ピッコロ大魔王

ページ名:ピッコロ大魔王

登録日:2016/05/09 Mon 17:22:34
更新日:2024/01/23 Tue 12:36:14NEW!
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おのれい!!!


かくごはできておるだろうな!!!!



ピッコロ大魔王とは、漫画ドラゴンボール』の登場人物。
ちなみに、ドラゴンボールで「ピッコロ」と言うとこちらのほうを思い浮かべる人が多いだろうが、ここでは彼の父親について解説する*1


CV:青野武島田敏(『ドラゴンボールZ 超究極武闘伝』以降のゲーム作品)



人物

魔族の長であり、世界征服を狙う悪の権化。少年期悟空編のラスボス的存在。
身長は250cmで体重は200kg。
作中で初めて登場した「純粋な悪」であり、恐怖にひきつる人間の顔を見る事を趣味としている。
嫌いな言葉は「正義」と「平和」。戦闘力は若返り時で260。栽培マンの2割強程度であり、ナメック星人(戦闘タイプじゃない若者が本気出して戦闘力3000)としては洒落になってないくらい雑魚なのは大魔王の名誉のために秘密
*2
超神水を飲んだ悟空が同じ260に到達できたことを考えると、あの当時としてはかなり脅威的な戦闘力であると言えるだろう。
悟空の仲間で戦闘力が200を超えたのは、当時のライバル天津飯でさえ次の第23回天下一武闘会のとき。
クリリンに至ってはさらに後のラディッツ来襲時である。
犯罪を抑制する勢力(警察、軍隊など)を廃止し、あらゆる犯罪行為を認め、悪と恐怖に満ちた世界を創る事を理想としている。


犯罪の無い世界を目指した彼とは、全く正反対の思想である。同じ邪悪の権化なのに、なんでこうも違うんだろうか。


当然善良な市民にとってはたまったもんじゃない理想だが、これは現実世界では一種の無政府主義と呼ばれるべきもので、
彼が王の玉座についてその抱負を中継していた時には、金髪ランチも多少ではあるが共感を示していた(流石に実行に移さなかったが)。


なお邪心の塊だが、自分が生み出した部下(子供とも言える)への愛着といった感情はあるらしい。


その昔、絶対的な力によって人々を恐怖に陥れたが、彼を倒すために立ち上がった武道家・武泰斗の技「魔封波」により、電子ジャーに封じ込められる。
この戦いで武泰斗は命を落とすが、彼の弟子である武天老師(亀仙人)によって電子ジャーは海底の奥深くへと沈められた。
亀仙人はもちろん、鶴仙人にすらピッコロ大魔王の悪行や強さは凄まじいトラウマとなっていたようで、
餃子が「まさか、鶴仙人さまが…(大魔王を蘇らせたのでは)」と口にした時も、
亀仙人は即座に「いや、それはかんがえられん。大魔王の恐ろしさは あやつもようしっておる…」と否定していた。
『いくら世を拗ねた鶴仙人でも、大魔王を解き放つほど馬鹿なことはしない』と言ってるも同然であり、過去の凄惨さがうかがえる。


これによりピッコロ大魔王の恐怖は去り、いつしか過去の存在となっていたのだが……



活躍

海底に沈められ300年ほど経った後、ピッコロ大魔王の伝説を聞きつけたピラフ一味によって電子ジャーが引き上げられ、彼らが封印を解いた事で再びこの世に現れた。
復活した後は再び封印される事を恐れ、ピラフ一味の手を借りて現在活躍している武道家の情報を集め、新たに生み出した魔族・タンバリンに命じて天下一武道会の歴代出場者を次々と殺させた。
そしてピラフ一味からドラゴンボールの存在を知り、若さを取り戻すためにボール集めを開始。
若返る事で全盛期の力も取り戻そうという魂胆であったが、老いている姿であってもかなりのパワーは有していた。
だが計画通りに事は運ばず、配下のシンバルとタンバリンが悟空ヤジロベーに次々と倒された事で怒りに震え、魔族に歯向かった罰を与えるために彼らのところへと向かう。
そして交戦した事で悟空の実力に驚き、マントを脱ぎ捨てて本気モードとなった。
……と思われたが、実際は半分の力も出しておらず、圧倒的な実力を見せ付けて悟空を完膚なきまでに叩きのめす。
そして悟空の心臓が止まっている*3事を確認すると彼の持っていたドラゴンボールを奪い、その足で亀仙人たちが集めていたボールを奪いに向かう。


