登録日:2014/08/24 (日) 21:33:03
更新日:2023/12/21 Thu 10:47:00NEW!
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モンスターファーム ワーム 芋虫 キワモノ キモい 針 かわいい モンスター解説項目 羽化 六本足 カサカサカサ…… 育成次第でカブトムシに しっぽアタック きりもみ回転 技は意外とエグい 生命力に溢れている←要はライフが高い
モンスターファームシリーズに登場するモンスターの一種。
この手の育成ゲームには必ずいるであろう虫をモチーフにしたモンスターである。
目次
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【概要】
初代から登場した古参のモンスター。
その見た目は、鋭い二本の牙を持ち茶色い皮膚に覆われた緑色の四つ目が光る巨大芋虫というなかなかな代物。
伸縮自在な体を持ち遠距離からの攻撃にも対応しているが、下腹部が弱い。
虫嫌いな人によってはこの時点でアウトかもしれないが、それでもこの見た目に独特の可愛さを見出し、
全身を用いた愛情表現の数々で(かわいさ的な意味で)ノックアウトされてしまう人も……
ちなみに、よく見ると下腹部には六本の足が収納されている。
モンスターファーム2でのファームの様子のように、高速で移動する際には時折この足を伸ばしてカサカサと動き回ることもある。
その時の見た目は率直に言ってキモいの一言に尽きる。でも、足含めてそのキモかわいさを愛でるブリーダーもいないことはないが。
図鑑に記載されているように生命力に溢れており、ライフの適性が高めで寿命が長いという特徴がある。
反面、丈夫さと回避の適性が悪いのでそこをライフの高さで補う必要がある。
その他の適性は平均的な伸びを見せ、攻撃面では安泰。ガッツ回復は遅めだが使用技は強力な物が多いので、威力の高い一撃必殺を狙うといい。
だが、ワーム最大の特徴はなんといっても羽化するということに尽きるだろう。
一定条件を満たしたワームは6月4週に繭に篭もり、ワーム派生の別の種族のモンスターへと姿を変えるのである。
この羽化モンスターは特殊なステータス構成となり、適正のみ羽化後のモンスターに準拠しG回復速度などはワーム時代のまま。
更には寿命が延長されるというかなり嬉しいおまけまでついてくる。
この羽化イベントを用いて育てたマグナビートル、ツチノコボクサー、ソボロベントなどは、ガッツ回復の速い裏道的モンスターとして、対人戦でも取り上げられるほど。
続編の2では、意外なことに初期再生不可能な隠し種族になっている。これは舞台となるImaのある大陸には育成技術がないのが原因。
なので、その解放条件として二大陸対抗戦の本戦に参加するという緩めのノルマを達成する必要がある。
頑張れば1000年(スタート時点)から達成できる。腕に覚えのある人は頑張ってみよう。
性能は初代からの続投組としては珍しく大きな変更が無く、寧ろライフの適性が「A」に上昇して強化されている。
要するにプールバグの恩恵を最大限に受けられるので、丈夫さを上げるのも容易ということになる。
ただし、移植版ではバグ修正されているので、素直にちからやかしこさも上げて補わなくてはならない。
システムの違いから、寿命が他のモンスターより短めになってしまっているのも痛いところ。
寧ろ弱体化しているのは、ワームの目玉であった羽化システムの方であると言える。
2の羽化では別のモンスターに変わった後も「適性や寿命は変化前のワームの物を引き継ぐ」という形に変更されているので
初代と同じような感覚でお手軽に強化されたワーム派生のモンスターを……という風にはいかなくなった。
とてもコアなブリーダーの中には、ガッツ回復の遅く補正の重たいモンスターをこれで生み出すのに使う人がおり、需要は消えたわけではない。
そしてこの羽化イベント自体が、ある隠し種族を解放するのに必要になっていたりもするので、全種族解禁を目指す人は必ず育てることになる。
