登録日:2016/05/26 (木) 01:13:09
更新日:2024/01/23 Tue 13:39:14NEW!
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リゼロ re:ゼロから始める異世界生活 主人公 精霊使い 幼女使い 精霊騎士 死に戻り 小林裕介 インビジブル・プロヴィデンス マヨラー 虚栄心 エミリアの一の騎士 最も新しき英雄 ナツキ・スバル 菜月昴 バルス 嫌われ者 愛すべきバカ 馬鹿 賛否両論 エミリア陣営 コル・レオニス コメント欄ログ化項目 高校生
───エミリアを見てる。レムが見てる。だから、俯かない。
ここから、ゼロから始めよう。
ナツキ・スバルの物語を。
───ゼロから始まる、異世界生活を。
菜月昴は『Re:ゼロから始める異世界生活』の主人公。
CV.小林裕介
【概要】
現代日本から突如異世界に召喚された日本の高校生。
無知無能、無力無謀の四拍子欠けた主人公。
ただし、これはあくまで異世界における彼の実情であり、現代日本における一般高校生の水準としては高めである。*1
真面目に高校に通ってさえいれば文武両道と言って良かっただろう。真面目に通っていれば。
コンビニ帰りに唐突に異世界に召喚されるというまさかの事態に巻き込まれ、ジャージ姿に持ち物は財布とコンビニで買ったカップラーメンとスナック菓子に携帯電話という着の身着のままで異世界に放り出される事になる。
ちなみに携帯電話は後々大きな活躍を果たすことになる。
召喚された理由は不明だが、少なくともただの偶然ではない事は確か。作中では故人含め他にも何人か異世界から召喚されたと思しき人間がいるが、大半が「東の国から来た」と口にしていたらしい。
親竜王国ルグニカに召喚され、いきなりチンピラに絡まれて窮地に陥ったスバルだったが、エミリアによって救われる。
彼女のあまりのお人よしっぷりに放っておけなくなったスバルはエミリアの探し物に協力する事を決め、その中でエミリアと共に呆気なく命を落とす。
しかしその後、異世界に飛ばされた直後の時間まで戻ったことで自分が「死に戻り」とも言うべきコンティニュー能力を得ている事に気が付く。*2
そして死に戻りで得た情報を元に状況を打開し、エミリアの命を救う事に成功し、恩人としてロズワール邸に招かれた事をきっかけに王選エミリア陣営に加わり、エミリアの望みを叶えるために尽力することを決める。
【性格】
空気を読まないふざけた態度で人の神経を逆撫でするウザい性格。
当人としては真正面から人間とコミュニケーションをとることを臆して虚勢を張っているような状態だが、
その所為で不真面目と受け取られたり、オオカミ少年的扱いを受ける苦境に立たされることもしばしば。
これは父である菜月賢一の影響によるところが大きい。
皆に好かれる父はスバルにとって自慢であり、元々各分野で何でも一番だったスバルは同年代のリーダーでもあり、父の子に相応しい自分というものに誇りを持っていた。
しかし、神童も年を重ねれば徐々に凡夫に堕ちていくもの。徐々に各分野でスバルを追い抜く者が現れ始めた頃からその自負は重荷に変わっていき、
「自分は菜月賢一の息子だから、抜かれないような何かで、皆の憧れのリーダーたる特別な人間で有り続けなければならない」
と考えて、誰もやらないような無茶な行動を繰り返した。
小さい頃ならそれでも面白い子供で済むが、年を重ねてしまえば、暴走エキセントリックDQNか奇人でしかない。
友人達は分別を身に着けるうちにピエロで有り続けて気を惹こうとするスバルに付いて行けなくなり、スバルは友人全員を失ってしまった。
自分が特別な人間などではない事を思い知らされたスバルはそれを父に知られて失望される事を何よりも恐れ、小中学校を誰とも触れ合わず、噂など一つも立たない様に過ごした。
そして偶然にも小中学校の同級生たちがほとんどいない高校に入学した事で菜月賢一の息子ではなく、菜月昴として新たに人間関係を構築しようとして――――見事に失敗した。
