラングリッサーI&II(PS4版&switch版)、「I」の独立軍ルート
上記、『II』を元にしたような形にルート分岐が大量に追加されたのだが、当然のように皆殺しルートに近いシナリオまで実装された。
帝国との最終決戦の直前、ライバルであるランスをあえて倒さない事でランスとの和解が早期に行われ、帝国を滅ぼさずに協力して闇へと立ち向かうルートへと派生する。
……のだが、帝国との決着をつける際にサー・ガリウスを倒さないまま皇帝ディゴスを倒すと、正気を取り戻したディゴスが敗北を認めた所で闇に操られたままのサー・ガリウスがディゴスを殺してしまう。
これにより帝国がまとまらずに混乱。
主人公レディンは奪われた聖剣ラングリッサーを求めて闇の軍勢を追うのだが、一方でランスは国内の混乱で他の一派に襲われてしまう事になる。
聖剣を追う途中でランスの妹ベティがランスを助けて欲しいと救助を求めてくるが、バルディア軍としては帝国の将軍を助けに行けば内政干渉になってしまう為、レディンはテイラーからの提案により「ベティに個人的に雇われたけど、ベティが救助を願う相手がランスだとは知らなかった」などと口裏合わせをした上で、あくまでも「助けに行った相手が偶然にもランスだった」という形でランスを助けに行くことになる。
だがレディンの奮戦も虚しくランスは戦死。ショックを受けて1人で近隣の村で心の静養を行っていた所へ追い打ちをかけるように、レディンは自国であるバルディアの一領主が一般人を襲って略奪している所を目撃してしまう。
それによりレディンは祖国に失望。
手始めにバルディアを滅ぼし、自国を滅ぼした事で覚悟を決めたレディンは混乱状態の帝国も滅ぼす。
ランス救助の際にレディンに全てを捧げたベティのみを引き連れ闇との決着をつけた後、人がいるから争いが起きるという結論に至り、全人類を滅ぼす為に動き出す。
皆殺しに至るルートは2つあるのだが、片方は「最期は互いに互いを殺して幕を引くと約束したレディンとベティが人類抹殺を繰り広げる最中、あと少しで目標達成という所でベティが先に戦死し独り取り残される」という救いようのない最後を迎える。
もう1つは混沌の王カオスも光の女神ルシリスも殺し、人類を滅ぼした後で望み通りに互いに互いを殺して幕を引く終わりとなる。
いずれのルートも最終話は「生きとし生けるものの敵」であり、このタイトルはもちろん主人公の事である。
なお後者では後日談において「レディンとベティが意外な形で再会する事となった」などと描かれるのだが、その詳細は描写されておらず不明となっている。
『女神転生シリーズの中立=皆殺し』とさんざん言われてきたシリーズだが、公式から「皆殺しルート」と名付けられたのはこの作品が初。
多神連合との最終決戦の最中、唯一神の呪縛から逃れるための手段である宇宙の卵を巡り、人間たちのパートナーよりもダグザと共に歩むことを選ぶとこのルートに分岐する。
共に力を合わせて戦ったパートナーたちを断末魔を聞きつつ切り伏せ、その後は敵のボスごと前作の主人公すら手にかける。
更には異変を聞きつけた人間たちも連戦という形で次々となぎ倒していく。
最後は唯一神すら消し去り、新たな世界の神として玉座についたところでエンディングを迎える。
また、DLC「東のミカド国の感染爆発」では少し違う形でミカド国住民の皆殺しも可能。
そうしてまで成し遂げたかったダグザの狙いとは…?
他の皆殺しルートとの最大の違いは、世界をも破壊するが同時に新たな世界の創造が始まる、というところだろうか。
ちなみに宇宙の卵を手に入れた際に、ダグザからパートナーを一人だけ操り人形として復活させてもらうことになる。
最後はその人物が新世界のイヴとして子をなし世界を作ることを宣言するのだが、これは男キャラでも大筋のセリフは同じ。
ハレルヤやガストンなんかはその筋のイザボー系のお姉さま方のツボに入ったとか。
- 真・女神転生NINE(N-Nルート)
Law-Neutral-Chaos軸と、Light-Neutral-Dark軸の2つが、両方ともNeutralになった場合のみ発生。
Lawルート以外でほぼすべての人類が死滅する本作だが、Light-Neutral-Dark軸がNでない場合はまだいい。
しかし上記条件を満たした場合、主人公以外の人間がすべて死滅した状態でラストバトルになり、
そして勝利した主人公もまたラスボスと相討ちになる形で死亡することになる。
「中立=皆殺し」という法則に主人公さえ含まれる、グノーシス主義をモデルにした本作らしい結末と言える。
口おしかろう…お前たちとて…自分の欲望…感情のままに素直に行動していたのだから…
ただ…お前たちは敗者ゆえに悪にされてしまった…そう…勝った者こそが正義なのだ!歴史とは勝者の歴史なのだ!敗者には…明日すらもないッ!!
ならば…はるかなる場所も…はるかなる時をも超え…その歴史を変えて見せよう…この7つの石像と…この私の持つ…『憎しみ』の力で!!