イベント発生条件では「忠誠度」の管理が思いのほか難しい。どうしてもダメなら「ふたごの水差し」を数個集めて、甘え度と恐れ度のバランスを自動でとってみよう。
後のシリーズではカジュアルかつ対象年齢の低下に舵を切ったためか、リアルな虫路線という点で敬遠されたのか、
虫モンスターとしてはコロペンドラやビークロンに譲って登場しなくなってしまう。
しかし長い時を経てMMOの「モンスターファームラグーン」で遂に再登場。
……したはいいが実装から4ヶ月でゲームそのものがサービス終了してしまった。
だが、今なら移植版の存在によって、ありのままの魅力を再確認し、新しいブリーダーにワームを見てもらう機会が巡ってきているのだ。
虫嫌いには厳しいかもしれないが、イモムシに愛着のある方、是非興味を持っては如何だろうか。かわいいぞ。
【主な技一覧】
回避の成長適正こそ悪いもののモーションは中々軽快で、足以外にも針や牙を伸ばしたりして戦う。技性能はなかなか堅実。
大きな変更はないがこまごまとした変更が初代→2となるにあたって行われている。
- かみつき(基本技(1)、バランス技(2))
飛びついた後に横から相手にかぶりつく基本技の強い方。
実は数値設定が初代と2で変わっておらず、結果として2ではD表記中位の威力に高めの命中率を備えた、なかなかよい牽制技となっている。
- 針(基本技(1)、バランス技(2))
しっぽの針で近距離から一刺しする基本技の当てやすい方。
威力自体は基本技の水準をクリアしてはいるが、ワームの技の質の悪くなさを考えると、これよりは他にガッツを割いた方がいいかなという立ち位置ではある。
- しっぽビンタ系(初代)、しっぽキック系(2)(命中重視技→超必殺技)
頭部から後ろの部分で、回し蹴りのごとく相手をシバく技。
初代では「しっぽビンタ」、続編では「しっぽキック」と地味に名義が変化している。
初代の時点でかなり高めの命中補正があり、耐えてからの反撃に使うぶんには十分な強さ。
2では「しっぽキック→Wしっぽキック→(火山修行で)3連しっぽキック」と発展し、連打数を増やしてゆく。
威力では後述のサマーソルトに負けるが、それでもトータルで見るとダメージ効率自体は決して悪くないし、なによりこちらの方が燃費は良い。
- サマーソルト系(命中重視技)
2から登場。後方宙返りしながら針をたたえた尻尾の部分で相手を吹っ飛ばす。
「サマーソルト→Wサマーソルト」と発展し、上位技になるとより高く飛び上がりつつ、きちんと二回殴る。
命中率がS表記、威力もC表記とそこそこあり、大きめの消費ガッツに応じた高性能を持つので、ワームの技の中でも信頼性は高い。
「Wサマーソルト」は数値自体はそれほど強化されていないものの、ダウンを奪って距離2(近距離)に飛ばせる点が大きく異なる。
そこから3連しっぽキックや空中回転アタックにつなげるコンボも可能だが、外した時のガッツ消耗による攻め疲れには注意。
- くし刺し→くし刺し投げ(大ダメージ技(1)、ガッツダウン技、大ダメージ技(2))
尾の針を長く伸ばして相手を突き貫いたり、そのまま回転させて投げ飛ばしたりする、相手が可哀想になってくる荒技。
初代ではふたつとも大ダメージ技で、特に上位技のくし刺し投げは最高クラスの威力を持っていた。
一方2ではただの「くしざし」はガッツダウン技、「くし刺し投げ」は大ダメージ技の下位技と大きく性能が変わっている。
…ちょっとややこしい。
- 牙斬り(ガッツダウン技(1)、クリティカル技(2))
収縮自在の牙を片方だけ伸ばして、相手を上から切る器用な技。
初代では全体的にぼちぼちな性能のガッツダウン技で、地味な立ち位置だが、続編ではちょっと化けた。
具体的には抜きんでた数値こそないものの、離れた距離から気軽に使える技としては中々…という数値設定が並ぶクリティカル技になっている。
- バックドロップ(ガッツダウン技(1)、大ダメージ技(2))
収縮自在の2本の牙で相手を挟み込んで、文字通りバックドロップする技。
初代ではガッツダウン技の上位技で高いGダウン性能に加え、威力もくし刺しと同じくらいあるという痛烈な技だった。ラネイルジュニアに使われて喰らったら…ある意味ラッキー?