これをきっかけに不登校気味になったスバルはいつしか完全に学校に行かなくなり、そんな自分でも変わらずに接してくる両親への罪悪感に押し潰されそうになりながら、いつか父と母が自分を拒絶してほしい、諦めさせてほしいと願いながら日々を過ごしていた。
筋トレ等日々休まず続けてはいたが、これは現状のままではいけないと自覚しつつも抜け出せない自分を安堵させて誤魔化す為の自慰行為に等しく、散漫で後ろ向きな努力を続けて逃げ続ける日々をずるずると送っていた。
そんな折に、異世界に召喚されたのである。
上記のように、本質的には責任感も強くて諦めが悪く、また、少しでも自分と関わった人間は決して見捨てておけない底抜けのお人好し。
作者からは「本作で一番チョロい」と言われている。
如何なる地獄を見ても、どうしようもない絶望に苛まれても、ナツキ・スバルにとって一番の難題は全てを諦める事である。
【能力】
【死に戻り】
死ぬと記憶を保ったまま一定の過去へ巻き戻る能力。
戻れる過去はセーブポイントの様に決まっており、その起点はスバルが確実に死を迎える運命が発生した時、それを覆し得るタイミングに設定される。
スバルが死を迎えるまでの時間も一定ではなく、数日の間が空く事もあれば、数分の猶予しかない事もある。ちなみに難易度は期間が長い方が極悪な傾向にある。
セーブポイントはスバルが死の運命を乗り越える事で更新されるが、それ以外の被害は考慮されておらず、最悪スバル以外が全滅して運命を越えた場合、恐らく戻る事は不可能。
この能力が原因か、スバルは「魔女の残り香」とでも言うべき瘴気を全身に纏っており、それを感じられる存在にとっては凄まじい悪臭を放っているようなものらしい。
そしてその瘴気は死に戻り直後は特に強くなる傾向があり、スバルは何度かそれが原因で襲われて死んでいる。
ちなみに瘴気を感じられる存在はレム、ベアトリス、ペテルギウス、リューズ、シャウラ、魔獣全般。
そしてこれが原因かは不明だが、スバルは大罪司教の権能に対して謎の耐性を持っている。
文字通り目に見えない「見えざる手」が普通に見える、
記憶と名前を食らう事で食らった相手の存在の痕跡を全て消し去る暴食の権能の被害者を普通に覚えていられる、
体を蝕む色欲の呪いを浴びても普通に動ける、
等。ただし「憤怒」の共有の権能は普通に食らうなど無条件で耐性があるわけでもないと思われる。
スバルがこの能力を得た理由は不明だが、その発生には「嫉妬の魔女」が大きく関係していると思しい。
嫉妬の魔女はスバルが死に戻りの能力を他者に話す事を許さず、口にすれば魔女の手が現れ、スバルに地獄の苦しみを与える。
一度苦しみ覚悟でエミリアに話したことがあるがその場合エミリアの心臓が潰された(初めてのハートキャッチの際はエミリアに話そうとしてもスバルの心臓が掴まれたため、エミリアのみが例外なのか強引に話そうとすると周りを襲うのかは不明瞭)。
嫉妬の魔女でも干渉できない精神世界で話した場合は、その後嫉妬の魔女が不完全ながら現実に降臨して周囲一体の生物や建造物を影で飲み込んでえらいことになった。
また29巻ではある事情で幼体化している時、死に戻り時その瞬間となる約10秒程を延々とループし続けるという謎の地獄じみた現象が発生。
辛うじてその死に戻り自体は何とか解消出来たものの、それから少ししてその「愛のない死に戻り」と対をなすように嫉妬の魔女の凶愛による影の大規模呑み込みが発生している。
回数制限が存在するのかは不明。「強欲の魔女」はないものと考察していた。
しかし死に戻りを重ねる毎に、徐々に手以外の魔女の輪郭が現れており、それが完全に形を得た時が死に戻りの終わりだとスバルは考えている。
ちなみにIFルートでは何百回と死に戻りを重ねているが、回数の限界は訪れていない。
スバルが死んだ後の世界がどうなるかは不明。
並行世界として残るのか、それともスバルの記憶だけを残して全てが無かったことになるのか、それを知る可能性があるのは嫉妬の魔女のみである。
【シャマク】
対象範囲内の意識と肉体の繋がりを分断する陰属性の魔法。