ゲームの最終シナリオにあたる「最終編」にて、中世編の主人公オルステッドを選択すると、皆殺しルートに突入する。
かつて勇者だったオルステッドは中世編の最後で壮絶な裏切りを被り、闇堕ちしてしまう。人間を信用できなくなった彼は上記のセリフを吐いた後、それまでプレイヤーが乗り越えてきた戦いの結末を捻じ曲げる事を決意する。
このゲームでは、最初から用意されている7つのシナリオを遊んだ上で「中世編」→「最終編」へと続くことになる。
時代も場所も全く異なる7つのシナリオにおいて、それぞれの主人公の前には「オディオ(憎しみ)」の名を冠する者がラスボスとして立ちはだかり、撃破する事になる。
それに対し、最終編のオルステッド(プレイヤー)は各シナリオの最終決戦に割り込み、ラスボスを操作して勝利の歴史を上書きする事になる。
オディオ(ラスボス)達の戦いの動機は様々であり、オルステッドの言うように理不尽を押し付けられた者も居れば、ハッキリ悪役と言えるような者も居る。だがその理由は何であれ、主人公達もまた負けられない理由があって戦いに挑んでいる。苦労の末に勝ち取った勝利を潰していくのは、他の皆殺しルートに劣らない背徳感を味わう事になるだろう。
一方で、プレイヤーを苦しめてきたラスボスを好きなだけ使えるのはある種の爽快感がある。特に「西部編」のラスボスはゲーム中最強クラスの武器「ガトリング銃」を持っているため、これを使う事でカイカンを得られた人は数知れず。
(ちなみに、ガトリング銃を他のオディオに使用させるバグが存在する)
難易度は低めで、基本的にイベント戦闘に近い。シナリオも短く、殆どおまけのような扱いのストーリーとなっている。しかし、その結末は……
なお、最終編は主人公を選んだ後にセーブすると、他の主人公で最終編をプレイし直すことができない(それまでのシナリオは、プレイ中でも最初からやり直しができたのに、最終編のみ不可)。よってオルステッドを主人公に選び、更に最終編開始前のセーブデータを上書きしてしまうと、実質バッドエンドしか見られないセーブデータしか残らない。こうなるとゲーム自体もオルステッドに上書きされたと言っても過言ではない。そしてこれまでのセーブデータを消されたも同然のプレイヤーへの精神的ダメージも計り知れない
さすがにこの仕様はリメイク版では変更になり、最終編でも主人公を選び直すことが可能になっている。
また、「幕末編」「原始編」には隠しボスが存在しており、それを倒すために主人公を鍛えていると普通に負けることもしばしば。リメイク版ではそれまでの育成状況は反映されないようになったが、それでも「幕末編」「近未来編」あたりは難易度が高い。
そして、それぞれのオディオが追い詰められると隠しコマンド「ハルマゲドン」が使えるようになる。選択すると……
なお余談だが、「幕末編」にも皆殺しルートに近い要素が存在し、それが城内のほぼ全ての人間を抵抗・無抵抗問わず殺戮するという「100人斬り」である。ただし実行するメリットはほとんど無く、エンディングの展開も通常と変わらないため、あくまでもアクションゲームの如く記録に挑戦するような要素である。
だが、リメイク版では「斬った人数次第でエンディングの空模様が変わる」という追加要素が加わり、100人斬りを達成した場合のみ本来日本晴れだったはずの天候が激しい雷雨になり不穏な雰囲気を漂わせる演出に変化する。
おまえのなかにはせいぎのココロのかけらがある
ただしいことをのぞんだヤツのきおくがあるはずだ
ひょっとしてオレたち…べつのじかんじくでは…
ともだちだったんじゃないのか?
なあ、こたえてくれよ
オレのことおぼえてるのか?
「Genocideルート(Gルート/虐殺ルート)」と呼ばれる。
「誰も死ななくていいRPG」を冠するこのゲームの世界では、(作者の思想として)現実のそれに近い死生観が存在しており、RPGとして当たり前にあるべき「Lv」と「EXP」もその死生観を踏まえてゲームシステムを超えた意味が存在する。
道中の敵をひたすら倒し続けると敵が一切現れなくなり、主人公は世界にいるモンスターの抹殺を決意する。やがて世界の住人は主人公に恐怖し、一斉に逃げ出す事になる。全く遭遇しない&殺せないモンスターもおり、”皆殺し”とはちょっと違うのではないかという声も
既にハッピーエンド(TPルート)を遊んだプレイヤーがやり込み要素として遊ぶことを見越した展開になっており、その関係で道中の謎解きは大幅に省略される。作中人物からも「『できる』ってだけでやろうとする」とハッピーエンド後にハッピーエンドを覆そうとする主人公を非難する描写が存在する。
かつてプレイヤーが友達になってきたモンスター達を次々と殺していく事になり、本格的な罪悪感をかみしめる事になる。
モンスターを殺し続ける事への警告はゲームの様々な場面でプレイヤーが目にする事になり、途中でこのルートをやめて通常ルートに向かう事も可能。
このルートでしか聞けない音楽こそ存在するものの、本ルート限定ボスは(約1名を除き)それ以外の敵が児戯に見えるほど段違いの最高難易度を誇る。
また移植版も含めてこのルートに関係する実績要素などはないため、Gルートを遊ばない選択肢をしたり、動画でのみ見る*9プレイヤーは非常に多い。
それでも「虐殺」を選んだプレイヤーに待ち受けるものは……
なお、一旦Gルートに入っても通常ルート(→2周目Pルート)に戻る事は可能だが、Gルートでクリアすると以降は二度とちゃんとしたそれ以外のルートのエンドが見られなくなり、特にPルートのエンディングは非常に後味の悪い結果に…
つまり以降のプレイでハッピーエンドが封じられるという意味では、ここからの周回プレイこそがバッドエンドの真の始まりとも言える。*10
ちなみにもう一度Gルートをクリアした際のエンドのセリフも変わる。
- DELTARUNE
アンテと違いマルチエンディングは用意されないことが開発者から明かされており、
実際にDELTARUNE Chapter1で敵のHPを0にした時、よく見ると敵は撤退して死んでいない事が分かる(逆に1度でも一部を除く敵のHPを0にしたことがあると発生しなくなる展開の変化はある)。