※もしホントに喰らった場合、ヤワなモンスターだったらお葬式の準備をしましょう。
2では一転して大ダメージ技の上位技となり、そのダメージはA表記にまで達し、ワームの技の中では2番目に強烈になった。
ガッツダウン性能は失われたが、修得が簡単なのと消費ガッツが29と抑え目なので、ガッツが溜まった状態からたとえ一発外してももう一発気軽に撃てそうなのが強み。
通常育成でもフルモン戦でもお世話になる性能である。
- 毒とばし(初代)、毒ガス(2)(遠距離攻撃技(1)、ガッツダウン技)
黄色い毒ガスを相手めがけて吐き出し苦しめるという、搦め手の技。
初代は「毒とばし」名義。威力はC表記となかなか高めだが、ワームはちから派の種族が多いのと、遠距離から撃てる反面命中率が低いため、メインとしては使いにくい。
2では「毒ガス」名義。命中の低さと消費ガッツの多さが不安材料だが、この手の技としては威力がC表記と意外に高めで、ガッツダウン性能も本物。逃げ切り用としては使える。
似たような性能の技は少なく、ラウーの「ばくふう」やドラゴンの「ファイアブレス」など、狙って探さないとなかなか見つからない。
- 毒煙幕(遠距離攻撃技)
紫かがった毒煙幕を放射して相手を攻撃する。初代でしか見られないレア技。
毒とばしに比べて命中率が大きく向上したのでかしこさ型ワームならメインウェポンにしてよい。というか他の候補がない。
ホリィいわく「強い技はもっていない」と評されたレノマウ選手に使われて、痛い目を見せられたブリーダーは多分いるはず。
- 毒注射(クリティカル技(2))
相手めがけて針を伸ばして打ち込み、そこから毒を注入して苦しめるというキツそうな描写の技。ただし習得にヨイワル度は関係しない。
技の内容からガッツダウン技と勘違いしそうになるが、クリティカル技。
ただ、実際のところは命中補正を代償にして、高いクリティカル率、そこそこの威力、そこそこのガッツダウンをすべて備えており、そういう意味でも勘違いさせてくれるポジションである。
超必殺技でもないのにガッツとライフを同時に削れるという面白い性質の技だが、ワーム種のガッツ回復は平均からそれよりも遅めで、気軽には撃てない。
重量級の相手が技を外したところで使ってみて、一気にリードを奪ったり反撃に使うようにするといいだろう。
- 空中回転アタック(超必殺技)
妙な浮遊音と共に空中浮遊しながら回転アタックを仕掛ける、物理法則なんてあったもんじゃない超必殺技。
初代では最高クラスの威力に高い命中率とGダウン性能と、超必殺技に相応しい派手な性能となっている。代わりに消費ガッツがこの時点から50とかなり重い。
2ではスパークをまとうようになった。命中率が大きく下がってしまうものの、その他の性能は依然高いままである。逆転やKO狙いの時に使おう。
MF2だとWham!「Best of Wham!」から、初期技としてこれを覚えた純血種が再生できる。移植版なら「ベスト/ワム!」であたればいい。
技自体も強力だが、本来はグレードC以下が条件なので、超必殺技と両立できないはずのワーム羽化イベントに使うことができるのが重要。
使い込みをスキップして上位超必殺技を覚えられる上に、他の技とあわせて候補を絞れるので、オート操作向けワーム派生やビークロンを目指すことができるのだ。
- きりもみアタック(初代)、シェルアタック(2)(超必殺技)
全身にスパークを纏って高速回転しながら相手に激突する超必殺技。超電磁スピンを思い出した諸氏もいるかもしれない。
初代では空中回転アタックすらも上回る、トップクラスの破壊力を秘めた一撃必殺の奥義。
2では名称・モーション・性能など全てにおいていろいろ変わって、スパークをまとって前転体当たりを仕掛けるという技になり、
空中回転アタックに比べて、威力や命中率などのバランスが取れた堅実な性能に落ち着いた。自分が優勢の時に使うのがおすすめだろうか。
【主な派生種】
全体的なフォルムを崩す派生種もあまりおらず、中身の変化でアピールするタイプが多い。
ワーム派生になるとブラウンカラー、種族によっては緑の四ツ目が外観に受け継がれる。なかなか形容しがたい変化をしたりするのもいるが…。
おおむねライフ適性が伸び、代わりに回避適性がダウンする。丈夫さをキープできるかはメイン種族次第といったところ。
2では寿命が縮む代わりに成長タイプが晩成になるという、なかなか変わった変化も見せる。