陰魔法としては初歩中の初歩だが、スバルにとっては唯一使える魔法であり、色んな窮地を脱する助けになった事もあり、「シャマクさん」と呼んで全幅の信頼を置いている。例えベア子でも馬鹿にするのは許さない。
が、元々魔法使いとしては素養が低い上にゲートを酷使しすぎた為、スバルは自力では二度と魔法を使えなくなってしまっている。
【オリジナル・スペル】
契約精霊であるベアトリスの卓越した陰魔法を応用し編み出したオリジナルの魔法。彼女の協力で使える。
全部で3つ存在するが、一日に各1回しか使えない。
- 『E・M・M』
スバルの周囲と空間を弄り、身動きできなくなる代わりにスバルを外部からの一切の干渉を受け付けなくする絶対防御魔法。
- 『E・M・T』
スバルとベアトリスを中心に十数メートルほどの球形のフィールドを形成、陰魔法の応用で範囲内のマナによる影響を無効化する幻想殺し絶対無効化魔法
3つめは不明。
そもそも未完成の状態らしく、『失敗すれば術者を巻き込んで虚数空間を漂う結果になる』という断片的な情報は明かされている。
【インビジブル・プロヴィデンス】
ペテルギウス・ロマネコンティから怠惰の魔女因子を取り込んだことで獲得した怠惰の権能「見えざる手」。
ペテルギウスは何十本と見えざる手を操っていたが、スバルは一本が限界。
使う度に得体のしれないものが目覚めるような感覚がスバルを苛んでおり、使いすぎると猛烈な頭痛に襲われる。
【コル・レオニス】
レグルス・コルニアスから強欲の魔女因子を取り込んだことで獲得した強欲の権能「獅子の心臓」と「小さな王」。
こちらはレグルスが使っていた権能とは性質・効果ともにまったく別物であり、スバル曰く「みんなの想いを背負って立つ」力となっている。
具体的には離れた場所にいる味方の位置および状態を常時把握でき、また味方が受けた(受けている)負傷および状態異常を任意で肩代わりすることができる。
逆に自分が受けている負荷を味方に引き受けてもらうこともでき、一人が受けたダメージを味方全員に分配することで軽減する、という芸当も可能。
【セーブポイント】
セーブポイント1「カドモンの果物屋」
MISSION「エミリアを生存させ、徽章を取り戻せ」
文字通り、徽章を奪われてそれを追った先で死ぬ運命にあるエミリアを救う事が生存条件。
鬼札であるラインハルトが街にいたこともあり、難易度的には正にチュートリアル。
エミリアが死んだ場合、解放されたパックが世界を滅ぼしにかかるバッドエンドとなる。
また、ラインハルトという鬼札を使えず、自分の手で徽章を取り返すことができなかった場合、本編以上にエミリアに執着することになり、傲慢の大罪司教となるルートに派生する。
死因:エルザに腹を捌かれる=2回、チンにナイフで刺される=1回
セーブポイント2「ロズワール邸」
MISSION「屋敷の一週間を生き残れ」
メイザース領に潜り込んだ暗殺者の正体を暴く事が生存条件。
当初死因が原因不明だったことでスバルは情報収集に走ったが、死に戻りによる瘴気の増幅によってレムの敵愾心を招き、最初の死因とは別にレムに殺される事になる。
最初の死因もレムによるものだと誤解したスバルはベアトリスに保護を求めたが、それが原因でレムが死亡。その絶望に膝を屈しそうになったスバルだったが、それでも諦めず全てを救う道を選び、崖から飛び降りて自殺。
そして自分とレムを殺した呪いの発生源の調査と、レムとの信頼関係の構築を同時に成し遂げなければならなくなり、その難題に精神をすり減らしていたが、エミリアに励まされた事で立ち直る。
呪いの発生源が魔獣ウルガルムであった事を突き止め、退治する事に成功。魔獣に襲われていた子供達を救った事でアーラム村では大恩人として迎えられ、レムとも和解する。というか惚れられる。
スバルが死んだ場合、エミリアが王選から離れるバッドエンド。
なお、飛び降り自殺ができなかった場合、レムの拷問がトラウマとなり、ある人物達を除いた全ての人間が色褪せて見えてしまう重度の人間不信に陥り、裏社会で暗躍するルートへと移行する。
死因:呪いによる衰弱死=1回、レムの鉄球で粉砕される=1回、ラムの魔法で喉を斬られる=1回、自殺=1回
セーブポイント3「カドモンの果物屋(2)」