…が、Chapter2で敵を凍結させる魔法が使える味方キャラ「ノエル」が加入している間は状況が変わってくる。*11
敵を凍結させてしまうと二度と解凍されなくなり、戦闘画面を抜けてもマップ上のモンスターがそのまま凍結しっぱなしになってしまう。
そして、ノエルが加入する地点から逆戻りして、敵を片っ端から凍らせていった上で特定の会話選択肢を選び続けていると…
なお、このルートは現状公式からの呼称がなく、アンテから引き続きGルートと呼ぶ人もいれば、「主人公が直接手を下しているわけではない、ノエルに殺人を代替させている」という意味を込めて「Alternateルート(Aルート)」と呼ぶ人、このルートが確定するきっかけが「スノーグレイブ」という魔法から「Snow Graveルート(SGルート)」と呼ぶ人もいる。本ルートのラスボスによるプレイヤーの行動を指した単語から「アンポンタン三昧ルート」と呼ぶ人も…
ただし、エンディングの内容には会話内容や拠点の住人の状況以外の大した変化はないため、やはりマルチエンディングは存在していないことになる。
…とは言ったものの、主人公が直接殺している訳ではないこと、ノエルも精神的に病んでいくこと、同級生まで手にかけてしまったことやラスボス戦後には後遺症らしきものが残っていることなど、アンテのGルートとは別の胸糞悪さが残る。
サークル『デビルオフィス』製作の18禁同人エロゲ。上記のUndertaleに加え大手大御所の逆レイプRPG「もんむす・くえすと!」のオマージュ作品でもあり、またバイオハザードやパラサイドイヴの要素もある高難易度RPG。
たった1人、避難シェルターに取り残された主人公カズヤを操作し、自分を待つ親友の元へ向かうゲームなのだが、襲いかかってくる悪魔たちにトドメを刺さずに特定のイベントを起こすことで、悪魔との交流を育むことが出来る。
…のだが、もんくえ以上にこのゲームの悪魔もといモンスター娘たちは一癖ありすぎる(例・異性と心中することが存在意義の植物娘とか、母乳を与えて物理的に子ウサギにしてしまうウサギ娘とか)ため、「虐殺ルート」とも呼ばれるこのルートに進むと主人公は「自分は正しいことをしているのに何故責められなくてはならないんだ」と漏らすようになり…
また、主人公をはじめとしたこのゲームの登場人物には、違うセーブデータの記憶を保持し、場合によってはその時点では知らないはずの情報を漏らす「心蝕」と呼ばれる現象を起こす。
…つまりは、悪魔たちとの友情を育んだ初周が2周目でハッピーエンドへとつながる布石となるだけでなく、その上でさらにゲームを最初からやり直すことで、
「なんで」「どうして」と漏らしながら主人公に殺される、そもそも攻撃してこないし抵抗もしないといった地獄絵図を拝むことまで出来る。
「偽善者ルート」とも呼ばれるこのルートに進んでいくと、なぜか主人公はプレイヤーのことを意識しているのか、プレイヤーに語りかけるかのような言動を取るようになり…
なおハッピーエンド後、主人公はプレイヤーの手によって虐殺ルートに進まされる可能性を危惧するようになり、あくまでも中立という立場を崩さないとあるキャラと「約束」を結ぶことになる。そのイベントを見たセーブデータが存在した状態で虐殺ルートに進むと、僅かだが、しかし確かに会話の変化が発生する。
そして後のアップデートにて、主人公が虐殺ルートを通った「その後」が描かれる。ついでに上記の約束を結んだキャラクターが主人公をこの道には進ませまいと決意を固めたため難易度が急上昇、もはや虐殺ルートのクリアは不可能なレベルとなっている。
サークル『イニミニマニモ? 』製作の同人エロゲ。
タイトルから分かる通り、フロムゲームのオマージュに満ち溢れているRPGツクール製ゲーム。探索して多数ある属性武器を揃えて戦うゲーム性はソウルシリーズというよりNepheshelに近いか。
オマージュ元通り、ほとんどすべてのキャラクターに「殺す」と言う選択肢が、対象が女性ならばそれに加えて「犯す」という選択肢が提示される。
当然、誰も殺さない、仲間との諍いも狂人の凶行も発生させない、タイトルにもある五魔姫とも2人を除いて和解可能と、極力誰も殺さないプレイングも可能であり、その場合はいちゃラブしたり、内面を知る会話が発生したりする。
しかし、物語の核心に迫るルートでは、これまで共に冒険し続けた仲間を含めた本作に登場する人物を全て殺すことを迫られる。
それ以外のエンディングは全てバッドエンド、またはラスボスを殺す直前にタイムリープされるという関係から、プレイヤーは黒幕との決着をつけるためにはこのルートを進まざるを得なくなる。
だが、殺さなくてはいけないのは、あくまでも「元ネタ」が存在するキャラクターたち…つまり本作オリジナルキャラの妖精や死神、愛し合いも殺し合いもウェルカムなサキュバスは別段殺す必要はない。*12
彼女らを生存させた状態で皆殺しルートに進むと…きひひっ
呪われた館を探索する同人18禁ゲーム。
ファミコンの名作ホラー「スウィートホーム」のオマージュに溢れている。
仲間にみあを選び、特定の条件を満たすと分岐。
化け物が蠢く館の中で、主人公のほむらと幼馴染のみあは惹かれあうが、
みあはほむらにもらった思い出のペンダントをなくし、一人で探しに行って死んでしまう。
「ころせ!はやく!ころせ!すべてを!
ころせ!すべて!はやく!くるえ!」
「なかまを ころせば みあは いきかえるぞ!!
くるえ!くるえ!はやく!くるえ!」
愛していたみあの死でほむらは発狂。
邪悪なネクロノミカンに導かれるまま、仲間と父親を殺害。
「ささやき えいしょう いのり ねんじろ」
そしてゾンビとして蘇ったみあと共に、ほむらは館の闇の中で永遠を過ごすのであった…
バッドエンドだが、ゲームオーバー扱いの他のデッドエンドと違いクリア扱いになり、2週目に続く。
更にみあの「みぶんしょう」が手に入るが、これは本来は「仲間を攻略し、かつ生存させてクリアした」場合に手に入るアイテムである。…生存?