- トカゲムシ
ディノ、ロードランナー派生。
全身緑色ということで益々虫っぽさが増している。
緑色のヘビに似た質感のウロコは石を弾き飛ばし、体温調整にも用いられる優れものだが、湿度を保てないとお亡くなりになってしまうとも。
初代では命中と丈夫さの適性が一段階ずつ上がっているが、せっかくのライフの適性が下がりちょっともったいない。
2においてもライフの適性が下がり、回避が多少マシになっているだけと、劇的な強化は見られない。
しかしそこはロードランナー派生。ライフ適性はBと高めなところに走り込みが得意になったおかげで、ライフの上げやすさ自体はモンスター全体で見ると高く、
純血種と変わらない感覚で育てられるマイルドな適性と寿命の増加、機種によってはプールバグ活用での鉄壁化と、総合的には育てやすいモンスターといえる。
- イワムシ
ゴーレム派生。
岩の隙間などの暗い場所に住むのを好んでいるため、明るい場所が苦手で視力が相当悪いとのこと。
ゴーレム派生らしくちからの適性が大きく上昇しているのが一番の特徴だが、ライフ適性に紛れて最重要パラの一つである命中適性がDにダウンしたのは痛い。
2ではライフ、ちからの適性をBという高めのレベルで両立し、丈夫さ適性もCに上がってタフなワームへの道が拓けたが、命中適性Dを継いでしまったのが難点。
短命ながらも晩成タイプなので、極序盤の微妙に長い、伸びない期間を潰す形でトロロン、あるいはパラドクシンを使ってフォローしたいところである。
なお、2ではガッツ回復の遅いワーム派生モンスターを生み出すためにこのイワムシが羽化要員として活躍している。ベニシャクトリとは対を成す存在だ。
- ブルードリル
ライガー派生。
その名の由来は、ライガーの角の模様を受け継いだ牙がドリルの形態をとっている所からである。
初代では額にツノが一本追加されているが、ウィークポイントにもなっているらしい。
…が、一転して2では何故かその角が消滅してしまっている。同様のことはツノマルやパルスコーンにも言える。
初代では命中が伸びやすくなってるくらいで、回避は最悪よりはマシ、一方でライフ適性ダウンと純血以上にヤワなため、育てにくい面が目立つ。
一転、2ではライフ適性こそBに落ちたものの、丈夫さを殺さず命中適性、移動速度、ついでに回避適性を上げており、育てやすくなってパワーアップ。
- ベニシャクトリ
ピクシー派生。
ピクシー派生らしいピンク色の体で羽も生えているが、飛ぶことはできないらしい。そしてわずかに甘い香りがするという。
ピンクの体はオス特有でメスにアピールするためらしいが、肝心のメスがまだ見つかっていないとか。
初代では丈夫さ、命中、回避、かしこさと意外に多くの適性が上がっているが、ライフ適性が一段階、ちから適性に至っては最低になってしまい、小回りの効かないワームになってしまった。
尤もそんなことよりも、重要なのはワーム種最速のG回復持ちということを活かした羽化要員ということである。当時は早いほど良いという風潮なので、存在感は大きかった。
ただ、移植版においてはその羽化要員としての役割を後述の追加モンスターに奪われてしまったのが痛い…
続編でもワームの中では移動速度とガッツ回復速度が最速のため、最軽量のガリやモノリス(必然的にワーム派生)を育てたい場合の羽化要員としての役割は健在。
ただ、素の性能はかしこさ適性Bと引き換えに、ピクシー派生らしくライフ適性が落ちて防御面がだいぶ厳しい感じになってしまったが。
初代のグレードBに「レノマウ」の名で登場。2の二大大陸対抗戦にも強化されて登場する。
- グラスワーム
ゲル派生。
その半透明の体はブヨブヨした手触りで、見た目も合わさるとかなり不気味…
だが、これが慣れると病みつきにもなるとされている。表面が湿布薬みたいでさわやからしく、実際に触って確かめられないのが気になる話である。
初代では丈夫さ適性がCと平均的にまで上がっているが、ライフ適性がDに一気にダウンした上、上がりやすい能力(B以上)が一つも無いと、あまり噛み合いは良くなかった。
2では逆にライフ適性の高さをBまで保ったまま丈夫さ適性をCまで上昇させ、さらに丸太受けが得意になっている。
適性が最低な回避以外は平均以上に伸びるようになっており、ゲル種ゆずりの耐久性で頑張ってくれるだろう。
