東海バス

ページ名:東海バス

登録日:2017/08/11 Fri 17:45:23
更新日:2024/02/09 Fri 10:38:45NEW!
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東海バスとは小田急グループのバス事業者「東海自動車」の愛称である。
バス事業のほか、不動産業、レストハウス事業、関係会社の事務受託業を営む。


なお社名が似ているJR東海バスと関連はない。


沿革

1917年2月に創業した伊東自動車が東海バスの前身。伊豆半島の小規模なバス事業者を買収して規模を拡大。太平洋戦争中は燃料統制によって観光路線の運行休止、代用燃料を使用することになったものの、会社が別の会社に統合させられることはなかった。


戦後、1948年にディーゼルバス市販1号車であるいすゞBX91型を導入。1952年までに100台を投入した。
1952年には伊東を起点にした定期観光バスの運行を開始し、1955年の富士箱根伊豆国立公園制定後は定期観光バスを充実させる方策に出ている。


1956年に東京急行電鉄は伊東下田電気鉄道を設立し、伊東と下田を結ぶ鉄道の路線免許を申請。翌年には駿豆鉄道*1も同じ区間の免許を申請し、競願となった。東海バスにとって伊東下田も駿豆も競合相手であり、ならばと伊豆急に安易に加担してしまうと、伊豆急のバックには強盗慶太が控えていることもあり、場合によっては会社を乗っ取られかねなかった。このため、大物政治家の力を借りて『東急は東海バスを買収しません』(意訳)という取り決めを交わし、東急の鉄道免許支持に回った。その結果、1961年に伊豆急行線が開業。開業後、一応は伊豆急の開業に協力する姿勢は示しても、実態は非協力的な態度を貫いていた。


1965年を境に利用者の減少が始まり、経営状態が悪化。経営悪化から立ち直るため、1971年に小田急電鉄グループ入りした。


小田急傘下で再建を進めようとした矢先の1974年5月伊豆半島地震が発生。1976年7月の大水害、1978年1月の伊豆大島近海地震など伊豆半島は相次いで災害に襲われ、観光客は離れていってしまい、経営再建への大きな障害となった。そこで東海バスはバスに新しい魅力を加えるべく、1976年6月からボンネットバス「伊豆の踊子号」の運行を開始、河津ループ橋の完成とともに西伊豆特急バスや貸切車に車内テレビを設置したり、レトロ風バス「リンガーベル」の運行を開始したりと様々な投資を行った。


経営環境はバブルの崩壊で更に厳しくなり、運営の効率化を果たすため事業再編に着手。その一環として1999年3月にタクシー事業を第一交通産業へ譲渡し、翌月にはバス事業を地域ごとに分社化した。この時東海バスに雇われていた従業員は一旦全員解雇し、希望者をグループ各社で再雇用する形になった。
この分社化により、新東海バス・伊豆東海バス・西伊豆東海バス・中伊豆東海バス・南伊豆東海バス・沼津東海バスが誕生。新東海バスは貸切バスを担当し、それ以外の各社は路線バスを担当した。


地域会社

伊豆東海バス

(出典:Wikipedia)

熱海・伊東エリアに路線を展開。あまんちゅ!のラッピングバスを運行。

南伊豆東海バス

(出典:Wikipedia)

稲取・下田エリアに路線を展開。

西伊豆東海バス

(出典:Wikipedia)

西伊豆エリアに路線を展開。

新東海バス

(出典:Wikipedia)

中伊豆エリアの路線バスと貸切バス事業を展開。元々新東海バスは貸切専業だったが、2013年4月に中伊豆東海バスが新東海バスを吸収合併し、社名を変更した結果中伊豆エリアの路線バスも受け持つようになった。

東海バスオレンジシャトル

(出典:与太話とバスと時々鉄道)

沼津・三島エリアに路線を展開。ラブライブ!サンシャイン!!のラッピングバスを運行。
この会社は箱根登山鉄道の沼津・三島地区のバス事業を分社化し、東海バス沼津営業所も移管したもの。当初は沼津東海バスという社名で、後に沼津登山東海バスへ変更。現在の社名になったのは2016年4月のこと。


車両

グループ各社の車両は東海自動車が一括で購入し、子会社が借り受ける形を取っている。なので各社ごとに概ね統一された仕様で投入されており、車両購入費用の低減に役立っているとか。
新車の他、同じ小田急電鉄グループの箱根登山バスや神奈川中央交通などから中古車を受け入れており、前項南伊豆東海バスに記載した画像の車両は元神奈中の車両である。


カラーリングは基本的に共通だが、東海バスオレンジシャトルについては設立の経緯から箱根登山バスとの折衷カラーが標準となっていた。
一方、高速路線用と観光用は、小田急統一カラーを採用しており、オレンジは一切使われていない。


オトクな乗車券

東海バス全線フリーきっぷというのがある。2日券と3日券が用意されており、定期観光バス、高速バス、順天堂病院バス、特定施設契約バス、コミュニティバスを除く全ての路線が乗り降り自由。尚且つ指定された施設では入場料の割引などのサービスが受けられる。



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*1 現在の伊豆箱根鉄道。西武鉄道グループ

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