登録日:2016/04/03 (日) 11:30:16
更新日:2024/01/22 Mon 13:39:30NEW!
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4コマ がはこ 漫画 月刊少年ガンガン 高津カリノ 妖怪 雪女 人魚 俺の彼女に何かようかい 熔解
溶かすくらいキミが好き。
『俺の彼女に何かようかい』とは『月刊少年ガンガン』で連載されている4コマ漫画。
作者はWORKING!!やサーバント×サービスの高津カリノ。
全7巻で完結。
「"なん"かようかい」ではなく「"なに"かようかい」。
本作の舞台はworking等とは異なる、妖怪と人間が共存している世界。主な舞台は学校。
妖怪たちは人間の社会にほぼ適応しているが、未だに差別意識などは残っているらしい。
また、妖怪たちの種族はみな「○○の妖怪」で統一されている。(雪女→雪の妖怪 人魚→魚の妖怪など)
作者曰く、「実際の妖怪さんに失礼のないように」らしい。
本誌以外に、公式ツイッターでも落書きマンガが公開されている。
この漫画は少し時間がたった後に作者ホームページにも乗る。
高津カリノの漫画の例にもれず、変人が多い。というか程度の差はあれみんな変人
傾向としては、人間は変人ばかりで、妖怪のほうが割とまとも。ただし、設定として「本能に忠実」となっており、反射的に非常識な行動に及ぶ場合も。
スピンオフ作品として、
- 主要登場人物の親世代を描いた『氷点下の彼女に何かようかい』
- 後述の中島先生が主役?の『俺の初恋に何かようかい』
がガンガンONLINEにて連載。
こちらも単行本にセットで収録されている。
◆登場人物
- 福住篤志
本作の主人公。人間。
いるだけで気温が上がる疑惑のあるテニスコーチ並みに明るくて元気が取り柄の熱血漢で暑苦しい。そしてアホの子。
妖怪と人間を差別せずに、分け隔てなく接しているが、両者の違いとか確執とか分かっていないから疑惑があるほど。
「彼の妖怪を差別しない福住はほかの人間とは少し違う。けどほかの人間と一緒にしたらほかの人間に失礼な気もする」と褒められているんだかけなされているんだかよくわからない評価をされている。
雪の妖怪の白石に惚れ、告白したが、その熱血漢で暑苦しい性格が災いし、白石を溶かしかけて失敗。とりあえず友達から始めることになった。
毎日山のふもとから4444段もの階段を昇降して神社にお参りするなど、本人の知らないうちに異常なほどの鍛錬を積んでおり、実は身体能力が非常に高い。
白石から結構好かれているのに気づいておらず、別の男子(美園)と二人きりでいても気にかけないなど、ラブコメ甲斐のないキャラ。
白石に一度断られているためあくまで友達という認識であったが、美園に言われて彼女も自分が好きらしいことを知った。
読者からの相性は「ずみくん」。
アホの子なのは頭の良い主役が続いたかららしい。
- 白石無垢
雪の妖怪の少女。
母親は近隣の妖怪の首領をしている大妖怪。氷の塊を作ったりできる。
そのため、首領の座を狙うほかの妖怪に襲われたり、首領の娘として悪事を働く妖怪を退治したりしている。
単純な戦闘能力は作中最強クラスで、並みの妖怪であれば一方的にフルボッコにできる。
表情をあまり変えないが、本当はやさしい性格で、表に出ないだけで案外感情豊かなほう。
また、種族の特徴として恋愛対象には積極的らしく、意外と行動が大胆。
真面目な性格で下ネタや嘘が苦手だが、黙らせたい時は割とすぐ氷でぶん殴ってきたりもする。
雪の妖怪ゆえ、他人から温かい気持ちや情熱を向けられると体が溶けてしまい、命がヤバイ。ちなみに、服装の色が若干薄いが、これは霜で白っぽくなっているだけ。
実は福住とは両想いの関係なのだが、福住の性格と白石の体質が致命的(文字通り)に合わないため、関係が進展しない。
