ベムスター

ページ名:ベムスター

登録日:2011/12/09 Fri 05:45:41
更新日:2023/08/09 Wed 11:38:32NEW!
所要時間:約 10 分で読めます



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ウルトラ怪獣 ベムスター ウルトラマン 帰ってきたウルトラマン ウルトラマンタロウ アンドロメロス ウルトラマンメビウス 大怪獣バトル ウルトラマンギンガ ウルトラマンギンガs スパークドールズ ウルトラマンx 円谷プロ 怪獣 ウルトラゼロファイト 地獄の四獣士 かわいい タイラント 雑食 大食い 再生怪獣 ウルトラマンオーブ 宇宙大怪獣 ウルトラマンz 牡牛座 ヒカリサーガ 参考資料ヒトデ ヒトデ 小池栄子 ハムスター オムスター 可愛い顔して強い 鷺ノ宮伊澄 かに星雲 悪食 沼倉愛美 怪獣戦艦





この私をもっと強くしてくれ!


お前がお前の子である地球を


愛するのならば


私にベムスターと


互角に戦えるだけの力を与えてくれ!



ベムスターとは、ウルトラシリーズに登場する怪獣の一体で、初出は『帰ってきたウルトラマン』。



【特徴】


●宇宙大怪獣 ベムスター

身長:46メートル
体重:6万1000トン
出身地:牡牛座カニ星雲
武器・能力:巨大な爪、角からの破壊光線(ベムスタービーム)、吸引アトラクタースパウト
補記:体内にはベムストマックという胃袋があり、腹の口から吸収したものをなんでも消化してしまう。
ただし、頭の口で物を食べないわけではなく、本編では頭の口で宇宙ステーションのレーザー光線を吸収したり、
ガスタンクに嘴を突き刺してガスを吸引するシーンが存在する。


●宇宙大怪獣 ベムスター(再生)

身長:46メートル
体重:6万1000トン


●宇宙怪獣 ベムスター(改造)

身長:80メートル
体重:6万1000トン
出身地:異次元
武器・能力:眼からの光線、腹の口からの毒ガス


その名の通り星型の形をし、鳥のような顔の怪獣。
第二期ウルトラシリーズの初の宇宙怪獣であり、以降のシリーズでも度々登場する。
名前の「ベム」は宇宙怪物を指すSF用語から。デザイナーはプロデューサーの熊谷健。


水素や窒素、ヘリウムが好物。




【主な活躍】



ウルトラブレスレットだ



これさえ身につけておけば



如何なる宇宙怪獣とも互角に戦えるだろう



さあ、地球へ戻るのだウルトラマン!


●『帰ってきたウルトラマン』

第18話「ウルトラセブン参上!」


牡牛座かに星雲の超新星爆発が原因で生まれた。
かに星雲の大爆発は1054年で、しかも地球から7000光年離れているので、こいつは8000才近いウルトラ戦士並みの超シニアということになる。


エネルギー源であるガス源を得る為にMATステーションを強襲。
その後は地球に飛来し、ガスタンクを狙う。


飛行能力と光線でMATを苦しめ、ウルトラマンジャックスペシウム光線さえも腹部で吸収し、撤退まで追い込んだ。
ジャックは全ての攻撃を無効化するベムスターの強さに恐怖と悔しさを感じ、太陽まで飛んでエネルギーを蓄えようとする。


しかし、そこに現れたウルトラセブンから、新兵器「ウルトラブレスレットを与えられると、形勢は逆転。
再戦ではジャックのウルトラスパークにより、両腕と首をすっ飛ばされ、爆発炎上し敗れ去った。



第37話「ウルトラマン夕陽に死す


ナックル星人にウルトラマンの実力(正確にはブレスレットの威力)を知る為に再生される。
映像は18話の完全な使い回しであり、全く同じ展開で死亡。
シーゴラスを退けた直後(比喩ではなくマジでシーゴラスが逃げ出したすぐ後)に二連戦だったが、一度倒した相手など敵ではないのである。


こちらの再生個体は映像が完全に流用という事もあり、再生シーゴラス共々怪獣図鑑では省かれる事も少なくないマイナーな存在であるが、
『メビウス』のアーカイブドキュメントの出現記録では忘れられずにしっかりとカウントされている。