ただし、本来300週族のゲル派生は寿命が20週伸びて320週になるのだが、2によくあるバグなのかこいつの寿命は300週のまま。
移植版では無事に修正され、320週生きれるようになった。
- ザザムワーム
スエゾー派生。
ギョロリとした四つの黒目が、純血以上に気持ち悪いワーム。*1
尤も、この目は威嚇用の模様で、本物のちっちゃい目がひとつだけ、見えにくい場所にあるらしい。一つ目要素の反映としてはなかなかひねくれている。
初代では純血種に比べてかしこさが伸びやすくなっているくらいで、他はあまり変化が無い。強いて言えば回避と丈夫さが最悪よりはマシ。
2では純血の適性からライフを削り、そのぶんをかしこさに回したものになっている。相手のかしこさ技に耐えたい時には使えるか。
FIMBAリーググレードAの対戦相手の1人、ライフとちからに全てを賭けたロマン虫「ラネイルジュニア」が有名。
- コロネ
ハム派生。
ぬいぐるみのような薄茶色の体に、愛玩動物のようなつぶらな瞳というルックスを持つ。近くで見ると体毛が生えており、別な印象があるらしい。
モンスターファーム2のモンスターカードによれば、このモンスターが「コロネパン」の由来になったとされている。
当時からハムライガーに並ぶトップクラスのかわいさに定評のあるモンスターとして有名ではあった。
初代ではハム派生らしく、ライフ適性を少し犠牲にして、ちからと命中の適性を高めている、見た目に反した攻撃的な能力を持つ優良株のワームとなっている。
2でもイワムシ同様にライフとちからの適性を高めで両立し、こちらは命中面を維持したまま回避の適性を高めている。代わりにかしこさ適性が犠牲になった。
プールバグ前提だとワームの中で最も防御面が優秀で、そうでなくても避けるワーム、パワーのあるワームと、二つの分野で優れている。
- カメンワーム
ガリ派生。
頭部付近の金色の装甲は頑丈なのだが、体後ろの白い部分は柔らかく、面積もあるので結局意味が無いようだ。
その打たれ弱さは2作続けて図鑑機能で語られ、あまりバトル向きではないという評価を貰ってしまっている。
初代では命中とかしこさの適性が高まっていたものの、命中はともかく、ワームにかしこさはあまりいらないので少し地味な印象。
2では適性がザザムワームと同一で、やはりライフとかしこさ適性が高い。
ザザムワームと比較すると寿命の長さで負けているが、ヨイワル度の初期値では大きく勝っており、セーブ&ロードが手間ならこちらに軍配が上がる。
図鑑の説明に「ヤワなので戦闘には向かない」「KO負けには注意した方がいい」などと書かれているが
初代ならライフが辛うじて伸びるし、2ではライフ適性は高めで、丈夫さも何とかピーク期間で伸ばせるので、なんとか耐えはする。
イワムシやクロザザムと並ぶガッツ補正が最も大きなワームであり、重い一撃が出せるので真に受けて敬遠する必要はない。見た目が気に入ったのなら迷わず育ててみよう。
なお2での羽化要員としては短命で成長タイプが普通な上に、イワムシと移動速度が同等なのであまり需要がない。
- クロザザム
モノリス派生。
モノリス派生らしく漆黒のその体は、触ると冷たい石のような感触であり、純血種よりも遥かに頑丈な鎧として機能している。
重たいので頭部を上げることは少なく、地面を張って移動することが多いが、丈夫な身体のお陰で重いモノを引っ張るのが得意。
初代では適性にもそれが顕著に表れており、最悪だった丈夫さ適性が「E→B」と爆上げされて、更に命中の適性までアップしている。
おかげで、回避以外の能力値が全て平均以上に伸びやすいという初心者にもオススメな強モンスターだった。
2では丈夫さと命中の伸びは平均的に収まってしまうも、ワーム本来のライフ適性の伸びやすさを受け継いでいる。
ただし寿命が短めなワームの中でも、更に短くなってしまったのが一番のマイナス点。せっかく悪くない適性なのだから、モモで何とか伸ばしてあげたい。
また、機種によってはプールバグの存在とワーム種自体のライフ適正の高さで、丈夫さ適性の上昇はあまり意味が無かったりするのが歯がゆい。
グラスワームと適性は一緒だが、フルモン同士の対戦で補正の重さを重視するこちらやカメンワームを選ぶ事になる。
2のグレードBに「ロベニール」の名で登場。安定感のある戦いぶりと開幕毒ガスに定評がある。