表情に出さないものの、1巻末辺りですでに福住を相当に気に入っており、人間嫌いの母親に反対されても付き合いを止める気はゼロ。
絵馬に「人間になりたい」と書いたり福住は癒し系という主張を断固貫いたりしている。
2巻で南郷パイセンの襲撃から福住に一緒にいようと告白紛いの台詞を言われ、それまでの想いや孤独もあって完全に落ちた。
それからは自ら溶けながらもあれやこれやスキンシップしたり、こっそりとお互いの唇にやけどと凍傷をつくったりしている。伊波さんなら赤熱しているレベルである。
一応本人も不毛だからと福住が他に好きな人ができればとも思っているが、それまではできる限りの時間一緒にいたいと思っている。
3巻では魚の妖怪の薬で一時的に人間化(薬が不完全なため、声は出ない)。この状態ではものすごい勢いで福住にベタベタしたり迫る。
どのくらい迫るかというとベッドに押し倒すくらいに迫る。本人的にはこれで7割らしい。
身体の一部くらいであれば、溶けても復活する。そのため、多少溶けても福住と話せるならいいかなと思うように。あと友達と言われると落ち込む。
ちなみに福住絡みではわりと斜め上かつ過激な思考や言動を見せる事も多く、一例をあげると魚の妖怪の薬で福住を犬に変えるという解決手段を一時期真剣に考えていたりする*1。
貧乳。
ファンからの愛称はむっくさん。人間化して髪が黒くなった状態は黒無垢さん。
- 美園愁也
福住の親友の猫の妖怪の少年。
普段は猫耳としっぽの生えた少年姿だが、小さな白猫に変身することもできる。この状態でも人語を喋れるが、変身すると子供に追いかけられる。
普段はクールな態度をとっているが、猫の本能にはあらがえず、猫じゃらしなどでじゃらされてしまう。
本人はこれを嫌っているが、本当はまんざらでもないらしく、しっぽの動きでそれがばれてしまう。また、猫(自分込み)が可愛いことに関しての主張が激しい。彼以外の猫の妖怪も、みんな可愛さには敏感らしい。
大家族の長男で弟や妹がとても大勢おり、彼自身も把握しきれていない。
猫の妖怪はかわいい以外に特にこれといった能力はなく、単純な戦闘力は最弱。
北日本最強やお薬大好き妖怪から逃げるために体力作りを始めた。
菊水のことは食物連鎖的な意味でうまそうだと思っている。彼女相手に顔を赤くしているときがあるのはこのため。
猫状態で家に連れ込まれたり治療のために泊まっているうちに(憎まれ口を叩き合いながら)親密になっている。
福住の母のことが好きで、彼女の前だと大人しくなる。曰く「俺の理想の飼い主」。
- 菊水真魚
魚の妖怪の少女。人魚の姿と普通の少女の姿を切り替えることができる。下半身についてはノーコメントらしい。
たまに水中で間違えて肺呼吸をして溺れかけたりする。逆に地上でエラ呼吸をしてむせることもしばしば。
魚の妖怪の肉を食べると不老不死になるという噂があるが、これはデマ。ただし、曾(?)祖母は自分で人体実験をした結果、不老不死化している。
しかし、この言い伝えのせいで先祖が人間にひどい目にあわされてきたため、人間不信の傾向がある。
のだが、周囲の人間が変人ばかりで、むしろ普通の人間をフォローする立場に。
魚の妖怪は先祖代々、薬や毒の調合を行ってきた一族で、彼女もそういったことが得意であり、怪しげな薬をいつも隠し持っている。
趣味は薬の調合と実験。ヤバイ毒や薬を作りたがり、作った薬を人に飲ませたがる。
発想が危険なこともあり、曾(?)祖母からは自分の所でバイトをさせないなど若干距離を置かれている(疎遠や不仲というわけではない)。
魚の妖怪のため、美園の弟妹たちによく群がられ、命の危機に陥っている。ただ、体中に薬を仕込んでいるらしく、下手な所を食べると死ぬらしい。
自衛も兼ねて手作りのお菓子を提供しているうちに美園一家に懐かれている。
よく接触する美園が気になるようになっており、彼が福住の母親が好きと知った時は表情が曇った。