MISSION「白鯨討伐」
難易度が超上昇したVERYHARDポイント。
二度に渡り絶望を乗り越え、調子に乗っていたスバルだったが、ユリウスに打ちのめされて完全にその思い上がりを砕かれ、エミリアを傷つける言葉を吐いた上に離別を告げられるという最悪の状態からのスタート。
余裕をなくし、「エミリアを救う事で自分の価値を証明する」という想い人の危機を望む昏い考えに取りつかれたスバルはメイザース領に向かい、アーラム村とロズワール邸が壊滅している姿を見る事になる。
その衝撃と、レムを死なせる原因を自分で作ってしまった事に打ちのめされたスバルの精神は限界を迎え、気が狂った。
死に戻ったスバルは、気が狂ったままの状態で再びロズワール領に戻る事となったが、魔女教に身柄を確保され、ペテルギウスによって目の前でレムを惨殺される。
皮肉にもその怒りで正気を取り戻したスバルだったが、復讐に囚われすぎた事で更に余裕がなくなり、焦ってメイザース領に戻ろうとした挙句、白鯨に遭遇。またしてもレムを死なせてしまう。
そして辿り着いたロズワール邸でエミリアに死に戻りの全てを明かそうとした結果、魔女の手によってエミリアを死なせてしまう。
完全に心をへし折られたスバルは死に戻りした先で自分の中の鬱屈をすべて吐き出してレムと共に逃げ出そうとするが、そんなみっともない姿を見せられても愛を変えず、自分を救ってくれたスバルを英雄と信じるその献身に心打たれ、再び立ち上がる。
──そしてここから、最も新しき英雄の物語が幕を開ける。
動き出したスバルは死に戻りで得ていた白鯨の情報を餌にクルシュ陣営と同盟を締結。更にアナスタシア陣営の傭兵団を引き込み、ロズワール領への道を塞ぐ白鯨に戦いを仕掛ける。
その魔獣の脅威に多くの騎士が心折られる中、臆する事なく立ち向かい、ついに四百年猛威を振るい続けた魔獣の討伐に成功する。
高難易度なだけあって派生ルートも複数あり、全てを諦めることをレムが許し、一応の幸せを築いたルート、レムを喪った怒りと悲しみから死に戻りを封印し、ペテルギウスへの憎しみで生きる復讐鬼と化すルートが存在する。
死因:パックに氷結させられ凍死=3回
セーブポイント4「猿でも分かる魔女教狩り会議」
MISSION「大罪司教ペテルギウス・ロマネコンティを倒せ」
白鯨討伐により、ヴィルヘルムを初めとする多くの人物の協力を取り付けたスバルは、改めて魔女教の退治を目指す。
死に戻りで得ていた情報を元に魔女教に奇襲を仕掛け、ペテルギウスを討ち取る事にも成功するが、何度となく蘇ってくるペテルギウスに苦戦を強いられ、体を乗っ取られてしまう。
しかしこれによってペテルギウスの能力に気付いたスバルはユリウスと共にペテルギウスを倒し、体を乗っ取ろうとするペテルギウスを魔女の手を利用して叩き出す事に成功する。
エミリアの窮地を救いに向かう中、原型を留めないほどに肉体を破壊されながら尚追いすがってきたペテルギウスと最後の一戦を交え、ペテルギウスを完全に消滅させ、怠惰の魔女因子を獲得する事になる。
そしてエミリアに自分の想いを告白し、エミリアの傍にいる事を認められる事となる。
死因:ベテルギウスに憑依され自殺=一回、ベテルギウスに憑依されフェリスとユリウスの介錯で死亡=1回
セーブポイント4.5「レムを前に(書籍版)/竜車での一幕(アニメ版)」
MISSION「なし」
ペテルギウスとの決着をつけ一件落着と思った矢先、レムが暴食の権能の餌食となり、存在の痕跡が消え失せている事を知る。
スバルは即座に自害して死に戻りを起こすが、既にセーブポイントは更新されており、死に戻ったその場所は書籍版は眠り姫と化したレム、アニメ版はペテルギウスを倒した後の竜車の中だった。
そもそも例えその前に戻れたとしてもエミリアとレムを同時に救う事は出来ない事に気が付き、スバルは死に戻りによる解決を断念*3。
これ以降、スバルは暴食の大罪司教にレムを元に戻す方法を聞き出す事を目的の一つとするようになる。
死因:自殺=1回
セーブポイント5「第一の試練突破」
MISSION「聖域解放&ロズワール邸襲撃者の撃退&大兎討伐」