「LINE」では一転してかしこさ技が毒ガスと毒注射しかないにも関わらずかしこさ寄りのステータス・技構成と悲惨な性能になってしまい、イベントで上がる能力値がよりによって移植前2並の死にステに戻ってしまった丈夫さとぶっちぎりのワーム種最弱に。どうしてこうなった。
- ムラサキチュウ
ナーガ派生。
紫色のボディが死を連想させるどこか怖いモンスター。初代の図鑑曰く「ムラサキチュウに食べさせちゃうぞ」という子供のしつけにも用いられるようだ。
あちらとは凄みのベクトルが違うが、ジョーカー種のヘルハートに通ずる怖さがある…。
初代ではちからと命中の適性が高い一方、なんとワームのくせにライフ適性がDまで下がり、他の能力も伸びにくいという異端児なモンスター。
2では流石にライフ適性は持ち直したものの、純血からライフとかしこさ適性がダウンしただけな上、寿命も減少、成長タイプの早熟化と性格のワル化と、
やはり2におけるその他多くのナーガ派生と同じで弱体化が目立つ。
移植版2では「パープルムカデ/Syrup16g」から初期能力ALL16の特殊個体が再生される。
ただし寿命は450週で成長タイプも普通であり、ヨイワル値も16で性格ふつう、初期で毒ガスと毒注射を習得済、移動速度Bと初期値以外は優遇されており、
羽化に使うのであれば重いガッツ補正と速い移動速度を両立したスエゾーやナーガを作ることも可能であるため、注目されている。
- ハナシャクトリ
プラント派生。
オレンジと緑のグラデーションを誇るボディに青い複眼と、良く言えばカラフル、悪く言えばドギツイ配色をしている。別名レインボー。
モンスターファームの世界観では良いデザインとして受け入れられており、絵画や広告のモデルにもなっているとのこと。
初代ではプラントとワームの掛け合わせということで、貫禄のライフ適性Aを誇る。ただしちから適性が下がったので、上位グレードで戦う時はこれをどう乗り切るかが課題。
2では純血の時点で最高値のため、ライフ適性のアドバンテージは薄い。一方でプラント派生らしく寿命が60週も上昇したのはありがたい。
だが、ちから適性のダウンは相変わらずであり、ちから技をメインにしがちなワームとしては虫だけに無視できない、由々しき問題。
特に制限がなければトロカチンとかパラドクシンとかの出番だが、加減には気を付けたい。
- タンク
初代のレア種。
ミリタリー感を感じさせる迷彩模様のワーム。タンクにちなんだこの模様が今では「タンクファッション」として根付いているという。
イモムシを英語でキャタピラと呼ぶところから連想されて、デザインされたようだ。
タンクといえば戦車、戦車といえば戦略SLG…ということで、セガの「ワールドアドバンスド大戦略/作戦ファイル」から再生可能。
移植版では2だとバトルクレイが登場する迷彩繋がり、竹内まりやの「カムフラージュ」、タンクの適性にマッチした「やわらか戦車のマーチ」、
アニヲタ的には有名どころだろう「ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチDX」などからも再生が可能になった。
- エクスプレス
2のレア種。初代の移植版にも追加されている。
発売当時東北新幹線・上越新幹線で活躍していた、E1系新幹線電車の旧色カラーのワーム。
決まったルートでの背理に定評があるモンスターとして知られ、重り引きが得意な個体が多く存在する。
走り込みで大成功した際に見られる全力疾走はまさに「新幹線」である。
2での再生CDは山下達郎の「クリスマス・イヴ」。
これは元ネタのJR東日本…ではなく、東海道新幹線を擁するJR東海のCMソングであり、中身はハナシャクトリの個体が再生できる。
他にはMAXの「恋するヴェルファーレダンス」からサマーソルト付きでジャングル修行が得意な、中身がベニシャクトリの個体が、
電車している題名のZoo「Choo Choo Train」から、中身がコロネな個体が再生できる。
移植版では同じくJR東海のタイアップソングであるTOKIOの「AMBITIOUS JAPAN!」、
新幹線を元ネタとする「新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION」のサントラ、
上海アリス幻樂団の「卯酉東海道 ~ Retrospective 53 minutes」から再生可能。
新幹線、超特急、電車をイメージしたものから数多く出現する。