その後、福住母への好意は飼い主的なものだと知るが、自分も彼の飼い主だという自負から切れている。
絶大な女子力を持つ、結構な巨乳。
愛称はマナティー。
- 雲雀ヶ丘しのぎ
人間の少女。転校生。
もともとは名のある家のお嬢様だったが両親の会社が倒産したため、彼女だけ夜逃げしてきた。
祖父のために実家から大量のナイフなどの刃物コレクションを持ち出しており、借金の型に差し押さえられないように太ももなどに隠し持っている。
その中に混ざっていた妖刀に取りつかれてしまい、通り魔的な犯行を繰り返していたところを白石に助けられた。
元々霊に憑依されやすい体質で、しょっちゅう憑かれている。本人曰く「頭からっぽだからかのー」
本来は結構な資金を持っていたのだが通り魔事件の弁済で底をついてしまった結果、相当な貧乏暮らしを強いられており水や雑草で空腹をしのいでいる。
そのくせ貧乏体質なようで、バイトなどで稼いだお金もすぐに消費してしまう。
羞恥心やその手のモラルがかなり欠落しており、平気で人前で下着になったりジュノンと一緒の布団で平気で寝ようとする。
そのほかにもいろいろと常識がなく、福住と同じくらいバカ。ぶっちゃけ変なバイトに手を出さないか心配。
実家はセキュリティー会社だそうだが、ライバル会社に攻め込まれて倒産し、反撃して再建しようとしてる。
…それって頭にPとかMとかつくセキュリティー会社では。
自覚はないがジュノンのことが好きらしく、白石同様できるだけ一緒にいてほしいと思っている。そのため、貧乏でも彼がバイトに出ることにいい顔はしなかった。
かなり古風な独特なしゃべり方をする。また、表情はほとんど薄い笑顔で固定されており、眉くらいしか動かない。
しかし、ジュノンがバイトをし始めて寂しくなったときは珍しく表情を崩しており、うっかりジュノンも先走りそうになった。
かなりの巨乳。
愛称は「ばりおかさん」。僅か4文字の中に「ば」と「か」が入っているのは多分偶然。
- 薄野ジュノン
雲雀ヶ丘の付き人だった少年。人間。
雲雀ヶ丘の借金を返すために白石を誘拐しようとした。
そのことを雲雀ヶ丘に怒られ、それ以降雲雀ヶ丘と六畳一間で一緒に暮らす事になってしまった。
福住達と同じ学校に通っている。
気弱で礼儀正しい態度を取るが、脳内は思春期真っ盛り。羞恥心が欠けている雲雀ヶ丘相手に悶々とした日々を送っている。
黒魔術が得意で、様々な形の土人形を操れる。基本的にしのぎを模した女型の土人形を使い、不意打ちとは言え無垢を気絶させたりと戦闘能力は高い。
が、脳内がピンクな感じになると魔術が暴走してしまう。
雲雀ヶ丘がいると何かと暴走しがちだが、彼女が絡まないとまともになる。
雲雀ヶ丘のことは非常識&老人言葉などで判別しており、そうでない場合は霊に取り付けれていると認定して攻撃しようとする。
場合によってはしのぎが憑かれてる時の方が普段よりマトモにみえる。
自分はあくまで使用人として、雲雀ヶ丘に好意を抱きながらもあまり表には出さない。……ようにしている。一応。
最近の困り事は雲雀ヶ丘が寝間着を買ったことで同棲している感が増してしまって落ち着かないこと。
- 中島先生
福住たちの担任。いまいち態度にやる気がない。
学生時代、彼女が幽霊であることに気がつかずに宮ノ沢に告白し、大爆笑されたというあんまりな過去を持つ。
他にもいろいろとトラウマがあるのか、「大人になるまでに恥ずかしいことなんて山ほど体験する」と涙目で話したりしている。
そんなこんなで福住と白石の恋は不毛とみなして応援しておらず、進展させないために雑用を押し付けたりしていた。けど、白石に怒られたので、普通に押し付けることにした。
宮ノ沢への思いは未だに引き摺っている様子。
- 宮ノ沢八重子
福住たちのクラスで委員長をしている幽霊。享年17歳。幽霊なのでクラスでは浮いている(物理的な意味で)。