倒されない自信があったため、亀仙人たちの前に現れる前にドラゴンボールを飲み込み、有利な状況で亀仙人と対決する。
この際に亀仙人に魔封波を使われるが、それが電子ジャーから外れた事で封印されずに済んだ。
魔封波を使った事で亀仙人は死亡し、彼の持っていたドラゴンボールと合わせて7個全て揃え、遂に若返る願いを叶えようとする。
途中で餃子の邪魔が入り、彼の願いによってこの世から消されかけたが、寸前で彼を殺した事で難を逃れる。
ドラゴンボールの願いで若返った後は、自分の命が二度と脅かされないよう、呼び出した神龍を殺害。
その後は用済みとなったピラフ一味に見切りをつけて空から落とし、世界征服を実現するために国王のいる中の都のキングキャッスルへと向かった。


キングキャッスルを襲いそこを陥落させた後は、国王に向かって「世界の支配者はピッコロ大魔王になったと全国民に伝えろ」と脅す。
当然そんな事はできないと国王に断られるが、見せしめとして中の都の一部を吹き飛ばした事で無理やり認めさせた。
そして全世界に向けたテレビ中継を介して前述の理想を政策として発表するのだが、彼が考えた政策はこれだけではなかった。
その政策とは、自分が王座についた5月9日を「ピッコロ記念日」として、毎年この日にくじ引きを引いて全世界にある43の地区のうち1つを爆裂魔光砲で破壊するという極悪非道なものであった。


その記念すべき第1回のくじ引きで西の都が選ばれ、すぐにそこへ向かおうとしたが、そこに天津飯が現れた事で足止めを食らう。
すぐに戦うのかと思いきや、自分が手を下すまでもないとして新たに魔族のドラムを生み出し、天津飯と対決させる。
対決はドラムのほうが優勢であったが、天津飯に止めを刺そうとしていた時に、倒したと思っていた悟空が登場。一瞬でドラムを倒される。
再び悟空と対決するが、最初は悟空の力を見くびって*4相手していたため、油断した隙を突かれて豪快に塔へ向かって投げ飛ばされる。
この事で完全に頭に血が上り、本気になって応戦するも、超神水を飲んで潜在能力を引き出していた悟空のパワーが自分より上回っていたため苦戦を強いられる。
このままでは勝ち目がないと感じ、寿命が縮まる覚悟で(せっかく取り戻した若さが…)全ての力を解放し、フルパワーとなる。


ピッコロ大魔王と悟空の戦いは熾烈を極めるが、格闘戦では悟空がわずかに上回り、押され始める。
不意を突かれてかめはめ波を後頭部に食らった時には「きさま化け物か…!」と戦慄していた。
しかし光線技の威力とスピードではピッコロに分があり、目からの光線で悟空の右膝にダメージを与えるも、悟空の如意棒を使った攻撃ですぐに反撃されてしまう。


プライドをことごとく悟空にズタズタにされた事で怒りが頂点に達し、悟空を完全に葬り去るために最終手段を決行。
渾身の爆力魔波を放ち一瞬にして中の都を吹き飛ばす。
だが間一髪のところで悟空は天津飯と一緒に彼の舞空術で上空へと逃げていたため、仕留め損ねてしまう。
再び戦闘を開始するが、爆力魔波を放った事でパワーが大きく落ちてしまい、二度目の爆力魔波が直撃したのに悟空を倒しきれなかった。
そんな悟空の姿を見て、「自分に太刀打ちできる人間が存在するはずがない」と恐怖するが、この発言に対して、後の展開を察したかのように「オラ尻尾があるから人間じゃないかもな…」と悟空が寂しげに呟いたのも印象的。
そこで今度は近くで倒れていた天津飯を人質にとり、悟空の動きを封じる。
そして無抵抗となった悟空の左腕と左足にダメージを与え、上空へと飛び上がり悟空に止めを刺そうと構える。
しかし、悟空の右腕を残していた事が仇となり、右腕で撃ったかめはめ波の反動で飛び上がった悟空に突撃され、そのまま胴を貫かれてしまう。
このダメージが致命傷となり悟空に敗れてしまうのだが、彼の事を「見事だ…」と賞賛しつつ自分の分身であるマジュニアの卵を吐き出し、「父の恨みを晴らしてくれ…悪の根を絶やしてはならんぞ…」と言い残して空中で爆散した。
その息子は見事に悪の根を絶やす側に回るのだが、それはまた別の話