これらの再生CD/データは2と移植版MF1で共通になっているので、両方で一括で探し出すことが可能になっている。
ちなみに、移植版が発売された時には元ネタであるE1系新幹線電車はカラーリング変更の後、
2012年に全車廃車となっており、エクスプレスカラーの原色E1系は現存しない。
ある意味では、本来生まれた時代を象徴する存在というわけである。
なお、移植版MF1には色違いの赤色のエクスプレスが確認されている(移植版2には未実装)。
こちらはE6系新幹線電車カラーであり、赤色だけに特別速いとされている。
そしてその謳い文句に違わず、数値的にはベニシャクトリのそれを2も上回る、G回復速度11という新たな最速種となり、
羽化要員としての注目も集まっている。
興味があるなら超特急の「Revival Love」やくるりの「赤い電車」などで再生してみよう。
【主な敵ワーム】
ライフの高さに加えて攻撃面に一芸を持っていることが多く、プラント種に比べると結構手ごわい。
相手のガッツ回復は遅い方なので、受けるなりかわすなりしてじっと耐え、カウンターで一気に差をつけてやろう。
回避が低いため、手数でも強烈な一発でもどちらでも通る。ただし、一部の相手のガッツダウン狙いには注意。
※二つ名はモンスターファーム2マニアの紹介コーナーで実際に見かけたものからとってます。
- クワンム
初代のグレードBに登場する純種ワーム。
同グレードの中では高めのライフに加えて、そこそこのちからと命中を持つ。残りの能力は低く、技は当てやすい。
しかし威力の高い超必殺技「空中回転アタック」を隠し持っている。間一髪これをかわすか、小技だけ使わせてる隙に、できれば大ダメージ技等でKOしたい。
2では二大陸対抗戦にグレードB選手として出場するが、どの能力もまっとうにパワーアップしており(BよりはA寄りくらいに)、技も充実。
しかもガッツ回復13で移動速度が速いというチートじみた内部設定のせいで、手数やGDで押してくる恐れがある。
それでも、650オーバーの回避を誇るグレブや、580近い回避で逃げ回るユノウに比べると、まだ攻略はしやすい方か。
- レノマウ
初代のグレードBに登場するベニシャクトリ。
クワンムに比べてちからが異様に低く、かしこさが300台と「高いけど強い技を持っていない」(byホリィ)ように見えるが、
実際は離れた距離に遠距離技である「毒とばし」「毒煙幕」を持っており、開幕先制攻撃をお見舞いしてプレイヤーを焦らせてくる。
ちからが低く「空中回転アタック」が死に技に足を突っ込んでいるため、とにかく距離を離さないようにしてライフを削りまくるべし。
2でも二大陸対抗戦で続投しているが、FIMBAのモンスターの多くは丈夫さとかしこさの入力場所をミスっている残念なモンスターが多く、
このレノマウは該当してしまっているのでたいした火力がない。当たればラッキーな枠である。
だが、移植版ではついに本領を取り戻した。前作通りに開幕を乗り切り、あればちから技メインで削りきろう。
- ラネイルジュニア
初代のグレードAに登場するザザムワーム。
トップクラスのライフ、ゴーレム種よりも高い力、ときて残り4項目は初期値のままという、初代のモンスターの中ではネタに走った感のあるパラメータの持ち主。
攻撃当て放題な上に、回避よりも丈夫さを重視した重量級モンスターでなければ、相手の技を全部回避して勝てちゃうのも珍しくない。
しかし、そんな重量級だと威力とガッツダウンが両方ある「バックドロップ」は脅威。
ここまで来てるなら耐久も鍛えているためKO負けは流石にないだろうが、もし耐久を疎かにしてしまった場合は…*2念仏は済ませておこう。
2でも二大陸対抗戦で登場。前作よりライフが下がった代わりに全能力がまっとうに上昇、グレードSに紛れててもおかしくないポテンシャルをしている。
ちから767、命中431から数々のちから技を繰り出すようになり、命中補正の高い技が多い接近戦を挑まれると手強い。おお、地味にオルドーフ以上ではないか!
しかし「空中回転アタック」や前作の十八番であった「バックドロップ」がないので、一発の絶望感は大きく薄れた。人によっては寂しいかも…。
ちなみに、移植版MF2でSAKURAの「Lana」から、ラネイルジュニアを意識した特別な個体の再生が確認された。海外版のネーム由来とかなんなんだこのコアさ!