もう何十年も幽霊をしているようで、中島先生や白石の母親が学生のころから幽霊として学校にいた。
さらに白石の母のおしめを変えてあげたことがあると言っていることから、親世代よりもう一つ以上前の世代である模様。
(物理的に)浮いてはいるがクラスメイトからは慕われている。
何年かに1人は彼女が幽霊だと気付かない人が出る。中には幽霊だと気付かず告白した馬鹿(本人談)もいる。*2
いちご牛乳の飲んで成仏しかけたり、セリフを噛んだなんてものすごく簡単な未練でも現世にとどまれるらしく、成仏するつもりはない様子。
幽霊の生活を楽しんでおり、「死んでもいいことなんてけっこうある」らしい。
朗らかな表情なのにSっ気が強く、中島先生をはじめ、多くの人をおちょくって楽しんでいる。
しかし中島先生に対しては「嫌われて吹っ切ってもらいたい」という思いもある。
- 澄川寿々
福住達と違う学校の女生徒で豆腐の妖怪。愛称ももちろん「豆腐」。
「豆腐の妖怪」という出自にコンプレックスを持っており、「豆腐の妖怪」の品位向上のために一方的に白石をライバル視して挑みかかってくる。
様々な種類の豆腐を作り出す能力があり、いずれの豆腐もかなりうまい。
生真面目なたちで、白石には真正面から挑みかかっているが、いつも負けている。
一方で、かなりの巨乳であり、本人も気がつかないうちに白石に精神的なダメージを与えている。
実家は案の定の豆腐屋。
相談に乗ったりするうちに無垢と仲良くなるが、そのせいで若干溶かして弱体化させてることに罪悪感を感じている。
白石襲撃組つながりで南郷と知り合い、豆腐の妖怪であることを前向きに認められて意識している。当人には全く気付かれないが、七と十八にはばれている。
そのことを白石が知った際は、彼女の南郷への好感度の低さもあってドン引きされた。
- 南郷要
妖怪の地位が向上した作中世界で、退魔師という時代錯誤なことを続けている人間の少年。
澄川と同じ学校で、福住たちより1学年先輩。
七と十八という使い魔の少女を引き連れ、彼女らを手放したくない為に退魔師を続けている。黒炎を扱う能力を持つ。
本来は面倒見がよくて人がいい性格だが、仕事してるテイを取る為に無垢に勝負をふっかける。
炎を扱うことができ実力は高く、相性の問題もあって、一度は白石を退けた。が、再戦時に加勢した福住の問答無用な攻撃の前にギブアップ。
さらに福住からは「南郷先輩を倒すための呪われた刀の使い方を教えて欲しい」と頼まれ、断れずに兄貴分ポジに納まってしまった。
白石からは初印象が最悪な上に彼との特訓のせいで福住といられる時間が減ってしまうという嫌な相手。さらにはよく福住が彼を誉めるのでその都度好感度が下がっている。
まとめると「現代社会で黒炎使いの退魔師をやっている高校3年の受験生でお兄ちゃん気質」。
ついでに腕は包帯ぐるぐる巻きな理由は「腕が疼いて力が暴走するから」。あまりにアレっぽくて本人も恥かしがっている。
曰く「豆腐の妖怪より黒炎使いの方が恥かしい」そうな。
- 七
南郷が使う使い魔。蜘蛛の妖怪。
金髪ツインテールのロリに見えるが性別に疑惑が
糸を出す能力を持ち、女子を縛りあげるのが好き。髪も縛る。
十八共々いつも腹ペコで、食べ物を与えられるとすぐ懐く。
- 十八
使い魔その2。さそりの妖怪。
毒針を使う能力を持つ。ソシャゲにはまっているようで、しばしば課金をねだる。
七も十八も見た目は子供だが、実際はかなり長生きしてるらしい。
少なくとも福住の両親が高校時代から現在と同じようなキャラ。
- 白石氷華
無垢の母親。雪の妖怪で北の妖怪の首領にして、学生時代から北日本最強の妖怪。
肩書きと裏腹に性格はへっぽこ。
かなりの人間嫌いで、娘にも人間とは距離を置くよう言っている。
無垢にも冷たい態度をとるが、体質と性格の問題であり、中身は立派な親バカ。
趣味は人形作り。むくさん人形を大量に作っている。