内山まもるによる漫画版『帰マン』のベムスター(以下、初代)登場エピソードはこの回の続編的な内容となっており、
別個体が登場する(加藤隊長は初代の兄弟ではないかと推測している)。
読心能力を使って攻撃を先読みし、身体を高速回転させることでウルトラスパークを叩き落とす強敵として描かれた。
しかし、心を読ませる暇も持たせないジャックの連続攻撃に翻弄され、最後は地中に潜られて背後を取られ、
振り向いた瞬間に八つ裂き光輪で体を貫かれて爆死した。


また、90年代初頭にリム出版の「COMICS★ウルトラ大全集」より刊行された
漫画『帰ってきたウルトラマン Vol.1 復讐の宇宙戦線』(作画:大竹孝志、原作・脚本:新藤義親)も、
内山まもるの漫画同様に『帰マン』第18話の続編となっており、こちらではベムスターγガンマが登場。
ベムスターの同族が蟹星雲の爆発の影響で体質変化を遂げたもので、外見がより攻撃的に変貌したのみならず、全長も100メートルと大型化。
常食も気体物質のみならず、鉱物資源に重力すらも対象となり、宇宙間に浮遊する惑星や衛星を餌食にしつつ地球圏に飛来してきた。



●『レッドマン

35話と39話に登場。
35話ではノコギリンやサータンと共にレッドマンを囲い込んで袋叩きにするも、最終的には脱出されてレッドナイフを投げつけられ、命中時の爆発でまとめて倒された。
39話では当初はビーコンと戦っていたが、レッドマンがやって来ると2体でレッドマンの背後に瞬間移動し、共同戦線を張る。だが戦い疲れたのか、フラフラになっているところを2体まとめて押し倒され、そのまま爆発した。



行くぞ、ベムスター!


●『ウルトラマンタロウ

第29話「ベムスター復活!タロウ絶体絶命!

かつてウルトラマンエースに倒されたヤプールの生き残りによって差し向けられる。
ゾンビみたいな面で赤い目で歯が生えておりまた翼には切れ込みが入りあまりかっこよくないが、再生怪獣軍団の中では一番強いらしい。
身長が80メートルに巨大化しているが、肩書きが「宇宙大怪獣」からただの「宇宙怪獣」に縮小。おっきくないよ!
目からの光線や腹の口からの白いガスで攻撃する。


例によってZAT第一ステーションを飲み込んでから地球に飛来、ガスタンクを丸呑みにして大暴れする。
「ウルトラブレスレットと同じ威力の回転のこぎり」なる謎アイテムを持ちだしたZATの「真っ二つ作戦」も通用せず、一度はタロウをも倒した。


第30話「逆襲!怪獣軍団」

改造ヤプールが全ての手持ち怪獣を繰り出し地球大ピンチ!
タロウは「行くぞ! ベムスター!」と叫び変身!
そしてベムスターを全力で無視しサボテンダーと戦うタロウ。


この回のマッチメイキングはこんな感じ
サボテンダーvsタロウ
ベロクロンvsZAT
ベムスターvs海野さん(一般人)


何かがおかしい。
最後は海野さんの活躍でエネルギー爆弾A・Bを体内で反応させられ爆死。
タロウに登場する一般人は強かった。


スーツはアトラクション用のもの。前述の特徴に加え、オリジナルよりも細長い体型になっている。
スーツのほかにギニョールと実物大の頭部が造られた。



本放送当時の児童雑誌に掲載された設定によれば怪獣軍団に所属しており、
巨大ヤプール(改造)の施した改造によって脳の容積が増えたため、初代や再生に比べて頭が大きいとされている。


ZATの作戦会議の場面では『帰マン』第18話の映像が流用されている。
(地球上の場面だけでなく、セブンがウルトラマンにブレスレットを渡す場面も登場する)。
また、出身地が「かに座」と説明される。
ナレーションは「帰ってきたウルトラマンを倒したベムスター」と紹介していたが、撤退させただけなので間違いである。


口に潜入した海野の投げ入れたダイナマイトを吐き出したため、
口ではなく腹の口からエネルギーを摂取することが明らかになる。
(ただし、これは改造ベムスターだけの設定であり、初代は前述の通り頭の口でも食事ができる)