ピッコロ大魔王の正体

その昔、地球に流れ着いたナメック星人の龍族が先代の神に師事し、神になるための修行の際に悪の心を追い出した。
もともとナメック星人は悪の心を持たない善良な種族だったが、人間の悪意に触れたことでわずかながら悪心が芽生えたのだ。
その追い出した悪の心が地上で成長したものこそがピッコロ大魔王なのである。
つまり、ピッコロ大魔王と神様は言わば同一人物であるため、どちらか片方が死ねばもう片方も死んでしまう運命なのである。
しかし悪の心であるピッコロ大魔王は分離した際に地上へと逃げてしまい、武泰斗が彼を封じるまで地上の人々は彼の脅威に苦しんだのだという。
悟空も後で突っ込んでたが、神様が自分で戦えばいいところを戦わなかったのは事情があっての事…とミスター・ポポは説明しているが、その事情は不明。
魔封波の存在を知ってようやく腰を上げたので、単に自分が死ぬから迂闊に戦えなかっただけという可能性もある。
なんで魔封波の存在知らなかったんだとか、魔封波使っても死ぬんじゃないのかとか言ってはいけない。一応気のコントロールが上手ければ死ぬわけではないらしいし。
ちなみにピッコロ大魔王が悟空に倒されると同時に神様も死亡しなかったのは、ピッコロ大魔王が死ぬ寸前で自分の分身であるマジュニアの卵を吐き出したためである。



余談

実は悟空とピッコロ大魔王(神)は非常によく似た経歴の持ち主でもある。
どちらも宇宙人で、幼いころに母星から地球に飛ばされ、その後本家の一族は絶滅に瀕した。
地球に落ち延びてからはいずれも頭を打って記憶を失い、その後、人間の心に触れたことで、それぞれの本来の気質とは真逆の成長をした。
ただし悟空が悟飯じっちゃんの善良な心に触れて無邪気な人物となったのに対して、
ピッコロ大魔王は神が人間の悪意に触れたために産まれた邪悪の権化となったことは対照的である。


この共通点から二人を因縁の相手として描いた作品もある……が''もはや原型木っ端微塵''のため物議を醸した。詳細はリンク先参照。


ピッコロ大魔王は神の分身ではあるが、ドラゴンボールのことを知らなかったのでドラゴンボールはピッコロ大魔王封印後に作られたものだと思われる。
……が、究極ドラゴンボールは分離する前の神様が作ったので実際の所は不明。
すぐに封印したため存在を知る事が無かった、とも考えられるが。


実は設定上はクリリンが死んでからピッコロ大魔王が打倒されるまでの日数はたったの2日ホントか?



  • 爆力魔波

渾身のパワーを両手の拳に溜め、そこから相手目がけて気功波を放つ技。
万全の状態で放った場合は世界一の大都市であるキングキャッスルを跡形もなく消し飛ばし、巨大なきのこ雲を発生させた。
当時の最強技であった気功砲をはるかに上回るほどの威力を誇るが、
パワーを溜めている間は無防備状態となることと、エネルギーの消耗が激しいために二発目以降は威力が期待できないことが欠点。
その二発目でも地面が大きくえぐれるほどの高威力を誇るが、悟空を仕留め切るには至らず、ピッコロが正面決戦をあきらめる結果となる。


  • 爆裂魔光砲

王都を制圧したときに町の一部を吹き飛ばした技。
さらに年に一度のピッコロ記念日にはこの技で世界を一区画ずつ消し飛ばすつもりでいた。
原作では鳥山先生のミスで溜めている時の手と放った手が逆になっているが、アニメでは「溜めたエネルギーを移動させて放つ」という過程でフォローしている。
ちょくちょく爆力魔波と混同されている。実際ややこしい。


  • 光線眼

簡単に言えばビーム。両の瞳から破壊光線を発射する。
上の2つの技とは違い、技を発動するまでにチャージの時間を要しない。
光線のスピード自体も速く、悟空の膝を避ける間もなく破壊してしまった。


  • 衝撃波

掌から衝撃波を放射し相手にダメージを与える。
これもチャージは必要なく、ピッコロ大魔王消滅の願いを叫ぼうとした餃子に向かって放ち彼を殺害した。


  • 気功波

口や掌から気功波を放ち攻撃する技。
悟空との初戦では両手にエネルギーを溜め、まずは片方を発射して、相手が飛び上がって避けたところへもう片方を放つという連続攻撃で一時的に心停止に陥るほどの致命的なダメージを負わせて勝利した。
再戦時にも同じような連続攻撃を仕掛けたが、大幅に強くなった悟空は二発目をガードして難なく凌いだ。
神龍殺害時には口から気功波を放射していた。