体質の問題と一族の習慣から他人とあまり関わらず育ったため、人付き合いが苦手。
かつて妹がおり友達がいないこともあって溺愛していたが、人間の恋人と一緒になるために人間化して自分の下を去った。
それが原因でますます人間が嫌いになってしまった。
「氷点下の彼女になんかようかい」や作者のTwitter漫画ではポンコツっぷりに拍車が掛かっているが、正直アホ可愛い。
- 白石凍治
無垢の父。雪の妖怪。
氷華とは学生時代からの許婚としてそばにいた。
ポンコツな氷華を無表情のまま気遣ったりからかったりしている。
氷華の印象は「鼻持ちならない高飛車女の上に社交性ゼロのアホで、容姿性格ともに好み」らしい。何言ってんだこの人。
こんな調子なので周囲から婚約者との仲を心配されていたが、実際はベタ惚れ。
嫁の人間嫌いを心配する一方で、人間嫌いが原因で自分にベッタリしてくるために改善の意志が鈍っている。
本編の時点では良識はあるが、嫁への愛情が深すぎて妻を困らせる相手(要は福住)には殺す気さえ見せる旦那になっている。良識あるヤンデレ男。
職業は不明だが、家にこもりがちで幼い娘にはまだ説明できない仕事らしい。娘からは無職疑惑を持たれている。
実際には学位を取って研究職についている。
そして個人的に雪の妖怪の「優しくされると溶ける体質」を治す研究をしている。
- 家政婦
白石家の家政婦。うっかり買い物を忘れたり料理に失敗したりドジしたりしてる。山田ではない
奥様の残念な姿を見たり見なかったことにしたりしている。
一般的には「あかなめ」という名で知られている「掃除の妖怪」。
ただ、実際にはただの綺麗好きなだけでそんなことはしないとのこと*3。
- 福住(豊平)花火
篤志の母親。夫である晃とは幼馴染。
妖怪が苦手であり、安全と分かっていても体が反応してしまう。
妖怪のほうは大体が驚かれると喜ぶため、同級生の妖怪からは大人気。癒しは宮ノ沢さんだけだった。…………うん。
弟妹が多い為か面倒見がいい性格で、そこを見込まれて氷華を紹介された。
それなりに仲良くやっていたが、現在氷華とは顔を合わせるなり喧嘩する間柄。
その原因の一つは、氷華の妹が完全な人間化に必要な材料を彼女が提供したから。ちなみに、その材料というのは血。
正確には鼬の妖怪の薬を飲んだ人間の血。というのも、幼少時に風邪で弱った彼女のために晃がふらりと現れた鼬の妖怪に薬を飲ませてもらっていた。
ただ、かなり大雑把な妖怪だったため、あれこれ妖怪用の薬を飲ませた結果、妖怪嫌いとなってしまった。
- 福住晃
篤志の父。妻の花火とは同級生で幼馴染。
性格は一言で言えば「後先考えないで突っ走るタイプ」。
問題解決で悩んでいる花火たちの前で「とりあえず当人と話し合ってみよう!」と凍治に突撃してみたり
花火が病気の際に、とりあえずあっちこっちの医者に電話しまくったり
(結果、鼬の妖怪が手当たり次第薬を飲ませたので、花火の病気は治ったが妖怪嫌いになった)
趣味は通販。猫を飼ってもいないのにキャットフードをまとめ買いし、健康器具やら健康食品やらを手当たり次第に買っている。
購入した品は篤志が強制的に使わされている。
そしてそれに一切悪気がない、ある意味篤志のアホの子成分は父親似なのかもしれない。
学生時代は花火との近すぎる距離感に悩み続けていた。
- 菊水美波
真魚のおばあちゃん。若い頃に色々な薬を試した結果、見た目は姉で通じるほどに若いまま。
おばあちゃんと呼ばれているが実際にはもっと上で、ひいひいおばあちゃんかひいひいひいひいおばあちゃんか、とにかくよくわからないそうな。
とりあえず三十年前をつい最近と感じる程度のお歳。
魚の妖怪の中でも薬つくりに長け、特に妖怪を人間に変える薬は彼女しか調合ができなかった。人間と恋仲になった妖怪に頼まれていたが、全部が破談するために断るようになった。