- Guns of Succubus2 ~夢魔とメイドとマスケット~
上二つと同じくエロ同人ゲームであり、主人公は夢魔を殺す銃を持ち、主人公に対してエロいことをしようとするサキュバスたちを返り討ちにしていく弾幕型シューティングゲーム。
8人との夢魔との勝利後、殺すか殺さないかを選択出来る。
殺さなければ夢魔との闘いは思い出として残り、また主人公は失われた記憶を取り戻す。
逆に、夢魔にトドメを刺すと夢魔は存在そのものが消えて、主人公も夢魔との闘いに関する記憶を失う。
…このゲームの黒幕の狙いは「主人公が全ての夢魔を返り討ちにして記憶を取り戻し、主人公の過失で殺してしまった妹を夢魔として顕現させること」であり、黒幕は心優しい主人公が夢魔にとどめを指すことなんぞ想定もしていなかった。
主人公は全ての夢魔にトドメをささず自分の罪を思い出すことで、心優しい黒幕にNOを突きつけてラスボス戦に突入。その後に妹の墓を作るところで物語は幕を閉じる。
だが、「プレイヤーが主人公に」トドメを刺すことを強要していくと、主人公は夢魔に対する恐怖が消えないまま、しかし何一つ記憶を取り戻すことなく、妹を夢魔として顕現させてしまうと…妹は最低最悪の夢魔として顕現し、主人公を飼い殺しにかかる。
「そのためだけに、育てた? 勝手なことばかり。うっとうしい。世界なんか知るか、みんな死んじゃえ」
「どうしてなのです?なぜなのです? お前は、優しい人間だったではありませんか。
そんなに……いやだったのですか? レナ様を……私を……殺したいと思う程……」
本編を一度クリアすると2週目から入れるようになる『悪ルート』がある。
本編は、秘境の里で育てられた主人公が破壊神・ギグの力を与えられ、かつて世界を荒らした巨人「世界を食らう者」を退治するために幼馴染のヒロインと共に旅に出る。
――というストーリーなのだが、2周目からは序盤の里長・レナから破壊神の力を行使できる存在を作るために自分が育てられたことを知らされるシーンで選択肢が入る。
ここでネガティブな選択肢を取り続けると闇落ちし、破壊神と意気投合。
里長もヒロインも斬り殺し、止めようとした里の者も全部皆殺しにするという展開になり、その後のストーリーも主人公が破壊神の力を駆使して世界を蹂躙していくものになる。
こちらのルートの主人公は、完全に絶対悪という存在になっており、村や国を面白半分に滅ぼし虐殺して回るわ、
わざわざ人質を生かしておいて後で仲間の目の前で殺害するわ、まさしくやりたい放題。
世界からは「悪魔っ子」「喰世王」などと呼ばれ、当の破壊神からも「お前、もう目つきが人間じゃないな」など、時たまドン引きされるほどの所業を繰り返す。
本編でも色々な外道が出てくるが、一番は誰かと聞かれると、真っ先に上がるのは悪ルートの主人公。
台詞も生きていたヒロインに「何で生きているの」とつぶやくなど虚無的なものになっており、
戦闘時のボイスも「いいねぇ」「甘いよ」「邪魔」「死んでね」などに変わっており、かなり怖い。
また中盤・終盤での分岐ではなく、序盤からストーリー展開そのものが変わるため、本編で主人公たちが介入した出来事も大きく変わっている。
例えば本編では養父に虐待(性的)されかけてたところをすんでのところで助けた仲間の少女が、こちらではアレされて精神崩壊しているなど、嫌な別展開も色々と見ることができる。
このルートで仲間になるのも基本的に本編では敵だった連中ばかりで、人身売買組織のボスや新興宗教の教祖、主人公に子供を人質に取られて虐殺に加担させられ続けて精神崩壊した元・高名な騎士などなど、色んな意味でヤバい連中ばかり。
まさに悪ルートに相応しい、陰鬱と狂気に彩られたストーリーを味わえる。
ただし完全に悪いことばかりかと言えばそうではなく、主人公という最大の悪を前にした結果、
種族間や国家間ので争いは収まって悪を倒すために手を取り合い、ヘタレだった本編の仲間は急成長し、ド外道だった悪役は
「人間に頼りにされるのも悪くはない」と言って人類側に付くなど、世界全体が一丸となっており、本編以上に一致団結している。
本当の脅威を前にすれば、世界は一つとなるという事か。
前述の養父にレ〇プされて精神崩壊した少女も、敵対していた実の姉に保護され介護されており、
本編では見られなかった姉妹の(悲しい)団欒を見られるなど、良い意味でも悪い意味でも本編にはない別の可能性を見ることができる。
このルートのEDは2種類あり、全世界との最終決戦で負ける封印EDと、勝利して完全に全て滅ぼす世界崩壊EDの二種類。
世界崩壊EDでは、絶対悪を倒すために一丸となった世界すらも滅ぼし、さらに相棒だった破壊神もさらなる力を得るために無理矢理喰らって吸収。
本当の本当に独りぼっちとなり、完全に孤独となる。
事の成り行きを見ていた神々も主人公を脅威とみなすが、これも固有技『殺神遊戯』で文字通り戯れに殺してしまう。
最後はこれら神々が力尽きようとする中、「これが⋯⋯あなたの望まれた結果⋯⋯ですか」と上位神へ嘆くのをよそに、主人公の「楽しければいいんだよ」のセリフで終わる。
封印EDでは、一丸となった世界に負け、それでもまだかろうじて息があった主人公は封印される展開となる。
ヒロインが自らの命と引き換えに作った結晶で封印された主人公は、封印された剣の中で再会し、一緒に悠久に近い封印の時を過ごすこととなる。
この時ヒロインは、自身も斬り捨てられるわ、故郷のみんなを皆殺しにされるわ、生きていたら生きていたで罵倒を浴びせられるわ散々酷いことをされたにも関わらず、主人公を見捨てずにずっと一緒にいてくれることを語ってくれ