ロズワールの策略により、聖域とロズワール邸が同時に危機に陥るという状況でのスタート。
レムを救えなかった自責の念と、救えずに失ってしまう事の恐怖により、スバルは死に戻りへの躊躇いがほぼ無くなり、自分の命を捨てる事を前提にするようになってきていた。
しかし第二の試練で「ありうべからざる今」、自身の死で終わった運命の末路を見せつけられる事になる。
エミリアの、ベアトリスの、ヴィルヘルムの、ユリウスの、自身が死んだ事による多くの嘆きを叩き付けられるという地獄を味わい、「最善の未来へ至るよう協力する」と語る強欲の魔女の手を取りそうになるが、
五人の魔女、そしてサテラに諭された事で自分を大事にするという当たり前の考えを取り戻し、自分の死を嘆いてくれる人たちと共に運命に抗い続ける事を決め、自ら死ぬ道だけは決して選ばないと心に決める。
そして予言を覆され、自棄になったロズワールに対し、この周回で全てを解決する事が出来たなら、福音書を捨てて協力しろという賭けを持ちかける。
オットーとラムの協力を受けてガーフィールを味方に付け、エミリアを激励して試練を越えさせることに成功したスバルは続いてガーフィールとオットーを伴ってロズワール邸に出発。
襲撃を仕掛けてきていたエルザとメイリイを撃退し、体を張った説得によってベアトリスを禁書庫から引っ張り出し、契約を行う。
そして聖域に舞い戻り、エミリア・ベアトリスと協力して魔獣『大兎』を異次元に消し去った。
解決後、白鯨討伐を始めとする数々の功績により、スバルは正式にエミリアの第一の騎士となる。
なお実際に強欲の魔女の手を取った場合、チートな鬼札をエミリア陣営に引き入れたりしているが、色んなモノ(主にスバルの人間関係と価値観)が酷く歪に歪んだルートに派生する。
死因:エルザに腹を捌かれる=2回、大兎に食い殺される=2回、自殺=1回、
セーブポイント6「大罪司教出現15分前」
MISSION「プリステラ防衛」
唐突に出現した憤怒の大罪司教シリウス・ロマネコンティが暴れ出すまで15分という過去最短の時間。
一人ではどうにもならない状況にエミリアとベアトリスと共に立ち向かい、強欲の大罪司教レグルス・コルニアスが出現し、同士討ちを始めた事でひとまず死を免れるが、レグルスにエミリアを攫われてしまう。
プリステラは憤怒、強欲、暴食、色欲の大罪司教に占拠され、アナスタシアが招いていた(一部勝手に来た勢力あり)全王選陣営による奪還作戦が展開される。
色欲の大罪司教カペラ・エメラダ・ルグニカに呪いを受けながらも都市庁舎を奪還し、その演説によって絶望に沈んでいた市民の希望に火を点けた。
そしてスバルはラインハルトと共にレグルスを相手にする事となり、大罪司教が冠する星の名前と権能の関係性から強欲の権能の正体を暴き、エミリアとラインハルトの協力によってレグルスを倒すことに成功。強欲の魔女因子を獲得する。
ちなみにレグルスとの戦いでは一度も死んでいない。
そしてプリステラ防衛戦は憤怒が捕縛され、暴食と色欲が撤退する形で終結した。
死因:憤怒の権能によりルスベルの死を共有=1回、憤怒の権能によりルスベルの恐怖の感情を共有し発狂死=1回、憤怒の権能によりシリウスの死を共有=1回
セーブポイント7「魔獣の縄張り」
MISSION「花畑を越えろ」
大罪司教の権能により甚大な被害を被ったプリステラ及び各王選陣営。
権能の被害者を治療する方法を求め、スバル、エミリア、ベアトリス、ラム、アナスタシア、ユリウスは魔女の祠を監視する賢者シャウラの知識を借りる為、プレアデス監視塔を目指すことに。
アウグリア砂丘の罠を突破し、監視塔への道を開いたスバル達だったが、魔獣花魁熊の縄張りである花畑に足を踏み入れる事になる。
更に監視塔からの攻撃も加わり、必死に逃走を図る中、E・M・Tによって空間の捩れを生み出していた魔法に干渉してしまい、地下へと放り出される。
死因:ヘルズ・スナイプ=2回
セーブポイント8「地下洞窟」
MISSION「洞窟を抜けろ」
空間の歪みに巻き込まれた事でスバル、ラム、アナスタシアは洞窟に落ちてしまい、脱出を目指すことに。