放映当時の児童誌では、「ジャックに二度も負けたようなヤツをそのまま戦わせるわけにはいかない」とヤプールが改造を施したことになっている。
ちなみにエレキングを蘇らせたのもヤプールやメフィラス星人といった「怪獣軍団」の仕業である。
「全怪獣怪人」では、ヤプールに協力するエンペラ星人が蘇らせたとされている。
児童誌の記事では「(初代を指して)頭が悪い」「目は前より悪くなった」「形は前よりカッコ悪い」と随分ボロクソに評されている。




よく見りゃ可愛い顔してるじゃねえか


●『ウルトラマンメビウス

第18話「ウルトラマンの重圧」

強敵としてヒカリがいなくなり、一人で地球を守ることになったミライに
「過去にも出現した強力な怪獣」が再度出現したことでプレッシャーを与えるが、作中の描写はどこか可愛らしい。


冒頭のリュウの台詞のとおり顔が可愛いと言われたり、
腹の口を硬化弾で塞がれた際に硬化剤を手でコンコン叩いて首を傾げてみせたりと、
これ以後ベムスターは可愛い系怪獣としての地位を手に入れ始める。(帰マン時代から、飛ぶ姿以外は可愛かったという意見もある)


しかし、一方でカザマ・マリナの乗るガンブースターを捕らえて腹の口から丸呑みしようとする、
メビウスのパンチを逆に腹の口で飲み込んで拘束し目を細めてまるで笑うかのような表情と鳴き声を見せるという一幕もある。
このシーンはマリナが恐怖のあまりパニックになる描写、腹の口のグロさも相まってかなり怖い。


なおこの時、「背中ががら空き」という今の時代まで誰も気づかなかった弱点をテッペイに見抜かれ、GUYSの反撃を受けている。


その後も吸収能力や本来の身体能力の高さもありメビウスを苦戦させるも、
ヒカリから与えられたナイトブレスの力でメビウスブレイブとなったメビウスにメビュームブレードで一刀両断されて敗れた。
偶然だが、帰ってきたウルトラマンと同じ話数で同じように切断タイプの新武装に敗れた。



なお、その後『メビウス』の作中で新マケット怪獣の一体として候補に上がり、
素のスペックの高さ、専守防衛向きの吸収能力の汎用性等々の使いやすさから採用候補にまで至ったのだが、
丸呑みされそうになったことがトラウマになったマリナに大反対され、あえなく候補から外れてしまっている。


もっとも、この回では「毒をまき散らしそうだからダメ」と没にされたバードン、
テストでゼットンに粉砕されたグドンなどもいるため、ベムスター1匹が不遇というわけでもなかったのだが。




くじけるな!



その命は君一人のものではないんだ!



最後まで戦いぬけ、ウルトラマンとして!



俺はもう一人ではない!




●『ウルトラマンメビウス外伝 ヒカリサーガ

SAGA2 勇者の試練

光の国に帰還途中のウルトラマンヒカリを強襲
ナイトブレスを持たないヒカリを窮地に追い込む。


しかし、そのピンチにゾフィーが駆け付け、形勢逆転
限界まで光線を撃ちつづけたヒカリに敗れる。
直後に別個体が出現、これがメビウス本編に登場した個体である。




●『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』

第4話「ベムスター参上!」

ペンドラゴンのエネルギーを狙って現れる。
素早い動きでゴモラを翻弄し、渾身の尻尾攻撃も片手で軽く弾くというスピードとパワーを併せ持った強豪怪獣として描かれていた。
ゴモラを追い詰めるがオキによって吸収した直後一瞬だけ動きが止まることを見破られ、
ファイヤーリトラのファイヤーストライクを吸収した隙に超振動波ゼロシュートを受けて敗れた。


ちなみにこの回のサブタイ、上と見比べてもらえばわかるが帰ってきたウルトラマンでのベムスター登場回のパロディになっている。



河本ひろしによる漫画版では冒頭でレッドキングと戦っており、クマノからは「最強怪獣二匹」と言われていた。
この二匹がペンドラゴンを破壊しそうになったためやむなくレイが召喚したゴモラと決戦。
ゴモラの尻尾でぶっ飛ばされて岸壁に叩き付けられたうえ、腹の口にレッドキングを投げ込まれて光線吸収を封じられ、
四苦八苦しているうちにアウトレンジから叩きこまれた超振動波で二匹纏めて消し飛ばされた。