ラストは幼い頃主人公が歌ってくれた子守歌をヒロインが歌い、主人公が眠りにつくところで、物語の幕が下りる。
このEDでヒロインが言ってくれるセリフ
「小さい頃からずっと一緒だったのですよ?お前の事を、見捨てる事などできません! これからはずっとずっと一緒なのです。嫌だと言っても遅いのです」
「いつか……いつか……赦された時、その時に、また生まれ変わりましょう……」
に、本気で泣くと同時に申し訳なさに苛まれるプレイヤーも多い。
ヒロインはおバカキャラなのだが、このEDではその愚直さとそれゆえの優しさがこれ以上なく発揮されており、これが本作の真のヒロインEDという声もある。
外道主人公を操作して悪逆非道の限り尽くしていく快感や、絶対悪を前にして、種族や主義主張を越えて敵味方が手を取り合いまとまっていく世界。
敵味方問わず、本編では見られない様々な面を見せてくれるキャラ達。
あれだけの目にあわされても主人公を決して見捨てず、止めるために必死に奔走する本編以上にヒロインしているヒロイン等々見どころが多く、
皆殺しルートにも関わらずかなり人気が高い。
下手をすると本編よりも人気のあるルートだったりする。
- 侍道3
この地には 今も一匹の侍の姿をした
鬼の伝説が語り継がれている
通常盤にはなかったが完全版に当たる侍道3に隠しエンディングとして追加された。
侍道3にはモブキャラ含むすべてのキャラに名前と行動が設定されているがプレイヤーのさじ加減でいつでも斬り殺す事が出来る。*13
住人のほとんどを殺すと逃げてしまったのか子供を含む生き残りの住人も姿を見せなくなる。
その状態で、その地の大名である藤森主膳を倒すとエンディングになる。
エンディングでは主人公が後の世に鬼として語り継がれていること、住人を全滅させた後討伐に来た兵士たちも全滅させたことが語られる。
因みにほかのシリーズでも皆殺しはできるがモブキャラは無限沸きするしメインキャラを殺害した場合は関連した勢力のメインストーリーが進まなくなるだけでシナリオに大した変化はない。
また、ストーリーの関係上、体力が0にならずに必ず逃げられたり、そもそも普段はマップ内にいないなどの、終盤のイベント以外では殺害不可能なキャラも何人か存在し、4にいたってはメインキャラは1人を除いて決められた場面でしか死なないので明確に不可能。
- SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE
「しゅ...ら...」
「隻狼よ...斬って...やれぬか...」
「何故お前が...修羅...!」
「違う、そなたは...そなたは修羅ではない!」
…兵士、民草あわせて、死者数千
生き残りは、殆どなし
葦名は、戦国もっとも悲惨な殺戮の舞台となり
その地には、後々まで鬼が潜んだという…
終盤、再会した「梟」の誘いに応じる「修羅」ルートが該当する。
不死の化物と化した人間の跋扈する葦名の地において、唯一不死者を斬ることが出来る妖刀不死斬りの片割れ「拝涙」を手にした主人公「狼」は、本編で出会ったキャラクターを次々と殺し、遂には育ての親である「梟」すらその手に掛け、「修羅」*14へと堕ちる。(尤も、梟はどのルートであっても必ず狼に直接殺されることになるのだが)
怨嗟の炎に呑まれ、当初の目的すら忘れて人を斬り続けた「狼」は葦名の住人のほぼ全てを殺し尽くし、「人鬼」となったことがエピローグで語られ、とあるコスチュームには全てを血に染める朱の狼(大神)として、その恐怖の存在を語り継ぐ歌が永く遺されていることが記されている。
本作は通常プレイでもガンガン敵の命を奪っていくことになるゲームデザインではあるが、狼自身は決して人殺しを愉しむ殺人鬼ではないし、作中で描写されるシーンでも命を奪うことに多少の抵抗を見せるセリフも垣間見える。*15
戦いに身を置く内に己を律する一握りの慈悲さえも手放してしまい、目的と手段が入れ替わってしまった典型的な例と言えるだろう。
- シュヴァルツシルトGXR
このゲームでは、主人公の国は、盟友の国と力を合わせて、ラスボスの国と、その支配下の国と戦っていくことになるのだが、冒頭からその盟友の国に宣戦布告することができる。最初は何度も制止されるのだが、それでもしつこく宣戦布告すると、戦うことができたりする。そうなると、かたっぱしから周囲の国々を滅ぼしていく皆殺しルートに突入。
その末、エンディングにおいて主人公は、そのラスボスよりも残忍な暴君となり果ててしまう……。
なお、前作であるⅢTRUTHにおいても、全滅ぼしではないが、自分たちに力を貸してくれていた勢力を含めて、自分の国(と盟友の国以外の)異星人勢力を全滅させる、皆殺しルートに近い展開を進めることになる。その結果、主人公は闇落ち……。もちろん、皆殺しルートも完備しております。
- Caligula OVERDOSE
このゲームは以前発売された「Caligula」のリメイクとなっており、新たに敵側である楽士になる事が出来る。
楽士になると、楽士のリーダーであるソーンとの戦いでどちらの勢力につくかの選択肢が出現する。
そこで「楽士側につく」という選択肢を選ぶと今まで戦ってきた帰宅部や協力者であるアリアとの戦いに突入する。
その際なのだが、今まで仲間として接してきた帰宅部からさんざん罵倒される。キャラクタークエストをクリアしていると内容が変わる。
アリアを撃破した後のエンディングでは暴走したμにより現実が滅ぼされてしまう。
最後のμの問いかけに対するあなたの反応は……。
お前は…俺なんかのために、全てを捨てたのか?