しかし分かれ道は左が魔獣餓馬王の狩り場、右は進むだけで気が狂う魔女の瘴気が蔓延しているという状況。
まだ魔獣の方が対処のし様があるという事で左に進むことに。クラピカ理論は当てにならなかった。
左に進み、餓馬王との戦闘になったスバル達は窮地に陥るが、シャウラによって救われる。
そしてプレアデス監視塔改め大図書館プレイアデスの試練に挑む事となる。
死因:餓馬王に焼き殺される=1回、瘴気に蝕まれ発狂したパトラッシュに頭をかみ砕かれる=1回
セーブポイント9「大図書館プレイアデス・緑部屋」
MISSION「仲間達との関係修復」
一行は最初の試練を突破し、死者の記憶が本として収められているタイゲタの書庫に到達する。
そして次なる試練「初代剣聖レイド・アストレアに勝利せよ」という無理難題を前に、策を練るスバル。
しかしそこで予期せぬトラブルに見舞われ、異世界に来てからの記憶全てを忘却してしまう。
しかも仲間の中にスバルへの殺意を秘めた者がいること、スバルの身体が悪意ある何者かに乗っ取られかねないこと、塔が何者かの襲撃を受けることが判明する。
スバルは仲間達、そして自分自身への疑心暗鬼に駆られ、また覚悟もないまま命の危機に晒されたことで、一気に精神的に追い詰められていく。
打ちのめされて自暴自棄に陥るスバルだが、エミリアの言葉によって救われ奮起、仲間達全員を救うことを決意する。
そして凶手の正体を見抜き、彼女を説得することに成功。
また、昨夜の自身の行動をトレースすることで記憶喪失の原因も判明する。
スバルが記憶を失った原因は、レイドの死者の書を通じて「記憶の回廊」へと迷い込み、そこで『暴食』の大罪司教の一人であるルイ・アルネブと遭遇してしまい、記憶を喰われたためだった。
ルイの甘言によって再びスバルの心は折れかけるが、レムの幻影に叱咤されたことで踏み止まり、仲間達に加えて自分自身をも救うことを決意し、ルイ・アルネブに向けて啖呵を切る。
ここで精神的に立ち直れなかった場合、スバルは死者の書によって以前の「ナツキ・スバル」を再現することを目的とするようになり、そのためにシャウラと共に自分自身を知る人物を次々と手にかけていく殺人鬼に変貌することとなる。
死因:落下死=2回 背後から斬首される=1回 黒い影に呑まれる=1回
セーブポイント10「大図書館プレイアデス・タイゲタの書庫」
MISSION「襲撃者を倒せ」
襲撃者の正体は暴食の大罪司教だった。彼らはスバルの記憶を改めて喰らうことを目的に、塔を襲撃したのだ。
これに加えて、暴食に扇動された砂漠の魔獣、白光を撃つ大サソリ、気ままに暴れ回るレイド・アストレア、謎の黒い影、計5つもの障害に同時に対処しなければならない。
スバルは新しく獲得した強欲の権能を駆使し、仲間達を指揮して障害に立ち向かうが、この難局を突破するのは容易ではなかった。
幾度も死に戻り試行回数を重ねる中、タイゲタの書庫で自らの「死者の書」を見つけたスバルは、これを通してこれまでの全ての「死に戻り」の記憶、つまりは「本物のスバル」の足跡を追体験し、自分には特別な力などなかったのだと悟り絶望することになる。
そして再び記憶の回廊へと至ったスバルはそこでもう一人の自分、記憶を失う前のスバル自身と邂逅し、特別ではない自分を改めて受け入れることとなり、自らの記憶を譲り渡して消滅する道を選ぶ。
ここで記憶喪失の本当の真相が明かされる。
スバルは記憶の回廊で『暴食』の大罪司教と遭遇し記憶を喰われるも、異世界に来る前の記憶は「食べ残し」となった。
そこで死に戻りの力を我が物にせんとしたルイ・アルネブが再度スバルに権能を使って彼を「完食」するため、記憶を失った後のナツキ・スバルとその前の『ナツキ・スバル』を別人にせんとスバルの体内に寄生していたのである。
それぞれのスバルの記憶が統合されたことにより、スバルに寄生していたルイも自我を取り戻すが、死に戻りで味わった苦痛と恐怖のために発狂。「死」への恐怖からこの世の全てを恐れるようになってしまった。
挙げ句ルイは分裂前の自分とすら仲違いをはじめ、最早スバルに構うどころではなくなった。