なお、言うまでもないがこの二体は後に登場する強豪のパーツである。



●『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』

第2話「レイオニクスバトル」

ペダン星人の無人ドックを襲うが、ダイルによってちょうど改修が完了したペンドラゴンの新武装を試すための的にされる。
対アステロイド砲とワイバーンミサイルの斉射で大きなダメージを負い、
小惑星に逃げ込んだところでペダニウムランチャーを受け、小惑星ごと死亡。……したはず。




●『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE

尖兵としてサラマンドラ、ドラコと共に凍りついた光の国を襲撃するがカプセル怪獣ミクラスに倒される。
着ぐるみはメビウスと大怪獣バトルで使われた物の流用だが一部改修され目つきが初代に近くなっている。




光波熱線が吸い込まれていく……



だが……!!



撃ち続けてやる……!



どちらの体が先に崩壊するか……



この命を懸ける!!



デェヤアアア!!


●『ウルトラマンSTORY 0

第十二話「未来への光」

“星の声”に導かれたゾフィーが発見する。
生体メカを用いてバルタンに造られた命であり、四肢全てが頭部になっており、星ほどのサイズで星を貪り食っている。


星の侵食を止める為にゾフィーが放ったM87光線を吸収し、撃ち返す。


第十三話「新たな光の戦士誕生!!」

星の声の後押しを受けて限界を超えきったゾフィーのM87光線により消滅。


ベムスター自身こうなることを望んでおり、涙を流した。



お、重い…


ウルトラマン超闘士激伝

第1回銀河最強武闘会に参加した怪獣の一体。
後にレッドキング、ゴモラ、エレキングバキシムと共に修業を積み、闘士怪獣五獣士を結成した。



改造ベムスターも来るかも知れないけど



相手にしないで下さい


●『ウルトラゾーン

「怪しい者じゃないです」

不要なエネルギーを無料で引き取るセールスとして押しかける。
爪でドアをガンガン当ててウザい(最初は不注意で当たってたようだが、途中から明らかに嫌がらせレベル)。
セブンが怖い(厳密にはブレスレットが)



●『バトルドッジボール2』

SFCのコンパチシリーズの一本。
怪獣チームにゼットン、ウルトラキラー、ピグモンと並んで登場。
腹から小さなガスタンクを連射して攻撃する。
おい、ドッジボールしろよ。



●『ウルトラゼロファイト』

怪獣墓場バット星人グラシエが復活させた「地獄の四獣士」の一体として登場し、ウルトラマンゼロと戦った。
ガンQと「ベムQコンビ」を結成し、ベムスターの腹の口で吸収した光線をガンQの目から撃ち返すという戦法を見せた。
ルナミラクルゼロによって浄化された時には手を振っていた。かわいい。



ウルトラマンギンガ

『劇場スペシャル』にてスパークドールズとして登場。
イカルス星人が既に回収しており、他の怪獣たちと共にタイラントへと合体した。



ウルトラマンギンガS

第9話「取り戻す命」に登場。
無印に出たのとは多分違う個体のスパークドールズにガッツ星人ボルストがモンスライブした。
ガッツ星人の分身がモンスライブしたベムラーとのコンビでウルトラマンビクトリーを追い詰めた。
その後ウルトラマンギンガが加勢したが、ギンガクロスシュートを吸収する等活躍。
しかしベムラーの金縛り光線を受けてしまい、動けなくなった所をEXレッドキングナックルを食らい敗北。
ヒカルは新ウルトラマン列伝第13話「復活! タイラント超分析! 後編」においてタイラントを構成する怪獣をタロウとともに学んだ際、
ジャックの光線技を吸収した初代ベムスターを見たはずなので光線技を使うのは危険だと学習したはずだが。
二年前なので忘れたのか、列伝の新撮シーンと本編には深い意味はないのだろう。



ウルトラマンX

第4話「オール・フォー・ワン」に登場。
ギンガシリーズで登場した2体のベムスターとは違う個体のスパークドールズが、
ザラブ星人が破壊した工場から発生したガスを吸い込む事で実体化し、街中で暴れまわった。