しかも超必殺技である3連しっぽキックを初期所有しており、ムラサキチュウとならんで羽化用ワームとしての研究が進められつつあるらしい。*3
空中回転アタックの頁でも述べた通り、ワームの羽化イベントはグレードCより下でないと起こせないので、超必殺技を初期で覚えているのは珍しいのだ。後はシェルアタックだけになったが、存在するかは定かではない。
- ロベニール(2)
グレードBに登場するクロザザム。毒々黒挫々無。
同グレードのデューレス同様にタフなモンスターだが、丈夫さ一辺倒でライフが不安、回避皆無のあちらと違ってこちらはライフが高く、回避以外のバランスが良い。
そして開幕「毒ガス」や不意気味の「くしざし」「毒注射」によるガッツダメージで逃げようとするのが持ち味。
開幕先制攻撃に関してはどうしても祈るしかない。ガッツ回復が遅いモンスターは距離1-2で戦い、上記3種の技からガッツを守って大技に繋げたい。
そのタフさから一撃で倒れる事は少ないので、慣れると中盤の使い込みパートナーになってくれる。
ちなみに、ちから312に対してかしこさ366と、かしこさの方が高めな二刀型になっている。
これに加えて2のワームはかしこさ技も少ないなりに、意外と威力があるので十分に脅威となる。
- ノスタール(2)
グレードF(フリー)のみんな大好きシルバー杯に登場するトカゲムシ。緑茶の似合う大人。
グレードAに紛れてても違和感なさそうな能力値をしており、「サマーソルト」系や「しっぽキック」系での堅実な攻めを好む。
だが、熟練ブリーダーが育成した6歳3ヶ月以上のモンスターであればよく育っているはずで、大抵力押しが通じるため、ロベニールよりは影が薄い。
接戦になりそうな場合は、遠距離戦を挑んで安全地帯に逃げたり、「バックドロップ」を外した隙を狙うのがいいだろうか。
- ジェイド(LINE)
四大大会に出場するトカゲムシ。スイカハイドを上回る潤沢なライフと最終盤では999カンストまで至るイカれた命中のステータス構成。
その分ちからとかしこさはかなり控えめなものの、このライフからコンスタントに小技を当ててくるおかげで
ダメージを稼ぐのが難しい今作ではジェイドのライフの高さも相まってペースに嵌まると逆転しに行くのは非常に厳しくなる。
回避は低めなので大技でダメージレースに追いつくか、こちらも命中と火力の安定した技で置いていかれないようにする必要がある。
中距離に技がないのが穴ではあるが、システム上ここを維持するのは困難。抜群の性能を持つWサマーソルトの距離1を避ける事を意識するとよい。
追記・修正はちょっと近づきたくないなんて言わずにお願いします。
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- 設定ミスの都合上ガリ系列に魔神ナックル覚えさせる為には、ワームの羽化使ってツチノコボクサーにしないといけないんだよなあ……バグの申し子バジャールに比べれば覚えさせれるだけマシだが -- 名無しさん (2014-08-24 21:53:50)
- コロネ可愛いよぉと眺めてたらあの足で歩きだしたときのショックは今も忘れない -- 名無しさん (2014-08-24 22:06:06)
- 2だっけな、図鑑の絵でチョココロネらしきパンと一緒に並んでるコロネが可愛かった記憶がある -- 名無しさん (2014-08-24 22:42:23)
- 初めキモいがなれると異常に可愛いんだよなこいつ。カメンかわゆす -- 名無しさん (2014-08-24 23:19:42)
- 見た目や行動全てが生理的に受け付けない人が当時の開発スタッフにもいてワロタ。その後オンラインでひっそりと復活したけどもうオンラインは…… -- 名無しさん (2014-08-24 23:31:15)
- イワムシが羽化してナハトファルターになったときはもうどうしょうかと
結局体育会系ピクシーとして育てたが -- 名無しさん (2014-08-25 04:21:32) - 当時はナウシカのオームに見えて仕方なかった。技のモーションもどこか可愛げがあって好き -- 名無しさん (2015-07-28 08:41:08)
- コロネほんとすこ -- 名無しさん (2018-10-20 10:34:46)
- 生き物は見た目だけじゃない属性がつけれたのは大体コイツらのおかげ。↑には同意する -- 名無しさん (2018-10-20 10:49:16)
- レノマウみたいにかしこさ技で攻めてる体育会系モンスター見るとちょっと憧れる。 -- 名無しさん (2019-06-17 00:00:53)
- 命中率は低いがライフもガッツもごっそり削っていける賢さ技二つがマジで凶悪すぎる -- 名無しさん (2021-08-15 13:04:13)
- そろそろドラゴン派生とかジョーカー派生とか出ないかなぁ00000 -- 名無しさん (2023-07-01 22:41:46)
- 現実の虫は苦手だけど、モンスターファームで1番好きなんだよなぁ…。大会に優勝して誉めた時とかほんと可愛い -- 名無しさん (2023-11-12 20:59:42)
#comment
*2 ガリやハム派生だと何箇所か適性Dとかいう実例があるので、レアケースだと否定もできない。
*3 実戦では、カンテンムシに羽化させることで高性能な「G・キューブ2」を下位技を無視して覚えさせたり、更にムチを切ることでオートで他の技の使用率を高めるという使い方が行われている。
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