  • 卵生み

自分の口から卵を産み出し、手下の魔族を増やす技。これを行うと寿命が縮むという欠点がある。
老体の時にはこの際に「ポコペン、ポコペン、ダーレガツツイタ…」と呪文を詠唱していたが、若返った後は普通に産み出している。
ゲーム『ドラゴンボールZ Sparking!』シリーズでは、これでドラムを産み出し、代わりに攻撃させる技が存在する。
なお声優の青野武さんは「生みの苦しみ」として気合の入り過ぎた演技をして、胃を悪くしてしまったという逸話がある。このシーンはピラフ一味及び共演者からも気味悪がられた。マジュニアを産んだシーンは何回もやって快感になってしまったらしいが、やはり初登場であるシンバルを産むシーンのインパクトが読者及び視聴者の脳裏に刻み込まれているだろう。



ゲーム作品において

  • ドラゴンボール 大魔王復活

ゲーム初登場、サブタイトル通り彼がラスボス
…どう見てもラスボスより即死トラップの方が手強い
「このリンゴは「さよならの果実」と呼ばれる毒入りのリンゴだ
このままあの世に送ってやる。」
ゴクウはわなにかかってしまった。


  • ドラゴンボールZ3

パスワードを入力する事で、ピッコロのカラーバリエーションとして解禁される。
キャラ自体はあくまでピッコロなので声や台詞はピッコロと同じだが、体格や容姿は完全にピッコロ大魔王のそれであり、爆力魔波の使用時には通常とは異なるエフェクトが入る。


  • ドラゴンボールZ Sparking!シリーズ

『NEO』のWii版で初登場。次作『METEOR』ではPS2版・Wii版共に登場。
ピッコロとの戦闘前の会話では、同化して共に世界を征服する事を呼びかけるも、「俺は俺のままでいたい」と拒否される。
他にネイルやスラッグとの戦闘セリフがあり、同族と認識したうえでも邪魔をするなら容赦はせんと言い放つ。
勝利するとおおむね「貴様と同化すればわしの野望は達成される」と言いつつ哄笑する。
(大魔王って自分がナメック星人で同化できるってこと知ってたっけ?)
あとヤジロベーは許さん。


攻撃系ブラストは全て射撃型であり、即スパーキング状態になる「フルパワー」も使える。
DP4のキャラとしては使いやすい部類だが、基本性能やブラスト技のバランス等から息子の方がより強力。
存在自体が邪心の塊だけあってアクマイト光線による被ダメージはフリーザセルを遥かに凌ぎ、ジャネンバヒルデガーン純粋悪ブウといった錚々たる面々と同じ最高値の30000。流石大魔王!


  • ドラゴンボールZ 舞空闘劇

ピッコロのストーリーモードにおいて、「自分に欠けているもの」が何なのかを悟ったピッコロの手によってナメック星のドラゴンボールの願いで生き返る。
ピッコロの狙いはピッコロ大魔王と同化する事だったが、ピッコロ大魔王はこれを拒んだ為、戦闘になる。ちなみに、ピッコロ大魔王はピッコロの事を息子ではなく神として認識しており、ピッコロも神としてピッコロ大魔王に接している。
戦闘後には観念し、ピッコロと同化した。これによってピッコロは本来の力を取り戻す事になった。
会話用のグラフィックは作られているものの、戦闘時はピッコロと同キャラ(2Pカラー)になっている。



「wiki篭りよ…いつの日かこの項目を追記・修正してくれ…!アニヲタWikiの根を絶やしてはならんぞ…」



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*1 一般では「ピッコロ大魔王」と表記されていれば、父親の事を指している場合がほとんどである
*2 戦闘タイプではない龍族のわずかな邪心という正体を知ってればさほど変な設定ではない。ちなみに地球は赤ちゃんのカカロット(孫悟空)で制圧可能と判断されたド田舎。後のピッコロですら、ナッパ戦でやっと戦闘タイプじゃない若者を追い抜かすレベルであった。周囲が戦闘力5レベルの地球人の中で育ったために、本来のレベルまで切磋琢磨する相手がおらず、結果としてこの数値になったと考えられる。さらに神と分離した状態であることを考慮する必要がある。
*3 実際は瀕死状態であり死んではいなかった。
*4 ついでに指が一本増えちゃった。

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