かつては福住・白石夫妻の高校で保健の先生をしていた。現在は薬屋を経営中。孫(?)には薬の材料は渡さないようにしている。
恋バナ好き。
- 白石(西)氷景
白石氷華の妹。
しっかり者で幼少期から姉の面倒を見ており、氷華からはベッタリ状態。凍治とは姉の世話の方針が違って合わなかった。
人間の男と恋仲になり、病弱な彼の手術についていくために自分も人間になった。
姉の理解を得ている時間が無く、駆け落ち同然になってしまい、花火と氷華の関係がこじれてしまった。
自分はいいから仲直りして欲しいと伝えたが、花火も同じ事を氷華に言ったため、どちらも自分との仲直りはどうでもいいと解釈されてしまいさらにこじれることに。日本人的謙虚さは彼女には解釈が困難な様子。
本編時空では沖縄在住。旦那との間に娘をもうけている。
- 西六華
氷景の娘。やんちゃ盛りのいたずらっ子。
しょっちゅう母から叱られているが、お母さん大好きである。母が泣くと自分も泣く。
お父さんも大好きだが、今は遠いお空の向こうにいて会えないという……出張してるだけです。
人間だが血筋からか寒さや冷気に強い。でもかき氷は苦手。
- 西琉斗
氷景の恋人。後の旦那。
病弱だった学生時代にダメ元で氷景に告白したらOKされた。
転校するときに諸々の問題から氷景と別れることも考えたが、本人の意思もあって共に沖縄に移住。
白石家周りの人間関係をこじらせる原因となったことに責任を感じており、手術成功後はことあるごとに氷景に姉と仲直りしようと説得を繰り返してきた。
5巻の時点で六華と北海道に引越し。
無垢に事情を打ち明け、篤志との仲が進展すると氷景の仲直りが難しくなると感じつつも、無垢の気持ちを後押しした。
- 美園家
愁也の家族。母、季奈子と大量の弟妹で構成された猫の大家族。
大家族なため苦労も多いようで、商店街から売れ残りの魚を分けてもらっている。
季奈子の大雑把さゆえに、よその猫が家族に紛れても気付かなかったり、名前を間違えたりしている。
名前は春人・夏樹・秋菜・美冬・小春…と四季でわけられ、誕生日も年4回にまとめて行われるという。
Twitter漫画で父親も登場したが、オッドアイらしい。
- 雲雀ヶ丘庵
ばりおかさんの母。人間。左目に傷があり塞がっている。
着物姿で、娘同様に大量の刃物を持ち歩いている。見た目は物騒だが、基本的には良識のある人物。
口調も娘そっくりで、呑気なところも似ているが、母のほうは地味に聡い。
一家離散後、ある妖怪に負けて生死の境をさまよっている内に、うっかり娘に憑いてしまう。
親子だけあって憑依していてもほとんど区別がつかないが、母の人格の時は左目が閉じている。*4
意識を取り戻して身体に戻ったが、その北日本最強の妖怪に雇われて敵として娘たちと再会した。
こう説明すると悲劇的だが、当の親子たちは呑気に再会を喜んでいる。
ジュノンのことは信頼しているが「娘の裸を模して土人形を作る男は困る」とのこと。ごもっとも。
雇い主の困った性格を気にかけ、色々聞き出そうとしている。
娘がもう1人増えたようだとのこと。それを聞いたばりおかさんの中では無垢が姪っ子になった。
ここから下は現時点で作者サイトにのみ登場しているキャラクター。
- 薄野夫妻
ばりおかさん一家に仕える付き人の旦那とメイドの妻。現在は主人(ばりおかさんの父)と行動しているらしい。
子供が欲しかったが恵まれず、養子のジュノンを可愛がっている。
父親は3月から一家のクリスマス休みを予約し、母親も可愛い息子に可愛い服(女性用)を何かと口実をつけて着せて可愛がっている……アウト。
- 白石祖母
むっくさんの祖母で、氷華と氷景の母。現在どうなっているかは不明だが、少なくとも娘夫婦とは暮らしていない様子。
一見一族の掟に忠実な厳しい母親だが、本心では強さのみを追い求める一族のあり方や、同族同士ですらまともに愛し合うことも出来ない体質を深く憂いており、