物語終盤、ラスダンであるカナンの地に渡るために主人公ルドガーかその兄にしてたった一人の家族であるユリウスのどちらかを犠牲にする必要がでてきた。
ユリウスは骸殻の副作用でもう既に長くない身であり、本人の希望もあり彼を犠牲にすることになる…。
通常ルートならここでユリウスと戦うのだが、彼を殺す選択を拒み続けると、兄が殺されてしまうと思ったルドガーは発狂。仲間達に刃を向けてしまう。
結果かつての8人の仲間たちが一斉に襲いかかってくる。
全員を倒すと特殊エンディングとなる。
返り血のついた顔で悲しい笑みを浮かべるルドガーと全ての犠牲が無駄になってしまったことに絶望するユリウス。
だが、愛する兄弟との平穏を取り戻したユリウスはこの結末もよしとしルドガーと抱き合うのだった…。
X2はシリーズ屈指の犠牲の多い作品であり、それまでの犠牲を無にし、ユリウスも長くないことからバッドエンドに近いが公式からバッドとは明言されておらず、世界より寿命の少ない兄を選んでしまう物悲しさから一定の評価のあるエンド。
- Yandere Simulator
主人公のヤンデレちゃんことアイシ・アヤノが高校生活を舞台に、憧れの「センパイ」を手に入れるべくあらゆる手段でライバルヒロインを排除するアメリカ製のインディーズゲーム。
80人以上の登場人物が学校生活を送るシミュレーターとしてかなり完成度が高いものとなっている。一応現在は開発中の段階。
既に嫌な予感がした人は多いと思うがタイトルの時点で察せるようにその手段が凄まじく、裏工作で仲を引き裂いたり評判を落とすのは可愛い方。
・ライバルヒロインを直接殺害する
・他の生徒を追い詰めて唆しライバルヒロインを殺させる
・他の生徒を殺害した上でライバルヒロインに殺人の濡れ衣を着せる
……と、あまりにもあんまりな手段が大量に用意されている。殺害の手段だけでも撲殺や刺殺だけでなく毒殺や感電殺、果てにはファンに長いツインテールを巻き込ませてミンチなんてものまで……。
実は「ライバルに片思いする男子を応援して、そちらに靡くよう仕向ける」「ストーカーに人質として誘拐されたライバルの猫を助けることで、恩義を感じたライバルが自ら身を引く」など平和的なルートも用意されており、
この通りあらゆる手段が本当の意味で「あらゆる手段」であることからヤンデレちゃんが「告白以外何でも出来る女」と言える所以となっている。
が、実は一つだけヤンデレちゃんが告白まで出来るルートが存在する。
ただし、それはよりによって全NPCを速やかに抹殺し、センパイと二人きり(物理)になる皆殺しルートに限られる。
ライバルヒロインやネームドキャラだけでなく、モブも教師も文字通り全員である。
当然ながらバレてしまえば取り抑えられるため暗殺を繰り返しかつセンパイに逃げられないようにする必要があり、おまけに一定数の生徒が死ぬと学校が閉鎖されるエンドが待っているため日数制限は最大で2日。*16
しかしそんな茨の道を引きちぎっていけば、二人以外の声がしなくなった学校でセンパイに迫り「あなたを独り占めしたい」と迫るヤンデレちゃんのいじらしい(?)姿が見られるのだ。
……まあその結果センパイは拘束監禁されるんだけど。
警察? あまりの惨状に恐れをなして撤退しました。
- 超次元ゲイムネプテューヌmk2
変、だな…私、最初は
お姉ちゃんを助けるために旅してたのに…
なのに…私の手で、お姉ちゃんを…
「救世の悲愴」もしくは「支配エンド」と呼ばれる。呼びやすさからかファンからは後者の呼び方が多い。
物語中盤、犯罪神を倒すのに戦力不足を感じた主人公ネプギアは、道中噂で聞いた魔剣を探し始め剣を入手するも、協力者たちからその「魔剣ゲハバーン」が「ネプギアたち女神の命を吸って強化される」事を聞き、その剣の処遇及びネプギアの国にシェア*17を集めるという作戦に反発し、姉のネプテューヌ以外の女神は全員離反(なお女神以外の仲間は全員ネプギア側に残る)。
その剣を所持したまま離反したノワールとの闘いの中で、ノワールが自分から剣に刺され死亡した事で、後戻りできなくなりネプテューヌと共に他の女神たちを殺して回る事に。
他国の教祖たちに罵倒されながら他の国の女神を全滅させるも、未だ剣が完成していないと感じたネプテューヌは自ら斬られる事を選択し、ネプギアは最愛の姉すら手にかけてしまう。
傷心のまま犯罪神と戦うもあっけないくらい簡単に倒せる。というのもネプギアが最後の女神となった事で4つの国は統合、競争がなくなることで衰退し最終的に滅ぶのは確実なため、犯罪神自身が滅ぼす必要がなくなったので、抵抗する意味がなくなったから。
事情を知らない各国の国民と違い、数少ない事情を知る元他国の教祖は「ネプギアに復讐するかのように常時嫌味を言いつつ支える」「敵対はしないが同調もしない」「明確に敵対の意思を見せる」と三者三様になり、針の筵のような中でネプギアは一人で世界を守る事を誓いながらも、犯罪神の言葉を不安そうに思い出すことに……。
前作の「擬人化!×萌え!×変身!」のキャッチコピーからは想像できないバッドエンドっぷりに加え、それまでのシナリオの流れをぶったぎるため、プレイヤーに強烈なインパクトを残した。
なお正規ルートの場合、策もなく真っ向から犯罪神に挑む事になるが、滅ぼすのは無理でも普通に倒せはする事がわかるため、
一度も挑みもせずに勝手に仲間割れして破滅していく、かつての仲間や親友が死亡していく割に妙に反応が淡泊な残留した仲間たち等、シナリオに強引な部分が多く賛否を巻き起こした。
リメイクとなる『Re:Birth2』ではこのルートの分岐で救済ルートが作られたが、端的にいえば「女神の命使わなくてももっと強い武器が代償もなしに簡単に作れる」というもので、救世の悲愴のネプギアの行動の馬鹿馬鹿しさがより強調される結果となった。
またソーシャルゲーム『メガミラクルフォース』(現在はサービス終了)にて、支配エンドの後日談となるイベントが登場している。
- Wizardry#6
君たちは私を滅ぼそうと思っている。
しかるに、私は死にたくはない。
ということは、だ…
我々のどちらかが死なねばならぬということだ!