腹の口の周囲にある力場形成器官で空間を曲げる事で、様々な対象を引き寄せ吸い込むという、
メビウスの時に追加されて関連書籍等に記載されていた設定を、ベムスター本人が初めて使用した。
(ウルトラギャラクシーにてタイラントが先に使用している)。


ウルトラマンエックスと激しい格闘戦を繰り広げたが、その腹にエックスを吸い込む事に成功。


その後月面で眠っていた所をXioの接近で起こされ、スペースマスケッティのサイバーテレスドンの溶岩熱線を受けた。
この攻撃で消化液との化学反応が起こされ、消化中のエックスを吐き出してしまう。


最後はアタッカーXとザナディウム光線の怒涛の攻撃でスパークドールズに戻された。
こうして入手したスパークドールズから「ベムスターアーマー」が作り出されることとなる。



ウルトラマンオーブ

ジャグラス ジャグラーの所持する怪獣カードが登場。
カードの状態でも吸収能力は健在のようで、ジャグラーはこのカードの力でナックル星人ナグスの光線銃を吸収して暗殺を切り抜けている。



ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA

第2話『えにし ~所縁~』、第3話『こだま ~谺~』、第9話『ことわり ~理~』に登場。
ベゼルブの毒によりクグツベムスターとなっており、惑星ルーリンのガイを襲撃する。
史上最弱主人公(初登場時)と名高いオーブオリジン・ザ・ファースト相手に一度は完封勝ちを収めるも、スザークを襲おうとしたところで再びオーブと戦闘。
途中までは優位に進めるも、オーブのアッと驚く方法で敗北を喫した。
9話では別個体が登場、地球へ向かうスザークを迎えたオーブに、クグツバードンと共に襲いかかるが、その後こいつらが倒されたかどうかは不明。



●『劇場版 ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル

『ウルトラゼロファイト』同様にガンQと「ベムQコンビ」で登場。
こちらもベムスターの腹の口で吸収した光線をガンQの目から撃ち返す戦法を見せている。
最終的にはロッソ、ブル、ジードの合体光線を吸収し切れずにガンQ共々爆散した。



●『ウルトラマンZ

OPにずっと出ており、毎回ガンマフューチャーにやられていたが、初登場したのは第19話『最後の勇者』とかなり遅めの登場となった。なお、今回の個体は炎を纏って飛行している。
物語開始2年前にも地球を訪れており、その時は人工衛星を飲み込んで満足して去って行ったが、それで「地球にはエサがある」と覚えたのか再び来訪。
ウキウキでガスタンクを次々と食べていたがやって来たウインダムキングジョーSCと交戦開始。
腹の口で光線を吸収して頭部からのビームで反撃しつつウインダムの右腕を捕食するが、突如空が割れるとそこからやって来るものの気配を察して慌てて逃亡した。
特空機二機相手に善戦する強さを持っていながら、空が割れるのを見るとすぐに撤退したが、おそらく戦ったところであっさり倒されてしまうか、かつての同族のように捕獲されて改造される可能性が非常に高いため、この判断は賢明であると言える。



●『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突

第1話にて岩の惑星ペノルに出現。
デビルスプリンターを摂取していた為通常個体よりも狂暴になっており、クグツベムスターのように目が赤い。
ギンガ、ビクトリーの2人がかりでも止められないほどの強さを見せたが、タイガが加勢したことにより形勢は逆転。
ナイトティンバーで腹の口を切り裂かれてしまい、最後はギンガストリウムのストリウム光線とフォトンアースのオーラムストリウムを同時に受け
エネルギーが吸収限界を迎え風船玉のように膨れ上がって爆散した。



ウルトラ怪獣擬人化計画

POP版とKADOKAWA版両方で擬人化されている。


POP版では正当な方向での擬人化で、マントを広げる事でベムスターのシルエットを表現している。


KADOKAWA版では初代と改造が擬人化されている。
デザインは初代を『緋弾のアリア』等で有名なこぶいち氏。改造はニトロプラス所属の山田外朗氏が担当された。


初代には有名イラストレーターが起用されたが、いざ蓋を開けてみると、
どう贔屓目に見てもベムスターの被り物(よりかかられてるようにも見える)をした普通の女の子で、擬人化という観点からするとズレているデザインだったため不評を買う。
これに対し改造ベムスターのほうは特徴を上手く落とし込んだデザインで概ね人気を好評を得たこともあってか、
後述の漫画版ではメインキャラに抜擢されるどころか初代ベムスターとして扱われている。