もう一人の自分の遺志を継ぐという覚悟を固め、スバルは記憶の回廊から塔へと舞い戻り、改めて戦いに臨む。
各所で奮戦した仲間たちの健闘もあり、なんとか魔獣たちを退け、塔の試練をクリアし、暴食の討伐にも成功する。が、シャウラを救うことだけは叶わなかった。
未練を残しつつも一見落着かと思いきや、最後の最後に突如として意識を失ったルイ・アルネブが塔に現れ、これに呼応する形で黒い影=嫉妬の魔女が出現、スバルたちに襲い掛かる。
スバルは側にいたレムを守ろうとするが、意識を失ったルイを見捨てられずに逃げ遅れてしまい、あえなく彼女ら諸共黒い影に飲み込まれてしまう。
再びの死に戻りを覚悟したスバルだったが、目覚めた場所は塔でも砂漠でもない、どこともしれぬ草原。
側にいたのは幼児退行して赤子同然の状態となりはてたルイと、記憶を失った状態で目覚めたレムだけだった。
死因:大サソリの罠にかかる=1回、時間切れで影に飲まれる=2回、シャウラと共に飛び降りる=1回、トライ&エラー=15回
【関連人物】
想い人であり、騎士として守るべき人。
死に戻りでスバルを助けた記憶が無くなってしまったため、最初はスバルの献身が理解できず、一度はスバルと離別するが、想いを告白された事で彼の助けを受け入れた。
ちなみに告白の返事は保留中。
想い人であり、スバルを絶望から救ってくれた人。
最初は瘴気を漂わせるスバルを敵視していたが、後に和解し、自分の苦悩を救ってくれたスバルに強い愛情を抱くようになる。
スバルの絶対的な肯定者。スバルに最も優しく、そして同時に最も厳しい人物。
スバルの契約精霊。
母である強欲の魔女から言い渡された指名に従い、四百年もの間孤独に過ごしていたが、スバルによって救い出される。
禁書庫から出てからはスバルに非常に懐いており、常に傍にくっついている。
この事からスバルは精霊使いならぬ「幼女使い」の二つ名を得た。
- パトラッシュ
スバルの地竜。白鯨討伐の際にクルシュから受け渡された。
普段はつれない態度なのにスバルの窮地には一目散に駆け付ける忠竜。スバル以外は乗せる事すら嫌がる。
エミリア陣営一女子力が高いともっぱらの噂。
エミリア陣営の内政官であり、スバルの友達。
魔女教に捕えられていたところをスバル率いる部隊によって救出され、なし崩し的にエミリア陣営に加わることになった。
スバルには自分が加護のせいで感じていた「誰にも理解してもらえない苦悩」からシンパシーを感じており、友達としてスバルの助けになるために奔走している。
- ガーフィール・ティンゼル
弟分。スバルと並んでエミリア陣営の双璧と呼ばれる「盾」。
聖域にまつわる事情からスバルとは敵対していたが、スバルとラムの苛烈な説得によって和解。過去を乗り越え、以降はスバルを「大将」と呼び慕っている。
中二病真っ盛りであり、少年心を刺激するスバルの言動に感銘を受けている。
- ロズワール・L・メイザース
エミリアの後見人。
スバルがやり直しの能力を持っている事を知っており、スバルを利用する事を目論んでいた腹黒。
叡智の書を失い、スバルとの賭けに負けた事で協力を約束しているが、いまだ目的を諦めてはいない様子。
- ユリウス・ユークリウス
友人その2。
いちいち気障な言動のせいでスバルからの第一印象は最悪であり、更に王選候補者発表の場で大言をぶち上げた際にボコボコにされたため、ますます溝は深まった。
しかし対ペテルギウス戦での共闘を経てわだかまりは解け、お互いに憎まれ口を叩き合いながらも心の底では互いを認めあう仲となった。
なお王選候補者発表の場での騒ぎは、騎士たちから殺意を向けられていたスバルを庇うため、ユリウスがあえて自分の手で後遺症が残らない程度に痛め付けたというのが真相。
スバルも和解してからその配慮に理解が及んだが、いまいち素直になれず「俺、あいつ、嫌い」とか言っている。
しかし傍から見ればただの仲のいい友達である。
- ラインハルト(・ヴァン)・アストレア
作者公認の地上最強、チートという言葉が最もふさわしい人物。
当たり前のように水の上を走り、一太刀振れば家が消し飛び、例え殺されても一度は蘇り、超上空に投げ出されればどこぞのワンパンマンのように月を蹴って戻ってきた。