彼らを殺したなぁ!
今度は私がお前を殺してやる!
ラスボスである災いの王と彼に引き取られた悪魔娘レベッカを倒すと、裏ボスである竜人ベラと戦うことができる。
そしてベラを倒すことで、独自のエンディングを迎えることができるようになる。
冒険者たちは災いの王と1度戦闘になった後、彼とレベッカに殺されたという王妃の亡霊から彼らの悪行を聞き、災いの王の力から身を守り、逆に滅ぼすための聖なる品を託される。
その後、冒険者たちはレベッカと出会うことになる。彼女に危害が加えられると思い込んだ災いの王が駆けつけたことで冒険者たちは危機に陥るが、王妃から託された聖なる品によって災いの王は退けられる。
最終的に、敵対関係が決定的なものとなった災いの王たちとは戦いになり、冒険者たちは彼らを滅ぼすわけだが、レベッカの唯一の肉親となるベラは自分の家族を殺した冒険者たちに憤慨し、仇討ちを仕掛けてくるのである。
そのベラまで殺した冒険者たちはさらに進んだ先で深い眠りにつく巨大な怪物を見つける。この得体の知れない怪物の口の中に飛び込むという脳が腐ったと思われるかもしれない行動を取ると、そこには星々がまたたいていた…
さて、本作には(バッドエンドを除いて)エンディングが3通りある。
1:冒険の目的である禁断の魔筆「コズミック・フォージ」を入手する
2:ラスボスである災いの王とレベッカの2人を殺し、さらにベラも殺し、怪物の口の中へと飛び込む(上記の展開)
3:災いの王とレベッカの2人とは戦わずに別れ(この際、災いの王は自らの手で自らを滅ぼす)、ベラと共に新たなる冒険へ出発する
そして、これらのクリアデータを引き継がせることで#7のオープニングも変化する。
さらに#7もマルチエンディングとなっており、そのクリアデータによって完結作の#8もマルチオープニングとなる…という壮大なストーリーの序章となるのが#6なのである。
ただ、#7の舞台は「ガーディア」という別の惑星であり、そこへ舞台を移すために#6のエンディングは3パターン全てにおいて冒険者たちは宇宙船に乗って宇宙へ旅立つ。
上記の「深い眠りにつく巨大な怪物」とは宇宙船のことで、冒険者たちが乗り込んだことで宇宙船が起動して星々がまたたく宇宙へと飛び出したわけである。
パターン1もコズミック・フォージを入手しようとしたところでこの筆の管理者が宇宙から現れて彼と共に筆を本来の場所へ返すべく宇宙を飛び、パターン3は2で勝手に乗り込んでいたベラの宇宙船で彼と一緒に宇宙での冒険を始めることになる。
発売当初#6の評価が極めて低かったのは、ファンタジーから突然SFを始めたこれらの超展開にしか見えないエンディングも一因であろう。
なお、#8の舞台でもベラは元気に生きており、ストーリーで活躍する。
つまり、この皆殺しルートは正史とはみなされていないように見えるが、#6以降も殺したはずの者が何食わぬ顔で起き上がる世界観であり(冒険者の側も相変わらず死者を蘇生させる呪文が使える)、#8のベラも#6で滅びた災いの王といつの日か再会するつもりでいるようなので、#6で冒険者たちが皆殺しに走ったところで宇宙の大勢に影響を与えることはなかった…ということなのかもしれない。
番外編
ユメがさめたら アワになる
マモノもみんな アワになる
だからマモノは じゃまをする
めざめのししゃの じゃまをする
この作品は別に主人公が登場人物を皆殺しにすることが目的ではない。
この作品の舞台はいってしまえばかぜのさかなの見ている夢であり、そうとは知らない主人公はそこから脱出するべく動いているだけで、その結果夢の世界の全ては滅びるというだけなのだ。
ただし、途中で「夢の中に入り込んだ」「かぜのさかなが目覚めれば全て滅びる」「出るには島丸ごと滅ぼすしかない」と忠告はされる。そして「その為に島に連れてこられた」とも告げられる。
それを『夢の世界の住民を皆殺しにした』と取るか、『あるべき物が元の形に戻っただけ』と取るかはプレイヤーの解釈に委ねられる形になっている。
コーラルを巡る争いに勝者はなく 炎と嵐の後には かつての開発惑星の痕跡のみが残った 半ば死に体となった企業勢力は 惑星封鎖機構との共同声明を発表 ルビコンは廃星として 永久に放棄されることが合意された そして 星系を焼き払った主犯 世界の敵たる独立傭兵は消息を絶ち 今はただ その名だけが歴史に刻まれている 2度目の災禍 「レイヴンの火」 として |
AC6における3つのエンディングのうち、2つの通常ルートにおける1つの結末。
物語の終盤、拉致されていた主人公「C4-621」の脱出のために救援に来てくれたシンダー・カーラ。
彼女の口から、カーラ及びウォルターら「オーバーシアー」の正体と使命が語られる。
その使命とはざっくばらんに言えば、「コーラル」による致命的な破綻防ぐため、どんな犠牲を払ってでも全部焼いて根絶するというもの。
そのために、ウォルターの遺した巨大都市艦「ザイレム」を使い、アーキバスが掌握する大気圏外のバスキュラープラント(コーラルが吸い上げられ大量に格納されているもの)に特攻することで、
半世紀前の「アイビスの火」と同じようにコーラルを焼き払うつもりでいるのである。
しかし同時に、コーラルは(個々は微生物レベルながらも)れっきとした生命体でもあるため、そこから生まれた精神体であるエアは当然ながら反対、オーバーシアーに離反することを621に促す。