グッズ展開でも初代ベムスターの方はハブられつづけており、漫画版の件もあわせてもはや黒歴史として闇に葬られんばかりの勢い。
むしろその不遇ぶりがかえってネタにされるようになり、一部でコアなファンを得てきているフシも。
さすがに人気投票の枠くらいには出て来てはいるが、逆に言えばそこでしか出てこない……。


別メディアとはいえ初代と改造の扱いが逆転することなど誰が想像しただろうか……。


2018年にはツインテールがリデザインされており、初代ベムスターについてもそれが行われる事を望む声が多く挙がっていたが、
擬人化計画の実質的な展開終了によりその願いが叶う事は無かった……。




上の口がダメなら、下の口で食べればいいのでは!


ウルトラ怪獣擬人化計画 ギャラクシー☆デイズ

KADOKAWA版擬人化計画のコミカライズ作品。ゴモラの親友として登場。
先述の通り改造ベムスターのデザインでありながら普通のベムスター扱い。なお、初代の方はモブとして1コマ登場しただけ。


ゴモラを溺愛しており、面倒を見てあげるほど過保護気味。
羽などはモフモフしており、触った者は夢中になるほど。


腹部にある口でも食事は可能ではあり、なんでも食べる事が出来るのだが、味が分からないという欠点がある。
ただし、ガスの味わいは分かるらしい。



●怪獣娘(黒)

CV:沼倉愛美
アニメでは映画に登場。ベムスター名義だが……やっぱり改造の方。
漫画版のネタかゴモラと絡んでいた。



●ウルトラマン Fighting Evolution3

プレイヤーキャラとして使用可能。爪やくちばしでの攻撃を主として、攻撃力自体はあまり高くない。
しかし投げ技が強烈であり、相手キャラを腹の口で丸呑みにしてかじってから吐き出す
相手を掴んで空中高くジャンプしてから脳天逆落としを食らわせるなどとにかく派手。
また、バリア技として相手の光線系必殺技を吸収して自分のライフを回復させる芸当も可能。自身の必殺技は頭部の角からのベムスタービーム。
ただし隠しキャラであり、プレイヤーキャラとして解放したい場合の条件がかなりきつい。



ウルトラ怪獣モンスターファーム

初期から使用できる怪獣の一体。派生怪獣に応じて、腹部の口が結構変化する。
大体の怪獣より1年近く長い寿命、能力を伸ばしやすい晩成タイプ、命中・回避が得意(賢さはやや苦手で丈夫さ・ライフは苦手)、とても速いガッツ回復、とかなり扱いやすい。
移動速度が遅い一方で使いやすい技が中・遠距離がメインなのと、特徴と性能が噛み合ってないのが難点。また、やや消費ガッツが多め。
体重が増加しやすい特徴を持つが、体重が重いと回避率が低下するので、上記の通り余り相性が良くない。ただ、宇宙ハッカを使いまくるとあまり気にならない。
単純な性能は初心者向けだが、原作のタフネスを知っている人がライフや丈夫さを伸ばそうとすると上記の通り苦手な能力なので落とし穴にはまりやすい。
大会でもベムスター系は数発当てれば落とせるのがほとんどなので、ここでベムスター系が回避型キャラだと気づけるかがキモ。
残念ながら原作の、ウルトラマンや防衛隊の攻撃をいくら食らっても平気で暴れ続けるタフなベムスターの育成は合成で十分な手間をかける必要がある。
総合すると、初心者でも育てやすいのは確かだが、真価を発揮するにはブリーダーランク・資金がある程度必要になるタイプ。


怪獣娘繋がりで、沼倉愛美氏の楽曲からかなりの頻度で誕生する。最初から技を覚えている個体もいるのでその分修行の手間も減る。



【関連キャラ】

●ベムスターロボ

身長:不明
体重:不明


居村眞二氏の漫画版『ウルトラ超伝説』に登場。
バルタン星人の手下として、ベムスターの皮をかぶってウルトラマンジャックを襲う。
ウルトラブレスレットも通じない装甲を誇り、腹から伸ばす金属製の触手や、腹部周辺に装備された機関砲でジャックを苦しめるも、駆けつけたアンドロメロスの突進しながらのパンチで粉砕された。