あまりに強すぎるためか肝心なときにいないことが多い。だがそれ故彼と戦ったものは大罪司教であろうがただでは済まない。
スバルは大抵の問題をあっさりと解決してしまう彼を「鬼札」と評している。
闇落ちルートでのスバルの前に立ちはだかる最大の敵。
- ヴィルヘルム・トリアス
スバルが男として尊敬する人物。
亡くなった妻への一途な愛や、その強さにスバルは尊敬の念を抱いており、ヴィルヘルムも白鯨討伐に協力してくれた恩義や活躍からスバルの事を高く評価している。
- 『嫉妬の魔女』サテラ
スバルに死に戻りの能力を与えたと思われる魔女。
実は嫉妬の魔女とサテラは別人格であり、嫉妬の魔女はスバルに近付く女を許さないが、サテラはスバルに確かな慈愛を抱いている。
二つの人格に共通するのはスバルを深く愛しているという事であり、その理由は「スバルが自分を救ってくれたから」らしい。
当然スバルにはそんな「記憶」はない。記憶はないが、何故かスバルは彼女に愛しさを感じている。
ちなみにその顔はエミリアと瓜二つ。
読者からの評価
前述の性格や第3章序盤の醜態の為、彼の事を毛嫌いする者も少なくない(作者からもウザキャラ認定されており地の文でも散々書かれていることもあってかネタで言うものもいるが)。
ぶっちゃけ、アニメ化の際には第一期18話までスバルには共感しないでほしいとまで言われていることからも、
そもそも一回読者から嫌われるまでは作者が意図的に書いているのは明らかであり、むしろその後の成長の為に「そういうキャラでなくてはならなかった」のは間違いない。
その為彼の人間臭い部分に共感したり、芯のある義理堅い一面に好感を持った者も多い。巻を追うごとに、戦力的にも、精神的にも少しずつ成長していっており、スバルの成長もまたこの作品の醍醐味と言えるだろう。
「一人で、悩まないで。あなたを大切に思う人たちと、一緒に……」
「あなたが死ぬことを望まない人たちと、あなたが死なせたくないと望める人たちと、一緒に抗って。……それでも届かないときは、『死』を恐れて死ぬことを忘れないで」
「あなたが死んでしまうことを、悲しむ人がいることを、忘れないで──」
「そしていつか──必ず、私を殺しにきてね」
「俺が、必ず─」
「──お前を救ってみせる」
【コラボ作品などでの活躍】
コラボイベント『Re:ゼロから集まる異世界食堂』のシナリオに登場。
同イベントに登場したエミリア、レム、ラムとは異なり、バトルキャラとしては参戦していない。
そのイベントではエミリア達と異世界転移するや否や行方不明となり、主にエミリアとレムから心配されるが、
単に迷子になったわけではなく、自分たちと同時期に転移してきたペテルギウスを倒すべく、彼女らから離れて単独行動をしている様子で、
『プリコネ』の主人公(=プレイヤー)と偶然出くわした時には「ここで出くわすつもりはなかった」と後悔していることや、
「ノストラダムスⅡ世」を名乗る預言者という、咄嗟の出任せとはいえ非常に胡散臭い自己紹介をした自分の預言(=アドバイス)を、
自身の真剣さを感じ取ったらしい主人公が信じてくれたことに心底安堵しているのを見るに、陰で幾度か『死に戻り』をしていると思われる。
エミリア達が主人公たちと行動を共にしている都合上、本編と違って主人公ではなく一登場人物くらいの出番しかないのだが、
それだけに、「陰でどんな手回しをしているのか」「何回、どういう形で『死に戻り』をしたのか」など、
原作を知るプレイヤーからすると想像力を掻き立てられるポジションにいる*4。
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*2 ちなみに正確にはそれを自覚するまでに更に二回死んでいる。
*3 前のセーブポイントの時点で、既にレムは2人の大罪司教の襲撃を受けていた
*4 ちなみに、シナリオは原作者の長月達平先生が担当されている。
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