家を捨て人間となった氷景に対しても怒りではなく哀れみや同情を覚えていた。
凍治に対し「こんな一族滅んでしまえばいい」とまで吐き捨てたこともあるが、それはそれとして孫の顔は見たいので頑張るよう娘婿をせかすなど、雪の妖怪らしく情熱的で情が深い。
最終的に和解して帰ってきた氷景にも突き放した態度を取ろうとしたが、
寒さに強くて、溶けることもないから可愛がり放題の孫(六華)の存在にあっさり転んだ。
- 南郷司
南郷パイセンの母。七と十八の先代の飼い主。
息子同様腕は包帯グルグル巻きでヤンキーっぽいが、恋愛祈願を恥ずかしがったりとわりと純情。
当時の七と十八は服がボロボロだが、「ペットに服を着せるのは可愛そう」という考え方ゆえで代々可愛がってきている(そもそも当の飼い妖怪たちは衣食住のうち食と住にしか関心が無い)。
らくがき漫画で無垢の夢の中に登場した神様。
体型に悩む全ての女子に祝福とエールを送る。
twitterの4コマで登場したぬいぐるみ。本編でも修学旅行のお土産として登場した。
ご当地のきぐるみを来たぬいぐるみで世界各国で売られているそうな。
持ち主が自分の小ささに打ちひしがれた時に「ちっちゃくないよ!」と励ましてくれるという都市伝説も。
ちなみに身長だけでなく胸のサイズや誰かに向ける感情などのちっちゃさの悩みでも励ましてくれるが、氷華の器だけは励ますどころかたねさまの方から「ちっちゃいと言わざるを得ないよ」とダメ出しするレベルでちっちゃいらしい。
パパ似
2021年エイプリルフールの4コマに登場した女児二人。
一方は黒髪で赤い目をしており声量が大きく、その度に雪の妖怪の能力が吹き荒れる。兄はいるがお母さん似で、自分はお父さんや白石のおばあちゃんに似ていて複雑との事。
もう一方はピンクの髪に緑の目で、猫耳や言葉遣いに「にゃ」が入っているなど猫の妖怪の特徴を持っていた。
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▷ コメント欄
- これもアニメ化すんのかね -- 名無しさん (2016-04-05 01:36:51)
- 人気が出たらじゃないかな。あと割とどうでもいいけどガンガンオンラインは妖怪漫画が多い気がする。 -- 名無しさん (2016-04-09 14:24:03)
- キャラクターはカリノのマンガの中では一番好き -- 名無しさん (2016-04-24 17:00:17)
- むくさん篤志の子供欲しいって言っちゃったよ -- 名無しさん (2016-09-17 00:49:20)
- ↑しかし、そうすると目つきと性格の悪いツンデレ炎妖怪を生んでむくさんが死んでしまうかも。 -- 名無しさん (2016-12-28 22:45:04)
- 久しぶりに1巻読み返したら絵馬に書いた願い事地味に絶妙なラインで大体叶ってて笑った -- 名無しさん (2018-02-20 19:19:45)
- ↑↑それなんて輝竜戦鬼ナーガスor幽白 -- 名無しさん (2018-08-13 22:00:29)
- 6巻は色々衝撃的だったが…アニメ化しないのかねえ -- 名無しさん (2019-06-15 18:05:27)
- 完結したー。終盤は結構熱かった -- 名無しさん (2020-07-12 00:29:38)
#comment
*2 少なくとも、篤志、篤志の母・花火、中島先生が当初気が付かなかった人物として確認されている
*3 実際、「人の家に勝手に上がり込んで家事をする」という性質はどちらかと言うとブラウニーや座敷童などが近い。
*4 逆に左目が開いている時は娘の人格と予想される。この時の彼女はしつこくジュノンが母と自分のどちらの性格の時がいいか聞き出そうとしている。
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