東急こどもの国線

ページ名:東急こどもの国線

登録日:2015/04/04 (土曜日) 11:26:00
更新日:2024/01/12 Fri 10:57:10NEW!
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東急こどもの国線は、長津田駅からこどもの国駅までを結ぶ鉄道路線である。
路線記号はKD


(出典:Wikipedia)


一応、東急の名前は入っているものの他の東急電鉄の路線とは異なり、


第二種事業者:東急電鉄(旅客運送を担当)
第三種事業者:横浜高速鉄道(線路と車両を保有)


という形になっていて、各駅の表示にも両社のロゴマークが入っている。


概要

皇太子明仁親王の結婚を記念して1965年に開園したこどもの国へのアクセス路線として、1967年に開業した。
当初は社会福祉法人こどもの国協会が施設を保有して、東急に運行管理を委託していた。
1987年からは協会が第三種事業者となったが、沿線の住宅が増えて通勤需要が高まってきた。
協会保有のまま通勤路線として営業を行うと公益法人の目的から逸脱してしまうため、1997年に第三種事業を第三セクターの横浜高速鉄道に譲渡した。
そして2000年3月29日より、通勤路線として新たなスタートを切ることになった。


運賃については全区間大人160円、子供80円(ICカードは大人154円、子供77円)の均一運賃で、世田谷線と同様に他の東急路線とは別体系になっている。
そのため、田園都市線からの乗り換え時の際も別に運賃を払うことになる。
ただし、青葉台、田奈、つくし野、すずかけ台からの乗車に限り20円の乗継割引が適用される。


なお、長津田にはこどもの国線の改札機がないため、長津田から乗車時にはきっぷを買ってそのまま乗って下車駅の自動改札を通るか、ICカード使用時は下車駅での清算となる。
逆に恩田・こどもの国から乗車の際は駅できっぷを買って改札を通る形で、ICカード使用時は駅入場のために改札を通った時点で運賃が引かれる。


運行形態

平日の朝夕ラッシュ時は10分間隔、それ以外の時間は20分間隔のパターンダイヤとなっている。
運行時間帯は平日が5時台~24時台、休日は6時台~23時台である。
平日は終日/朝のみ/夕方以降の3運用、休日は終日1運用で回している模様。


しかし、これは通勤路線化した2000年以降の話である。
それ以前のダイヤはこどもの国へのアクセスに特化した形を取っていたため、運転時間帯が8時台~18時台と非常に短かった。
さらに運転間隔も不均等で、天候やこどもの国の利用状況に応じて不定期に運転される列車が多かった。
こどもの国休園日の月曜日(祝日の時は翌日)の「休園日ダイヤ」では毎時1本程度だったが、この「休園日ダイヤ」にも「平日休園日ダイヤ」と「休日休園日ダイヤ」があって、もうわけがわからなかった。
もっとも、「休日休園日ダイヤ」は元旦など限られた日のみだったらしいが…。
また、当時は途中に列車交換設備がなかったため、1本の列車しか走らせられなかった。
そのため、GWなど多客期には通常の2両編成ワンマン運転ではなく、大井町線用の5両編成を借りてツーマン運転を行っていた。



車両

○横浜高速鉄道Y000系
こどもの国線通勤路線化に合わせて3編成が導入された。ただし、デビューは通勤路線化前の1999年8月である。
目黒線用の東急3000系ベースで作られた20m級の車両で、3000系同様ワンマン運転対応。
ただし、ドア数が3つになっているのと2両固定編成という違いがある他、長津田付近の急カーブによるきしみ音低減のため、車輪にも対策が施されている。
カラーリングは黄色と青があしらわれている。
臨時列車では田園都市線梶が谷まで運転されたこともある。
羊ラッピングの「ひつじでんしゃ」が1編成、乳牛ラッピングの「うしでんしゃ」が1編成いる。
車両所有は横浜高速鉄道だが、東急の長津田検車区所属となっていて運行や整備はすべて東急が行っている。


通勤路線化前は18m級の3ドア車が使用されていたが、これらはこどもの国線専用の塗装に変更されており、先頭にこどもの国のマークが貼られていた。


多客時や休園時には大井町線の一般車(20m級の4ドア車含む)が先頭にこどもの国のマークを取り付けて運転していた。


駅一覧

○長津田(KD-01)
東急田園都市線、JR横浜線乗り換え。
起点駅で唯一の乗換駅かつ有人駅。
改札は東急とは独立しているため、田園都市線からの乗り換え時にも改札を出ることになる。
通勤路線化前は東急の改札内にあったため、田園都市線ホームから地下通路を通っての連絡となっていた。
ホームは5両編成に対応しているため長い。


○恩田(KD-02)
通勤路線化に合わせて作られた唯一の途中駅かつ列車交換可能駅。
近くに東急長津田工場や東急テクノシステム長津田工場があり、定期検査・車体更新・他社への譲渡のために他所の路線の車両がこの駅まで入線する。鉄オタ御用達の駅である。
廃車予定の車両もここに来る…。


○こどもの国(KD-03)
終着駅。
名前の通りこどもの国最寄り駅である他、TBS緑山スタジオまでのアクセスバスも発着している。
長津田同様、5両編成まで対応しているためホームが長い。
2014年2月15日の大雪で、屋根が雪の重みに耐えられずに崩落するという事故(けが人なし)が起きている。



平日でも休日でも不定期な間隔で構わないので、追記・修正お願いします。



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  • 旅客線としての歴史は本文のとおりだけど、コレもともとは戦前から存在していた軍用貨物線「田奈弾薬庫線」で、それを旅客転用する形で生まれた、という歴史を持っている(なお戦後の米軍接収と返還を経て、弾薬庫跡地に開園したのが『こどもの国』で、園内には弾薬庫の遺構も少なからず残ってる)軍用線時代はもう少し先、現在のこどもの国の正面ゲートあたりまで線路が伸びてて、そこが積み下ろし場になってたとか -- 名無しさん (2022-04-28 21:44:57)

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