かくして621は、コーラルを焼き尽くしてウォルターの使命を全うするか、人類とコーラルの共存の可能性のためエアと共にザイレムを止めるか選択を迫られる。
前者を選択した場合、ザイレムを止めようとするアーキバス部隊や封鎖機構から鹵獲した艦隊を殲滅、封鎖衛星を掌握しザイレム撃墜を狙うエアと交戦、これを撃破する。
最期まで人とコーラルの共存の可能性を信じてやまなかったエアとの悲しい戦いを制し封鎖衛星が停止すると、いよいよザイレムはバスキュラープラントに衝突。直後にその強い衝撃で増殖・濃縮されていたコーラルは爆発・炎上。
「アイビスの火」以上の業火がルビコンの星系を覆い尽くした。
コーラル獲得競争からいち早く脱落し撤退したベイラムはともかくとして、せっかく集めた資源はもちろん展開していた戦力やルビコンに建てた施設を星系諸共焼き尽くされてしまったアーキバスも半ば死に体となり果て、
結局惑星廃棄の声明に合意せざるを得なくなった。
この災厄によって惑星に居住ないし駐屯していた人々は死に絶え、「コーラルという生命体」も絶滅。ついでに裏で暗躍していたオールマインドの野望も621も知らない内に一緒に燃やし尽くされた。オールドンマイ
これを引き起こし、ある意味『人類種の天敵』以上に多くの生命を死に追いやった独立傭兵「レイヴン」は、歴史にその悪名を残すことになる。名を借りただけの621は無関係。いいね?
のだがこのルートの目的は別に虐殺という訳ではなく、621はハンドラー・ウォルターの意思を受け継いだだけに過ぎない。
無論ある程度の犠牲が出ることはウォルターも承知の上だったろうが、このルートにおける目的は大雑把にいえば「コーラル」による致命的な破綻が起きればもっと大きな被害が起きるかもしれないので、その前にコーラルを焼き払って被害を許容範囲に抑えることなのである。
そんな訳でこのルートを皆殺しルートというには疑問が残る。
(このルートにおいてコーラルを焼き払ったことで『コーラルという生命体』は死に絶え、更には星系レベルの甚大な被害も引き起こしてしまっていることには間違いないが)
追記・修正は自分以外全てを殺してからお願いします。
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*2 過去に複数の企業が、互いの宇宙進出を妨害するべく無計画かつ無数に衛星軌道上に敷設したものとされる
*3 ハードモードではここに、主人公をリンクスとして見出した責任を取るべく、今まで首輪付きをサポートして来たオペレーターまでネクストに乗り込み、全5機が首輪付きとオールドキングに襲いかかる
*4 この時オールドキングの姿は確認できないが、余程素早く敵機を撃破していかなければ、大抵の場合は彼は開始数分で撃墜されている。オールドキング撃墜時の台詞はあるが生存させても特に何も無いため、オールドキングはここで戦死したという前提で進行していると思われる。
*5 こちらでは敵対する神が自身に歯向かう主人公を、人間の自立と割りと好意的に捉えた上で対峙する
*6 カオスという混沌を臨む存在との問答であっさり言葉が詰まっている
*7 エグベルトと言う敵キャラが哀れに思ったのか主人公に対し弱肉強食を説いている
*8 エンディングの主人公その後では、これから混沌に向かって歩き出すという一文があるので覇道と違い平和にならないことは間違いない
*9 ゲーム内のある登場人物は動画勢の存在も見越しており(能力が能力なので勘付いて当然か)、Gルート最終盤にて「自分で試す事も出来ない卑怯者」「実際に殺しをしてる自分たちの方がマシ」「そんな卑怯者が今もこちらを見ているだろう」と言った旨の発言をする。見方を変えると、このルートの情報公開は公認しないというスタンスを取っているともいえる。実際、初期バージョンの内部データには「Gルートのような隠し要素を公開しないでくれ」という旨の、合成音声で作られた音声データが入っていた。そんな情報が拡散されてしまった現在はアップデートにより意味のない笑い声の音声のみとなっている
*10 その内容から以降は「T(rue)Pルート」ではなく「S(oulless)Pルート」とも。
*11 Chapter2でも敵は撤退しているものの、一匹でもHPを0にすると「LOST」状態となって拠点の街の住人として迎え入れることが出来なくなってしまう。その代わり、こちら側のステータスが強化される。
*12 というか妖精は殺しても生き返るし何事もなかったかのように仲間にいる。
*13 因みに倫理規定に引っかかったのか子供は殺せない。斬りつけても逃げていくだけである
*14 ひたすら人を斬り続けた結果、その悦びに取りつかれてしまった者
*15 ボスにトドメを刺す瞬間に「御免」と呟いたり、他にも不死者となった者から介錯をしてくれと頼まれた際には断ることも出来るが、この時の返答には珍しく語気を荒げて拒否するといったやり取りがある。
*16 しかも閉鎖されない範囲でも殺しすぎると学校の警備が刑務所じみたレベルに強化されるため、時間をかけたらかけたで難しくなる
*17 女神の力の源であり、シェアが少なくなると女神は体調に影響を及ぼし、最終的に消滅するため、一国に集めるのは非常に危険。なお流石にゲーム的には一国で100%にしても影響は出ない
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