●怪獣戦艦 ベムズン

身長:990m
翼長:1040m
体重:1130万t


『アンドロメロス』に登場した怪獣戦艦。グア三兄弟の末っ子ジュダの座乗艦である。
ベムスターがデザインモチーフだが、巨大宇宙人が乗る戦艦なので、凄まじい巨大さ。
腹から陽電子流撃砲を発射する。


グア星編から最終決戦編にかけて登場。
凄まじい戦闘能力でアンドロ超戦士達を多いに苦しめたが、グア星での決戦でグランテクターを纏ったメロスのグレートスパークレイを4発受けて倒された。


雑誌展開では1号機と2号機が存在し、それぞれ腹部の色や形状が異なる。
1号機はてれびくん1982年7月号に登場。その巨体と陽電子流撃砲でメロス、ウルフ、マルスを追い詰めるも、マルスがマルスSPの力で800メートルに超巨大化した事で形勢逆転、亜空間切りで倒された。
2号機は10月号でギエロニア3号機と共に登場。腹部にブラックホール砲を装備している。テレビ版に登場した着ぐるみはこれが使用されている。
ギエロニアと共にブラックホール砲でウルフとマルスを襲うも、超巨大化したマルスのマルスオーラーで2体まとめて倒された。
その後修理されたのか、11月~1983年1月号にもギエロニアやキングジョーグと共に登場。
メロスが光の国にいる間に、南極でウルフとマルスに3体で襲いかかる。
超巨大化したマルスをエネルギー切れで元の大きさに戻るまで追い込むも、フロルの妨害で取り逃がす。
そしてフロルの力で再度超巨大化したマルスと再戦、再びエネルギー切れに持ち込んだが、そこへメロス、ウルトラマン、ゾフィー、セブンがアンドロ艇で合流、フロルを除く6人による合体光線で3体まとめて倒された。
ちなみに1982年7月号の方には、ベムズンのモデルとして「新マンを苦しめたベムスター」と「強化改造され、再び新マンに襲い掛かり、メロスとの一騎打ちに敗れ去ったメカベムスター」という説明があり、後者は前述のベムスターロボの事と思われるが、ベムスターロボは漫画版のみの登場でグラビア版には登場していない。


居村眞二氏の漫画版では、1号機は腹部に多数のレーザー砲と陽電子流撃砲を装備しており、巡航形態から格闘形態のベムアーマーに可変(アーマーチェンジ)が可能。
小惑星でマルス達と戦い、やはり超巨大化したマルスに倒された。
2号機は多数の陽電子流撃砲とブラックホール砲を装備しており、地球成層圏でギナの新造ギエロニアと共にウルフとマルスを相手に戦い、ウルフのコスモテクターに亀裂を生じさせるも、乱入してきたフロルのバリアーに妨害されて取り逃がす。
その後モルドのキングジョーグと合流、南極で3体でウルフ、マルス、フロルを追い詰めるも、アンドロ艇で駆けつけたメロス達に気を取られた隙に超巨大マルスのショルダータックルで粉砕された。


『ウルトラ銀河伝説外伝』の『戦え!ウルトラ戦士 出撃!宇宙けいび隊』にも登場。
ギエロニアとキングジョーグが陽動としてキュラソ星を攻撃している隙に地球を狙った。
しかし、月でスペースペンドラゴンとEXゴモラに足止めされているうちに、セブン、ゼロ、ゾフィーが到着。
かつてクレージーゴンを倒したステップショット戦法をM87光線に乗せてセブン親子を放たれ、倒された。



●余談

デザインは「帰ってきたウルトラマン」プロデューサーの熊谷健。
なお、デザイン画では腹部の口は五角形ではなく円形。
また、漫画『ハヤテのごとく!』では特撮好きの鷺ノ宮伊澄が好きな怪獣として挙げている。
没OP「戦え!!ウルトラマン」の歌詞にある「吠える怪獣 大怪獣」に該当し、『新ウルトラマン列伝』のジャックとの戦闘シーンでは実際にこの没OPが流れている。



追記・修正は、ガスの味わいの違いが分かる方がお願いします。


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